本当にあった×××な話
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#447 [ゆーちん]
生理が来ていない。


もともと不順だったので気にしてなかったけど、もう長い間きてない。


…私、たぶん、妊娠したんだ。

⏰:08/12/07 20:21 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#448 [ゆーちん]
冬の訪れの前に、私は小さな命を授かった事に気づいた。


しばらくはトイレから動けなくて…。


でもなんとか立ち上がり、部屋に戻った。


「もしもし?」


亜紀に電話を掛けた。

⏰:08/12/07 20:22 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#449 [ゆーちん]
「亜紀?お願いがあるんだけど…。」

「ん?」

「妊娠検査薬、買ってきてくれないかな?」

「…わかった。」


亜紀は驚かなかった。


きっと私が吐いたとき、それとなく察してくれてたんだと思う。

⏰:08/12/07 20:22 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#450 [ゆーちん]
放課後になり、亜紀が検査薬を持ってウチに来てくれた。


結果は予想通りだった。


「もちろん相手は幸太くんだよね?」

「うん。」

「どうすんの?」


亜紀は至って冷静。


この場で亜紀までも慌ててしまえば大変だもんね。


亜紀はしっかりしてるから、つい頼ってしまう私。


こんないい友達がいて私は幸せ者だよね。

⏰:08/12/07 20:23 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#451 [ゆーちん]
「わかんない。」

「わかんないって…心当たりのあるエッチは?」

「夏に…海行ったとき避妊しなかった。」

「じゃあもしその日に授かったとして、単純計算しても3ヶ月だよ。」


ついお腹を触ってしまった。

⏰:08/12/07 20:24 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#452 [ゆーちん]
「毎回必ず避妊してたの。だけど、あの日だけは…」

「後悔したって仕方ないよ。もう、赤ちゃんが由美のお腹の中にいるんだから。」


3ヶ月も一緒にいたのに全然気づかなかった。


「亜紀…私…どうしよう。」

「幸太くんなら喜んでくれると思うけど…。」

⏰:08/12/07 20:24 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#453 [ゆーちん]
「幸くんの事じゃない。私、母親になれる自信ないの。」

「自信?」

「まだまだ未熟だし、亜紀や幸くんに甘えてばっかだし…それに‥」

「由美、あんた母親になんだよ?母親がそんな弱気でどうすんの!」

⏰:08/12/07 20:25 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#454 [ゆーちん]
クヨクヨしてた私を、亜紀が叱ってくれた。


「確かに甘えん坊だけど、これから頑張ればいい。ここにもう小さな命があるんだよ?そんな情けない事、言ってる暇なんて無いじゃん!」


涙がでた。


泣き言は言ってられない。


これから私はママになるかもしれないのに…。


亜紀の言う通りだ。


自分が情けない。

⏰:08/12/07 20:28 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#455 [ゆーちん]
亜紀が帰ってから、幸くんに電話で『妊娠したかもしれない。』と伝えると、『今から行く。』と言い、電話を切られた。


しばらくすると、仕事帰りの幸くんが私の部屋に来た。


「大丈夫?」

「え?」


まず私の体の心配をしてくれた幸くんに、私は驚いてしまった。


素直に嬉しかった…。

⏰:08/12/07 20:29 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#456 [ゆーちん]
「妊娠、嘘じゃないよな?」

「100パーセントかわかんないけど…たぶんそう。生理も来てないし、検査薬は陽性だった。」

「うし、じゃあ今から医者行くぞ。」

⏰:08/12/07 20:29 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


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