双子の秘密
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#73 [ゆーちん]
「今の彼氏はどんな人なの?」

「んー?普通。」


斗美の彼氏はしょっちゅう変わる。


それに対して私は1人の男と長く付き合う。


「そうなんだ。喧嘩とかしない?」

「喧嘩する前にどうせ別れるよ。」

⏰:08/12/08 19:15 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#74 [ゆーちん]
「え、なんで…」

「彼氏なんて肩書だけ。私とヤリたいだけなんだよ。ヤリまくって飽きたら捨てる。私の周りにいる男なんてそんな奴ばっか。」


けだるそうにピアスをつけながら答えてくれた斗美の発言に、また顔がアツくなった。


「…。」

⏰:08/12/08 19:15 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#75 [ゆーちん]
何も言えない私に気付いた斗美は冷たい目で私を見た。


「あー、斗羽にこの手の話しても通じないんだった。」

「…ごめん。」


なぜか謝ってしまった。


余りにも斗美の雰囲気が悪かったから、これ以上機嫌を悪くさせないようにって。

⏰:08/12/08 19:16 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#76 [ゆーちん]
「ヤリたいと思った事ないの?」

「…うん、ない。」

「話になんない。一生処女だね。」


溜め息をつき、斗美は唇にグロスを塗り始めた。

⏰:08/12/08 19:16 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#77 [ゆーちん]
「斗美は恥ずかしくないの?」

「何?」

「そういう事…するの。」

「H?全然。あんな気持ち良いもの恥ずかしがってちゃ勿体ないよ。」

「き、気持ち良いものなの?」

⏰:08/12/08 19:17 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#78 [ゆーちん]
驚いた。


ただの卑猥な行為にしか思ってなかったから。


「意識ぶっ飛ぶくらい気持ち良いね。ま、お子ちゃまの斗羽には一生わかんないんだろうけど。じゃっ。」


支度が出来た斗美は甘い匂いを部屋に残して、デートに出掛けて行った。

⏰:08/12/08 19:17 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#79 [ゆーちん]
斗美を真似たことばかりしていたけど、さすがにアレは恥ずかしくて簡単にできっこない。


それにしても斗美の恋愛って、なんか悲しい。


私が言うのも変だけど、斗美ならもっと素敵な恋ができると思う。


何も、自分を下げるような事しなくてもいいのに…。


斗美なら、素敵な恋愛できるのに。

⏰:08/12/08 19:18 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#80 [ゆーちん]
〔斗美〕


双子の妹が彼氏とキスをしてる場面を見た姉の私は、とてつもなく腹が立ったのを覚えている。


幸せそうな顔しちゃってさ…。


つい、いつにも増して斗羽をイジメたくなった。


とろくさい斗羽の性格が嫌いだから、言葉を返されると本音が零れてしまった。

⏰:08/12/08 19:19 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#81 [ゆーちん]
比べられるのが嫌だった、って。


凄く悲しい顔で謝って来た。


あの日から斗羽は私に気を使っている。


私も、少し言い過ぎたかもしれないと後悔していた。


だから私も気を使ってしまう。

⏰:08/12/08 19:19 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#82 [ゆーちん]
そもそも家族なのに、双子なのに、妹なのに…気遣いする必要なんてないじゃない。


本音を言ってからは少しだけ荷が軽くなり、斗羽との溝が浅くなった。


そして今日。


付き合ってくれとか頭下げて来た彼氏と面倒なデートのために支度をしていた。

⏰:08/12/08 19:20 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


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