本当にあった×××な話
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#259 [ゆーちん]
「はるが相沢の事気に入っちゃってさ。紹介してって言われて今日の食事会することになったんだ。」
青木さんは私の耳元で説明を続ける。
「はるには内緒だけど相沢もはるのこと、たぶん好意持ってるよ。なんせあの容姿だからさ。」
相沢さんとはるちゃん。
美男美女。
:08/12/05 21:35 :SH901iC :EaTN36f.
#260 [ゆーちん]
「2対1だと俺邪魔じゃん?だからってすぐに消えちゃうのは露骨だから、2対2にしようって事で由美ちゃん呼んでもらっての。」
なるほど…。
「はるから聞いてると思ったのに…はるも緊張してたから由美ちゃんに言うの忘れてたんだな!」
:08/12/05 21:36 :SH901iC :EaTN36f.
#261 [ゆーちん]
状況も把握したところで、料理や飲み物を注文し、4人で乾杯した。
少し二日酔い気味だったので、私は普通のドリンクにしてもらった。
「松中さんってやっぱりモテます?」
「全然ですよ〜。」
はるちゃんの嘘つき。
モテモテじゃん!
そう言ってあげたかったけど、はるちゃんの芽生え始めたかもしれない恋を、応援してあげたかったから、私は黙って料理を食べた。
:08/12/05 21:36 :SH901iC :EaTN36f.
#262 [ゆーちん]
良い感じに盛り上がって3人は楽しそうにお酒を飲んでいる。
話を聞いていると、やっぱり私はまだまだ子供なんだなって改めて思い知らされた。
社会人の意見は子供な私にはすごく刺激的で…。
将来の事、マジメに考えようって思ったのはこの日だった。
:08/12/05 21:37 :SH901iC :EaTN36f.
#263 [ゆーちん]
盛り下がらないように、私も無理矢理話しに食らい付くが、やっぱりわからないことも多々。
ほんと私ってまだまだ子供だ…。
大人にならないと。
大人に、なりたい。
:08/12/05 21:38 :SH901iC :EaTN36f.
#264 [ゆーちん]
3時間ほどいただろうか。
「それじゃ、そろそろお開きにするか。」
青木さんが言った。
「えぇ〜、まだ飲み足りない!」
「俺も。」
はるちゃんと相沢さんの腰が上がらない。
:08/12/05 21:40 :SH901iC :EaTN36f.
#265 [ゆーちん]
「じゃあ2人で二軒目行けばいいじゃん。俺は由美ちゃん送り届けて帰るよ。俺、明日早いんだ。」
「そうなんだ。じゃあ仕方ないね。相沢さん二軒目行きましょう?」
「おう。」
はるちゃんは相沢さんと。
私は青木さんと帰える事になった。
思いっきり飲酒運転だったからちょっと怖かったけど、青木さんは『余裕。』と笑っていた。
:08/12/05 21:41 :SH901iC :EaTN36f.
#266 [ゆーちん]
車が動き出す。
だけど私の家とは反対方向に向かっていた。
「青木さん、私の家こっちじゃないですよ。」
「ん?わかってるよぉ。」
「え?」
「なんでせっかく会えたのにすんなり返さないといけないんだよ。」
クスッと笑った青木さん。
:08/12/05 21:42 :SH901iC :EaTN36f.
#267 [ゆーちん]
「でも明日早いんでしょ?」
「あんなの嘘だよ。明日休みだもん。」
「そうなんですか?」
「うん。ああいう風にあの2人を上手い事二軒目に行かせりゃ、俺ら2人っきりになれんじゃん?」
「…」
:08/12/05 21:43 :SH901iC :EaTN36f.
#268 [ゆーちん]
なんだか照れてしまう。
そういうこと、サラって言われるとすごくドキドキする。
「今日覚悟しててね?俺かなりタマってんの。」
青木さんはまた笑った。
相沢さんとはまた違う、爽やかな笑顔だった。
:08/12/05 21:43 :SH901iC :EaTN36f.
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