双子の秘密
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#201 [ゆーちん]
「来て。」
ベットに寝かされると、迷わず制服を脱がせられて行く。
下着を見て興奮している客に『見ないで。』という台詞を言うと、またたくまに興奮は最高頂にたどり着く。
:08/12/09 09:17 :SH901iC :8SSDAWso
#202 [ゆーちん]
下着を剥ぎ取り、胸にむしゃぶりつく。
どんなキモい親父でも、愛撫されれば私の体は素直に反応している。
「アッ…いいッ…」
下半身に頭を埋め、わざと音を立てながら吸い続ける客。
どんどん溢れる私の欲望を美味しそうに舐めてくれた。
:08/12/09 09:17 :SH901iC :8SSDAWso
#203 [ゆーちん]
「そんなに気持ち良い?」
「アァッ…ンッ…気持ち…い‥」
「どんどん溢れるね。」
「ンンッ…言わない…で。」
愛撫なんてもういいからさ。
…さっさと入れろ。
:08/12/09 09:19 :SH901iC :8SSDAWso
#204 [ゆーちん]
「早く…ちょうだい。」
「仕方ない子だなぁ。」
どっちが仕方ない子なんだっつーの。
奥さんが節約生活頑張ってんのに、自分の性欲のために4万も払うなんてね。
まぁ、こんな人がいてくれるから私は働けてるんだけどね。
「アァ…おっきい…ンッ…」
「…本当に?」
嘘ですよ。
:08/12/09 09:19 :SH901iC :8SSDAWso
#205 [ゆーちん]
しばらく喘ぎ声を適当に出していると、客の様子が変わった。
「あぁ…」
「ンンッ!気持ち…いよ…もう…ダメ…」
「僕も…ハァッ…ダメ…」
「私…もう…イッちゃ…う!アァアァッ!」
「…アァッ!」
はい、3万円。
:08/12/09 09:20 :SH901iC :8SSDAWso
#206 [ゆーちん]
「ハァハァ…最高だった。一緒にイけて良かったよ。」
私さ、援交だと絶対にイけないんだよね。
まさかちょっと声で演技しただけなのに、イッたなんて勘違いされるなんてね。
将来、女優にでもなろうかなー…なんちゃって。
:08/12/09 09:20 :SH901iC :8SSDAWso
#207 [ゆーちん]
しばらくベットで休んでいると、客はシャワーに向かった。
汗を流さないと、奥さんに無駄遣いがバレるもんね。
私は携帯を触りながら、裸のままベットの上で休憩。
シャワー室から出て来ると、来た時と同じような服装に戻っている。
:08/12/09 09:21 :SH901iC :8SSDAWso
#208 [ゆーちん]
「それじゃあまた連絡するね。」
「はーい!またね。」
裸で見送りしてから私もシャワー。
化粧を治してラブホテルとバイバイ。
今日もバイトお疲れ様って言うかのように、財布が私に微笑みかけていた。
:08/12/09 09:21 :SH901iC :8SSDAWso
#209 [ゆーちん]
〔斗羽〕
「あ、斗美。」
バイトから帰ると、ちょうど玄関で斗美に会った。
「何、デートしてたの?」
笑顔も見せずに私に視線を送る姉。
「違うよ。バイト。」
「ふーん。お疲れ。」
:08/12/09 12:55 :SH901iC :8SSDAWso
#210 [ゆーちん]
「斗美こそデートだったの?」
「違う。バイト。」
「え!斗美、バイトしてたの?」
「まぁね。たまに頼まれた時だけ。」
リビングには寄らず、そのまま二階の部屋に駆け上がって行った斗美。
私はリビングに入った。
:08/12/09 12:56 :SH901iC :8SSDAWso
#211 [ゆーちん]
「ただいま。」
「おかえり。斗美も一緒だったの?」
「うん。でももう二階行ったみたい。」
「そう。晩ご飯いらないのかな?」
「わかんない。聞いて来ようか?」
「いいわ。欲しかったら降りて来るでしょ。斗羽はご飯食べるでしょ?」
「うん。」
:08/12/09 12:56 :SH901iC :8SSDAWso
#212 [ゆーちん]
ママに、私が不倫してるだなんて言ったら何て言うだろう。
きっと泣くよね。
悲しむよね…。
でもね、もう決めたんだ。
辛いの承知で、園田さんと一緒にいるって決めた。
都合よく遊ばれてもいい。
親不孝な娘でごめん。
:08/12/09 12:58 :SH901iC :8SSDAWso
#213 [ゆーちん]
ご飯とお風呂を済ませ、部屋に戻る途中、斗美に出会った。
「お風呂開いたよ。」
「ん。」
斗美は私に目も合わさないで通り過ぎて行く。
「斗美!」
めんどくさそうに足を止めて、不思議な顔でやっと私の目を見てくれた。
:08/12/09 12:58 :SH901iC :8SSDAWso
#214 [ゆーちん]
「何?」
「…あのさ、聞きたい事があるんだけど。」
「うん。」
「三角関係な恋愛ってした事ある?」
「…は?三角関係?」
斗美は顔をしかめた。
「うん。AとBが付き合ってるのにBはCとも付き合ってる…みたいな。」
:08/12/09 12:59 :SH901iC :8SSDAWso
#215 [ゆーちん]
私が説明をし終えると斗美は言った。
「あー、浮気か不倫って事?不倫ならある意味しょっちゅうかもね。あ、でも恋じゃないしなぁ。」
そう言って笑った斗美。
驚いた。
不倫を日常茶飯事にしている姉にただただ驚かされるばかりだ。
「そんなたくさん相手がいるの?」
:08/12/09 13:00 :SH901iC :8SSDAWso
#216 [ゆーちん]
「んー、どうだろ。つか何?斗羽、不倫でもしてんの?」
怪しく笑った斗美に、私の首は横に動いてた。
「…してないよ。」
「じゃ何でそんな事聞くのよ。斗羽みたいな優等生に不倫なんて言葉は無縁でしょ。」
:08/12/09 13:01 :SH901iC :8SSDAWso
#217 [ゆーちん]
「…違うよ。不倫なんか、してない。」
子供の頃から、嘘をつくとき小さな声になってしまう私の癖を斗美が気付いているなら、きっとバレただろう。
斗美は気付いたのか気付いてないのかはわからないが、私に背を向け、こう言った。
:08/12/09 13:02 :SH901iC :8SSDAWso
#218 [ゆーちん]
「不倫するなら、自分の信念貫き通す事だね。相手に彼女だろうが奥さんがいようが、辛いの覚悟で付き合うんだから。好きって気持ちを大事にすればいいんじゃない?」
最後に『お風呂に行く』と言い残し、斗美は一階に降りて行った。
私は『うん』と返事をしてから部屋へと戻った。
:08/12/09 13:02 :SH901iC :8SSDAWso
#219 [ゆーちん]
まさか、斗美に勇気付けられるなんて思ってなかった。
双子は嫌だ。
キョウダイなんていらない。
一人っ子がよかった。
そんな事を思った事もあったけど、改めて、斗美がいてくれてよかったと思えた。
:08/12/09 13:04 :SH901iC :8SSDAWso
#220 [ゆーちん]
励ましてくれた斗美は何とも思ってないだろうけど、励まされた私は凄く感謝してるよ。
双子でよかった。
キョウダイがいてよかった。
一人っ子じゃなくてよかった。
:08/12/09 13:05 :SH901iC :8SSDAWso
#221 [ゆーちん]
夏休みが迫った7月末。
いつものように学校が終わり、家に向かって歩いていた時だった。
携帯が鳴った。
《今日はバイト休み?》
画面に映る園田さんからのメールに、私の心は跳ね踊った。
:08/12/09 13:06 :SH901iC :8SSDAWso
#222 [ゆーちん]
《はい、休みです。園田さんは仕事ですよね?》
《21時で上がりなんだ。それから会わない?》
初めてのデート。
返事は決まっている。
《わかりました。》
私たちは堂々とデートできるカップルじゃない。
なのでデートと言うより、【密会】と言う言葉の方が合っているだろうか。
:08/12/09 13:07 :SH901iC :8SSDAWso
#223 [ゆーちん]
いつだったか、私は家に、園田さんはドラッグストアへと向かう時にバイバイした場所がある。
その近くの公園で待ち合わせ。
暗くて怖い夜道で待ち合わせ。
《公園に1人は危ないだろ。だから俺が到着したら連絡するから、それから来て。》
:08/12/09 13:09 :SH901iC :8SSDAWso
#224 [ゆーちん]
なんて優しい人なんだろう、って思った。
聡志の時もそうだけど、私は相手に優しくされたり、『好き』と言われるたびに相手を好きになるタイプだ。
園田さんの場合もそうなんだろうか。
だとすると、いつかは冷めてしまうのかな。
この気持ちは。
:08/12/09 13:10 :SH901iC :8SSDAWso
#225 [ゆーちん]
《ありがとうございます。それじゃあ仕事頑張って下さいね!》
