本当にあった×××な話
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#242 [ゆーちん]
《おはよう。朝早くからゴメンね。起きてる?》
《おはよう!起きてるよ。どうしたの?》
朝早いと言っても、もう6時過ぎだった。
《今日の夕方、青木君からご飯でもどう?ってお誘いがあるんだけど由美ちゃんどうする?》
:08/12/05 20:54 :SH901iC :EaTN36f.
#243 [ゆーちん]
青木さんと食事?
その名前を聞くだけで、なんだか胸がギュっと締め付けられた気分だ。
《行きたい!》
《じゃあ19時に駅前集合ね。大人っぽい格好で来て?未成年ってバレたら何かと面倒だから。》
《了解!それじゃあ19時に駅前で。》
:08/12/05 20:56 :SH901iC :EaTN36f.
#244 [ゆーちん]
今日は学校が休み。
家に帰って、夜に待ち侘びる食事会のために体力を備える事に。
ゆっくり睡眠を取って、お風呂に入って、髪を巻いて、大人っぽく化粧もする。
服装だって、普段は着ないようなとっておきの一張羅をまとった。
:08/12/05 20:56 :SH901iC :EaTN36f.
#245 [ゆーちん]
青木さんに会える。
その約束が私の気持ちを高ぶらせていく。
背伸びして、化粧や服装を大人っぽくした。
青木さんに少しでも子供扱いされないように背伸びしまくった。
だけど頭の片隅には、飯田先輩の悲しい顔がまとわりついている。
何でだろ。
青木さんと飯田先輩。
まったく対照的な人だけど、私の中ではあの二人が気になる存在と化してきている事を自覚し始めていた。
:08/12/05 21:00 :SH901iC :EaTN36f.
#246 [ゆーちん]
約束の19時前になった。
香水を付け、家を飛び出す。
家から待ち合わせの駅は近かったので、余裕を持って出発する事が出来た。
:08/12/05 21:01 :SH901iC :EaTN36f.
#247 [ゆーちん]
…あ。
「はるちゃん?」
「あ、由美ちゃん!可愛い格好だね〜。」
ってゆうか…
「はるちゃんの方が可愛いよ!見違えちゃったもん。」
いつもの雰囲気とは違い、すごく色っぽい。
「そう?変じゃない?」
「全然!すごく綺麗!」
『よかった〜』と喜ぶはるちゃんは本当に綺麗だった。
:08/12/05 21:13 :SH901iC :EaTN36f.
#248 [ゆーちん]
このはるちゃんを学校の客どもに見せてやりたい。
きっといつもの金額の倍、出すと思う。
…なんて、私ったら金の事ばかり考えるような意地汚い人間になっちゃったのかな?
そんな事を思いながら青木さんを待つ事に。
:08/12/05 21:14 :SH901iC :EaTN36f.
#249 [ゆーちん]
隣に並ぶのが嫌なぐらい、はるちゃんは綺麗。
ただでさえガキっぽいのに、余計に引き立ってしまう気がして落ち着かなかった。
「はる!由美ちゃん!」
私たちの前に一台の車が止まり、窓が開いたと思えば青木さんだった。
:08/12/05 21:20 :SH901iC :EaTN36f.
#250 [ゆーちん]
「青木君、久しぶりだね。」
「だな!由美ちゃんも久しぶり。」
「お久しぶりです。」
「とりあえず乗って。」
私とはるちゃんは青木さんの車に乗り込み、車は発車した。
:08/12/05 21:21 :SH901iC :EaTN36f.
#251 [ゆーちん]
10分ほど走っただろうか。
すごくお洒落なお店に着いた。
店に入ると店員が、
「青木様、いらっしゃいませ。」
と深々と頭を下げた。
常連中の常連なんだろうな〜って思いながら、案内係について行った。
:08/12/05 21:23 :SH901iC :EaTN36f.
#252 [ゆーちん]
普通の席とは違い、特別な席に通された。
席に着き、はるちゃんは青木さんに聞いていた。
「青木君、何なのここ?」
「あぁ、VIP席。」
「マジ?」
はるちゃんと一緒に笑うしかなかった。
すごく豪華で異空間って感じ。
私には似合わない。
:08/12/05 21:25 :SH901iC :EaTN36f.
#253 [ゆーちん]
「由美ちゃん、緊張しなくて良いよ。」
「あ、はい。」
「いつも通りでいいんだよ。」
ニコッと笑ってくれた青木さんに私もつられて笑った。
「あ、はるはいつも通りじゃダメだからな?」
「わかってるわよ」
どういう意味かわからなかったけど、5分後に理解ができた。
:08/12/05 21:25 :SH901iC :EaTN36f.
