冷たい彼女
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#227 [ゆーちん]
凜に助けられながら、何とか頑張って文化祭に向けて毎日作業した。


そして10月を迎えた俺達はラストスパートをかける事に。


「決めた、大輝んち集合して夜も作業するよ。」

⏰:08/12/12 12:54 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#228 [ゆーちん]
この香奈の一言で俺たちは学校が終わっても文化祭の作業をする事になった。


「やーだー!学校で頑張ってんじゃん!俺んち来てまでしなくてもさぁ…。」

「やだ、だぁ?誰のせいでわざわざ学校終わってまで集まらないといけなくなったと思ってんのよ!大輝と心がトロくさいからだよ!」

⏰:08/12/12 12:54 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#229 [ゆーちん]
香奈のお叱りに一同納得。


香奈も凜も頑張っているのに、どうして他の班より作業が遅れてるかって?


竜は文句ばっか言ってやる気なし、大輝はやる事が遅い、俺は細かい作業が苦手。


そう、俺たち3人のせいで凜と香奈に迷惑かけていたのは誰が見てもわかるものだった。

⏰:08/12/12 12:55 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#230 [ゆーちん]
こうして香奈の提案で始まった、放課後の作業。


大輝の家が使えない日は竜の家でした。


でもある日、大輝の家も竜の家も使えない事になってしまった。

「どうするよ。心の部屋じゃ狭いし、今日は辞める?」


と、大輝。

⏰:08/12/12 12:57 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#231 [ゆーちん]
「は?何言ってんの。私らに一日足りとも休む暇がない事ぐらいわかるでしょ?狭いだろうが何だろうが心の家でやるよ。」

「えー、マジかよぉ。」


香奈の言う事は絶対だった。


俺らに拒否権無しかよ、ってな。


まぁ逆らう勇気はないんだけどね。

⏰:08/12/12 12:58 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#232 [ゆーちん]
こうして今日の放課後は江森家に集合する事になった。


学校が終わり5人で俺の家へと向かう。


「ねぇ、みんな。」

「ん?」

「何?」


みんなに呼び掛けたのに、返事をしてくれたのは竜と大輝だけだった。


香奈と凜はクールに無視。

⏰:08/12/12 12:58 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#233 [ゆーちん]
「作業の前にまずは掃除からしないと、座る場所ないかもぉ…。」


そう言うと竜と大輝にまで無視されてしまった。


冷ややかな空気が5人を包む。


そんな時、香奈はボソッと呟いた。


「どこまで足引っ張ったら気ぃ済むの。」

「…すみません。」


恐縮しながら歩いた帰り道。

⏰:08/12/12 12:59 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#234 [ゆーちん]
江森家につくと、母ちゃんが出迎えてくれた。


「あら!みんなお揃いでどうしたの?」

「文化祭の準備すんだよ。邪魔しに来るなよ!」

「はいはい。…あら?この子、どちらさん?」


母ちゃんは凜に問い掛けた。

⏰:08/12/12 13:00 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#235 [ゆーちん]
「はじめまして。杉浦凜って言います。6月にこの島へ引っ越して来たんです。」

「あぁ、そう!杉浦って事は、あの杉浦のじいちゃんばあちゃん家で住んでるの?」

「はい。」


母ちゃんと話す凜の顔は、俺には見せた事のない澄ました笑顔だった。


「おばちゃん。」

⏰:08/12/12 13:01 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#236 [ゆーちん]
「何よ、大輝。つーか、あんた久しぶりだね。」


大輝がニヤニヤしながら母ちゃんに言った。


「凜ちゃん、心の彼女なんだよぉ。」


…大輝。


お前、嫌い。

⏰:08/12/12 13:02 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


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