人生の案内板
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#42 [幸]
『えっ…』
何を言ってるの?
この人。。。
私はなんて反応したらいいか分からず
ただ驚くばかりだ。
だたそこには夏なのに
冷たい風が吹いていたことが
はっきりと覚えてる
:08/12/08 14:00 :W53H :Ut2bnqm2
#43 [幸]
“弟を殺した”
そう言った彼の顔は私をからかおうとしたのか
笑っていた。
しかし私には目だけが
泣いているように見えた
それよりも彼はそんなことをなぜ私に言ったのか?
私が彼を助けたから?
さすがにそのことは聞けず、
ただ吹いてきた冷たい風が当たるばかりだった
:08/12/08 14:03 :W53H :Ut2bnqm2
#44 [幸]
『…それで逃げてきたの?』
『自首したよ』
じゃーなんでここにいるんだよ!?
『…ムカついたから。』
彼はボソッと話した
コイツは一体何をしたかったの?
:08/12/08 14:07 :W53H :Ut2bnqm2
#45 [幸]
『お前…馬鹿だな。
人殺しの俺に握り飯
なんてあげちゃって。』
彼は笑いながらそう言った。
しかし私には泣いているようにしか見えなかった。
『お腹一杯になったから別にいいじゃん』
私はただそう言うしかなかった
:08/12/08 14:12 :W53H :Ut2bnqm2
#46 [幸]
『…何言ってんの?
人殺しをお腹満腹させたら……』
『私が助けたいと思ったから助けただけだ!』
暫く見つめ合った。
彼の顔が月の明かりで
見えてきた。
やっと彼の顔がはっきり見えた
:08/12/08 14:15 :W53H :Ut2bnqm2
#47 [幸]
彼の顔は薄汚れていた。
しかし目だけがギラギラ
と輝いていた。
『ねぇ、なんで弟を殺したの?』
普通は警察に通報するのに
私は違った。
“なぜ?”という疑問しかなかったからだ。
:08/12/08 14:19 :W53H :Ut2bnqm2
#48 [幸]
『あんたに言って何になるんだ?』
『聞いちゃダメ?』
『あんた面白いね』
『答えてくれないの?』
彼は急に大人しくなった
:08/12/08 14:21 :W53H :Ut2bnqm2
#49 [幸]
しかし暫くすると
『だから、あんたに言って
何かいいことあんのか
って聞いてるの』
彼は少し面倒くさそうに聞いた。
『あなたは何をしてもらいたいの?』
『……てめぇで考えろ』
知るかよ
:08/12/08 14:24 :W53H :Ut2bnqm2
#50 [幸]
『お前…その制服から
すればK高校だろ?』
いきなり彼が言ってきた
『……で?』
『頭いいんだな。
勿論T大学を目指してるの?』
淡々と話してくる。
私は一つひとつの質問に鮮明に答えた
:08/12/09 18:02 :W53H :GBaDNQzs
#51 [幸]
まず、その質問に対しては
首を頷くだけだった
しかし、次の質問には
思わず口が止まってしまった。
『T大学に行ってさぁ
何になるの?』
『え………』
:08/12/09 18:04 :W53H :GBaDNQzs
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