ピンクな気分。
最新 最初 🆕
#1 [なぎさ]
初めまして!ピンクな気分。を書きます
のの子です。

初めてでうまく書けるか不安ですが更新遅くならないよう頑張ります。

⏰:08/12/27 19:42 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#2 [のの子]
すみませんっ前レス名前が『なぎさ』になってますが本当はのの子です!笑

⏰:08/12/27 19:44 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#3 [のの子]
「聡美っ今日から学校でしょ!起きなぁ」

「うぅ‥今起きるよ〜」

ゴロン‥
重い体を動かして携帯を開く。

7:41か。起きなきゃ..

はぁ〜‥短い春休みがとうとう終わってしまった。
今日から2年生かぁ、クラス替え‥ゃだな。

うぅ〜っとまだ眠い頭を枕に沈める。


バンッ
「聡美っ!!いい加減起きなさいよ!」

「ぅわっ」

勢いよく開いたドアから朝から鋭い目つきのお母さんが立っていた。

何も言わず私は布団から飛び出した。


この時の私の気分は青い空とは正反対のグレーな気分だった。

⏰:08/12/27 20:05 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#4 [のの子]
――――――

「行ってくるねぇ」

急いで用意して自転車に乗った。
私は学校が近いから遅刻しそうな時だけ自転車で通学している。まぁ、今遅刻しそうってコトです。


私の名前は二ノ宮 聡美
今日から高校2年生の16歳

「これは遅刻かもぉお!!」

‥今更焦ってきた。
今日クラス替えなのに〜!

パンツが見えようが関係ない!立ちこぎをしようとすると

♪♪♪♪

携帯が鳴った。

⏰:08/12/27 20:33 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#5 [のの子]
電話は親友の桃子からだ。

「はぁっはい?!」

「あっオハヨー♪今日来ないのぉ?」

「今向かってるよ!あっ私何組か知ってる?」

「聡美は桃と一緒で4組だよぉ♪♪やったね♪」

「本当っ!やったね♪じゃもう着くから!」

「後でねぇ」

ピッ

キキーッ!現在8:34

まっまだ間に合う!

ガバッと鞄を持って走る。運動音痴な私にとって朝からハードすぎる‥

⏰:08/12/27 20:35 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#6 [のの子]
あれ?あの人も遅刻かな?

何メートルか先を男の人が歩いていた。

手ぶら‥でも学ラン着てるんじゃうちの学校だよね。私は走ってるのに歩いてるなんて‥余裕な奴〜

どんな人かと横を通り過ぎる時チラッと顔を見た。


ふぁ〜‥
男の人は欠伸をしていた。涙が溜まった目がキラキラしていてすぐ綺麗な顔をしてるのがわかった。


カッコイ‥ドテッ!!


「‥え?」

⏰:08/12/27 20:44 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#7 [のの子]
うそ‥こっこけた?

よそ見をしてた私はちょっとした段差に躓いてしまった。予想以上に私の体は春休みの間に重くなっていたらしい。

見事に大の字にこけた。

ザザッ
「痛い‥なぁ」
とりあえず起き上がらなきゃ‥

何処が痛いのかハッキリしない体で起き上がりペタンと座り込み地面を真っ直ぐ見る。

シーン

きっ気まずー!
カァーッと自分の顔が真っ赤になっていくのがわかる。

「ってか大丈夫‥なの?」

遠慮がちな声が頭の上がふってきた。

⏰:08/12/27 21:39 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#8 [のの子]
 

それと同時に私の視界に黒い擦れたローファーが入ってきた。

どっどうしよー!でも顔真っ赤だし顔上げられない‥

「痛い?」

スッと男の人が私の目の前に座ってきた。

恥ずかしがりながらもゆっくり彼の方を見る。

「‥大丈夫?」


彼の顔を正面から見ると、ハッキリな顔立ちでまつ毛が濃く目がぱっちりしている。髪の毛は黒くてくせ毛なのかふわふわしていた。


また顔がカァーッと赤くなるのがわかった。

⏰:08/12/27 22:04 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#9 [のの子]
 
うん。彼はたぶんカッコイイ部類の人間で、そんな彼の目の前で私はこけた。

私カッコ悪〜‥


「おーい」

ヒラヒラと私の目の前で手が揺れている。

「ぁっすみません‥」

真っ直ぐ私の目を見る彼に目を合わせられずまた目線を下にずらす。

「びっくりした〜。お陰で目が覚めたよ。どうする?歩けんの?」

「‥歩けますよ!大丈夫です。ぁはは〜」

でも今度は私の視界に膝が擦りむけて血が出ているのが見えた。

「血でてるけど。」

「‥保健室寄って行くんで大丈夫です。」

⏰:08/12/27 22:34 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#10 [のの子]
キーンコーンカーンコーン

「「‥え゙っ!」」

――――――

「すっすみません。」

「んー」


今保健室には私と彼がいる。結局遅刻決定になってしまった私と彼。
もう遅刻だし、と言って彼が一緒に保健室に来てくれた。

‥が、先生がいない。

そんなこんなで二人っきり。

さすがに消毒は自分でやりますと消毒液を探す。

彼はと言うとベッドに座ってボーッと外を見ていた。

「‥ねぇ、何年生なの?」
ビクッ
急に話し掛けられて驚いた拍子に見つけた消毒液からビュッと液体が指にかかった。


「2年になりました。」

「じゃタメだ。」

⏰:08/12/27 23:01 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#11 [のの子]
 
タメにこんな人いたんだぁ。知らなかったなぁ。

聡美の学年は7組ある。
その中で全ての人を覚えるのは聡美には難しかった。

「名前は?」

「二ノ宮聡美です。」

「何組?」

「4組です。」

「ふーん。ってかタメなのに敬語っておかしくない?」

ははっと笑った声が聞こえた。

「そう、だよね。」

「うん。」

⏰:08/12/27 23:16 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#12 [のの子]
彼に背を向けながら消毒している私。でも彼の視線がなんだか背中にヒシヒシと感じる。


「名前なんていうの?」
今度は私からの質問。

タメだけどお互い顔も知らないし、話したこともない。今日初めて出会った私達はなんだか不思議な空気が流れていた。


「西岡竜二。ちなみに俺も4組だから。」

‥えっ
ガバッと彼の方に顔を向ける。

「わっ」

振り返ると彼が私の後ろに立っていた。

⏰:08/12/27 23:28 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#13 [のの子]
 
なっ何?

ビックリしたのと同時に少し西岡君に怖さを感じてしまった。

「ぁの‥西岡くん?」

背の高い彼を見上げると彼の目が冷たくも熱をおびている感じに見えた。


「ねぇ‥これ頂戴?」

「えっ?」

彼が指さしたのは私の右耳に光るピアスだった。

⏰:08/12/27 23:40 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#14 [のの子]
 

読んでくれている人いますでしょうかぁ?

⏰:08/12/27 23:41 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#15 [のの子]
 
「こっこれぇ?!」

慌てて右耳のピアスを触る。

「うん。頂戴?」

にこりと笑う彼は最初に感じた雰囲気と変わってきている。

「いやっでも汚いし‥ってそんな汚い訳じゃないんだよ?でもさっでも〜」

急なコトに慌ててしまう。

⏰:08/12/27 23:53 📱:SH903i 🆔:4z0LLXSo


#16 [のの子]
――スッ

彼の左手が私の右耳に触れる。

クリックリッ

ピアスを掴みクリッと動かしてきた。

カァーッ。顔が熱をおび赤くなっていくのがわかる。きっと彼が触れる右耳まで真っ赤だろう。

ドキドキ

カチッ

「あっ‥」

「もらーい♪」

ニヤッと笑う彼の指に挟まれて光る私のピアス。

⏰:08/12/28 00:02 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#17 [のの子]
 
「えっちょっとダメだょ。返して?」

「やだっ♪」

そう言うと彼は私のピアスを右耳につけはじめた。


なっ何考えてんのよコイツ!
もう〜‥!

カチッ

「似合うっしょ?」

彼の右耳に光る私のピアスは私が着けていた時とは違う輝きを放ち、もう彼のピアスになっていた。


はぁ‥しょうがないかな。
「わかった。あげるよ。」

彼は私の言葉を聞いているのか鼻歌を歌いながら保健室にある鏡でピアスを見ていた。

⏰:08/12/28 00:18 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#18 [のの子]
 
左耳に残ったピアスに自然と手がいく。

片方しかないんじゃもうつけられないなぁ。

そんな事を考えていると西岡君がまた私の目の前に立ってきた。

「‥何かな?」

遠慮がちに笑う私。
最初はカッコイイと思って緊張していた私だったけど、段々彼の事をカッコイイけど謎な人だと思ってきていた。

ぶっちゃけ早く保健室からでたい。

「ピアス外さないでね。毎日着けてて。」

にこっ

彼の笑顔が歪んで見えた。

はぁ??

「なっなんで?」

「命令。」

めっめいれい?

⏰:08/12/28 00:30 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#19 [のの子]
 
「命令って‥意味がよくわからないんだけど」

私は今どんな顔をしているだろう。彼のただの冗談かもしれない。
でも彼の目が真剣過ぎて笑えないのだ。


♪♪♪♪
その時彼の携帯が鳴った。
彼は私から目をそらさずポケットから携帯をだし電話にでた。

「もしもし?‥あぁ今保健室。行くよ。わかった。じゃな。」

ピッ

電話を切ると彼は

「ごめん、俺先行くわ。」
とスタスタとドアに向かって歩いて行く。

⏰:08/12/28 00:51 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#20 [のの子]
 
私は固まってしまって動けない。反応が全くできなかった。

ガチャとドアが開く音と

「また教室で‥」

彼の小さな声が聞こえた。

バタン

静かに閉まったドア。

私はやっとそこでドアの方にゆっくりと視線を向けた。そこには誰もいない。

⏰:08/12/28 01:03 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#21 [のの子]
 
『西岡竜二』

謎‥ってか命令とか言って変態なんじゃないの!ちょっとカッコイイからってさ。

一人になると強気になる私の悪い癖。

ふんっ

と絆創膏を膝に貼り立ち上がる。

私も教室行かなきゃ。って教室でまた会うのかぁ‥

ふっと鏡に目がいく。

私は丸顔でぱっちりな目は笑うとたれめになる。髪の毛は胸ぐらいまであるパーマだ。
やっぱり女の子。ささっと髪の毛を整える。

その時キラリと光って見えたピアスに手が止まる。

「‥‥‥」



ガチャ

私は保健室をでた。

左耳にピアスを光らせながら‥

⏰:08/12/28 01:17 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#22 [のの子]
 
――――――

ガラッ

「はいっ二ノ宮遅刻〜」

私が教室のドアを開けると担任の先生が黒板に何か書きながら言った。

「‥すみません。保健室行ってました。」

トボトボと歩きだす私。

他の生徒は始業式から遅刻した私を興味津々に静かに眺めている。

もう〜恥ずかしいよぉ‥


「さとみっ」

「桃子ぉ‥」

小さな声で声をかけてきたのは桃子だった。

⏰:08/12/28 10:56 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#23 [のの子]
桃子とは席がそんな遠くなかった。

私は窓側から二列目の1番後ろ席で、桃子は通路を挟んで隣の列の後ろから3番目だった。

とりあえず席に着かなきゃ。

口パクで桃子が話しかけてきた。

(どうしたの?)

(転んじゃったの。)

絆創膏を指差しす。

あぁ〜‥と理解した桃子はクスッと笑って前を向いた。

⏰:08/12/28 11:05 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#24 [のの子]
 
笑うなし〜。
まだ少し痛む膝をさする。

先生が始業式の説明をしている。皆はかったるそうに聞く子もいれば隠れて携帯をいじってる子もいる。

後ろの席って色々見えるから楽しいよね〜。
‥そういえば西岡君いなくない?


私より先に教室に行ったはずの西岡君は教室にいなかった。

⏰:08/12/28 11:12 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#25 [のの子]
 
「じゃそういう事で、お前ら体育館に移動ー!」

ザワザワ

早速移動する事になった。廊下には他のクラスの子達も体育館に向かって歩きだしていた。

私は桃子と一緒に向かう。
「なんでこけたの〜?♪」

あははっと笑う桃子。

桃子は1年生の時クラスが同じで仲が良くなった。
セミロングの茶色い髪の毛がサラサラで目が大きくて化粧バッチシ。でもナチュラルメイクでも可愛いだろう。
お気楽な性格だけどしっかりする時はしっかりするし、そういう桃子が好きだ。

⏰:08/12/28 11:30 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#26 [のの子]
 
逆に私は恥ずかしがり屋だし皆から言うと天然‥らしい。そこをカバーしてくれる桃子には何度も助けられた。


「ってか聞いてよ桃子っ!朝変な人に会っちゃってさ〜‥‥」

今朝の事を桃子に話そうか迷ったけど男の事なら桃子の方が詳しい。
西岡君の事も知っているかもしれない。


「‥どう思う?」

一通り話して全部を聞いてくれてた桃子からは驚いた顔だけは鈍感な私でもわかった。

⏰:08/12/28 11:46 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#27 [のの子]
 
「それって本当にあの西岡君なの?」

あの西岡君って‥

「他に西岡って人いるの?」

「‥いない。」

桃子は眉間にシワを寄せていた。
でもすぐにクスッと笑って
「うーん。これから色々面白い事が起きるかも〜♪」

そういうと私の顔をチラッと見て意味深にクスクス笑い出した。

「なっ!何で笑ってんのよ!」

笑われている事で自然に顔が赤くなる。

⏰:08/12/28 11:54 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#28 [のの子]
 
「ってか聡美西岡君の事本当に知らないのぉ?」

「知らないよ!」

「1年の時から有名だったじゃ〜ん♪」

有名?あぁ、確かにカッコイイしね。

「でも確かにカッコイイけど謎な人じゃない?私一瞬西岡君に怖さを感じたもん。まぢ謎っ!」

「うん、カッコイイよね〜♪♪でもそっちもだけど有名なのはそれだけじゃないでしょ?」

「はぁ?‥変態でも有名とか?」

笑いながら呆れた感じで言うと、あははと桃子も笑い出した。

⏰:08/12/28 12:02 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#29 [のの子]
「違うよばかっ♪西岡君て‥」
――『生徒は並びなさい』

体育館に着いたと思ったら先生の声がスピーカーから体育館に響きわたった。

「出席番号順に並べ〜」
担任が前の方で手を上げているのが見えた。

桃子はまた後でねっと言って前の方に小走りで行ってしまった。


「おーい‥結局西岡君てなんで有名なのよ?」

謎が深まっただけだし。


この時私の心にあった朝のグレーな気分が微かに色が変わっていた事に私は気付いていなかった。

⏰:08/12/28 12:17 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#30 [のの子]
―――――

『次は校長先生からのお話です。』

ふぁっ
欠伸が出る。

始業式が始まって15分。
長〜い校長の話が始まる。

つまんないなぁ。

前の方にいる桃子を見ると男子とコソコソと話して笑っていた。

桃子は正直男好き。
女友達より男友達の方が多いんじゃないか?って時々思う。

全く‥っと呆れた顔をしながらまた欠伸をした。

「ねぇ二ノ宮さん」

「んっ?」

⏰:08/12/28 12:26 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#31 [のの子]
 
後ろから声をかけられて振り返るとそこにはフクがいた。
『福田直人』通称『フク』
1年の時同じクラスで仲良くしていた男子の一人だった。黒い短めの髪をワックスで立たせ少し子供っぽい顔だけど背が高く明るい性格だ。


「フクじゃん!いたなら話し掛けてよ!ってかフクもまた同じクラスじゃん!」
顔見知りがいて喜ぶ私。

「いやっ俺先にいたんだし二ノ宮さんが気付いてよ!」

笑いながらツッコむフクにつられて私も笑う。

「ビックリした〜。遅刻してきたからまだ皆の顔ちゃんと見てなくって‥ゴメンね。」

「平気っ平気♪ってか保健室にいたんでしょ?竜二に会った?」

⏰:08/12/28 13:06 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#32 [のの子]
 
保健室‥竜二‥?

「竜二って西岡竜二っ?!」

私はついフクの腕を掴んでしまった。

だって私は全っ然知らないのに周りの皆は知っているなんてなんか悔しいし、余計気になるじゃないか!

「うっうん‥西岡の事だけど。何?どしたの?」

私の勢いに驚いたフクが少し後ずさりしながら答えた。

「あっいや、ゴメンなんでもない!えっと‥西岡君なら保健室にいたけど私より先に出てっちゃったよ〜」

パッと掴んでいた手を話してオーバーな動きと作り笑顔でごまかそうとする私。

⏰:08/12/28 13:33 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#33 [のの子]
これじゃ絶対何かあったのとかバレバレだよ〜。


「あぁ〜‥そっか。うん。まぁあいつの事だからどっかでまた喧嘩してるんだろ!急に変な事聞いてゴメンねっ」

何かあった事に気付いてはいるけど何も聞いてこないフク。

遠慮ぎみニコッと笑うフクを見て私はフクの優しさについ感動してしまった。

やっぱフクって良い奴‥

「‥‥‥ってえぇ!!」

⏰:08/12/28 13:36 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#34 [のの子]
 
「喧嘩っ?!!また喧嘩ってなにそれ?!?あの人そっち系の人なのっ?」

またフクの腕をガッと掴んでしまった。

「えぇっ?!二ノ宮さん竜二の事知ってるんじゃないの?」

フクも私の予想外な反応に驚いてるようだ。

「今日初めて会ったから‥何も知らない。」

知らない事を認めるのはちょっと嫌だったけど、正直に話すとフクは「そうなんだ」と馬鹿にしないで西岡君について話してくれた。

⏰:08/12/28 13:50 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#35 [のの子]
 
「あいつ1年の時からカッコイイって事で人気あったんだよ。でもあいつが有名なのはそれよりも一緒につるんでるグループの事。」

「グループ?」

「うん。1年の頃にさ、先輩の不良グループと俺ら1年の不良グループが喧嘩してボッコボコにして勝ったって話あったじゃん?」

あぁ‥そんな事あったかも。確かそれで今じゃ私達の学年が学校を占めてるとかどーたらこーたら‥

「その不良グループの中に竜二がいんの。だからそっちの方が有名なんじゃないかな?」



――――ドクン
‥うそ。そんな人だったの。

「普通に恐いんですけど!」

フクの話を聞いて顔が青ざめる。

⏰:08/12/28 14:23 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#36 [のの子]
 
――――――

ザワザワ

始業式が終わって教室に向かう中私は地面を見て歩いていた。

そんな恐い人だったなんて‥私ってばなんて無知な女なんだ。カッコイイからって油断してた。

彼から感じた怖さと逆らえない雰囲気を今なら納得できる。けど‥それなら尚更ピアスなんてあげない方が良かったんじゃないかな。

「どうしよ〜」
左耳に着いているピアスを触りながら呟いた。


すると桃子が笑って
「いいじゃん♪私西岡君てそんな恐い人じゃないと思うし〜何よりカッコイイし♪仲良くしなよ。」


横目で桃子を見るとクスクスと笑っていた。

仲良くって‥相手学校1の不良グループだし無理だろ。

「「キャーッ!」」

ドン

前方から女の子何人かの叫び声と鈍い音が聞こえた。

⏰:08/12/28 14:37 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#37 [のの子]
 
「何っ?喧嘩?」

急な事で驚いた私とは逆に桃子はあっと声をあげ私の方をみると

「西岡君達のグループかもよ?行ってみよぉ♪」


グイッと手を引っ張られ私と桃子は声がした前方に向かって走り出した。

「ちょっと桃子いいよ!危ないって!」

そんな私を無視して人込みをスイスイ抜ける桃子に引っ張られ、私もどんどん前に進んでいく。


すると急に人がいなくなり、目の前に金髪の男の人と倒れてロッカーに寄り掛かってる茶髪の男の人がいた。

しまった‥皆数メートル離れた所に避難してるのに私達はそれを越え危険区域に入ってしまったようだ。

⏰:08/12/28 14:52 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#38 [のの子]
誰か読んでくれてるのかなぁ マイペースに進めてきます

⏰:08/12/28 14:54 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#39 [のの子]
 
「‥お前ら何?止めにでもきたの?」

金髪の男の人が呆れた感じで見てきた。
つり目で少し肌が黒い彼はまさに不良って感じだ。

‥関わりたくない。逃げなきゃ〜!!


「桃子戻ろうっ!」

「‥‥‥ぁっうん。」

小声で桃子に言うとさすがの桃子も頷いて二人して後ずさり‥

その時倒れていた茶髪の男の人が立ち上がった。


「チッいってぇな〜調子のってんじゃねーぞ柏木ぃ!」

そう怒鳴ると金髪の男の人、柏木って人に殴りかかっていった。

⏰:08/12/28 15:15 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#40 [のの子]
まだ危険区域からでていなかった私達はついそこで固まってしまった。

喧嘩再発しないでよ〜!

半泣き状態で固まった私に対して桃子も困った顔をして二人共自然と握っていた手に力が入る。

「調子のってんのはテメェだろぉが!」

殴りかかってきた男の人のパンチをよけ、服を掴んだと思ったらまたロッカーに吹っ飛ばし茶髪の人は倒れ込んだ。

どっどうしよ〜‥

「クッソ‥‥!!」


またよろけながらも立ち上がる茶髪の男の人。

その人に向かって柏木という金髪の男の人は

「まだやんの?っつーかめんどくせぇんだけど。とどめさしていい?」

と睨みながら近づいて行く。

⏰:08/12/28 15:30 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#41 [のの子]
 
ガンッ

目の前まで行くとロッカーを殴った。威嚇なのだろうか。殴られた所のロッカーが凹んでいた。


怪力男!!もう恐いよ〜!助けてぇ!

ギュッと桃子の手を握る。

っと思ったら急に誰かにグイッと腰の辺りを引っ張られ後ろから抱きしめられている私。
ギュッと握ったはずの桃子の手はなく誰かの手が私の手を握っていた。



「もうやめとけよ。恐がってるだろ?」


「‥邪魔すんなよ。」

柏木って人がふんっと冷たい目で私の頭の上に顔を置く誰かを見て言う。

桃子もビックリした顔でこっちを見ている。

⏰:08/12/28 15:46 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#42 [のの子]
 
「だってさ〜恐がってるじゃん。」

と頭の上の誰かさんが私の右ほっぺを摘んできた。

「ぷっ‥何その子、お前の知り合いなの?」

さっきまですごい恐いオーラを出していた柏木って人が笑いだしこっちに近づいてきた。

「うん。」

今度は両方のほっぺを摘んでぐにゃぐにゃしてきた。

なっなに?

急な事で混乱している私を余所に柏木って人まで私のほっぺを摘んできた。

「ぷっやわらけぇー」

カァー

男の人にほっぺなんて触れた事なんてない聡美は顔を赤くする。

⏰:08/12/28 15:56 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#43 [のの子]
 
「ばかっ触んな。」

「いいじゃん別に〜♪」

誰かさんと柏木って人の会話は今さっきまでの緊迫した雰囲気を無視していた。

「‥おいっ俺を忘れてんじゃねーよ。」
茶髪の人が苛立ちながらこっちを睨んでいる。

あっ一瞬忘れてた。
今喧嘩の真っ只中じゃ‥


「先輩そろそろ教室に戻った方がいいですよ?」

誰かさんがそう言うと茶髪(先輩だったらしい)の人が顔を青ざめて固まった。

「さようなら。」


私からは見えない誰かさんの顔はすごく恐いみたい。

先輩は舌打ちをすると人込みの中に消えて行った。

⏰:08/12/28 16:09 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#44 [のの子]
ザワザワ

避難していた皆もそれと同時に動きだす。

「聡美大丈夫‥?」

桃子が近づいて戸惑った顔で声をかけてきた。

「あぁ〜‥なんかゴメン。恐かったっしょ?俺もイライラしてたからさ」

柏木って人が謝ってきた。桃子はそんな彼を見て

「旬君だよね?私戸田桃子って言うんだぁ♪前から話してみたくて‥いい機会になったから許すぅ♪」

笑顔で話す桃子。
おいおい‥

「は?なにそれ。ぷっ」

柏木って人まで笑いだし二人で話し出してしまった。

おーい。


するとスッと左手がほっぺから離れ左耳に触れた。

コリッ

⏰:08/12/28 16:23 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#45 [のの子]
ドキッ


「命令きいてくれてるんだね。」


ドクンッドクン


コリッコリッ

‥‥カァー

ガバッと誰かさんの腕から離れ後ろを振り返るとそこにはやっぱり彼がいた。

最初からわかっていた気がする。

彼の腕に抱かれ声を聞いた瞬間からわかっていた。



西岡竜二だって。

⏰:08/12/28 16:28 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#46 [のの子]
 

「大丈夫だった?」
ニコリと笑う彼の笑顔は妖しく見える。

「うっうん。大丈夫。」

目が合わせられない。

目が合ったら彼に何かを掴まれそうな気がした。

すると柏木って人が
「ってか君はなんて名前?」

私に話しかけてきた。

「えっあっ二ノ宮聡美です。」

「聡美ちゃんか♪俺『柏木旬』。俺も同じクラスなんだぁよろしくね!!」

さっきまでとは違う雰囲気に驚きながらも頷いた。


「私達も教室行こう〜♪」と桃子が言いだし歩きだす4人。

⏰:08/12/28 16:41 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#47 [のの子]
感想板立てたんでもし良かったらそちらに感想ゃ意見などお願いします

⏰:08/12/28 16:52 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#48 [るき]
今一気に読みました
面白いです
頑張って下さい

⏰:08/12/28 20:05 📱:SO903i 🆔:O0C95Efg


#49 [のの子]
私には異様な空間な気がした。今日初めてあった4人がまるで仲の良い感じで教室に向かって歩いているなんて‥

何より西岡君の隣を歩く私が1番異様で奇妙な感じがして嫌だった。

ってさっきから桃子ってば柏木君とばっか話して‥
こっちは西岡君と気まずいのに〜!

「ってか竜二と聡美ちゃんていつから知り合いなの?俺聡美ちゃんの事初めて見るし‥」

初めてって‥はっきり言われると凹むっつーの!

でも私も柏木君の事知らなかったし人の事は言えなかった。

⏰:08/12/28 20:19 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#50 [のの子]
るきさん

ありがとうございますそぉ言ってくれると頑張れます

これから更新するのでこれからも読んでいってください

⏰:08/12/28 20:22 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#51 [のの子]
 
「朝会ったんだよ。保健室にいるって言っただろ?その時聡美ちゃんもいた。」
つい言葉がつまってしまった私の代わりに西岡君が説明してくれた。

「あぁ!あの時かぁ〜。」

「そういえば先に出てっちゃってごめんね。怪我は大丈夫?」

心配そうに顔を除いてくる西岡君にまた顔が赤くなる。

「だっ大丈夫‥!」

「怪我??聡美ちゃん怪我してたの?うわぁ〜。なんかゴメンねっ!竜二助っ人で呼んじゃったからさぁ」

苦笑いをする柏木君。


コラコラ。
助っ人って喧嘩のかい?

気まずそうに西岡君をチラッと見ると西岡君は意外にも眉間にシワを寄せていた。


「旬‥誤解するような事言うなよ。俺喧嘩してないじゃん。」

柏木君を睨みながらため息をついた西岡君。

⏰:08/12/28 20:44 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#52 [のの子]
 
「えぇ〜もしかして西岡君は喧嘩しないのぉ?」
桃子が話にくいついてきた。

「うん。俺は喧嘩を止める係。こいつら止めないと終わんないから。」

「そうそう!朝から俺ら喧嘩売られてさ、他にも彰達がいたんだけど皆バラバラになったから取りあえず竜二呼んどこうって思って。」

驚き‥学校を占めてるグループの中の一人だからてっきり喧嘩ばっかしてるのかと思った。

逆に止める係とは‥
でもさっきも喧嘩を止めたのは彼だった。

⏰:08/12/28 21:07 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#53 [のの子]
「ってか彰達は?」

「ちゃんと止めたから大丈夫。ついでに皆勝ってた。」

ピースをする西岡君に柏木君もニヤッと笑う。


「お前らー!さっさと教室入れぇ!」

4組から顔を出した先生の声が廊下に響いた。

「やべっ行こ!」

柏木君がそういうと小走りで教室に向かう。

すると桃子が近寄ってきてニコッと笑うと小声で話しかけてきた。

「西岡君思ってたより良い人そうだねぇ♪」

「‥どうかな」

まだ半信半疑な目で西岡君の背中を見つめた。

⏰:08/12/28 21:29 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#54 [のの子]
 
教室に着くと皆ざわつきながらも皆席についていた。その中にフクもいる。

「また後でね」

桃子と柏木君も自分の席に座る。


「‥‥‥」


そうだった。西岡と二ノ宮って出席番号順で言えば前後。私の前の席は西岡君だった。

さっき前の席が空いてたの気付かなかった‥

西岡君はチラッと私を見て席に着いた。

先生が色々話してる中私は西岡君の背中を見つめた。

太陽の光に照らされた黒い髪がうっすら茶色く見える。


ドキドキ

なんで私ドキドキしてるんだろ。

⏰:08/12/28 21:41 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#55 [のの子]
 
彼と出会ったのは今朝。
今朝から私の日常が少しずつ変わっていってるのに私は何となく気付いてた。

私‥謎な西岡君に振り回されてる気がする。

段々西岡君を見る目に力が入る。

学校を占める不良グループの一員でも喧嘩をしない。
なんて言われてもなぁ‥

私は正直不良さん達は恐いから苦手なんです。
見た目恐い人ばっかだし、すぐ喧嘩するし。

でも西岡君には不良のイメージを感じられなかった。

⏰:08/12/28 23:19 📱:SH903i 🆔:vIJVG.XE


#56 [のの子]
 
ん?

西岡君の右手が動いたと思ったらこちらを見ずに小さな紙を机に置いてきた。

えっ私に?

カサ

紙を開くとそこには綺麗に書かれた文字が並んでいた。

『見すぎ。背中に穴が開いちゃう。』


ドキーッ

バレてる‥!西岡君て背中にも目があるの?

焦る私にまた紙が渡される。

『ちなみに背中に目なんてないからね。』

エッエスパー?!

⏰:08/12/29 00:02 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#57 [麻]
おもしろいx

⏰:08/12/29 00:29 📱:W51S 🆔:evBwweuk


#58 [我輩は匿名である]
続きって出ると
読みにくいと思います.

文字を小さくするか
容量を考えて
書いた方が良いですよ.


では失礼しました.

⏰:08/12/29 02:19 📱:N905i 🆔:Pt8OAx4k


#59 [のの子]
麻さん

ありがとうございます
面白いって言われると頑張れますこれからもよろしくお願いします(・∀・`

我輩は匿名であるさん

確かにそうですよね‥
気をつけていきます
ご指摘ありがとうございましたもし良かったらまた読んでください!

⏰:08/12/29 06:04 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#60 [のの子]
今日はこれからバイトなので更新は夕方になりそうです

すみません

ではまた夕方頃お会いしましょう

⏰:08/12/29 06:07 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#61 [のの子]
 
西岡君を見るとクスクス笑っているのがわかる。

‥私からかわれてる。
チクショー!

『からかわないで。』

そう一言だけ書いて西岡君の机に向かって紙を投げた。

「あっ‥」
ポトン


見事にその紙は西岡君の机ではなく床に落ちた。

私の下手っぴ〜〜!

⏰:08/12/29 15:30 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#62 [のの子]
 
コントロールのなさに凹む私。

でも西岡君はこうなる事を予想していたのかすぐ床に落ちた紙に気付いた。

うわ〜
なんかごめんなさい‥。

そんな目で紙を拾おうと屈み込み手をのばす西岡君を見つめる。

カサッ

紙を掴む。

その時妖しく笑う西岡君の口が動いた。

『下手くそ』

⏰:08/12/29 15:46 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#63 [のの子]
 
口パクだけど確かにそう言ったのがわかった。

そして私を横目で見つめると何事もなかったかのように元に戻る西岡君。


カァーッ

体中が熱くなるのを感じる。
別に馬鹿にされたからじゃない。


_

⏰:08/12/29 16:17 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#64 [のの子]
 
彼が屈んだ事に寄って今まで見えなかった物が見えてしまったのだ。

キラリと光って見えたピアスが‥

二人だけの秘密の会話に
妖しく笑う口元。
私を見つめる目。

そして右耳に光るピアス。


なんだかいけない事をしているような気持ちと同時に、なんだかわからない熱い気持ちが込み上げてきたのだ。

_

⏰:08/12/29 16:57 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#65 [のの子]
――――――
「‥さ‥‥み‥聡美?」

机と睨めっこしていた私に桃子が話しかけてきた。

「‥へ?なっなになに?ってか今何の時間?」

どれぐらいの時間机を睨んでいたんだろう。
クラスの皆が帰る仕度を始めていた。

「もうHR終わったから皆帰ってるよ?ボーッとしてどうしたのぉ?」

「えぇっ!いつの間に‥」

教室には西岡君の姿もなかった。

⏰:08/12/29 17:13 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#66 [のの子]
 
もういない西岡君の席に桃子が座る。
「ねぇ今日どうする?どっか寄ってくぅ?」

桃子がんーっと背筋を伸ばす。

「うーん‥今日はやめとく。」

なんだか胸がモヤモヤして遊ぶ気分になれない。

「そっか。じゃ途中まで一緒に帰ろう♪」

軽い鞄を肩にかけ二人で教室を出た。

_

⏰:08/12/29 17:33 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#67 [のの子]
 
「ねぇ聡美〜♪」

「んー?」

「西岡君の事どう思ってんの〜?♪」

「‥急だねぇ。」

つい笑ってしまった。

「正直よくわかんない。カッコイイとは思うよ?けど謎な部分あるし、知らない事ばっかりだし。ってか今日初めて出会ったし、不良だしっ?!!」

熱く語る私に桃子がニヤニヤしながら聞いている。

⏰:08/12/29 17:46 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#68 [のの子]
 
「ちょっ笑わないでよ!本当の事じゃん。」

ニヤニヤしている桃子を睨む。

「まぁね〜。でも好きになったらそんなの関係ないのよ、聡美ちゃん?」

ポンポンっと私の頭に手をのせる桃子。

「そんなのわかんな〜い」
プイッとその手から逃げる私。

「そうだよね〜♪桃子付き合った事すらないお子様だもんねぇ♪」

ギクッ!!

⏰:08/12/29 18:09 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#69 [のの子]
すみません!間違えましたっ

桃子と聡美の名前を間違えてしまいました

×「そうだよね〜♪桃子付き合った事すらないお子様だもんねぇ♪」

○「そうだよね〜♪聡美付き合った事すらないお子様だもんねぇ♪」

↑○の方でお願いします

⏰:08/12/29 18:13 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#70 [のの子]
 
「それはっそれは関係ないでしょ!恋ならした事あるもんねっ!」

どうだか♪と桃子はまたニヤニヤしながら足を止めた私の前を通って行く。

桃子の言う通り私は付き合った事がない。もちろん恋ならした事あるよ?
確かあれは幼稚園の時‥


「幼稚園の時かよっ!」

「うわぁっ!!」

たまたまコンビニからでてきたフクがツッコんできた。

⏰:08/12/29 18:24 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#71 [のの子]
 
「驚かせないでよっ!」

「だって二ノ宮さん、幼稚園てかなり昔すぎでしょ。若いんだからもっと恋しなきゃ〜」

肉まんをほうばりながらフクがまたポンポンッと私の頭に手を置く。

‥桃子といいフクといい、チビだからって子供扱いしてぇ〜‥

ちなみに私は身長154センチ。まぁチビです。

「あれっフクじゃん!桃にも肉まん頂戴〜♪」
_

⏰:08/12/29 19:01 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#72 [るき]
更新されてました

続き頑張って±ぃ

⏰:08/12/29 19:07 📱:SO903i 🆔:NEqp4v/k


#73 [のの子]
 
「やだー♪」
肉まんを持つ手を空に向かってあげ桃子に届かないようにする。

「ケチ〜ッ!」
諦めずジャンプする桃子。

そんな二人を無視して私は考えていた。

ってか私声にだしちゃってたのか?いつから?
うーん‥

回りから見たらこの3人は変に見えてるだろう。

_

⏰:08/12/29 19:14 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#74 [のの子]
 
ウィーン

「フク!面白‥ってあれ?聡美ちゃんと桃子ちゃんがいる。」

ドキッ

コンビニから出てきたのは柏木君だった。柏木君の手にも肉まんがある。

「あーっ旬君もいる!♪」

柏木君に近寄る桃子は肉まんをくれそうにないフクから柏木君にターゲットを変えたみたいだ。


ドクン ドクン

_

⏰:08/12/29 19:42 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#75 [のの子]
るきさん

今日これからまだ更新のでお楽しみにっ

書くぞ

⏰:08/12/29 19:45 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#76 [のの子]
 
柏木君がいるって事はやっぱり‥西岡君もいるのかな。

コンビニの中が気になってソワソワしてきた。

「美味しいー♪♪」

柏木君が一口くれたらしく桃子が口をモゴモゴしている。フクは呆れた顔で桃子を見つめていた。

ドクン ドクン


ウィーン

「‥あれ?」

_

⏰:08/12/29 19:50 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#77 [麻]
続き気になる−ヘ

⏰:08/12/29 20:14 📱:W51S 🆔:evBwweuk


#78 [のの子]
コンビニから出てきたのは知らない男の人だった。

「旬、フク。この子達誰?」

「んっふぁきら!」

「俺ら同じクラスなんだ。俺は1年の時も同じだった。」

肉まんをほうばっている柏木君の代わりにフクが答える。

「へぇ〜。」

_

⏰:08/12/29 20:14 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#79 [のの子]
 
「俺、眞鍋彰。よろしく。」
そう言うとその人はホットココアを飲み始めた。

赤っぽい色の長めの髪に少し太い眉と大きな目が印象的な感じ。

たぶん朝柏木君が言ってた彰って人‥だょね。
ココアなんて飲むんだ。

「ふぅ‥じゃ竜二とも一緒って事か。どうあいつ?」

何故か眞鍋君は私に話しかけてきた。

「えっ良い人かな‥はは」
_

⏰:08/12/29 20:29 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#80 [のの子]
 
「良い人ってどこが?」

はぁ?そこまで聞くのかーいっ!!

「えーっとぉ‥」

良い人って言ったけどどこがって言われるとわかんないよ〜!

うーん、と考えていると

ウィーン

「彰っあんまイジメないでくれる?」

ドクン
_

⏰:08/12/29 20:39 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#81 [のの子]
 
やっぱりいた‥

「はいはい。」

眞鍋君はベーッと舌をだし、騒いでいる桃子と柏木君とフクの方に行ってしまった。



「やっぱ西岡君も‥いたんだね。」

「うん。やっぱりいた。」

クスッと笑う。

_

⏰:08/12/29 22:31 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#82 [のの子]
 
そんな事にも私はドキッとさせられる。

すると西岡君は何かに気付いたのかキョトンとした顔で

「あれっ聡美ちゃん自転車は?」

「え?‥あ゙ぁ!!」

私の声に桃子達も驚いてみてきた。

すっかり忘れてた!私今日自転車で来たんだ。学校に置いてきちゃったよ〜。

「もしかして忘れてたの?」

「ぅっうん。」
_

⏰:08/12/29 23:01 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#83 [のの子]
 
チーン‥‥‥‥
あぁ、神様。
なんで今日をこんなにとことんついていない日にしてくれたんだ。

心の中で泣く私‥

「どうしたのぉ?」
桃子達が心配して声をかけてくれた。

「自転車忘れたぁ〜‥。」

私が桃子に抱き着こうと手を延ばすと

ギュッ

あれ?私の手を握ったのは桃子ではなく西岡君だった。

⏰:08/12/29 23:11 📱:SH903i 🆔:7UMuZFk2


#84 [唖華羽]
面白いです
読みやすいし(*^^*)
続き楽しみにしてます☆

⏰:08/12/30 04:11 📱:SH905i 🆔:PGW0xurA


#85 [のの子]
グイッ
「きゃっ‥」


手を引っ張られた私はこけそうになりながらも西岡君の暖かい腕の中にたどり着いた。

まっまたぁ〜?

西岡君は私の腰に手を回すと体を密着してきた。

ドキッ


「俺聡美ちゃんと自転車取りに戻るから、君達とはここでばいばいね。」

_

⏰:08/12/30 16:49 📱:SH903i 🆔:wjb9ScOY


#86 [のの子]
「えっ?!ばいばいって‥私まだ取りに行くなんて一言も言ってなっいっ!?」
クルンッ

気付いたらあっという間に今まで歩いてきた道を歩き出していた。

「ちょっと〜!」

私の事なんか無視して西岡君は私を連れどんどん歩いてく。

もちろん笑顔で‥

⏰:08/12/30 17:33 📱:SH903i 🆔:wjb9ScOY


#87 [のの子]
―――――――
そんな二人を見送る桃子達。三人共呆然‥かと思いきや

「‥かーえろっ♪」

「「「だな‥」」」」

あまり気にしていないようだ。


―――――

「あっあのぉ!歩くの速いんですけど〜っ」

少し息を切らしながら話す私に対して余裕で鼻歌を歌っている西岡君。

「え?あぁ〜‥聡美ちゃんは歩くの遅いなぁ」
と笑いながら足を止める。

さっきはあんなにくっついてきたくせに今は一人先を歩く西岡君。

_

⏰:08/12/30 17:51 📱:SH903i 🆔:wjb9ScOY


#88 [るき]
面白いデス
続きたのしみデス
頑張れ(゚∀゚乂)ウィッシュ

⏰:08/12/30 18:06 📱:SO903i 🆔:A06OhfFo


#89 [のの子]
 
自分勝手〜‥

はぁっとため息をつきながらトボトボと西岡君の所まで歩く。

ってか西岡君まで学校戻らなくてもいいと思うんだけどなぁ‥

私を見つめる西岡君にたどり着いた。

「ほら、一人じゃ危ないし離れちゃダメだよ。」

そういうと今度はゆっくりと歩きだす。
_

⏰:08/12/30 18:19 📱:SH903i 🆔:wjb9ScOY


#90 [のの子]
 
子供扱いしてるし!