家に戻ると、5時間後に迫ったデートと言う名の密会の為に準備を始めた。
シャワーを浴び、髪をとかし、丁寧に化粧をする。
マニキュアもペディキュアも塗り直し。
ほんの少しの時間しか会えないけど、洋服も慎重に選ぶ。
:08/12/09 13:15 :SH901iC :8SSDAWso
#226 [ゆーちん]
「あれ?斗羽、出かけるの?」
着飾った私を見たママが言った。
「…うん。」
「晩ご飯は?」
「食べてく。」
「どこ行くの?デート?」
「んー…どうだろ。デートって言わないと思う。」
:08/12/09 13:15 :SH901iC :8SSDAWso
#227 [ゆーちん]
ママは、私と聡志が付き合っていた時、すごく聡志を気に入っていた。
これからも斗羽をよろしくね、って聡志がウチに来るたびいつも言ってた。
だけど別れちゃって、その事をママに報告するとすごく残念がっていた。
:08/12/09 13:16 :SH901iC :8SSDAWso
#228 [ゆーちん]
それからなかなか彼氏を作らない私を、ママは『また消極的な性格が出て、学校でも引っ込み思案な斗羽なのかしら。』って思っているみたい。
だけどママの心配はハズレ。
学校でも友達はたくさんいるし、人見知りも少し直ったよ。
:08/12/09 13:17 :SH901iC :8SSDAWso
#229 [ゆーちん]
でもね、ママ。
彼氏はできないけど、私…不倫する人ができたの。
悪い事だってわかってるんだけど、辞められそうにないよ。
ママには絶対言えないし、友達にも言えない。
もちろん斗美にも。
:08/12/09 13:18 :SH901iC :8SSDAWso
#230 [ゆーちん]
「あまり遅くならない内に帰ってきなさいよ?」
「うん。」
デートみたいな物だと思っているママは少し嬉しそうだった。
そんなに、私に彼氏ができたり恋をする事が幸せなんだろうか。
私の内気な性格を心配していたのはわかるけど…何だかな。
:08/12/09 13:19 :SH901iC :8SSDAWso
#231 [ゆーちん]
軽くご飯を食べて、歯磨きして、最終チェックなんかしていたら携帯電話が鳴った。
「もしもし。」
「公園着いたよ。」
「すぐ行きます!」
「アハハ。慌てなくていいよ。気をつけてねー。」
電話を切って、家を飛び出した。
小走りで公園に向かえば5分とかからない。
:08/12/09 13:21 :SH901iC :8SSDAWso
#232 [ゆーちん]
夜道を進むと公園の中で、園田さんが携帯電話を触っている姿が見えた。
「園田さんっ!」
「おっ!って、あぁー!」
私に気付いて驚いたのと、携帯から鳴り響く機械音にも驚く園田さん。
:08/12/09 13:22 :SH901iC :8SSDAWso
#233 [ゆーちん]
「どうしました?」
「…ゲームオーバー。」
見せてくれた画面には虚しい文字が並んでいた。
「アハハ。ゲームしてたんですか。」
「うん。でも来るの早かったね。」
「すぐ近くなんで。」
「走って来たの?」
「え?いや…別に。」
小声になる私。
:08/12/09 13:24 :SH901iC :8SSDAWso
#234 [ゆーちん]
走ったなんて、なんだか少し恥ずかしくってさ。
俯いていると園田さんは私の手を握った。
「車あっちに停めてあるから。行こっか。」
「…はい。」
短く、甘い、デートが始まるんだ。
:08/12/09 13:24 :SH901iC :8SSDAWso
#235 [ゆーちん]
◆◇◆◇◆◇◆
初めてのデート
◆◇◆◇◆◇◆
:08/12/09 13:25 :SH901iC :8SSDAWso
#236 [ゆーちん]
園田さんの車は、居心地が悪かった。
奥さんも乗っているのだろうか。
所々、奥さんの趣味が出ている。
娘さんが使うようなタオルも後部座席に忘れている。
:08/12/09 13:26 :SH901iC :8SSDAWso
#237 [ゆーちん]
『どこ行きたい?』なんて園田さんは聞かなかった。
ただ車をスイスイ走らせるだけ。
嫌な気分になりつつ、園田さんの時々見せてくれる笑顔でまた幸せになれる。
天国と地獄の差が激しいんだね、不倫って。
:08/12/09 13:27 :SH901iC :8SSDAWso
#238 [ゆーちん]
初めて入ったラブホテルは甘ったるい匂いがした。
デートって言っても、きっとこういう事なんだって覚悟はしていた。
不倫=体だけ、って事もわかってるつもりだった。
だけどどこか期待していた。
:08/12/09 13:39 :SH901iC :8SSDAWso
#239 [ゆーちん]
聡志と付き合っていた頃のデートって言うのは、食事をしたり買い物をしたり映画を見たり。
だけど聡志の時とは違う。
これは不倫だから。
園田さんが迷いもせずにラブホテルに入った事が、私たちはそういう関係なんだと無言で訴えられてる気がして変に心が痛かった。
:08/12/09 13:39 :SH901iC :8SSDAWso
#240 [ゆーちん]
宿泊じゃなく、休憩にしたところがまた辛い。
わかってるんだけど辛い。
だけどこの辛さも含めて、私は園田さんとの関係を決めたんだ。
「おいで。」
ベットの上から手招きする園田さん。
:08/12/09 13:40 :SH901iC :8SSDAWso
#241 [ゆーちん]
鞄をテーブルの上に置き、私は彼の傍に寄った。
「園田さん。」
「ん?」
私の肩を抱き、髪にキスをする彼の左手に、やっぱり指輪はなかった。
「好き。」
「うん。俺も。」
髪から頬に移動した唇は、ゆっくりと私の口を塞いだ。
:08/12/09 13:41 :SH901iC :8SSDAWso
#242 [ゆーちん]
絡み合う舌。
口のすき間から甘い声が零れ始めた。
SEXは嫌い。
痛いだけで気持ち良くなんかないから。
だけど、嫌だなんて言える訳ない。
せっかく着飾った洋服はあっという間に脱がされた。
:08/12/09 13:41 :SH901iC :8SSDAWso
#243 [ゆーちん]
「好きだよ、斗羽。」
二人っきりの時に【斗羽】と呼んでくれる園田さんが好き。
「斗羽、可愛い。」
名前を呼ばれるたびに泣きそうになる。
:08/12/09 13:42 :SH901iC :8SSDAWso
#244 [ゆーちん]
…どうしてだろ。
やっぱりSEXは気持ち良い物なんかじゃなかった。
園田さんは満足げな顔をして、私の隣で寝転がっている。
「ごめんね。さっさとイッちゃって。」
首を横に振る私の髪を何度も何度も撫でてくれた。
:08/12/09 18:04 :SH901iC :8SSDAWso
#245 [ゆーちん]
「体力無いくせに精力はガンガンなんだよなー。もう何ヶ月もSEXなんかしてなかったから我慢できなくて。」
はにかんだ園田さんに釣られて私も笑った。
何ヶ月もしてない、って。
奥さんがいるじゃん。
何でやんないんだろ。
不思議に思ったけど聞かなかった。
:08/12/09 18:04 :SH901iC :8SSDAWso
#246 [ゆーちん]
「気持ち良かったですよ。」
「本当?」
「はい。」
どこが気持ち良かったのかを聞かれると答えられないので、ベットから出て、シャワーを浴びに向かった。
嘘がバレないように、汗と一緒にシャワーで流す。
:08/12/09 18:05 :SH901iC :8SSDAWso
#247 [ゆーちん]
腕、胸、お腹、お尻、太もも、足首…
全て園田さんに今さっきまで触られていたと思うと、不思議な気分になった。
園田さんといると幸せなのに、SEXを好きになれないせいで辛い時間になる。
痛い訳じゃない。
ただ、何がいいのかわからないの。
:08/12/09 18:06 :SH901iC :8SSDAWso
#248 [ゆーちん]
昔、斗美が言ってた。
意識が飛ぶくらい気持ち良い、って。
雑誌なんかでも【SEXは気持ち良い!】なんて記事が書いてあるのを見た事もある。
クラスの少し派手な女の子も、彼氏とのSEXでイッたとかイかされたとか。
:08/12/09 18:06 :SH901iC :8SSDAWso
#249 [ゆーちん]
SEXを気持ち良くないと思っているのは私だけなのかもしれない。
普通じゃないのかな、私。
「斗羽。」
「え、嘘。やだ…」
さっき裸を見られたのに、浴室に園田さんが入って来たので、とっさにタオルで体を隠している自分がいる。
:08/12/09 18:07 :SH901iC :8SSDAWso
#250 [ゆーちん]
「遅いから心配になっちゃって。」
「あ、ごめんなさい。」
「俺も入っていい?」
「え、それはちょっと…」
嫌がったつもりだけど園田さんはお構いなし。
「お湯貯めて一緒に入ろう。」
笑顔でそんな事言われると、嫌ですなんて言えないじゃんか。
:08/12/09 18:08 :SH901iC :8SSDAWso
