春の希望と・・・【BL】
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#886 [コロ]
 
―――
――

一体どのくらい歩いたのかわからない。

寮内は静かで、人気がほとんど無くて、遠くから微かに笑い声や話し声が聞こえる程度だ。
 

⏰:09/05/18 09:59 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#887 [コロ]
 
広い寮内は廊下も長い。

いくつか角を曲がり、
数分して着いた先は
同じ階の一番最奥の部屋。
つまり同学年の誰かの
部屋だが、扉の横に付いてるネームプレートを見て、目に涙が溜まるのがわかった・・・。
 

⏰:09/05/18 10:13 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#888 [コロ]
 
「石田 真二」と、そこには記されている。

望「ごめッ・・なさぃ・ふぇ
 ごめんなさいッ」

望が泣き崩れそうになると、石田は部屋の扉を開けて望を抱き上げた。

望「ゃッ・・ヒック、待って」
 

⏰:09/05/18 10:19 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#889 [コロ]
 
そのまま室内へ入られ、扉の鍵は閉められた。

望を抱えたまま石田は部屋の奥へ進み、一つのベッドの前で立ち止まる。

望をそこへ降ろした。

望「ふぇッ・・ヒック・・・」
 

⏰:09/05/18 10:23 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#890 [コロ]
 
望はすぐにでも逃げだしたくて、立ち上がろうとしたが、腰が抜けてしまったのか足に力が入らない。

ベッドの上を四つん這いで移動しようとしたけれど、石田に体を掴まれて、仰向けに押さえ込まれてしまった。
 

⏰:09/05/18 10:29 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#891 [コロ]
 
そのまま用意していたんであろう縄の様な物で両手首をベッドの上部に括り付けられた。

前の時と同じで、どんなに動かしても全然はずれないし、緩みもしない。

涙がどんどん溢れ出すのがわかった。
 

⏰:09/05/18 10:35 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#892 [コロ]
●きります●

ご意見、ご感想お待ちしています☆☆

感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2722/
 

⏰:09/05/18 10:43 📱:SH700i 🆔:p3KcWOMc


#893 [コロ]
 
石田の手が腹の上を這うのがわかるけど、望は自分の体を守る事ばかり考えて、ろくに抵抗も出来ずに、腕の拘束を外す事に気を取られていた。

そんな望の姿を石田は
目の端に捕らえて、眉をよせる・・・。
 

⏰:09/05/20 09:45 📱:SH700i 🆔:603opMAE


#894 [コロ]
 
もっと出来る事が
あるだろ。

暴れるとか、蹴ってみるとか・・・。

そんな事しても所詮、腕の拘束は外れ無いが相手にダメージを与えられる。

運が良ければ、気絶してくれるかもしれない。
 

⏰:09/05/20 09:51 📱:SH700i 🆔:603opMAE


#895 [コロ]
 
しかし望は腕を見上げるばかりだ。

きっと頭が真っ白で
他の方法が浮かばないんだろう。

石「・・・無駄だ。腕が
 傷付くだけだぞ。」

望「ぅッ ヒック・・ふぇぇッ」
 

⏰:09/05/20 09:55 📱:SH700i 🆔:603opMAE


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