でもさっきとは違って私の歩幅合わせてゆっくりと歩いてくれてる。

‥一体何を考えているんだろう。

まだ正午近い今、太陽の光が二人を照らす。
二人の並ぶ影が地面に揺れる。

「‥西岡君て謎だよね。」

「は?」

_
シ〜〜ン‥

⏰:08/12/30 18:34 📱:SH903i 🆔:wjb9ScOY


#91 [のの子]
 
西岡君は眉間にシワを寄せながら私を見る。

うっ‥恐い‥

「わっ悪い意味じゃないよ?‥なんか謎だなぁって思って。ほら、私達今日初めてお互いを知って話したでしょ?私何も知らないもん、西岡君の事。だから謎って事‥うん。」

地面に転がる小石を蹴る。コロン


ん?

「‥なるほど。」
そう言うと西岡君は立ち止まってズボンのポッケに手を入れた。

⏰:08/12/30 21:23 📱:SH903i 🆔:wjb9ScOY


#92 [のの子]
何してるんだろ?

いつの間にかさっきとは逆に私が西岡君より一歩前に進んでしまっていた。
振り返り、西岡君を見つめる。

「‥手出して。」

訳がわからないままゆっくり右手を差し出した私の手の中に、小さな紙に包まれた『チョコレート』が現れた。

「これは、チョコ‥ですか?」

私は急に現れたチョコを見つめ西岡君に聞く。

⏰:08/12/30 21:36 📱:SH903i 🆔:wjb9ScOY


#93 [のの子]
るきさん

更新まだするんでどんどん読んでってください
頑張るぞ(・∀・乂)ウィッシュ笑

⏰:08/12/30 21:42 📱:SH903i 🆔:wjb9ScOY


#94 [のの子]
 
「うん。あげる。」

すると西岡君も自分のチョコを口に入れる。

やっぱり謎だわ‥

内心少し期待していた私はガックシしながらもチョコを口に運ぶ。

チョコが私の舌で溶け口に染み渡っていく。

「俺甘い物スキなんだ。」

「えっ?」

「チョコとかグミとかキャラメルとか。甘党なんだよね。」
_

⏰:08/12/30 22:13 📱:SH903i 🆔:wjb9ScOY


#95 [のの子]
「‥へぇ〜。」

めちゃくちゃ反応しにくいんですけど!!甘党なのが何か意味あんのか?

言葉に詰まった私の頭に西岡君が手を乗せる。

「だから俺が甘党って事を知ったじゃん。つまり俺への謎が一つ解けたって事になんない?」


‥‥‥あぁ!なるほど。

ガシガシ
西岡君が勢いよく私の頭をなでる。

⏰:08/12/30 22:24 📱:SH903i 🆔:wjb9ScOY


#96 [のの子]
「ぅわぁっ」
「どんかーん。」

髪が乱れながら揺れる。
その隙間から見えたのは今までとは違う西岡君の笑顔だった。

何かを企んでたり、からかっている時の笑顔じゃなくて西岡君の暖かい感情が伝わってきた。

ドキン

あ‥素の西岡竜二だ。

ドキン

その時西岡竜二って言う人がどういう人か見えた気がした。

⏰:08/12/30 22:38 📱:SH903i 🆔:wjb9ScOY


#97 [のの子]
 
なんか胸がギューッとする。何かに掴まれたみたい‥

ドキ ドキ

「‥行こっか」

「あっ、うん。」

慌てて乱れた髪を直す手が、微かに震える。

ドキ ドキ

わっわたしの心臓どうかしてるよ!止まれ止まれ〜!
って止まったら死んじゃうか‥

そんな事を考えながら二人並ぶ影を見つめ歩きだす。

⏰:08/12/31 11:10 📱:SH903i 🆔:ytzQSyFY


#98 [のの子]
そんなこんなしている間に学校に着いた。

「まだ部活の人とか結構残ってるんだね。」

ほとんどの人が帰ってしまったと思っていた私。
校庭には生徒と各部活の声が聞こえ少しほっとする。

「そうだね。」

そんな事に興味のない西岡君は自転車置き場を目指してテクテク先を歩く。

⏰:08/12/31 11:27 📱:SH903i 🆔:ytzQSyFY


#99 [麻]
がんばって~
続き気になる−ヘ

⏰:08/12/31 13:34 📱:W51S 🆔:upFZtWi2


#100 [のの子]
麻さん

これから更新しまぁす

⏰:08/12/31 15:52 📱:SH903i 🆔:ytzQSyFY


#101 [のの子]
「あっ待って‥」
小さな声でそう呟き西岡君の背中を追いかける。


西岡君に追い付きチラッと彼を見ると笑っていた。

「何で笑ってんの?」

私なんもしてないよね?

「なんでもない。」

そう言いながらすっごいニヤニヤしてる。

「‥嘘だ」

小声で呟くとまた西岡君は笑った。

⏰:08/12/31 16:48 📱:SH903i 🆔:ytzQSyFY


#102 [林檎]
がんばってください♪

⏰:08/12/31 19:24 📱:SO706i 🆔:J2YxqEjE


#103 [のの子]
林檎さん

ありがとうございます
頑張りま

⏰:08/12/31 19:47 📱:SH903i 🆔:ytzQSyFY


#104 [のの子]
自転車置き場は校舎の裏にある食堂のすぐ横にある。

自転車置き場にたどり着くと自転車はまだ何十台もあった。きっと部活中の人達のだろう。

「うわっこんなあんの?まぁ待ってるから取ってきなよ。」

「うん。ゴメンね。」

西岡君に言われて急いで自転車を探す‥けど


「あれ?」

⏰:09/01/01 13:08 📱:SH903i 🆔:bqDda552


#105 [のの子]
 
あれ?あれあれあれ?

キョロキョロする私を見て離れた所にいる西岡君が呼ぶ。

「どうしたのー?」

ヤバイ。どっどうしよ〜‥
「自転車どこに置いたか忘れちゃった‥」

「え?今なんて言った?」
もうー!

「自転車がなぁあい!」



まだ私のついてない日は終わっていなかった。

⏰:09/01/01 13:20 📱:SH903i 🆔:bqDda552


#106 [のの子]
 

「はぁ‥どこに置いたか全然覚えてないの?」

コクン

無言で頷く。

私の自転車を探すため西岡君も自転車の群れの中に入ってくれた。

「もしかして盗まれたのかな?」


「さぁどうだろ。とりあえず探してみよ?」

落ち込んでる私を余所に西岡君は自転車を探し始める。それを見て私も慌てて探しだす。

朝遅刻しそうで急いでたからなぁ‥私のばかちん。

_

⏰:09/01/01 22:19 📱:SH903i 🆔:bqDda552


#107 [のの子]
 
「あっそういえば西岡君なんで遅刻しそうだったの?」

西岡君とは別の列を一台一台確認していきながら話しかけた。

「んー‥俺朝苦手なんだよね。だから寝坊。」

「確かに欠伸してたもんね。」

つい思い出してクスッて笑ってしまう。

「聡美ちゃんは俺を盗み見してこけたね。」

クスッと笑う声が聞こえた。

⏰:09/01/01 22:33 📱:SH903i 🆔:bqDda552


#108 [のの子]
‥え?

ドキンッ

体が固まる。それと同時にまだ鳴りやんでいなかった心臓の音が耳に響いてきた。

「ねぇ‥あの時俺の事見たでしょ?」

ドキンッドキンッ

西岡君最初から気付いてたんだ‥

恥ずかしい気持ちもそうだけど、今まで何も知らない振りをしてきた西岡君が謎すぎてどう反応すればいいのかわからなかった。

⏰:09/01/03 17:22 📱:SH903i 🆔:eRdZVMO2


#109 [のの子]
 
西岡君が妖しく笑っているのが背中に伝わってくる。


「あっあたし‥!」

スッ

いつの間に来ていたんだろうか?西岡君は私の後ろに重なるようにしていた。

ドキンッ
ゆっくり振り返る。

やっぱり西岡君は妖しく笑っていた。と思ったら前かがみになり私と肩があたる。

えっちょっ!!
まっまっ待って〜!

「‥みっけ。」

彼の左手が触った自転車はまさに私達が探していた自転車だった。

⏰:09/01/03 17:55 📱:SH903i 🆔:eRdZVMO2


#110 [のの子]
「あ‥私の自転車。」

「自転車だしてあげるから鍵かしてっ?」


キッキスされるかと思った‥

オドオドとしながら鍵を渡す。

「ぷっ聡美ちゃん顔真っ赤だよ?変な事考えたとか?」

「いやっいやいやいや!ないないないない!」

慌てて否定する。けど図星をつかれ更に顔は真っ赤になる。

⏰:09/01/03 18:09 📱:SH903i 🆔:eRdZVMO2


#111 [のの子]
「わかりやす〜」

ははっと笑いながら西岡君は私の自転車をだしてくれた。

「自転車は俺が持つから荷物とか入れていいよ。」

そういわれ鞄を籠に入れ2人歩き出す。


「‥‥‥‥」

「何?」

無言になった私に西岡君が話しかけるかけてきた。

⏰:09/01/03 18:25 📱:SH903i 🆔:eRdZVMO2


#112 [のの子]
 
「朝の事‥なんで気付いてたのにさっきまで言わなかったの?」

思い切って聞いてみた。

だって聞かなきゃたぶん西岡君の謎は深まっていく一方‥私は少しでも西岡君の事を知っていきたいって思ってる。

「あぁ〜わざと。」

⏰:09/01/03 18:32 📱:SH903i 🆔:eRdZVMO2


#113 [のの子]
わっわざとって‥

「性格悪っ!」

つい条件反射でツッコんでしまった。

「ひどっ!これでも聡美ちゃんに優しくしてるつもりなんだけどなぁ〜」

そう言いニヤつきながら自転車のベルをいじる。

チリン チリン

「‥優しくってどこが?」

「かまってあげてる」

「それって優しいの?」

「俺の中では優しい」

「桃子にも優しくしてた」
「それは聡美ちゃんの友達だから。」

⏰:09/01/03 19:48 📱:SH903i 🆔:eRdZVMO2


#114 [のの子]
ニコニコ

西岡君の横顔は笑顔で綺麗‥ってか楽しんでいる。

「じゃ‥わっ私って西岡君のなっ何?」


「え‥‥?あぁ‥えーっと‥」

‥しまった。私は何を言い出してるんだっ!!

し〜〜〜〜ん

チリン チリン

西岡君が鳴らすベルだけが響く。

「あっ私ん家もうすぐだからここまでで大丈夫‥です。」

気まずい雰囲気の中の苦肉の策。
逃げよう。

⏰:09/01/03 20:14 📱:SH903i 🆔:eRdZVMO2


#115 [のの子]
 
「あぁ、うん。じゃはい。」

目線を合わせずに自転車を受け取る。

「えっと今日は色々ありがとうございました。じゃ‥」

うぅ〜本当に消えてしまいたい。

恥ずかしさを隠すように俯いたまま歩きだす。
まだ冷たい4月の風が私の背中をさする。

はぁ〜‥今日は本当つい
「聡美ちゃんっ」

⏰:09/01/03 20:24 📱:SH903i 🆔:eRdZVMO2


#116 [のの子]
今の声‥

―――バッ

振り返ると、さっき一方的に別れを告げた場所に西岡君はまだ立っていた。

真剣な顔で西岡君は私を見つめている。

ドキンッ

「さっきの質問の事だけど‥特別な人だよ。これが証拠。」

西岡君が指差したのは右耳にあるピアスだった。

あ‥

「だから外すな。命令。」

ニヤッて笑うと西岡君は去っていってしまった。

⏰:09/01/03 22:58 📱:SH903i 🆔:eRdZVMO2


#117 []
 
いつもいつも更新を
楽しみにしてます
続き気になります!
頑張って下さい.
 

⏰:09/01/03 23:04 📱:N906imyu 🆔:WegBqFZ.


#118 [のの子]
 
ドキッ ドキッ ドキッ

もう西岡君はいないのに心臓の音は止まない。

それどころかもっとうるさくなった。

左耳にあるピアスに指が触れる。

『特別な人だよ。これが証拠。』

ドキッ ドキッ ドキッ

心臓の一定のリズムが心地い。胸がギュッと温かくなる。

あぁこれはきっと‥
ピンクの気分。

私は彼に恋をしてしまったのだ。

⏰:09/01/03 23:08 📱:SH903i 🆔:eRdZVMO2


#119 [のの子]
さん

ありがとうございます
読んでいただいて嬉しいですっ(/□`
今日ゎここまでですが、これからも続き楽しみにしててください

⏰:09/01/03 23:11 📱:SH903i 🆔:eRdZVMO2


#120 [のの子]
―――
「ただいま〜」

どれぐらいあそこに突っ立っていたんだろう。本当なら昼前に帰って来れてたのに‥

ギュルギュル〜

私の可哀相な空っぽの胃が鳴いてる。

「お帰‥りってアンタその膝何っ?!こけたの?」

「えっ?あぁ忘れてた。朝転んじゃった。」

「忘れてたってアンタねぇ〜、気をつけなさいよ。ご飯食べてきたの?」

「なんも食べてないっ!お腹減った〜!」

⏰:09/01/04 16:05 📱:SH903i 🆔:FYNDPaPA


#121 [のの子]
「焼きうどん作っといたから温めて食べな〜」

そう言うとさっさと2階に行ってしまった。

「焼きうどんかぁ♪」

一口つまみ食いしてレンジに入れる。

モグモグ♪

モグ‥モグ。

‥‥ってか普通恋した女の子って
『何も喉を通らないんです。彼の事で胸がいっぱいで‥』
とか言ったりして恋しながらもダイエットができるんじゃないのっっっ?

⏰:09/01/04 18:00 📱:SH903i 🆔:FYNDPaPA


#122 [美嘉]
めちゃめちゃ面白いです~剿汢謇サしてほしい…ってか主人公になりたい笑っ
西岡クンLOVEですyのの子サン頑張って下さい~

⏰:09/01/04 18:06 📱:W52SH 🆔:KhsBKdxE


#123 [のの子]
もしや私恋してないっ?
ただの勘違い女っ?
あぁ〜〜〜どうなって
「焼きうどん温まってるよ?」

「ふぇっ?あっお姉ちゃんいたの?」

現実に戻してくれたのは私より4歳上の姉『二ノ宮桜』。将来教師を目指す大学生4年生。

「うん。何一人でブツブツ言ってんの?」

お姉ちゃんは不思議そうな顔をしながら牛乳を出している。

「えっ私声出してたっ?」

「出してた。」

‥はっ恥ずかしい。

⏰:09/01/04 18:18 📱:SH903i 🆔:FYNDPaPA


#124 [のの子]
「もしかして恋でもしてんの?」

ドキーンッ

「なっ何言って!ばかばかばかっ!」

お姉ちゃんの肩をポカポカ叩く。

「ちょっ牛乳がこぼれるっ!」

「えっあっゴメン‥なさい」

「全く‥顔真っ赤。図星ならさっさと認めなさいよ。人生の先輩が相談のってあげるぞ?」

呆れた顔でお姉ちゃんが横目で見てくる。でも微かに口元がニヤついていた。

「‥はい。」

⏰:09/01/04 18:29 📱:SH903i 🆔:FYNDPaPA


#125 [のの子]
美嘉さん

ありがとうございます漫画化だなんて滅相もないです(/□`でも嬉しい‥

西岡君LOVEですかっ!
有り難いお言葉どんどん西岡君出してくんでヨロシクお願いしますね

⏰:09/01/04 18:32 📱:SH903i 🆔:FYNDPaPA


#126 [のの子]
「本当聡美はわかりやすいね〜」

焼きうどんを食べる私を前に桜姉が話す。

「ん〜ほぅかなぁ?」
ゴックン

「うん。本当わかりやすいから騙されないようにね」

「だっ騙されるなんてひどぉいっ!」

ウルウル目つきで桜姉を睨む。
「そんな事より誰好きになったの?学校今日からだったんでしょ?」

桜姉の興味津々な目が輝いてる。

これは面白がってんな‥

⏰:09/01/04 19:06 📱:SH903i 🆔:FYNDPaPA


#127 [のの子]
「今日初めて会った人。で、不良だけど不良じゃなくて謎な人。あとあとっ優しいけど優しくないの。」

‥‥
「なんだそいつっ!生意気だな。」

「えぇ〜‥!」

将来教師を目指す人がこんなんでいいのか‥
ってか人がせっかく話したのにその反応って!

ガックシ

握っていた箸を落とす。

コロン。

⏰:09/01/04 19:22 📱:SH903i 🆔:FYNDPaPA


#128 [のの子]
「ちょっと冗談じゃ〜ん♪」
そう言いながら桜姉の焦りが伝わってくる。

「じゃ真剣に相談のってくれる‥?」

「のるのる!なんでも聞きなさいっ♪」

「これから‥明日からどうすればいいと思う?」

「アタックすればいいじゃん。」

‥‥

昔から桜姉は内気な私とは違っていつも活発で明るい子。だから桜姉にできて私にできない事なんてたくさんある。

⏰:09/01/04 19:31 📱:SH903i 🆔:FYNDPaPA


#129 [美嘉]
わざわざ返事ありがとうございますッぢゃあ楽しみに読み続けさせていただきます咐~
コレの感想板てありますか??

⏰:09/01/04 21:01 📱:W52SH 🆔:KhsBKdxE


#130 [のの子]
「そんなの無理〜。私恋愛初心者なんだよぉ?」

焼きうどんをつまむ。

はぁ‥なんか食欲なくなってきた。やっぱ私西岡君に恋してんだな‥

「だったら1番簡単なアタック方法を教えてあげるかなぁ♪」

「‥なに?」

疑いつつ真剣な目で桜姉をみる。

「それはねぇ‥♪離れない事っ!自然と一緒に行動して他の女を引き付けず、その間に自分の魅力をアピールする!簡単でしょ?」

‥それって簡単なのか?

⏰:09/01/07 00:29 📱:SH903i 🆔:omIT/gxE


#131 [のの子]
「とりあえず試してみなさいよ。あっあと笑顔も大事だから気をつけて。じゃ私これから用事あるから♪」

笑顔で立ち上がったかと思うとさっさと居間から出ていってしまった。

「私なんかにできるかなぁ‥」

ズルッ モグモグ

焼きうどんを口に運びながら考えた。
西岡君の事を‥

彼の事を考えると温かい気持ちになれる。
彼の怪しい笑顔も、声も仕草も、全てが胸をくすぐる。ドキドキが止まらなくなる。

⏰:09/01/07 00:39 📱:SH903i 🆔:omIT/gxE


#132 [のの子]
 
こんな事思ってしまって良いんだろうか。

‥好き。
私は西岡君が好き。

モグモグ

結局焼きうどんを食べ切ってしまった。

「‥頑張ろう。」

自分でも聞こえないような小さな声で、小さな小さな決意をした瞬間。


_

⏰:09/01/07 00:43 📱:SH903i 🆔:omIT/gxE


#133 []
<font size="2">ずっと読ませてもらいました
すごく面白いです!
主さんのペースで
頑張ってください</font>

⏰:09/01/07 20:55 📱:N901iC 🆔:DMX5c3Q2


#134 [のの子]
さん

ありがとうございます
なんだか最近忙しくて更新遅くなってしまいすみません
でもこれからも読んでくださいね

⏰:09/01/07 22:20 📱:SH903i 🆔:omIT/gxE


#135 [のの子]
―――――――

次の日。
〜♪♪♪♪

携帯からなる目覚まし音に起こされる。でも目が覚めた途端にドッと気分が重くなった。

へっ平常心平常心!

ヨロヨロッと起き上がり居間に向かう。

「おはよ。」
「おはよ〜♪」

忙しそうにバタバタしているお母さんとご飯食べている桜姉がいた。

⏰:09/01/07 22:24 📱:SH903i 🆔:omIT/gxE


#136 [ゆき]
頑張れ!

⏰:09/01/18 16:14 📱:921SH 🆔:X/S.FdJM


#137 []
 
書いてください
お願いします
 

⏰:09/01/18 18:35 📱:N906imyu 🆔:rjGUlXFc


#138 [ゆか]
すごくおもしろいですI
続き期待してます!
頑張って下さい!

⏰:09/01/18 22:55 📱:W52SH 🆔:aJN4ADmU


#139 [あい]
あげ

⏰:09/01/20 19:33 📱:F705i 🆔:uI1vT7p.


#140 [のの子]
みなさん!

ずーっと更新してなくてゴメンなさい色々用事もあったり、インフルエンザになってダウンしたりしてましたすみません

また今後少しずつ更新していくんで読んでくれたら嬉しいです頑張ります

でもまたこれから用事があって更新できるのが2月ぐらぃになるかもです

明日更新できたらします本当にすみません

⏰:09/01/21 01:03 📱:SH903i 🆔:bfa8f/ks


#141 [のの子]
そんな二人を余所に私は顔を洗い化粧の準備を始める。

「聡美〜♪今日は気合い入れてくのぉ?」

ニヤニヤしながら桜姉が話しかけてきた。

‥うっ

「べっ別に!っていうかなんで気合い入れなきゃなんないの?」

横目で桜姉を見る。って言いながら動揺して化粧水と乳液を着ける順番を間違えた私。

「動揺しすぎだし!バカじゃな‥ィタッ!」

ピシッ

ははっと笑う桜姉の頭をお母さん叩いた。

⏰:09/01/21 15:42 📱:SH903i 🆔:bfa8f/ks


#142 [のの子]
 
「妹からかってないてご飯食べ終わったなら学校行きなさい!」

「ィター‥はぁい。」

お母さんにせかされ桜姉もバタバタ動き出す。

それを見て私も自然と準備を急ぐ。

⏰:09/01/21 16:11 📱:SH903i 🆔:bfa8f/ks


#143 [のの子]
化粧をしながら朝のニュース番組を見ていると

「じゃ聡美頑張ってね♪」
そう小声で一言言うと桜姉はさっさと家を出ていった。

‥‥頑張るかぁ。正直気が重い。恋ってもっと楽しいんじゃなかったっけ?

そんな事を考えながらあっという間に家を出る時間。

「行ってきまーす!」

今日は寝坊しなかったし歩いて登校。

⏰:09/01/21 16:16 📱:SH903i 🆔:bfa8f/ks


#144 [のの子]
 
やっぱまだ寒いなぁ。

空を見上げると今日も綺麗な晴天。

ちなみに私の気分は‥
淡〜〜い紫色。かな?

緊張とドキドキが混じってごっちゃごちゃ。

「ふぅ。今日はどんな1日になるのかな?」

そう思いながら頭に浮かぶのは西岡君の顔だった。

⏰:09/01/21 16:22 📱:SH903i 🆔:bfa8f/ks


#145 [かな]
更新楽しみにしてます~忙しいとは思いますが、頑張って下さい

⏰:09/02/03 10:46 📱:W52SH 🆔:8m0RBRa6


#146 [のの子]
 
ドキドキ

あー‥学校が近づくにつれて心臓が痛くなってきた。

「先が思いやられる‥」

胸に手をあてポツリと零れた言葉にまさかの返事が返ってきた。

「気分悪いの?聡美ちゃん。」

「ふぇ?」

私の隣にいつの間にか光り輝く王子様が‥


ってあれ?

誰こいつ?!

⏰:09/02/03 21:12 📱:SH903i 🆔:kvvtjk4U


#147 [のの子]
てっきりこういう展開の場合西岡君が現れるかと思っていたんだけど‥

明らかに私の隣に立っている男の子は西岡君じゃない。

「聡美ちゃんでしょ?俺竜二の友達の林博也(ハヤシ ヒロヤ)って言うの。よろしく♪」

エヘヘと笑顔でピースをする彼。

あらら‥まだお仲間がいたのね〜

ニコニコ笑う彼につられて私も笑顔になる。引き攣った笑顔に‥

⏰:09/02/03 21:34 📱:SH903i 🆔:kvvtjk4U


#148 [のの子]
やっぱり不良グループの一員。見た目がちょっと‥‥

林君は黒髪に金色のメッシュをいれていた。目がパッチリしているのとアヒル口っぽい口元がいやらしく見える。

「林君‥なんか私達距離近くない、かな?」

ジーッと私の顔を見てる林君。


「聡美ちゃん可愛いね♪」

「えっ?いやいやっそちらこそとてもカッコイイですよ!」

「可愛いなぁ♪こうしてやるっ!」

ガバッ

ギューッと林君に抱きしめられる私。

ちょっちょっとぉおお!

⏰:09/02/03 21:59 📱:SH903i 🆔:kvvtjk4U


#149 [のの子]
「ちょっやだ!」

「聡美ちゃんフニフニして柔らか〜♪♪」

柔らかいって‥!
もう誰か助けてぇ〜!!

自分よりも大きな林君にギューッと抱きしめられ、爪先で立っている私はうまく抵抗できなかった。


「おいっ博也っ!お前何やってんだよ!」

ドンッ

勢いよく林君と私を引き離したのはフクだった。

「フク〜〜!」

⏰:09/02/03 23:03 📱:SH903i 🆔:kvvtjk4U


#150 [のの子]
 
さっと慌ててフクの後ろに隠れる私。

林君は両手を上げて笑っている。

「おはよっフク。なんでそんな怒ってんの?」

「お前なぁ、女好きは別にいいけど二ノ宮さんにまで手だすなよ!この子はお前がつるんでるような子とは違って純粋なんだ。」

私をかばいながらフクが呆れたように言う。

「それにもしアイツがいたらお前ただじゃすまないぞ?」

「何それ。フク心配してくれてんの?優しい〜♪」

ニヤニヤ笑う林君。その顔からは何を考えているのか全くわからなかった。

⏰:09/02/03 23:36 📱:SH903i 🆔:kvvtjk4U


#151 [のの子]
 
やっぱ恐い‥

フクの後ろからチラチラ林君を覗きみる。

「そんな恐がんないでよ聡美ちゃん♪俺って優しいんだよ?」

ニコッて笑いながら私に話しかけてきた。

「アホッ。」

フクが林君の頭を押す。

「とりあえず学校行こう。二ノ宮さん大丈夫?」

「あっ‥うん。」

林君、フク、私の並びで学校に向かう事になった。


‥まさかの展開。
昨日といい今日といい色々ありそうだ。

⏰:09/02/03 23:51 📱:SH903i 🆔:kvvtjk4U


#152 [のの子]
―――――――

「あれぇ?何そのメンツ?」

下駄箱に着くと桃がいた。

「ジャーン♪まさかのメンツに桃ちゃんビックリ?」

ピョンッと桃の所に飛び付く林君。

なんか子供みたい。

「フクと聡美ならわかるけどなんで博也君?」

横目でニヤつきながら桃と林君は話し出した。

「桃、博也君と知り合いなのかな?」

「あぁ‥アイツ顔広いから。特に女の子ね。まっ桃もだけど。」

コソッとフクに話し掛けるとフクは呆れた口調で話しながら上履きに履きかえる。

⏰:09/02/04 00:21 📱:SH903i 🆔:3fjB9AhI


#153 [のの子]
どうやら桃と林君は似た者同士らしい。

気が合うのね。

「ちなみに竜二達のグループはあいつで最後だょ。博也は2組で昨日会った彰は3組。」

フクが私に耳打ちしてきた。

「へぇ〜‥って事は4人組なんだ。」

あの人が最後で良かった。これ以上増えても困る。

だってやっぱり恐いもん!

「4人組じゃなくて5人組だよ。」

えっ?

上履きにはきかえたら調度眞鍋君と柏木君が登校してきた。

柏木君は朝からテンション高め。
「あっみんないる!おはよー♪」

でもさっきの発言は眞鍋君だ。

⏰:09/02/05 14:50 📱:SH903i 🆔:1lWa1G7I


#154 [のの子]
 
おはよっと柏木君に挨拶して欠伸をしながら上履きにはきかえる眞鍋君を見る。

クールっぽい感じの眞鍋君はやっぱり朝から静か。

「眞鍋君、5人組ってもう一人は誰なの?」

私と眞鍋君以外は騒いでいてこの会話を聞いていないみたいだ。

「フク。」

‥‥‥‥‥

「え゛ぇっ?!」

グルッ

勢いよくフクを見る。

「え?何っ?」

私も驚いているけど話を聞いていなかったフクも訳がわからないまま驚いている。

⏰:09/02/05 15:02 📱:SH903i 🆔:1lWa1G7I


#155 [のの子]
まさか‥
私の事を二ノ宮さんって呼ぶフクがっ?
優しくて回りから人気のあるフクがっ?
不良に見えないのにっ?!!

「フッフクも‥眞鍋君達と一緒に喧嘩するの?」

軽くショックを受けながらも信じられずフクに聞くと
フクが一瞬困った顔をしたのを私は見逃さなかった。

「助っ人で‥ちょっと。」

目を合わせずフクが小さな声で告白する。

「そっそんなの昨日一言も言ってなかったじゃん!」

「だって二ノ宮さん喧嘩好きじゃないの知ってたし。」

⏰:09/02/05 19:24 📱:SH903i 🆔:1lWa1G7I


#156 [のの子]
「そっそうだけど嫌いになんてならないし‥言ってよ〜」

ポコポコとフクの胸を叩く。

「ちょっごめんって。でも本当ヤバイ時以外そんな喧嘩しないんだよ?」

開き直ったのかポコポコ叩く私を見て笑うフク。

「それにどうせ桃子は知ってるんでしょ?」

「あぁ、うん。」

ほら、また私だけ仲間ハズレじゃない。

ムスッとする私。

⏰:09/02/05 20:09 📱:SH903i 🆔:1lWa1G7I


#157 [のの子]
 
「おはよ」

ん?

ムスッとした顔のまま声のする方を見る。

「ムスッとしてどうしたの?聡美ちゃん。」

ドキーッ

慌てて目を下に向ける。

だってそこにいたのは

私が会いたくなかったけど会いたかった人

西岡竜二だった。

「こいつフクが俺らと喧嘩したりするの秘密にされて拗ねてんだよ。」

眞鍋君が私の頭に手を置いてクシャクシャしてきた。

⏰:09/02/05 20:32 📱:SH903i 🆔:1lWa1G7I


#158 [のの子]
「ちょっ眞鍋君っ!」

ニヤニヤする眞鍋君。

ペシッ

眞鍋君の手を叩いたの

‥やっぱり西岡君。

でも眞鍋君の手を退けたと思ったら今度は西岡君が私の頭に手を置く。

「拗ねてんの?」

そういいながら顔を覗き込んできた。

⏰:09/02/05 20:49 📱:SH903i 🆔:1lWa1G7I


#159 [のの子]
うぅ〜!
恥ずかしい。

「だってみんな私が知らない事知ってるんだもん。なんか‥仲間ハズレって思って‥」

「でもみんなが知らない事を聡美ちゃんは知ってたりするよ。気にしない気にしない♪」

ヨシヨシ

そう言って優しく頭を撫でてくれた。

ドキドキ

ヤバイ‥!私顔がニヤけてる気がする。

心臓の音がみんなに聞こえちゃうんじゃないかってぐらいうるさい胸を押さえる。

⏰:09/02/06 22:53 📱:SH903i 🆔:34rNxMLQ


#160 [のの子]
「何それー!聡美ちゃんだけが知ってる事なんてあんの?」

さっきまで騒いでいた桃子と柏木君と林君が興味ありげな顔をして近寄ってきた。

確かに‥私だけ知ってる事ってなんだろ?

「聡美ちゃんだけっていうか‥俺と聡美ちゃんだけ。みたいな?」

そう言うと西岡君は私の肩に手を回してきた。
西岡君の勝ち誇った顔にみんな驚く。

.

⏰:09/02/07 12:28 📱:SH903i 🆔:as4P1txo


#161 [のの子]
「おまっ!お前まさかもう手出したんじゃっ?!」

「アホ。」

顔を赤くした柏木君に冷たい目で西岡君が返す。
そんな二人を見て笑うみんな。

でも私は西岡君の言っている事の意味がわかった。

だから彼の右耳に目がいく。髪の毛でハッキリ見えないけど、黒髪が揺れる隙間から微かに光ったピアスが見えた。

私達だけの秘密。

.

⏰:09/02/07 12:36 📱:SH903i 🆔:as4P1txo


#162 [のの子]
―――キーンコーンカーンコーン

「やべっ!急げ!!」

余裕を持って登校したはずなのにあっという間に時間は過ぎて鐘が鳴った。

「じゃーなっ!」

そういって眞鍋君と林君二人は走って行く。

って私達も見送ってる場合じゃない!!今日も遅刻なんて勘弁してよ!

「急げっ!」

5人も慌てて教室に向かった。

⏰:09/02/07 16:57 📱:SH903i 🆔:as4P1txo


#163 [のの子]
――――――

なんとか間に合って今は1時間目の授業中。

教科は英語。

私は勉強は嫌いじゃないし、どうせならテストで良い点数をとりたいからチャント授業を受ける。

って言っても先生の英語を聞いてもなんとなくしかわからないけど‥

回りを見渡すと柏木君は隠れて携帯をいじって、桃子はノートをとっていた。フクは前の席でよく見えないけどたぶんしっかり授業を受けてるはず。

⏰:09/02/07 17:05 📱:SH903i 🆔:as4P1txo


#164 [のの子]
西岡君は‥‥

「‥だから彼女は彼にこう言ったのだ。このろくでなし男っ!と。」

先生に指され言われたトコを訳し終わった西岡君はニコッと笑って座った。

ろっろくでなしって‥

クスクス

ついみんな笑ってしまう。

「西岡〜。ろくでなし以外は良かったのに、お前って奴は‥」

先生も呆れて笑ってしまっていた。

「じゃぁ次は‥小野!訳せ〜。」

西岡君は頭良いみたい。
でもやっぱり優等生までにはいかないのかな。

⏰:09/02/07 17:16 📱:SH903i 🆔:as4P1txo


#165 [のの子]
―――――キーンコーンカーンコーン

「じゃ今日はここまで。」

1時間目終了っと。

次の授業は〜‥

「ねぇ聡美ちゃん。」

ドキッ

授業が終わったと同時に西岡君が振り向いてきた。

「なに?」

「朝からずっと気になってたんだけど‥」

あれ?

「聡美ちゃんさぁ」

西岡君‥
なんか目が冷たい?

「嫌な匂いがすんだけどなんで?」

「‥‥え?」

嫌な匂いって臭いって言ってんの?!!

⏰:09/02/07 18:16 📱:SH903i 🆔:as4P1txo


#166 [チャキ]
毎日読んでます
早く続きみたいです

⏰:09/02/07 18:28 📱:SH706i 🆔:IPQADnZ2


#167 [のの子]
「わっわかんないよ。私香水つけてないし、気のせいじゃないの?」

西岡君の尋問に私は焦る。だって本当に知らないんだもん!

「でも博也の匂いがするんだけどなぁー。」



‥‥‥‥‥‥あっ。
朝のだ。


西岡君の一言で謎が解けた。

⏰:09/02/07 18:30 📱:SH903i 🆔:as4P1txo


#168 [のの子]
チャキさん

ありがとうございますこれからまた少しずつ更新していきます!

⏰:09/02/07 23:29 📱:SH903i 🆔:as4P1txo


#169 [のの子]
「俺の気のせい?」

鋭くなる目。

どっどしよう‥
抱き着かれたなんて言えない。ってか好きな人に言いたくないよ!!

西岡君の目を見れない。

「気のせいじゃないよ♪」
えっ?

気まずい雰囲気の中その場に合わない明るい声が聞こえた。

「博也。」

いつの間にか林君が私の隣に立っていた。

⏰:09/02/08 11:45 📱:SH903i 🆔:3iKs.mwE


#170 [のの子]
げっ!なんでいんのよ!

「さすが竜二♪バレちゃったか。」

「はぁ、お前の香水珍しい香りだからな。聡美ちゃんからその匂いがすればだいたい予想がつくだろ。」

「予想?じゃ抱き合った事わかっちゃった?」

ガタッ

西岡君が立ち上がる。

「あっあの‥‥!」

西岡君が立ち上がった事で私も慌てる。

だって二人とも笑ってるけど怒ってるのがヒシヒシと伝わってくるから。

⏰:09/02/08 11:53 📱:SH903i 🆔:3iKs.mwE


#171 [のの子]
「どうせお前から抱き着いたんだろ?聡美ちゃん困らせんなよ、アホ。」

「えぇ〜♪聡美ちゃん全然嫌がってなかったよ?」

グイッ

林君に肩を掴まれ引き寄せられる。

「ちょっと林君やめ‥
「だーかーらー!嫌がってんのがわかんないのかよっお前は。離れろ。」

「やだ。」

二人共私を無視して今にも喧嘩が始まりそうな雰囲気。

ってかこの二人は本当に仲良いのか?

⏰:09/02/08 18:00 📱:SH903i 🆔:3iKs.mwE


#172 [のの子]
「お前のその臭い匂いが聡美ちゃんに移るだろうが。」

「うわ〜ひどいな。俺すごいショック〜♪」

ギューッ

「ちょっ!」

また林君に抱き着かれた。
「竜二がいじめるよ〜♪」
やっやめて〜〜〜!

⏰:09/02/08 18:13 📱:SH903i 🆔:3iKs.mwE


#173 [のの子]
ダンッッ!!

「っ!ビクリした〜」

林君も驚いたみたいで抱き着いていた手に一瞬力が入った。
私も驚いて体が固まる。

一方西岡君は自分のバッグを私の机の上に置いたと思ったらゴソゴソと何かを探してるみたい。

「‥‥あった。」

そういうと私の目の前に何かを突き出す。

これは‥

「こっ香水?」

⏰:09/02/08 18:29 📱:SH903i 🆔:3iKs.mwE


#174 [のの子]
「博也どけ。」

西岡君が林君を睨む。

さっきまで一応笑顔でいた西岡君だけど今は冷たい目。さすがにその目からは恐さが伝わってくる。

「ちぇっわかったよ。」

林君が不満げな顔をしながら離れる。

「西岡君‥?」

一対一になった私と西岡君。すると西岡君は私の目をみてニコッと笑う。

プシュッ

「きゃっ」

西岡君が持っていた香水が私にかかる。

⏰:09/02/08 18:47 📱:SH903i 🆔:3iKs.mwE


#175 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200

⏰:09/02/08 18:56 📱:D704i 🆔:US6ZQS6c


#176 [チャキ]
続きみたい

⏰:09/02/08 19:26 📱:SH706i 🆔:bQ/3HwK.


#177 [のの子]
西岡君の香水は爽やか匂いだった。

「なんで香水?」

訳がわからず西岡君を見ると満足げな顔をしてる西岡君。
それにたいして私は目をパチクリさして口も開いてる。

やっぱ謎‥


「これで聡美ちゃんは俺と同じ香り。嫌な匂いもとれて良かったね♪」

ヨシヨシ

朝みたく西岡君が頭を撫でてくれた。

⏰:09/02/09 00:40 📱:SH903i 🆔:fYXoiXcg


#178 [愛]
待ってます^pq`フ◇

⏰:09/02/10 23:32 📱:W54SA 🆔:9PiqSqu6


#179 [のの子]
みなさん

更新するって言ってできなくてすみません
明日必ずします

⏰:09/02/11 02:09 📱:SH903i 🆔:Fvaqv1CY


#180 [のの子]
「うわ〜そんな独占欲強いと嫌がられるよ。ね?」

林君が私達を見て呆れた口調で言う。

「どっ独占?」

意外な言葉に食いつく私。
独占て‥‥ なんで?

キョトンとしてる私をみてクスッと笑った西岡君。

「そういうの聡美ちゃんの前で話しても混乱しちゃうだけだから。とっとと教室に帰れ。」

シッシッ

猫にやるみたいに林君を追い払う。

⏰:09/02/11 14:38 📱:SH903i 🆔:Fvaqv1CY


#181 [のの子]
「‥竜二のばーかっ!」

そう言い放つと林君は逃げるように走っていってしまった。

「ガキだな。」
「子供みたい‥」

‥‥‥チラ

西岡君と目が合う。


「「ぷっ」」

二人して笑いだす。

⏰:09/02/11 16:27 📱:SH903i 🆔:Fvaqv1CY


#182 [のの子]
 
もうすぐ休み時間が終わるのに笑いが止まらない。

別に林君の事を馬鹿にしてる訳じゃなくて、二人でこういう風に笑い合えてるのが私は嬉しいんだと思う。


「ってかそろそろ俺らに気付いてくんない?」

「「え?」」


そこにいたのは遠慮気味のフクと拗ねてる柏木君にニヤついてる桃子。

「俺らずっと傍にいたのに全然気付いてないっしょ!なんなの君達っ!」

柏木君が私達を指差しながら騒ぎだした。

「あーうるさいなぁ」

西岡君はわざと大袈裟に両手で耳を塞ぐ。

⏰:09/02/11 16:47 📱:SH903i 🆔:Fvaqv1CY


#183 [のの子]
「あぁっ!コノヤロー!!」

更に騒ぎだした柏木君。

そんな柏木君をなだめながら押さえるフク。

両手で耳を塞いだまま柏木君を見て笑う西岡君。

不良グループって言われてるけど、今は恐さとかなくてただの高校生な3人。

そんな3人を見て笑う私と桃子。



こうやって私の新たな高校生活が始まったのだ。

.

⏰:09/02/11 16:56 📱:SH903i 🆔:Fvaqv1CY


#184 [のの子]
――――――――

6月

色々あった始業式から2ヶ月が過ぎた。

2ヶ月の間に何か変わったかと聞かれたら梅雨になった事ぐらい、かな?