#251 [ゆーちん]
「貯まったら呼びます。」
「本当?じゃあ煙草吸って待ってるね。」
園田さんは浴室から出て行った。
私はシャワーのお湯で体を冷やさないようにしながら、無駄に広い浴槽にお湯が貯まるのを眺めていた。
:08/12/09 18:08 :SH901iC :8SSDAWso
#252 [ゆーちん]
「園田さんって、くせっ毛ですか?」
「うん。斗羽みたいな直毛が羨ましいんだけど。」
向かい合いながら湯舟につかれば、恥ずかしくはなかった。
乳白色の入浴剤を入れ、お湯が透けないようにしたから。
温かいお湯に入って、のんびりと話をする。
楽しかった。
:08/12/09 18:10 :SH901iC :8SSDAWso
#253 [ゆーちん]
「くせっ毛ぐらいの方が可愛くていいじゃないですか。」
「どこがー。」
「直毛も直毛なりの悩みがあるんです。」
「そう?」
優しい笑顔の園田さんは私の隣に体を移動させた。
向かい合わせじゃなく、隣合っっていると…やっぱ恥ずかしい。
:08/12/09 18:11 :SH901iC :8SSDAWso
#254 [ゆーちん]
肩を抱き寄せられると、私の髪が園田さんの体に張り付く。
「ちっさい体。」
「…。」
照れてしまい、何も言えなかった。
胸がキュッてなる。
幸せ。
こういう気持ちになれるから、私は園田さんと付き合って行けるんだ。
:08/12/09 18:12 :SH901iC :8SSDAWso
#255 [ゆーちん]
「好きです、園田さん。」
「俺も好きだよ。」
甘いキスを浴室で交わし、のぼせない内に部屋に戻った。
着替えを済まし、せっかく念入りに手間をかけた化粧も、お風呂の湿気で崩れ気味だったのでトイレで軽く直した。
:08/12/09 18:12 :SH901iC :8SSDAWso
#256 [ゆーちん]
「帰ろっか。」
園田さんの一言で私たちは部屋を出た。
居心地の悪い車に乗り、私の家へとひたすら走る。
あんなに楽しかったのに、もうバイバイだと思うと寂し過ぎるよ。
「夏休み、休み合わせてどっか行こっか。」
:08/12/09 18:14 :SH901iC :8SSDAWso
#257 [ゆーちん]
園田さんのその提案に、私の寂しさなんて一瞬で地球の裏まで飛んで行った気分。
「はいっ!」
公園で降ろして貰えるのかと思えば、そのまま家まで送り届けてもらった。
ママに見られていないかドキドキした。
「ありがとうございました。」
「うん、またね。」
こうして初めての密会は終わった。
:08/12/09 18:14 :SH901iC :8SSDAWso
#258 [我輩は匿名である]
:08/12/09 20:20 :W61SH :sPJY5gCY
#259 [我輩は匿名である]
:08/12/09 20:20 :W61SH :sPJY5gCY
#260 [ゆーちん]
◇◆◇◆◇◆◇
明日更新します
>>2◇◆◇◆◇◆◇
:08/12/09 22:39 :SH901iC :8SSDAWso
#261 [我輩は匿名である]
あげ
:08/12/09 22:40 :F703i :H.rG2wh2
#262 [ゆンな(´Д`)]
あげ
:08/12/10 16:26 :P703imyu :o7UNsVMQ
#263 [ゆーちん]
◆◇◆◇◆◇◆
上げてくれて
ありがとうございます
更新します
◆◇◆◇◆◇◆
:08/12/10 17:12 :SH901iC :0Xqg4XG.
#264 [ゆーちん]
〔斗美〕
「先生車あったよね?」
「あるけどー。」
「夏休み、海連れってよ。」
「やだー。」
「何でっ!」
「俺、泳げないもん。」
「えぇー、ダサい!」
テストが終わり、後は夏休みを待つだけの7月末。
睡魔の襲う5時間目は、屋上サボりに限るよ。
:08/12/10 17:13 :SH901iC :0Xqg4XG.
#265 [ゆーちん]
「山ならいいよ。」
「ふざけないで〜。山なんか行く訳ないじゃん。」
「夜の山って夜景とか綺麗なんじゃねーの?」
「あぁ、夜景も有りだね。」
洒落た夜景なんてテレビでしか見た事のない私にとっては憧れでもあったシチュエーション。
:08/12/10 17:14 :SH901iC :0Xqg4XG.
#266 [ゆーちん]
「じゃあ夜景連れてってやるよ、な?」
満面の笑みで、頭を撫でられちゃ文句言えない。
「仕方ないから夜景で我慢する。」
「ごめんね。いつかスイミングスクール通うよ。」
「アハハ。絶対嘘じゃん。」
:08/12/10 17:14 :SH901iC :0Xqg4XG.
#267 [ゆーちん]
私たちは沈黙を迎えるたびにキスをする癖がある。
いや、しない時もあるよ?
でも、話し終わって、無言になって、目が合ったら、何も言わずにお互い唇を求め合うんだ。
この時もむせ返るような甘く長いキスだった。
:08/12/10 17:15 :SH901iC :0Xqg4XG.
#268 [ゆーちん]
先生の手は私の頭を逃がさんばかりに押さえ、何度も舌が出入りするキスをする。
私の声が漏れるたびに、先生の押さえる手の力が強くなって行った。
途端に唇が離れると先生は言った。
「ここ、座って。」
:08/12/10 17:16 :SH901iC :0Xqg4XG.
#269 [ゆーちん]
ここ、とは…先生の足の上。
地面にあぐらをかいて座る先生は、足をピンッと延ばしてパンパンッと太ももを叩いた。
「…マジで?」
「ブハッ。何照れてんの?」
「普通照れるっしょ。」
:08/12/10 17:16 :SH901iC :0Xqg4XG.
#270 [ゆーちん]
と、まぁ照れながら先生の足の上に乗った。
先生は三角座りに足を曲げてくれたので、私に背もたれが出来た感じ。
再び交わすキスの最中に、先生の手は私の胸を包んでいた。
制服の上から何度も何度も荒々しく揉み上げる。
:08/12/10 17:17 :SH901iC :0Xqg4XG.
#271 [ゆーちん]
「…生徒いるよ。」
数メートル先には私たちと同じく、おさぼり生徒が何人もいると言うのに、先生の行動はますますエスカレートして行った。
制服がはだけ、下着も外されて、あらわになった胸を愛撫する。
:08/12/10 17:17 :SH901iC :0Xqg4XG.
#272 [ゆーちん]
胸の前には先生の顔。
上手い具合な座り方のおかげで、私の胸は先生のいいなりだった。
舐められ、吸われ、噛まれ、転がされ…。
今度は私が先生の頭を押さえて、快楽の声を我慢しようと悶絶した。
「俺、この体位1番好き。」
「え?」
:08/12/10 17:19 :SH901iC :0Xqg4XG.
#273 [ゆーちん]
「座位っつーの?向き合ってヤれんじゃん。」
「このままヤんの?」
「そだよー。」
「へぇ。こんな体位あるんだ…した事ない。」
「…しようよ、このまま。」
うわー。
素敵なお誘い。
私の体はその気だけど、でもやっぱここ学校だし。
近くに人もいるじゃん。
:08/12/10 17:20 :SH901iC :0Xqg4XG.
#274 [ゆーちん]
「ダメ。私、声デカいからバレるよー。」
「ブッ!声デカいの?ウケるわー。AV女優かよ!」
そんな事言ってる間、先生はずっと私の太ももを触っていた。
太ももなんか触って、興奮するの?って感じ。
私はしない。
男はするのかな?
太ももごときで。
:08/12/10 17:21 :SH901iC :0Xqg4XG.
#275 [ゆーちん]
今までの彼氏は、太ももなんか触らなかった。
触るのは援交の客ぐらい。
てことは、先生も親父と同じエロ思考って事?
えー。
なんかショックー、すっごいヤダー。
:08/12/10 17:22 :SH901iC :0Xqg4XG.
#276 [ゆーちん]
「ねぇ、何で足なんか触んの?」
「気持ち良いからじゃん。」
「気持ち良い?こんなプニプニな足が?」
「張りあってスベスベでプニプニじゃん?おっさんにもなれば若い子に触ると興奮すんだよー。」
あぁ、やっぱそうなんだ。
「こっちはくすぐったいだけだし。」
:08/12/10 17:22 :SH901iC :0Xqg4XG.
#277 [ゆーちん]
「ま、別に興奮したいだけで触ってるんじゃないし。」
「え?」
…何?
他にも何かエロスな理由でもあるのかな。
先生は上目になりながら言った。
「好きだから触れたいんだよー。」
…ヤバイ。
今いい事言ったよ、由良先生。
体が一気に熱くなった。
:08/12/10 17:23 :SH901iC :0Xqg4XG.
#278 [ゆーちん]
「ねぇ。」
「はい?」
「…今日、放課後、先生とデートしたい。」
「喜んで。」
夏休みが近付く暑苦しいあの日、私は初めて自分からデートの誘いを入れた。
緊張なんてしなかった。
誘わずにはいられなかったから。
:08/12/10 17:24 :SH901iC :0Xqg4XG.
