双子の秘密
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#478 [ゆーちん]
今の財布が壊れたら、クローゼットの中にあるたくさんの財布の中から好きなものを使えばいい。


キーケースも、ストールも、時計も、アクセサリーも。


よく考えると、私は本気に頑張ったと思う。

⏰:08/12/11 10:57 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#479 [ゆーちん]
そこら辺の高校生が、あんなたくさんのブランド物をプレゼントされるなんて、早々ない事だよ。


キャバクラじゃないんだし。


淀江さん以外にも、みんな私には良くしてくれた。


SEXは嫌いじゃない。


親父たちも嫌いじゃないけど、好きでもない。

⏰:08/12/11 10:57 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#480 [ゆーちん]
都合のいい世の中だな、っていつも思ってた。


お金が欲しい私。


SEXがしたい客。


SEXぐらいいくらでもしてあげるよ。


お金ぐらいいくらでも払ってやる。


互いの需要と供給が見事なくらいバランスが取れているバイトだった。

⏰:08/12/11 10:58 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#481 [ゆーちん]
やっぱり淀江さんの言う通りだよ。


辞めるのは惜しかったのかも。


だけど、その金欲や物欲に勝るものが、この部屋の中に詰め込まれてんの。


淀江さんにはわかって欲しい。


初めての大恋愛なんだよ。

⏰:08/12/11 11:00 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#482 [ゆーちん]
ガチャ…


この大恋愛だけは大切にしたいと思った。


「あら、いたの。珍しいね。」


この笑顔の為なら、全て捨てていいと思えたんだ。


「バイト辞めたの。」


だから後悔はもうしない。


ふっ切るんだ。

⏰:08/12/11 11:02 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#483 [ゆーちん]
「じゃあ俺が養ってやるよ。」

「…無理だってば。私、金のかかる女だもん。」

「くっそ。何でこんな金のかかる女に、俺は引っ掛かったんだろ。」

「フフッ。引っ掛けて来たのはそっちじゃん。」

「あ、バカなのにそんな事は覚えてんだ。」

「うるさい!」


私はこの人の為に生きるよ。

⏰:08/12/11 11:02 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#484 [ゆーちん]
先生とほとんど毎日顔を会わせられる夏休みは、あっという間に過ぎて行こうとしていた。


泊まったのはほんの数回。


SEXだって、数える程しかしていない。


今までの付き合い方が少しおかしかったのかな?


先生との過ごし方が新鮮だし、新発見だし、魅力的だった。

⏰:08/12/11 11:04 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#485 [ゆーちん]
「亮治!」

「…え?」

「返事は、はい!」

「はい…」

「何、その気の抜けるような返事。」

「だって…斗美が下の名前で呼ぶから。」

「悪い?」

「悪くないけど…その呼び方、お袋に叱られる時の呼び方に似てたからビビった。」

⏰:08/12/11 11:05 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#486 [ゆーちん]
普段は【先生】って呼んでいるので、滅多に【亮治】なんて呼ばない。


甘える時か…怒った時だけ。


「お袋だと思ってビビっただ?こんの…へたれ野郎!」

「何、何よ。ごめんって。何怒ってんの。生理?」

「今日は何月何日!?」

「8月31日。」

⏰:08/12/11 11:06 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#487 [ゆーちん]
「明日から9月だね!」

「そうですね。新学期ですね。宿題終わりましたか?」

「終わってる訳ないでしょ。明日から新学期ってわかってて、この有様はわざと?」


時刻は夜の8時。


お風呂上がりの先生は、パンツ1枚でソファーでくつろいでいた。

⏰:08/12/11 11:08 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


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