本当にあった×××な話
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#321 [ゆーちん]
放課後。
飯田先輩から『放課後に会おう。』と言われたので、私は先輩の家に向かった。
ピーンポーン…
応答なし。
先輩はまだ帰って来ていない。
…どこかで待ち合わせすればよかったな。
そんなことを思いながら、先輩の家に近くでしゃがみ込んで待った。
:08/12/06 12:15 :SH901iC :RGCJ8FBc
#322 [ゆーちん]
しばらく待っていると先輩が帰ってきた。
「由美ちゃん、お待たせ。」
「ううん。」
「中入って。」
そんなこんなで、先輩の家に入った。
相変わらずの先輩の家。
ひとりぼっちで…こんな広い家に住んでると思うと私まで悲しくなる。
:08/12/06 12:16 :SH901iC :RGCJ8FBc
#323 [ゆーちん]
適当に座り先輩は音楽を掛けてくれた。
「由美ちゃん。」
「ん?」
「ゆうととはどういう関係なの?」
「別に変な関係じゃないよ?」
先輩にははるちゃんとの関係は言ってない。
だからゆうとくんのこと説明できない。
:08/12/06 12:17 :SH901iC :RGCJ8FBc
#324 [ゆーちん]
「俺みたいな関係じゃないよな?」
「あ、うん。ありえないから!」
「そっか。ならいいけど。」
「もしそうだったらどうしてたの?」
「ゆうととは関係持たないで、って由美ちゃんに土下座してたかも。」
「えぇ。なんでそこまで?」
:08/12/06 12:17 :SH901iC :RGCJ8FBc
#325 [ゆーちん]
「ゆうとだけには由美ちゃん取られたくないよ。」
…ん?
それって?
「どういう意味ですか?」
「ゆうとには内緒だぞ?」
「うん。」
:08/12/06 12:18 :SH901iC :RGCJ8FBc
#326 [ゆーちん]
「あいつも、はるちゃんの客なんだ。俺もそうじゃん?ゆうとは俺がはるちゃんの客って事は知らないみたいだけど…。よく考えれば俺ら穴兄弟になっちゃったってことじゃん?」
「穴兄弟って…。」
私は呆れて笑ってしまった。
:08/12/06 12:20 :SH901iC :RGCJ8FBc
#327 [ゆーちん]
「だから由美ちゃんまで穴兄弟の相手だと、さすがにキツいよ。」
…あぁ、そういうことか。
少しでも変な期待した私がバカだった。
「ふ〜ん。でもさ、私先輩以外の人とヤったりしてるよ?」
「わかってる。でもなんか、ゆうとだけは嫌っていうか…。てか他の奴とヤってるっていうのも本当はいやなんだけどな!」
:08/12/06 12:21 :SH901iC :RGCJ8FBc
#328 [ゆーちん]
ほらまた…。
そうやって優しい言葉をさりげなく言ってくれる。
突き放したいのに、突き放せないじゃん。
私…恋するの嫌なんだよ。
わかってるでしょ?
あんまり…ドキドキさせないでよ。
:08/12/06 12:21 :SH901iC :RGCJ8FBc
#329 [ゆーちん]
「それは無理だよ。たぶんもう抜け出せない。」
「何で?金がいるなら俺がやるっていつも言ってんじゃん。なんで俺の金は受け取ってくんないの?」
「先輩から貰うと…後悔するから。」
「後悔?何の?」
「それは、わかんない。でもたぶん…うん。後悔する。」
「フッ。何それ。意味わかんなさすぎて笑える」
先輩は笑った。
:08/12/06 12:22 :SH901iC :RGCJ8FBc
#330 [ゆーちん]
その笑顔が近付き、いきなり強引なキスをされた。
優しくない。
焦ってるのが丸わかりなキス。
こんなキス…したくないよ。
たぶん、たぶんね?
この時お互いの気持ち、薄々わかっていたんだと思う。
素直になれない私たちだから、この気持ちにちゃんと気づけなかったんだよね。
なんか…ごめんね。
ごめん、先輩。
:08/12/06 12:23 :SH901iC :RGCJ8FBc
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