#279 [ゆーちん]
バイトはキャンセルだ。
今日はこの人と居たい。
この人と笑いたい。
この人に触れたいし、触れられたい。
こんな事を思ったのは初めてだった。
とびっきり甘いキスをしてから、先生は私の乱れた服を整えてくれた。
:08/12/10 17:25 :SH901iC :0Xqg4XG.
#280 [ゆーちん]
「放課後の楽しみが出来たので、6時間目は頑張って乗り越えましょうね。」
「アハハ。先生もね!」
足の上から降りると、妙にスカートの中が寒く感じた。
こんな暑い日でも人肌はやっぱり心地いいものなんだ。
:08/12/10 17:25 :SH901iC :0Xqg4XG.
#281 [ゆーちん]
待ち合わせ場所は私の家の玄関前。
ヘタに待ち合わせとかして目撃されると後々面倒だから。
学校から家までの地図を書いて写メールを送っておいた。
便利な世の中。
:08/12/10 17:27 :SH901iC :0Xqg4XG.
#282 [ゆーちん]
勤務時間が終わった先生は今まさに、その地図を見ながらこっちに向かって来てくれている。
段々と涼しくなる風に、髪を揺らされながら先生が来るのを待った。
…まだかな。
早く、逢いたい。
こんな気持ちになるのは生まれて初めてだった。
:08/12/10 17:28 :SH901iC :0Xqg4XG.
#283 [梨乃]
みてます
:08/12/10 17:28 :P905iTV :B0NtWS3Y
#284 [ゆーちん]
ピカピカッと車のライトが私を照らした。
私の顔は自然に緩み、待ち侘びたお迎えに走り寄った。
助手席の窓が開いていて、覗き込むといつもの笑顔が車内に潜んでいる。
「お待たせー。」
「ううん、カッコイイ車じゃん!」
「でしょ?はい、乗ってー。」
:08/12/10 17:29 :SH901iC :0Xqg4XG.
#285 [ゆーちん]
ドアを開けて、助手席に乗り込むとのんびりした洋楽が流れていた。
独特な車内の匂い。
車はゆっくり走り出す。
「つか迷ったんだけど。」
「嘘!」
「こんな下手くそな地図じゃわかる訳ねーじゃん。」
:08/12/10 17:29 :SH901iC :0Xqg4XG.
#286 [ゆーちん]
そう言って私の送った写メールの画面になっている携帯電話を突き付けて来た。
「私さぁ地図なんか書くの初めてだから、どう書けばいいのかわかんなくて。」
「まぁいいけど。もう覚えたし。」
「覚えたの?記憶力いいね。」
:08/12/10 17:33 :SH901iC :0Xqg4XG.
#287 [ゆーちん]
「…教師だから、僕。」
「そうなんだー。知らなかったー。」
ふざけて笑い合う時間が好き。
安心するな、この人といると。
「一回覚えれば次から迷わないで済むわ。」
次から…ねぇ。
嬉しい事言ってくれんじゃん?
:08/12/10 17:33 :SH901iC :0Xqg4XG.
#288 [ゆーちん]
「ねぇー先生。」
「はーい、斗美ちゃん。」
「夜景は?」
「夏休み入ったら連れてってやる。」
「ん、約束ね。」
「うん、約束。」
指切りげんまんの変わりに私の頭をポンポンと叩いた。
:08/12/10 17:35 :SH901iC :0Xqg4XG.
#289 [ゆーちん]
「普通、もっと優しく叩かない?」
「俺流。」
「アハハ!」
強めに叩かれた頭。
ヨシヨシだって、きっと力強いんだろうな。
別に力加減なんてどうでもいい。
頭を触られると褒められたり、大切にされてる気がするから嫌いじゃない。
むしろ好き。
:08/12/10 17:35 :SH901iC :0Xqg4XG.
#290 [ゆーちん]
でも、斗羽の方が頭を撫でられた回数は多いんだろうな。
ママに頭を撫でられたのって、いつが最後だっけ。
記憶にないよ。
「到着ですか?」
「そうですよ、お嬢ちゃん。」
「…なかなか綺麗なマンションだね。もっとおんぼろアパートに住んでるんだと思ってた。」
:08/12/10 18:36 :SH901iC :0Xqg4XG.
#291 [ゆーちん]
車を降りて先生の後ろをついて歩く。
「馬鹿にしないで〜よ〜。」
「古っ!」
「おっちゃん丸だしだな。」
「アハハ!」
部屋番号なんかかっこよく入力しちゃって、自動ドアが開いて、エレベーター乗って、お洒落な廊下に出た。
:08/12/10 18:37 :SH901iC :0Xqg4XG.
#292 [ゆーちん]
「はい、由良先生の部屋はどこでしょうか?」
「は?何で問題出されてんの私。」
「さっきロビーで部屋番号入力してたの見てなかったの?」
「見てないし!」
「もぉ〜。見ててよ。今度から1人で来れないと困るでしょ?」
何だよ、それ。
:08/12/10 18:38 :SH901iC :0Xqg4XG.
#293 [ゆーちん]
今度からとか、1人でとか…。
照れんじゃん。
心臓、ドキドキしすぎだし。
「ここ何階かはわかる?」
「9階でしょ?何階かぐらいはわかるよ。」
また、先生の後ろをついて歩く。
:08/12/10 18:38 :SH901iC :0Xqg4XG.
#294 [ゆーちん]
と、先生はいきなり足を止めた。
クルッと回り、顔を近付けて私に言う。
「きゅーいちれい!」
「…へ?」
「部屋番。910。」
「あぁ、うん。910ね。」
表札には由良と書いた字の上に910と記されていた。
:08/12/10 18:39 :SH901iC :0Xqg4XG.
#295 [ゆーちん]
「覚えててね。このマンション、学校から案外近いから放課後来やすいだろうし。」
先生は鍵を開け、中に入った。
先生独特の匂いが部屋から溢れ出る。
「…えっ!」
「え?」
「来ていいの?」
「うん、いいよ。何、嫌?」
:08/12/10 18:39 :SH901iC :0Xqg4XG.
#296 [ゆーちん]
思い切り首を横に振ると、先生は笑った。
「バカ丸だしだから、早く入りな。鍵も閉めといて。」
玄関に入り、ドアを閉め、鍵をかけた。
サンダルを脱いで部屋に入ると、立派な部屋が待っていた。
「物、少なっ!」
「…斗美さぁ。もっと可愛いげのある反応出来ないの?」
:08/12/10 18:45 :SH901iC :0Xqg4XG.
#297 [ゆーちん]
「だって本当に少ないんだもん。」
鞄をソファーの上に置き、部屋の中を探検した。
「綺麗〜とか、シンプル〜とかさ。」
「あっ!先生、これ何?」
話も聞かずに部屋中の珍しい物を嗅ぎ回った。
:08/12/10 18:45 :SH901iC :0Xqg4XG.
#298 [ゆーちん]
「斗美。」
「ん?」
「バカだしガキだし、欠点だらけだね。」
ソファーにもたれながら煙草を吸う先生は笑ってた。
「はぁ?先生だってバカだよ。」
先生の隣に座り、ほっぺを摘んでやった。
「…痛い。」
「痛くしてるもん。」
「ハハッ。」
:08/12/10 18:50 :SH901iC :0Xqg4XG.
#299 [ゆーちん]
この笑顔が胸をキュッとさせるの。
「早く吸い終わって。」
「何で?」
「いいから。」
先生は最後に大きく吸い込んでから、煙草を灰皿で消した。
空に白い煙が浮かぶ。
「あ、わかった。」
:08/12/10 18:50 :SH901iC :0Xqg4XG.
#300 [ゆーちん]
「何?」
「早く吸い終わらないとキスできないからだ。」
「…バレた。」
煙草を吸いたてのキスは、苦い。
舌が入って来るたび苦みが口の中に広がる。
だけどその苦みさえも嬉しく思えてしまう。
:08/12/10 18:55 :SH901iC :0Xqg4XG.
#301 [ゆーちん]
「…ベットがいい。」
「厚かましい〜。」
「もう!」
「アハハ。おいで。」
ブレーキが効く内に、私たちは寝室に移動した。
勢いよくベットに倒れ込み、苦いキスをする。
我慢していた欲は、一気に溢れ出す。
:08/12/10 18:56 :SH901iC :0Xqg4XG.
#302 [ゆーちん]
先生の手つきは慣れた物だった。
服を脱がすのも上手ければ、私を感じさすのだって上手い。
「アッ…ンンッ…」
「ここ、気持ち良いんでしょ?」
「…ン…ヤバイ…」
「バカ、ガキ、エロの三拍子ですか?」
:08/12/10 18:57 :SH901iC :0Xqg4XG.
#303 [ゆーちん]
「それは…先生も…ッ…じゃんか。」
「お揃いだ。」
「ヤァァッ…」
充分過ぎるぐらいに濡らされたアソコに、先生は簡単に入って来た。
「ちょっ…久しぶりで、まじ…ヤバイわ。」
「え?」
「斗美、気持ち良すぎ。」
「…そりゃどーも。」
:08/12/10 18:57 :SH901iC :0Xqg4XG.
