本当にあった×××な話
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#311 [ゆーちん]
「じゃあね。」
ゆうとくんが校舎の方に戻ったのを確認し、私は部室に飛び込んだ。
「はーるーちゃーん!ほんっっっとゴメン!」
入ると同時に私は頭を下げた。
「由美ちゃん…やってくれたね〜?」
:08/12/06 11:58 :SH901iC :RGCJ8FBc
#312 [ゆーちん]
あれ?
怒っていると思ったのに、はるちゃんは笑って許してくれた。
「はるちゃん怒ってないの?」
「ん?怒ってないよ。由美ちゃんも凡ミスするんだな〜って感じで面白かったもん。」
心の広い人。
外見も内面も美しいって、はるちゃんが益々カッコよく見えた。
:08/12/06 12:00 :SH901iC :RGCJ8FBc
#313 [ゆーちん]
「今度からはもっと気を付けるね。ほんっとにごめんなさい。」
「うん。次から気を付けてくれれば大丈夫だよ?」
「はーい。」
その3日後に小さな事件が起こった。
昼休みになり、お待ちかねのランチタイム。
亜紀と一緒に食堂でご飯を食べていたときだった。
:08/12/06 12:02 :SH901iC :RGCJ8FBc
#314 [ゆーちん]
「由美ちゃ〜ん!」
名前を呼ばれ振り返ると、飯田先輩がいた。
「あ、先輩!微妙に久しぶりですね。」
「だな!由美ちゃんまた遊ぼ?」
「…はい。」
亜紀がいるのに…あんまりこういう話したくないなぁ。
:08/12/06 12:03 :SH901iC :RGCJ8FBc
#315 [ゆーちん]
「おい!雅志〜。」
私と話していると、今度は先輩が誰かに呼ばれた。
私も先輩も声の主を確かめた。
…あっ!!
「おぉ、ゆうと!」
マジ…ピンチかも。
「雅志何してんの?」
ゆうとくんと目が合ってしまった…。
:08/12/06 12:07 :SH901iC :RGCJ8FBc
#316 [ゆーちん]
「…あ。」
私を見ているゆうとくん。
「君さぁ…。」
青ざめていく私。
引きつっていくゆうとくんの顔。
:08/12/06 12:08 :SH901iC :RGCJ8FBc
#317 [ゆーちん]
すっごく気まずい雰囲気が流れた。
「何?由美お二人と知り合い?」
亜紀が言った。
「あ、えっと…飯田先輩とはお友達で…えっと〜、こちらの方は‥」
ゆうとくんのこと、説明のしようが無いよ。
:08/12/06 12:10 :SH901iC :RGCJ8FBc
#318 [ゆーちん]
「え?由美ちゃんとゆうと、知り合いなの?」
「いや…えーっと‥」
「知り合いって訳じゃないけど…顔見知りって感じだよね?」
ゆうとくんが言った。
あぁ…。
やっぱりあの日、私の顔バッチリ見られてたんだ…。
最悪。
:08/12/06 12:10 :SH901iC :RGCJ8FBc
#319 [ゆーちん]
「まぁ…そんな感じです…よね?たぶん。」
引きつった笑顔をゆうとくんに見せた。
「ふ〜ん。じゃ、ゆうと行こっか。」
「うん。」
「じゃあ由美ちゃんまたね。」
「うん、バイバイ。」
:08/12/06 12:11 :SH901iC :RGCJ8FBc
#320 [ゆーちん]
飯田先輩とゆうとくんが立ち去ったあと、もちろん亜紀に色々聞かれた。
なんとか誤魔化したけど、亜紀にまた嘘ついちゃったよ。
もう嘘をつく事に抵抗なくなってきてしまった自分がいる。
なんかそういうの…嫌かも。
:08/12/06 12:14 :SH901iC :RGCJ8FBc
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