冷たい彼女
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#397 [ゆーちん]
別に聞きたくないんですけど、まぁ…遠距離恋愛者の先輩ですから?


ちょっと耳を傾けてみようかな、と。


「あんたはまだマシじゃない。フェリーで行けば会えるんだし。私は新幹線使わないと、ここまで来れなかったんだから!」

⏰:08/12/13 17:06 📱:SH901iC 🆔:1vm0Oe8g


#398 [名無し]
>>44-100

⏰:08/12/13 17:09 📱:W51T 🆔:☆☆☆


#399 [ゆーちん]
少々怒り気味だった母ちゃん。


そんなもん、今さら俺に文句言われてもねぇ。


「2回ぐらい別れたのかな。でも父ちゃんは私しかいないって〜。」


怒ってたんじゃねぇのかよ。


思い出し笑いしてるし。

⏰:08/12/13 17:20 📱:SH901iC 🆔:1vm0Oe8g


#400 [ゆーちん]
少女みたいに嬉しそうな顔をした母親なんか見たくないんですけど。


「浮気は?」

「は?」

「父ちゃん浮気とかしなかったの?」

「さぁ?してたんじゃない。知らない。」


シラッと答えた母ちゃん。


怪獣百面相だな。

⏰:08/12/13 17:21 📱:SH901iC 🆔:1vm0Oe8g


#401 [ゆーちん]
「問い詰めたりしなかったの?」

「しない。いちいち疑う為に顔を合わせてる訳じゃないもん。」

「ふーん。」

「まぁ、浮気の1つや2つ、男の特権だよ。私はココロが広いの。その前に大事なこともあるでしょ?」

「…何?」

「父ちゃん、信じてたし。」

⏰:08/12/13 17:22 📱:SH901iC 🆔:1vm0Oe8g


#402 [ゆーちん]
その言葉があまりにもずっしり胸に響いた。


「束縛もなかったよ。今の若い子はどうして束縛とかするのかな。理解できないわ。」

「何で?」

「束縛は相手を信じてないからするものだし。」

⏰:08/12/13 17:23 📱:SH901iC 🆔:1vm0Oe8g


#403 [ゆーちん]
まただ。


母ちゃんの言葉は、えらく重みがあった。


「でもたまには束縛って言うか、わがまま言ってあげないと悲しむ子もいるみたいだけどね。放っておかれてるって勘違いするみたいだし。」

⏰:08/12/13 17:24 📱:SH901iC 🆔:1vm0Oe8g


#404 [ゆーちん]
「40手前になっても恋愛ごとは詳しいんですね。」

「当たり前よ!恋愛は人生の永遠のテーマだもん。」


こういう母親だから、いつも自分の息子の恋愛に首を突っ込んでくんだな。

⏰:08/12/13 17:25 📱:SH901iC 🆔:1vm0Oe8g


#405 [ゆーちん]
テーマとか、別に勝手に決めてもらってもいいんだけど、俺にあんまり危害加えないで欲しいという本音は…今日は言わないでおこう。


だって今日は、案外、タメになる言葉聞けたし。


母ちゃんもたまには役立つじゃん。


信じるっていう大切さ、かなりわかった気がする。

⏰:08/12/13 17:29 📱:SH901iC 🆔:1vm0Oe8g


#406 [ゆーちん]
礼も何も言わずに、俺は部屋に戻り、制服を脱いだ。


3年間ご苦労だった、我が制服。


私服に着替えてから時計を見た。


どうやら、母ちゃんの話を20分も聞いていたらしく、そろそろ凜を迎えに行く時間となっていた。

⏰:08/12/13 17:29 📱:SH901iC 🆔:1vm0Oe8g


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