本当にあった×××な話
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#306 [ゆーちん]
…えっ!
ど、どうしよう。
やばい…。
今…ゆうとくんと目が合ったかも。
とっさにしゃがみ込んで隠れたけど、私の顔…見られた気がする。
心臓が飛び出すくらいバクバク言ってる。
見られた?
見られてない?
ゆっくりと壁に耳を付けて、中の声を聞く事にした。
:08/12/06 11:54 :SH901iC :RGCJ8FBc
#307 [ゆーちん]
「ゆうと君、何言ってんの?いるわけないじゃ〜ん!」
あぁ。
やっぱ見られたんだ…。
「でも、確かに女の子いたんだ。」
はるちゃんに後から叱られそう…。
:08/12/06 11:55 :SH901iC :RGCJ8FBc
#308 [ゆーちん]
「ふ〜ん。誰かいたとしてもいいじゃない。何も言ってこないって事は、先生じゃないんだろうから。」
「…そっか。じゃあただの覗き魔って事だな。」
私…覗き魔扱い?
「そうそう!ただの覗き魔だよ!」
はるちゃんまで!
:08/12/06 11:56 :SH901iC :RGCJ8FBc
#309 [ゆーちん]
「ゆうとくん、周りに気を取られてないで私に集中して?」
「うん…。」
「今は私だけを見てて。」
「んっ…。」
まぁ、なにはともあれ何とか誤魔化してくれたはるちゃんに感謝。
もう死角で監視しよ…。
その後、私は一度も覗くことなくマジメに監視を続けた。
:08/12/06 11:56 :SH901iC :RGCJ8FBc
#310 [ゆーちん]
ガタッ…
なにやら物音がした。
時間を確認してみれば、もう授業が終わる5分前。
はるちゃんの仕事が終わったんだ。
私は急いで物陰に隠れた。
と、同時にゆうとくんが出てきた。
:08/12/06 11:58 :SH901iC :RGCJ8FBc
#311 [ゆーちん]
「じゃあね。」
ゆうとくんが校舎の方に戻ったのを確認し、私は部室に飛び込んだ。
「はーるーちゃーん!ほんっっっとゴメン!」
入ると同時に私は頭を下げた。
「由美ちゃん…やってくれたね〜?」
:08/12/06 11:58 :SH901iC :RGCJ8FBc
#312 [ゆーちん]
あれ?
怒っていると思ったのに、はるちゃんは笑って許してくれた。
「はるちゃん怒ってないの?」
「ん?怒ってないよ。由美ちゃんも凡ミスするんだな〜って感じで面白かったもん。」
心の広い人。
外見も内面も美しいって、はるちゃんが益々カッコよく見えた。
:08/12/06 12:00 :SH901iC :RGCJ8FBc
#313 [ゆーちん]
「今度からはもっと気を付けるね。ほんっとにごめんなさい。」
「うん。次から気を付けてくれれば大丈夫だよ?」
「はーい。」
その3日後に小さな事件が起こった。
昼休みになり、お待ちかねのランチタイム。
亜紀と一緒に食堂でご飯を食べていたときだった。
:08/12/06 12:02 :SH901iC :RGCJ8FBc
#314 [ゆーちん]
「由美ちゃ〜ん!」
名前を呼ばれ振り返ると、飯田先輩がいた。
「あ、先輩!微妙に久しぶりですね。」
「だな!由美ちゃんまた遊ぼ?」
「…はい。」
亜紀がいるのに…あんまりこういう話したくないなぁ。
:08/12/06 12:03 :SH901iC :RGCJ8FBc
#315 [ゆーちん]
「おい!雅志〜。」
私と話していると、今度は先輩が誰かに呼ばれた。
私も先輩も声の主を確かめた。
…あっ!!
「おぉ、ゆうと!」
マジ…ピンチかも。
「雅志何してんの?」
ゆうとくんと目が合ってしまった…。
:08/12/06 12:07 :SH901iC :RGCJ8FBc
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