あっ!あと‥


「りゅっ竜二君!また彰君達が喧嘩してる〜!」

「えぇ〜またぁ?今月入って4回目じゃん。めんどくさー‥」

そう言って動こうとしない竜二君の腕を引っ張る私。

「早く止めなきゃっ!それに桃子置いて来ちゃったんだから〜!ほらっ竜二君出動ー!!!」

⏰:09/02/11 17:13 📱:SH903i 🆔:Fvaqv1CY


#185 [のの子]
クスッ

「しょうがないなぁ〜」

そう言ってゆっくり立ち上がった竜二君。

「早く早くっ!」

小走りする私。

「聡美ちゃん転ぶよ〜」

ピタッ

振り返ってクスクス笑いながら歩く竜二君を睨む。

.

⏰:09/02/11 18:08 📱:SH903i 🆔:Fvaqv1CY


#186 [のの子]
「ゴメンッゴメン。ほらっあの喧嘩バカ達のトコ行こう。」


‥クスッ

これから行く場面に合わない笑った顔で2人で向かう。


そう、2ヶ月の間で私は西岡君達を名前で呼ぶようになった。

博也君に名前で読んでって頼まれたのがきっかけ。


ちなみに竜二君とは‥

何も変化はありません。

⏰:09/02/11 19:01 📱:SH903i 🆔:Fvaqv1CY


#187 [のの子]
――――――

「イッテー!!」

「あぁもうっ!うるさいなぁ〜。じっとしてて!」

「絆創膏どこにあんの?」
「おいっ隠れてベッド使うなって!」


なんとか喧嘩止めて保健室にきた私達。ラッキーな事に先生はいなかった。

って怪我をしてる4人の手当てで大騒ぎ。旬君は痛がって逃げるし、彰君は自分で手当てしようと動き回っちゃうし、博也君はベッドで寝ようとするし‥

⏰:09/02/12 07:51 📱:SH903i 🆔:LwK2a/tw


#188 [のの子]
「もう桃やだーっ!」

流石の桃子もお手上げ状態。

「フクは?大丈夫」

「俺は自分でできるから桃の手伝ってやって。」

「わかった。」

今回はフクも巻き込まれたみたいで口元が少し切れて顔に痣があった。

「‥で?今回はなんで喧嘩したわけ?」

竜二君が先生の椅子に座りながら聞く。

⏰:09/02/12 08:01 📱:SH903i 🆔:LwK2a/tw


#189 [のの子]
「「「‥‥‥」」」

気まずい雰囲気が流れる。

どうしたんだろ。いつもならすぐ理由話すのに‥

「なにっ?なんで黙ってんの?」

「竜二。原因、俺。」

そう言ったのは
彰君だった。

「彰?どういう事?」

あまりお喋りな方ではない彰君。窓に寄り掛かりながら外を見る。

⏰:09/02/12 08:13 📱:SH903i 🆔:LwK2a/tw


#190 [のの子]
「‥あの事知ってる奴がいてさ、言いふらすとか言ったから殴った。」

あの事?

なんの事かわからず私と桃子は顔を見合わせる。

「あの事って‥なんで知ってんの?」

竜二君が眉間にシワを寄せる。

「‥よくわかんね。とりあえず殴ってたから。」

いつもふざけて明るい5人が黙っているなんて‥
あの事ってなんなんだろう?
.

⏰:09/02/12 16:30 📱:SH903i 🆔:LwK2a/tw


#191 [のの子]
結局〔あの事〕について聞きたかったけど皆の様子を見てると聞ける雰囲気じゃなかった。

――――――

「じゃーねぇ。」
「またなぁ!」

あれから皆普通にしているけど彰君だけは私達の教室に来る事はなかった。

「聡美っ一緒に帰ろう♪」

「うんっ。」

桃子と帰る仕度をしていると同じクラスの春日君が近づいて来た。

⏰:09/02/12 17:47 📱:SH903i 🆔:LwK2a/tw


#192 [のの子]
「二ノ宮さん、今日日直だよね?先生がなんか呼んでたよ。」

「えっ本当に?わかった。ありがと。」

まさかのお呼び出し。
どうせ雑用やらされるんだろうなぁ。

「桃子ゴメ〜ン。日直の仕事あるらしいから先帰ってていいよ。」

「それ時間かかんのぉ?待ってようか?」

「んーわかんないから大丈夫だよ。ゴメンねっ。」


桃子を下駄箱まで送るとそのまま職員室に向かう。

⏰:09/02/13 12:49 📱:SH903i 🆔:R2SDhxfw


#193 [のの子]
竜二side

「竜二帰ろうぜ〜♪」

旬とフクがきた。

「あぁ。彰達は?」

「彰は先帰ったって。」

俺から目線をはずして苦笑いしながら答える旬。

ドンッ
「イテッ!」

バッグを旬にぶつける。

「お前がそんな顔だと空気重くなるだろ?元気がとりえなんだからいつも通りにしてろよ。」

「‥‥だなっ!俺は元気なきゃだよな!」

いつも通りの笑顔になった旬を見て俺もフクも笑う。

.

⏰:09/02/14 19:27 📱:SH903i 🆔:18JgMLmM


#194 [のの子]
「行くか。」

そう言って3人歩きだす。

あっバイバイ言うの忘れた。

教室を出る時軽く振り返ると彼女は春日っていうクラスの男子と話していた。


‥‥ちぇっばーか。

結局何も言わずに俺は教室を出た。

.

⏰:09/02/14 19:43 📱:SH903i 🆔:18JgMLmM


#195 [のの子]
博也も合流して下駄箱に向かう。

靴を履いて外に出ると雨が降っていた。

「傘持ってきてねぇ。」
「俺も。」
「俺も〜。」
「俺持ってるけど?」
「私も持ってるよぉ♪」

傘持ってないのはもちろん俺・旬・博也。持ってるのはフク・桃ちゃん。

「ってか桃なんでいんだよっ?」

フクのツッコミに笑う桃ちゃん。

⏰:09/02/14 20:15 📱:SH903i 🆔:18JgMLmM


#196 [のの子]
「聡美日直で先生に呼び出されちゃったから先に帰るんだぁ。だから誰か一緒に入る?♪」

桃ちゃんの手にはピンクの傘がある。

「えっマジ?ありがと!♪」

「じゃ俺桃ちゃんと〜♪」
「お前は俺の傘。」
フクが博也を止める。

傘持ってんのかな‥

.

⏰:09/02/14 20:31 📱:SH903i 🆔:18JgMLmM


#197 [のの子]
俺の頭に彼女の顔が思い浮かぶ。


「俺‥聡美ちゃんと帰る。」

ポツリと一言呟く。

「え?竜二なんか言った?」

「悪い、先帰って。」

俺は来た道を戻ろるため振り返って歩きだす。

.

⏰:09/02/15 01:00 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#198 [のの子]
ガラガラ

教室に戻るともう誰もいなかった。でも彼女の机にはまだバッグと傘があった。

まだ戻って来てないか。

すれ違うんじゃないかと思って走ってきた俺。
息を切らしながら座った椅子は彼女の。

彼女の机。シャーペンで書いたラクガキがちらほらある。

ぷっ何してんだし。

.

⏰:09/02/15 01:07 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#199 [のの子]
「聡美ちゃんらし〜。」

かわいらしい色々なラクガキの中にあるものを見つけて俺はそれに目が止まる。


『スキ』


‥どういう意味でこの言葉を書いたんだろう。

何を 誰を
スキなんだろう...


「好きって言われてー‥」

『スキ』の文字を指でなぞる。

⏰:09/02/15 01:14 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#200 [のの子]
でもその瞬間〔あの事〕を思い出して指が止まる。

言った方が良いよな‥でもこれは俺だけの問題じゃなくなる。


「‥とりあえず、早く戻ってこーい。」


なんでか今ものすごく会いたい。

彼女の笑った顔を見て安心したいんだ。

.

⏰:09/02/15 01:21 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#201 [めたぶぅ]
気になるぅ
喉から手が
出そうなくらい

⏰:09/02/15 01:54 📱:N02A 🆔:yE8K46nE


#202 [のの子]
めたぶぅさん

初めて竜二sideを書いたんですけどそう言って貰えて嬉しいですっ
これから色々起こるんで楽しみにしててください

.

⏰:09/02/15 16:00 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#203 [のの子]
聡美side

「先生ぇ、終わりました〜。」

「おぅありがとなっ!帰っていいぞ〜♪」

「はぁい。」

やっと終わったぁ‥先生ってば日直だからってパシらせないでよ〜。

職員室に行くと先生に頼まれたのは山になった書類の仕分けとホッチキスでまとめる作業。しかも1人で‥

黙々と1人で作業して終わった時には4時半を過ぎていた。

もうすぐ5時じゃん!早く帰ろうっ。

⏰:09/02/15 16:41 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#204 [のの子]
静かな廊下を小走りする。

パタパタ

外は雨。校庭にはいつもいるはずの運動部もさすがにいない。
さらに暗い廊下。

なっなんか怖いなぁ‥

「早く帰ろうっ。」

自然と足が速くなる。

そのまま教室のドアを勢いよく開ける。

⏰:09/02/15 16:57 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#205 [めたぶぅ]
ブクマしたよ
楽しみにしてます
頑張ってねぇ

⏰:09/02/15 17:02 📱:N02A 🆔:yE8K46nE


#206 [のの子]
ガラガラッ

「ぅおっ!」
「ぅわぁあっ!」

教室を開けた瞬間、暗い教室の中から人影と声が聞こえて驚いて叫んで座り込んでしまう。

「ちょっ聡美ちゃん大丈夫?」

「ふぇ?」

顔をあげると目の前に竜二君が心配そうな顔をして立っていた。

「なっえっ竜二君?えっ‥なんでなんでっ?」

「待ってたの。俺傘なくって帰れないからさ。」

そう言う竜二君はニコッと笑って外を指差す。

⏰:09/02/15 17:14 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#207 [のの子]
めたぶぅさん

マジですかブクマありがとうございまーすっ
楽しみにしててください

.

⏰:09/02/15 17:17 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#208 [のの子]
「さすがに待ちくたびれて迎え行こうと思ってたんだよね〜。はいっ。」

差し出された竜二君の手。

ドキン

「あっありがと。」

竜二君の手を握ろうと右手を出すが手が微かに震える。でも先に竜二君が手を握ってきて引っ張られた。

グイッ

「うわわっ」

よろけて竜二君の胸に飛び込む私。

.

⏰:09/02/15 17:25 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#209 []
ははははまってしまいました*´□`)ノ
このお話…スキです…
わがままになってしまいますが、めっちゃ気になるので書いて下さい(≧ω≦)b

⏰:09/02/15 17:56 📱:SH901iS 🆔:IclRyXbE


#210 []
 
この物語大好きです
最近更新してくださって
とても嬉しいです!
本当いつも楽しみです
毎回毎回忙しい中の更新
頑張ってくださいね
応援してます(´・Д・`)
 

⏰:09/02/15 18:00 📱:N906imyu 🆔:MNBO6hS2


#211 [のの子]
さん

はははまっていただいて嬉しいですっスキだなんて‥あざーっす
そんな事言われたら更新頑張っちゃいます

さん

最近更新すると皆さんが喜んでくれて私も嬉しいです更新しない時はかなり遅くなる奴なんですけど‥笑 楽しみにしててくださいねっ(/∀`

⏰:09/02/15 19:41 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#212 [のの子]
カァーッ

「ごっごめんなさい!」

慌てて竜二君から離れる。

グッ

離れようとした時竜二君に手を掴まれた。ビックリして竜二君の顔を見ると、久しぶりに見る妖しい笑顔。

「‥えっ?なっなに?」

「聡美ちゃん♪ピアスしてる?」

ドキッ
.

⏰:09/02/15 19:56 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#213 [のの子]
「ねぇしてる?」

ドキッ ドキッ

「なっなんでそんな‥」
「言わないなら確認するけどいいの?」

ドキーッ

うぅ‥意地悪め〜。

「しっしてるょ。」

「ふーん。」

妖しくニコニコ笑う竜二君。

「‥もういいでしょ〜?」

「んー、じゃさっきクラスメイトの春日君と何話してたの?」

竜二君の目が黒く光った気がした。

⏰:09/02/15 20:30 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#214 [のの子]
「えっ?あぁ、先生が呼んでるって教えてくれたの。それだけだよ?」

「聡美ちゃん楽しそうに笑ってたけど?」

「なっ‥」

コリッ

竜二君は私の手を離さずもう片方の手で私のピアスをいじりだした。

カァーッ
「ちょっやめて。」

「やだ。」

ドキッ ドキッ

.

⏰:09/02/15 20:40 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#215 [のの子]
もうやめて〜!しっ心臓が持たないよぉお!!

どうすればいいかわからずギュッと目をつぶる。

すると竜二君がわたしの耳の横で呟いた。

「特別だって事忘れちゃダメだよ?」

ドキンッ

あの日以来聞けなかった言葉。
特別と言われた日から毎日つけているピアス。
だって特別の証だって思っているから。
.

⏰:09/02/15 20:56 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#216 [のの子]
でもあれから何も変わらなかった私達。
正直竜二君の気持ちがわからなくなっていた。
だって『好き』って言われた訳じゃないから‥

「えっ聡美ちゃん?」

いつの間にか私は涙を流していた。

「ちょっどうしたの?」

「‥竜二君にとって特別って何?」

「えっ‥?」

「特別って毎日学校で会って話してご飯食べたりして、また明日で終わるのが特別なの?」

握られていた手に力が入る。

「ちょっ聡美ちゃ‥」
「そんなの特別じゃないっ。ただの友達だよ!なら友達って言ってよ!」

握っていた手を振りほどいて私は自分の机に向かう。
.

⏰:09/02/15 21:12 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#217 [のの子]
自分が何を言ってしまったのかよくわからない。でも涙が止まらないのは言った事を後悔してる訳じゃないのはわかる。

ガタッ ガタンッ

「ちょっと待ってよ!聡美ちゃんっ!」

肩を掴んだ竜二君の顔をまともに見れない。

「グズッ‥また明日ね。」

「待てって!」

「あっ傘ないんだっけ?あげるよ。」

結局竜二君の顔を見ずに私は教室をでた。

竜二君を残して‥

⏰:09/02/15 21:34 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#218 []
なななんと……(゜Q。)
ここでですかぁ
気になりすぎて眠れないっすよ(´Д`)笑

更新頑張って下さい

⏰:09/02/15 22:19 📱:SH901iS 🆔:IclRyXbE


#219 [のの子]
ザァーーー

さっきよりも強くなった雨の中ビショビショになりながらも走る。

「ハァハァッ‥グズッ‥ヒック‥ばかぁ〜。西岡竜二のバカヤロー!」

強い雨の音に拒まれて私の声なんて誰にも、どこにも届かない。

私が泣いてるのだって雨のせいで誰も気付かない。

.

⏰:09/02/15 22:21 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#220 [のの子]
‥‥私の気持ちだって竜二君は気付かない、届かない。

「‥うわぁーーん。」


でもこの時の私だって竜二君の気持ちなんて何も知らなかった。


私達はただ『好き』って言いたくて、言われたかっただけなんだよね‥

ただ恋をしていただけなんだよね..

.

⏰:09/02/15 22:29 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#221 [杏奈]
今日の更新は終わりですか?
この小説好きです
頑張って下さい

⏰:09/02/15 23:28 📱:SH905i 🆔:35zS1DTM


#222 [のの子]
さん

まさかの展開っって感じですよね
これから竜二と聡美がどうなっていくか私も考えながらなんで今後の展開も楽しみにしててください

杏奈さん

もう少し更新できたらしますこの後の展開を今色々考えてるんですょ
どうしようかなぁ‥笑
これからも見に来てくださいねっ

⏰:09/02/15 23:46 📱:SH903i 🆔:SinPoY0U


#223 [我輩は匿名である]
楽しみにしてますx
頑張ってーxx

⏰:09/02/15 23:55 📱:W51SA 🆔:sqd/.iJA


#224 [みぃちゃん]
初コメします

この小説のファンになっちゃいました
これからも頑張って下さい

更新されるの楽しみにしてます☆

⏰:09/02/15 23:55 📱:D903i 🆔:FIs.2fRo


#225 [我輩は匿名である]
>>90-100

⏰:09/02/16 06:48 📱:W51SA 🆔:8pUbpQVs


#226 [のの子]
我輩は匿名であるさん
みぃちゃんさん

遅くなりました
昨日ゎ結局更新できなくてすみませんでした!
これから少し更新していくんで楽しみにしててくださいっ

_

⏰:09/02/16 23:36 📱:SH903i 🆔:gXH4zds6


#227 [のの子]
―――――
あの日からもうすぐ3日がたつ。

竜二君は特にいつもと変わらなかった。
ただ私と目を合わせなくなった事以外は‥

「ゴホッゴホッ‥」

「聡美風邪ひどくなってない?大丈夫ぅ?」

「ンッ‥大丈夫だよ。」

あの日雨に濡れた私は案の定風邪をひいた。でももうすぐ魔の中間テスト‥
風邪だからって休んでなんていられないのだ。
.

⏰:09/02/16 23:48 📱:SH903i 🆔:gXH4zds6


#228 [のの子]
って言っても私の頭には数学や英語なんて入らなかった。

あるのは竜二君の事だけ。


やっやっぱり気まずい‥
どうしよう〜!
あの時は勢いであんな事言ったけど今冷静に考えれば私ってばなんて事をっっ!

正直こんな事をあれから毎日考えてる。

.

⏰:09/02/17 00:07 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#229 [のの子]
だって‥好きな人とは仲良くしてたい。

こうしたのは私だけど
この状況はやっぱり辛かった。

「えぇ〜!そんな事言ったのぉ?聡美キッツーイ♪」

「そっそれはわかってる。反省もしてるし‥ってか笑わないでよねぇ!」

笑ってる桃子をを叩く。

「だって〜、聡美がそんな事言うの想像できないんだもんっ。竜二君の胸にグサーって刺さったよっそれ♪」

桃子の言葉は私の胸にグサーと刺さってるって‥

⏰:09/02/17 00:56 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#230 [のの子]
お昼休み。

唯一私が竜二君の事を好きなのを知っている桃子を相談があるとお弁当片手に引っ張ってきた。
ちなみにここは家庭科室。

「まぁ聡美の気持ちもわかるけどねぇ。でもぉ‥」

「なっなにぃ?」

恐る恐る聞く私。
恋愛初心者の私は桃子の言おうとしている事なんてわかんらない。だから余計恐い。

「やっぱ嫌われたかな?」

桃子に言われる前に先に私が言った。

⏰:09/02/17 11:24 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#231 [のの子]
「いや、そういう‥」
「ゴホッゴホッ、ゴホッ!」

「ちょっ聡美本当大丈夫なのぉ?」

なんか‥頭がボーッとしてきた。

「うん。大丈夫だよ。ゴホッ‥で、何?」

「んー、まぁはっきり言えば聡美も悪いって思うかなぁ。だって周りから見れば聡美は竜二君の特別だって事ぐらい誰でもわかるもん。」

「うん、そうだよね‥」

私も今ならそう思う。
だって話さなくなってから竜二君の優しさがわかったんだから。

⏰:09/02/17 11:36 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#232 [のの子]
竜二君は女の子とは全然話さない。私とは授業中でも話しかけてきたくせに‥

竜二君は私の帰りが遅くなる時や1人で帰る時は一緒に帰ってくれた。

竜二君は自分の事を少しずつ教えてくれていた。

好きな食べ物や漫画やTV、嫌いな食べ物や動物。

昔の話もたくさんしてくれてた。

それを私はいつの間にか当たり前にして竜二君の気持ちが見えなくなっていた。

⏰:09/02/17 11:49 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#233 [のの子]
今も左耳に光るピアスに触れる。

「でも聡美の気持ちもわかるよぉ?ただ欲が出ちゃったんだよ♪気にしない気にしなぁいっ♪」

「あのね〜‥」

「‥まぁ仲直りしたいなら聡美から言うしかないと思うよぉ?きっと竜二君聡美の事傷つけたって思ってるだろうし。」

「うん‥」

.

⏰:09/02/17 12:09 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#234 [のの子]
――――

「そろそろ教室戻ろっかぁ。」

「うん‥ゴホッゴホッ」

「やっぱ保健室行ってくればぁ?キツそうだけど‥」

「大丈夫っ♪行こう。」

そう言ったものの本当は結構キツくなってきていた。


人が行き会う中ボーッとしながら階段を降りてると前からきた誰かと肩がぶつかった。

「ぁっ‥‥」

.

⏰:09/02/17 12:21 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#235 [のの子]
グラッと私の体が揺れて足がもつれる。

ぅわ‥落ち‥る
「聡美っ!」

グイッ!  ドンッ

誰かが私の腕を引っ張ってくれた。

「おいっ!ちゃんと前見て歩けっ!」

誰かの大きな怒鳴り声が聞こえる。

「聡美っ大丈夫?!」

今のは桃子の声‥だよね。

ギュッ

誰かに抱きしめられた。

‥誰?
.

⏰:09/02/17 12:40 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#236 [のの子]
「マジでビビらせんなよ!ばか。」

この香り...

「ゴホッ竜二君‥?」

ゆっくり顔をあげると

やっぱりそこには竜二君がいた。

「頼むから‥」

竜二君の顔は怒っているのに寂しそうな顔をしていた。でもそんな彼の右耳に光るピアス。

ポロ‥ポロ‥

「ごめっ‥ごめんなさ‥い。私‥」
.

⏰:09/02/17 13:16 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#237 [のの子]
あんな自分勝手な事を言ったのに、心配してくれている竜二君。

私を抱き抱える腕の力が『特別』っていう事を教えてくれる。

竜二君はやっぱり変わっていなかった。

あの日から竜二君の気持ちは全く変わってなんかいなかったんだ。

「ゴホッ‥竜二君、ごめっん‥な‥さい‥」

階段で座り込みながら私を抱き抱えてくれている竜二君の胸の中で大粒の涙を流して泣いた。

「俺こそ‥ごめん。」

そう言ってギュッとまた力強く抱きしめてくれた。

⏰:09/02/17 17:48 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#238 [のの子]
「あぁーっ!竜二が聡美ちゃん泣かしてる!」
「可哀相に‥」
「あっコラッ離れろ!」
「桃もいるのに〜!」
「バカッお前ら静かにしろよ。」


‥‥‥‥‥


「‥おーまーえーらーっ、完っっ璧今良いところだろうがっっ!空気よんでどっか行けっ!!」

「だってー!」

カァーッ

つい二人っきりの世界になってたけど、私達の周りには他の生徒やみんながいた。

⏰:09/02/17 18:05 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#239 [のの子]
「だってじゃないだろ!もういいっ。聡美ちゃん保健室に連れてくからお前ら邪魔すんなよ?」

「ゴホッゴホッ‥竜二君、私なら大丈夫だよ?」

「大丈夫じゃないだろ。」

グイッ

「ひゃっ!」

あっという間に私は竜二君にお姫様だっこされて階段を下りていく。

ちょっこれは恥ずかしすぎるでしょ〜!

「むっ無理無理無理っ!」

「うるさーい。」

「でもぉおおー!」

私の虚しい声が階段に響いて消えていった。

⏰:09/02/17 18:13 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#240 [のの子]
また残された5人組。

「うわ〜お姫様だっこして行っちゃったよ。」
さすがに驚く旬。

「俺も行こ‥」
「殺されるぞ?」
ついていこうとする博也を止める彰。

「桃もお姫様だっこしてほしいな〜♪」
「‥俺無理だからね。」
甘えてきた桃子にハッキリ言うフク。

全くマイペースな仲間達でした‥

⏰:09/02/17 18:30 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#241 [のの子]
キーンコーンカーンコーン―――

「ゴホッゴホッ‥チャイムなっちゃったね。」

「あぁ、いいよ別に。」

保健室に着いてすぐベッドに放り込まれた私。
ベッドの横には竜二君が座っている。


‥‥‥‥


「「あの」」

あ‥かぶっちゃった。

⏰:09/02/17 19:10 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#242 [のの子]
竜二side

やべ。かぶったー。

「ゴホッどっどうぞ!竜二君から‥!」

聡美ちゃんが顔を赤くする。

「えっ俺?あぁ‥うん。まぁこの前の事なんだけど」

「うん‥」

ドクン ドクン ドクン

‥心臓やばいな。

「なっ泣かしてごめん。俺、勝手に聡美ちゃんには‥なんていうか、伝わってるとか思ってた。でも言わなきゃわかんない事もあるよね。」

聡美ちゃんの顔を見れない。

⏰:09/02/17 20:01 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#243 [のの子]
また傷つけて泣かしちゃうんじゃないかと思うと、正直恐い。

3日前―――

「あっ傘ないんだっけ?あげるよ。」

そう言って教室を出ていく聡美ちゃんの背中を見つめる俺。

追いかければ追い付く。でも追いかける資格がない。

そうだよな。俺は聡美ちゃんの彼氏でもなんでもないんだから‥

.

⏰:09/02/17 20:17 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#244 [のの子]
 
『特別』って言ったって俺達は付き合ってない。
俺は自分の気持ちを言う事はなかった。

『特別』って事で聡美ちゃんを繋ぎとめていたようなもん。

『特別』‥
聡美ちゃんにとってはキツイ言葉だったのかもな。

聡美ちゃんの机にある『スキ』の文字。

「‥好きだよ。」

その文字を俺は目に焼き付けるように見つめる。
.

⏰:09/02/17 21:13 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#245 [チャキ]
本当にはまっちゃいました
頑張って更新して下さい

⏰:09/02/17 22:11 📱:SH706i 🆔:HACWq4pU


#246 [のの子]
チャキさん

ありがとうございます
今から少し更新するんで楽しみにしててください.

⏰:09/02/17 23:24 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#247 [のの子]
その後どうやって帰ったのかはっきり覚えていない。

覚えてるのは聡美ちゃんが貸してくれた傘がピンク色だった事ぐらいだった‥


――――

次の日から俺はいつもと変わらないよう過ごした。

色々悩んだけど答えが出なかったんだ。ってか出す勇気がなかった。
またあの時みたく聡美ちゃんに拒否られるのが怖かったから。

だから聡美ちゃんの目が見れなかった。

‥けどやっぱ自然と目は聡美ちゃんにいく。

⏰:09/02/17 23:39 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#248 [のの子]
「‥竜二見すぎ。」

「っ!‥うるせー。」

「ぷっなにっ?お前聡美ちゃんと喧嘩したの?」

やかましい旬を一発殴りたい気持ちを抑えて俺はまた聡美ちゃんを見る。

聡美ちゃんは桃ちゃんや他の女子と話してて気付かない。

「なんかあったの?」

フクが読んでいた漫画を閉じて俺を見る。

「別にー。」
.

⏰:09/02/17 23:48 📱:SH903i 🆔:OXGoLoVo


#249 [のの子]
 
「嘘つけ。2人が様子おかしいの俺でもわかるよ?」

そういうと旬も俺を見つめる。

「なんかあったなら言ってみろよ。なっ?」


「俺勘違いしてたんだよ。離れていかないって‥っていうか俺が勝手に捕まえてただけなんだよね。」

『特別』って言葉を利用して‥

「なのに肝心な事を伝えないで苦しませて‥結局離れていった。自業自得ってやつ?」
.

⏰:09/02/18 00:04 📱:SH903i 🆔:Gu/lKrfI


#250 [のの子]
なんだか自分が惨めて笑えてくる。

「なのに‥それでも俺はやっぱ諦められない。」


「‥じゃ行動してやれよ。あっちもお前の事気にしてるみたいだし?」

「二ノ宮さんもお前の事チラチラみてるよ?結局同じ気持ちなんじゃない?仲直りしたいんだよ。」

ドキッ

仲直り‥か。

「‥なら俺が動かなきゃダメだよな。」

仲直りする時、つまりそれは俺が彼女に気持ちを伝える時。
.

⏰:09/02/18 06:06 📱:SH903i 🆔:Gu/lKrfI


#251 [のの子]
 
あの日から聡美ちゃんとギクシャクしても右耳にあるピアスははずさなかった。

俺達の中で唯一繋がってる物だって俺は思ってる。

だから聡美ちゃんの左耳にはピアスがあるか気になった。

もしあったら‥

もしあったら俺は‥‥


「やっぱ無理だ‥」

昼休み俺は屋上で一人うなだれる。

「あんな避けられてちゃ声もかけられねーよっ!」
.

⏰:09/02/18 06:16 📱:SH903i 🆔:Gu/lKrfI


#252 [のの子]
でも聡美ちゃんの事だから、悪気なんてない。
どうすれば良いかわかんなくて困ってんだろうな‥

そうさせたのは俺だし。
でもさすがに、

「凹む〜‥」


キィーッ

扉が開く音に反射的に振り返る。

そこには‥

「彰?」
.

⏰:09/02/18 23:48 📱:SH903i 🆔:Gu/lKrfI


#253 [のの子]
「何してんの?まさか告白の練習?」

笑いながら彰は俺に近づいてくる。

‥うぜーっ。

「別に。ってかお前こそ1人で珍しいじゃん。俺に用とか?」

「別に〜。」

そう言った彰は俺の横に座った。

⏰:09/02/18 23:55 📱:SH903i 🆔:Gu/lKrfI


#254 [キノコのコ]
あげ
楽しみにしてますx

⏰:09/02/19 23:15 📱:W51SA 🆔:C4vqfk/g


#255 [チャキ]
あげ

⏰:09/02/20 06:50 📱:SH706i 🆔:fCLbNggs


#256 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300

⏰:09/02/20 20:01 📱:F904i 🆔:aLo1zaDI


#257 [のの子]
 
遅くなってすみません

今から更新します

.

⏰:09/02/20 21:21 📱:SH903i 🆔:T5bkjHNk


#258 []
待ってました
本当に気になってましたよ
忙しいと思いますが、お時間があるだけ更新お願いしますm(__)m

⏰:09/02/20 21:36 📱:SH901iS 🆔:CDT7lVyw


#259 [のの子]
「なんだよっそれ。」

そう言って俺はフェンスに寄り掛かった。

久しぶりの快晴。
生ぬるい風が流れる。

「お前アイツと喧嘩したんだってね。おめでとー。」

ククッと笑った彰が憎たらしい。

「喧嘩するほど仲が良いって言うだろ。」

「どうだか。お前がいない間に誰かにとられるかもよ?」

.

⏰:09/02/20 21:38 📱:SH903i 🆔:T5bkjHNk


#260 [のの子]
イラッ

たった3日話してないだけでとられてたまるかっ!

「そんな心配いらないよ。」

笑ってみせたけど内心そこまで自信はなかった。
だって聡美ちゃんボーッとしてる事多いから変な奴に騙されそうで‥

「そんなのわかんねぇって。いつ何が起きるかわかんねぇし、ちゃんと見てなきゃ逃げられるぞ?」

そう言った彰の笑った顔はどこか寂しげで、〔あの事〕を思い出させた。

「‥‥そうだな。」

たぶん俺も今、彰と同じ顔をしてる。

⏰:09/02/20 21:51 📱:SH903i 🆔:T5bkjHNk


#261 [のの子]
キノコのコさん
チャキさん
我輩は匿名であるさん
さん

あげありがとうございましたっ(/∀`
今日少しですけど更新するんで待っててください

.

⏰:09/02/20 21:54 📱:SH903i 🆔:T5bkjHNk


#262 [むーちゃ]
かなりおもしろいです

ゆっくりと更新お願いします

⏰:09/02/20 23:44 📱:F904i 🆔:aLo1zaDI


#263 [我輩は匿名である]
主さん,更新楽しみにしてます
ところで感想板とかありますかぁ
ちょっと見づらいので,感想板があったら感想や返スはそっちに書いていただけたら,嬉しいなぁとか思いました

⏰:09/02/21 00:16 📱:SH902i 🆔:i0DvpczI


#264 [のの子]
むーちゃさん

ありがとうございますっ更新遅いですけど楽しみにしててくださいっ

我輩は匿名であるさん

感想板ありますっ一応こっちにカキしてくれた方にはこっちで返事してたんですがやっぱ見にくいですかねすみませんっ
今後は気をつけます

みなさんへ
感想などのお返事は感想板にカキするんで良かったらそっちも見てくださいっ今後もョロシクですっ

⏰:09/02/21 00:45 📱:SH903i 🆔:0pTfSdFY


#265 [のの子]
 
「あっ!そういえば俺旬達とお前探してたんだ。1番に見つけだした奴は飯奢ってもらえんだって♪」

さっきとは違ってニヤッと子供みたいな笑顔で彰は笑った。

「なんだそれ。」

俺も笑う。

「今日晴れてるし屋上だろうなってすぐ思った。」

「へぇ〜。」

「‥俺達似てるからわかっちゃうんだよ。」


その時、下を向いた彰がどんな顔をしてるかはわからなかった。

⏰:09/02/21 20:29 📱:SH903i 🆔:0pTfSdFY


#266 [のの子]
「昼休みももうすぐ終わるし、彰っ戻ろう。」

俺が歩きだすと彰も立ち上がる。

「そういえば‥アイツ風邪ひいてるみたいだけど大丈夫なの?」

「あぁ〜‥しんどそうにしてる。倒れてもおかしくない感じなんだよね。」

「ふーん。まぁあんな雨ん中傘ささないでいたら風邪ひくよな。」


‥‥

「お前なんでそんな事知ってんの?」

.

⏰:09/02/22 00:20 📱:SH903i 🆔:BfCwiiZg


#267 [のの子]
ドクン

「お前先に帰ったのになんでそんな事知ってんの?」

聡美ちゃんが俺に傘を貸してくれた事は誰にも言っていない。

ドクン

なんで‥
なんで彰が聡美ちゃんが雨の中傘をささずに帰った事を知ってんだよ。

ドクン

彰は遠くを見つめるような目で俺を見ている。
そんな彰から俺は目を離さない。
.

⏰:09/02/22 00:29 📱:SH903i 🆔:BfCwiiZg


#268 [のの子]
「‥‥‥。」

何も言わない彰にたいしてなぜか俺の心臓の音はうるさく体中に響く。

ドクン

ドクン

ドク‥♪♪〜〜

彰の携帯が鳴る。

「‥もしもし?竜二と屋上にいる。あぁ、わかった。」

ピッ

「旬達こっち向かってるらしいから俺らも戻るぞ。」
彰が歩きだす。

.

⏰:09/02/22 00:38 📱:SH903i 🆔:BfCwiiZg


#269 [のの子]
俺の目を見ずに歩き出した彰が横を通り過ぎる。

ガッ
彰の腕を掴んだ俺。
俺も彰の目が見れない。

「答えろよっ彰。」

「‥‥似てるっつたろ?俺ら。」

ドクン

「それって‥おま
「バーカッ!冗談に決まってんだろ。」

バシンッ

彰が俺の頭を殴ってきた。

「俺はお姉様みたいなのがタイプなんですぅ!」
.

⏰:09/02/22 17:13 📱:SH903i 🆔:BfCwiiZg


#270 [のの子]
ははっと笑う彰。

「でも、ぢゃお前なんで聡美ちゃんの傘の事‥?」

「あぁ、俺も途中寄り道して一人で帰ったんだよ。でたまたま、みたいな。」

たまたまって‥

「本当か?」

笑う彰を余所に俺はまだ笑えない。

「本当だよ。ってか行くぞ。」

.

⏰:09/02/22 17:25 📱:SH903i 🆔:BfCwiiZg


#271 [のの子]
「はぁ‥わかったよ。」

ため息をついて俺も歩きだす。

これ以上何を言っても彰の返事は変わらないだろうし、彰を俺は信じる事にした。

でも‥正直胸ん中にあるモヤモヤは消えていない。

俺は前から彰が聡美ちゃんに惚れたっておかしくないって思ってる。

だって聡美ちゃんは‥



.

⏰:09/02/22 17:33 📱:SH903i 🆔:BfCwiiZg


#272 [のの子]
――――――

「竜二屋上にいたんだ〜。俺中庭探してたっ!」

階段を降りてる途中で旬達と合流した。

「俺を使って賭けなんてすんなっつーの。」

「じゃ明日奢ってもらうからなぁ。」

いつもと変わらない彰。

俺も気にしないようにした。

今は聡美ちゃんとの事の方が大切だから。

.

⏰:09/02/22 17:41 📱:SH903i 🆔:BfCwiiZg


#273 [のの子]
とりあえず聡美ちゃんと仲直りしないと‥
それから彰の事を考えても十分なはずだ。

それに彰の気持ちが確実の物かだってわからないし‥


「あっ竜二、聡美ちゃん達だぞ。」

フクに肘でつつかれ前を見ると聡美ちゃんの横顔が見えた。
.

⏰:09/02/22 17:48 📱:SH903i 🆔:BfCwiiZg


#274 [のの子]
顔がうっすら赤くて、フラフラしてる姿に俺は呆れる。

「ったく、あんなんなるまで頑張るなよ‥」

さすがに保健室にでも連れていこうと、声をかけに俺は小走りで階段を降りる。

すると前からくる男が目に入った。


アイツよそ見して聡美ちゃんにぶつかんなよ‥

ドンッ

案の定そいつは聡美ちゃんにぶつかった。

⏰:09/02/22 18:07 📱:SH903i 🆔:BfCwiiZg


#275 [のの子]
 
あのやろっ‥!


「ぁっ‥‥」

聡美ちゃんの小さな声とよろける姿に俺の心臓がギュッと縮まって一瞬息が止まる。

「聡美っ!」

思わず呼び捨てで呼んだ。

階段を一段抜かして降りておもいっきし手を延ばす。

⏰:09/02/22 18:32 📱:SH903i 🆔:BfCwiiZg


#276 [のの子]
グイッ

とっ届いた‥!

ドンッ

聡美ちゃんを引っ張った勢いで階段に倒れ込む。

「おいっ!ちゃんと前見て歩けっ!」

ぶつかった男に怒鳴るとビビったのか走って逃げて行った。

周りも驚いているようだ。

桃ちゃんも心配して聡美ちゃんに話しかける。
.

⏰:09/02/22 18:42 📱:SH903i 🆔:BfCwiiZg


#277 [のの子]
ギュッ


一瞬心臓が止まるぐらい怖かった。


聡美ちゃんがよろけて落ちて行く瞬間がスローモーションに見えて、今もまだ心臓が痛いぐらい鳴っている。


聡美ちゃんを強く引っ張った手が今は微かに震えていた。

.

⏰:09/02/22 18:57 📱:SH903i 🆔:BfCwiiZg


#278 [のの子]
 
「マジでビビらせんなよ!ばか。」

「ゴホッ竜二君‥?」

咳込みながらゆっくり顔をあげる聡美ちゃん。

「頼むから‥」


たった3日。
たった3日話さず、目が合わなかっただけ。

なのに聡美ちゃんに名前を呼ばれて見つめられた瞬間、3日分の想いが溢れ出てくる。
.

⏰:09/02/23 00:36 📱:SH903i 🆔:3hpe1URE


#279 [のの子]
 
お願いだから



頼むから、離れないで‥



君が好きだよ。







.

⏰:09/02/23 00:45 📱:SH903i 🆔:3hpe1URE


#280 [のの子]
 


ポロ‥ポロ‥

「ごめっ‥ごめんなさ‥い。私‥」

泣き出す聡美ちゃんに一瞬俺はドキッとした。

またあの日みたく拒否られるんじゃないかって‥


でも泣きながら俯く聡美ちゃんの髪の間から、左耳にピアスがある事に気付いた。

.

⏰:09/02/23 00:54 📱:SH903i 🆔:3hpe1URE


#281 [♪]
頑張って下さい(>_<)

⏰:09/02/23 01:08 📱:P906i 🆔:bps2iS6o


#282 [のの子]
泣きながら謝る聡美ちゃんだけど、何よりも左耳に光るピアスが聡美ちゃんの気持ちだって思えた。


「俺こそ‥ごめん。」

って俺もこんな言葉しか言えないけど。


ギュッ

でもすごい嬉しかった。
聡美ちゃんがまた俺を見つめてくれる事。
名前を呼んでくれる事。
話してくれる事。

ピアスをつけていてくれる事が嬉しかった‥
.

⏰:09/02/23 01:09 📱:SH903i 🆔:3hpe1URE


#283 [のの子]
 

「あぁーっ!竜二が聡美ちゃん泣かしてる!」
「可哀相に‥」
「あっコラッ離れろ!」
「桃もいるのに〜!」
「バカッお前ら静かにしろよ。」


‥‥こいつら‥殺す。


「‥おーまーえーらーっ、完っっ璧今良いところだろうがっっ!空気よんでどっか行けっ!!」


最悪だ。

完全にムードもなくなれば
聡美ちゃんも泣き止んで冷静に顔を赤くしてる。

⏰:09/02/23 01:14 📱:SH903i 🆔:3hpe1URE


#284 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:09/02/24 18:38 📱:W51SA 🆔:v1J2zq12


#285 [のの子]
「だってー!」

ってか‥やっぱ熱っぽいな。顔が赤いのは恥ずかしいだけじゃないって事か。

「だってじゃないだろ!もういいっ。聡美ちゃん保健室に連れてくからお前ら邪魔すんなよ?」

「ゴホッゴホッ‥竜二君、私なら大丈夫だよ?」

倒れたくせに何言ってんだよ、この子は。

「大丈夫じゃないだろ。」
グイッ
「ひゃっ!」

強引に聡美ちゃんを抱っこして階段を降りる。
.

⏰:09/02/25 22:03 📱:SH903i 🆔:Z.8oD14E


#286 [のの子]
「むっ無理無理無理っ!」

熱があるくせに騒ぐ聡美ちゃん。

クスッ
全く困った子だな。

「うるさーい。」

「でもぉおおー!」

チラッ

彰を見るとアイツは意外にも笑ってた。

なんかすっげぇムカつく。彰のあの余裕な顔‥何考えてんのかわかんねぇし。

.

