本当にあった×××な話
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#222 [ゆーちん]
「今日だけ俺の彼女になってくんない?」
「…へ?」
「実は‥」
先輩は以前から行きたかった、カップル限定で入れるバーが近くにあるので、そこに行きたいらしい。
「なるほど!」
「いい?」
「もちろんです。」
「じゃあ行こっか。」
先輩は私の手首を掴み、歩き始めた。
ほんの少し歩くと地下にあるバーに到着した。
:08/12/05 20:27 :SH901iC :EaTN36f.
#223 [ゆーちん]
入った瞬間わかった。
ここ…ヤバイとこだ。
エロちっくなオーラが漂うフロアの奥に、ピンクの証明が当たっている個室が10個以上ある。
その反対側にはカウンター。
先輩は私をカウンターまで引っ張って行ってくれた。
:08/12/05 20:28 :SH901iC :EaTN36f.
#224 [ゆーちん]
「何飲みたい?」
「え?」
「ビール?」
「ビールはちょっと…。カクテルとか貰えます?」
「ほーい。」
カウンターの人に飯田先輩は適当に注文してくれたようだ。
「はい。お待たせ。」
そう言って渡されたのは…あのカクテルだった。
:08/12/05 20:29 :SH901iC :EaTN36f.
#225 [ゆーちん]
「あ…。」
「何?嫌だった?」
「ううん、大丈夫です!」
「じゃ、これ持ってあそこのテーブルに移動な。」
「はい。」
人にぶつかってカクテルをこぼしそうになりながら、私と先輩は移動した。
あのカクテルを手に持って…。
:08/12/05 20:30 :SH901iC :EaTN36f.
#226 [ゆーちん]
そう。
そのカクテルとは、あの日、青木さんと飲んだ淡いピンクのカクテルだった。
甘い甘い、あのカクテル。
初めて美味しいと感じたお酒。
青木さんが注文してくれたものと、先輩が注文してくれたものが偶然すぎて、すごく驚いた。
:08/12/05 20:31 :SH901iC :EaTN36f.
#227 [ゆーちん]
飯田先輩はお酒に強いらしく、すごくペースが早い気がした。
「由美ちゃんおかわりは?」
「まだいいです。先輩ペース早すぎません?」
「そうかな?」
だけどやっぱり未成年だろうが成人だろうが人間なわけで、どんなに飲んでも酔わないって訳ではない。
さすがの飯田先輩も飲み始めて1時間ぐらいで目が座っていた。
私はまだ2杯目にくらべて先輩は5杯目。
:08/12/05 20:34 :SH901iC :EaTN36f.
#228 [ゆーちん]
「由美ちゃん…。」
とうとうだなって思った。
先輩はピンクの部屋に行きたいんだ。
「はい?」
「…いい?」
断る理由なんかない。
「うん。」
笑顔をこぼしながら頷くと、先輩も嬉しそうに笑ってくれた。
先輩は私の肩を抱き、ゆっくりとピンクの部屋に足を進める途中。
ドンッ…
誰かにぶつかった。
「あ、すみません。」
:08/12/05 20:36 :SH901iC :EaTN36f.
#229 [ゆーちん]
謝ってきたので私も急いで謝りかえす。
「私こそすみま…あれ?」
ホロ酔いだった私の酔いは一瞬にして飛んだ。
「…石田と…飯田!?」
目を見開き、私達を見て驚いていたのは長谷川先生だった。
:08/12/05 20:38 :SH901iC :EaTN36f.
#230 [ゆーちん]
「あっれー?先生何してんすか?」
私や長谷川とはよそに、先輩は酔いきっているので何も驚いていなかった。
「お前ら…ここがどこだかわかってるのか?」
「先生こそわかってんの?」
先輩の言葉を聞き、私も冷静に考えた。
すぐ隣にいる長谷川のパートナーを見た途端、笑みが零れた。
…なんだ。
同罪じゃん。
:08/12/05 20:38 :SH901iC :EaTN36f.
#231 [ゆーちん]
「俺らは学校退学になるくらいの処分かもしんないけど先生はヤバいんじゃない?」
「その子、Y高校の子じゃん。」
私が指さした長谷川のパートナーは、高校生だった。
「それって援交って言うんじゃないっすか〜?」
先輩は勝ち誇った顔で私の肩をより強く抱きしめてきた。
:08/12/05 20:40 :SH901iC :EaTN36f.
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