人生の案内板
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#20 [幸]
『よかったぁ。
ん?数学かぁ。』

小早川君は私のノート
を見てそう聞いた。

『うん。数学だけが
足ひっぱているからね』


『鮎川は数学嫌いなの!?』

『…うん。』
『へぇ。意外。数学の
偏差値いくつよ?』

⏰:08/12/07 22:54 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#21 [幸]
…ヤバい……
今…てか、さっきから
“鮎川”って呼び捨て
だよ。
呼び捨てで呼ばれるの好き。。。



『この前の模試は69
だったよ。』

『69で足ひっぱている
のかよ。』
『えっ…』
『負けたよ。俺65だったんだぁ。
やっぱ鮎川には勝てないなぁ。』

⏰:08/12/07 22:57 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#22 [幸]
『そんなことないよ
下がってきてるんだ
成績が…』

私は下を向いて話した


『でも鮎川なら余裕だろ
他の教科でカバーすれば』

『日本史が70前半だったんだぁ。
それで今日、先生に叱られちゃった。』

『鮎川が…信じられね
俺だって80越えたぞ
簡単だったじゃん。』

⏰:08/12/07 23:01 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#23 [幸]
私はその言葉を聞いて
ショックを受けた。



『まぁ、たまには
そういうこともあるよ』
小早川君はサラっと言い
ドリンクを飲んだ。


小早川君もメニューを
頼み、私と一緒に数学
の問題を解いていた

⏰:08/12/07 23:38 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#24 [幸]
そして料理が運ばれ
政治経済について話した
お互いに政経が得意
なのでその話しで大いに盛り上がった。



小早川君と話してると
日本が小さく見えた
小早川君は日本の経済
だけではなく、外国の
経済にも興味があるからだ。

正直、凄いなぁって
感心した。

⏰:08/12/07 23:41 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#25 [幸]
ご飯を食べ、小早川君
と別れた。



レストランから家まで徒歩30分。
結構遠いのだ。

……にしてもここは
こんなに暗かったっけ?

いつもは車が結構通るのに
今日だけ少なかった。
やけに不気味に感じた

⏰:08/12/07 23:44 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#26 [幸]
ザザっ…


『きゃっ!!』
…ーなんだよ。
風の音かよ

風の音でびっくりして
しまった。
私は開き直り、歩き始めた。



ドサッ!

⏰:08/12/07 23:45 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#27 [幸]
『いやぁぁぁ!!』
白い物体が突然目の前
に倒れてきた。

私は怖くなって、
その場から足が動けなかった

どうしよう。
警察に連絡しようかな
でも、襲われてないし
そんなことを考えていた


しかし
『はぁ…はぁ…』


白い物体の息が荒いのが分かった

⏰:08/12/07 23:56 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#28 [幸]
私は恐る恐る白い物体
に近づいてみた。



『大丈夫ですか?』
私はそう聞きながら
白い物体を触ろうとした
しかし、手を掴まれ
凄い目で私を見た

⏰:08/12/07 23:57 📱:W53H 🆔:5Pz.8V5A


#29 [幸]
怖くて怖くて…
声が出なかった。


なんて目……
人間ってこんな目もやればできるんだ



一気に手が震えだした



しばらくその白い物体
と見つめ合っていた

怖くて怖くて、
目が動かなかったからだ

⏰:08/12/08 00:01 📱:W53H 🆔:Ut2bnqm2


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