冷たい彼女
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#168 [ゆーちん]
それでもいい。
どんな笑顔でも、俺は凜が笑っているのが嬉しい。
思わず手を伸ばし、凜の頭を自分の方に引っ張り、唇を押し当てた。
夜風のせいで凜の髪が俺の頬に触る。
シャンプーの匂いがした。
長いキスだった。
:08/12/12 11:34 :SH901iC :ufvbrGno
#169 [ゆーちん]
せっかく彼女のいる夏休みなのに、竜や大輝と過ごした時間の方が長かった。
あっという間に過ぎた夏休みだったけど、思い出はたくさんある。
まずはクラスのみんなで海で遊んだ事。
凜は日焼けが嫌だって言うから木陰で見学。
『凜の水着姿が見たい!』ってわがまま言ってたら香奈に尻を蹴られたっけ。
:08/12/12 11:34 :SH901iC :ufvbrGno
#170 [ゆーちん]
他は本島デートかな。
2人で買い物して、ご飯食べて、フェリーの甲板でキスをした。
何度してもキスは飽きない。
毎回ドキドキする。
凜もそうだといいな。
:08/12/12 11:35 :SH901iC :ufvbrGno
#171 [ゆーちん]
2学期が始まった。
2学期は楽しい事だらけ。
でもハード。
体力持つかなって今から心配だ。
「凜ちゃん!同じ班なろうね〜。」
「…は?主語が抜けてるから何の事かわかんないんだけど。」
そうですね。
興奮しすぎて主語が抜けました。
:08/12/12 11:36 :SH901iC :ufvbrGno
#172 [ゆーちん]
「ごめん。あのね、修学旅行の班!」
「修学旅行…。」
「そっ!来月に修学旅行があるでしょ?その自由行動は5〜6人ぐらいで班作るの。」
「あぁ。なるほど。」
「で!男女混合の班OKだから一緒になろうねって言う話。」
:08/12/12 11:37 :SH901iC :ufvbrGno
#173 [ゆーちん]
俺の笑顔のお誘いに、平然と冷たい目で聞いていた凜。
「だってさ。どうする、香奈?」
いつも凜の隣に座ってる香奈。
こいつも冷たい、つーか怖い目で俺を見ていた。
凜に話しを振られた香奈は言った。
「やだ。」
:08/12/12 11:39 :SH901iC :ufvbrGno
#174 [ゆーちん]
「何でさ!香奈に決められる程、俺らの愛は弱くないよ!」
とは言ってみたものの…
「香奈が嫌だってさ。残念。私のことは諦めて。」
凜ちゃんまでそんな事言うんだもんなぁ…。
いじけるなぁ。
泣けてくるなぁ。
:08/12/12 11:40 :SH901iC :ufvbrGno
#175 [ゆーちん]
「まぁまぁ。香奈も凜ちゃんも、もうちょっと考えてやってよ。」
そんな俺に見兼ねたのか、助け舟を出してくれたのが大輝だ。
「俺も竜も彼女がいるじゃん。で、香奈も彼氏いるっしょ?心と凜ちゃんも付き合ってるって事はだよ?」
:08/12/12 11:41 :SH901iC :ufvbrGno
#176 [ゆーちん]
「…何よ。」
大輝の話しに香奈は食いついてくれた。
その調子だ!
頑張って、中橋大輝様!
「フリーの子と組むよりいいんじゃない?香奈の彼氏も心配しないだろうし。同じ班の子はみんな彼女がいるから安心して、みたいな。」
「まぁ…確かにね。」
:08/12/12 11:43 :SH901iC :ufvbrGno
#177 [ゆーちん]
「俺と竜の彼女も同じ班の子は彼氏持ちだから心配すんなって言ったら、安心してたし。香奈の彼氏も安心してくれんじゃねぇかなって。」
「…え。大輝、もう彼女に私たちと組む前提で話したの?」
「あ、うん。だって心が大丈夫って言い切るんだもん。」
こらこら、中橋。
そんな余計な事言うんじゃないよ!
:08/12/12 11:44 :SH901iC :ufvbrGno
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