⏰:09/02/25 22:27 📱:SH903i 🆔:Z.8oD14E


#287 [のの子]
―――彰side―――

竜二と目があった。

やっぱさっきの事気になってんのか‥

わざと笑ってやると竜二は鋭い目で俺を睨みつけて階段を降りて行った。

こわー。


「俺も行こ
「殺されるぞ?」

のうてんきな博也をとめる。今ならマジで竜二怒るかもだし‥

俺はアイツらとは逆に階段を昇る。

「彰どこ行くの〜?」

「屋上でサボるわ。」

「屋上?彰もかよ。竜二と似てんね〜♪」

‥まぁな。

―――――――

⏰:09/02/25 22:44 📱:SH903i 🆔:Z.8oD14E


#288 [のの子]
竜二side

そんなこんなで保健室。

「なっ泣かしてごめん。俺、勝手に聡美ちゃんには‥なんていうか、伝わってるとか思ってた。でも言わなきゃわかんない事もあるよね。」

今に至るわけだけど、

この後の肝心な言葉を言おうとして固まる俺。
手に汗を感じる。

「聡美ちゃん‥」
ドクン

ドクン

チッ心臓うるせぇな。

⏰:09/02/26 13:13 📱:SH903i 🆔:QBfY8RG.


#289 [のの子]
「‥ん?」

ドクン

今もまだ聡美ちゃんの顔が見れない。

けど、自分の気持ちはちゃんと見えてる。

ドクン

「‥俺は聡美ちゃんが嫌いな喧嘩して心配かけたり、独占欲強かったり、大切な事なかなか言えない俺だけど」

ドクン

「 聡美ちゃんが 」

ドクン
ドクン

「 好きだ。 」
.

⏰:09/02/26 13:35 📱:SH903i 🆔:QBfY8RG.


#290 [のの子]
 
「だから、だから俺とこれからちゃんと付き合ってほしい。俺マジで大切‥に
「すー‥すー‥」



はっ?マジで?




「人が緊張して告ってんのに‥寝るなよなバカ。」

いつから寝てたんだよ。気持ち良さそうに寝てるし‥

⏰:09/02/26 13:45 📱:SH903i 🆔:QBfY8RG.


#291 [のの子]
 

でもほっぺを赤くして気持ち良さそうに寝ている姿を見ると、顔が緩む。

クスッ

本当子供みたいだなぁ。
‥まぁ仲直り?はできたっぽいし、今はゆっくり寝かせてあげるか。

「次はちゃんと返事くれよな。」

フニッ

ほっぺを摘む。でも全然起きる気配ない。
.

⏰:09/02/26 15:29 📱:SH903i 🆔:QBfY8RG.


#292 [のの子]
 
青い空と緑の葉がもうすぐ夏がくるのを教えてくれている。

開いている窓からまだ熱くはない生温い風と暖かい光が保健室を包む。

俺は静かに聡美ちゃんを見つめる。


「‥ン‥竜二‥く‥」

っ!

寝返りをうつ彼女の口から俺の名前がもれる。

クス

「俺の夢でも見てんの?」.

⏰:09/02/26 16:02 📱:SH903i 🆔:QBfY8RG.


#293 [のの子]
 

‥俺はゆっくり聡美ちゃんに顔を近づける。



チュッ


子供のようにスヤスヤ眠る彼女のほっぺにキスをする。

「唇はまたいつか、ね。」

ニコッと笑う俺。

‥きっとすげぇ幸せな顔をしてると思う。
.

⏰:09/02/26 16:19 📱:SH903i 🆔:QBfY8RG.


#294 [チャキ]
のの子さん久しぶりだ
更新頑張ってください

⏰:09/02/26 16:22 📱:SH706i 🆔:CAm6NccI


#295 [のの子]
聡美side

―――――――

ん〜‥‥

‥‥‥‥‥?

‥‥‥ガバッ!

「私寝てたっ?!」

勢いよく起き上がる。
隣には誰もいない。

りゅっ竜二君は?

キョロキョロ周りを見ても誰かがいる気配を感じない。

静かな保健室だ。

.

⏰:09/02/26 16:25 📱:SH903i 🆔:QBfY8RG.


#296 [のの子]
「竜二君‥帰っちゃった。」

ってか帰るよね。
私ってば竜二君が話してるのにいつの間にか寝ちゃったし!

うわ〜‥もうっ私のバカバカバカ〜!!!!!

コロン

またベッドに倒れ込む。

白い天井。

私の気分はかなりのブルーです。
.

⏰:09/02/26 16:41 📱:SH903i 🆔:QBfY8RG.


#297 [のの子]
 
「はぁ‥竜二君私になんて言ってたのかな?」

階段で助けてくれたけど、今回は完全呆れられたよね。

もしかしたら大事な事話してたのかもなのに‥

もし、大事な事を話してる途中で相手が寝たら私ならかなり傷つくもん。

「はぁ〜。」

最悪。

.

⏰:09/02/26 16:46 📱:SH903i 🆔:QBfY8RG.


#298 [(ノ)・ω・(ヾ)]
更新してほしいですy
凄くおもしろいですCメ

⏰:09/02/28 00:47 📱:auKC3I 🆔:3Dk2RVvM


#299 [のの子]
枕に顔を埋めながら目をつぶると、真っ暗の中に竜二君の顔が浮かぶ。

「‥もう〜〜っ!」

足をバタバタしてベッドの上で暴れる。


「コラッ、パンツ見えるよ。」

「ふぇ?」

焦って起き上がると慌ててスカートを押さえる。

顔を赤くしながらベッドの横に立つ彼を見る。

⏰:09/02/28 22:00 📱:SH903i 🆔:CZw6c3co


#300 [のの子]
「竜二君、いつからいたの?」

「枕に頭つっこんだぐらいから?ってかほら、バッグ持ってきたよ。」

クスクス笑う竜二君の顔が恥ずかしくて見えない。

「体調は大丈夫なの?」

竜二君がかがんで私の顔を覗き込むようにして目線を合わせてきた。

カァーッ
「‥はい。色々すみませんでした。」

自然と正座する私。

⏰:09/03/01 21:04 📱:SH903i 🆔:.z4xaqHU


#301 [のの子]
確かに寝たからかさっきよりかは体が楽になっていた。

「そっか。良かったね。」

ヨシヨシ
竜二君が頭を撫でてくれる。

ドキッ

「あっあの、あとさっきは話してる途中で寝て‥ごめんなさい。怒ってる?」

ペコッと頭を下げながら竜二君の顔を探る。

「あぁ〜‥大事な話してたんだけどね。」

あっ‥妖しい笑顔。

⏰:09/03/01 21:22 📱:SH903i 🆔:.z4xaqHU


#302 [のの子]
「えっ何話してた
「まさか聡美ちゃんは人が大事な事話してるのに寝た分際でもう一回話してなんて言わないよね?」

妖しく笑いながら冷ややかなオーラを放つ竜二君。

「もっもちろんです‥」

やっぱ怒ってんじゃん!

「じゃ帰ろうか。」

ニコッと笑って私に手を差し出す。

「あれ、もう放課後なのっ?」
.

⏰:09/03/01 21:36 📱:SH903i 🆔:.z4xaqHU


#303 [のの子]
「いやもうすぐで終わるんだけど、少し早めに帰っとこう。」

「えっうん。」

差し出された手を握って立ち上がって上履きを履く。

竜二君てこういうの紳士的っぽいな‥

一人でそんな事を考えながらほっぺを赤くする。

「家まで送るよ。」
.

⏰:09/03/01 21:53 📱:SH903i 🆔:.z4xaqHU


#304 [チャキ]
あげ

⏰:09/03/04 01:04 📱:SH706i 🆔:zntGSL2A


#305 [のの子]
「えっ大丈夫だよ?私思ったより元気だし!ほらっ。」

ピョンピョン

元気と見せようとなぜかジャンプする。

「ぷっ子供か。 ねぇ、大事な話の続きとか‥聞きたくない?」

ピタッ

「え‥あ‥きっ聞きたいっ。聞きたい聞きたい!」

ピョンピョン

興奮してまた飛び始める。
「じゃ帰ろうか。」

⏰:09/03/04 10:35 📱:SH903i 🆔:tJdPWN06


#306 [我輩は匿名である]
気になるあげ

⏰:09/03/04 21:46 📱:W51SA 🆔:N3RBmFBA


#307 [のの子]
「うん。」

さっきはあんな事言ってたけど、教えてくれるんだ‥
「バッグ俺が持つから。行こう。」

ゆっくり歩く竜二君の隣でヘヘッと笑いながら私達は保健室を出た。


―――――――


「ゴホッ‥あっここ右曲がるの。」

大事な話については触れずに家の近くまできた。

ってかまた咳でてきちゃったなぁ。

「大丈夫?」

「うん。ごめんね?」

「俺は平気。でも風邪うつさないでね♪」
.

⏰:09/03/05 00:48 📱:SH903i 🆔:uEsTK9n.


#308 [のの子]
「あぁーっひどぉい!」

ポコポコ
竜二君の腕を叩くと竜二君は笑った。

こんな風に普通の会話をしながら帰ってきた帰り道。でも昨日の私には考えられなかった出来事だ。

「あっ!ゴホッ桃に先に帰ったって連絡しとかなきゃ心配するよね。」

「それなら俺から言っといたから大丈夫だよ。」

「本当?ありがとう。」
.

⏰:09/03/05 00:58 📱:SH903i 🆔:uEsTK9n.


#309 [のの子]
「それより、家に誰かいんの?」

横目で私を見る竜二君。

「たぶんお母さんがいると思う。」

「‥お母さんだけ?」

「うん。」

「そっか。」

竜二君はそう言って優しく笑うと、そっと私から目線を外した。

「あっあれ家だよ!」
.

⏰:09/03/07 00:55 📱:SH903i 🆔:CefL09fk


#310 [のの子]
私は決して大きくもなく、綺麗でもない普通の一軒家を指差した。

「ここか。ってか本当に学校近いなっ。」

「たったまたまだよ!」

なんだか近場の高校を狙ったみたいで恥ずかしくなった。

「ぢゃぁこれ。」

バッグを渡され両手で受け止める。

「あっありがとうございました。」
.

⏰:09/03/07 01:01 📱:SH903i 🆔:CefL09fk


#311 [のの子]
「うん。」

‥‥‥‥

シ〜〜〜〜ン


家の真ん前で二人して黙り込む。だってまだ大事な話を聞いてな
「あのさ」

「はっはいっっ!?」

竜二君の声に過剰に反応して大きな声で返事をしてしまった。

ギュッ
両手で抱きしめたバッグに力が入る。

⏰:09/03/07 01:06 📱:SH903i 🆔:CefL09fk


#312 []
 
続き気になります
頑張ってください!
 

⏰:09/03/08 12:13 📱:N906imyu 🆔:czWIwOAk


#313 [そら]
一気に
よんじゃいました

更新
がんばって下さい

⏰:09/03/08 14:58 📱:F706i 🆔:/I707fLY


#314 [のの子]
ドキッ  ドキッ

どんどん心臓がうるさくなってきた。

「家の真ん前で言うのもムードとかないかもだけど」

苦笑いしながら竜二君が家を見上げる。

たっ確かに家の前じゃいつお母さんが出てきてもおかしくない‥

「でもなんだかんだ2回目だし」

ドキッ ドキッ
竜二君が私を見つめる。

「この際ムードとか無しでもいい?」

⏰:09/03/08 20:45 📱:SH903i 🆔:XHfdoDHE


#315 [のの子]
優しく笑う竜二君。

ふわっと吹いた風に揺れる黒い髪も、私を見つめる強い眼差しも、悪戯っ子みたいに妖しく笑う口元も、いつも私を受け止めてくれる大きな手も‥

好き。


「うん。」

私もクスッと笑って一言だけ返事をする。

竜二君もクスッと笑って一歩私に近づいた。
.

⏰:09/03/08 21:08 📱:SH903i 🆔:XHfdoDHE


#316 [のの子]
ドキッ ドキッ

私よりも背の高い竜二君を見ると自然に見上げてしまう。

そんな私を見て彼はニコッと笑うと、私の髪の毛に触れて髪を左耳にかけた。

そこにあるのは、キラリと光る特別な証‥


「もう聞き逃さないでよ?」

.

⏰:09/03/09 00:08 📱:SH903i 🆔:Ue.Y4VLI


#317 [のの子]
 


「 好きだよ。 」




彼を好きになってからずっと待ち侘びていた言葉。

なんでだろう‥胸がキュッとなって上手く言葉にできない。

一瞬が、たった一秒が長く感じる。


.

⏰:09/03/09 00:18 📱:SH903i 🆔:Ue.Y4VLI


#318 [そら]
更新がんばって
下さい

⏰:09/03/09 02:31 📱:F706i 🆔:ABR6O1po


#319 [さくら]
>>1ー100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500

⏰:09/03/09 05:19 📱:F905i 🆔:9Skmo/ck


#320 [さくら]
>>1-100

⏰:09/03/09 05:20 📱:F905i 🆔:9Skmo/ck


#321 [のの子]
 
ギュッ
あっという間に竜二君に抱きしめられた。

けど私と竜二君の間にはバッグがある‥なのに

あれ?熱のせいかな?
胸がキューッてなって心臓の音のリズムが耳に響く。

ドクッ ドクッ ドクッ

でもそれはさっきまでのうるささじゃなくて、今は心地良く感じる。

きっと彼の心臓の音のリズムと一緒だから。
.

⏰:09/03/09 23:29 📱:SH903i 🆔:Ue.Y4VLI


#322 [のの子]
 
一定のリズムでも普段より早く鳴る2つの心臓。

竜二君も私と同じだ。緊張してるんだよね。

なんでかその時、竜二君が愛しくてたまらなくなった。


「好き‥聡美ちゃんの事好きだから‥だから」

ギュッと力が入る竜二君の腕に包まれている私は、彼の言葉が終わる前に小さな告白をした。


「‥私も好き。」


.

⏰:09/03/09 23:40 📱:SH903i 🆔:Ue.Y4VLI


#323 [かな]
ここに書いちゃって
いいのかな…
いけなかったら
ごめんなさいっっ

この小説だいすきです
がんばっていっぱい
書いてくださーいっw
また見にきます

⏰:09/03/11 23:34 📱:F905i 🆔:WRLXAP7g


#324 [めたぶぅ]
かいて

⏰:09/03/12 13:21 📱:N02A 🆔:H6nvkhTM


#325 [そら]
がんばって
下さい

⏰:09/03/13 15:51 📱:F706i 🆔:qIahsi8w


#326 [のの子]
 
『 好 き 』

私が待ちわびていた言葉。彼に言ってほしいって何度も思ってた言葉。

でも、私も言いたいって何度も思ってた‥


「 私も、竜二君が 」

それに待ってるだけじゃダメだよね。

今やっと言える。

「 好き ‥です。」

.

⏰:09/03/14 00:25 📱:SH903i 🆔:IWB2fMt.


#327 [のの子]
 




ガバッ
「っ!」

竜二君に肩を掴まれ、勢いよく温かかった腕の中から出される。ビックリした私は思わずバッグを落とした。

「‥‥? 竜二君?」

相変わらず私の両肩を掴んだままの竜二君は下を向いて顔が見えない。

もっもしかして私好きって言っちゃいけないとこだったのかな‥?

.

⏰:09/03/14 00:35 📱:SH903i 🆔:IWB2fMt.


#328 [のの子]
 
「竜二君‥どうしたの?」

「‥‥‥‥」


なっなんなのーっ?!

予想外な展開にテンパりだす私。色々考えるけど、竜二君が怒ってんのかどうかも全然わかんないっ!!!

すると、あわわとテンパる私から竜二君の手が離れた。


「あ‥れ?」
.

⏰:09/03/15 23:54 📱:SH903i 🆔:9volzQJQ


#329 [のの子]
 
下を向いていた竜二君の顔は今、ちゃんと私に向いてる。

右手で口元ら辺を隠す竜二君。

でも一目でわかる。

「顔‥赤くなってる?」

「別にっ赤くない。」

そういうと竜二君はムスッとしながら目線を横に流して顔の半分を手で隠す。


「‥ぷっあははっ竜二君が顔赤くなってる〜!」
.

⏰:09/03/16 00:06 📱:SH903i 🆔:QjbSJfXQ


#330 [我輩は匿名である]
気になる

⏰:09/03/17 22:54 📱:W51SA 🆔:TCwxMlSI


#331 [のの子]
 
いつも私をからかっては妖しく笑う竜二君が顔を赤くしてるなんて‥
おかしさもあるけど、なんだか少し嬉しかった。


「なっ!赤くないって。」

「クスクスっ嘘だぁ♪」

「笑うなっ。」

だんだんニヤけてきた口を隠すように笑う。

ポン

「‥ったく、聡美ちゃんはもっと男心をわからなきゃ。」

ヨシヨシと頭を撫でる竜二君。
‥‥‥男心?
.

⏰:09/03/19 16:58 📱:SH903i 🆔:1YjpLlxE


#332 [のの子]
 
「男心って?」

相変わらず私の頭に手を置いたままの竜二君を見上げる。

「ん?そうだなぁ〜。男の子は女の子にからかわれるとなにげ凹むんですよ?」

竜二君の手が邪魔して竜二君の顔が見えない。

「えっじゃさっきの傷ついたの?」

竜二君の顔が見えなくて不安な気持ちが生まれる。

「んー、聡美ちゃんが嬉しそうだったから大丈夫。」

ドキ
.

⏰:09/03/19 17:07 📱:SH903i 🆔:1YjpLlxE


#333 [かな]
楽しみです
がんばってください(^^)

⏰:09/03/21 03:04 📱:F905i 🆔:fEY2PzbA


#334 [のの子]
 
「なっなにそれ〜。別に私は‥」

ブツブツ言いながらぷぅっとほっぺを膨らませる。

「男はプライドが高い生き物なんだよ。」

クシャクシャ
竜二君が笑いながら私の頭を撫で髪が揺れる。

「それに男は不意打ちに弱い。特に好きな女の子からの不意打ちには‥」

ドキ
「ぇっ
「急に好きですっはズルいでしょ。まだ俺言い終わらないうちにさ‥本当やられた。」

.

⏰:09/03/26 13:07 📱:SH903i 🆔:gthFoUQE


#335 [のの子]
 
すると私の頭にあった手がゆっくり離れていく。
手に遮られて見えなかった竜二君の顔が見えた。

そこには優しく笑う竜二君がいた。

「まぁそういうトコも聡美ちゃんの可愛い所なんだけどね。」

ドキ ドキ







「付き合って、俺と。」

.

⏰:09/03/26 13:34 📱:SH903i 🆔:gthFoUQE


#336 [のの子]
 
優しく笑っている目が真っすぐ私を見つめる。

なんだかこのまま竜二君の黒い瞳に吸い込まれてしまいそう。

ドキ ドキ

それほど竜二君の眼差しは熱く、真剣なのだ。

「‥聡美ちゃん?」

っ!!

「あっ私、ぇっと‥」

ドキ ドキ

カァーッ
私ってば竜二君に見とれてた?
.

⏰:09/03/26 19:20 📱:SH903i 🆔:gthFoUQE


#337 [あ―]
おもろいですッ!!

あげxx

⏰:09/03/26 21:13 📱:W54S 🆔:rjPcQpiM


#338 [のの子]
 
恥ずかしくなってつい下を向いたまま黙る私。

でも耳まで真っ赤だから意味ないだろうけど‥

下を向きながらモジモジしていると

「おーい、ご返事いただけますか?」

竜二君が私の前にしゃがんで顔を覗いてきた。

ドキッ


「ん?」

不覚にも竜二君の上目使いにドキッとしてしまった私。
.

⏰:09/04/04 16:10 📱:SH903i 🆔:T2b4e8s6


#339 [のの子]
 
ドキ ドキ

さっきまで私が竜二君を笑っていたのがずっと前みたい。

いつの間にか、いつも通り竜二君のペースになっている。

それに私の返事ぐらいもうわかってるくせに‥
竜二君の意地悪っ。


そんな事を考えながら竜二君を見つめる。

しゃがみ込む竜二君はクスクス笑っていた。
でも、どこか微かに子供がご褒美を貰えるのを待っているような、そんな感じにも見えた。

全くもう‥‥

そういうトコも

ぜーんぶ好きだょっバカ。.

⏰:09/04/04 16:28 📱:SH903i 🆔:T2b4e8s6


#340 [のの子]
 
「竜二君‥」

「ん〜、なぁに?」

「あの‥‥よっよろしくお願いしますっ。」



キュッ

竜二君の暖かい手が私の手を握ってきた。

ドキ ドキ

「うん、こちらこそよろしくお願いします。」

ニコ

そう言って笑う竜二君につられて私も笑った。

.

⏰:09/04/04 18:48 📱:SH903i 🆔:T2b4e8s6


#341 [のの子]
 
桜が咲いた季節から始まった私の恋。

あの時からどれぐらいこんな気持ちにさせられたんだろう。

ずーっと私の心は彼一色、ピンクな気分でした。

これからこうやって2人で幸せな時間を過ごしていける。

嬉しかった。幸せだった。


でもこの時の私は、
まだ何も知らなかった‥
.

⏰:09/04/04 19:10 📱:SH903i 🆔:T2b4e8s6


#342 [かえで]
失礼しますm(_ _x)m

>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350

⏰:09/04/04 22:12 📱:re 🆔:ZpfU.p6A


#343 [のの子]
―――――――

「ゴホッゴホッ‥‥」

「ちょっと薬飲んだの?ってか熱は?」

「薬飲んだもん。」

「で、熱は?」

「‥‥‥‥」

「お母さーんっ聡美熱あるってぇ!」

「なっ!そんな事な
「じゃ今すぐ熱計りなさいよ。ん?」

うっ‥‥‥

幸せの次の日、私は風邪が悪化して学校を休むはめになってしまった。

⏰:09/04/05 09:13 📱:SH903i 🆔:CWNiP3pY


#344 [のの子]
 
あの後、竜二君は私の風邪を気遣ってすぐ帰っていった。

せっかく早くバイバイしたのに。今日一日休めば早く治るかなぁ‥

パカッ

モゾモゾとベットに潜り込みながら携帯を開くと着信が1件あった。

あれっ気付かなかったや。

履歴を見るとやっぱり桃子からだった。

⏰:09/04/07 16:32 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#345 [のの子]
 
私の携帯に電話してくるのは桃子ぐらいだからだいたいの予想はついてた。

どうしたんだろ?まだ8時前だけど‥


〜♪〜♪〜♪

「あっもしもし桃子?ゴホッどうしたの?」

「おはようっ聡美ちゃーんっ♪♪」

朝からテンション高いなぁ。
クスッ

「ゴホッゴホッそれで何〜?そうだっ、私風邪悪化して今日休む。」
.

⏰:09/04/07 16:49 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#346 [のの子]
 
「えっつまんなぁい。」

「ごめんねぇ。」

「‥‥‥‥‥‥‥で?」

‥?

「で、って何っ?」

「あぁ〜!ごまかすつもりぃ?ひどぉいっ。」

いやっごまかすって何をっ?!!!

「もう〜‥昨日竜二君と帰ったんでしょう?」

っ!
カァーーー!!
.

⏰:09/04/07 16:57 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#347 [のの子]
 
「なんかあったぁ?♪」

「えっ?!!ゴホッゴホッ‥‥あのぉ‥」

いっ言ってもいいのかな?でも桃子には話したいし‥言っても大丈夫だよね。

「実はねっ!りゅ竜二君と‥‥‥き‥こと‥なったんだ。」

「えっ?聞こえなぁい。」

もう〜!

「だからおっお付き合いっ!することに‥なったのぉ。」
.

⏰:09/04/07 17:05 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#348 [のの子]
 
自分で言ってて恥ずかしくなる。

「本当にぃ?おめでとう〜♪」

「あっありがと。」

「ふ〜ん。そっかそっかぁ♪でも今日会えないのが本当残念〜。色々聞きたいのになぁ‥あっでも竜二君に聞けばいいんだ!なんだぁ〜♪じゃ聡美はゆっくりしててねぇ。また電話するからぁ♪」

「あっ一応まだ誰にも言わないでね?」

「はぁい♪竜二君によろしく伝えといてぇ♪」

ピッ

一方的に話した桃子はさっさと電話を切った。
.

⏰:09/04/07 17:14 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#349 [のの子]
 
「ゴホッゴホッ‥はぁ。」

竜二君によろしくって言ったって私竜二君の連絡先知らないもん。

‥‥‥ってあれ?
連絡先知らないっておかしくない?

ガバッ

ちょっと待って!おかしくないっ?おかしいよねぇ??だって、つっ付き合ってるのに...

ガシッ
頭に手をやる。

もしかして昨日の夢だったり?まさか‥

顔が真っ青になっていくのが自分でもわかる。
.

⏰:09/04/07 17:50 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#350 [のの子]
 
どうしよう‥風邪にやられたのかな?

「あぁ〜なんかどんどん自信なくなってきたぁ。」

もし夢だったら‥
ってか桃子に言っちゃったし!あぁもう〜どうしよう!!

コンコン

「なに独り言言ってんのぉ?ほら、私特製のお粥だよ〜ん♪♪」

桜姉がゆっくりドアを開け入ってきた。手にはおぼんがある。
.

⏰:09/04/07 17:59 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#351 [のの子]
 
桜姉が作ったお粥の良い匂いが部屋に広がる。

「‥ん。ありがと。」

「どういたしましてっ。って何〜熱上がったとか?」

「違うけど‥」

シュンッとする私をみて桜姉がベッドに座る。

「本当に?私今日学校ないからなんかあったら呼んでよ?無理しないでゆっくりしなさい。」

ポンポン

私の頭を撫でとニコッと笑うと部屋から出て行った。
.

⏰:09/04/07 18:08 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#352 [のの子]
 
パク

「おいしい‥」

桜姉の優しい味がした。


―――――――


♪〜♪〜♪〜

「んっ‥‥?」

私‥いつの間に寝ちゃったんだろう?

ムクッとゆっくり起き上がると時計は13時近くになっていた。

ふっと横を見るとお茶碗が片付けられている。

桜姉か‥

♪〜♪〜♪〜

「あっヤバイヤバイ!」

慌てて携帯を開く。

♪〜♪〜♪〜

「えっ誰っ?」

.

⏰:09/04/07 18:22 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#353 [のの子]
 
携帯の画面には知らない番号が映し出されていた。

んー‥出た方がいいかな?

♪〜♪〜♪〜

ずっと鳴り続ける携帯と睨めっこする私。

「あぁもうっ出ますっ!」

ピッ

「もっもしも〜し?」

勢いで出たけどやっぱり最初は腰低くめに‥ね。

「あっもしもし?」

.

⏰:09/04/07 18:33 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#354 [のの子]
 
「出んの遅くない?」

「すっすみません。えーっと‥‥」

この声は確か‥

「もしかしてわかってない?」

ギクッ
「そんな事ないですっないです!」

「ぷっじゃだーれだ?」

たぶんだけど‥でも‥

声を聞いて頭に一人の男の子が浮かぶ。



「あっ彰くん?」
.

⏰:09/04/07 18:45 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#355 [のの子]
 
「へぇ〜すごいな。」

電話の向こうからクスクス笑い声が聞こえる。

「ゴホッなんで彰君が私の番号‥?ってか、えっ本当に彰君なの?」

彰君てこんなキャラだったっけ‥?いつもはツンツンしててあまり話さない感じなのに。

「あぁ悪い、番号聞いたんだ。休んでるみたいだし何してんのかなぁって思ってさ。寝てた?」

「あっうん、ちょっとだけ。でも大丈夫だよ。」
.

⏰:09/04/07 19:01 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#356 [のの子]
 
「そっか‥風邪は大丈夫なの?」

「どうかなぁ。でも薬ちゃんと飲んでるよ。」

急にどうしたんだろ?

いつもと雰囲気の違う彰君に戸惑いながらも、心配してくれているのが伝わってきて自然と笑顔になる。

「彰君こそ大丈夫?何かあったの?」

「ん〜?心配してくれんだ。」

「えっ!だっだって〜。」
.

⏰:09/04/07 19:11 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#357 [のの子]
 
ほのかに顔が熱くなったのを感じる。

「そんな事してると彼氏に怒られるかもよ?」



「えっ?!!知ってるの?ゴホッ」

「大丈夫か?」

「ゴホッゴホッン‥大丈夫。」

「ったく、竜二から言われたんだよ。」

え‥竜二君が?
.

⏰:09/04/07 19:18 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#358 [のの子]
 
「朝会ったら即効言われた。でもまぁとりあえず俺らグループ内だけみたいだけどね。」

「そっそうなんだぁ。」

そっか、竜二君がみんなに言ってくれたんだ‥

えっえへへ♪

つい電話中なのを忘れて顔がニヤける。
もちろん頭の中には竜二君が‥

「お〜いっ!なにヘラヘラしてんだよ。」

.

⏰:09/04/07 19:43 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#359 [のの子]
 
「俺と話してんのにノロケんな。」

ギクッ

「あっあはは〜。‥ごめんなさい。」

電話の向こうの彰君に一人頭を下げる。

「クスッ ‥ってかそろそろ戻るわ。またこうやって電話していい?」

「えっうん、いいけど‥」

.

⏰:09/04/07 19:56 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#360 [のの子]
 
「でも彰君今日いつもと違うね。なんか不思議〜♪」

クスクス笑う。

「何だよ、ダメ?」

「ううんっ学校でもこんな風に話せばいいのになぁってちょっと思って♪」

「えぇっめんどくせー。」

笑いながら会話する私達。

こんなに話すの初めてなのになぁ。不思議‥

私も彰君の事言えないな。
.

⏰:09/04/07 20:11 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#361 [のの子]
 
「じゃマジでそろそろ戻るな。早く風邪治せよ?」

「うん。ありがとう。」

「じゃ〜‥聡美も俺の声聞きたくなったら電話しろよ。またな。」

「っ!いっ今
プーップーップーッ‥

また一方的に切られた。

「最後の最後呼び捨てにした‥コホッ」



彰君て竜二君と同じくらい謎かも。

⏰:09/04/07 20:20 📱:SH903i 🆔:riIRHagI


#362 [みき]
この先どんな展開になるのか凄く楽しみですいっぱい書いてくださいねぇ
応援してますっ

⏰:09/04/08 14:55 📱:F01A 🆔:g.P2ESU2


#363 [のの子]
竜二Side


「俺と聡美ちゃん付き合う事になったから。」


朝いつもと変わらない学校へ向かう道で俺は、彰達一人一人と顔を合わせた順にサラッとこの言葉を言った。

最初は彰。
彰の反応は‥

「へぇ〜。」


そう言った以外アイツは何も聞いてこなかった。

まぁこういう返事だろうって事は予想はついてたけど。
.

⏰:09/04/10 20:33 📱:SH903i 🆔:Zo5.o4bw


#364 []
更新楽しみにしてます

⏰:09/04/13 23:01 📱:N906imyu 🆔:mD1srQf.


#365 [のの子]
 
1番最初に会ったとはいえ初っ端反応薄い奴に当たったな‥

欠伸をする彰を横に俺は小さなため息をつく。

それと同時に昨日の事が少し頭をよぎる。



「‥‥‥‥‥」


でも俺は何も言わなかった。



次に会ったのは旬。

.

⏰:09/04/14 13:28 📱:SH903i 🆔:gQePU0ko


#366 [のの子]
 

「えぇっ??!うそっ!いつからいつから?」

「昨日。」

「昨日!いいなぁ彼女〜♪♪俺もほしーっ♪」

旬は最初は驚いたみたいだけどすぐに自分も彼女がほしいって騒ぎだした。

これはこれでうるさい。


次は博也とフク一緒にだった。


「本当に?そっか、おめでとう。」
.

⏰:09/04/14 13:34 📱:SH903i 🆔:gQePU0ko


#367 [のの子]
 
そう言って微笑んでくれたのはフク。

一方博也は‥

「竜二のどこがいいのかわかんなーい。」

不満そうな顔をして文句を言ってる。

「聡美ちゃんは俺がいいんだって。仕方がないだろ?」

フンッと鼻で笑ってやると博也は悔しそうな顔をしてた。

全く‥まともな反応はフクぐらいだな。

.

⏰:09/04/14 17:28 📱:SH903i 🆔:gQePU0ko


#368 [のの子]
―――――――

「りゅーじくん♪」

「? あぁ桃ちゃんか。どしたの?」

下駄箱に着くと桃ちゃんが1人立っていた。

「今日聡美休みなんだってぇ。寂しいねぇ。」

「えっ休み?」

あの後悪化したんだ。
やっぱ外で話したのまずかったかな‥

「せっかく付き合って最初の学校なのにぃ。」

‥‥

桃ちゃんが満面の笑みで俺を見てくる。

「‥聡美ちゃんから聞いたんだ?」
.

⏰:09/04/14 17:37 📱:SH903i 🆔:gQePU0ko


#369 [のの子]
 
「もちろんっ♪親友だもん♪竜二君こそみんなに言ったんでしょう?手出すなよぉって。」

クスクス笑いながら桃ちゃんは靴を下駄箱に入れる俺の顔を除く。

「手出すなまでは言ってないよ。」

それにたいしてニコッと笑う俺。

「桃、二ノ宮さんがいないからって竜二をイジんなよ。」

フクが桃の頭を掴む。
.

⏰:09/04/14 19:58 📱:SH903i 🆔:gQePU0ko


#370 [のの子]
「ちょっフク〜頭掴まないでよぉ!」

桃ちゃんが暴れだす。

「ほらっ行きますよ。」

そんなの無視のフクはさっさと桃ちゃんを連れて教室に向かっていった。

「あの2人もなんだかんだ仲良いよね。」

旬が俺の隣にきて呟いた。

「そうだな。」


.

⏰:09/04/14 20:09 📱:SH903i 🆔:gQePU0ko


#371 [のの子]
 
旬と歩きだすと彰と博也はもう教室に向かったらしくいなかった。

「そういえば聡美ちゃん休みなんだってね。休み時間に電話でもしてみれば?」

「あぁ〜電話ねぇ‥」

やべっ。番号知らないじゃん俺。

「お前聡美ちゃんの番号知ってんの?」

旬の顔を見ずに聞いてみる。
.

⏰:09/04/14 20:15 📱:SH903i 🆔:gQePU0ko


#372 [のの子]
 
「知ってるよ〜。確か彰以外みんな知ってると思うけど‥って何っ?!消せとか言う気っ?」

旬が驚きながら俺を見る。

「ちげぇよ。」

‥後でフクに聞こう。


「じゃなんでなんでっ?なんでそんな事聞いたの?」

「あーっもう朝からうるさいよ!」

俺は耳を両手で閉じながら教室に入った。
.

⏰:09/04/14 20:22 📱:SH903i 🆔:gQePU0ko


#373 [のの子]
―――――――

聡美ちゃんのいない学校は何かがかけてる感じ。

でも休んだ聡美ちゃんのためにも授業ノートはちゃんと書いた。

帰りコピーして持ってこうかな。

とか考えてる俺。

それにはまず番号ゲットしなきゃだよな。

チラッとフクを見ると携帯のストラップがポケットから出ている。

「あの中に番号が‥」

「何ブツブツ言ってんだぁ西岡?次お前だぞぉ?」
.

⏰:09/04/14 20:29 📱:SH903i 🆔:gQePU0ko


#374 [のの子]
 
「えっ?あぁどこでしたっけ?」

「ったく、8行目から。」

「あぁ‥『そうして私達は――――』」

――――――――

「フクッ!」

「ん?どうした?」

授業が終わってもう昼休み。
みんなが動き出したのと同時に人に紛れながら急いでフクの席に行った。

「実はさ、聡美ちゃんの番号教えてほしいんだけど‥」

「えっ知らなかったの?」

うっ‥

「‥まぁね。」
苦笑いの俺。
.

⏰:09/04/14 20:35 📱:SH903i 🆔:gQePU0ko


#375 [のの子]
 
「竜二の事だからとっくの昔に聞いてると思ってたよ。意外と竜二もマヌケだな。」

ははっと笑うフク。

「それを言うなら聡美ちゃんに言ってくれよ。」

はぁっとため息をつきながらフクの机に寄り掛かる。

「でも似た者同士なんじゃない?ってかメールで番号送るよ。誰かに見られたら面倒だろうし。」

さすがフク、よくわかってる。

「ありがとっ。早めに頼むな。」
.

⏰:09/04/14 23:14 📱:SH903i 🆔:gQePU0ko


#376 [のの子]
 
「了解。」

フクが立ち上がると同時に旬が来た。

「学食行こう〜♪」

「んっあぁ、行くか。」

昼休み中に聡美ちゃんに連絡できるかなぁ‥

そう思いながら携帯と財布を持って俺達は教室を出る。

.

⏰:09/04/15 13:14 📱:SH903i 🆔:g05WhOxw


#377 [サラ]
失礼します
>>1-200
>>201-400
>>401-600

⏰:09/04/16 12:22 📱:D905i 🆔:YDrU4KbU


#378 [のの子]
 
「俺カレー!あとあんパン♪」

旬が学食のおばちゃんにニコニコしながら大きな声で言う。

「俺は〜焼きそばパンとコロッケパンで。」

「俺はスタミナ丼1つ。」

そんな旬を横に静かに話す俺とフク。

「いつも思うけど竜二そんなんでたりんの?」

旬が心配そうな顔で俺の顔を覗き込む。

「お前と違ってパン2つで十分なんです。」

ベーッと舌をだす。

⏰:09/04/16 20:27 📱:SH903i 🆔:xlU44zHY


#379 [のの子]
 
「けど男ならたくさん食うもんじゃん。」

「でも食い過ぎで太りたくないしね〜。」

「そんなの気にして
「あっ博也だ。」

くだらない会話を終わらせたのはフクだった。

フクの視線の先に明らか不機嫌な博也が1人で弁当を食べていた。

俺ら3人共目を合わせる。

なんかあったのか?

「博也、1人?」

「彰は〜?」

⏰:09/04/16 20:35 📱:SH903i 🆔:xlU44zHY


#380 [のの子]
 
自然に博也の周りの席に座る。

「彰ならどっか行ったよ。はぁ‥」

最後にため息って‥

「ふーん。っつかなんで機嫌悪いの?」

俺がコロッケパンをかじりながら話す。

ピタッ
博也の手が止まる。

「「「‥‥‥‥?」」」

と思ったらワナワナと手が震え出した。

「‥携帯なくした。」
.

⏰:09/04/16 20:42 📱:SH903i 🆔:xlU44zHY


#381 [のの子]
 
ボソッと博也が呟いた。

「えっ携帯なくしたの?どこで?」

フクが驚いた顔で博也を見る。

「わかんない。ってか絶対誰かに盗まれたんだよっ!4時間目体育だったし!その後からなくなってるし!あ゛ぁ〜っ超ムカつくっ!!!」

そう博也がデカい声で叫ぶと学食にいた生徒がビクッと振り返る。

「落としたんじゃないの?お前の携帯盗んでも得ないし。」

そんな生徒を余所に旬が言う。

「確かに〜。」

俺もそれに共感する。

⏰:09/04/16 20:52 📱:SH903i 🆔:xlU44zHY


#382 [のの子]
 
「盗まれたのっ!だって俺の携帯たくさん可愛い子の番号入ってるもん。どう考えてもそれ目当てだろ?」

「なんだそれっ。」

フクが呆れてクスクス笑う。

「じゃ仕返しじゃねぇの?人の女に手出したとか。」

「それ有り得るな。」

旬と俺もニヤニヤ笑う。

「お前らなぁ‥ってかそんな事言っていいのかよ?俺の携帯ん中桃ちゃんと聡美ちゃんの番号も入ってんだけど?」
.

⏰:09/04/17 19:12 📱:SH903i 🆔:/xCYCYpA


#383 [のの子]
 
‥聡美ちゃんの番号。

「それでもいいならいいけどさぁ‥嫌なら俺の携帯一緒に探してっ♪」

ニッと笑いながら博也が両手を顔の前で合わせて俺の顔を見る。

「ったく、わかったよ。」

「はぁ‥俺も探すよ。」

フクがため息をつきながら呆れた顔で博也を見る。

「じゃ俺も手伝うよ。」

旬が渋々って感じで続いて博也を見る。

「みんなごめんなぁ♪」
.

⏰:09/04/17 19:22 📱:SH903i 🆔:/xCYCYpA


#384 [のの子]
 
さっきまでの機嫌の悪さはどこへ行ったのか、博也は鼻歌を歌いながら弁当を食べ始める。

「全く、これじゃ彰も強制参加か。」

「だな。」

そんな博也とは逆に呆れ顔の俺達。


♪〜♪〜♪〜

昼飯を食べ終わる頃、俺の携帯が鳴る。

フクからのメールだった。

もちろんメールの内容は聡美ちゃんの番号とメアド。
.

⏰:09/04/19 20:44 📱:SH903i 🆔:v8r6Gi2U


#385 [のの子]
 
フクを見ると普通に博也と携帯の話をしていた。

さりげないの上手いね〜。

ついクスッと笑ってしまった。


授業まで15分あるし、今電話しとこうかな。

「俺さと
「あっ彰〜!こっちこっち♪」

聡美ちゃんに電話するからって立ち上がろうとした瞬間、旬の声の勢いに負ける俺。

旬の目線の先を見ると彰がココアを飲みながら歩いていた。
.

⏰:09/04/19 20:53 📱:SH903i 🆔:v8r6Gi2U


#386 [のの子]
 
「って彰またココア飲んでるし〜!」

旬が笑う。

彰は甘いのが好きでよくココアを飲んでる。

「うるさい。ってか博也、これ。」

ポンッと博也に黒い何かを投げた彰は食堂のパン売場を見つめている。

「うわっあぶねぇな〜。ってこれ‥‥俺の携帯じゃねっ?!!」

「「「‥はぁっ?」」」

博也の手には黒い携帯が握られていた。.

⏰:09/04/19 21:03 📱:SH903i 🆔:v8r6Gi2U


#387 [のの子]
 
バッ

全員で彰を見る。もちろん頭の上には?マーク。

「携帯っ‥なんで?」

博也も驚いてうまく言葉が出ないのか口がパクパクする。

「メロンパンまだあっかなぁ。」

そんな俺らを無視して彰は相変わらずパン売場を目を細めながら見ている。

「彰ってばーっ!」

旬が彰のワイシャツをグイグイ引っ張る。
.

