冷たい彼女
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#330 [ゆーちん]
凜と2回目のSEXをした。
大輝がテストで0点取った。
香奈の髪が黒くなった。
凜の髪も黒くなった。
美帆に彼氏ができた。
竜に彼女ができた。
トメばあちゃんにひ孫ができた。
そんな1月。
例年より寒い1月だった。
:08/12/12 16:52 :SH901iC :ufvbrGno
#331 [ゆーちん]
●○●○●○●
キリがいいので
STOPします
>>2●○●○●○●
:08/12/12 16:52 :SH901iC :ufvbrGno
#332 [ゆーちん]
○●○●○●○
寂しさ
○●○●○●○
:08/12/12 23:05 :SH901iC :ufvbrGno
#333 [ゆーちん]
「島、出る事にした。」
海を見ながら凜が俺にそう言ったのは2月14日。
バレンタインデーのチョコをもらった直後だった。
「…そっか。」
「一人暮らしのマンションがC高に近いから、たぶんC高に行く。」
:08/12/12 23:05 :SH901iC :ufvbrGno
#334 [ゆーちん]
「じゃあA高と近いから制服デートできるねぇ!」
俺は精一杯、応援の笑顔で振る舞った。
だけどその笑顔は、逆に凜を悲しませてしまった。
「…寂しいんだけど。」
「…。」
何も言えない。
「心は寂しくないの?私が島出てっても平気なの?」
:08/12/12 23:06 :SH901iC :ufvbrGno
#335 [ゆーちん]
寂しいに決まってんじゃん。
平気な訳ないじゃん。
本当の事言えば、凜の考えを鈍らせてしまいそうで恐かったんだ。
だからって上手い嘘をつけるほど、俺はひねくれて育ってない。
「…行くなって言ってくんないの?」
「…。」
チョコレートを握る手に力が入る。
:08/12/12 23:07 :SH901iC :ufvbrGno
#336 [ゆーちん]
「嘘でもいいから、引き止めるような言葉、聞きたかったんだけどな。」
凜はそう言って、俺の前を横切って行った。
嘘なんかつけるわけないじゃん。
一人きりになった海は、泣けてくるほど寒かった。
:08/12/12 23:07 :SH901iC :ufvbrGno
#337 [ゆーちん]
凜に置き去られて正解だ。
でも何かショックでさ。
可愛らしいピンクの紙袋に入れてラッピングされていたチョコレートを持ちながら、島中を歩いていた。
あてもない。
自分の家に帰る気になれず、竜か大輝の家に行こうと思ったけど…辞めた。
:08/12/12 23:08 :SH901iC :ufvbrGno
#338 [ゆーちん]
だからブラブラしてた。
「心?」
呼び止められて振り向くと、美帆がいた。
「おぉ、美帆。」
「何してんの、こんなとこで。家と真逆の方向じゃん。」
「放浪中。」
「そんな可愛い袋持って?」
「あぁ…うん。」
:08/12/12 23:08 :SH901iC :ufvbrGno
#339 [ゆーちん]
美帆は何か感づいたらしく、ニヤッと笑った。
「凜と何かあったんだ。」
「…。」
「バレンタインの夜にこんな場所で、そんな暗い顔してるなんて千夏が知ったら怒るよ?」
「…千夏?」
:08/12/12 23:09 :SH901iC :ufvbrGno
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