【コラボ企画】秋のラノベ祭り投下スレ【withイラスト板】
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#212 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
慌てて顔を上げると、そこには見たことのない二人がこちらに背を向けて立っていた。

bbs1.ryne.jp/d.php/illust/1144/35

「な、何で…」

見たことはない。
だが、知っている。
聞き覚えのある懐かしい声。

「久しぶり…だな」

「助けにきたよ海斗」

五ヶ月前に失った…。

「本当に…父さんと姉ちゃん…?」

「そうだよ」と笑う姉の声をした女剣士。
信じられないが事実だ。

⏰:08/11/03 16:49 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#213 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「話は後だ」

「後は任せて!」

再び正面を向いた二人は剣を抜く。

「レイナ、アイテムで移動魔法エクステレポートの用意を。私がドラゴンを引き付けよう」

「了解、ケイ」

言うと、男がすぐに駆け出した。
ケイと呼ばれた父は、ドラゴンのブレスをぎりぎりだが素早い身こなしで避け、ドラゴンの体から体へ飛び移っていく。
装備が普通の剣だからか、決して攻撃はしない。

⏰:08/11/03 16:50 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#214 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「行くよ、カイト」

bbs1.ryne.jp/d.php/illust/1144/118

いつの間に詠唱を終えたのか、姉が声を掛けた時にはカイトの足元に魔法陣が出来ていた。
姉も父も足元に魔法陣がある。
カイトは灰色ローブの男に向き直った。

「俺は、父と姉が守ったこの世界を壊させはしない」

⏰:08/11/03 16:50 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#215 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
人差し指を突き付けて更に声を張り上げる。

「全面戦争だ!カオス・オブ・ドリームズの全ユーザー総勢二千五百万人が、貴様らバグワールドの軍勢に宣戦を布告する!」

発動した移動魔法の効果で、カイトの体は光の柱に包まれる。
ケイの声が聞こえた。

「カイト、強くなったな。だが、これからが正念場だな」

「わかってる」

⏰:08/11/03 16:51 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#216 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
ここは戦場だ。
俺は今まで人のために戦ってきた。
だから最後まで、人のために戦おう。
ただ今までと違うことが一つだけある。
今からは、人ためだけではなく、自分のためにも戦うのだ。

ここからは、俺の戦いだ。

⏰:08/11/03 16:52 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#217 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
>>142-216
『バーチャルワールド』
一応完結です

次の方どうぞ!

⏰:08/11/03 16:53 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#218 [◆vzApYZDoz6]
乙!
そして俺も書ききったので投下するぜ

今回使うイラストは全部です!
といっても短編ではなく、1〜3レスの場面切り取り形式となっております
自分でもよく分からんやつがあるので、軽い解説も交えていきます
使用イラストは名前欄参照!
たぶん150レスぐらいありますw

今夜中に投下できるかな、しかし
場合によっては誰か2次投下スレを立ててくだされw

では投下スタート

⏰:08/11/03 19:03 📱:P903i 🆔:LUmIhgZI


#219 [No.001◆vzApYZDoz6]
「君には世界を救う指名がある」

数年前のある日突然、学校帰りの駅のホームでそう言われた。
あぁ、そういやそろそろ総選挙だったか。こういう勧誘は迷惑極まりないな。

なんて思いながら無視して歩く俺の前に、話しかけてきた男はご丁寧に回り込んだ。

「君にしかできないことなんだ。拒否権は存在しない」

そう言って手にしていた小包を、半ば無理矢理押しつけてきた。
そのまま踵を返しながら、俺を睨むように一瞥した。

「それが世界を救う鍵となる」

山程ある聞きたい事を口にする前に、男は雑踏の中に消えた。

仕方なく家に帰って小包を開けると、『鍵』とやらが入っていた。
お玉とエプロンと鍋つかみ。意味が分からない。

だから、とりあえず味噌汁を作ってみた。
美味かった。



そして今、俺は世界の恵まれない子供達に味噌汁を配ってまわっている。

⏰:08/11/03 19:04 📱:P903i 🆔:LUmIhgZI


#220 [◆vzApYZDoz6]
>>219
『救済者』

味噌汁で世界を救った男のお話。
この時期の層化は厄介

⏰:08/11/03 19:06 📱:P903i 🆔:LUmIhgZI


#221 [No.002◆vzApYZDoz6]
閉めきった教室。
窓側の一番後ろの席が、彼の探偵事務所だった。

彼は依頼が来た時以外はいつも決まって、眼下に広がるグラウンドを腑抜けた顔で眺めていた。
人はそれを見れば頼りない印象を持つだろう。

だが一度依頼が来れば彼は豹変する。
冷静沈着に物事を見つめ、どんな難事件であろうとたちどころに解決してしまう名探偵となる。

彼の噂は方々に広がり、毎日依頼が絶えなかった。
そして今日も、難題を抱えた一人の少女が教室のドアを開ける。

「まだいたの? あなたも毎日よくやるわね。あたしもう帰るから、最後鍵かけてよね」

そう言って少女は手にしていた鍵を放り投げ、そのまま帰ってしまった。
ちなみにこの教室のドアは立て付けが悪く、鍵をかけづらい。

「これは難題だ」

独り言にツッコミを入れてくれる相方はいなかった。

⏰:08/11/03 19:07 📱:P903i 🆔:LUmIhgZI


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