#304 [ゆーちん]
客なんかより、今までの彼氏なんかより、先生に気持ち良いと言われるのが嬉しかった。
暗闇に浮かび上がる先生の顔が、見た事のない表情で、また私の心臓がうるさかった。
「アッ、アッ、ンンッ…」
「こりゃ学校でヤんなくて正解だ。」
「ンンッ…」
「やらしい声、出過ぎ。」
:08/12/10 18:58 :SH901iC :0Xqg4XG.
#305 [ゆーちん]
「…じゃあ、塞いで…よ。」
先生の頬に手をかけると、すぐさまキスが降って来た。
「ンンッ…ンーッ…」
塞がれてもやっぱり私の声は漏れた。
打ち付けられる先生の物に体が反応せずに、いられないんだ。
:08/12/10 18:58 :SH901iC :0Xqg4XG.
#306 [ゆーちん]
唇から離れると、胸を遊ばれる。
全身、快楽に溺れていく。
自ら腰が動いた。
「ちょー、ストップ!」
先生の動きが止まり、私の動きも止まった。
「そんな大胆な事されちゃイッちゃいそうだから。勘弁ね。」
照れた先生を見て、私まで照れた。
:08/12/10 18:59 :SH901iC :0Xqg4XG.
#307 [ゆーちん]
「おいで。」
繋がったままで先生は私の体を起こしてくれた。
あ、これって…
「昼間言ってた体位だ。」
「うん、座位ね。ヤッた事ないんだろ?」
「アッ…ヤッ…」
:08/12/10 19:00 :SH901iC :0Xqg4XG.
#308 [ゆーちん]
乳首をいきなり舐められた事に素直に反応すると先生は笑った。
「…可愛い。」
そして先生は下から私に打ち付けて来た。
何よ、これ。
気持ち良すぎ。
胸舐められて、下から突かれて、文句無しだよ。
しばらくすると先生は言った。
:08/12/10 19:00 :SH901iC :0Xqg4XG.
#309 [ゆーちん]
「あぁー、悪いんだけど斗美動いて。」
疲れたの、かな?
「うん。」
うねうねと腰を動かした後、自分で上下に揺れた。
「アァァァッ…気持ち…ンッ…良い…」
こんな気持ち良い事、知らなかったなんて。
損してた、今までのSEX。
:08/12/10 19:01 :SH901iC :0Xqg4XG.
#310 [ゆーちん]
てゆーか、この体位は気持ち良いし好きだけど、そうじゃないんだ。
SEXは好き。
気持ち良いもん。
でもこんな気持ち良いSEX知らなかった。
きっとさ、それは相手が先生だから今まで感じた事ない快楽まで味わえてるんだよね?
そうだよ、絶対。
相手が先生だから気持ち良いんだ。
:08/12/10 19:02 :SH901iC :0Xqg4XG.
#311 [ゆーちん]
「斗美…。」
キスをしながら再び押し倒され、先生は激しく打ち付けて来た。
「アアアアッ…せんせ…え…」
「ん?…イきそう?」
「もう…ヤバイ!」
:08/12/10 19:02 :SH901iC :0Xqg4XG.
#312 [ゆーちん]
言葉じゃ言い表せないぐらいの快楽。
揺れるベットの上で、本気で意識が飛ぶんじゃないかと思った。
休む事なく激しく動かれて、もう限界だった。
「イく…イく!だめ、だめ!ヤッ…先生!アァァッ!」
キュッと体中の力が抜けて、しばらくすると先生の動きも止まった。
:08/12/10 19:03 :SH901iC :0Xqg4XG.
#313 [ゆーちん]
私の中から先生は出て、荒い息で私の隣に寝転がった。
「ハァ、ハァ、ハァ…っ、先生。」
「んー?」
「最っ高に気持ち良かった。」
「俺もー。」
しばらくは余韻に浸りながら天上を眺めた二人だった。
:08/12/10 19:03 :SH901iC :0Xqg4XG.
#314 [ゆーちん]
「何か飲む?」
「うん。」
満たされきった私たちは、別々にシャワーを浴びて、リビングでテレビを見ながらくつろいだ。
冷蔵庫の方に歩いて行ったので、また後ろをついて歩く。
「飲み物豊富だね。」
:08/12/10 19:04 :SH901iC :0Xqg4XG.
#315 [ゆーちん]
一緒に冷蔵庫を覗き込み、私はレモンティー、先生はリンゴジュースとそれぞれのペットボトルを取り出した。
「食べ物は?」
「いらない。」
「ん。」
テレビの前に戻り、笑ったり文句言ったりジュースの飲み比べをしながら過ごした。
:08/12/10 19:04 :SH901iC :0Xqg4XG.
#316 [ゆーちん]
「げ。もうこんな時間。」
デジタル時計は【22:54】と映し出す。
「送ってく。用意しろ。」
「やだ。まだ帰りたくないもーん。」
「明日学校じゃなかったら泊まってもいいんだけど。」
「明日サボる、学校。」
:08/12/10 19:05 :SH901iC :0Xqg4XG.
#317 [ゆーちん]
「ダーメ。ちゃんと登校しろ。明日は2時間目に空きがあるから。」
「行けたら行くよ。」
文句を言いながら帰り支度を済ませ、先生に肩を抱かれながら玄関まで向かった。
「はい。」
「え?」
サンダルを履いている最中、いきなり差し出された先生の手。
:08/12/10 19:06 :SH901iC :0Xqg4XG.
#318 [ゆーちん]
受け取ってみると…鍵だった。
「…嘘。合い鍵?」
「鍵ないと入れないでしょ?無くさないでよ。」
「うん!」
「部屋番は?」
「910!」
「正解。」
再び肩を抱かれ、先生のマンションを出て、車まで歩いた。
:08/12/10 19:09 :SH901iC :0Xqg4XG.
#319 [ゆーちん]
後ろを歩くのも好きだけど、並んで歩くのもいいもんだ。
家に直行せずに、マンションから学校までの道を教えてもらってから家まで送ってもらった。
家の近くに車を止め、バイバイの時間が来た。
:08/12/10 19:09 :SH901iC :0Xqg4XG.
#320 [ゆーちん]
「降りたくなーい。」
「んな可愛い事言ってると誘拐しそうだから。」
「誘拐してよ。」
「はいはい。冗談抜きでもう帰りな?心配してるよ、親。」
「しないよ。する訳ない。」
心配なんかされた事ない。
:08/12/10 19:10 :SH901iC :0Xqg4XG.
#321 [ゆーちん]
日付が変わった帰宅だろうが朝帰りだろうが、別に叱られない。
「またバイト無い日教えて。つーかいつでも家に来ていいからさ。」
バイト…かぁ。
「合い鍵で勝手に入っていいの?」
「うん、いいよ。」
「何か…彼女みたいだね。合い鍵って。」
:08/12/10 19:11 :SH901iC :0Xqg4XG.
#322 [ゆーちん]
すると先生は言った。
「あっれ?彼女みたいって、斗美は俺の彼女だろ?」
驚いた、と言う以外に何か表現あるの?って感じなぐらい度肝を抜かれた。
「え!?そうなの?」
「違うの?だとしたら何。奥さん?」
:08/12/10 19:12 :SH901iC :0Xqg4XG.
#323 [ゆーちん]
「結婚した覚えもないし、彼氏できた覚えもない。」
「もぉ〜、キスしたじゃんかー。あの日は斗美ちゃんとの記念日とか思ってる俺って、すっげーマヌケ?」
「だって、付き合おうなんて一言も‥」
「言わなくてもわかってよ。俺は好きな子にしかキスしないもん。」
:08/12/10 19:12 :SH901iC :0Xqg4XG.
#324 [ゆーちん]
私は先生の言う通り、まだまだガキだ。
今まで『付き合おう』って告白がない限り、彼氏を作らなかった。
いつも大人ぶって、恋愛経験豊富なんだと勘違いしていた。
言葉にしなくても恋人関係がスタートするだなんて、私の思考にはなかった。
驚いたし、嬉しかった。
:08/12/10 19:13 :SH901iC :0Xqg4XG.
#325 [ゆーちん]
好きな人にしかキスしないって。
なのに私は、先生とキスした日以降にも援交とかしてさ。
これってどうなの?
彼氏がいるのに援交ってしちゃいけないの?
いや、その前にまずは私と先生の事だ。
私は先生の…彼女?
なんだよ、ね。
:08/12/10 19:13 :SH901iC :0Xqg4XG.
#326 [ゆーちん]
「先生は私が好きなの?」
「うん、好きよー。」
「好きって、胸がギューってなるよね?」
「なるなる。」
「やっぱり。」
これが…恋だ。
「胸ギューってなるの?」
「超なる。こんななったの初めてだよ。」
:08/12/10 19:14 :SH901iC :0Xqg4XG.
#327 [ゆーちん]
「え?俺、初恋の相手?」
「アハハ。ある意味。」
「初恋の相手と付き合うなんて斗美は幸せ者ねー。」
幸せ者は幸せなキスをしてから車を降りた。
走り去る車を見送ってから家に入り、部屋へと直行。
:08/12/10 19:14 :SH901iC :0Xqg4XG.
