access 〜フロッピーディスクに消えた少女〜
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#1 [神崎もえ子◆Hi9o8eIXuA]
access[アクセス]
・利用できること、利用する権利、インターネットやデータなどへのアクセス、アクセス権。
・入る方法、近づく方法。
チャレンジ英和辞典ー第四版ー
>>2
:08/10/05 07:51
:L704i
:aPPbfvN6
#2 [神崎もえ子◆Hi9o8eIXuA]
:08/10/05 07:55
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:aPPbfvN6
#3 [神崎もえ子◆Hi9o8eIXuA]
あれは僕が小学生で、姉が中学生のときの出来事だった。
明日は結婚記念日だから、海外旅行に行ってくる。
両親はそう言い残して、僕達姉弟を親戚の家に預けたまま行方を眩ました。
僕達は捨てられたのである。
:08/10/15 23:03
:L704i
:zB1r9SEQ
#4 [神崎もえ子◆Hi9o8eIXuA]
しばらくして、そう親戚の口から告げられた。
あのとき、僕は親戚の言っている意味が分からず、ただ大声をあげ、泣きじゃくる姉のアイロンがきいた真新しい制服の裾を強く掴んでいたのを覚えている。
それから僕達姉弟は一度も顔も見たことのなかったような血縁の薄い親戚の家をたらい回しになりながら暮らしていた。
酷いときには、食事さえも満足に与えてもらえなかった。
:08/10/15 23:05
:L704i
:zB1r9SEQ
#5 [神崎もえ子◆Hi9o8eIXuA]
姉をなんとか地元の公立高校に入学させてもらえたのが唯一の救いだった。
姉が地道にアルバイトで貯めた貯金で僕達は小さなアパートを借りて親戚の手を離れた。
今では姉は正社員として会社に勤め、僕は高校三年生となった。
:08/10/15 23:07
:L704i
:zB1r9SEQ
#6 [神崎もえ子◆Hi9o8eIXuA]
姉には婚約者ができた。
小さかったアパートと比べたらかなり広くて快適なマンションへ越した。
上っ面だけだが、友人も増えた。
しかし僕の中に刻み込まれた醜く深い傷は、いまだに瘡蓋をつくらずに黒ずんだ血を垂れ流していた。
:08/10/15 23:08
:L704i
:zB1r9SEQ
#7 [神崎もえ子◆Hi9o8eIXuA]
僕が人間を信用しなくなったのは、一体、いつからのことだろう。
気がつけば、人間を避けずみ邪見にして、家族には笑顔すら見せず友人には信頼を求めなくなっていた。
光を避け、幸福を憎み、愛情を罵り、とくに信頼というものの存在を否定し続けていた。
信頼している、なんて他人から言われると、全身に身の毛がよだつ。
:08/10/16 07:32
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:jJZfe6pM
#8 [神崎もえ子◆Hi9o8eIXuA]
今までに一度だけ、姉に信頼という言葉を投げ掛けられたことがある。
そのときは姉の正気を疑った。
あんなに信頼していた両親に裏切られた痛手を共有した姉が、信頼なんて下らないものをまだ信じているのが許せなく信じられなかったのである。
とにかく、信頼という言葉ひとつで僕は首を絞めてしまいたくなるくらいに苦しんだ。
:08/10/16 07:34
:L704i
:jJZfe6pM
#9 [神崎もえ子◆Hi9o8eIXuA]
そんなことを考えて生きているうちに、僕は死について考えるようになった。
いくら考えても、生きる意味を見い出せずにいた。
目が覚めたら、世界がどうしようもない暗闇に覆われていたらいい。
毎日、そう願いながら眠りについた。
そんな僕の前に彼女が現れたのは、季節が冬に変わり、街に雪が降り始めたときのことだった。
:08/10/16 07:36
:L704i
:jJZfe6pM
#10 [神崎もえ子◆Hi9o8eIXuA]
*
センター試験を間近に控え、クラスメイト達の会話には英単語や効率の良い勉強方法の話題が飛び交い始めた。
僕も太宰治の小説から参考書を持ち歩くことが多くなり、深夜までの受験勉強による寝不足の日々が続いた。
そろそろ何かしら息抜きをしないと精神的に参ってしまう。
:08/10/19 20:46
:L704i
:he7Mo6ZI
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