#254 [ゆーちん]
「お待たせ。」
一人の男の人が入ってきた。
見た事ない人だった。
「こんばんわ!初めまして!」
はるちゃんが挨拶をした。
「わざわざごめんな。まあここ座ってよ!」
男の人は青木さんの近くの席に腰を下ろした。
:08/12/05 21:26 :SH901iC :EaTN36f.
#255 [ゆーちん]
「由美ちゃん、こいつは俺の同僚で相沢。」
そう紹介された相沢さんは、私にペコっと頭をさげてくれた。
私も急いで頭を下げ返した。
「由美ちゃんって、想像していた子と違うな〜。」
相沢さんは笑った。
:08/12/05 21:28 :SH901iC :EaTN36f.
#256 [ゆーちん]
「え?」
「青木から話聞いてたからさ。」
「あ、そうなんですか。よろしくお願いしますね。」
「こちらこそ。」
「相沢さん、今日はわざわざすみません。」
はるちゃんが笑いながら相沢さんに謝っている。
んー。
いまいち話がわからない…。
:08/12/05 21:28 :SH901iC :EaTN36f.
#257 [ゆーちん]
「いえいえ。呼んでいただいて幸栄です。」
爽やかな笑顔の相沢さん。
「今日もお仕事だったんですか?」
「ええ…まだ少し仕事が残ってたんですが、あとは部下に任せてきました。早くここに来たかったんで…。」
「本当ですか?嬉しい!」
思いっきり、はるちゃんと相沢さんの二人だけの会話になり始めた。
:08/12/05 21:29 :SH901iC :EaTN36f.
#258 [ゆーちん]
ポカーンとしていると青木さんから、
「由美ちゃん、口開いてる。」
と笑いながら小声で指摘された。
「あ、アハハ。」
:08/12/05 21:30 :SH901iC :EaTN36f.
#259 [ゆーちん]
「はるが相沢の事気に入っちゃってさ。紹介してって言われて今日の食事会することになったんだ。」
青木さんは私の耳元で説明を続ける。
「はるには内緒だけど相沢もはるのこと、たぶん好意持ってるよ。なんせあの容姿だからさ。」
相沢さんとはるちゃん。
美男美女。
:08/12/05 21:35 :SH901iC :EaTN36f.
#260 [ゆーちん]
「2対1だと俺邪魔じゃん?だからってすぐに消えちゃうのは露骨だから、2対2にしようって事で由美ちゃん呼んでもらっての。」
なるほど…。
「はるから聞いてると思ったのに…はるも緊張してたから由美ちゃんに言うの忘れてたんだな!」
:08/12/05 21:36 :SH901iC :EaTN36f.
#261 [ゆーちん]
状況も把握したところで、料理や飲み物を注文し、4人で乾杯した。
少し二日酔い気味だったので、私は普通のドリンクにしてもらった。
「松中さんってやっぱりモテます?」
「全然ですよ〜。」
はるちゃんの嘘つき。
モテモテじゃん!
そう言ってあげたかったけど、はるちゃんの芽生え始めたかもしれない恋を、応援してあげたかったから、私は黙って料理を食べた。
:08/12/05 21:36 :SH901iC :EaTN36f.
#262 [ゆーちん]
良い感じに盛り上がって3人は楽しそうにお酒を飲んでいる。
話を聞いていると、やっぱり私はまだまだ子供なんだなって改めて思い知らされた。
社会人の意見は子供な私にはすごく刺激的で…。
将来の事、マジメに考えようって思ったのはこの日だった。
:08/12/05 21:37 :SH901iC :EaTN36f.
#263 [ゆーちん]
盛り下がらないように、私も無理矢理話しに食らい付くが、やっぱりわからないことも多々。
ほんと私ってまだまだ子供だ…。
大人にならないと。
大人に、なりたい。
:08/12/05 21:38 :SH901iC :EaTN36f.
#264 [ゆーちん]
3時間ほどいただろうか。
「それじゃ、そろそろお開きにするか。」
青木さんが言った。
「えぇ〜、まだ飲み足りない!」
「俺も。」
はるちゃんと相沢さんの腰が上がらない。
:08/12/05 21:40 :SH901iC :EaTN36f.