⏰:09/04/20 22:58 📱:SH903i 🆔:RQUgSP8U


#388 [のの子]
 
「ん?何?」

彰がめんどくさそうな顔をしながらやっとこっちを見た。

「だからなんで彰が俺の携帯持ってたのか聞いてんの〜。さっきまで大騒ぎしてたんだぜ? ‥特にいじられた形跡はナシか。」

博也が携帯を開いて中をチェックしながら話す。

「はぁ?お前が図書室に忘れてったんだよ。3時間目の授業図書室だったんだろ?図書委員かなんかの奴がたぶんお前のだからってさっき渡された。」
.

⏰:09/04/20 23:30 📱:SH903i 🆔:RQUgSP8U


#389 [のの子]
 
「えっ?‥あぁ!そうだっそうだっそうだった♪」

博也が笑いながら俺の肩を叩く。

「痛いんですけど。」

「盗まれてないし‥」

「馬鹿だーっ!こいつ馬鹿だー!」

危なく馬鹿な博也の携帯探しに巻き込まれそうだった3人からの痛ーい視線と言葉に博也も苦笑いする。

.

⏰:09/04/23 14:30 📱:SH903i 🆔:pUHMn3pE


#390 [のの子]
 
「ってか俺まだ何も食べてないからパン買ってくるわ。」

そういうと彰はスタスタとパン売り場に行ってしまった。

「この時間でまだ食べてないとか、彰何かしてたのかな?」

旬が不思議そうに彰の背中を見ながら呟く。

確かにほとんどの生徒は昼飯を食べ終わる頃。

‥‥‥‥まっ関係ないか。

「俺聡美ちゃんに電話してくるわっ。」

.

⏰:09/04/23 20:01 📱:SH903i 🆔:pUHMn3pE


#391 [のの子]
 
「うわっうざい発言出ました〜!」

「裏切り者ーっ!」

「いってらっしゃい。」

うるさい博也と旬は無視して、ニコニコ笑うフクを横目に俺は学食を出る。


―――――――


「はぁ‥やっと電話できる。」

屋上で1人携帯をいじりながら聡美ちゃんの事を考える。

「やばい。まずなんて言おう‥」
.

⏰:09/04/23 20:08 📱:SH903i 🆔:pUHMn3pE


#392 [のの子]
 
「んー‥」

ゴロン

ねっころがって青い空を見つめて考える。

なんて言ったら喜ぶかな?

とか考えてたら昨日告白をした時の聡美ちゃんの笑った顔が思い浮かぶ。

クスッ

「なんでもいっか。」

とりあえず声が聞きたい。話したい。

そう思った。

⏰:09/04/23 20:15 📱:SH903i 🆔:pUHMn3pE


#393 [のの子]
 
♪〜♪〜♪


♪〜♪〜♪

「ってでないし‥寝てんのかな?」

ピッ

「ゴホッもっもしもし?」

「あっ聡美ちゃん?竜二だけど‥今大丈夫?」

「えっりゅ竜二君?あっうんうん、大丈夫です。」

クスッ

「そっか。体調大丈夫?」

キレイな青い空から俺は目をそらし、ゆっくり目をつぶる。

⏰:09/04/23 20:24 📱:SH903i 🆔:pUHMn3pE


#394 [のの子]
 
「うーん‥微妙かなぁ。まだちょっと咳が出るんだ。」

電話から聞こえてくる声が目をつぶった俺の瞼に映る聡美ちゃんの顔を鮮明にする。

「熱は?」

「ゴホッまだ少し‥」

「薬は飲んだの?」

「うんっ。」

「なに?今笑ってるでしょ?」

「えっ笑ってないよ?」
.

⏰:09/04/23 20:34 📱:SH903i 🆔:pUHMn3pE


#395 [のの子]
 
「嘘だ。正直に言わないと‥」

「あっちょっとだけ笑いました!」

クスッ
単純だなぁ。

「なんで〜?」

「だって私の体の質問ばっかだから心配してくれてるんだなぁって思って‥それに言う事お姉ちゃんにそっくり。」

クスクス笑い声が聞こえる。

「お姉ちゃん‥」
.

⏰:09/04/24 18:53 📱:SH903i 🆔:05fM6N52


#396 [のの子]
 
「うん。ゴホッ‥あれ?お姉ちゃんいるって言ったっけ?」

一瞬聡美ちゃんじゃない違う顔が頭に浮かんだ。

「あぁ〜‥ってかそれより付き合って次の日に学校休みとか寂しいんですけどぉ。」

「うっごめんなさい。」

「旬達には色々聞かれたし、桃ちゃんは今も色々聞いてこようとするし‥1人じゃキツイよ。早く元気になって。」

「うっうん!あっでもみんなに付き合ってる事言ってくれたんだよね。嬉しかったよ?」
.

⏰:09/04/24 19:02 📱:SH903i 🆔:05fM6N52


#397 [のの子]
 
「まぁね、隠す必要なんてないし。」

「うん。エヘヘ♪」

今聡美ちゃん満面の笑みなんだろうな〜‥
クスッ
ほっぺ触りたい。


「ゴホッゴホッ‥あっそういえば彰君からも電話きたよ?」



‥‥‥‥‥

「えっ‥いつ?」

.

⏰:09/04/24 19:08 📱:SH903i 🆔:05fM6N52


#398 [のの子]
 
俺の目にまた青い空が映る。

‥ガバッ

ねっころがっていた体を起こして携帯の向こう側からの声に集中する。

「10分ぐらい前かな?何かあったの?」

10分前ってさっきじゃん。

「あいつなんだって?」

「別に体調の事聞かれただけだけど‥ゴホッンッでも学校の時よりたくさん喋ってたからビックリしちゃった。」

またクスクス笑う聡美ちゃんをよそに俺は彰の事を考えていた。

⏰:09/04/24 22:50 📱:SH903i 🆔:05fM6N52


#399 [のの子]
 
あいつ聡美ちゃんの番号知らないはずじゃ‥


  「携帯なくした」


っ!
もしかして博也の携帯っ?

そうだ、あいつ博也の携帯で聡美ちゃんの番号知ったな‥

俺が昼飯食べてる間に
電話したって事か。


「うざ。」
.

⏰:09/04/24 22:54 📱:SH903i 🆔:05fM6N52


#400 [のの子]
 
この場に聡美ちゃんがいなくて良かった。
今の俺、すっげぇ嫌な顔してると思う。

「竜二君?」

「あっごめん。‥彼氏の俺より先に他の男と電話するなんて傷つくなぁ。」

聡美ちゃんに気付かれないよういつもの調子で話す。

「えっごめんなさい。」

「じゃ好きって言って。」

「ふぇっ?」

「大好きって言って。」
.

⏰:09/04/24 23:00 📱:SH903i 🆔:05fM6N52


#401 [のの子]
 
「えぇ〜っ。そんな事言って‥まっまた私の事いじめて笑ってるんでしょ?」

聡美ちゃんの弱気の声。

「ふざけてるようで本気で言ってるんだけど?」

それにたいして俺は相変わらず強き。

「‥今1人?回りに誰もいない?」

「いないよ。俺1人。」

「本当にっ?」

「本当。」


「‥‥大好きだよ?」
.

⏰:09/04/26 17:17 📱:SH903i 🆔:lCa8LItU


#402 [のの子]
 
ちっっっちゃな声が微か〜に聞こえた。

クスッ

「ありがと。これでなんとか頑張れるよ。」

うん、更に彰をボコボコにしてやる力が湧いてきたよ。

「もうーっ!恥ずかしいよぉ。」

そんな事なんて知らない聡美ちゃんはブツブツ文句ばっか言ってた。

「はいはい。じゃ俺もう戻るから聡美ちゃんは寝てて。授業のノートはちゃんととっとくからね。」
.

⏰:09/04/26 17:25 📱:SH903i 🆔:lCa8LItU


#403 [のの子]
 
「ぇっありがとう。」

「うん。学校終わったらメールするから。」

「うん、待ってるね。」

聡美ちゃんの声が小さくなったのがわかった。

‥そんな寂しそうな声だされたら切りにくい。

「うん、じゃ〜
「あのっ‥!」



「何?」

.

⏰:09/04/26 20:23 📱:SH903i 🆔:lCa8LItU


#404 [のの子]
 
「あの‥名前で呼ばないのかなぁって、思ったりして。」

「聡美ちゃん。って呼んでるじゃん?」

「いやっそうではなくて〜‥ゴホッさっ‥さとっ聡美とか?」

あぁ〜なるほど。

「呼び捨てって事?」

本当聡美ちゃんと俺の悪戯な心をくすぐる。

「珍しく積極的だねぇ〜。」

クスクス笑う。

⏰:09/04/26 20:29 📱:SH903i 🆔:lCa8LItU


#405 [ト]
待ってます(m)y!

⏰:09/04/28 06:44 📱:W54SA 🆔:RtNXbzRU


#406 [のの子]
 
「だっだって!‥‥だって。」

全く本当可愛いなぁ。

「聡美、もう寝な?俺も戻らなきゃだから。ね?」

あえて自然に呼んでみた。

「ぇっ‥うんっもう寝るっ♪」

さっきとは違って明るい返事が返ってきた。

クス

聡美ちゃんは悪戯心をくすぐるけど、心を温かくしてくれる。
.

⏰:09/04/29 15:56 📱:SH903i 🆔:UilPcjSs


#407 [のの子]
 
「うん、じゃまたメールするから。おやすみ。」

「おやすみなさいっ。」

ピッ





さて、これからどうするか。あいつ‥

「チッ彰の野郎‥」
.

⏰:09/04/29 16:01 📱:SH903i 🆔:UilPcjSs


#408 [のの子]
彰side

「あれ?竜二は?」

俺がメロンパンを買っている間に竜二が消えていた。

「聡美ちゃんに電話だって。ふぁ〜。」

旬が欠伸をする。

「ふーん。」

あいつ電話した事竜二に話すかもなぁ。

そんな事を考えながらメロンパンをガブリと食いつく。

.

⏰:09/04/29 21:01 📱:SH903i 🆔:UilPcjSs


#409 [のの子]
 
「ってか彰飯も食わずに何してたの?」

旬がテーブルに頬杖をしながらかったるそうに聞いてきた。

「んー電話。」

「まさかお前も彼女?」

博也が眉間にシワを寄せて睨んできた。

「ちげーよっ。ってかお前女好きのくせになんで彼女できねぇんだよ!」

.

⏰:09/04/29 21:40 📱:SH903i 🆔:UilPcjSs


#410 [瀬奈]
>>1-200
>>201-400
>>401-600

⏰:09/04/30 12:45 📱:P906i 🆔:Y0h5SPpI


#411 [りんか]
面白いです(´ー`)シ頑張って

⏰:09/04/30 21:58 📱:W61SH 🆔:hpf6d/0E


#412 [のの子]
 
そうつっこむと博也は携帯の待受画面を見してきた。

そこには『LOVE&PEACE』と派手な待ち受け‥

「俺のモットー、LOVE&PEACEだから。一人の女の子にじゃなく全ての女の子に愛をってねぇ♪」

「それが平和に繋がるって?」

博也を横目で見る。

「いや、争いをうむだけだから。」

旬が笑いながら言う。

「ったく、君らにはわかんないんだよ。」

博也が鼻唄歌いながらまた携帯をいじりだす。
.

⏰:09/04/30 22:35 📱:SH903i 🆔:F3ZY37TE


#413 [のの子]
 
結局女好きでタラシって事だろーが‥
って思いながら博也を横にメロンパン食べる。




‥俺は1人の子を愛せれば十分。


クシャ

メロンパンを掴む右手に無意識に力が入ってビニールの潰される音が小さく聞こえた。
.

⏰:09/05/01 23:26 📱:SH903i 🆔:d5a/j6T.


#414 [のの子]
聡美side

「ゴホッ‥暇だなぁ。」

彰君からの不思議な電話の後、布団の中で私はボーッと天井を見つめていた。

ってかお姉ちゃんいないのかな?

買い物にでも行ったのか、1階からは物音が聞こえない。

「つまんなぁい。」

寝返りをうって横向きになると青い空が見えた。
.

⏰:09/05/01 23:48 📱:SH903i 🆔:d5a/j6T.


#415 [のの子]
 
「梅雨も終わりかなぁ‥」

最近晴れが続いてもう夏がそこまで来ているのを感じる。

夏って言ったら夏休みかぁ。あっお祭りとか楽しみだなぁ♪

去年は桃子と行ったけど今年は竜二君と行くのかな?

‥ってかデートするのかな?

いつの間にか私の頭の中はまた竜二君の事でいっぱいになっていた。
.

⏰:09/05/02 14:02 📱:SH903i 🆔:/ycCk.hE


#416 [のの子]
 
♪〜♪〜♪

「ぅわっ!」

ビックリしたぁ‥

不意打ちの電話に驚く私。

パカ

携帯を開くとまた知らない番号だった。

「今度は誰だろ?‥出るか迷うなぁ。」

また知らない番号を見て出るか悩む私を余所に、携帯は鳴り続ける。
.

⏰:09/05/02 20:08 📱:SH903i 🆔:/ycCk.hE


#417 [我輩は匿名である]
あげっP

⏰:09/05/06 15:37 📱:W51SA 🆔:YdDU6nbE


#418 [のの子]
さっきも出たし‥出てみようかなぁ。

携帯を持ちながらうーん、っと目をつぶりながら考える。

ピッ

‥勢いで出てみたり、ね。

「ゴホッもっもしもし?」

「あっ聡美ちゃん?竜二だけど‥今大丈夫?」

ドキッ

「えっりゅ竜二君?あっうんうん、大丈夫です。」

心臓がキュウッと締め付けられる。ドキドキする。

「そっか。体調大丈夫?」
.

⏰:09/05/09 13:22 📱:SH903i 🆔:WfZJ.IgM


#419 [のの子]
 
「うーん‥微妙かなぁ。まだちょっと咳が出るんだ。」

今の心臓の音は風邪とは関係ないだろうな。

「熱は?」

「ゴホッまだ少し‥」

あれ‥

「薬は飲んだの?」

だんだん胸が温かくなる。

「うんっ。」

竜二君が傍にいるわけじゃないのに手を口に添える私。

「なに?今笑ってるでしょ?」

「えっ笑ってないよ?」
.

⏰:09/05/11 20:27 📱:SH903i 🆔:OWH6G2lk


#420 [のの子]
 
平然を装ってるつもりの私だけど内心ギクッとして焦っている。

「嘘だ。正直に言わないと‥」

ぇっいっ言わないと何?

「あっちょっとだけ笑いました!」

右手をあげて白状するとクスッと笑う声が聞こえた。

「なんで〜?」

竜二君のニヤニヤ笑う顔が頭に浮かぶ。

「だって私の体の質問ばっかだから心配してくれてるんだなぁって思って‥それに言う事お姉ちゃんにそっくり。」
.

⏰:09/05/11 20:40 📱:SH903i 🆔:OWH6G2lk


#421 [のの子]
 
‥っとか言って本当は心配してくれてるのが嬉しくて顔がニヤけてたのが本当。

もちろん私の体調について聞いてくるのが朝の桜姉の姿を思い出させたのも本当なんだけどね。

そんな事を考えながらクスクス笑う私。

「お姉ちゃん‥」

竜二君はちょっと困っちゃってるみたいだった。


その後彰君とか色々話をしてあっという間にバイバイの時間に‥
.

⏰:09/05/11 20:54 📱:SH903i 🆔:OWH6G2lk


#422 [のの子]
 
私は暇でも竜二君は授業あるもんね。

「学校終わったらメールするから。」

「うん、待ってるね。」

電話切るのってこんな寂しいんだ‥

好きな人との初めての電話でかかってきた嬉しさと、話す楽しさと、切らなきゃいけない切なさを知った。


「うん、じゃ〜
「あのっ‥!」

.

⏰:09/05/11 21:55 📱:SH903i 🆔:OWH6G2lk


#423 [のの子]
 
あっタイミング悪かったかな‥

「何?」

「あの‥‥」

さっきから竜二君と話してる時にずっと気になっている事があった。

それは 彰君の事。

別に友達だし何もやましい事なんてないけど
けど‥やっぱ気になる。
「聡美」って呼ばれた事が‥

だって竜二君にも一回呼ばれたかなぁぐらいなのに、あんなハッキリ呼ばれたら少しばかりは複雑‥なんて。

「名前で呼ばないのかなぁって、思ったりして。」
.

⏰:09/05/12 22:10 📱:SH903i 🆔:UqJB/vG6


#424 [のの子]
 
遠回しで言うつもりがストレートな言葉がでてきた。

あぁ〜もう下手っぴ!

「聡美ちゃん。って呼んでるじゃん?」

って思ってたら意外に普通の返事が返ってきた。

やっそうだけど!私が言いたいのは〜‥!
りゅっ竜二君てなにげ鈍感なのかもぉ。

「いやっそうではなくて〜‥ゴホッさっ‥さとっ聡美とか?」

自分でも聡美なんて呼ばないからなんだか恥ずかしさと別に照れてしまう。

.

⏰:09/05/12 22:17 📱:SH903i 🆔:UqJB/vG6


#425 [たーこ]
続き見たいです

⏰:09/05/16 01:31 📱:SH905i 🆔:xUFrk7qA


#426 [りン]
>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800
>>801-1000

⏰:09/05/18 12:54 📱:P906i 🆔:1u2LwXk2


#427 [のの子]
 

「呼び捨てって事?」

そんな事を知らない竜二君は間を置いてストレートに言ってきた。

ドキッ

そっそうですけど?

「珍しく積極的だねぇ〜。」

カァーッ

クスクス笑う声が聞こえて、熱のせいではない熱さが感じた。


「だっだって!‥‥だって。」

彰君は呼んだんだもん。

私は..竜二君にだって呼んでほしい。

.

⏰:09/05/18 14:10 📱:SH903i 🆔:CGOfBqAc


#428 [のの子]
 
でも‥こんな風に思ってるなんて恥ずかしくて言えないもん。

自然と目線が下に俯いていく。



「聡美、もう寝な?俺も戻らなきゃだから。ね?」

ピクッ!

いっ今聡美って‥

「ぇっ‥うんっもう寝るっ♪」

自分でもわかるくらい顔が明るくなったのがわかる。っていうか、笑顔になった事が。

電話の向こうの意地悪そぉにクスッと笑う小さな声も、今の私には愛しさしか感じない。

.

⏰:09/05/18 14:17 📱:SH903i 🆔:CGOfBqAc


#429 [のの子]
 
「うん、じゃまたメールするから。おやすみ。」

「おやすみなさいっ。」

ピッ




「‥聡美って呼んだぁ〜♪♪呼ばれちゃったぁ!」

バタバタと布団の中で暴れる私。

エヘヘと笑いながらさっきまで竜二君と繋がっていた携帯をギュッと胸にだく。
.

⏰:09/05/18 22:44 📱:SH903i 🆔:CGOfBqAc


#430 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
失礼しましたエ

⏰:09/05/19 15:46 📱:W51SA 🆔:8pHdTFUs


#431 [のの子]
 
バンッ

「バタバタうるさいっ!病人は静かにするっ。‥わかった?」

勢いよく開いたドアに眉間にシワを寄せた桜姉が私を睨んで立っている。

「‥あっあれ〜?いたのぉ?いないかと思ったぁ。」

固まる私を横目に桜姉は

「論文やってんの。本当静かにしてなさいよ?」

と言って部屋から出て行った。
.

⏰:09/05/26 00:01 📱:SH903i 🆔:gHSV6QrA


#432 [のの子]
 
きっ機嫌悪〜。

桜姉は普段は優しいけど怒るとお母さんより恐い‥

「はぁ‥ゴホッ早く学校行きたいなぁ。」

静かな部屋に一人でいると賑やかな学校のあのざわつきが懐かしい。

ふっと目をつぶる。

すると隣に竜二君がいて笑っていた。
私も嬉しくて笑ってる。

あぁ‥会いたい。

そんな事を思いながらいつの間にか私は深い眠りについていた。
.

⏰:09/05/26 09:15 📱:SH903i 🆔:gHSV6QrA


#433 [ЯТ]
>>1-200
>>201-400
>>401-600

⏰:09/05/26 12:35 📱:SO905i 🆔:fIzJeWDw


#434 [のの子]
竜二Side

学食にて―――

「彰、ちょっといい?」


「‥なに?」

満面の笑みの俺を見た途端彰は眉間にシワを寄せてげっと顔をした。

「二人だけで話があるんだけど。」

表情を変えない俺。

「動くのめんどい。」

彰もニコッと笑ってきた。

イラッ

「二人とも笑顔なのに何この空気っ!」

横にいた旬が小さな声でフクに呟く。
.

⏰:09/05/26 18:20 📱:SH903i 🆔:gHSV6QrA


#435 [のの子]
 
「さぁ。」

「二人とも笑顔とか気持ち悪いぞー。イテッ」

フクは俺らの様子を伺いながら、ちゃかす博也の頭を叩いた。


「話すだけだからめんどいとか言わずに来てよ。」

そんな三人を無視して俺は歩きだす。

「話すならここでいいじゃん。」

そう言った彰も足を止めない俺を見てため息をつきながら立ち上がった。
.

⏰:09/05/26 20:24 📱:SH903i 🆔:gHSV6QrA


#436 [のの子]
 
―――――――
キーンコーンカーンコーン‥‥

「予鈴鳴ってるけど授業でなくていいのかよ?」

彰が話し掛けてきた。

「話が終わったらちゃんと出るよ。」

「あっそー。」

学食を出た俺達は屋上に向かっていた。

カチャ

ふわっ

生温い風が流れて髪を揺らす。

⏰:09/05/26 20:31 📱:SH903i 🆔:gHSV6QrA


#437 [のの子]
 
「‥で?屋上まで連れて来て何なの話って?」

彰が風で揺れる髪を軽く押さえながらフェンスに寄り掛かる。

俺はポケットに手を入れて立ったまま彰を見つめた。

「単刀直入に言うよ。お前聡美の事好きなの?」

「はぁ?またそれかよっ。違うって言わなかったっけ?」

彰がため息をつきながら俺を睨む。
.

⏰:09/05/26 20:38 📱:SH903i 🆔:gHSV6QrA


#438 [のの子]
 
「じゃなんで隠れて電話なんかしたんだよ?」

俺は彰から目を離さない。

「あぁ〜やっぱ言っちゃったんだアイツ。言わなきゃいいのに。」

クスクス笑う彰とは逆に俺はイライラしてきていた。

「どういう事か説明しろよ。」

ポケットの中の手に力が入る。

⏰:09/05/26 20:43 📱:SH903i 🆔:gHSV6QrA


#439 [のの子]
 
「‥別に。友達の彼女と仲良くしちゃ悪いの?ってかさっそく束縛とか?」

「っ!お前のはそういうんじゃないだろっ!」

全く悪気のないような発言につい大きな声を出してしまった。



「はぁ‥ゴメン。」

クシャクシャ
冷静になろうと頭をかく。

何怒鳴ってんだよ、俺。格好悪ー‥

「ってかさー」

彰の声が沈黙を破る。

⏰:09/05/26 20:53 📱:SH903i 🆔:gHSV6QrA


#440 [のの子]
 
いつの間にか彰から外れていた目線をまた元に戻す。

彰は俺を冷静な目つきでじっと見つめていた。


「ぶっちゃけお前誰守ってんの?」


「‥は?どういう意味?」

意味がわからない俺は眉間にシワをよせる。

「だぁかぁらーお前は誰守ってんの?」


.

⏰:09/05/26 20:58 📱:SH903i 🆔:gHSV6QrA


#441 [のの子]
 
「ちょっ意味わかんないんだけど?」

見つめ合う俺達。

「だからさぁ、お前は『俺から聡美を守りたい』の?それとも『聡美から俺を守りたい』の?」


‥‥‥‥ドクン

「どういう
「お前ずっと俺から聡美遠ざけてただろ?」

ドクン
.

⏰:09/05/26 23:08 📱:SH903i 🆔:gHSV6QrA


#442 [のの子]
 
「周りも気付かないぐらい上手い具合にやってたけどさ、お前をよく知ってる幼なじみの俺ならすぐ違和感に気付く。」

相変わらず冷静な彰の目を見つめながら、にぎりしめた手に力が入る。

「最初は俺自身別に気にしてなかったし、聡美の事そんだけ好きなのか、とか特に深くは考えなかった。けど俺にだけって事がひっかかってさ‥」

ドクン

「それからお前を観察したよ。聡美に近づくとどうなるかとか?まっその結果がさっきの質問に繋がんだけど。」

⏰:09/05/26 23:54 📱:SH903i 🆔:gHSV6QrA


#443 [のの子]
 
「お前は俺と聡美両方から遠ざけてた。それは近づきすぎたら困る、何かあるって事だろ?」

「違うっ。お前の勘違いだよ。」

やっと俺から出た言葉は微かに焦りを感じる。


「そうとは思えない。聡美には何かあんの?俺に知られたら困る事が?」

ドクン

あの事を思い出す。
思い出したくないあの映像が‥‥

⏰:09/05/27 14:15 📱:SH903i 🆔:xac194ac


#444 [のの子]
 
――――――



『アンタが‥‥‥のに』


『全部俺のせいだ‥』


違う、俺のせいで


―――――――――

カシャン

っ!

「顔色悪いけど大丈夫か?」

顔をあげると彰がフェンスから俺の前にまで歩いて来ていた。

⏰:09/05/27 20:26 📱:SH903i 🆔:xac194ac


#445 [のの子]
 
「あぁ。」

彰の目を見れず、それしか言えなかった。

ポケットから手を出すと、手に汗がビッショリで生温い風が心地良く感じた。

「ふーん‥まぁとりあえず、俺は好きなように動くよ。お前の言う事は聞かないから。じゃっ。」

ポンッ

軽く俺の肩を叩いて彰は横を通り過ぎていく。

⏰:09/05/27 20:33 📱:SH903i 🆔:xac194ac


#446 [のの子]
 
「ちょっと待てっ。そんなの

「お前が納得のいく答えを言わないなら、自分で答えをみつける。‥文句は言わせねぇー。」


振り返りもせず彰は屋上から出ていった。


一人残った俺は呆然と立ちすくむ。

.

⏰:09/05/27 20:38 📱:SH903i 🆔:xac194ac


#447 [のの子]
 
『誰を守りたい』かだって?

「なにも知らないくせに‥なにも‥」


ドサッ
勢い良く床にねっころがる。

なんか気持ち悪い‥
ってか思い出さないようにしてたのに。彰のヤロー。



「二人とも守りたいんだよ、バーカ‥」

.

⏰:09/05/27 20:44 📱:SH903i 🆔:xac194ac


#448 [のの子]
彰Side

竜二のあの顔
やっぱ何か隠してるな‥

「ったく、幼なじみもクソもねーよ。」



竜二とは小学校からずっと一緒でいつも一緒に遊んでた。

中学では一緒につるんで喧嘩したり、その辺の幼なじみよりもお互いをわかってると思ってた。


今でもその気持ちは変わらない。


だからこそ俺はアイツのいつもと違う違和感に気付けたんだ。
.

⏰:09/05/27 20:53 📱:SH903i 🆔:xac194ac


#449 [のの子]
少しつっつけば案外話すと思ったんだけどな〜。

こんなんまで隠すなんて‥

「『あの事』が関係してるって事か‥」

階段を降りていた足を止める。

もしそうなら、聡美はあの事になんか関係してる?

聡美の笑った顔を思い出す。

.

⏰:09/05/27 21:01 📱:SH903i 🆔:xac194ac


#450 [のの子]
 
手っ取り早く全部聡美に話してみたらなんかわかるかも。

全部‥か。


「ははっ‥知られたくなかったんだけどなぁ。」


彼女の笑った顔は純粋そうで、あの事を知った時どんな顔をするんだろう‥

ズキッ

胸に走る痛みを気付いてないように俺はまた歩きだす。
.

⏰:09/05/27 22:39 📱:SH903i 🆔:xac194ac


#451 [のの子]
聡美Side

―――――――

放課後、静かな図書室に私と竜二君は向かい合わせに座っている。

「ん〜‥これでいいのかな?」

「‥うん、あってる。」

「良かったぁ。じゃ数学はもう大丈夫かな♪」

結局2日も休んでしまった私は、約1週間後にある期末テストに向け竜二君に休んでいた分の勉強を教えてもらっていた。

.

⏰:09/05/28 11:39 📱:SH903i 🆔:uqhCEFnI


#452 [のの子]
 
やっと竜二君に会えて嬉しいけど、デートもせずに勉強だなんて‥

それに


「‥聡美?疲れた?」

「ぇっ大丈夫大丈夫っ!ボーッとしちゃっただけ〜。」

ははっと笑うと竜二君はそっか、と微笑んでまたノートに目を写しだした。

そんな彼を見つめる私。


やっぱ元気ないかも‥
.

⏰:09/05/28 23:09 📱:SH903i 🆔:uqhCEFnI


#453 [我輩は匿名である]
すいません

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500

⏰:09/05/28 23:29 📱:D704i 🆔:2v9lmz0g


#454 [のの子]
 
桃子から聞いたけど、私がいない間に竜二君と彰君が喧嘩?したらしい‥

理由は誰も知らないみたいだし、お互い普通にしてるけど‥竜二君はどことなく元気がない。

それなのに勉強教えてもらってる私ってダメな彼女?

でもでもっ!フクには何も触れずにいた方が良いって言われたし。

.

⏰:09/05/29 20:14 📱:SH903i 🆔:lrlVPJJo


#455 [のの子]
 
どうすれば良いんだろう。

心の中にあるモヤモヤをどうにかしたい気持ちはあるけどー‥

グリグリグリ

無意識にシャーペンでノートの端に黒い塊を書いていた。


「勉強飽きちゃった?」

竜二君が頬杖をしながら私を見る。

微笑んでるけど、無理してるんじゃないかって思って逆に切なくなる。

「んー違うよぉ。」
.

⏰:09/05/29 20:22 📱:SH903i 🆔:lrlVPJJo


#456 [のの子]
 
「そう?‥じゃ休憩しよっか。」

ノートや教科書を閉じ始める竜二君。それにつられて私もノートを閉じる。

「あっお菓子食べる?」

私は今朝買ったチョコやクッキーを鞄から出す。

「あーこれ美味しいよね。俺これ好きなんだぁ。」

そう言って竜二君はチョコを口に入れた。

キュン

「わっ私も好き!」

.

⏰:09/05/29 20:28 📱:SH903i 🆔:lrlVPJJo


#457 [のの子]
 
あっ‥大きな声だしちゃった。

「ぷっ‥図書室は静かにしてくださーい。」

クスクス笑う竜二君はいつもの竜二君に感じた。

やっぱいつもの竜二君に戻ってほしいなぁ‥


「彰君と喧嘩したの?」

「ゴホッ何急に?」

.

⏰:09/05/29 20:38 📱:SH903i 🆔:lrlVPJJo


#458 [のの子]
 
「なんか見ててそう感じたから‥」

クッキーをかじりながら竜二君を見ると明らかに焦ってる顔をしていた。

「喧嘩なんかしてないよ。気のせいじゃない?」

そう言うと、チョコを口に入れながらチラッと私の方を見た。

「でも元気ない。」

見つめ返す私。

「そんな事ない。」

「じゃ彰君に聞いちゃうよ?」

「ダメッ!」
.

⏰:09/05/29 20:45 📱:SH903i 🆔:lrlVPJJo


#459 [のの子]
 
「じゃ正直に話して?」

「正直もなにも本当気のせいだから。」

うーっ!
だんだん意地になってきた私。

「じゃ彰君に聞くー!」

「だからダメだって!」

「聞くもん!」

「ダメッ!」

「っ‥なんでダメなの?」

「ダメなもんはダメなのッ!アイツ変な事言うかもだから信用すんな。」

⏰:09/05/29 20:51 📱:SH903i 🆔:lrlVPJJo


#460 [のの子]
 
「あーっそんな事
「二人とも図書室は静かに使いなさいっ!!」


いつの間にか二人して大きな声になっていた私達は、先生に更に大きな声で怒られた。


――――――――

「さっきはゴメンね。」

帰り道、竜二君の横を歩きながら私は謝った。

「あぁ、俺こそゴメンね。」
.

⏰:09/05/29 20:58 📱:SH903i 🆔:lrlVPJJo


#461 [のの子]
 
彼を見つめると赤く染まり出した空を見つめていた。

黒い髪がうっすらと赤く染まって輝いているように見える。

でも、やっぱりその瞳はどこか寂しそう‥

「テスト終わったら夏休みだねっ。」

私も彼が見つめる赤い空を見上げてみる。

キレイ‥

「そうだね。梅雨ももう終わって夏ももうすぐそこだしね。」

ゆっくり二人で歩く。
.

⏰:09/05/31 20:40 📱:SH903i 🆔:1W7Y1T.M


#462 [のの子]
 
「夏休みたくさん遊ぼうね。海とかお祭りとか!あっ花火もしよう?」

無邪気に話す私に竜二君は優しく笑ってくれた。

「そうだね。」

ニコッ
私も笑う。


彰君と何かあったのかもしれない。でもどうしてそうなったかを知りたかったわけじゃない。

笑ってほしかった。

どこか寂しそうで、元気がないなら私がその溝を埋めてあげる。
.

⏰:09/06/01 00:36 📱:SH903i 🆔:9LPBm0VM


#463 [のの子]
 
話したくないなら聞かないようにする。

寂しいなら隣にいるよ。

不安ならたくさん励ましてあげる。

いつもみたく笑えないなら笑えるまで待つよ。

だって私は竜二君の彼女だから。


「あっ一番星だよ!」

薄暗くなりだした向こうの空に小さな星が輝いていた。

⏰:09/06/01 22:37 📱:SH903i 🆔:9LPBm0VM


#464 [のの子]
 
「本当だ。一番星なんて久しぶりに見たかも。」

小さく光る星を見つめながら竜二君が笑った。



「なんか時間がゆっくり感じるね。こういうの好き。」

「そう?」

「うん、ゆっくりな時間て幸せを長く感じれるから好き‥」


フッ
‥?

私の左手に温かい手が触れる。

⏰:09/06/02 19:13 📱:SH903i 🆔:3bzfntWc


#465 [のの子]
 
カァーッ

目をつぶって空を見上げる彼の右手は、私の左手を優しく握っていた。

彼を横目で見ながらも私はまた空に視線を戻す。

ってかはっ恥ずかしく見てられない‥


「はぁ〜っ」



大きなため息をついたのは隣にいる彼から聞こえてきた。

⏰:09/06/02 19:22 📱:SH903i 🆔:3bzfntWc


#466 [のの子]
 
ギュッ
それと同時に繋がっている手に何かの合図みたく力が入ったのがわかった。

「ア゛ァーーーー!!!!!!」
ビクッ!!

まっまさかの発狂っ?

まるで気合いを入れるかのように竜二君は急に大声を出した。

「りゅっ竜二くん?」

完全にビビッちゃった私は違う意味で手に力が入る。

.

⏰:09/06/02 19:28 📱:SH903i 🆔:3bzfntWc


#467 [のの子]
 
「ぷっはははっゴメン‥!」

と思ったら今度は笑い出す竜二君。

なっなんなの〜?

呆然と見つめる私だったけど、竜二君が笑う顔はさっきまでとは違ういつもの顔に戻ってた。

「ははっ‥あぁ〜スッキリしたかも。もう大丈夫だよ。」

そう言って私を見つめる彼の瞳は、何か吹っ切れたのか真っ直ぐと私に向けられていた。
.

⏰:09/06/02 19:35 📱:SH903i 🆔:3bzfntWc


#468 [のの子]
 
「‥うん。」

それしか言えなかった。

でも彼の手から、私の手からお互いの気持ちは伝わったと思う。


もう大丈夫、って。


――――

「ってか聡美の手フニフニして気持ちいいね。」

いつもの妖しい笑顔でニコニコしながら私の手をニギニギと握る彼に、私は顔を真っ赤にする。

全く大丈夫じゃなーいっ!

そう思いながら私達はゆっくり並んで帰って行った。
.

⏰:09/06/02 19:44 📱:SH903i 🆔:3bzfntWc


#469 [のの子]
 
――――――

「最近帰り遅くない?」

お風呂から出て水を飲もうとしてる私に桜姉が話しかけてきた。

「放課後テスト勉強してて‥」

「お母さん言ってたよ〜。隣のおばさんに娘さん彼氏できたんですねって言われたって。」

「えっ!!」

いっいつ見られたんだろ。

静かにソファーに座っている桜姉の隣に座る。

⏰:09/06/03 17:38 📱:SH903i 🆔:85f4pLSM


#470 [のの子]
 
桜姉は雑誌をペラペラめくってこっちを見ない。

私に言わす気か‥

「あのねっ実は私、彼氏ができました。」

「‥へぇ。いつ?」

「この前から。」

「前話してた子?」

「うんっ。」

「遊ばれてない?」

「うん。優しい人っ♪」

エヘヘと笑うとチラッと桜姉が横目でみてきた。

⏰:09/06/03 17:44 📱:SH903i 🆔:85f4pLSM


#471 [のの子]
 
「隠しててゴメンね。初めてだから話すの恥ずかしくて‥」

もちろん本当の気持ち。
なんて言えばいいのかとか、タイミングがわからなかったのだ。

「‥‥もぅーっ早く言いなさいよねぇ!」

ガバッ

「ぅわっ!」

急に飛び付いてきた桜姉。

「で、何っ?どっちから告ったのよ?」
.

⏰:09/06/03 17:49 📱:SH903i 🆔:85f4pLSM


#472 [のの子]
 
「えぇ〜っ!恥ずかしいから言わないっ!」

さっ桜姉さっきまでと違って目がキラキラ輝いている‥

「あーっ相談にのってあげた姉にその態度は何よ〜!あっお母さーん!聡美やっぱ彼氏できたんだってぇ!!」

2階にいるお母さんに聞こえるよう大きな声で、ってかわざとらしく桜姉がお母さんを呼んだ。

「ちょっと〜‥」

バタバタ階段を降りてくる音。

はぁ〜‥2対1じゃ勝てそうにないな。

⏰:09/06/03 17:54 📱:SH903i 🆔:85f4pLSM


#473 [のの子]
 
その後二人に質問攻めにされた私。

全く‥っとか言いつつちょっと嬉しかったり。


――――――

「おはよ。」

家からそんな遠くない小さな公園が、いつの間にか竜二君との待ち合わせ場所になっていた。

「おはよう。今日は雨降るらしいよ?」

小さな折りたたみ傘を見せながら二人並んで歩きだす。
.

⏰:09/06/03 20:13 📱:SH903i 🆔:85f4pLSM


#474 [のの子]
 
「傘持ってきた?」

「んーん、持ってきてない。」

やっぱり。明らか竜二君の手には軽そう鞄しかないもんね。

「だって聡美の傘一緒に入ればいいし。こうやって‥」

グイッ

ドキッ

手を引っ張られ引き寄せらると竜二君の顔が目の前に‥

「ねっ?」

カァーッ
「ちっ近すぎないかな?」

⏰:09/06/03 20:18 📱:SH903i 🆔:85f4pLSM


#475 [のの子]
 
ぅわわーっ無理無理っ!

「だって濡れちゃうじゃん。」

妖しく笑う竜二君の手が私の手に絡み付く。

「でもまだ雨降ってないし‥」

顔を真っ赤にした私は俯くしかなかった。


「ぷっじゃ今はこれくらい?」

そういって私の手をキュッと握る。
.

⏰:09/06/03 20:24 📱:SH903i 🆔:85f4pLSM


#476 [のの子]
 
ドキッ

「うっうん。」

「じゃ行きますか。」

ゆっくり歩き出した私達。

手を繋いで登校なんて一年の頃の私からしてみれば夢みたい。

この前まで一人で歩いていたのだと思うと、少し不思議な感じ。今は全く違う道に感じる。

‥あっこんなとこにも幸せ感じるんだ。

そう思うと口元がニヤける。

⏰:09/06/03 20:30 📱:SH903i 🆔:85f4pLSM


#477 [のの子]
 
あっという間に他の生徒達の姿がチラホラ見える。

だいたいの子はチラッとこっちを見てくる。

ここ何日かで私と竜二君が付き合う事になった話はあっという間に皆に知れ渡っていた。

でも実際見ると意外なカップルだからか一瞬驚いた顔をするのを私は見逃さなかった。

なんでかわからないけど、すみませんって気分。


「りゅーじっ。」

.

⏰:09/06/03 20:36 📱:SH903i 🆔:85f4pLSM


#478 [のの子]
 
二人して振り向くとそこには彰君が

「お前‥」

「聡美もおはよ。」

「ぇっ彰君?どうしたのその髪?」

彰君の赤っぽくて少し長めの髪の毛が、短くなって綺麗な明るい茶色になっていた。

うん、カッコイイ。ってか雰囲気変わるなぁ。

「ちょっと気合いいれてみた。」



「へーっテスト頑張るんだぁ。そりゃ楽しみだね。」

竜二君がニッコリ笑う。
.

⏰:09/06/03 20:53 📱:SH903i 🆔:85f4pLSM


#479 [のの子]
 
「お前はバカか。お前が素直に話さないから答えみつけるためになぁ
「はいはい、朝からぐちぐちやめくんないバーカ。」
「てンめぇ〜‥」

二人が小さな声でニコニコ笑いながら話してるのを見て私も

「テスト頑張ろうねぇ。」

なんてニコニコ笑う。


「‥ったく、バカばっかだな。」

ポンポン
そう言って彰君が笑いながら優しく私の頭を撫でた。
.