#328 [ゆーちん]
ベットにダイブして、余韻に浸った。
私が、先生の彼女。
しっくり来ないけど、嬉しいかも。
全く興味のない教師と、いつの間にか恋に落ちていた。
:08/12/10 19:15 :SH901iC :0Xqg4XG.
#329 [ゆーちん]
初めてのデートにも関わらず、合い鍵って言う素敵なプレゼントももらった。
もう、おさぼり仲間じゃないんだ。
恋人なんだ。
ヤバイ…どうしちゃったんだろ、私。
本気の恋なのかな。
こんな気分、初めてだよ。
:08/12/10 19:15 :SH901iC :0Xqg4XG.
#330 [ゆーちん]
◇◆◇◆◇◆◇
増えていくキス
◇◆◇◆◇◆◇
:08/12/10 19:16 :SH901iC :0Xqg4XG.
#331 [ゆーちん]
〔斗羽〕
誰にも相談できない恋心を抱き、夏休みを迎えた。
園田さんとはあれからまだ一度もデートならぬ密会はしていない。
理由はたくさんある。
仕事が忙しい。
休みがない。
たまの休みは家族と過ごす。
:08/12/10 19:17 :SH901iC :0Xqg4XG.
#332 [ゆーちん]
必然的に私との時間は無い。
体を重ねて早速、放置されてる私の身にもなってよ。
この恋心はどうすればいいの。
どんどん高まるばかりで、愛のぶつけ先がない。
逢いたいよ。
バイト先で会ってるじゃんって思うかもだけど、あんなの会った内に入らない。
だって…
:08/12/10 19:17 :SH901iC :0Xqg4XG.
#333 [ゆーちん]
「園田さん、あの‥」
「ごめん、後にして。忙しいんだ。」
こんな態度だもん。
関係を持つ以前までの態度と180度変わってしまった。
冷たい。
避けてる?
どうしてだろ。
連絡は、たまにメールが来るぐらい。
:08/12/10 19:18 :SH901iC :0Xqg4XG.
#334 [ゆーちん]
でもそのメールのおかげで、私はまだ園田さんとの関係が続いてるんだって思える。
どうして避けてるのか、理由が知り合い。
だけど聞く前に園田さんは逃げて行く。
せっかく好きな人と会えるバイトが、ただ辛くなるだけのバイト先になっちゃうよ。
:08/12/10 19:18 :SH901iC :0Xqg4XG.
#335 [ゆーちん]
「お疲れ様でした。」
バイトが終わり、駅前を歩く。
夏休みのせいなのか、いつもより賑やかだ。
駅前を通り過ぎ、暗い道を歩く。
やだな。
駅前が賑やかすぎたから、いつもより不気味に感じてしまう。
ヴーッヴーッ…
携帯が震えた。
:08/12/10 19:19 :SH901iC :0Xqg4XG.
#336 [ゆーちん]
《バイト帰りにコンビニでドレッシング買って来て!斗羽が好きな味でいいよ。》
ママからだった。
ドレッシングって。
きっとサラダを作ったのはいいがドレッシングが切れていたか、私が帰る前に使い切ってしまったか。
《はーい。》
:08/12/10 19:19 :SH901iC :0Xqg4XG.
#337 [ゆーちん]
私は進路報告を変え、コンビニに向かって歩いた。
「いらっしゃいませ。」
店内は驚くぐらい涼しかった。
フレンチドレッシングとアイスを買って、レジに並ぼうと足を進めた時。
「きゃっ!」
「っ、と。ごめんなさい!」
:08/12/10 19:20 :SH901iC :0Xqg4XG.
#338 [ゆーちん]
誰かにぶつかってしまい、商品を床に落としてしまった。
ぶつかった相手は慌てて床に転がったドレッシングとアイスを拾ってくれた。
「ごめんなさい、大丈夫ですか?」
「こっちこそ、ごめんなさい。私は大丈夫です。」
:08/12/10 19:21 :SH901iC :0Xqg4XG.
#339 [ゆーちん]
男性と目が合う。
同時にお互い、アレ?という表情を浮かべた。
「あの、どこかで会いませんでしたっけ?」
「ですよね。えーっと…」
会った事があるのに、どこで会ったのかわからない。
この人が誰なのかもわからない。
だけど顔だけは覚えている。
:08/12/10 19:23 :SH901iC :0Xqg4XG.
#340 [ゆーちん]
「私、駅前のカフェでバイトしてるんですけど、もしかしてお客さんで来ていただいたとか?」
「あ、それだ。斗羽ちゃんだ!」
「え?」
「恵の友達の!」
「…あぁ!恵の彼氏さんだ!」
:08/12/10 19:24 :SH901iC :0Xqg4XG.
#341 [ゆーちん]
あれはまだ私と園田さんが不倫関係なんかになってもいなかった時。
恵とのデートでバイト先に来てくれたんだ、この人。
確か名前は…
「たっくん!」
「アハハ。恵だけだよ、そう呼ぶの。」
「お名前何て言うんですか?」
「太一。」
:08/12/10 19:25 :SH901iC :0Xqg4XG.
#342 [ゆーちん]
「あぁ、だからたっくんか。」
妙な親近感が沸く。
私が支払いを済ませると、太一くんも支払いを済ませ、一緒に店内を出た。
友達でも何でもないのに、なぜか人見知りにもならず気楽に会話ができた。
:08/12/10 19:25 :SH901iC :0Xqg4XG.
#343 [ゆーちん]
「何買ったの?」
「アイスとガム。」
「私もアイス買ったよ。それにドレッシングも。」
「知ってる。さっき拾ったから。」
「あ、そっか。」
「ハハッ。どっかで一緒に食べようよ、アイス。」
「じゃあこの近くに公園あるから、そこに行く?」
「うん。」
:08/12/10 19:38 :SH901iC :0Xqg4XG.
#344 [ゆーちん]
何、この展開。
普通おかしいよね。
友達の彼氏と公園?
しかも夜に。
会うの二回目って言うか、ほとんど初めてって言ってもいいぐらい。
おかしいってわかってはいるんだけど、5分後には太一くんと並んでブランコに座りながらアイスを食べていた。
:08/12/10 19:38 :SH901iC :0Xqg4XG.
#345 [ゆーちん]
「じゃあ同じ歳なんだね。」
「うん。斗羽ちゃん彼氏とかいないの?」
「んー、どうだろ。」
「複雑なの?」
「うん、まぁ…」
誰にも話せないからこそ、初対面にも近い太一くんになら心を開けるのかもしれない。
:08/12/10 19:39 :SH901iC :0Xqg4XG.
#346 [ゆーちん]
「俺でよければ相談乗るからね。」
「ありがと。また耐えられなくなったら頼らせてね。」
「おう!じゃあ連絡先教えてよ。」
「あ、うん…。」
太一くんは恵の彼氏。
連絡先を交換しちゃいけないってルールなんてないけど、友達同士の暗黙のルールだよね、普通は。
:08/12/10 19:40 :SH901iC :0Xqg4XG.
#347 [ゆーちん]
でもその暗黙のルールを破り、私は太一くんと連絡先を交換した。
「私そろそろ帰るね。帰ってサラダ食べないと。」
ドレッシングの入ったコンビニ袋を見せると、太一くんは笑った。
「送って行くよ。」
「一人で大丈夫!すぐそこだから。太一くん気をつけてね。」
「うん、じゃあまたね。」
「バイバイ。」
:08/12/10 19:40 :SH901iC :0Xqg4XG.
#348 [ゆーちん]
公園を出て、違う道を歩く。
どうして私は太一くんと連絡先を交換したのか。
人見知りをしなかったのか。
疑問に思う事はたくさんあるけど、決意した事は1つだけ。
:08/12/10 19:41 :SH901iC :0Xqg4XG.
#349 [ゆーちん]
太一くんは、恵の彼氏。
好きになる相手じゃない。
太一くんは好きにならない。
そう決めた。
不倫してるだけでも、頭を抱える程悩まされてるのに、友達の彼氏を好きになると益々頭を抱え込まないといけなくなる。
:08/12/10 19:41 :SH901iC :0Xqg4XG.
#350 [ゆーちん]
耐えられないよ、そんなの。
しっかりと決意をし、小走りで家まで帰った。
「ただいま!」
家についた時にはドレッシングはすっかり生温くなってしまっていた。
:08/12/10 19:42 :SH901iC :0Xqg4XG.
#351 [ゆーちん]
〔斗美〕
「やだな。」
「え?」
「バイトなんだ、今日。」
「そう。頑張ってね。」
先生と付き合っても援助交際というバイトは辞められない。
先生には知り合いの手伝いのようなバイトをしていると言ってある。
:08/12/10 19:43 :SH901iC :0Xqg4XG.
#352 [ゆーちん]
「辞めたいな。」
「辞めちゃえば?斗美1人ぐらいなら俺、食わせて行けるよー。」
「あら、そんなたくましい事言ってると後悔するよ?」
「あぁ、そっか。あなた高くつく女だもんねー。」
「そうだよ?それでもいいの?」
「前言撤回だ。」
「アハハ。最悪〜!」
:08/12/10 19:44 :SH901iC :0Xqg4XG.
