人生の案内板
最新 最初 全
#226 [幸]
『あなたの気持ち、
わからなくもないよ?』
『彼をそこまで追い詰めたのは
彼の周りにいた大人の
せいですよ!?』
私の声は震えていた。
警察の人は困っていた。
:08/12/30 13:14 :W53H :aR7PgfF2
#227 [幸]
『あなた、あの少年に
おにぎりを渡したんですよね?』
警察の人は困ってた顔から
何かをひらめいた顔に
変化した。
『はい…』
『あなたなら、心を開いて
くれるかもしれない。』
:08/12/30 13:17 :W53H :aR7PgfF2
#228 [幸]
『しかし、以前面会した時
かまわないでと言われた
ばかりなんです。
嘘だと感じるのですが…』
『はい、私どももそう思います。
私もあの時いたんです。
しかし彼、私と話す時
よりあなたと話す時の
方が話しやすいと思うのです。』
:08/12/30 13:21 :W53H :aR7PgfF2
#229 [幸]
ちょっと嬉しかった。
さらに警察の人は話し出した。
『私の考えでは、あの少年は
嘘をついている。』
『はい?』
『殺したのはあの少年
ではないと思うのです。』
想像もしてなかった。
そんなこと……
:08/12/30 13:24 :W53H :aR7PgfF2
#230 [幸]
『なぜ?』
『こちらの、犯罪心理学者が
鑑定したところ、
例え母親のためとは
言えども人を殺めた時
パニクるのですが、
あの少年はそのようなことを
しなかったのです。』
私は彼と初めて話したことを
思い出そうとした。
:08/12/30 13:27 :W53H :aR7PgfF2
#231 [幸]
……
あの出来事が走馬灯の
ように頭をよぎった。
『大丈夫かね?』
警察の人の声に我に返った。
『何か思い出したら
また来てくれるかな?』
『はい…』
:08/12/30 13:30 :W53H :aR7PgfF2
#232 [幸]
警察署に出た。
また暗い気持ちになった。
そして初めてあの男と
出会った場所に足を止めた。
この時間帯にいないよね。
:08/12/30 13:36 :W53H :aR7PgfF2
#233 [幸]
:09/01/04 15:06 :W53H :7dozr8Kk
#234 [幸]
>>232つづき…
そう思い、家に帰ろうとしたとき
あの優しい匂いがぷ〜んと
匂ってきた。
胸が弾む気持ちになった。
:09/01/04 15:08 :W53H :7dozr8Kk
#235 [幸]
私は必死にあの男を探した。
ふと、あの匂いが私の前に来た。
……見つけた…。
『あっ、あの…』
声が小さいせいか、
なかなかこちらに気づかない
:09/01/04 17:55 :W53H :7dozr8Kk
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194