⏰:09/06/03 21:08 📱:SH903i 🆔:85f4pLSM


#480 [のの子]
 
ドキッ

不覚にも私の心臓がときめいてしまった。

「触んないでくんない?」

竜二君が彰君の手を掴んで私から引き離す。

「触りたいって思ったから触っただけだし。そんな怒るなよ?」

ムスッとする竜二君とは逆に彰君は笑っていて何か余裕を感じられた。

「‥? ねぇ、学校遅刻しちゃうし行こう?」

よくわからないけど、とにかくその場の空気を変えようと思った。

⏰:09/06/03 21:18 📱:SH903i 🆔:85f4pLSM


#481 [のの子]
 
それから二人は私を間に挟みながら、よくわからない事でいちいちムスッとしたりグチグチ言ってた。

竜二君もだけど彰君のクールなイメージがどんどん変わってくなぁ‥

チラッと彰君を見ると目が合った。

「‥なに?」

「ぇっあっ彰君何かいっぱい話すようになったね!前はちょっとだけ無口だったから。」
.

⏰:09/06/05 17:22 📱:SH903i 🆔:5g4C1Fz.


#482 [のの子]
 
「ぷっ無口だって‥」

竜二君が小さく笑ったのを無視する彰君。

「ってか俺そんな無口じゃないから。中学の時とかは普通に話してたんだけど‥今女苦手になってさ、あんま女の前じゃ話さないようにしてんだよね。」

へぇ‥

「でもなんで急に話すようになったの?」

首をかしげる私を見て彰君がふっと笑った。


「気になる奴見つけたんだよ、俺。」

.

⏰:09/06/05 20:41 📱:SH903i 🆔:5g4C1Fz.


#483 [のの子]
 
ははっと笑った彰君の笑顔は16歳の男の子の顔だった。

あっ‥こんな顔もするんだ。

「気になる子って
「聡美、遅刻するからおいでっ。」

グイッ

「きゃっ」

竜二君が急に肩をひっぱるもんだから足がよろけて前のめりに

こっこける!

⏰:09/06/05 21:13 📱:SH903i 🆔:5g4C1Fz.


#484 [のの子]
 
「‥っと。」
「危ねっ。」

こけそうになった私を二人が片手でキャッチしてくれた。

カァーッ

「「おっちょこちょい」」

「すっすみません‥」

その時二人のニヤッと笑った顔はそっくりだった。


――――――

「朝からアツアツの登校ご苦労様〜♪」

なんとか学校にギリギリ間に合った私達を旬君達が笑顔で待っていた。
.

⏰:09/06/05 22:05 📱:SH903i 🆔:5g4C1Fz.


#485 [のの子]
 
「まっ間に合わないかと思った〜!」

息を切らしながらガタンッと椅子に座る。

「彰のせいだからね。」

竜二君も椅子に座りながらフーッと息を整える。

「あれ、彰君も一緒だったんだぁ?」

桃が私のふとももに座ってきた。

「ちょっ暑いよ〜。」

うっすら汗をかく私の上で桃はノートで自分を扇いでいた。

ズルッ‥!

「幸せ絶頂なんだからこれぐらいでグダグダ言わないのぉ♪」

.

⏰:09/06/06 20:18 📱:SH903i 🆔:8kxa1Po6


#486 [我輩は匿名である]
あげx

⏰:09/06/08 23:55 📱:W51SA 🆔:5BIv/CUo


#487 [のの子]
 
「そうそう〜恋人のいない俺らから見たら二人羨ましくてたまんねーし。」

旬君まで竜二君の机に座ってノートで顔を扇ぎだす。

「「ねーっ!」」

そろってニッコリ笑う二人。

きっ気まずい‥!

苦笑いする私とは逆に、竜二君は

「ぢゃー恋人つくれば?」

そう笑顔で言った。

.

⏰:09/06/10 22:08 📱:SH903i 🆔:ZqzVEfy6


#488 [のの子]
 
し〜〜ん


‥‥‥‥


「うっうぜー!!コイツ前よりうざくなってるー!」
「ちょっ聡美なんか今のひどくない?ひどいよねっ?もう桃泣くー!!」

桃に肩を揺さ振られガクンガクン揺れる私。

竜二君は一気にギャーギャー騒ぎだした二人を見てクスクス笑ってる。

また人からかって楽しんでんだからー!

.

⏰:09/06/10 22:19 📱:SH903i 🆔:ZqzVEfy6


#489 [のの子]
 
桃に肩を揺さ振られ気が遠くなる私に救いの手が‥

「お前ら席つけー。」

先生の登場によってその場どうにかおさまった。

―――――――


「恋人なんてそう簡単に作れないよねぇ?」

「うーん‥まず桃が好きな人いなきゃ無理じゃないかなぁ?」

体育の授業中ちゃんとやってるふりをして話す私達。

ちなみに授業内容はハードル。

他の生徒が走るのを見ながらつったてるだけ‥

先生ゴメンね。
.

⏰:09/06/10 22:28 📱:SH903i 🆔:ZqzVEfy6


#490 [のの子]
 
「好きな人かぁ‥」

はぁっとため息をつくと桃は座り込んで地面を見つめる。
その姿は女の私から見ても可愛く見えた。

「でっでもさ!あのー恋愛初心者の私が言うのも変なんだけど、桃ならモテるし好きな人できてもすぐ付き合えるよ!まずはゆっくり相手をみつければいいんだって。ね?」

落ち込んでる桃に慌ててフォローをいれる私。

「んー‥桃好きな人ならいるよぉ?」
.

⏰:09/06/10 22:39 📱:SH903i 🆔:ZqzVEfy6


#491 [のの子]
 

えっ‥?

「えっ?いるの?好きな人‥」

「うん。あれぇ言ってなかったっけぇ?」

桃が首を傾げて私を見上げる。

いやいやっ!そんな可愛い顔されても好きな人のすの字も聞いた事ないからっ!

「聞いてなーいっ!誰誰?私の知ってる人?」

私もすかさず桃の隣に座り込む。

「えぇー‥うん。まぁ知ってる人ぉ。」

.

⏰:09/06/10 22:45 📱:SH903i 🆔:ZqzVEfy6


#492 [のの子]
 
だっ誰ー!!
桃が好きになる人なんて想像つかないっ。

「誰‥?」

さっきより小さな声で聞く。

「んっとねぇー」

遠くを見つめる桃の目線の先には



「フク。」



.

⏰:09/06/10 22:48 📱:SH903i 🆔:ZqzVEfy6


#493 [のの子]
 
校庭のはじでハードルをやる女子だけど、男子は校庭の真ん中サッカーをやっていた。


「フッフクかぁ〜!」

驚いた。
驚いたけど、納得できた。

確かに桃はフクと一緒にいる率が高いし、フクは桃の世話役みたく二人は仲が良い。

そっか‥桃はフクが好きだったんだね。
.

⏰:09/06/10 22:56 📱:SH903i 🆔:ZqzVEfy6


#494 [のの子]
 
クラスの男子達とふざけあいながらサッカーをするフクを見つめる私達。

「ははっビックリしたぁ?」

「え〜っ。そりゃ驚いたけど、言われてみたらなんか納得できるかも。ってかいつから?」

「一年生の最後ぐらいから。」

「へぇ〜長いじゃん。ねぇフクのどこが好き?」

ニヤつく私を見て笑う桃。

「優しいとこ。フクって他の男とは違うんだよねぇ。」
.

⏰:09/06/11 14:30 📱:SH903i 🆔:NtUxQ0tY


#495 [のの子]
 
「桃に近づいてくる男の子ってみんな下心あんの。そんな桃を守ってくれてるのがフク。」

ふふっと笑う桃の横顔は恋をしてる女の子で、可愛かった。

私も竜二君の事を想う時、こんな顔してるのかな?

「‥告白とか考えてないの?」

私から見たらフクも桃の事好きそうだけど。

「考えた事あるけどぉ‥フク好きな人いるんだってぇ。」

「えっ!うそ!」

そんな話聞いた事ない。
.

⏰:09/06/11 19:56 📱:SH903i 🆔:NtUxQ0tY


#496 [のの子]
 
「本当ぉ。ずっと見てたら気付いちゃったぁ♪」

微笑む桃の顔はさっきとは違ってどことなく寂しそうだった。

「‥誰か聞いてもいい?」

「ダメーッ♪秘密なの。桃がフクを好きな事も、フクが誰を好きなのかも‥秘密っ♪」

秘密‥

好きな人と両想いになれた私。
好きな人と結ばれない桃。

なんだかキュッと胸が痛んだ。

⏰:09/06/11 20:03 📱:SH903i 🆔:NtUxQ0tY


#497 [のの子]
 
「だから正直聡美が羨ましい〜!‥けど桃も今幸せだからいいの♪フクの隣にいられればいいんだぁ♪」

スッと立ち上がる桃。

「桃‥」
「フクーッ♪シュートきめてぇ!」

ピョンピョンとジャンプしながら手を振る桃の先にはフクが笑っていた。

「お前はちゃんとやれーっ!」

そう言うとフクはボールをとりに走り出す。


桃の意外な一面を知って切ないけど、桃が笑っているなら大丈夫だって思った。

⏰:09/06/11 20:14 📱:SH903i 🆔:NtUxQ0tY


#498 [のの子]
 
私も立ち上がると桃に抱き着く。

「なんかあったら言ってね?私は桃大好きだから!」

「‥ぷっありがとぉ♪」

桃もギューッと抱きしめてくれた。


「あっコラッ!お前らちゃんとやれっ!」

ビクッ!

先生に怒られた私達は慌ててハードルの列に並ぶ。

手を繋いで‥

.

⏰:09/06/11 20:19 📱:SH903i 🆔:NtUxQ0tY


#499 [のの子]
 
「いっ痛〜い。」

膝をさする私。

運動音痴な私はハードルに膝をぶつけて大きな痣が出来た。

「おっきー痣とかウケる〜♪」

そんな私を見て笑う桃。

「ちょっと休憩〜。」

もう少しで授業も終わるし端っこで座り込む。

桃は他の女の子達とハードルを片付け出していた。

そういえば竜二君どこだろ?

男子の方をジッと見ているとすぐに竜二君を見つけた。

旬君と話しながら腕をのばしながら笑っていた。

‥カッコイイ

.

⏰:09/06/11 20:29 📱:SH903i 🆔:NtUxQ0tY


#500 [我輩は匿名である]
>>460-500

⏰:09/06/11 23:38 📱:SH902i 🆔:eUKVkPtg


#501 [のの子]
 
そんな事を考えながらボーッと見つめていると

「なにやってんの?」

後ろから声をかけられた。
ビクッ

「っ‥彰君?なにしてんの?まだ授業終わってないよね?」

「移動教室だったからその帰り。で、お前は何してんだよ?」

スッと私の隣に座り込んできた彰君は上履きのままだった。

「上履き‥汚れちゃうよ?」

「あぁ、前から汚れてるから。ってかだからお前何してんだって!」

彰君がノートで頭を軽くペシッと叩く。

⏰:09/06/12 16:01 📱:SH903i 🆔:m6dXbQyA


#502 [のの子]
 
全然痛くなかったけど頭をさする私。

「授業サボッて彼氏にみとれてましたとか言うなよ?」
うっ!ちょっと当たってるし‥

「違う違う!休憩してました。」

痣を指さしながら慌てて否定する。

「うわっ何その痣っ。どうやったらできんだし。」

痣を見て笑いだす彰君。

「ハードルに何回もぶつかればできるよ。」

恥ずかしい‥

⏰:09/06/12 16:17 📱:SH903i 🆔:m6dXbQyA


#503 [のの子]
 
「お前やっぱ運動音痴かぁ。見た目からわかる。」

まだ笑っている彰君。

「彰君ひどぉい。」

フンッと顔を俯きながら大きな痣をツンツンつつく。

「ぷっ怒んなよ。ったく、女なんだからこんなデカい痣つくっちゃダメだろ〜‥」

そういうと彰君が私の痣にふれてきた。

.

⏰:09/06/12 19:05 📱:SH903i 🆔:m6dXbQyA


#504 [のの子]
 
ドキッ

「うわ〜痛そう‥痛ぇ?」

ニヤニヤしながら痣をつついてくる彰君。

痛いって言うか、さっ触ってる‥

カァーーッ!

「あ?お前顔あか
「おっおお女の子の膝とか簡単に触っちゃダメだよ!」

ガバッと立ち上がると桃達がいる所へ走っていく。


ドキッ ドキッ


.

⏰:09/06/12 19:11 📱:SH903i 🆔:m6dXbQyA


#505 [のの子]
 
「顔真っ赤にしてどうしたのぉ?」

桃やクラスの子達に不思議な顔をされた。

「なっなんでもない。」

ドキッ ドキッ

男の子に足を触られたなんて初めてで、すごいビックリした。

‥竜二君にも触られた事ないのになぁ。

膝にある大きな痣を見る。

「まだドキドキしてる‥」
まだうるさい胸に手を当てて深呼吸した。

⏰:09/06/12 22:00 📱:SH903i 🆔:m6dXbQyA


#506 [のの子]
彰Side

急にデカい声をだして走って行ったあいつをポカンと見つめる。

『女の子の膝とか簡単に触っちゃダメだよ!』

顔を真っ赤にして言ったあいつの言葉。

「俺だって簡単に触ってねぇし。博也と同じにすんなっつーの。」

‥‥なんかあつい。

うっすら顔に熱さを感じながら立ち上がる。


「はぁ‥あいつと話すと調子狂うなぁ。」

.

⏰:09/06/12 22:11 📱:SH903i 🆔:m6dXbQyA


#507 [のの子]
 
なんか話してりゃあの事に繋がるもんでも出てくると思ったんだけどなぁ。
全く出てこない。

ってか更にアイツに興味沸いてきてるかも‥

チラッとクラスの女子と騒いでるアイツを見るとなんだか心が和んだ。


「彰くんっ♪」

「?‥って鈴か。」

教室に戻ろうと歩き出すと目の前に女が立っていた。
.

⏰:09/06/12 22:19 📱:SH903i 🆔:m6dXbQyA


#508 [のの子]
 
めんどくさそうな顔をする俺に鈴は腕を絡ませてくる。

「今の子だれー?」

「お前の知らない子。」

絡ませてきた腕を払おうとすると鈴の手にギュッと力が入ったのがわかった。

‥逃がさないってか。

「彰君が女の子にあんな優しく笑ってんの初めて見たかもぉ。誰?」

上目使いをする鈴。

めんどくせー。

.

⏰:09/06/12 22:24 📱:SH903i 🆔:m6dXbQyA


#509 [のの子]
 
鈴はストレートの長い髪で目がぱっちりしてる。どちらかというとキレイめで一個下の後輩だ。

中学が一緒で前になんか男に絡まれてるの助けて以来、暇があると俺に絡んでくる都合の良い女であり、俺も都合の良い男の関係。


「竜二の彼女だよっ。ってか触んな。」

鈴の頭を押して離れさす。

「えっ!あれが竜二君の彼女なんだぁ。意外に普通の子だね。」

イラッ
.

⏰:09/06/12 22:35 📱:SH903i 🆔:m6dXbQyA


#510 [のの子]
 
馬鹿にしたようにクスクス笑う鈴。

「竜二君ならもーっと可愛い人いると思うのになぁ。」

うーん、と首を傾げて考える鈴を横に俺は一人どんどん歩く。


「ちょっ速いよ彰君〜!」

また腕を掴もうとしてきた手を振り払う。

「触んなっつったろ。」

「もうっ!彰君あの子とは仲良くして私とは仲良くしてくれないの?あの子の事は触ってたじゃん。」
.

⏰:09/06/12 22:42 📱:SH903i 🆔:m6dXbQyA


#511 [のの子]
 
怒った顔をしながらもだんだん涙目になる鈴の目。

「はぁ‥触りたかったから触っただけだろ。」

「でも竜二君の彼女なんでしょ?なのに触りたいなんて変だよ!」


ギュッ

「私だってあんな風に触られた事ないもん。」

抱き着いてきた鈴に俺はため息をつく。

「前にも言ったけど、俺お前に興味ないから。」

.

⏰:09/06/12 22:52 📱:SH903i 🆔:m6dXbQyA


#512 [のの子]
 
また鈴を俺から引き離す。

「興味ない女に触りたいって思わねぇだろ?それでも触ってほしいとか思うなら来いよ。‥お前の事汚してやるから。」

そんな脅しのような口説き文句のような言葉を吐いて俺はまた歩きだす。

「‥じゃあの子には興味あんの?竜二君の彼女だよ?」

後ろから小さな声が聞こえたけど振り向かずにそのまま歩いた。

それぐらいわかってるっつーの。
.

⏰:09/06/12 23:00 📱:SH903i 🆔:m6dXbQyA


#513 [のの子]
竜二Side

「やっぱ体育が1番楽しいよなぁ♪頭使わなくて良いしっ。」

旬が笑いながら話す。

「でも流石にあんな走ってると疲れる〜‥んーっ。」

腕を伸ばす。

ポキッ
どっかの骨が鳴った。

「ってか今日雨降るって言ってたのに降らないなぁ。」

「雨降んのー?やだぁ。」

旬が嫌そうな顔をしてるのを余所に俺は空を見上げる。
.

⏰:09/06/12 23:13 📱:SH903i 🆔:m6dXbQyA


#514 [のの子]
 
「せっかく傘持ってこなかったのに‥チェッ失敗か。」

聡美と一緒に登校するようになってから早起きをするようになった俺。

もちろん朝の天気予報もちゃんと見た。

でも傘を持ってこなかったのは、聡美は持ってくるだろうと思ったから。

せっかくくっつけると持ったのになぁ‥

旬とは違う意味で不満げな顔をする。
.

⏰:09/06/13 17:06 📱:SH903i 🆔:XrlZpAjk


#515 [のの子]
 
「竜二っボールこっちにくれ〜。」

「? あぁっ。」

クラスの男子に声をかけられ、近くにあったボールを蹴る。

「おっと、サンキュー♪」

不良とか恐いって言われてる俺らだけど、喧嘩してない時ぐらいは普通にみんな話し掛けてくれる。

さすがに喧嘩は勘弁って笑ってるけど、仲間意識は持ってくれる良い奴ばっかだ。

「あっ竜二く〜ん♪あれいいのかぁ?」

金井って奴がニヤニヤしながら女子の方を指差す。
.

⏰:09/06/13 20:29 📱:SH903i 🆔:XrlZpAjk


#516 [みよトぴん]
>>001-100
>>100-200
>>200-300
>>300-400
>>400-500
>>500-600

⏰:09/06/14 00:40 📱:W65T 🆔:y1bc9bSM


#517 [のの子]
 
なんだよって指差す方を見るとそこには聡美と彰が座って話していた。

「あれっあいつお前の友達じゃん。」
「なんだよ早速危機か?」
「二ノ宮なにげモテるよなぁー。隠れファンも多いみたいだし?」

俺をからかおうとみんな集まってきてニヤニヤ話し出す。

イラッ

「バーカッただ話してるだけだろう。」

そう言うと俺は二人を見ないように歩き出す。

もちろん内心何話してるかとか、くっつきすぎだろっとか思ってる。

.

⏰:09/06/14 21:52 📱:SH903i 🆔:phsTVlmc


#518 [のの子]
 

昨日の夜―――――


彰にあんな事を言われてから俺は、正直彰が気になって仕方がなかった。

聡美に何か言うんじゃないかって‥
ビクビクしてた。

もしあの事を話したら、嫌われるかもしれない。
幻滅されるかもしれない。

そんな気持ちがずっとあって聡美にも上手く接っせれなくなっていた。

.

⏰:09/06/14 22:02 📱:SH903i 🆔:phsTVlmc


#519 [のの子]
 

でも今日、一緒に帰ってる時ニコニコ笑いながら幸せだと言ってくれた聡美。

その時俺は自分の身勝手さに胸が痛んだ。

ここ何日かずっと心配なのを我慢して何も言わずにこんな俺と一緒にいてくれたんだよな‥

何してんだよっ俺は‥


フッ
聡美の手を握って俺は決めた。

.

⏰:09/06/14 22:08 📱:SH903i 🆔:phsTVlmc


#520 [のの子]
 

‥もう深く考えこむのはやめよう。

俺は君と出会ったあの日から、君も、彰も..

守ろうって思ったんだ。

大切な二人だから、守りたいって。

その気持ちは今も変わらない。

それなら、俺は


俺のやり方で守ってみせる。


.

⏰:09/06/17 10:58 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#521 [のの子]
 
♪〜♪〜♪

ピッ
「もしもし?」

電話の向こうからかったるそうな声が聞こえてきた。

「彰?俺だけど、今いい?」

「あぁ、何?話す気にでもなったとか?」

「いや、俺の気持ちだけ伝えとくわ。」

一瞬の間がやけに静かに感じる。

「お前が何をしようと、俺は俺のやり方でいく。」

俺の決意を彰に一応伝えとこうと思った。彰はきっと俺の言葉を待っているはずだと思ったからだ。
.

⏰:09/06/17 12:38 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#522 [のの子]
 
「‥ふーん。じゃ俺もこれから自由にやらせてもらうから。」

「うん。」

そう言われて不安がないわけない。

でも守るって決めたんだ。守ってみせ
「じゃ聡美と仲良くさせてもらうわ〜。俺の自由に文句言うなよ?じゃっ。」

ピッ
プーップーップーッ

‥‥‥

あいついつから聡美って呼び捨てしてんだ?
ってか仲良くって‥


「‥‥クッソ彰の野郎ーっ!」

もう繋がっていない携帯を睨みつけ俺は大きな大きなため息をつく。
.

⏰:09/06/17 12:50 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#523 [のの子]
そして今に至る―――

「はぁ‥」

まさかあの電話の次の日に髪型変えたり、聡美にちょっかい出しだすなんて

「思ってたより行動的じゃねぇかよ。」

俺は俺のやり方でいくって言ったものの特にどうこうっていう作戦はなかった。

一歩上手だったのは彰のようだ。

早速自由にやらせるって許した事を後悔しだす。

.

⏰:09/06/17 12:56 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#524 [のの子]
 
「竜二、もう二人いなくなったよ。」

フクがこそっと耳打ちしてきた。

「あっそー。」

素っ気ないふりしてチラッと見ると本当に二人はいなくなっていた。

「なぁ、彰髪もだけどなんか最近変わったよな?元気っつーかなんていうか‥」

そう言うと旬はさっきまで二人がいた場所を見つめる。
.

⏰:09/06/17 13:03 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#525 [のの子]
 
「表情が柔らかくなった、とか?」

フクが言葉につまる旬に助け舟をだす。

「そうっ!なんかたくさん笑うようになった!女の前でも‥ってか聡美ちゃんの前で。ぁっ‥」

慌てて口を手で押さえ込む旬。

しーん

「‥旬、今のはわざとか?天然か?」

ニッコリ笑う。
.

⏰:09/06/17 13:09 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#526 [のの子]
 
「あっいや
「別に友達の彼女ととして仲良くしてるだけだろ。彰は友達なんだから変な目で二人を見るなよ。」

全く、と笑いながら旬の胸を軽く叩く。

「‥わりぃ」

旬も気まずそうに笑う。


ピーーッ
「集合っ。」

集合がかかったと同時に授業の終わるチャイムがなった。.

⏰:09/06/17 13:43 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#527 [のの子]
 
――――――

「腹減った〜!」

教室に戻るため下駄箱に向かって歩いていると、通路に一人の女が座りこんでいた。

「あれっ鈴じゃん。」

「ぁっ旬君に竜二君‥」

そこにいたのは後輩の鈴だった。

ってか目赤っ‥

「どうした?」

旬も鈴の異変に気付いたのか座りこむと頭を撫でた。

「ぁっあのね、彰君と‥
「鈴っ?」
.

⏰:09/06/17 13:52 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#528 [のの子]
 
後ろを振り返るとそこにはフクがいた。

「どうしたの?」
「直人〜っ」

ガバッ

「直人っ、直人〜‥グスッ」

「ちょっ鈴?泣いてんの?」

さっきまで座り込んでたのにあっという間にフクに抱き着いた鈴。

ったく、なんなんだよ。

「あらら〜フクを待ってたのね。」

旬がさっきまで鈴を撫でていたやり場のない手をあげる。

「はぁ‥後はフクにまかせるわ。行くぞ。」

旬の手を引っ張って歩きだす。

俺は正直鈴が苦手だから早く逃げたかった。
.

⏰:09/06/17 15:14 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#529 [のの子]
 
「ごめんっ。」

苦笑いしながら謝るフクに、鈴はずっとフクの胸に顔をうめたままだった。



「鈴‥泣いてんの?」

「グスッ‥」

「また彰?」

「っ‥‥」

ギューッ

返事はなかったが鈴の腕の力がその答えを教えてくれた。

また彰になんか言われたのか。
.

⏰:09/06/17 20:47 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#530 [のの子]
 
「よしよし‥」

ポンポン
頭を撫でてやると鈴の腕の力が更に強くなった。

「グスッ直人もギュッてして。」

「あぁーはいはい。」

フクより小さな鈴を包み込むように腕を回す。

キュッ

「直人がこうしてくれるの安心する‥」

.

⏰:09/06/17 20:54 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#531 [我輩は匿名である]
>>1-200
>>200-400
>>400-600
>>600-800
>>800-1000

⏰:09/06/17 21:39 📱:SH903i 🆔:GTW8nfrs


#532 [のの子]
 
‥‥はぁ。

「でも‥もう俺がいなくても大丈夫にならないと、なっ?」

「‥‥‥」

鈴の顔を覗き込むと悲しそうな顔をしていた。

「鈴?」

「直人‥私を一人にするの?」

鈴の一言にフクは困ったように笑う。

「一人じゃないだろ?友達だって家族だって
「直人じゃなきゃダメなのっ!やだっ!」

ギューッ

鈴の小さな肩が震えているのを見て、フクはそれ以上何も言えなくなった。
.

⏰:09/06/17 23:17 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#533 [のの子]
 
ザッ

「ぁっ‥」

っ!

聞き覚えのある声にピクッと体が反応し、声がした方を見る。

「二ノ宮さん。」


「聡美?どうしたのぉ?」

後から追いかけてまた聞き覚えのある声と姿が現れた。

「桃‥」

「っ!フク‥」
.

⏰:09/06/17 23:24 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#534 [のの子]
聡美Side

授業が終わって更衣室で着替え終わると、桃と二人で教室に向かう。

「そういえばさっき彰君来てたけどどうしたのぉ?」

桃が突然質問してきた。

「えっ気付いてたの?」

何も聞いてこなかったし気付いてないのかと思ってた。

「別になんでもないよ。話しただけ。」

っとか言いつつさっきの事を思い出し顔がうっすら赤くなる。

⏰:09/06/17 23:34 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#535 [のの子]
 
「あれぇ?もしかしてさっき顔赤かったの彰君が原因〜?♪」

カンのするどい桃がニヤつきながら私をつつく。

「なっ!別にっ!」

そう言うと私はスタスタ速歩きで先に行く。

「ぷっちょっと待ってよぉ〜♪」

そんな私を見てクスクス笑いながら桃はゆっくり歩いてついてくる。

⏰:09/06/17 23:49 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#536 [のの子]
 
ふんっと勢いよく曲がり角をまがる。

ザッ

「ぁっ‥」

一瞬で私の体は固まった。

だって、親友の好きな人と知らない女の子が抱き合っていたんだから。


フク‥

「二ノ宮さん。」

驚いた顔のフクと強い眼差しで私を見る女の子。

「聡美?どうしたのぉ?」
.

⏰:09/06/17 23:53 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#537 [のの子]
 
っ!

あっという間に私に追い付いた桃が後ろにいた。

「桃‥」

フクは更に驚きと困った顔をする。

もちろん桃も驚いた顔をしていた。

気まずい雰囲気が流れる。

「あっあの‥ごめんなさい。私‥」

まさかの状況に慌てる。
.

⏰:09/06/17 23:58 📱:SH903i 🆔:n7yThEZE


#538 [のの子]
 
どっどうしよう‥
ってかなんでこんな所でイチャついてんのよ〜!


「ちょっとやだ〜。イチャつくなら他でやってよねぇ。」

笑いながらそう言ったのは私ではなく桃だった。

「ここ通らなきゃ下駄箱行けないのに〜。もしかしてわざとぉ?ねぇ聡美?」

「ぇっあっうん‥」

つい私も返事をしてしまう。

「いやっ別に
「あーっもう行かなきゃ。秘密にしといてあげるから♪じゃーねぇ。」

.

⏰:09/06/18 00:04 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#539 [のの子]
 
言い訳かわからないけど、何か話そうとしたフクを遮って桃は私の手を掴み歩きだす。

桃‥


「ちょっと待ってください。」


ピタッ
桃と私を止めたのは、フクではなく知らない女の子だった。

「竜二君の彼女さん、ですよね?」

フクから離れてその子は真っ直ぐ私を見ていた。
.

⏰:09/06/18 00:08 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#540 [のの子]
 
えっ私?

驚きながらも返事をする。

「そうですけど‥?」

「私一年の並木鈴(ナミキ スズ)って言います。」

そう自己紹介してきた並木さんは泣いていたのか目が赤くなっていた。

でもキレイな子。

そう思った。

「にっ二ノ宮聡美です。」

私も一応名前を言うとペコッ軽く頭をさげる。

「二ノ宮先輩‥」
.

⏰:09/06/18 00:15 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#541 [のの子]
 
「はい?」

並木さんの目は真っ直ぐ私を見てきて正直ちょっと恐く感じた。

「竜二君の彼女なら彰君に近寄らないでください。」

「えっ?」

「私彰君が好きなんです。」

唐突すぎて意味がわからない私。
.

⏰:09/06/18 00:18 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#542 [のの子]
 
「あの、彰君と私は友達なだけで‥」

よくわからないけど、何か勘違いしてるみたいなのはわかった。

「でもさっきみたいに彰君と仲良くしてるの正直変だし、ムカつきます。どんな手使ったか知りませんけど、竜二君の彼女になれたんだから彰君には近寄ら
「鈴っ!いい加減にしろ。」

フクが大きな声をだして並木さんを止める。

でも並木さんは唇を噛みながら私を睨んだままだ。

「二ノ宮さんごめんね。鈴、もう行こう?」
.

⏰:09/06/18 11:07 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#543 [のの子]
 
並木さんの腕を掴むと、フクが申し訳なさそうに謝ってきた。

「直人はこの人の味方なの?」

すると並木さんが小さな声で呟く。

「鈴‥‥」

「だって、だってこの人急に現れて竜二君の彼女になってさ!それどころか彰君にまで近寄って‥汚い女なんだよ?こんな女
「ってかさっきから何なのぉ?マジでムカついてきた。」
.

⏰:09/06/18 11:12 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#544 [のの子]
 
一方的に話す並木さんにキレたのは、私の横にいた桃だった。

「ちょっ桃、私は大丈夫だから。ねっ?」

普段おっとりした口調の桃からあんな声が聞けただけで、私はもう恐かった。

たっ確か前に桃怒ると恐いって聞いた事あるー!

違う意味で慌てる私。

「聡美がよくても私はムカついてるの。」

.

⏰:09/06/18 11:17 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#545 [のの子]
 
そう言った桃の目は恐かった。

「桃〜お前まで勘弁してくれよ。」

「なっ何?関係ないくせに入ってこないでよ。」

並木さんもフクも驚きの顔を隠せないでいた。

「関係ない?ってか聡美は私の親友なの。親友がこんな色々言われて黙ってる方がおかしくない?」

桃‥親友だからって怒ってくれるのは嬉しいけど‥恐いー!
.

⏰:09/06/18 11:21 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#546 [のの子]
 
「ってかさっきから聞いてたらアンタ一方的に怒って意味わかんない。聡美は竜二君の彼女なの。彰君に振り向いてもらえないからって聡美に八つ当たりすんのとかマジでウザいんですけど?」

「っ!八つ当たりなんかじゃない。本当の事言ってるだけだもん。」

「聡美と竜二君だって色々あって今があんの!何も知らないアンタが聡美を侮辱する資格なんてない。まっアンタみたいなずるい女、彰君にとって眼中にないんじゃない?こんな所でグチグチ言ってんだったらもっと努力すれば?バーカッ。」


‥‥‥‥‥すごぉ。
.

⏰:09/06/18 11:29 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#547 [のの子]
 
「ひどい。直人っ〜‥」

並木さんが潤目になってフクに助けを求める。

「はぁ‥桃、ちょっと言い過ぎだろ?」

「はぁ?ってかフクもフクでしょ。今の聞いてどっちが間違ってるかわかってるくせに。彼女でもない女に優しくしてバッカじゃないの?バカ同士仲良くやれば?」

行くよって桃に引っ張られ歩きだす。

「自分だってタラシのくせに‥」

また並木さんがはむかってきた。
.

⏰:09/06/18 11:35 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#548 [のの子]
 
「はぁ?」

もっもうやめて〜〜‥!

「他の男に媚び売ってる女に言われたくないっ。」

桃が眉間にシワを寄せて並木さんを睨む。

「‥どんな噂聞いたか知らないけど、媚び売ってんのは男。私はアンタみたいに汚くないから。好きな人にしか体も心もあげないの。」

うわっ桃カッコイイ!

グイッと引っ張られまた歩きだす。
.

⏰:09/06/18 11:41 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#549 [のの子]
 
ずんずん進む桃に連れられながら、チラッと振り返ると並木さんと目が合った。

「ごめんなさいっ。」

そう一言だけ私は言うとその場を後にした。

――――――


「あぁ〜ムカついたねぇ。桃ああいう子きらーいっ。」

教室に戻ると桃はいつもの桃に戻った。

.

⏰:09/06/18 11:44 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#550 [のの子]
 
「わっ私は恐かった‥」

「何が?」

ふぅっと一息つくと、竜二君が私の後ろに立っていた。

「あっなんでもないよ。」

とっさにそう答えてしまった。

だってあんな事あったなんて話したらきっとまた誰かさんが怒るだろうし‥

それになんかカッコ悪くて恥ずかしいんだもん。

「竜二くぅん、聡美すごい暴言言われたんだよぉ!並木鈴とか言う子なんだけど知ってるぅ?」

「ぁっ言わないでよ〜!」

⏰:09/06/18 18:47 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#551 [のの子]
 
「えっ鈴に?」

よっ呼び捨てっ?!!

「やっぱ知ってるんだぁ‥なんなのあの子ぉ?彰君好きなくせにフクにくっつくわ、聡美に汚い女だとか言うわさぁ。あーまたイライラしてきたぁ!」

桃がほっぺを膨らませてブツブツ言ってると竜二君が私の頭を掴んできた。

ガシッ

「きゃっ」

「コラッなんでもなくないじゃん。」

「ぅっごめんなさい‥」
.

⏰:09/06/18 18:53 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#552 [のの子]
 
全く、とため息をつくと竜二君は何も言わずに頭を撫でてくれた。

ドキッ

そんな何気ない優しい仕草がたまらなく嬉しかった。

「桃は、聡美の事悪く言う奴は誰だろうと許さないから。大丈夫だよぉ♪」

桃もニコニコ笑いながら頭を撫でてくれる。

そんな二人の優しさを感じて、今更さっきの言われた事が悔しくて恐くなった。

ポロッ ポロポロ

「っ‥‥グスッ‥」

.

⏰:09/06/18 21:55 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#553 [のの子]
 
急に涙が出てきて慌てて手で目元を隠す。

「グスッ‥ん‥悔しい‥わっ私、私‥‥」

「「よしよし」」

二人の手が温かくて甘えてしまう事になるけど、涙は止められなかった。

大好きな彼と、大切な親友の優しさは今の私には一番の薬になった。

―――――

「二ノ宮さん」
.

⏰:09/06/18 22:02 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#554 [のの子]
 
お弁当を食べよう鞄をあさっているとフクが気まずそうな顔をして現れた。

「あっフク‥」

「さっきはごめんね。あいつには俺から言っといたからさ。本当ごめん。」

「うん。でも‥なんでフクが謝んの?」

「いや、その‥」

「‥ちょっといいかな?」

私はフクを廊下に連れ出す。
.

⏰:09/06/18 22:08 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#555 [のの子]
 
ガヤガヤ

昼休みだから人通りが多いけど、かえってこっちの方が怪しまれない。

「あの子フクの何?彼女ではないんだよね?」

「それは‥うん、まぁ彼女ではないけど。」

「けど‥好きなの?」

「えっ!いやっ違うよ。俺はただ‥ほっとけないって言うか、鈴は‥鈴は大切な奴なんだ。だから守りたいんだよ。」

「それって好きなんじゃんなぁい?」
.

⏰:09/06/18 22:13 📱:SH903i 🆔:Hzq6Ytd2


#556 [我輩は匿名である]
>>500-555

⏰:09/06/19 19:00 📱:SH902i 🆔:76.u9h5M


#557 [のの子]
 
ピクッ

「もっ桃ぉ‥」

いつからいたのか、桃はニコニコ笑いながら首をかしげてフクの後ろに立っていた。

桃に1番聞かれたくなかったのにっ!

「桃、鈴はそういうんじゃないよ。はっきりは言えないけど、違うから。」

「ふーん‥」

フクが困った顔で話すと桃は納得いかない顔でじっと見つめる。

.

⏰:09/06/19 21:46 📱:SH903i 🆔:73EWYcD6


#558 [のの子]
 
「まぁ‥あいつがいる限りのんびり彼女も作れないかもだけど。」

フクが手で口元を隠しながらボソッと呟く。

「っ!なにそれっ!」

それに食いついたのは私。

「えっ?いや〜なんか心配っていうか‥」

ははっと苦笑いするフクを睨むと

「聡美、もういいよ。ご飯食べよぉ?」
.

⏰:09/06/19 21:50 📱:SH903i 🆔:73EWYcD6


#559 [のの子]
 
「ぇっうん、わかった。」

慌てて桃の所に走る。

桃が複雑な顔をしているのを見て、これ以上フクといるのはやめとこうと思ったんだ。

「えっちょっと。」

訳がわからないという顔をしてるフクを見て、

「ベーッ!!」

桃はアッカンベーをして教室に入っていった。

「なっなんだよ今のっ!」
.

⏰:09/06/19 22:00 📱:SH903i 🆔:73EWYcD6


#560 [のの子]
 
更に訳がわからないというフクを横に

「よく考えなさいっ。」

ビシッとそう言うと私も教室に入った。

その後の桃はやけ食いというか、たくさん食べて何も話さなかった。


この時ぐらいから、少しずつあの事に近づいていっていたんだって思う。
.

⏰:09/06/19 22:04 📱:SH903i 🆔:73EWYcD6


#561 [のの子]
 
―――――――
キーンコーンカーンコーン

「よっしゃテスト終わった〜!!夏休みだぁ!♪」

テストが終わったと同時に旬君が立ち上がってガッツポーズをとる。

「柏木〜夏休みまでまだ一週間あるぞぉ。それに赤点とったら補習もあるからなぁ。」

先生がニヤつきながら答案用紙を集める。

「げっまたかよ!」

この感じだと去年は補習を受けたみたい。

うなだれる旬君を見てクラスの皆の笑い声が響く。

.

⏰:09/06/21 20:19 📱:SH903i 🆔:YcUIxyPw


#562 [のの子]
 
「聡美ぃテストどうだったぁ?♪」

テスト期間で早く帰れるからみんな帰る支度をしている。

「ダメかもぉ‥一個だけ空欄あったんだぁ。」

「一個だけじゃーん。私なんか今回全く自信な〜い♪」

ヘヘッと笑ってる桃だけど、今回自信がない‥というかできなかったのはフクがいなかったからだろうな。

いつもわかんない所はフクに教えてもらってたし。

.

⏰:09/06/21 20:26 📱:SH903i 🆔:YcUIxyPw


#563 [のの子]
 
あれから桃とフクは壁ができちゃったみたいにギクシャクしてる。

仲直り?させようと試みたけど竜二君にやめとけって言われちゃった。

二人の問題だからあんま首突っ込んだらダメだって。

そう言われて前の彰君と竜二君の時の事を思い出したけど口にしなかった。


「ってかいつの間に二人は仲直りしたんだろ?」

「また独り言?」

.

⏰:09/06/21 20:32 📱:SH903i 🆔:YcUIxyPw


#564 [のの子]
 
「え?」

横を見ると竜二君が呆れながらクスッと笑っている。

しまった‥

竜二君と帰っている最中だった。

「何回も注意してんのに独り言やめらんないね?」

「うっ‥ってか私そんな独り言言ってないもん!」

繋いでる手にキュッと力が入る。

「言ってるよ〜♪俺何回も聞いた事あるもん。この前は一緒に勉強してたら『えっ?何これ?なんでこれが〜‥あっそっか!これ
「あぁーもうっ!言ってますっ言ってます!」

竜二君が大きな声で言うもんだから慌てて口を押さえる。
.

⏰:09/06/21 20:39 📱:SH903i 🆔:YcUIxyPw


#565 [のの子]
 
「もう、意地悪‥」

自分より背の高い竜二君を見上げると竜二君はフッと私を引き寄せる。

「意地悪したくなるほど可愛いんだからしょうがないでしょ。」

ギュッ抱きしめられた私はずるい、と呟きながら彼の背に手をまわす。

最近の竜二君はよく私に触れてくる。

よく頭を撫でてくれたり、ほっぺをプニプニしたり、抱きしめたり‥

恥ずかしいけど、ドキドキして嬉しかった。
.

⏰:09/06/21 20:47 📱:SH903i 🆔:YcUIxyPw


#566 [のの子]
 
「あっ夏休みどうする?どっか行きたい所とかある?」

腰に回した手は離さずに顔だけ離すと、突然竜二君が聞いてきた。

「えっ‥どっどこかなぁ。」

突然な質問もそうだけど、当たり前のようにデートの話をしてきた事に慌てる。

私ってば一緒にテスト勉強できなくなるの寂しいとか思っちゃってたのに‥

竜二君はしっかり先を考えてくれてたのが嬉しかった。

⏰:09/06/22 09:21 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#567 [のの子]
 
「この前は色々言ってくれてたじゃーん。」

ムスッとした顔をすると竜二君が私の頭の上に自分の顔をのせてきた。

「ん〜‥やっぱ海かな?あっ遊園地とか!あとお祭りも行きたいし、花火もしたいっ!あとは‥」

そうだっとたくさん私の口からどんどん出て来る。

さっきまでの慌てっぷりはどこへやら。

「あるじゃんか。」

竜二君は優しく笑うと私のほっぺをつまむ。

「ふぁっふぁに?」
.