#353 [ゆーちん]
夏休みを迎えた今、毎日のように910号室に入り浸っている。
生徒は夏休みでも、先生は学校に行かないといけないみたいで、毎日入り浸っていても、先生と会えるのは出勤前のほんの数十分。
:08/12/10 19:44 :SH901iC :0Xqg4XG.
#354 [ゆーちん]
私がもっと早く起きて、早く先生のマンションに来れば長く居られるんだけど、朝は苦手で…。
先生が帰る頃には、私は援助交際とか言う最悪なバイト中だしさ。
援交、先生のためにも辞めたいんだけど…お金とかストレス発散とか色々あって、やっぱり辞められなかった。
:08/12/10 19:45 :SH901iC :0Xqg4XG.
#355 [ゆーちん]
「じゃあ俺行くねー。ガスだけ気をつけて。」
玄関に向かって行く先生を後ろから追い掛けた。
もう行くの?
行かないで。
そんな可愛い事が言える訳もなく、『しっかり働け!』なんて言ってしまう。
「斗美もねー。」
「うん。いってらっしゃい。」
:08/12/10 19:46 :SH901iC :0Xqg4XG.
#356 [ゆーちん]
「いってきます…よ?」
よ?
「フフッ。何?」
「何?だって。桜井さん可愛いげ無いなー。」
「今の私の物真似?似てないよ。」
「えー、残念。はいっ、おいで。」
何でこの人はこんな穏やかな性格なんだろう。
:08/12/10 19:46 :SH901iC :0Xqg4XG.
#357 [ゆーちん]
のんびりって言うか、マイペースって言うか。
リズムが崩されんだよね。
玄関口で甘いキスを交わしてから、先生は『気をつける事は?』と聞いてきたので『ガス。』と答えると、笑顔を浮かべて私の頭を撫でてから出掛けて行った。
急に一人ぼっちになった先生の部屋で、毎日掃除をしたり洗濯をして過ごした。
:08/12/10 19:47 :SH901iC :0Xqg4XG.
#358 [ゆーちん]
この歳で家政婦かっつーの。
でも他にやる事ないし、自分の家にいたって居心地悪いし、家事するしかないんだよね。
バイトまでの時間、主婦にでもなった気分だ。
これで料理が出来たらな…。
:08/12/10 19:48 :SH901iC :0Xqg4XG.
#359 [ゆーちん]
◆◇◆◇◆◇◆
いったんSTOP
>>2◆◇◆◇◆◇◆
:08/12/10 19:49 :SH901iC :0Xqg4XG.
#360 [ゆーちん]
「ンンッ…」
「ああぁ…っ…」
早くイけ。
「もう私…ダメ…」
「僕も…あぁ…一緒に…」
「うん。一緒に…イこ…」
苦痛でしかない親父とのSEXは金の為だと思えば割り切れた。
演技だって磨きがかかる一方。
:08/12/10 20:33 :SH901iC :0Xqg4XG.
#361 [ゆーちん]
先生ごめん。
浮気と一緒だよね、援交なんて。
バレたらフラれちゃうんだろうな。
せっかく恋したのに…やだな。
「あぁ…イく…イく!」
やっと果ててくれた客。
私は疲労感に満たされているが、客は違う感情に満たされているんだろう。
:08/12/10 20:33 :SH901iC :0Xqg4XG.
#362 [ゆーちん]
その後、2人の相手をして合計3人の欲を満たせてあげた。
財布には10万円が追加され、私の金欲が満たされた。
家に帰ると、斗羽とママが晩ご飯を食べていた。
疲れてたし食欲もなかったので部屋に直行。
鞄から携帯電話を取り出すとメールが2件来ていた。
:08/12/10 20:34 :SH901iC :0Xqg4XG.
#363 [ゆーちん]
《久しぶりー!夏休みだし遊ぼうよ。明日ひま?》
中学からの友達からのお誘い。
違う高校だとなかなか会えないもんね。
もう1件は先生。
メールなんて珍しい。
《明日バイト?俺、休みだからどっか出掛けない?》
:08/12/10 20:35 :SH901iC :0Xqg4XG.
#364 [ゆーちん]
明日はバイト、入れてない。
当日いきなり『会おうよ。』なんて言ってくる面倒な客もいるけど、暇な時しか相手しない。
明日はそんな客が来ても全て断る。
だって、明日はデートで忙しいんだもん。
《行く!》
:08/12/10 20:36 :SH901iC :0Xqg4XG.
#365 [ゆーちん]
先生に返事を返してから、友達にはまた今度にしよう、と日を改めてもらった。
《じゃあ明日の朝、迎えに行くから。》
その返事が来て、急に私の頭はフル回転。
《今から行く!先生のとこに泊まりたい。》
:08/12/10 20:37 :SH901iC :0Xqg4XG.
#366 [ゆーちん]
どうせこの家は寝るだけの家だもん。
あぁ、あと服やバッグ置き場?
どうせなら今晩から一緒に過ごしたい。
彼氏とは1秒だって長く居たいものでしょ?
《だーめ。親が心配すんだろ。》
ママとパパの顔が頭に浮かんだ。
:08/12/10 20:46 :SH901iC :0Xqg4XG.
#367 [ゆーちん]
だけど浮かんだ二人の顔はどちらも冷めている。
ママは私に心配なんかしない。
パパも私に興味ないみたいだし。
家族は嫌いじゃないけど、好きでもない。
特別な存在ではあるけど、上手く接せないのは私が不器用だからかな。
:08/12/10 20:47 :SH901iC :0Xqg4XG.
#368 [ゆーちん]
《ママに言ったらOKだって。行ってもいいでしょ?》
《まぁOK貰ったなら別にいいけど。迎えに行くから用意して待ってろ。》
《うん!ありがとっ。》
先生ごめん。
嘘だよ。
ママに報告したり、許可を貰ったりする訳がない。
また、先生に対する嘘が増えた。
:08/12/10 20:48 :SH901iC :0Xqg4XG.
#369 [ゆーちん]
普段、先生はお泊りなんかさせてくんない。
たぶん無断外泊はダメって事だろうね。
そういうとこ真面目で教師っぽくて…ちょっと好きかも。
何かカッコイイじゃん。
教師らしくて。
それに大切にされてる気もする。
:08/12/10 20:49 :SH901iC :0Xqg4XG.
#370 [ゆーちん]
《着いたよ。》
メールを受信して、外に出ると先生の車が停まっていた。
小走りして近づき、慌てて助手席に乗り込んだ。
「こんばんちゃー。」
「フッ。斗美ちゃんテンション高いねー。」
先生の匂いだ。
:08/12/10 20:51 :SH901iC :0Xqg4XG.
#371 [ゆーちん]
車はマンションに向かって走り始めた。
「うん!初、お泊りだもん。」
「えー、もしかしてヤラシイ事でも期待してる?残念ながら今日はしないよ。先生、今日はめちゃくちゃ疲れてんの。」
「そんな期待しないって。私も疲れてるもん。」
:08/12/10 20:51 :SH901iC :0Xqg4XG.
#372 [ゆーちん]
さっきまで親父とヤッて、その後は先生とヤる。
何故かそれは嫌なんだよね。
日付が変わらないと、体がリセットされてないみたいで嫌なの。
だったら援交するなって感じだよね。
堂々巡りだわ、私。
:08/12/10 20:52 :SH901iC :0Xqg4XG.
#373 [ゆーちん]
マンションに到着し、慣れた足取りで部屋に入った。
入った途端、朝のようなキスが襲う。
玄関の壁に押さえられ、迫り来るキスを必死に受け止めた。
本当はキスもしたくない。
1万円のアノ仕事を3人目の客でしてるから。
先生、ごめんなさい。
:08/12/10 20:53 :SH901iC :0Xqg4XG.
#374 [ゆーちん]
唇が離れた。
「今日はこれで我慢ね。」
「先生こそ。今ので我慢してね。」
先生は笑った。
「お風呂入っといで。」
「うん!」
荷物をソファーの上に置いてから、お風呂場に向かった。
:08/12/10 20:54 :SH901iC :0Xqg4XG.
#375 [ゆーちん]
いつも掃除ばかりしているお風呂は、やっぱり湯舟につかりながら眺めると違う場所に感じる。
「はぁー…」
温かいお湯が疲れを癒す。
やっぱいいね。
湯舟にゆっくりつかるのって。
完全に油断していると、ドアから笑い声が聞こえた。
「ブハッ。」
:08/12/10 20:54 :SH901iC :0Xqg4XG.
#376 [ゆーちん]
慌ててドアを見ると、先生は少しだけすき間を開けてのぞき見。
「…変態。」
「斗美、ヤバいよ。気ぃ抜きすぎだもん。変な顔だった。」
「ひどっ。」
「なぁなぁ。先生も一緒に入っていい?」
「やだ、無理、いや、不可能、拒否。」
「んな全力で断られても…もう脱いだしぃ〜。」
:08/12/10 20:55 :SH901iC :0Xqg4XG.
#377 [ゆーちん]
そう言って入ってきた先生はばっちり全裸。
つい軽く目を反らしてしまった。
男の裸は何度も見ていて免疫だってある。
先生の裸だってベットの中で見てるっつーの。
でもさ、やっぱ明るいとこは恥ずかしいもんだよね。
:08/12/10 20:55 :SH901iC :0Xqg4XG.
