本当にあった×××な話
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#18 [ゆーちん]
そんな事ばかり考えていると授業が終わった。


「はーい。じゃあ今日はここまでね。起立!礼!」


いっきに教室が騒がしくなる。


他の生徒はぞろぞろと教室を出て行ったり、はるちゃんに話かけたりしていた。


「亜紀、教室帰ろう。」

「うん。」


早くここから…この場所から去りたくて、私は早足で教室の出口に向かった。

⏰:08/12/03 21:14 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#19 [ゆーちん]
「あ、石田さん!」


…えっ!?


後ろから、はるちゃんの声が私を呼び止めた。


ゆっくり振り返ると笑顔のはるちゃんが私を見ている。


「…はい?」

「約束してた本、持ってきたよ。ちょっとこっち来てくれる?」

⏰:08/12/03 21:16 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#20 [ゆーちん]
約束?


本?


何それ…


訳のわからないまま、はるちゃんの顔を眺める。


あぁ…わかった。


口実だ。


私を呼び止める為の嘘なんだ。


ここは素直に従うべき…


なのかな?

⏰:08/12/03 21:16 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#21 [ゆーちん]
「亜紀ごめん。ちょっと待っててくれる?」

「私、隣のクラスの子に用があるから先戻ってるね。ごめん!」

「そっか、わかった。こっちこそごめん。じゃあまた後でね。」


亜紀は一人で教室から出て行った。


私は、はるちゃんの方に近寄った。


「あっちの準備室にあるの。来て?」


準備室?


なんでわざわざ…。

⏰:08/12/03 21:17 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#22 [ゆーちん]
はるちゃんは周りにいた生徒にバイバイし、私を準備室まで誘導した。



ガチャン…



ドアが閉まる。



なんか生々しくって、すごく戸惑う。



二人っきりの準備室は、ひんやりと涼しい。



「石田さん。」

「はい?」

「見たよね?」



はるちゃんはなぜか笑顔だった。

⏰:08/12/03 21:20 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#23 [ゆーちん]
逃げられない。



逆らえない。



嘘つけない。



そう思わせるような自信に満ち溢れていた笑顔だった。



「…はい。」

⏰:08/12/03 21:20 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#24 [ゆーちん]
「誰かに言った?」

「いえ、言ってません。」

「本当に?」

「…はい。」

「そっか。わかってると思うけど、誰かにチクると石田さんの秘密バラすからね?」

「…え?」


何この展開。


私の秘密?


まさか…

⏰:08/12/03 21:21 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#25 [ゆーちん]
「石田さん援交してるでしょ?」


ニコッと笑ったはるちゃん。


私の予想は当たった。


「何で…」

「何で知ってるかって?私の友達がね、石田さんの客になったらしいの。」

「え?どういう事…」

「私の友達が、女子高生にお金払ってSEXしたって言ってたの。」


はるちゃんの笑顔は絶えない。

⏰:08/12/03 21:22 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#26 [ゆーちん]
「詳しく聞けば、この学校の制服で、名前は由美って言うし、顔や髪形も石田さんに当てはまったから間違いないな〜って!」


ニコニコ笑いながらはるちゃんは私にそう言った。


私は偽名を使わない。


面倒だから。


それが仇となった。

⏰:08/12/03 21:23 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


#27 [ゆーちん]
「私だ、って証拠は無いじゃないですか。」

「証拠?あるよ。」


はるちゃんは携帯電話を取り出し、誰かに電話をかけ始めた。


…嘘でしょ?


私の携帯電話が、けたたましく鳴り出した。

⏰:08/12/03 21:24 📱:SH901iC 🆔:5DB/A33.


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