双子の秘密
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#366 [ゆーちん]
どうせこの家は寝るだけの家だもん。
あぁ、あと服やバッグ置き場?
どうせなら今晩から一緒に過ごしたい。
彼氏とは1秒だって長く居たいものでしょ?
《だーめ。親が心配すんだろ。》
ママとパパの顔が頭に浮かんだ。
:08/12/10 20:46 :SH901iC :0Xqg4XG.
#367 [ゆーちん]
だけど浮かんだ二人の顔はどちらも冷めている。
ママは私に心配なんかしない。
パパも私に興味ないみたいだし。
家族は嫌いじゃないけど、好きでもない。
特別な存在ではあるけど、上手く接せないのは私が不器用だからかな。
:08/12/10 20:47 :SH901iC :0Xqg4XG.
#368 [ゆーちん]
《ママに言ったらOKだって。行ってもいいでしょ?》
《まぁOK貰ったなら別にいいけど。迎えに行くから用意して待ってろ。》
《うん!ありがとっ。》
先生ごめん。
嘘だよ。
ママに報告したり、許可を貰ったりする訳がない。
また、先生に対する嘘が増えた。
:08/12/10 20:48 :SH901iC :0Xqg4XG.
#369 [ゆーちん]
普段、先生はお泊りなんかさせてくんない。
たぶん無断外泊はダメって事だろうね。
そういうとこ真面目で教師っぽくて…ちょっと好きかも。
何かカッコイイじゃん。
教師らしくて。
それに大切にされてる気もする。
:08/12/10 20:49 :SH901iC :0Xqg4XG.
#370 [ゆーちん]
《着いたよ。》
メールを受信して、外に出ると先生の車が停まっていた。
小走りして近づき、慌てて助手席に乗り込んだ。
「こんばんちゃー。」
「フッ。斗美ちゃんテンション高いねー。」
先生の匂いだ。
:08/12/10 20:51 :SH901iC :0Xqg4XG.
#371 [ゆーちん]
車はマンションに向かって走り始めた。
「うん!初、お泊りだもん。」
「えー、もしかしてヤラシイ事でも期待してる?残念ながら今日はしないよ。先生、今日はめちゃくちゃ疲れてんの。」
「そんな期待しないって。私も疲れてるもん。」
:08/12/10 20:51 :SH901iC :0Xqg4XG.
#372 [ゆーちん]
さっきまで親父とヤッて、その後は先生とヤる。
何故かそれは嫌なんだよね。
日付が変わらないと、体がリセットされてないみたいで嫌なの。
だったら援交するなって感じだよね。
堂々巡りだわ、私。
:08/12/10 20:52 :SH901iC :0Xqg4XG.
#373 [ゆーちん]
マンションに到着し、慣れた足取りで部屋に入った。
入った途端、朝のようなキスが襲う。
玄関の壁に押さえられ、迫り来るキスを必死に受け止めた。
本当はキスもしたくない。
1万円のアノ仕事を3人目の客でしてるから。
先生、ごめんなさい。
:08/12/10 20:53 :SH901iC :0Xqg4XG.
#374 [ゆーちん]
唇が離れた。
「今日はこれで我慢ね。」
「先生こそ。今ので我慢してね。」
先生は笑った。
「お風呂入っといで。」
「うん!」
荷物をソファーの上に置いてから、お風呂場に向かった。
:08/12/10 20:54 :SH901iC :0Xqg4XG.
#375 [ゆーちん]
いつも掃除ばかりしているお風呂は、やっぱり湯舟につかりながら眺めると違う場所に感じる。
「はぁー…」
温かいお湯が疲れを癒す。
やっぱいいね。
湯舟にゆっくりつかるのって。
完全に油断していると、ドアから笑い声が聞こえた。
「ブハッ。」
:08/12/10 20:54 :SH901iC :0Xqg4XG.
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