双子の秘密
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#322 [ゆーちん]
すると先生は言った。
「あっれ?彼女みたいって、斗美は俺の彼女だろ?」
驚いた、と言う以外に何か表現あるの?って感じなぐらい度肝を抜かれた。
「え!?そうなの?」
「違うの?だとしたら何。奥さん?」
:08/12/10 19:12 :SH901iC :0Xqg4XG.
#323 [ゆーちん]
「結婚した覚えもないし、彼氏できた覚えもない。」
「もぉ〜、キスしたじゃんかー。あの日は斗美ちゃんとの記念日とか思ってる俺って、すっげーマヌケ?」
「だって、付き合おうなんて一言も‥」
「言わなくてもわかってよ。俺は好きな子にしかキスしないもん。」
:08/12/10 19:12 :SH901iC :0Xqg4XG.
#324 [ゆーちん]
私は先生の言う通り、まだまだガキだ。
今まで『付き合おう』って告白がない限り、彼氏を作らなかった。
いつも大人ぶって、恋愛経験豊富なんだと勘違いしていた。
言葉にしなくても恋人関係がスタートするだなんて、私の思考にはなかった。
驚いたし、嬉しかった。
:08/12/10 19:13 :SH901iC :0Xqg4XG.
#325 [ゆーちん]
好きな人にしかキスしないって。
なのに私は、先生とキスした日以降にも援交とかしてさ。
これってどうなの?
彼氏がいるのに援交ってしちゃいけないの?
いや、その前にまずは私と先生の事だ。
私は先生の…彼女?
なんだよ、ね。
:08/12/10 19:13 :SH901iC :0Xqg4XG.
#326 [ゆーちん]
「先生は私が好きなの?」
「うん、好きよー。」
「好きって、胸がギューってなるよね?」
「なるなる。」
「やっぱり。」
これが…恋だ。
「胸ギューってなるの?」
「超なる。こんななったの初めてだよ。」
:08/12/10 19:14 :SH901iC :0Xqg4XG.
#327 [ゆーちん]
「え?俺、初恋の相手?」
「アハハ。ある意味。」
「初恋の相手と付き合うなんて斗美は幸せ者ねー。」
幸せ者は幸せなキスをしてから車を降りた。
走り去る車を見送ってから家に入り、部屋へと直行。
:08/12/10 19:14 :SH901iC :0Xqg4XG.
#328 [ゆーちん]
ベットにダイブして、余韻に浸った。
私が、先生の彼女。
しっくり来ないけど、嬉しいかも。
全く興味のない教師と、いつの間にか恋に落ちていた。
:08/12/10 19:15 :SH901iC :0Xqg4XG.
#329 [ゆーちん]
初めてのデートにも関わらず、合い鍵って言う素敵なプレゼントももらった。
もう、おさぼり仲間じゃないんだ。
恋人なんだ。
ヤバイ…どうしちゃったんだろ、私。
本気の恋なのかな。
こんな気分、初めてだよ。
:08/12/10 19:15 :SH901iC :0Xqg4XG.
#330 [ゆーちん]
◇◆◇◆◇◆◇
増えていくキス
◇◆◇◆◇◆◇
:08/12/10 19:16 :SH901iC :0Xqg4XG.
#331 [ゆーちん]
〔斗羽〕
誰にも相談できない恋心を抱き、夏休みを迎えた。
園田さんとはあれからまだ一度もデートならぬ密会はしていない。
理由はたくさんある。
仕事が忙しい。
休みがない。
たまの休みは家族と過ごす。
:08/12/10 19:17 :SH901iC :0Xqg4XG.
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