双子の秘密
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#251 [ゆーちん]
「貯まったら呼びます。」
「本当?じゃあ煙草吸って待ってるね。」
園田さんは浴室から出て行った。
私はシャワーのお湯で体を冷やさないようにしながら、無駄に広い浴槽にお湯が貯まるのを眺めていた。
:08/12/09 18:08 :SH901iC :8SSDAWso
#252 [ゆーちん]
「園田さんって、くせっ毛ですか?」
「うん。斗羽みたいな直毛が羨ましいんだけど。」
向かい合いながら湯舟につかれば、恥ずかしくはなかった。
乳白色の入浴剤を入れ、お湯が透けないようにしたから。
温かいお湯に入って、のんびりと話をする。
楽しかった。
:08/12/09 18:10 :SH901iC :8SSDAWso
#253 [ゆーちん]
「くせっ毛ぐらいの方が可愛くていいじゃないですか。」
「どこがー。」
「直毛も直毛なりの悩みがあるんです。」
「そう?」
優しい笑顔の園田さんは私の隣に体を移動させた。
向かい合わせじゃなく、隣合っっていると…やっぱ恥ずかしい。
:08/12/09 18:11 :SH901iC :8SSDAWso
#254 [ゆーちん]
肩を抱き寄せられると、私の髪が園田さんの体に張り付く。
「ちっさい体。」
「…。」
照れてしまい、何も言えなかった。
胸がキュッてなる。
幸せ。
こういう気持ちになれるから、私は園田さんと付き合って行けるんだ。
:08/12/09 18:12 :SH901iC :8SSDAWso
#255 [ゆーちん]
「好きです、園田さん。」
「俺も好きだよ。」
甘いキスを浴室で交わし、のぼせない内に部屋に戻った。
着替えを済まし、せっかく念入りに手間をかけた化粧も、お風呂の湿気で崩れ気味だったのでトイレで軽く直した。
:08/12/09 18:12 :SH901iC :8SSDAWso
#256 [ゆーちん]
「帰ろっか。」
園田さんの一言で私たちは部屋を出た。
居心地の悪い車に乗り、私の家へとひたすら走る。
あんなに楽しかったのに、もうバイバイだと思うと寂し過ぎるよ。
「夏休み、休み合わせてどっか行こっか。」
:08/12/09 18:14 :SH901iC :8SSDAWso
#257 [ゆーちん]
園田さんのその提案に、私の寂しさなんて一瞬で地球の裏まで飛んで行った気分。
「はいっ!」
公園で降ろして貰えるのかと思えば、そのまま家まで送り届けてもらった。
ママに見られていないかドキドキした。
「ありがとうございました。」
「うん、またね。」
こうして初めての密会は終わった。
:08/12/09 18:14 :SH901iC :8SSDAWso
#258 [我輩は匿名である]
:08/12/09 20:20 :W61SH :sPJY5gCY
#259 [我輩は匿名である]
:08/12/09 20:20 :W61SH :sPJY5gCY
#260 [ゆーちん]
◇◆◇◆◇◆◇
明日更新します
>>2◇◆◇◆◇◆◇
:08/12/09 22:39 :SH901iC :8SSDAWso
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