#265 [ゆーちん]
「じゃあ2人で二軒目行けばいいじゃん。俺は由美ちゃん送り届けて帰るよ。俺、明日早いんだ。」
「そうなんだ。じゃあ仕方ないね。相沢さん二軒目行きましょう?」
「おう。」
はるちゃんは相沢さんと。
私は青木さんと帰える事になった。
思いっきり飲酒運転だったからちょっと怖かったけど、青木さんは『余裕。』と笑っていた。
:08/12/05 21:41 :SH901iC :EaTN36f.
#266 [ゆーちん]
車が動き出す。
だけど私の家とは反対方向に向かっていた。
「青木さん、私の家こっちじゃないですよ。」
「ん?わかってるよぉ。」
「え?」
「なんでせっかく会えたのにすんなり返さないといけないんだよ。」
クスッと笑った青木さん。
:08/12/05 21:42 :SH901iC :EaTN36f.
#267 [ゆーちん]
「でも明日早いんでしょ?」
「あんなの嘘だよ。明日休みだもん。」
「そうなんですか?」
「うん。ああいう風にあの2人を上手い事二軒目に行かせりゃ、俺ら2人っきりになれんじゃん?」
「…」
:08/12/05 21:43 :SH901iC :EaTN36f.
#268 [ゆーちん]
なんだか照れてしまう。
そういうこと、サラって言われるとすごくドキドキする。
「今日覚悟しててね?俺かなりタマってんの。」
青木さんはまた笑った。
相沢さんとはまた違う、爽やかな笑顔だった。
:08/12/05 21:43 :SH901iC :EaTN36f.
#269 [ゆーちん]
「アッ…ンン…青木さ…」
ホテルに着き、シャワーも浴びずに青木さんは私をベットに押し倒した。
「気持ちいい?」
「んんっ…アッ…」
フカフカのベットで、青木さんは後ろから攻めてくる。
二日連続で少し疲れちゃうけど、気持ちいい…。
:08/12/05 21:44 :SH901iC :EaTN36f.
#270 [ゆーちん]
どんどん私を淫らにさせていく青木さん。
ほんと上手い。
昨日の飯田先輩と比べてしまう。
どっちもすごいテクニックを持ってると思うけど…
やっぱ青木さんかな?
青木さんのモノの方がデカかったり…なんてね。
:08/12/05 21:44 :SH901iC :EaTN36f.
#271 [ゆーちん]
何度イかされても、またイかされたい。
果てても求めてしまう青木さんとのSEXは、麻薬みたいなもの。
辞められないの…。
:08/12/05 21:45 :SH901iC :EaTN36f.
#272 [ゆーちん]
「今日はありがとうございました。またお食事誘ってくださいね?」
「ああ。今度は二人で食事に行こう。」
「本当ですか?楽しみにしておきます。」
「それじゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさい。」
今日もまた青木さんに家まで送ってもらい、お金をもらってから、さよならした。
この瞬間が嫌い。
:08/12/05 21:46 :SH901iC :EaTN36f.
#273 [ゆーちん]
青木さんがどんどん遠ざかっていって、二度と会えなくなりそうな気さえするから…嫌い。
青木さんとの食事を楽しみにしながら、また次の日から学校が始まる。
月曜の朝は憂鬱でダルい。
:08/12/05 21:46 :SH901iC :EaTN36f.
#274 [ゆーちん]
先輩と飲んだカクテルも、まだ抜けきっていないらしくどこか気持ち悪い。
三日酔い?
《おはよう。音楽室来て!》
登校中にはるちゃんからメールが入った。
《了解。》
学校に急いだ。
きっと昨日の事だ!
なんだかワクワクする。
いつもなら15分かかる道のりを10分で到着させた。
:08/12/05 21:47 :SH901iC :EaTN36f.
#275 [ゆーちん]
「は〜るちゃん!」
「あ、おはよう。」
はるちゃんは昨日とは違い、清楚で可愛いオーラを放っていた。
:08/12/05 21:48 :SH901iC :EaTN36f.
#276 [ゆーちん]
「ちょっと!昨日の事説明してよね?」
「アハハ、ごめんね!よく考えたら私、由美ちゃんに説明してないな〜って気づいて、今呼び出しちゃったってわけ。」
「ほんとビックリしちゃったんだからね。」
「エヘヘ、あのね話せば長くなるんだけど、聞いてくれる?」
「もちろん!」
:08/12/05 21:49 :SH901iC :EaTN36f.
