【コラボ企画】秋のラノベ祭り投下スレ【withイラスト板】
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#20 [@斜線]
『珍しいな』
『まじで金ないからさ。リアルにあと二万円しかない』
『…』
ニートも金がなけりゃできない。
働きだしても給料が入るまで
二万で食いつないでいくのは不可能だ。
『この際ドカタでいいか。日給のところさがそう』
:08/10/15 15:21 :PC :Ez2gXYgU
#21 [@斜線]
その日のうちに日当八千円の建築の仕事(バイト)が見つかった。
今日からの採用と言われ、二人はTシャツに着替えてチャリで職場に向かった。
力仕事のきつさは半端無い。
しかもモノがどこにあるかわからないから
ぱしりにも使えない。
ニート歴三年の二人はすぐにばてた。
『座ってんじゃねー!』
先輩に怒鳴られながら、何とか終業時刻まで働いた。
ミーティングが終わると親方らしき人物がその日の給料を支払ってくれた。
:08/10/15 15:28 :PC :Ez2gXYgU
#22 [@斜線]
収入は二人合わせて一万円とちょっと。
初日だから色々さっ引かれた。
家に帰るなりマサヤは不機嫌をぶちまけた。
『ちっ!!!!疲れ果ててこんだけかよ!!』
マサヤは当たり散らした。
いつものようにユウキが宥めても聞く気配はない
『仕方ないだろ…明日も頑張ろーや』
『俺はイヤだね!!!!ユウキが働いて金入れろよ!!!!』
:08/10/15 15:30 :PC :Ez2gXYgU
#23 [@斜線]
『ざけんな!なんで俺がお前の分まで働かなきゃいけないんだよ!!』
『兄貴なんだから、当然だろ』
『双子で兄弟も糞もあるか』
二人は口論の末殴り合いになった。
いつものように喧嘩が始まった。手加減などない。
疲れているのに殴り合った。
:08/10/15 15:33 :PC :Ez2gXYgU
#24 [@斜線]
お互い鼻血と汗と切り傷で、顔面血だらけだった。
それでも喧嘩が収まるには時間がかかる。
『…ハァ…ハァ…』
息切れしながらも睨み付け合う。
そこに、まるで空気を読まずに“ピーンポーン”というチャイムオンが鳴り響いた。
:08/10/15 15:37 :PC :Ez2gXYgU
#25 [@斜線]
チャイム音で一気に冷静には慣れた二人だったが、
この容姿で出ていっていいものか、顔を見合わせた。
『ユウキが出ろよな!』
『…わかったよ…』
ユウキは近くにあった雑巾で顔を拭いながら
玄関のドアを開けた。
『はーい…どちらさまー』
:08/10/15 15:40 :PC :Ez2gXYgU
#26 [@斜線]
『…あ』
そこには、あの女が立っていた。
『あんた―』
女はユウキの血みどろの顔を見て相当驚いたらしい。
『スイマセン!間違えました』
そう言って帰ろうとした。
『待てって!間違えてないよ、多分。今俺こんなんですけど…』
女の細い手首を掴む。
『あー…じゃああの昨日の…?』
女が確認するように覗き込んでくる。
:08/10/15 15:45 :PC :Ez2gXYgU
#27 [@斜線]
『そーです。でもよく家が分かりましたね』
『あ、いえ…あの…迷惑かと思ったんですがどうしてもお礼がしたくて。あの後刑事さんにお聞きしたんです』
『…そうですか。えっと…取り敢えず上がってってください。
男二人でむさ苦しい家ですけど』
ユウキは頭を掻きながら
女を促した。
『え、いえ!ここで結構です…』
:08/10/15 15:48 :PC :Ez2gXYgU
#28 [@斜線]
疲れたから落ち
:08/10/15 18:25 :PC :Ez2gXYgU
#29 [◆vzApYZDoz6]
乙です…と言いたいところですが
>>2見ましたか?
投下は11月3日です
フライングですよw
:08/10/15 23:28 :P903i :9qc7j1.2
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