⏰:09/06/22 09:28 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#568 [のの子]
 
「そんなにたくさん言って夏休みずっと俺と一緒にいたいわけ?わがまま。」

優しくもあって怪しくもあるその笑顔に私は逆らえない。

だって本当にそうなんだもん。
なんて言ったら喜ぶかな?

「よし、じゃとりあえず今日はここまでっ。明日からまた色々決めよう?」

「うんっ。」

また手を繋ぐと私達は歩きだす。
.

⏰:09/06/22 09:36 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#569 [のの子]
 
次の日

「ジャジャーンッ!!」

1時間目の休み時間、旬君に呼ばれたらしく博也君や彰君をクラスに来ていた。

そんな中、旬君が大きなチラシみたいな紙を手に私達の前に現れた所。

「‥バーベキュー?」

桃が首をかしげてチラシの字を読むと、彰君がげっと嫌そうな顔をする。

「またかよ。」

「去年から俺海がいいって言ってたと思うんですけどー!」

早速彰君と博也君からのブーイング。

去年?バーベキュー?

?の私に竜二君もため息をつきながらコソッと教えてくれた。

⏰:09/06/22 09:45 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#570 [のの子]
 
「去年俺らだけで夏休みに泊まりでバーベキューしたんだよ。旬の知り合いが別荘持ってるとかでさ。」

別荘っ?すごぉい。

「まさか今年もやるとは‥」

バーベキューかぁ。中学の林間以外でやった事ないかも。

「桃‥どうする?」
.

⏰:09/06/22 09:52 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#571 [のの子]
 
たとえ竜二君が行くって言っても、桃がいなきゃ私は行かない。

「ん〜せっかくだし行こっかなぁ。みんな仲良くなったんだから思い出たくさん作りたいし♪聡美はぁ?」

桃の笑顔を見て、確かにって私も思った。

「‥うん、そうだねっ。」

そう言うと桃が私の手を掴んで手を挙げる。
.

⏰:09/06/22 17:43 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#572 [のの子]
 
「はぁい♪私達は参加しまぁす。」

「よしっ偉いっ!‥って事でほらほら桃ちゃん達は行くってよ〜♪お前らはどうすんの〜?」

旬君がニヤニヤしながら男の子達の前でチラシをヒラヒラする。

「ったく、聡美が行くなら俺も行く。」

最初に折れたのは竜二君だった。

チラッと見ると横目で私を見て『バーカ』と口パクしてきた。

⏰:09/06/22 17:48 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#573 [のの子]
 
うっ‥後でいじめられそう。

「じゃ俺も行く。」

次にそう言ったのは意外にも彰君だった。

1番バーベキューとかめんどくさいの嫌いそうなのに‥

「えぇ〜っ!じゃ俺も行くよぉ。でも来年は海にしろよっ?」

彰君に続いて博也君が折れた。

残るはフク一人。
.

⏰:09/06/22 17:52 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#574 [のの子]
 
みんながフクを見る。

まさか桃が行くって言ったのに行かないとか‥

「ん?あぁ、俺も行くよっ。」

フクが笑って言った。

ほっ‥

行かないなんて言ったらどうしようかと思った。


こうして私達の夏休みへ一歩近づいていった。
.

⏰:09/06/22 20:10 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#575 [のの子]
彰Side

「彰っお前赤点は?」

博也が深刻そうな顔付きで俺の前の席に座る。

「ない。お前は?」

「‥ギリギリない。」

ふーっと二人して息を吐く。

「お前全っ然勉強してないって言うから赤点かと思った。」

「ヒラヤンがおまけしてくれてギリギリセーフだった〜。」

ヒラヤン=化学の平谷先生

博也が化学の答案用紙を見せる。

⏰:09/06/22 20:26 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#576 [のの子]
 
‥‥‥おまけねぇ。

「34ってギリギリセーフなのかよ?」

「セーフだろっ!ってかお前は何点なんだよ?」

「ん‥」

答案用紙を見せる。

「うわ〜68点とか普通じゃんっ。つまんねぇ男!」

ケチをつける博也にお前よりは良いだろーが、と思いつつ数日後に迫る夏休みの事を考える。
.

⏰:09/06/22 20:32 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#577 [のの子]
 
すっかり梅雨は終わって晴天の空が暑い夏を感じさせる。

補習もないし、バーベキューの日まであいつとは会えない。

‥つまんねぇの。

でも竜二は会おうと思えば毎日でも会えるのか。



「いいな‥」


.

⏰:09/06/22 20:39 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#578 [のの子]
 
っ!!


うわっ俺今いいなって言った?

何がいいんだよ?

あいつと会えるのがいい?いやいやっ羨ましがるとか意味わかんねぇしっ!

そりゃつまんねぇけど‥

羨ましがるとか、ないだろ。

手で顔を隠す。
.

⏰:09/06/22 20:43 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#579 [のの子]
 
なんか俺‥キモくね?

「なに顔赤くしてんのお前?」

っ!

「はっ?赤くねぇよ!」

「いや、赤いから。」

‥‥‥‥

博也にバーカッと一言だけ言って俺は教室を出た。
.

⏰:09/06/22 20:50 📱:SH903i 🆔:chUtsqXI


#580 [のの子]
 
俺の行き先はトイレ。

「うわ〜気持ち悪‥」

鏡に写る俺は博也の言う通りうっすら赤くなってた。

はぁ、と鏡の前で大きなため息をつく。

まさか俺‥‥‥


ありえないありえないありえないありえないありえない


「違うっ。俺はもう誰も好きになんてならない。」
.

⏰:09/06/23 09:13 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#581 [のの子]
 
あいつが最初で最後‥


もう俺は


人を好きになっちゃいけ
ガチャッ
「昨日さ〜‥‥」

っ!

トイレに他の奴らが入ってきて我にかえる。

久しぶりにあの真っ暗闇にはまる所だった。

さっきとは違って冷や汗をかきながら俺はトイレを出る。
.

⏰:09/06/23 09:19 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#582 [のの子]
 
なんか気持ち悪ぃ‥

足を止めて壁に寄り掛かりながら俯く。

後はHRだけだしどっかでサボろうかとか考えてたら

「彰君?」

いつの間にいたのか、すぐそこに聡美がポツンと立っていた。

「お前‥」
「えっ気分悪そうだけど大丈夫?」

そう言って近づいてきたと思ったらハンカチを渡される。

「とりあえず汗拭かないと‥ね?」

戸惑いながらも俺はハンカチを取る。
.

⏰:09/06/23 09:25 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#583 [のの子]
 
でも汗を拭かずに俺はただハンカチを握りしめる。

「どうしたの?気分悪いの?」

心配そうに俺の顔を覗き込む。

「‥‥‥‥‥‥」

ほっとけって言えばいいのに、その一言が言えなかった。

「ほっ保健室行く?」

首を横に振る。

.

⏰:09/06/23 09:32 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#584 [のの子]
 
「そっかぁ‥あっじゃ誰か呼んでこよっか?」

また俺は首を横に振る。

聡美は困ったように笑うと俺の横に座ってきた。

「じゃ少し休憩しましょうか。」

俺を見上げながらエヘヘッと笑う聡美の顔に、俺はスッと癒される。

前から気付いてたけどこいつ特有のわざで、ちょっとした事で癒してくれる。
.

⏰:09/06/23 09:38 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#585 [のの子]
 
だからかこいつの隣は居心地が良かった。


汚い所まで全部を包み込んでくれそうで、ふっとした瞬間甘えてしまいたい感情が生まれる。


子供っぽくて、すぐ怒ったり顔を赤くしたり、泣いたかと思ったら心から喜んで笑ってくれたり‥


愛しいって言葉はこいつにピッタシの言葉だって思った。
.

⏰:09/06/23 09:46 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#586 [のの子]
 
でも俺は


そんなこいつとは逆で汚れてる。


こいつが白なら、俺は黒。

真逆なんだよ。



だから好きになっちゃいけないんだ。



.

⏰:09/06/23 09:50 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#587 [のの子]
 
俺はずっと‥

あいつだけを想う。

ずっと


「‥泣いてるの?」

「っ?」


気付いたら俺の目からポロッと涙が溢れ出ていた。


これはなんの涙だ?

悲しいのか

寂しいのか

憎いのか

恐いのか
.

⏰:09/06/23 09:54 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#588 [のの子]
 
それとも


「あっハンカチ使って?」


愛しいからか



「‥ッ‥苦しいっ‥」

涙が止まらない目を隠す。

「彰君?」

「ッ‥あの日からずっと‥‥苦しいんだっ‥」

.

⏰:09/06/23 14:05 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#589 [のの子]
 
「彰君‥‥?」


こんな事こいつに言っても意味ないのに

なのに‥なんで俺は

こんなに泣いて、今まで口にしなかった弱さを吐いてるんだろう。


フッ



ほほに温かい温もりを感じる。

⏰:09/06/23 17:37 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#590 [のの子]
 
手を少しどけると、横から聡美が俺の涙にハンカチでそっと触れていた。

「ぁっ、涙拭こうと思って‥ほらったまたまハンカチもう一つ持ってたから。」

さっき渡してきた白いハンカチとは違って、小さなウサギの絵が書いてあるハンカチを手に優しく笑う。

「苦しい時とか泣きたい時は上を向いて深呼吸するといいよ。私も前やったらなんかちょっと気分軽くなったから‥」
.

⏰:09/06/23 17:46 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#591 [のの子]
 
「‥ッ‥雨ん中やってたやつ?」

前に雨の中一人上を見上げて泣いてたのを思い出す。

確か竜二と付き合う前。

「えっなんで知ってんのっ?!!」

「たまたま見た。」

「えぇ〜‥普通に恥ずかしいんですけどぉ。」

うっすら顔を赤くする聡美。
.

⏰:09/06/23 17:51 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#592 [のの子]
 
なんで黙ってたのってほっぺを膨らませる姿は、可笑しくて、また愛しさを感じる。

「ってか今の俺の方が恥ずかしいだろ‥ズッ‥急に男が泣き出すなんてさ。」

いつの間にか涙は止まっていて、鼻をすする。

「あははっうん、そうかもね。」

クスクス笑う聡美を横にまた俺の顔が少し熱くなる。

ふんっ‥

「でも純粋でキレイな涙だなって思ったよ?」

.

⏰:09/06/24 22:33 📱:SH903i 🆔:rzK0iq6c


#593 [のの子]
 
「‥は?」

「えっ?だって今の涙誰かを想って泣いたんでしょ?苦しいって思っても大切な人を想って。それってなんかステキじゃない?」

目をパチパチしながら首を傾げる聡美に俺は眉間にシワを寄せる。

「大切でも‥苦しいなんて言う俺は最低だろ。」

「そうかなぁ?その涙の意味によるんじゃない?」

涙の意味なんて
‥‥わかんねぇし。

.

⏰:09/06/24 22:43 📱:SH903i 🆔:rzK0iq6c


#594 [のの子]
 

「ってかさっきから不思議に思ってたんだけど」

「なんだよ?」

「廊下に私達しかいないけどHR始まってんのかなぁ?」

聡美が周りをキョロキョロする。

確かに‥

「もういいじゃん。俺サボるわ。」

たぶん目赤いだろうし。

座り込むと腕の中に顔をうむる。

⏰:09/06/24 22:53 📱:SH903i 🆔:rzK0iq6c


#595 [のの子]
 
「えっ行かないの?」

聡美の声が上から聞こえる。

「んー。」

めんどくさそうに返事をする。

「えぇ〜‥じゃっじゃ私は行くよ?大丈夫?」

顔を見なくても慌ててるのがわかる。

「んー‥」
.

⏰:09/06/24 22:58 📱:SH903i 🆔:rzK0iq6c


#596 [のの子]
 
「うん。じゃ本当に行くからね?」

クスッ
しつこい奴だな。

「んー。」

「じゃっじゃぁね?」

パタパタ‥

小走りで行くのがわかったけど、すぐにゆっくりになって足音が止まったのがわかった。

たぶんこっち見てんな。
.

⏰:09/06/25 18:54 📱:SH903i 🆔:0NcSnqK.


#597 [のの子]
 
チラッと横を向くと

やっぱり‥

少し離れた所から聡美は不安そうにこっちを見ていた。

クスッ

「んっ」

ちょいちょいっと手招きするとビクッとして焦りだすあいつ。
.

⏰:09/06/25 19:04 📱:SH903i 🆔:0NcSnqK.


#598 [のの子]
 
どうしようか迷ってるみたいだ。

おもしれぇ奴。

クスクス笑いながらじっと見てるとそれに気付いたのか顔まで赤くなった。

「ぷっ‥おい、いい加減こっちこい。」

命令口調ながらも、また手招きをする。

「ぇっ、ぁっな何?」

っておーい。

迷ったあげく、聡美は動かずにその場から返事をしてきた。
.

⏰:09/06/26 17:08 📱:SH903i 🆔:mgsyM8Ik


#599 [のの子]
 
ちっ‥
心ん中で舌打ちをする。

まるで赤ずきんを騙せなかったオオカミみたいだ。

「ったく俺の事心配なんじゃねぇの?」

「‥チョットだけ。」

「ならこっちこい。」

「えっなんでそうなんのっ?」

「遠目で心配そうに見られてるのうざったい。」

「ごっごめんなさい。」

別に謝ってほしいんじゃない。
.

⏰:09/06/26 23:00 📱:SH903i 🆔:mgsyM8Ik


#600 [のの子]
 
「ならこっちこい。」

「そんな
「ふざけんな。」

あーぁ。ほら来ちゃったじゃん。

聡美の後ろから現れたのはもちろん機嫌悪そうに眉間にシワを寄せてる竜二。

「あっ竜二君。」

ちぇっつまんねぇの。
竜二が来た途端にほっぺピンクにしやがって。

さっきまでとは違ってニコニコ笑いながら竜二を見つめる姿に、イラつきと同時に胸がキュッと痛んだ。

⏰:09/06/26 23:21 📱:SH903i 🆔:mgsyM8Ik


#601 [きのこ]
いつも読んでますっ~
頑張ってくださーいx

⏰:09/06/27 07:49 📱:W51SA 🆔:dDJ4H7ps


#602 [我輩は匿名である]
続き気になる
たくさん更新してほしいです

⏰:09/06/27 10:33 📱:SO903iTV 🆔:0SIy/QhU


#603 [のの子]
きのこさん
我輩さん

ありがとうございます
.

⏰:09/06/27 14:30 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#604 [のの子]
 
「教室にいないから探したよ。今日HRなしで帰っていいって。」

「あっそうなんだ。探させてごめんね。彰君と話してて‥」

「いいよ。それより今日一緒に帰ろ?」

「うんっ。」


二人の世界って?
‥‥‥‥‥うっぜー!

「じゃ俺も帰ろうかなぁ。」
.

⏰:09/06/27 14:35 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#605 [のの子]
 
立ち上がると背伸びをする。

なんか疲れたし、うぜーし、ムカつくし‥

これ以上この場にいたくなかった。

「じゃっ。」

あいつらとは逆方向に歩き出す。

「おいっ!」

ピタ

やっぱり?

竜二君からのお呼びがかかった。

⏰:09/06/27 14:39 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#606 [我輩は匿名である]
恋空だ

⏰:09/06/27 14:42 📱:W53S 🆔:/UEmHFwU


#607 [のの子]
 
「なんだよ?」

「‥大丈夫か?」

眉間にシワをよせながらも竜二から出た言葉は、俺を気遣う言葉だった。

‥こいつ見てたのか?

「はぁ?何が?」

「‥いや、なんでもない。行こう。」

とぼける俺に何も言わず、竜二は聡美を連れて歩いていく。
.

⏰:09/06/27 18:38 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#608 [のの子]
 
二人が並ぶ後ろ姿は幸せそうで、一人ぼっちの俺はなんだか‥‥




「彰君っ!また明日〜♪」

下に俯きかけた俺を、また前に向かせてくれたのは笑顔の聡美だった。

隣に気にくわなそうな奴が一名いるが‥

「おう、じゃぁな。」

つられて俺も笑う。

聡美、やっぱりお前が



愛しいよ。


.

⏰:09/06/27 18:44 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#609 [のの子]
聡美Side

「竜二君途中から見てたでしょ?」

「何が?」

「彰君と私のやりとり。」

「あぁ〜見てたんじゃなくて、俺の視界に二人がいただけだけど?」

「それを見てたって言うの!」

コツンと肩を当てると竜二君は知らな〜いっとこっちも見ずにスタスタ歩く。
.

⏰:09/06/27 21:04 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#610 [のの子]
 
もうっ〜‥

「そんな事言って彰君の事心配してたじゃんかぁ。」

先を歩く竜二君のワイシャツを掴んでツンツン引っ張る。

「さっきの彰君いつもと違ったし、前に何かあったの?」

「どうだろうねぇ。」

知らんぷりする竜二君はそれだけ言うと黙ってしまった。
.

⏰:09/06/27 21:12 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#611 [のの子]
 
ごまかして黙る
=何かあった

私は勝手にそう理解した。

たぶん『あの事』についてなんだろうな‥


付き合う前から『あの事』については気になってたし、そう簡単に聞いちゃいけなくて、もちろん教えてはくれない事なんだって事はわかってた。

でも一緒にいればいつか教えてくれるんじゃないか、とも思ってた。

まぁこの感じじゃ教えてはくれないだろうけど‥
.

⏰:09/06/27 21:17 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#612 [のの子]
 
実は鈴ちゃん(みんなが鈴って呼ぶからちゃん付けで呼ばしてもらってます)の事があってから、私の知らない事があるんだなって実感した。

前は気にしないようにしてたけど、私は知らない事が多いんじゃないかなって‥

桃がフクを好きな事。
フクは鈴ちゃんを何故か大切にしていて、鈴ちゃんは彰君が好きで‥
その彰君は何かを抱えている事や、その何かを隠す竜二君。
そして『あの事』‥


私はそれを知らんぷりしてていいのかな?

.

⏰:09/06/27 21:27 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#613 [のの子]
 
でもきっとこの人は‥

『あの事』について知らんぷりしていてほしいんだろう。

「竜二君、手は?」

「ん?あぁ、どうぞ。」

「クスッありがとう。」

差し出してくれた手を握ると温かかった。

この温もりを守るためなら、知らんぷりするよ?

キュッと繋いだ手を私は見つめた。



でも、私は『あの事』について知ってしまう。
意外な人からの一言によって‥

.

⏰:09/06/27 21:41 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#614 [我輩は匿名である]
気になるぅ

⏰:09/06/27 22:24 📱:SO903iTV 🆔:0SIy/QhU


#615 [のの子]
 
次の日――――


「嘘でしょ‥?」

「聡美落ち着いてぇ。」

「いやっ無理!ってか嘘だよね?えっヤダヤダヤダ!本当に泣くぅ!!」

「聡美ちゃん大丈夫だって。」

桃や旬君達を無視して騒いでる原因はコレ。

日本史の答案用紙。

「まさか書く欄間違えて赤点とは‥」

竜二君もさすがに困った顔をする。
.

⏰:09/06/27 23:49 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#616 [のの子]
 
そう、書く欄を間違えて人生初の21点という赤点。

日本史たくさん勉強したのに〜!!

潤目で答案用紙とにらめっこする私。

「赤点て補習‥」
「しっ!」

旬君が言おうとしたとおり、赤点一つでもとったらその教科の補習を夏休み受けないといけない。

なっ夏休み‥

「りゅっ竜二君ごめんね?私赤点とっちゃったから夏休み‥
「一教科だけなんだし平気だよ。大丈夫だから。」

よしよし、と頭を撫でられて私はシュンとする。
.

⏰:09/06/27 23:58 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#617 [のの子]
 
お母さんにも怒られるだろうし、夏休み竜二君ともみんなとも遊びたいのに‥

私のバカバカーッ!

「あっ二ノ宮さん、テストの件なんだけど」

「ぁっ八木ちゃ〜ん。」

「全く、書く欄間違えたでしょ?間違えなかったら70点はとれてたのに〜‥」

日本史の先生、八木ちゃんは女の子達からは優しくて人気の先生。

「補習だけど、特別にもう一回テスト受けるだけでいいよ。書く欄間違えただけみたいだし‥」
.

⏰:09/06/28 00:07 📱:SH903i 🆔:4EVwga/Y


#618 [のの子]
 
「うそっ?本当に?」

「でもそのテスト夏休み入ってからだけどね?」

「うんっ一日だけなら我慢するぅ!」

じゃよろしくね、と言うと補習の紙を渡された。

「一応補習の紙は貰っといてね。テスト一週間後でもいい?」

「うんっ大丈夫♪」

良かったーっ!
八木ちゃん大好きーっ!

「先生ずりぃ。女子ばっか優しいんだからさー。」

旬君がボソッと呟く。

⏰:09/06/28 00:13 📱:SH903i 🆔:4EVwga/Y


#619 [のの子]
 
「そりゃちゃんと頑張ってる子には優しくするわよ。アンタも頑張んなさいっ。」

旬君を睨みながら八木ちゃんは教卓に戻っていった。

「俺絶対八木ちゃんに嫌われてるよ〜!いっつも怒られるし。」

「だったら頑張って勉強しろよ。」


そんなこんなでどうにか私の夏休みは無事にすみそうだ。
.

⏰:09/06/28 20:36 📱:SH903i 🆔:4EVwga/Y


#620 [まゆこ]
全部よんだよケ
超おもしろいから絶対最後まで書いてよ〜(^ω^)ーe

放置しちゃだめだからねx
塚あのことってなにいc
超気になるよ…_(._.)_x汗汗
竜二かっこよすぎ、
ほんと漫画になってほしいわ`

⏰:09/06/29 07:01 📱:W65T 🆔:u9/nqY0w


#621 [那岐紗]
那岐紗なぎさですス

今日更新する[

⏰:09/06/29 22:50 📱:W65T 🆔:u9/nqY0w


#622 [のの子]
 
感想とお褒め言葉ありがとうごさいますっ
今日ちょっとだけ更新します
.

⏰:09/06/29 23:04 📱:SH903i 🆔:pULhd4ug


#623 [のの子]
 
私以外のみんなは赤点とらなかったから補習無し。

桃もいつもよりちょっと悪かったぐらいだった。

補習はまぬがれたものの、

「はぁ、赤点かぁ‥」

ざわつく教室で皆に聞こえないくらいの小さな声で呟くと

「‥あっそうだ、これ。」

竜二君がポッケからだしてきたのは苺味の飴。

「? ありがとう。」

「これ食べると元気になるしいよ?」

クスッと笑いながら私の髪をクシャッとする。

あっ今の
‥キュンってきた。

さっきまで落ち込んでたくせに私のほっぺは飴と同じぐらいピンクに染まる。
.

⏰:09/06/29 23:19 📱:SH903i 🆔:pULhd4ug


#624 [のの子]
―――――――

「お前赤点とったんだってな。かわいそぉー。」

「欄間違えるなんて聡美ちゃんうっかり屋さんなんだねぇ♪かわい〜♪」

休み時間になった途端彰君と博也君が教室にやってきた。

彰君は馬鹿にしたように笑うし、博也君はほっぺツンツンしてくるし‥

とりあえずもう赤点の事は忘れさせて〜〜!

「テスト見せてみろよ。」

「なっなんでって、あぁっ!」

まだ机の上にあった答案用紙をヒラリと彰君がとる。

「へぇ〜‥」
.

⏰:09/06/29 23:27 📱:SH903i 🆔:pULhd4ug


#625 [のの子]
 
「彰、やめろよ。それよりこっちだろ?」

「ん〜‥」

彰君は竜二君の事も無視して私の答案用紙を見つめる。

もう〜!何しに来たのよぉ!

彰君と博也君は旬君にバーベキューの日にちを決めようと呼び出されていた。

なのにそれより私の答案用紙が気になるみたい‥

馬鹿にされるんだろうな。
.

⏰:09/06/29 23:31 📱:SH903i 🆔:pULhd4ug


#626 [のの子]
 
シュンッとしてると彰君がほらっと答案用紙を返してきた。

「お前欄間違えなきゃ82点だったみたいだな。次は気をつけろよ?バーカ。」

フッと笑って私のおでこをコツンと押す。

「うわぁ‥うっうん。気をつける。」

‥今の励まされたのかな?

頭に?を浮かべていると彰君は笑って旬君の方に行ってしまった。


「よしっ決まったぁ!」
.

⏰:09/06/29 23:41 📱:SH903i 🆔:pULhd4ug


#627 [枢]
>>266-400
>>400-600
>>600>800

⏰:09/06/30 00:01 📱:SO905i 🆔:Lvy2lVbo


#628 [枢]
>>266-400
>>400-600
>>600-800

⏰:09/06/30 00:02 📱:SO905i 🆔:Lvy2lVbo


#629 [のの子]
 
旬君が立ち上がったのでみんな旬君を見る。

「じゃバーベキュー29日ねっ!よっしゃ!おじさんに電話しよぉ♪」

鼻歌を歌いながら旬君は教室を出ていった。

ふふっ旬君楽しみにしてるなぁ。

旬君の楽しそうな姿を見てると私までニコニコ笑っちゃう。

「って事は29日と30日空けとけって事か。」

ん?
.

⏰:09/06/30 20:05 📱:SH903i 🆔:4Xwu6xz.


#630 [のの子]
 
「俺今回は旬の隣で寝んの嫌だからね!あいつ寝相悪ぃんだもん。」

「そこは平等にじゃんけん。」

「桃花火したぁい♪」


‥‥‥ん?


「もしかしてバーベキューって泊まり‥なの?」

「「「えっ?」」」

みんなが盛り上がる中私は今思えば場違い質問をする。

⏰:09/06/30 20:11 📱:SH903i 🆔:4Xwu6xz.


#631 [のの子]
 
「いやいやいやっ!聡美ちゃん今更?」

「泊まりだって言ってたじゃん。」

みんなビックリしながら私を見て笑う。

「えっバーベキューだけじゃなかったっけ?」

私が顔を赤くしながら反論すると

「去年泊まりでバーベキューしたって言ったじゃん。つまり今年もって事。わかってなかったの?」

竜二君にまで呆れ顔をされる。

⏰:09/06/30 22:37 📱:SH903i 🆔:4Xwu6xz.


#632 [のの子]
 
言われてみればそう言ってた気がする。

どっどうしよう。男の子と泊まりだなんてお母さんになんて言えばいいんだろ‥

「桃ん家に泊まるって言えばぁ?」

私の気持ちを察してくれた桃がニコニコ笑いながら自分自身を指さす。

「確かに男ばっかじゃ心配だろうしいいんじゃね?」

博也君も賛成してくる。

⏰:09/06/30 22:47 📱:SH903i 🆔:4Xwu6xz.


#633 [我輩は匿名である]
>>500-550
>>551-580
>>581-600
>>601-1000

⏰:09/06/30 23:58 📱:SH904i 🆔:cG7NkBsM


#634 [のの子]
 
「そうだよね‥うん、言ってみる。」


―――――――

「泊まりだってわかってなかったなんて信じらんなーい。」

「だからゴメンてば〜!」

いつもの帰り道。

私、竜二君にさっきの事で怒られてます。

「あっさりOKしたと思ったらこういう落ちとはねぇ‥」

「すっすみません‥」

本気で怒ってるんじゃないのはわかるけど、なんでそんなツンツンしてんのぉ?

.

⏰:09/07/01 14:17 📱:SH903i 🆔:PUld/mVU


#635 [のの子]
 
「でっでもお泊り楽しみじゃない?」

「そうだねぇ〜‥」

良い方に話を変えようとしたけど竜二君はまだ許せないみたい。

はは‥どうしよ。

こういう所とか子供っぽいんだよなぁ。

「ねぇねぇ〜」

「はっはいっ?」

「俺達の初お泊りがあいつらと一緒なのどう思う?」
.

⏰:09/07/01 14:22 📱:SH903i 🆔:PUld/mVU


#636 [のの子]
 
えっ?ちょちょっ!

「どう思うの?ねぇ。」

あっという間に生温いコンクリートが背中にぶつかると私は竜二君に捕まる。

両腕は逃がさないと言わんばかりに横にあって身動きできない。

「あっ‥ここ道路‥」

「知ってる。で?」

で?ってなんでそんな冷静なのぉ!

「かっ顔近いよ。」

「俺の質問に答えないからだよ。」
.

⏰:09/07/02 00:04 📱:SH903i 🆔:ciBVXxxg


#637 [のの子]
 
ドキ ドキ

顔熱い‥

「それはだって‥またいつかできるし‥ほらっ、今回は皆との思い出にもなるし‥だから‥」

地面に転がる小石を見つめなる。

竜二君と目があったらきっと私ぶっ倒れます。

付き合ってからこういう風な事に何回かなった事はあるけど、やっぱり慣れない。

竜二君カッコイイんだもん。

っとか思っちゃう自分が恥ずかしいけど。

逆らえないんだ。

好きすぎて‥

⏰:09/07/02 00:13 📱:SH903i 🆔:ciBVXxxg


#638 [我輩は匿名である]
>>1-700

⏰:09/07/02 23:33 📱:D705i 🆔:9j2FKWOY


#639 [我輩は匿名である]
更新してぇ

⏰:09/07/03 15:52 📱:SO903iTV 🆔:g.FVMKXg


#640 [ぬこ]
凄い面白いです(^ω^)
感想の方に書かせて
いただきます

主さん更新頑張って下さい

ブクマしときます((笑

⏰:09/07/03 21:59 📱:F902i 🆔:N8Cefj/U


#641 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400

⏰:09/07/04 03:53 📱:D905i 🆔:yxzrQTl2


#642 [我輩は匿名である]
>>401-500
>>501-600
>>601-700

⏰:09/07/04 04:56 📱:D905i 🆔:yxzrQTl2


#643 [我輩は匿名である]
書かへんの

⏰:09/07/04 13:43 📱:SO903iTV 🆔:C5vsHHqo


#644 [那岐紗]
書いてよイ

⏰:09/07/04 13:46 📱:W65T 🆔:0HTb7aD6


#645 [のの子]
 
遅くなってすみません

今から更新します
.

⏰:09/07/04 13:50 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#646 [のの子]
 
「俺は嫌なんだけど?」

「ぇっでも‥」

逆らえないけど嫌って言われても困る〜‥

「こんな毎日良い彼氏やってんのにさ。」

っ?‥ん?

「手出さないよう頑張ってんのに初のお泊りがあいつらと一緒とか地獄。俺死んじゃうかもよ?」

「あー‥ごめん、意味がよくわかんないんだけどぉ」


クイッ
.

⏰:09/07/04 13:59 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#647 [のの子]
 
ドキッ!

「この状況でわかんないとか純粋なの?それとも計算‥?」

あっ‥私ぶっ倒れます。

俯いていた顔を竜二君の手によって今は真っ直ぐ彼の目を見つめる。

妖しい笑顔なのにその奥に真剣な瞳がうつる。

「ぁ‥のっ‥」

抵抗もできない私はただ彼を見つめるしかない。
.

⏰:09/07/04 14:09 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#648 [のの子]
 
竜二君が言ってた言葉の意味ぐらい、本当はわかる。

でも何もかも初めての私にはどう答えればいいかわかんなかったんだもん。

‥そうだ、竜二君とキスもしてないんだっけ。

そんな事を考えてると

「優しくしてほしい?」

クスッと笑う彼はきっと私の気持ちなんて手にとるようにわかってるんだろう。

「うん‥」
.

⏰:09/07/04 14:16 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#649 [我輩は匿名である]
続き気になる

⏰:09/07/04 15:44 📱:SO903iTV 🆔:C5vsHHqo


#650 [のの子]
 
正直に言うと彼はクスッと笑う。

「優しくできるかな?」

キスなんてした事ないし

もちろんキスの仕方だって知らない。

なのに私は自然とゆっくり瞼を閉じていく。

今の私には車の音も風の音も、何も聞こえない。

聞こえるのは私の心臓の音だけ。


ドキ ドキ ドキ ドキ

.

⏰:09/07/04 20:08 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#651 [のの子]
チュッ



一瞬触れただけのキスで竜二君の香りや、暖かさが一気に伝わってきた。

心臓は相変わらずうるさく鳴る。

ゆっくり目をあけようとすると

   チュッ

っ!
.

⏰:09/07/04 20:39 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#652 [のの子]
 
「んっ‥ちょ‥!」

  チュッ チュッ


止まらないキスの雨。

ん〜〜っ!!

恥ずかしくて目も開けれないし、上手く息ができなくて竜二君の胸を叩く。

でもびくともしない。

それどころかグッと私を引き寄せる。

.

⏰:09/07/04 23:05 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#653 [のの子]
 
引き寄せられた事で抵抗ができなくなると必死に竜二君のシャツを掴む。

なっなんか恥ずかしい通り越してもう死ぬ〜!


「ん〜んっ!」


ペロッ


っ!!


「ははっ顔真っ赤。」

.

⏰:09/07/05 00:26 📱:SH903i 🆔:2ebKIojA


#654 [のの子]
 
キスの雨が終わると竜二君が私を見て笑う。

「いっ今ほっぺ舐めた?」

キスの最後にほっぺを舐められた事で更に顔を赤くする私。

「あぁ、なんか一生懸命な姿が可愛くてつい。」

クスクス笑う姿から竜二君が余裕なのが伝わってくる。

私は恥ずかしくて他に何も言えなかった。

「初チューはどう‥?」
.

⏰:09/07/05 00:31 📱:SH903i 🆔:2ebKIojA


#655 [のの子]
 
顔を赤くしてぼーっとしてる私の髪に竜二君の手が絡み付く。

「ねぇ‥?」

彼は髪にまでキスをして私を見つめる。


カァーーッ!!


「もっ‥‥」

「ん?何?」


「もっもう無理ぃ〜!!」.

⏰:09/07/05 19:29 📱:SH903i 🆔:2ebKIojA


#656 [のの子]
 
ドンッ
「ぅわっ!」

恥ずかしくてもう訳がわからず竜二君を押す。

「もっもう無理無理〜っ!無理だってばぁ!」

アワアワと慌て始めた私は竜二君が離れたと同時にへなへなっと座り込む。

もっどっどうすればいいかわかんないってぇ!


「ぷっあはははっ!慌てすぎだってぇ。」
.

⏰:09/07/05 19:54 📱:SH903i 🆔:2ebKIojA


#657 [のの子]
 
口を押さえて笑い出した竜二君。

クククッと笑いを堪える姿はまるで私をバカにしてるみたい。

むぅっ
そんな笑わなくても‥

恥ずかしさから竜二君を睨む。

「あっゴメン、ゴメンね?」

私の顔を見ると竜二君は笑いながら頭を撫でてきた。.

⏰:09/07/05 20:41 📱:SH903i 🆔:2ebKIojA


#658 [のの子]
 
「はじっ初めてなんだから‥そんな笑わなくたっていいのに。」

ムスッとしながら言うと竜二君は私の前に座り込むと

「うん、そんなところが可愛くてつい笑っちゃった。許してよ。ね?」

困ったように優しく笑う姿を見たら、許さないっなんて言えるわけなかった。

「でっでも何回もキ‥スするのとかズルイッ!」

.

⏰:09/07/06 09:12 📱:SH903i 🆔:qkQVKyzk


#659 [のの子]
 
「そりゃ今までの事考えたら一回じゃ済まないっしょ。」

そう言うと竜二君は立ち上がる。

「なっ!」

顔をあげて竜二君の顔を見ると

‥あっ妖しい笑顔。

「ほらっ帰るよ。」

グイッと腕を引っ張られ私も勢いよく立ち上がる。

「うわわっ!」
.

⏰:09/07/06 09:17 📱:SH903i 🆔:qkQVKyzk


#660 [のの子]
 
またしてもよろける私を竜二君がキャッチする。

「全く、相変わらずか弱いんだから。」

ムカッ
さっきからいじめてきやがって〜!

「いっ今のは竜二君がひっ

チュッ


‥‥‥‥‥あっ。


私が顔をあげた事で、すぐそこにあった竜二君の唇に私の唇がぶつかった。
.

⏰:09/07/06 09:22 📱:SH903i 🆔:qkQVKyzk


#661 [のの子]
 


シ〜〜〜ン


二人してキョトンとした顔をする。



「ぷっ積極的〜♪」

「違うもんっ!今のは事故だもんっ!」

ニコニコ笑いだす竜二君に顔を真っ赤にして怒る。

「えぇ〜?っとか言ってキスにはまっちゃったんじゃないのぉ?」

「違うもーんっ!」
.

⏰:09/07/06 09:28 📱:SH903i 🆔:qkQVKyzk


#662 [のの子]
 
「はいはい、わかりました。帰るよ〜。」

「意地悪ぅ〜!」

ニヤニヤ笑いながら歩きだす竜二君の後を私は顔を真っ赤にしたまま追いかける。


こうして夏休みに入る前に、私は一歩大人になったのです。


「聡美の唇柔らかかったなぁ。」

「なっ何か言った?」

「別に〜。」
.

⏰:09/07/06 09:34 📱:SH903i 🆔:qkQVKyzk


#663 [のの子]
竜二Side


「なんか竜二やけにご機嫌良くね?」

「はっ?」

「確かに爽やかなオーラが出てるね。」

旬とフクが俺をじっと見つめる。

「あぁ‥勘違いじゃん?」

クスクス笑いながら俺は団扇を扇ぐ。

「嘘つくなよ。お前とうとう聡美ちゃんに手出したろ?」

旬が机を挟んでるにも関わらず前屈みになると小声で俺に耳打ちしてきた。
.

⏰:09/07/06 09:42 📱:SH903i 🆔:qkQVKyzk


#664 [我輩は匿名である]
書いてぇ

⏰:09/07/06 22:09 📱:SO903iTV 🆔:wwXmViWU


#665 [のの子]
 
そんな事知ってどーすんだよ‥

とか思いつつ俺はニコッと笑って

「さぁ、どうだろうね?」

と曖昧な返事をする。

旬とフクはその爽やかな笑顔を見て
((絶対手出したな‥))
と確信した。

「ったく、お前もだけど聡美ちゃんもだよなぁ。なんか色っぽくなった感じするし?」

旬が顎に手をつきながら聡美がいる女子の方を横目で見つめる。
.

⏰:09/07/07 00:20 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#666 [のの子]
 
「あぁ、前より可愛くなったな。ってか『女の子』から『女』っぽくなった。」
「わかるっ!なんかキラキラ輝いてる感じ?いいねぇ‥」

‥‥‥‥‥イラ

「俺ぶっちゃけ時々ドキッてする時あるわ。」
「あっ俺も〜♪」

‥‥‥イラッ

「「「なんか可愛いんだよな〜♪」」」

イラッ!

「テメェらさっきからグチグチわざと聞こえるように言ってきやがってぇ‥」

またしてもいつの間にかクラスの男子が集まってきてニヤニヤと竜二をからかう。
.

⏰:09/07/07 00:29 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#667 [のの子]
 
「あいつをそんな目で見んなっ!話すなっ!近寄んなっ!同じ空気も吸うなっ!」

俺が団扇でビシッとさすと

「いや〜ん♪竜二君こわぁい。」
「束縛男は嫌われるぞ?」

‥このやろぉ〜っ

「あっやべ。」

誰かの小さな声が聞こえたがもう遅い。

そうだっそうだと笑う他の奴ら含め、その後ゲンコツをくらわしてやった。
.

⏰:09/07/07 00:38 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#668 [にゃん]
おもしろい!
なんか文とかのの子さんらしさが出てる
こういうの好きです
応援してますね〜

⏰:09/07/07 16:05 📱:P701iD 🆔:6MycSwqI


#669 [のの子]
にゃんさん

ありがとうございます
文にのの子らしさ出てますかね
これからもヨロシクです
.

⏰:09/07/07 20:21 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#670 [のの子]
 
でも暴力反対〜っとか言って逃げていくもんだから聡美にまで聞こえたらしく、クスクス笑われた。

ったく、誰のために暴力男って言われたかわかってんだか。


「で、どうだった?」

ただ一人ゲンコツから免れたフクがニコリと笑う。

‥お前もかよっ。

「それぐらい言えよ。」

旬もフクの影に隠れながらのっかってくる。
.

⏰:09/07/07 20:27 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#671 [のの子]
 
じっと見つめてくる二人に俺はため息をつく。

はいはい、言えばいいんだろ。

「すっげぇー柔らかくて気持ち良かったよ。」

フンッと鼻で笑いながら指を唇におく。

「それに聡美は初めてみたいだったし?」



「「なんかうぜー‥」」

二人の聞くんじゃなかったって顔に俺はベーッと舌をだす。
.

⏰:09/07/07 20:36 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#672 [のの子]
 
ガラガラ
「おーい、席着け。」

担任が入ってきた事で皆自然と席に着く。

旬とフクも立って自分の席に戻っていく。


「さっきの何〜?」

後ろの席にストンッと座ってニコニコしながら俺に話しかけてきた彼女。

ってか本当に最近更に可愛くなったな‥
なんて思ったりして。

「暴力団ごっこしてたの。」

「何それっ!恐い。」
.

⏰:09/07/07 20:49 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#673 [のの子]
 
恐いとか言いながら笑う姿は夏の日差しのせいかキラキラしてる。

彼女を見つめているうちに自然と‥いや、わざとか唇に視線がいく。

キスしたい、なーんて。

「あっ‥」

ん?

バシッ
「いっ!てぇー‥」

頭にかなりの痛みをうけて振り向くとそこには担任の榎本がいた。

「お前は前向けっ前。」
.

⏰:09/07/07 20:58 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#674 [我輩は匿名である]
>>630-500

⏰:09/07/07 23:39 📱:SH904i 🆔:jJHCZxPY


#675 [のの子]
 
呆れた顔をする榎本の手には分厚い教科書があった。

「チッ頭割れる〜‥」

ムスッとしながら前を向く。

「人間そんなやわじゃないから平気だよ。」

榎本が歩きだすと後ろから小さな声でごめんね、と聞こえた。

大丈夫、と手をヒラヒラする。.

