双子の秘密
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#455 [ゆーちん]
「これからもきっと冷たくしちゃうと思う。連絡もなかなか取れないかも。だけどいつも斗羽の事、考えてるから。嫌いになんないで。」
私もバカじゃないんだ。
この沼にハマると、また涙を流す回数が増える事、わかってるんだ。
だけど、私はそれを望んだ。
:08/12/11 10:38 :SH901iC :uyR.lwfs
#456 [ゆーちん]
「園田さんも…私の事…嫌いにならないで。」
「ならない。好きだよ、ずっと。たまにしかデート出来ないけど、夏休みだからどっか出かけような。」
頷く私の髪にキスをする園田さん。
そのキスは、髪から唇へと移動して、私は悲しみを埋めるように園田さんに絡み付いた。
:08/12/11 10:39 :SH901iC :uyR.lwfs
#457 [ゆーちん]
涙が入ってしょっぱいキス。
自分で選んだこの道を、後悔しないようにしないと。
障害だらけの恋だってわかってて、私は園田さんを好きになったんだから。
:08/12/11 10:40 :SH901iC :uyR.lwfs
#458 [ゆーちん]
〔斗美〕
「ごめんね。」
「納得いかないな。」
今、私の目の前にいるのは特別な人だった。
淀江さんと言って、私にきっかけを作ってくれた人。
中1の春休み、私は街で淀江さんに出会った。
:08/12/11 10:41 :SH901iC :uyR.lwfs
#459 [ゆーちん]
コンビニの前の段差に座っていると、急に私の隣に座って来たんだ。
『誰?』とそっけない態度の私にニコニコと笑い続ける中年のおじさん。
見た目は不審者のカケラもないのに、中身はとんでもない変態だった。
だけど淀江さんに援助交際というアルバイトがあると教わったんだ。
:08/12/11 10:42 :SH901iC :uyR.lwfs
#460 [ゆーちん]
他の客なんか、『もう援交しない。』ってメールか電話で済ませられるけど、淀江さんはそういう訳にはいかないと思った。
だから、近くのカフェで待ち合わせて今に至る。
「淀江さんのおかげで、今まで良い思いもしてきたけど…もうお金いらないから。」
:08/12/11 10:43 :SH901iC :uyR.lwfs
#461 [ゆーちん]
「お金いらないから、って。僕が君にいくら注いだかわかってるのか?」
淀江さんが怒るのも訳ない。
SEX1回3万、フェラ1回1万とは別に、淀江さんはおこずかいを毎回くれた。
ブランド品だってプレゼントしてくれる。
:08/12/11 10:43 :SH901iC :uyR.lwfs
#462 [ゆーちん]
『いつもごめんね。』と謝ると、『構わないよ。ずっと僕の相手をしてくれるって約束するなら。』と淀江さんは言った。
『もちろん!一生淀江さんから離れないよ。』と、軽はずみで言った言葉。
淀江さんと出会って、2年と少しが経った。
:08/12/11 10:44 :SH901iC :uyR.lwfs
#463 [ゆーちん]
私が淀江さんとSEXした価値より、プレゼントしてもらった価値の方が大きいのはわかってる。
あのプレゼント分の価値をSEXで返さないといけないとしたら、私はまだまだ淀江さんには頭が上がらない。
:08/12/11 10:45 :SH901iC :uyR.lwfs
#464 [ゆーちん]
「現金は返せないけど、バッグとか財布なら返せ‥」
「冗談じゃない!」
…だよね。
淀江さんからしてみれば、冗談じゃないって感じだもんね。
「ごめん。でも本当にもう援交したくないんだ。」
「…彼氏か?」
私は頷いた。
:08/12/11 10:46 :SH901iC :uyR.lwfs
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