#378 [ゆーちん]
水音。
物音。
先生は私に背を向け、頭を洗っている。
シャカシャカと髪が洗われ、ジャーッとシャワーで泡が流される。
「ふぅー!」
そう言って、洗い終わった頭を犬のように振り出した。
「ちょっと!飛んで来るんだけど!」
「ウザイ?俺、ウザイ?」
:08/12/10 20:57 :SH901iC :0Xqg4XG.
#379 [ゆーちん]
そう言って笑っていたので『ウザイ!』と答えると、膨れっ面になった。
いまいち掴みきれない人。
体を洗い始めた先生に聞いてみた。
「先生さぁ、いつも彼女ができたらこうやって一緒にお風呂入ってたの?」
:08/12/10 20:57 :SH901iC :0Xqg4XG.
#380 [ゆーちん]
洗う手を止めず、背を向けたまま答える先生。
「ううん。彼女とお風呂なんか入った事なーい。」
「絶対嘘だよ。」
「斗美は今までの彼氏と入ってたの?」
「入ってない。今までの彼氏は私の体だけが目的だったから、Hして飽きたらバイバイだもん。」
:08/12/10 21:07 :SH901iC :0Xqg4XG.
#381 [ゆーちん]
「あー、昔の俺だ。」
「マジ?そんな最低な男だったんだ。あ、先生。ここ洗えてないよ。」
泡の付かなかった背中の部分を指で突くと、タオルが移動して、その場所に泡を広げた。
:08/12/10 21:07 :SH901iC :0Xqg4XG.
#382 [ゆーちん]
「うん、最低な男だったよー。」
別に嫌になったりしない。
昔の事だもん。
こうやって今、一緒にお風呂に入ってくれてるって事は少なくとも今までのタイプとは違う男だから。
ちゃんと更正した人に、恨みを持ったりしない。
:08/12/10 21:08 :SH901iC :0Xqg4XG.
#383 [ゆーちん]
「先生みたいな最低な人としか付き合った事なくて、お風呂なんか入る前に帰るか帰されるかだもん。だからこうやって一緒に入るのは先生が初めて。」
「さっきから、俺が最低って設定は変わらないのかなーって疑問に思ってんだけど…」
「アハッ!あえてスルーしたぁ。」
:08/12/10 21:09 :SH901iC :0Xqg4XG.
#384 [ゆーちん]
浴室は笑い声は響く。
おかげで気分も高まる。
「そんな最低な男だったから、今はちゃんと真面目になれるんだよ。こうやって彼女と風呂なんか一緒に入ってさー。昔の俺が見たら、ビックリすんだろうな。」
泡を流し終えた先生は、浴槽に入って、私の目の前に座った。
:08/12/10 21:10 :SH901iC :0Xqg4XG.
#385 [ゆーちん]
「先生。」
「はい、斗美ちゃん。」
「私、先生の事本気になってもいいですか?」
「…。」
何も言わず、ボーッと私の顔を見続ける先生。
「何か言ってよ。」
恥ずかしいじゃんか。
「桜井さん。」
「はい、由良くん。」
:08/12/10 21:11 :SH901iC :0Xqg4XG.
#386 [ゆーちん]
「今の質問、そっくりそのまま返します。」
私に本気になってもいい?って事…だよね。
何これ。
心臓がドキドキうるさい。
体中に電気が走ったみたいに胸がギュッとなる。
「つーかダメって言われても、もう本気になっちゃってんだけどね。」
:08/12/10 21:11 :SH901iC :0Xqg4XG.
#387 [ゆーちん]
水の中だと電気がよく通るとでも言いますか。
もう無理。
やられたわ、私。
照れ顔を隠せないまま、私は手を伸ばしながら先生に抱き着いた。
「はーい、よしよし。」
「何でそんな平然なの。こんなの慣れっこなんですかっ!?」
:08/12/10 21:13 :SH901iC :0Xqg4XG.
#388 [ゆーちん]
照れると乱暴な口調になるこの癖、治さないとな。
全然可愛くないもんね。
「ハハッ。慣れてないって。」
「嘘だー。もう私なんか恥ずかしくて死にそうだもん。」
「俺も恥ずかしいよ?ほれ。」
先生は私の右手を取り、平たい胸にあてた。
あ、本当だ。
手の平に伝わってくる先生の鼓動は早かった。
:08/12/10 21:14 :SH901iC :0Xqg4XG.
#389 [ゆーちん]
「何でこんなに優しいの?」
「はい?いきなり質問飛んだねー。」
「だって付き合ってまだほんの少しなのに、お風呂一緒に入ってるし、合い鍵とか…早くない?」
「だから言ってんじゃん。俺、斗美の事マジなの。」
:08/12/10 21:14 :SH901iC :0Xqg4XG.
#390 [ゆーちん]
あぁ、もう辞めて。
そんな愛の言葉、聞き慣れてないから免疫ないよ。
チャプチャプと水面が可愛く揺れる。
「ねぇ。」
「ん?」
「本気になっていいよ。だから私も先生に本気なっていい?」
「大歓迎。」
先生に絡み付けていた腕を離し、隣に座って、肩までお湯につかった。
:08/12/10 21:15 :SH901iC :0Xqg4XG.
#391 [ゆーちん]
こんな幸せでいいのかな。
援交、辞めないと。
ずっと欲しかったのはお金じゃないよ。
私はここにある【愛】が欲しかったんだ。
ママにあまり貰えなかった【愛。】
私は愛に飢えてたんだ。
:08/12/10 21:16 :SH901iC :0Xqg4XG.
#392 [ゆーちん]
たっぷり体を温めてお風呂から出た後は、すぐに二人でベットに直行。
クーラーの効いた部屋で寄り添いながら目を閉じる。
「はーい、よしよし。」
こうやって私を包み込み、頭を撫でる先生。
私を子供扱いするところも好き。
:08/12/10 21:19 :SH901iC :0Xqg4XG.
#393 [ゆーちん]
この匂いも体温も声も顔も何もかも、もう私には必要不可欠なものになっている。
ふんだんに甘えながら先生の腕の中で眠った。
彼氏とSEXしないで眠る夜なんてあるんだ。
初めての事だもん。
ビックリだけど、何か嬉しい。
幸せな夢が見れそうだ。
:08/12/10 21:19 :SH901iC :0Xqg4XG.
#394 [ゆーちん]
翌朝はいつもの時間に目が覚めた。
クーラーが切れた部屋は少しムッとしていた。
「暑っ。」
隣には先生。
汗もかかずに涼しそうな顔をして眠っている。
今日はデート。
:08/12/10 21:21 :SH901iC :0Xqg4XG.
#395 [ゆーちん]
どこに行くのか、何時に行くのか、そんなの知らない。
二人でいれたら私はそれでいい。
再び目を閉じ、意識を手放した。
二度寝って何でこんな気持ち良いのだろう。
ちょうど1時間に煙草の匂いで目が覚めるまで、何だかとても幸せな夢を見ていた気がする。
:08/12/10 21:22 :SH901iC :0Xqg4XG.
#396 [ゆーちん]
「…くさい。」
ベットの端に座り、煙草を吸う先生は私の声に慌てて灰皿で火を消した。
「おはよう。」
朝っぱらから満点の笑顔。
「おはよ。」
「目覚めのキスいる?」
「いらない。」
「何で。」
:08/12/10 21:22 :SH901iC :0Xqg4XG.
#397 [ゆーちん]
「煙草の後のキス、苦いもん。」
「その苦みも実は好きなくせに…。」
先生のキスは優しく降って来た。
そうだよ。
この苦いキスが先生らしくって、すごく好き。
朝から胸がドキドキ動く。
:08/12/10 21:23 :SH901iC :0Xqg4XG.
#398 [ゆーちん]
唇を離し、先生は私の隣に寝転んだ。
「休みの朝は清々しいねー。」
「今日どこ連れってくれんの?」
「ラブホ巡りしよ‥」
「却下。」
先生の言葉を遮ると『ケチ。』と小さな声が聞こえた。
まだ目が覚め切らない。
:08/12/10 21:24 :SH901iC :0Xqg4XG.
#399 [ゆーちん]
目をしょぼしょぼさせながらベットの上でゴロゴロするのって、むちゃくちゃ心地いいんだよね。
「斗美のコテで髪の毛にウェーブつけて、ダテ眼鏡つけて、服装もちょっと普段と違う感じにして、帽子被れば完璧だね。」
「ん?変装するの?」
「そ。変装しないとデート出来ないもん。」
:08/12/10 21:25 :SH901iC :0Xqg4XG.
#400 [ゆーちん]
「生徒でごめんなさーい。」
「お詫びの印に今すぐ10万円ちょうだーい。」
「…ベランダから突き落とすよ?」
「ウハッ!マジでされそうだから怖いっつーの。」
ゴロゴロタイム終了。
起き上がり、デートに向けての準備を始めた。
:08/12/10 21:26 :SH901iC :0Xqg4XG.
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