ピンクな気分。
最新 最初 全 
#11 [のの子]
タメにこんな人いたんだぁ。知らなかったなぁ。
聡美の学年は7組ある。
その中で全ての人を覚えるのは聡美には難しかった。
「名前は?」
「二ノ宮聡美です。」
「何組?」
「4組です。」
「ふーん。ってかタメなのに敬語っておかしくない?」
ははっと笑った声が聞こえた。
「そう、だよね。」
「うん。」
:08/12/27 23:16
:SH903i
:4z0LLXSo
#12 [のの子]
彼に背を向けながら消毒している私。でも彼の視線がなんだか背中にヒシヒシと感じる。
「名前なんていうの?」
今度は私からの質問。
タメだけどお互い顔も知らないし、話したこともない。今日初めて出会った私達はなんだか不思議な空気が流れていた。
「西岡竜二。ちなみに俺も4組だから。」
‥えっ
ガバッと彼の方に顔を向ける。
「わっ」
振り返ると彼が私の後ろに立っていた。
:08/12/27 23:28
:SH903i
:4z0LLXSo
#13 [のの子]
なっ何?
ビックリしたのと同時に少し西岡君に怖さを感じてしまった。
「ぁの‥西岡くん?」
背の高い彼を見上げると彼の目が冷たくも熱をおびている感じに見えた。
「ねぇ‥これ頂戴?」
「えっ?」
彼が指さしたのは私の右耳に光るピアスだった。
:08/12/27 23:40
:SH903i
:4z0LLXSo
#14 [のの子]
読んでくれている人いますでしょうかぁ?

:08/12/27 23:41
:SH903i
:4z0LLXSo
#15 [のの子]
「こっこれぇ?!」
慌てて右耳のピアスを触る。
「うん。頂戴?」
にこりと笑う彼は最初に感じた雰囲気と変わってきている。
「いやっでも汚いし‥ってそんな汚い訳じゃないんだよ?でもさっでも〜」
急なコトに慌ててしまう。
:08/12/27 23:53
:SH903i
:4z0LLXSo
#16 [のの子]
――スッ
彼の左手が私の右耳に触れる。
クリックリッ
ピアスを掴みクリッと動かしてきた。
カァーッ。顔が熱をおび赤くなっていくのがわかる。きっと彼が触れる右耳まで真っ赤だろう。
ドキドキ
カチッ
「あっ‥」
「もらーい♪」
ニヤッと笑う彼の指に挟まれて光る私のピアス。
:08/12/28 00:02
:SH903i
:vIJVG.XE
#17 [のの子]
「えっちょっとダメだょ。返して?」
「やだっ♪」
そう言うと彼は私のピアスを右耳につけはじめた。
なっ何考えてんのよコイツ!
もう〜‥!
カチッ
「似合うっしょ?」
彼の右耳に光る私のピアスは私が着けていた時とは違う輝きを放ち、もう彼のピアスになっていた。
はぁ‥しょうがないかな。
「わかった。あげるよ。」
彼は私の言葉を聞いているのか鼻歌を歌いながら保健室にある鏡でピアスを見ていた。
:08/12/28 00:18
:SH903i
:vIJVG.XE
#18 [のの子]
左耳に残ったピアスに自然と手がいく。
片方しかないんじゃもうつけられないなぁ。
そんな事を考えていると西岡君がまた私の目の前に立ってきた。
「‥何かな?」
遠慮がちに笑う私。
最初はカッコイイと思って緊張していた私だったけど、段々彼の事をカッコイイけど謎な人だと思ってきていた。
ぶっちゃけ早く保健室からでたい。
「ピアス外さないでね。毎日着けてて。」
にこっ
彼の笑顔が歪んで見えた。
はぁ??
「なっなんで?」
「命令。」
めっめいれい?
:08/12/28 00:30
:SH903i
:vIJVG.XE
#19 [のの子]
「命令って‥意味がよくわからないんだけど」
私は今どんな顔をしているだろう。彼のただの冗談かもしれない。
でも彼の目が真剣過ぎて笑えないのだ。
♪♪♪♪
その時彼の携帯が鳴った。
彼は私から目をそらさずポケットから携帯をだし電話にでた。
「もしもし?‥あぁ今保健室。行くよ。わかった。じゃな。」
ピッ
電話を切ると彼は
「ごめん、俺先行くわ。」
とスタスタとドアに向かって歩いて行く。
:08/12/28 00:51
:SH903i
:vIJVG.XE
#20 [のの子]
私は固まってしまって動けない。反応が全くできなかった。
ガチャとドアが開く音と
「また教室で‥」
彼の小さな声が聞こえた。
バタン
静かに閉まったドア。
私はやっとそこでドアの方にゆっくりと視線を向けた。そこには誰もいない。
:08/12/28 01:03
:SH903i
:vIJVG.XE
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194