双子の秘密
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#532 [ゆーちん]
私を誘拐した3人を指差した。
「知り合いも何も、僕の部下だ。」
「部下?」
男は言った。
「淀江さんはここの社長なんだよ。」
あー。
なるほど。
全て繋がった。
:08/12/11 12:43 :SH901iC :uyR.lwfs
#533 [ゆーちん]
お金の羽振りがいい事や、高級なプレゼントを惜しみなく与えてくれる事。
ここの3人が文句も言わずに、一致団結してる事。
「で、その社長さんは私に何の用ですか?もう淀江さんと私は何の関係もないでしょ?」
「そんな寂しい事言わないでくれよ。」
淀江さんは笑った。
:08/12/11 12:44 :SH901iC :uyR.lwfs
#534 [ゆーちん]
「帰して。いくら淀江さんだからって誘拐はダメでしょ。警察にチクるよ?」
「そんな事したら家族にも彼氏にも、今までのバイトの事がバレるんだぞ?」
「…彼氏にも?」
それはダメ。
親にバレてもどうって事ない。
:08/12/11 12:44 :SH901iC :uyR.lwfs
#535 [ゆーちん]
だけど先生にバレる訳にはいかない。
「私にどうして欲しいの。」
「こうして欲しいんだよ。」
そう言った淀江さんに、押し倒された。
先生の家よりフカフカのソファーが憎い。
「やだ!」
:08/12/11 12:46 :SH901iC :uyR.lwfs
#536 [ゆーちん]
「君は抜け出せないんだよ。SEXのプロだ。いつかはそういう道に進めばいいと僕は計画を立てている。」
「は?計画?私を風俗にでも売るつもり?」
「そうだ。君は人気者になれるよ。」
誰だ、こいつ。
私が知ってる淀江さんじゃない。
:08/12/11 12:46 :SH901iC :uyR.lwfs
#537 [ゆーちん]
私の知ってる淀江さんは、いつも私に優しいんだ。
信用できる人だったの。
こんなふざけた事をする人じゃない。
「信じてたのに…淀江さんの事。」
「信じてた?僕を?」
スカートから伸びている私の足を撫でる淀江さんの手は乱暴だった。
:08/12/11 12:48 :SH901iC :uyR.lwfs
#538 [ゆーちん]
「誰よりも私に優しかったし、私に援交を教えてくれたから。」
「フフッ。たかが男が喜ぶSEXと金の稼ぎ方を教えただけで信用?」
「私に良くしてくれた。プレゼントもくれた。」
右手は足を、左手は胸を、楽しそうに散歩していた。
:08/12/11 12:49 :SH901iC :uyR.lwfs
#539 [ゆーちん]
「そんなの、君に好かれたいからに決まってるじゃんか。困ったな。好意じゃなくて信頼を得てしまったよ。」
淀江さんが笑うと、部下の3人も笑った。
「好意?」
「好かれると、油断してくれるじゃないか。」
「意味わかんない。何の油断?私をSEXのプロにさせて、風俗に売るつもりだった?まさかね。」
:08/12/11 12:50 :SH901iC :uyR.lwfs
#540 [ゆーちん]
「何だ、わかってるじゃないか。だったら文句言わずに、風俗かポルノ女優にでもなれるようにこれからも頑張りなさい。」
怒り、憎しみ、後悔。
全てが混ざって、吐きそうなくらい複雑な気分になった。
:08/12/11 12:50 :SH901iC :uyR.lwfs
#541 [ゆーちん]
最初から、私を商品としてしか見ていなかったって事か。
バカみたい。
淀江さんに騙されて、私は勝手に舞い上がっちゃってて…本当バカだよ、私。
先生の言う通り。
私はバカだ。
「泣いても無駄だ。君はこれからも援交をしてスキルアップするんだ。辞めるなんて許さない。」
:08/12/11 12:51 :SH901iC :uyR.lwfs
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