双子の秘密
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#208 [ゆーちん]
「それじゃあまた連絡するね。」

「はーい!またね。」


裸で見送りしてから私もシャワー。


化粧を治してラブホテルとバイバイ。


今日もバイトお疲れ様って言うかのように、財布が私に微笑みかけていた。

⏰:08/12/09 09:21 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#209 [ゆーちん]
〔斗羽〕


「あ、斗美。」


バイトから帰ると、ちょうど玄関で斗美に会った。


「何、デートしてたの?」


笑顔も見せずに私に視線を送る姉。


「違うよ。バイト。」

「ふーん。お疲れ。」

⏰:08/12/09 12:55 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#210 [ゆーちん]
「斗美こそデートだったの?」

「違う。バイト。」

「え!斗美、バイトしてたの?」

「まぁね。たまに頼まれた時だけ。」


リビングには寄らず、そのまま二階の部屋に駆け上がって行った斗美。


私はリビングに入った。

⏰:08/12/09 12:56 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#211 [ゆーちん]
「ただいま。」

「おかえり。斗美も一緒だったの?」

「うん。でももう二階行ったみたい。」

「そう。晩ご飯いらないのかな?」

「わかんない。聞いて来ようか?」

「いいわ。欲しかったら降りて来るでしょ。斗羽はご飯食べるでしょ?」

「うん。」

⏰:08/12/09 12:56 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#212 [ゆーちん]
ママに、私が不倫してるだなんて言ったら何て言うだろう。


きっと泣くよね。


悲しむよね…。


でもね、もう決めたんだ。


辛いの承知で、園田さんと一緒にいるって決めた。


都合よく遊ばれてもいい。


親不孝な娘でごめん。

⏰:08/12/09 12:58 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#213 [ゆーちん]
ご飯とお風呂を済ませ、部屋に戻る途中、斗美に出会った。


「お風呂開いたよ。」

「ん。」


斗美は私に目も合わさないで通り過ぎて行く。


「斗美!」


めんどくさそうに足を止めて、不思議な顔でやっと私の目を見てくれた。

⏰:08/12/09 12:58 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#214 [ゆーちん]
「何?」

「…あのさ、聞きたい事があるんだけど。」

「うん。」

「三角関係な恋愛ってした事ある?」

「…は?三角関係?」


斗美は顔をしかめた。


「うん。AとBが付き合ってるのにBはCとも付き合ってる…みたいな。」

⏰:08/12/09 12:59 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#215 [ゆーちん]
私が説明をし終えると斗美は言った。


「あー、浮気か不倫って事?不倫ならある意味しょっちゅうかもね。あ、でも恋じゃないしなぁ。」


そう言って笑った斗美。


驚いた。


不倫を日常茶飯事にしている姉にただただ驚かされるばかりだ。


「そんなたくさん相手がいるの?」

⏰:08/12/09 13:00 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#216 [ゆーちん]
「んー、どうだろ。つか何?斗羽、不倫でもしてんの?」


怪しく笑った斗美に、私の首は横に動いてた。


「…してないよ。」

「じゃ何でそんな事聞くのよ。斗羽みたいな優等生に不倫なんて言葉は無縁でしょ。」

⏰:08/12/09 13:01 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


#217 [ゆーちん]
「…違うよ。不倫なんか、してない。」


子供の頃から、嘘をつくとき小さな声になってしまう私の癖を斗美が気付いているなら、きっとバレただろう。


斗美は気付いたのか気付いてないのかはわからないが、私に背を向け、こう言った。

⏰:08/12/09 13:02 📱:SH901iC 🆔:8SSDAWso


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