人生の案内板
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#17 [幸]
もしかして。
私が一人でいたから
寂しそうだなぁって
思って情けでそこに座ってくれてるかもしれない。
だとしたら私は寂しそうな行動したんだ。
ぁぁ、なんて私は馬鹿
なんだろ
どうして思ったことを
すぐ顔とかに出るのかなぁ。
『おーい。聞いてる!?』
『えっ?……
ああーうん。聞いてるよ』
:08/12/07 22:46 :W53H :5Pz.8V5A
#18 [幸]
いけない。
私ったら。
本当にダメだわ。
慣れてない人から話し
かけられると深く考えちゃう
癖がある。
『ほらー鮎川は今一人なの?』
小早川君は優しい声で
そう聞いた。
『うん…』
私は小さな声でそう言った。
:08/12/07 22:48 :W53H :5Pz.8V5A
#19 [幸]
『そうなんだ。
俺も一人なんだぁ。
よかったら一緒に食べない?』
えっ?
えぇぇぇ!?!
なんだろう。この気持ちは
後ろ振り向いたらお化けがいて
びっくりしてるくらい
心臓の動きが速い。
落ち着け
私。
相手はお化けじゃない
人間だ。
『うん。』
私は精一杯の笑顔で答えた。
:08/12/07 22:52 :W53H :5Pz.8V5A
#20 [幸]
『よかったぁ。
ん?数学かぁ。』
小早川君は私のノート
を見てそう聞いた。
『うん。数学だけが
足ひっぱているからね』
『鮎川は数学嫌いなの!?』
『…うん。』
『へぇ。意外。数学の
偏差値いくつよ?』
:08/12/07 22:54 :W53H :5Pz.8V5A
#21 [幸]
…ヤバい……
今…てか、さっきから
“鮎川”って呼び捨て
だよ。
呼び捨てで呼ばれるの好き。。。
『この前の模試は69
だったよ。』
『69で足ひっぱている
のかよ。』
『えっ…』
『負けたよ。俺65だったんだぁ。
やっぱ鮎川には勝てないなぁ。』
:08/12/07 22:57 :W53H :5Pz.8V5A
#22 [幸]
『そんなことないよ
下がってきてるんだ
成績が…』
私は下を向いて話した
『でも鮎川なら余裕だろ
他の教科でカバーすれば』
『日本史が70前半だったんだぁ。
それで今日、先生に叱られちゃった。』
『鮎川が…信じられね
俺だって80越えたぞ
簡単だったじゃん。』
:08/12/07 23:01 :W53H :5Pz.8V5A
#23 [幸]
私はその言葉を聞いて
ショックを受けた。
『まぁ、たまには
そういうこともあるよ』
小早川君はサラっと言い
ドリンクを飲んだ。
小早川君もメニューを
頼み、私と一緒に数学
の問題を解いていた
:08/12/07 23:38 :W53H :5Pz.8V5A
#24 [幸]
そして料理が運ばれ
政治経済について話した
お互いに政経が得意
なのでその話しで大いに盛り上がった。
小早川君と話してると
日本が小さく見えた
小早川君は日本の経済
だけではなく、外国の
経済にも興味があるからだ。
正直、凄いなぁって
感心した。
:08/12/07 23:41 :W53H :5Pz.8V5A
#25 [幸]
ご飯を食べ、小早川君
と別れた。
レストランから家まで徒歩30分。
結構遠いのだ。
……にしてもここは
こんなに暗かったっけ?
いつもは車が結構通るのに
今日だけ少なかった。
やけに不気味に感じた
:08/12/07 23:44 :W53H :5Pz.8V5A
#26 [幸]
ザザっ…
『きゃっ!!』
…ーなんだよ。
風の音かよ
風の音でびっくりして
しまった。
私は開き直り、歩き始めた。
ドサッ!
:08/12/07 23:45 :W53H :5Pz.8V5A
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