存在しないオカルト部
最新 最初 全 🆕
#1 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
ジャンル:オカルトホラー
長さ:短編〜中編
形式:一話完結
更新:不定期ですので急かさずにお願いします
追記:文章力を失った私の文章力を取り戻すための小説ですのでつまらなくても荒らしは勘弁して下さい

⏰:08/11/17 20:03 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#2 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
俺には師匠がいる。
師匠と言っても、心霊とか幽霊とかのオカルト的な方面で俺が勝手に師匠と呼んでいるだけだ。
理由は簡単、俺より霊能力やら何やらが強いし、その手の経験も豊富だからだ。
師匠は同じ大学の先輩で、俺は一年生、師匠は一個上の二年生だ。
歳は19と変わらないが、実に不思議な感覚になる。

⏰:08/11/17 20:05 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#3 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
何故なら師匠の誕生日は三月末、俺は四月初旬。
数日の違いだけなのに、学年が一つ違う。
同じ歳なのに数日違いで先輩になる。当たり前なことなのだが、実に不思議だ。

⏰:08/11/17 20:05 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#4 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
そして、師匠は小さい。
大学二年生なのに身長は160ほどしかない。
体も細いし小柄だから、高校生に見える。
いや、それに加えて童顔だから、中学生でも通りそうだ。
時には女の子にも間違えられることもあるらしい。
中性的な顔に髪の毛が長いことと女子のように小柄で華奢な体がその原因だろう。
まぁ容姿はどうあれ、この先輩こそ俺の師匠その人なのである。

⏰:08/11/17 20:06 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#5 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「先輩。首、怪我でもしたんですか?」

ワンルームの師匠の部屋で、夏の暑さに扇風機のみで戦いを挑んでいた頃、ふと仰向けに寝転がり漫画を読み耽る師匠の首元に絆創膏が貼ってあることに気付いた。
師匠は漫画を中断して面倒臭そうに起き上がると、首元の大きめの絆創膏をぽりぽりと掻きながらいつもの無表情を俺に向けた。

⏰:08/11/17 20:07 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#6 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「あぁこれね。知りたい?」

一旦言葉を切ると、じぃっと俺の目を見つめた。
俺が頷くと、師匠は再び口を開いた。

「侍に斬られた」

意味のわからないことを言う。
「は?」と思わず口に出した俺は、理解の及ばない表情をしていたに違いない。

⏰:08/11/17 20:08 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#7 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
師匠は口の端を少しだけ吊り上げた。

「人はその人以外には成り得ない」

続けて、また訳のわからないことを言い出す。

「誰の言葉ですか?」

「僕だ」

何が言いたいのかわからない。
ますます頭の中が混乱している俺の前で、師匠は胡座に座り直した。

⏰:08/11/17 20:09 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#8 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「どんなに他人の真似をしようとも、それは他人の真似をしているその人であって、結局はその人自身であることに変わりはない」

「訳がわからないです」

「人は他人には成り得ないってこと」

何だか少しだけ理解出来た気がした。

「つまり、俺がどんなに師匠の真似をしても師匠になることは出来なくて、俺は俺以外の何者でもないってことですか?」

「そういうこと」

「そんなの当たり前じゃないですか」

何が言いたいんですか?という副音声を込めた口調で言った。

⏰:08/11/17 20:10 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#9 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「でも、ただ一つだけ、人が完全に他人に成り得る場合がある」

「あるんですか?そんな方法が」

「ある」

「どうやってです?」

「…人間の力ではどうにもならない方法だ」

オカルト系の匂いを察した俺は久しぶりの喜びを感じると共に、師匠の言う方法とやらを考えてみた。
しかしヒントがあまりにも少ない。
俺はあっさりと思考を停止させ、不敵に笑う師匠を見遣った。

⏰:08/11/17 20:11 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#10 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「ヒントをください」

師匠は首を横に振ると、そのまま立ち上がった。
車のキーを片手に取ると、俺の横を抜けて玄関に向かう。

「出ようか。面白い体験をさせてあげる」

ヒントをくれなかったにも関わらず、俺は喜んで立ち上がった。
久々のオカルトな雰囲気に、俺の頭の中ではすでにヒントのことなど消え失せていた。

⏰:08/11/17 20:12 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
↑ msgβ
💬
🔍 ↔ V 📝
C-BoX E194.194