#277 [ゆーちん]
はるちゃんは優しい笑顔を浮かべ、話し始めた。
「こないだ青木君に会った時、いい男いない?って冗談で聞いたら、写真見せてくれたのね。その写真に写ってたのが相沢さん。迷わず、この人紹介してって言ったら、昨日の食事会が開催されたってわけ。」
:08/12/05 21:49 :SH901iC :EaTN36f.
#278 [ゆーちん]
「じゃあはるちゃんの一目惚れ?それとも客としての惚れ込み?」
「もちろん恋愛対象としての惚れ込みだよ。」
「マジ?なんか私まで興奮しそう…。」
「相沢さんって話してみると見た目と違ってすっごく気さくでね。ギャップが可愛くってさ。」
:08/12/05 21:50 :SH901iC :EaTN36f.
#279 [ゆーちん]
はるちゃんは子供のようにはしゃぎながら、相沢さんの事を話を続けた。
「あれから由美ちゃん達とバイバイしたじゃない?あの後、相沢さんの行きつけのバーで飲み直したんだけど、すっごく楽しくて…。私、恋しちゃったかもしれない。」
:08/12/05 21:51 :SH901iC :EaTN36f.
#280 [ゆーちん]
「ええーっ!マジ?なんかすごいよ!私、応援するからね。」
「うん。ありがと!頑張るね。」
「それじゃあ、もう仕事もないの?」
「ううん。それは続けるよ。恋したぐらいで、もうSEXしません、なんて言ったら今までの客に殺されそうだからね。」
:08/12/05 21:52 :SH901iC :EaTN36f.
#281 [ゆーちん]
さっきまで無邪気にはしゃいでいたはるちゃんの表情は一気に曇ってしまった。
悲しそうで辛そうで…。
無理矢理作った笑顔だった。
「…そっか。わかった。」
「だからこれからもよろしくね?」
「うん、こちらこそ。」
:08/12/05 21:53 :SH901iC :EaTN36f.
#282 [ゆーちん]
はるちゃんとある程度、これからの話を済ませ、音楽室を出て教室に向かう事にした。
「石田!」
廊下を歩いていると、誰かに呼ばれ、振り返る。
「あ、長谷川先生。おはよーございまーす。」
いやみったらしく笑顔を見せつけた。
:08/12/05 21:54 :SH901iC :EaTN36f.
#283 [ゆーちん]
「あ、ああ。おはよう。あの…ちょっとコッチに来てくれないか?」
先生は物陰を指さした。
「嫌です。ここで話してください?」
周りはたくさんの生徒が歩いている。
:08/12/05 21:54 :SH901iC :EaTN36f.
#284 [ゆーちん]
「お願いだから…少しでいいんだ。」
「ここで言えないんだった聞きません。何ですか?」
悔しそうな顔をする長谷川を見るのが楽しくて、ついつい意地悪をしてしまう。
はるちゃんの恋を邪魔する客だと言う事に、益々悪事心が働く。
:08/12/05 21:55 :SH901iC :EaTN36f.
#285 [ゆーちん]
「あ、あの…土曜のことなんだが…その…。」
「何?私と先輩の事、校長にチクるつもりですか?」
「まさか!あの…はるちゃんがどうのこうの言ってたけど、石田…もしかして。」
:08/12/05 21:56 :SH901iC :EaTN36f.
#286 [ゆーちん]
「あぁ、はるちゃんとのこと私知ってますよ?」
「どうして…」
「だって私、はるちゃんの相方だもん。」
「相方?」
長谷川は驚いていた。
「はい。接客中、私が監視してるんです。だからこの前、長谷川先生がしてた時、私監視してたんですよ?」
「なっ…!」
:08/12/05 21:57 :SH901iC :EaTN36f.
#287 [ゆーちん]
周りにたくさんの生徒が居るから、一応気を利かせて小声で喋ってあげた。
最後の言葉は、とびっきり小声で言ってやった。
「随分と激しくヤッたんですね、先生?」
:08/12/05 21:57 :SH901iC :EaTN36f.
#288 [ゆーちん]
「い、い、い、石田!頼む、今回の件、両方とも必ず誰にも言わないって約束してくれ!」
長谷川は慌てながら私に手を合わせてきた。
「別にいいですけど、先生も約束してくださいよ?」
「ああ、約束する!」
「じゃあ交渉成立したとこで、私教室行くんで!じゃあまたね…長谷川せーんせっ!」
不安げな顔をした長谷川を残し、私は教室へと去った。
:08/12/05 21:58 :SH901iC :EaTN36f.
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