⏰:09/07/08 09:07 📱:SH903i 🆔:/4zOz1bE


#676 [のの子]
 
聡美には大丈夫とか言いながら旬が笑ってんのが見えて睨む。

前向け、バーカッ。

「じゃ全員前向いてんなぁ?HR始めるぞ〜。」


――――――


「‥って事で連絡は以上っ。お前ら明日休まず来いよ?明後日から夏休みなんだし、頼むぞ〜。」

じゃHR終わり、っと榎本は教室を出ていく。
.

⏰:09/07/08 13:59 📱:SH903i 🆔:/4zOz1bE


#677 [のの子]
 
そう、明後日から夏休みが始まる。

榎本がいなくなると、皆笑いながら夏休みの話をしながら帰る支度を始める。


「竜二君、頭大丈夫だった?」

「んー平気。」

本当に?と不安そうに聡美が俺の頭を撫でてくる。


あっなんかこれ
‥うん、幸せ。

「夏休み楽しみだね。」

俺が笑うと聡美もうんっと笑ってくれた。

⏰:09/07/08 14:27 📱:SH903i 🆔:/4zOz1bE


#678 [のの子]
 
 
‥やっぱこの前手を出すんじゃなかった。

一度開放された欲はもうそう簡単には止まらない。

だってほら、今すっげぇ抱きしめたいもん。

俺の横に立ちながら頭を撫でる聡美に手が延びる。

「聡美ぃ〜帰ろう?」

「あっ、今行くっ。竜二君、今日桃と一緒に帰るね?」

ニッコリ笑う聡美に俺も手を引っ込めながらニコッと笑う。

「ん、わかった。気をつけてね。」
.

⏰:09/07/08 18:01 📱:SH903i 🆔:/4zOz1bE


#679 [ピンクな気分のファン]
書くの上手ですね
羨ましいです
これからも頑張ってください

⏰:09/07/08 22:31 📱:SO903iTV 🆔:JZ8oWV.o


#680 [きのこ]
あげ~
楽しみにしてますっP

⏰:09/07/11 16:54 📱:W51SA 🆔:IvnFOisQ


#681 [のの子]
 
バイバイッと俺から離れていく彼女の後ろ姿を見送る。

はぁっ‥前より我慢するのキツイかも。


――――――

「マジ腹減った〜!竜二くぅん、なんか食って帰ろう?」

旬が俺にくっついてくる。

「あっついからくっつくなよ〜。」

旬を引きはがそうと頭を押す。

「アイス食べた〜い♪」
.

⏰:09/07/11 20:00 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#682 [のの子]
 
はっ?

旬ではない明らかに高い声が耳に入る。

旬と二人で振り返ると

「鈴ちゃんっ!と彰っ!」

げぇ‥最悪。

「何で二人っ?デート?」

旬が驚きながら二人の顔をキョロキョロ見る。

「ちげぇよ。こいつに捕まっただけ。」

彰が眉間にシワを寄せ明らか嫌そうな顔をする。

「たまたま会ったから一緒に帰ろうってなったの♪」

彰の腕に絡まる鈴の手が離さないと言わんばかりにガッチリ力が入ってるのがわかった。

⏰:09/07/11 20:08 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#683 [のの子]
 
こっちはこっちで旬が俺にくっついてるし‥

なんだこれ。


「竜二君、今日彼女さんは?」

結局帰る方向も同じだからって一緒に帰る事になった。

「友達と帰るって。」

鈴を見ずに俺は真っ直ぐ前を向いたまま返事をする。

この前聡美にグチグチ言ったって聞いたら更に鈴が苦手になった。
.

⏰:09/07/11 20:12 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#684 [のの子]
 
「ふーん。」

聞いてきたくせに興味なさそうな返事。

「あっ久しぶりに皆でご飯食べて帰らない?前みたいにっね?♪」

そう言って笑う鈴の腕は彰に絡みついたまま。

確かに昔は鈴も入れて皆でご飯食べたり、遊んだりしたけど‥

「あぁ〜俺パスッ。」

俺は立ち止まる。
.

⏰:09/07/11 20:21 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#685 [のの子]
 
「寄るとこあるからさ。」

駅に向かう道とは違う道を指差す。

「えぇ〜‥っ!」

不満げな顔をする鈴を横に、もっと不満げな彰の顔を見てつい心ん中でざまぁみろって思う。

「じゃ俺も〜。」

意外な事に旬が俺のとこに歩いて来る。

「ぇっ旬君までっ?」

鈴は驚きの顔を隠せないで大きな声をだす。
.

⏰:09/07/11 20:32 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#686 [のの子]
クルッと振り返ると旬は笑顔で

「ごめんねぇ〜♪だって鈴ちゃん彰がいりゃいいっぽいし?それかフクとか。だったら俺らいらないじゃん?って事でばいばーいっ♪」

手を振り歩きだす。

相変わらずさらっとキツイ事言うな、旬は‥

なんて思いながら俺も歩きだす。


「お前今ので鈴に嫌われたな。」

「えっなんで?俺なんかひどい事言ったっけ?」

本当全く悪気がないんだからすげぇよ。

.

⏰:09/07/11 20:39 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#687 [のの子]
彰Side

取り残された俺。

まぁ隣に鈴もいるけど‥

「旬君まで‥なんかみんな変わった、よね。」

鈴が肩を震わせながら小さな声で呟く。

‥‥はぁっ。

「そりゃ生きてんだから色々経験して変わってくもんだろ。いつまでもガキでいれねぇし。」

「でもっ
「人は変わるっ。人の気持ちも変わる。お前はいつまで昔の俺を見てんの?もう昔の俺はいない‥いい加減わかれよ。」

鈴の手が緩んだのがわかるとすぐに腕を離す。
.

⏰:09/07/11 20:50 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#688 [のの子]
 
鈴が絡まれてんのを助けた俺は、もういない。

今の俺は
あの時とは違う。

「なにそれ‥じっ自分だってまだ元カノの事想ってるようで本当はもうわっ
ガシッ

「‥黙れ。」

俺は鈴の首を掴む。

鈴の細い首からドクンドクンと脈を感じる。

「ッ‥‥」

涙目になりながら歯を食いしばり唇を噛む姿を見ても俺は手を離さない。

⏰:09/07/11 21:02 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#689 [すーイ]
早く続き読みたいですL
ちょー気になるんですけど
これからも頑張ってくださいイ

⏰:09/07/12 08:20 📱:W53S 🆔:VPhKAJrg


#690 [のの子]
みなさん

更新遅くて申し訳ないですっ!話の進め方を色々考えたりしてたら遅くなってしまいました〜
みなさんが楽しみにしてくださってる分、なるべく早く更新するんでこれからもヨロシクです

いつもありがとうございます
.

⏰:09/07/12 09:10 📱:SH903i 🆔:XsUgNW.A


#691 [すーイ]
わかりましたイ
考えるの頑張ってくださいI

⏰:09/07/12 09:48 📱:W53S 🆔:VPhKAJrg


#692 [ぴ]
やっぱりこの小説すき
がんばって

⏰:09/07/12 18:54 📱:P701iD 🆔:gZr.h.7k


#693 [のの子]
 
「はっきり言うわ。俺はお前を好きにはならない。この気持ちは昔も今も変わらない。」

そうわかってて今まで鈴を完全に突き放さなかった俺が悪い。

お前は悪くないよ。

そう言いたかったけど、そしたらきっとこいつはまた昔の俺の姿から離れなくなる。

だったら‥だったら俺は

「‥ッ‥あ‥きら‥く」

グッ
手に力を入れる。
.

⏰:09/07/12 20:27 📱:SH903i 🆔:XsUgNW.A


#694 [のの子]
 
「っ‥‥!」

ポロッ
手に力を入れた事で鈴の目から一筋の涙がこぼれた。

「‥俺は、あいつを想ってく。」


涙が俺の手に落ちる前に俺は手を離した。

それと同時に崩れるように座り込む鈴に何も声をかけずに俺は歩きだす。


夏の太陽の日差しでできた自分の影を見つめ、黒い自分に一瞬立ちくらんだ。
.

⏰:09/07/12 20:37 📱:SH903i 🆔:XsUgNW.A


#695 [のの子]
聡美Side

「桃っこれ可愛くない?」

「あっ可愛いそれ〜♪」

「だよねっ。じゃこれにしよっかなぁ‥フクはどう思う?」

「えっ‥うーん。バーベキューだしそれじゃ動きにくいんじゃないかなぁ?」

っ!たっ確かに‥

手に持ったワンピースを戻す。

「どうしよぉ‥」

三人で買い物に来たはいいけどバーベキューの日の洋服が決まらない。
.

⏰:09/07/12 20:43 📱:SH903i 🆔:XsUgNW.A


#696 [のの子]
 
最初は桃と二人だけで買い物だったけど、男子の意見も聞きたいって事で私がフクを呼んだ。

もちろん桃は最初すごい不満そうにしてたけど、フクがさっきクレープを奢ってくれたもんだから機嫌が良くなったみたい。

ギクシャクしてる二人だけど、バーベキューの日までには仲直りしてもらいたい!

それに明後日から夏休み始まっちゃうし‥
.

⏰:09/07/12 20:47 📱:SH903i 🆔:XsUgNW.A


#697 [のの子]
 
そんな気持ちで誘ったんだけど‥

「桃っ、一人でうろちょろするなよ。」

「大丈夫ですぅ!でも一応私から目離さないで見ててねぇ♪」

「お前なぁ〜‥」

なんだかんだ大丈夫そうな気もしてきた。

ってか私いない方がいいんじゃないかしら?
.

⏰:09/07/12 20:50 📱:SH903i 🆔:XsUgNW.A


#698 [ピンクな気分のファン]
すごい上手ですね
これからも頑張って下さい
でもはやく更新もしてほしいです続き気になるので。。。
わがままかもしれませんが。。。

⏰:09/07/13 23:03 📱:SO903iTV 🆔:5bdsjX8s


#699 [のの子]
 
遅くなってすみません

更新遅くて申し訳ないですですが私も仕事をしているので、みなさんには遅いと感じさせてしまうかと思いますが少しずつ更新していきます

これからも応援ヨロシクお願いします
.

⏰:09/07/14 18:37 📱:SH903i 🆔:DB8l2yuM


#700 [のの子]
 
コソ‥‥コソ‥‥‥‥

鼻歌を歌いながらゆっくり離れて影から二人を見る。

本当お似合いなんだけどなぁ。

綺麗な桃と背が高いフク。
なんかうらやましい‥
竜二君と私だと、『私』がちょっとねぇ。ははは‥

勝手に落ち込んでると

「あれっ聡美は?」

「あっ本当だ。さっきまでここに‥」
.

⏰:09/07/14 18:58 📱:SH903i 🆔:DB8l2yuM


#701 [のの子]
 
おっ気付いた気付いた♪
どうぞ後はお二人で‥

「ちょっと嫌だ〜!聡美から目離さないでよっ。ただでさえちっさゃいんだからぁ!」

「ごめんっごめん。ってかどこに行っちゃったんだ?」

「もうっ!聡美ぃ〜?どこ行っちゃったのぉ?聡美ぃ〜?」

「二ノ宮さーん!」


‥‥‥二人共、恥ずかしいよ。

⏰:09/07/14 19:06 📱:SH903i 🆔:DB8l2yuM


#702 [える]
>>698
本当にわがままですねw

⏰:09/07/14 22:10 📱:SH906i 🆔:TygTjc/U


#703 [のの子]
 
私がいなくなった事で良い雰囲気になるはずじゃ‥

まさかの展開に慌てる私。

そして相変わらず私を探す二人。

どっどうしよう。このまま消えたら警察に行っちゃうかも‥


「ぉっお〜い。私ならこっちだよぉ。」

小走りで二人のもとに走っていく。
.

⏰:09/07/14 22:48 📱:SH903i 🆔:DB8l2yuM


#704 [あみちゃ]
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700

⏰:09/07/15 02:38 📱:SH905i 🆔:zTBYatro


#705 [のの子]
 
「あっ!聡美どこ行ってたのよ〜!」

見事に作戦失敗。

桃にグチグチ怒られた私は、二人に挟まれて行動するように‥


♪〜♪〜♪

ん?

「ごめん、俺。」

フクが携帯を取り出して画面を見ると、あっと気まずそうな顔をする。

⏰:09/07/15 15:48 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#706 [のの子]
 
どうしたんだろ?

「ちょっとごめん。待ってて‥」

そう言うと携帯を握りしめてそそくさと行ってしまった。

「どうしたんだろね。」

「ん〜?どうせお姫様からのお電話でしょ?」

姫?

「鈴ちゃんから。」
.

⏰:09/07/15 15:54 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#707 [のの子]
 
桃が呆れた口調で言う。

なるほど‥って今っ!?
桃もいんのに〜。

「あのね‥あの子ムカつくけど、フクが大切にしてるなら私は何も言わないって決めたんだ。」

桃が遠くで電話をしてるフクを見つめ苦笑いする。

「この前は聡美の事も言われたからつい怒ったけど、本当は傷ついてる顔バレないよう必死だったんだよねぇ〜♪」
.

⏰:09/07/15 20:27 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#708 [のの子]
 
桃がそう言いながら笑う姿に私はまた切なくなる。

「フクの好きな人って‥鈴ちゃんなの?」

たぶんそうなのだろう。

前にも桃はフクに鈴ちゃんの事を好きなんじゃないか、と言った事があった。

「たぶん‥前にあの子と二人で帰ってるとこを見てから、気付いたんだ。『あぁフクはあの子が好きなんだ』って。」
.

⏰:09/07/15 22:05 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#709 [のの子]
 
「あんな顔見ても諦めらんないんだもんっ♪そんだけ好きっていう私の意地もあるし‥大丈夫だよぉ?」

ピースをしながら首をかしげてニコッと笑う桃。

あんな顔か‥
桃は二人が歩いてる姿をどんな気持ちで見つめてたのかな。

「私も‥桃の味方だよ?」

ピースをして笑うと、桃はキョトンとした顔をするとすぐ笑い出した。
.

⏰:09/07/15 22:29 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#710 [のの子]
 

前に桃が私を守るって言ってくれたみたいに私も桃の味方だよ。


ありがと、そう言って桃は優しく笑ってくれた。


そこにフクが戻って来た。

「ごめん、ちょっと用事できたから先帰ってもいいかな?」

だいたいの買い物は終わってたし、普通なら全然平気なんだけど...

「鈴ちゃん?」
.

⏰:09/07/15 23:18 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#711 [のの子]
 
フクの手にある携帯に目がいく。

「うん‥なんかあったっぽくてさ。ごめんね。」

申し訳なさそうに謝るフク。

「別に平気だよぉ♪いってらっしゃ〜い♪」

ニコニコ笑って手を振る桃。

そんなに笑っても桃だって心の中ではきっと寂しいんだろうな。


‥鈴ちゃん


「私が行ってもいいかな?」

⏰:09/07/15 23:29 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#712 [のの子]
 
「「えっ?」」

二人そろって目が点状態。

ははっ‥そうだよね。

「実はね、この前から鈴ちゃんとちゃんと話したいなって思ってて‥それに今回も彰君の事でなんかあったんでしょ?」

鈴ちゃんがフクを頼るんじゃたぶん彰君についてだろうな、なんてさっきから考えていた。

「ん、まぁそうなんだけど‥」

フクが困った顔をして桃を見ると、桃も驚いた顔で私を見つめる。
.

⏰:09/07/16 11:22 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#713 [のの子]
 
「別に喧嘩しに行くわけじゃないよ?ただね、色々聞きたい事も話したい事もあるの。だからお願いっ。」

フクに真剣な目で訴える。

「でもそんな急にっ‥それに鈴だって驚くだろうし。また今度じゃ
「フク、鈴ちゃんが大切な存在なのはわかってる。でもいつまでも鈴ちゃんとこんな風でいいの?」

鈴ちゃんから電話来た時、フク一瞬困った顔してた。

それは私達がいたからか、それとも鈴ちゃんに対してなのかはわからない。

でもそんな顔しないでほしい。

もしフクが本当に鈴ちゃんの事を好きでも、そうでなくても‥

フクだって大切な友達だもん。
.

⏰:09/07/16 11:40 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#714 [のの子]
 
友達には笑っていてほしいものでしょ?

「‥それはっ‥うん。俺もわかってた。」

それに鈴ちゃんとは本当に話がしたかった。
この前の事についても‥

フクはまだ困った顔をしていたけど、優しく笑って鈴ちゃんとの待ち合わせ場所を教えてくれた。


「何かあったら連絡して。」
「本当大丈夫なのぉ?」

「うんっ大丈夫。二人は買い物でも続けて。じゃ行ってきます!」
.

⏰:09/07/16 11:47 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#715 [のの子]
 
私は二人に手を振って急いで待ち合わせ場所に向かった。

――――――

「はぁ、行っちゃった〜‥本当に大丈夫かなぁ?」

「どうだろ?でも俺は助けられたかな。」

桃が首をかしげフクを見つめる。

「助けられたって何〜?」

「鈴のためにもこのままじゃダメだって思ってたんだ。でも突き放せないし‥俺も悩んでたって事。」
.

⏰:09/07/16 11:53 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#716 [のの子]
 
「っとか言ってあの子の事好きなくせに‥」

桃が憎まれ口をたたくと

「は?だぁかぁら、鈴はそういうんじゃないって〜。俺好きな子いるし。」

フクがポンポンと桃の頭を撫でる。

「うそぉ。信じなぁいっ。」

桃がフンッと顔を膨らませるとフクが笑う。

「本当だって。 だって鈴は‥‥    」

.

⏰:09/07/16 12:06 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#717 [のの子]
――――――

こっここ‥だよね?

買い物していた所からそんな遠くない公園が鈴ちゃんとの待ち合わせ場所。

初めて来たその公園は私ん家の近くの公園より少し小さくて遊具もブランコぐらいしかなかった。

人もいないから鈴ちゃんをすぐに見つけられた。

 キーッ  キーッ

ブランコに座って俯く鈴ちゃんに近づく。

.

⏰:09/07/16 16:26 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#718 [のの子]
 
「鈴ち
「っ!直‥人‥‥」

鈴ちゃんが顔をあげると目が赤くて、泣いていたのがすぐにわかった。

それにしても‥
そんなあからさまに嫌そうな顔しないでぇ〜!

「なんですか?私直人と待ち合わせしてるんですけど。」

「あっあのねフクなんだけど‥来ないよ?」

「えっ?」

嫌そうにしていた顔が不安げな顔つきに変わる。
.

⏰:09/07/16 16:41 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#719 [のの子]
 
「私が代わりに来たの。」
「‥‥なんで?私は直人を呼んだのにっ!直人じゃなきゃダメなのに‥」

また涙をこぼす鈴ちゃん。

「私が頼んだの。鈴ちゃんと話がしたいって。」

鈴ちゃんからの返答はない。
私も鈴ちゃんの隣にあるブランコに座る。

「また彰君の事?」
.

⏰:09/07/16 16:48 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#720 [のの子]
 
「‥グスッ‥‥ッ‥」

またしても返答なし。

困ったなぁ。

「彰君て無口だと思ってたんだけど、最近たくさん話してくれるようになって‥そしたら私彰君の事知らないなぁ〜なんて思ったんだ。」

とりあえず何か話そうと何故か彰君の話題をする私。

隣には相変わらず俯く鈴ちゃん。

⏰:09/07/16 16:53 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#721 [のの子]
 
「って竜二君の事も全然わかってないんだけど‥確か鈴ちゃんて後輩なんだよね?昔の二人ってどんなだった?」


「‥‥‥‥‥‥」


会話をしようと質問をなげかけるけどこれまた反応なし。

もう泣いてるのかさえわからない。

「えっと〜‥じゃぁフクとはいつ出会ったの?」

「‥‥‥‥」
.

⏰:09/07/16 16:57 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#722 [のの子]
 
返答なし、か。

「‥鈴ちゃん、私の事嫌い?」


「‥‥うざいです。」

返答あり。

小さな返答だったけど私の心にグサッとささるお言葉。

うっうざいって‥

「そう‥」

私まで俯き始める。

こんなはっきり言われるとなんも言えない。
.

⏰:09/07/16 17:02 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#723 [のの子]
 
とうとう私まで黙りこんでしまう。

どうしよ‥

 キーッ  キーッ

ブランコの揺れる音だけが響く。

「‥‥‥彰君と出会ったのは私が中2の時で、高校生に絡まれてるの私を助けてくれたんです。」

俯いたまま鈴ちゃんが話し出す。

「私はあの時の彰君を今もはっきり覚えてます。かっこよくて優しくて‥まるで漫画の中のヒーローとヒロインみたいだって思ったくらい。」.

⏰:09/07/16 17:08 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#724 [のの子]
 
ははっと鈴ちゃんが笑う。

私はまだ明るい空を見上げてその話を黙って聞く。

「それからずっと憧れてて‥ひょんな事から同じ中学って事知って運命だと思った。この人しかいないって‥今思えば笑っちゃう。単純だなぁって。」

そんな事ないよ。
私は心の中で呟く。

「もちろんすぐお礼を言いに彰君のとこに走った。そしたら‥」
.

⏰:09/07/16 19:18 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#725 [のの子]
 
鈴ちゃんが顔をあげると私を見つめる。


「そしたら‥私のヒーローはいなくなってたんですよ。」


「いなくなってた?」


「そう、変わっちゃってたんです。」


前を向き遠くを見つめる鈴ちゃんの横顔は、その時の事を思い出してるよう。
.

⏰:09/07/16 19:23 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#726 [のの子]
 
「私を助けてくれた彼は、喧嘩ばっかして先生もお手上げ状態で知らんぷり。色んな噂はたつしで他の生徒は恐がって彼を白い目で見つめてました。‥今の方がまだ大人しくなったんですよ?」

彰君‥前の方がすごかったんだ。
でも想像できそうで、できなかった。

私は苦笑いをする。

「そんな彼を見て、私は‥‥私は‥‥‥っ」

言葉がつまる。
.

⏰:09/07/16 22:39 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#727 [のの子]
 
「ショックだったの?」

言葉につまる鈴ちゃんに私は優しく問い掛ける。

でも鈴ちゃんは首を左右に振る。



「喜んだんです。今度は私がっ‥私が助けてあげようって‥」

鈴ちゃんはブランコの鎖をギュッと握るとまた俯き涙をこぼす。

⏰:09/07/16 22:44 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#728 [のの子]
 
私も俯く。

変わってしまった彰君を見て喜ぶのは‥それは決して良い事ではないから。


「調度‥その頃の私は親の離婚とか色々重なって、孤立していく彰君を自分自身と重ねて見てたんです。だから私しか彼を助けられないって‥」

孤立‥

鈴ちゃんもだけど彰君の過去は、楽しい思い出だけじゃないのがわかってきた。
.

⏰:09/07/17 13:49 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#729 [のの子]
 
「それからずーっと彰君にくっついてきたんです。今は受け入れてくれないけどいつかきっと受け入れてくれるって‥」

「‥そうだったんだね。」

鈴ちゃんが立ち上がる。

「でももう終わりっ!彰君にはっきり言われちゃったし‥もう私の描くヒーローはいないって。図星なんですよね、私彰君の事好きって言いながら‥」

振り返って私を見つめる鈴ちゃんは寂しげな顔で笑った。

「あの時助けてくれた彰君だけしか見てなかったんですよ。」
.

⏰:09/07/17 13:56 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#730 [のの子]
 

竜二君と出会ってから

私はたくさんの事を知って

教えてもらった。

恋する気持ちや
両想いになれる幸せ
愛を感じる言葉


でもうまくいかない恋や
言葉にしないで思い続ける恋の切なさも知った。

.

⏰:09/07/17 14:26 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#731 [のの子]
 
恋ってこんなに

楽しくて
幸せで
切なくて

そして今、また哀しい恋を知った。



―――ポロッ


「‥なんで先輩が泣くんですか?」

私の目から涙が流れ出す。
.

⏰:09/07/17 20:16 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#732 [のの子]
 
「ぇっ?‥うっうわ!ごっごめんね。なんか勝手に涙がでてきて‥」

慌てて涙をふく私を見て鈴ちゃんが困った顔で笑う。

「先輩が泣いたら私泣けないんですけど。」

前なら冷たく感じた言葉も、何故だか今はどこか優しさを感じる。

「一緒に泣けばいいのに。」

「えっ?」
.

⏰:09/07/17 20:22 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#733 [我輩は匿名である]
>>701-1000

⏰:09/07/18 14:58 📱:SH904i 🆔:BY0kj2oc


#734 [のの子]
 
鈴ちゃんがキョトンとする。

「だっだってほらっ!一人で泣くより、誰か一緒にいて泣いてくれるならそっちの方が良くないかなぁって‥そしたら涙も辛さも半分ですむ気がしない?って単純な私の考えなんだけど‥」

私は苦笑いを浮かべる

「‥今更そんな事言われても泣けないんですけど。」

鈴ちゃんが呆れたように言う。

うっ‥確かに。
.

⏰:09/07/18 19:53 📱:SH903i 🆔:w42cVecU


#735 [あかね]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800
>>801-850
>>851-900
>>900-1000

失礼しました。

⏰:09/07/19 10:21 📱:INFOBAR2 🆔:JrvBqMxc


#736 [のの子]
 
さっきまでの涙も慌てて引っ込む。

「はぁ‥ってかなんでこんな話先輩にしてるんだろ。話すつもりなかったのに。」

鈴ちゃんがまたブランコに座る。

 キーッ キーッ

静かな公園にブランコの音が響く。
.

⏰:09/07/19 13:08 📱:SH903i 🆔:MSrlfDlc


#737 [のの子]
 
「‥‥彰君の事だけど、これからどうするの?」

「さぁ、私にもわかりません。」

鈴ちゃんがブランコを揺らす。

「好きって気持ちは変わらないけど、その好きが間違ってたって気付いたら‥もうどうすればいいかなんてわからないですよ。」

もし、私の竜二君への気持ちも間違ってるなんて言われたら‥

そう考えると、鈴ちゃんの気持ちもわからなくない。.

⏰:09/07/20 12:17 📱:SH903i 🆔:40a6LhxA


#738 [我輩は匿名である]
あげますっ
楽しみにしてますx

⏰:09/07/22 20:25 📱:W51SA 🆔:jLY68GG.


#739 [のの子]
 
「結局一人ぼっちか〜‥」

鈴ちゃんがははっと笑う。

「私、親が離婚する時父親に引き取られたんですけど、すぐ再婚なんかして‥それからずっと居場所なくって。だから彰君の隣を居場所にしようって思ってたんですよね。守ってもらおうって‥本当私ってガキ。」
どこか冷たく話す姿から鈴ちゃんは辛い経験ばかりしてきたんだろう、そんな事を考える。
.

⏰:09/07/23 19:30 📱:SH903i 🆔:hKGcqE5.


#740 [のの子]
 
「でも彰君からも直人からも卒業しなきゃガキのまんまだぁ。」

‥直人‥フクッ!!

「ってて、っていうか鈴ちゃん!彰君好きならフクにあんな抱き着いたりしちゃダメだと思う‥よ?」

桃やフクの顔が頭に浮かぶ。

「えっなんでですか?」

さっきとは違って鋭い目つきで睨んでくる。

「だって‥それは‥ほらっ誤解!誤解されちゃうよ?」

私は小さくなりながら鈴ちゃんに納得してもらおうと頑張る。

桃のためにもっ!ねっ!
.

⏰:09/07/24 22:19 📱:SH903i 🆔:tBXkbpCA


#741 [のの子]
 
「誤解って‥あぁ、先輩知らないんですか?」

鈴ちゃんがクスクス笑い出す。

「えっ‥何を?」

訳がわからない私はなんだか恥ずかしいのをごまかすようにムスッとする。

「ってきり直人から聞いたかと思いました。」

フクから?一体何を?



「私達、血繋がった兄妹なんですよ。」

.

⏰:09/07/24 22:24 📱:SH903i 🆔:tBXkbpCA


#742 [のの子]
 
兄妹って‥


「え゙ぇっっ!!!!」

静かな公園に私の声が響き渡った。

「驚きすぎですって。」

鈴ちゃんが呆れたように笑う。

「だって、えぇっ?兄妹なんて‥」

「直人は母についていったんですよ。だから名字も違うんです。」

冷静に話す鈴ちゃんからからかっているようには見えない。

「本当‥なんだ。」
.

⏰:09/07/24 22:31 📱:SH903i 🆔:tBXkbpCA


#743 [のの子]
 
じゃ今までの事は‥
男女の愛でなく兄妹愛っ!?

大切な存在=妹だから?

なら心配する必要ないじゃんっ!

早くそう言ってよ、フク〜。


はぁっと力が抜けたようにため息をつく。

「直人みたく優しくなくてすみませんね。似てないんですよ、私達。顔も性格もっ。」

鈴ちゃんがふんっと膨れっ面で私を睨む。
.

⏰:09/07/24 22:38 📱:SH903i 🆔:tBXkbpCA


#744 [のの子]
 
「ぇっ違う違うっ。違う事で力抜けちゃって‥それにそんな事ないよ?困った顔似てたよ。」

言われてみればふっとした瞬間の表情が似ている。

「困った顔って‥嬉しくないです。」

そういいながら笑う鈴ちゃんの横顔は、フクが照れて笑う時にそっくりだった。

.

⏰:09/07/24 22:45 📱:SH903i 🆔:tBXkbpCA


#745 [(`・・)ノ]
>>200-400
>>401-600
>>601-800

⏰:09/07/25 08:38 📱:SH706i 🆔:xecZWpEg


#746 [のの子]
 
「でも本当直人からも卒業しなきゃ‥私お邪魔虫みたいだしっ。」

「お邪魔虫?」

「先輩の友達、直人の事好きなんでしょう?」

ギクッ!

「だから先輩私と直人の関係がなんなのか心配してたんですよね?わかりやすい人。」

ニヤッと笑う鈴ちゃんから私は目をそらす。

「どっどうだろーねー。」.

⏰:09/07/26 10:39 📱:SH903i 🆔:9eIFASOY


#747 [我輩は匿名である]
あげっ

⏰:09/07/28 00:00 📱:W51SA 🆔:umXu9mOI


#748 [のの子]
 
『女の勘はするどい』

そんな言葉が頭に浮かんだ。

兄妹だからって鈴ちゃんにバレたら桃も良い気分じゃないはず‥

「っててか!あぁ〜フクッ!フクは小さい頃とかどんなお兄ちゃんだったの?」

慌てて他の話に変える。

「直人はご存知の通り、優しいお兄ちゃんですよ。」
.

⏰:09/08/02 01:12 📱:SH903i 🆔:47L6FwVU


#749 [のの子]
 
「うん、そんな感じするよね。」

にっこり笑うフクの顔を思い出して二人してクスッと笑う。

「直人はいつも私の味方をしてくれるんです。小学生の時私が女子に虐められた時とか―――――‥‥」


自慢の兄との思い出話をする鈴ちゃんは、ずっと優しく笑っていた。

つられて私も笑うと、さっきまでの重い空気はどこかへ行ってしまったよう‥

哀しい恋をしている彼女もただの女の子なのだ。
.

⏰:09/08/02 01:21 📱:SH903i 🆔:47L6FwVU


#750 [のの子]
――――――

「そしたら直人ってば私の事引っ張って走り出して

♪〜♪〜♪

っ!
「あっごめんね。」

私の携帯が鳴った事で鈴ちゃんの昔話が止まる。

携帯を見ると電話だった。

あっ竜二君だ‥

「どうぞ。」

⏰:09/08/02 19:43 📱:SH903i 🆔:47L6FwVU


#751 [ぽ]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800

⏰:09/08/02 22:58 📱:SH02A 🆔:C4ZTr/WM


#752 [のの子]
 
出るか迷っている私の気持ちを察したのか、鈴ちゃんがさらっと言う。

「あっうん、ありがとう。」

ピッ
「もしもし?」

「急にごめんっ。あのさ、1日って空いてる?大きい花火大会あるらしいんだけど、どうかなぁって‥」

「本当にっ?1日なら空いてるから大丈夫っ。」

「そっか。じゃ空けといて。あと、二人だけでだからね?」

ドキッ

「‥了解です。」
.

⏰:09/08/03 09:11 📱:SH903i 🆔:syN70mZ.


#753 [のの子]
 
ほんのり赤くなる。

「よしっ。あっまだ桃ちゃんと一緒?急に電話ごめん。」

「あー‥大丈夫っ。」

今は鈴ちゃんといる事を言っていいのかわからず一人苦笑いする。

するとスッと鈴ちゃんが立ち上がったと思うと、公園の出口に向かって歩き出した。

えっ?

「あっちょっちょっと待って。」

「えっ?聡美どうしたの?」

いやっ竜二君でなくっ!
.

⏰:09/08/03 09:16 📱:SH903i 🆔:syN70mZ.


#754 [のの子]
 
私も慌ててブランコから立ち上がると、鈴ちゃんが振り返る。

「私帰ります。なんか長々話してすみませんでした。私の問題なのに‥じゃまた。」

またって‥えぇっ?!急になんでぇーっ?

「おーいっ聡美?」

状況を知らない竜二君は相変わらず私を呼ぶ。

竜二君に返事をしようとすれば鈴ちゃんは歩いていっちゃうし‥

あーっもうっ!!
.

⏰:09/08/03 17:46 📱:SH903i 🆔:syN70mZ.


#755 [のの子]
 
「かっ過去はっ‥起きた事は絶対消す事はできないんですっ!!」

私は携帯を握りしめながら鈴ちゃんの背中に向かって声をあげた。

「えっちょっと急になんですか?」

ビクッとしながら鈴ちゃんが振り返る。

「いやっだから‥だからねっ!起きてしまった事は変えられないけど、これから起こる事は選べるわけで‥」

上手くは言えないけど、伝わってほしい。

「彰君とさよならじゃなくて、一人になるんじゃなくて‥だから、だから一緒にキャンプに行こうっ!」


「えっキャンプ?」」

「そうっキャンプ♪」

鈴ちゃんの驚きの顔とは逆に私はスッキリとした顔で笑う。

「おーい‥何これぇ?」

電話から竜二君の声が小さく虚しく漏れているのにも気付かずに‥‥
.

⏰:09/08/04 01:24 📱:SH903i 🆔:buklFvXk


#756 [のの子]
――――――

「えっ鈴も?」

「うん、みんな鈴ちゃん知ってるしダメかなぁ?」

「俺は別にいいけど‥」

「俺もいいよー♪」

次の日、みんなを集めて鈴ちゃんもキャンプにいっていいか聞いてみた。

フクと博也君はあっさりOKしてくれた。

「ん〜‥私もいいよぉ。」

複雑そうに桃も納得した。

.

⏰:09/08/04 14:01 📱:SH903i 🆔:buklFvXk


#757 [のの子]
 
残るは旬君と彰君と‥
竜二君。

この三人は明らか納得いかない顔をしている。

「旬君も、嫌だ?」

「‥鈴ちゃんはいいよ。そこはいいんだけどさ〜‥」
「人数多い方がキャンプもっと楽しくなるよ?」

グッ
ムスッとしてた旬君が私の肩をギュッと掴む。

え゙っ!

「キャンプじゃなくてバーベキューだからっ聡美ちゃんっ!!そこ間違えちゃダメっしょ!」
.

⏰:09/08/04 14:08 📱:SH903i 🆔:buklFvXk


#758 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>100-200
>>200-300
>>300-400
>>400-500
>>500-600
>>600-700
>>700-800
>>800-900
>>900-1000

⏰:09/08/04 16:19 📱:SH903i 🆔:jrhuPr.w


#759 [のの子]
 
「そっちかいっ!」
「何それ〜‥」
「うわぁ〜どっちでもいい〜!」

皆のブーイングの中、私の肩をガッチリ掴んで離さない旬君の目は真剣で

「はっはい‥」

そんな姿に圧されて私は返事をした。

よしっと言って旬君は爽やかに笑った。

旬君も謎だ〜‥

解放された私はふぅっと息を吐く。
.

⏰:09/08/06 00:16 📱:SH903i 🆔:6uIPhthM


#760 [にゃん]
あら更新されてない

でもいつも応援してるからね

⏰:09/08/07 21:44 📱:P701iD 🆔:HuR6DUHA


#761 [のの子]
 
とりあえず旬君は大丈夫そうだし、あとは〜‥

残る二人を見つめる。

手ごわい二人が残っちゃったなぁ。

ムスッとしたまま話さない二人に自然と皆も黙る。


し〜〜〜〜〜〜ん




.

⏰:09/08/11 11:27 📱:SH903i 🆔:TfzW5ejM


#762 [のの子]
 
きっ気まずい‥彰君はともかく竜二君まで黙っちゃうと困るよぉ!

いつもなら竜二君許してくれるのになぁ。

竜二君を見ると

ビクッ!!

にっ睨んでる〜‥

竜二君は彰君を横目で睨んでいた。

一方の彰君はそんなの無視して黙ったまま。

これは私がどうこうしても、二人の間に何かある気がするんですけどぉ‥



「ったく〜‥俺は彰がいいなら別にいいよっ。もうお前が決めろバカッ!」
.

⏰:09/08/11 11:36 📱:SH903i 🆔:TfzW5ejM


#763 [のの子]
 
「‥‥‥‥ずりぃ。」

彰君が呟く。

ムスッとしながら竜二君が頭をクシャクシャッとかく。

「うるさい。さっさと決めろよ。」

そう言いながら私の所に来た竜二君はため息をつきながら私の肩に顔をうめる。

「聡美のバカ〜。問題児増やしやがってぇ‥」

私にだけ聞こえるような小さな声で竜二君が呟く。

ごっごめんなさ〜いっ。

私ははははっと苦笑いするしかできなかった。
.

⏰:09/08/11 11:45 📱:SH903i 🆔:TfzW5ejM


#764 [のの子]
 
すると彰君とバチッと目が合う。

彰君はムスーッとしたまま私を見つめていた。

えっ?
なんか‥怒ってる〜!!


「‥‥‥わかった。」

「えっ?」

「鈴、来てもいいよ。」

彰君が急にニコッと笑う。
「ほんとっ
「そのかわりっ!!」
.

⏰:09/08/11 18:25 📱:SH903i 🆔:TfzW5ejM


#765 [のの子]
 
‥そのかわり?

ドクンッ

その時一瞬で私は笑顔のままかたまる。


あっ‥この笑顔‥


私の目に移ったのは、妖しい笑顔だったから。


竜二君が見せる妖しい笑顔とは違う、何かが私の胸を鳴らした。

.

⏰:09/08/11 18:35 📱:SH903i 🆔:TfzW5ejM


#766 [あ-ちゃん]
めっちゃたのしいですっ∩^ω^∩
きょうでぜんぶよんぢゃいましたっ*.
これからもゆっくりがんばってくださいね(▽`)

⏰:09/08/11 21:03 📱:W52SH 🆔:9oa1lzn6


#767 [のの子]
 
「そのかわりって?」

竜二君の声にハッとすると慌てて彰君から目を離す。

なっ何してんのよっ私〜!

「もし、鈴と何かあっても俺は責任を負わないつもりだから。」

「その何かを起こしてほしくないって皆思ってんすけどねぇ。」

博也君が笑う。
.

⏰:09/08/11 23:38 📱:SH903i 🆔:TfzW5ejM


#768 [のの子]
 
「あと聡美‥」

ビクッ

「なに?」

私じゃなくて竜二君が返事をした。

でも彰君が私を見つめているのがわかって、私は竜二君の影に隠れる。

なっなんだろ‥なんか恐いよぉ〜。



「お前俺の言う事聞け。」

「へ?」

.

⏰:09/08/12 00:23 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#769 [のの子]
にゃんさん
あーちゃんさん

応援ありがとうございます更に頑張れそうですどうかこれからもよろしくですっ
.

⏰:09/08/12 00:26 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#770 [のの子]
 
自分の耳を疑って竜二君の影から顔を出して彰君を見つめる。

でも彰君は私を見下すように笑う。

例えて言うなら
うん、悪魔みたい。


「バーベキューの日まで俺の言う事聞くならいいよ。嫌なら俺行かねぇ。」

「なっなんでぇ!それずるいよぉっ!」

私が困った顔をすると彰君はクスクス笑う。

‥きっと私の事からかってんだぁ〜。
.

⏰:09/08/12 22:04 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#771 [のの子]
 
「からかってんの?」

竜二君が眉間にシワを寄せながら低い声で言う。

向かい合うように立つ二人は、前に三人で登校した朝みたくピリピリとした空気が流れた。

「そうだよっ彰。竜二の前でそれはダメでしょ!笑えないってぇ〜。」

旬君がフォローするように二人の間に入る。


「マジなんだけど?」

ピクッ

彰君の一言に皆が固まった気がした。
.

⏰:09/08/12 22:15 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#772 [のの子]
 
マジって‥本気って事?


「うっわ〜マジかよ‥彰君最高だわ♪」

何が最高で何が面白いのかわからないけど、博也君が笑い出す。

「博也、今笑う所じゃないから。」

フクが博也君に冷たく言うと博也君はだって、と言いながらクスクス笑った。

桃もア然として困ったようにフクのシャツの袖を掴んでいる。


この時、私が感じている以上にその場の空気は重く冷たい事に後々私は気付く。
.

⏰:09/08/12 22:27 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#773 [のの子]
 
「別に変な気持ちないし、ただパシリに使うだけだし良くね?」

「っ! パッパシリなんて私嫌だもんっ!」

「じゃバーベキューどうすんの?」

うっ‥

旬君が困ったように竜二君の顔を伺う。

私は竜二君の影に隠れていたけど、さすがに気になって顔を覗き込む。



竜二君はすごい怒ってる顔をしていたけど、その目はなんだか困っているような複雑そうに感じた。

.

⏰:09/08/12 22:37 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#774 [のの子]
 
「りゅう
「ふざけんなっ‥マジ笑えないわ。パシリだろうとなんだろうと言う事なんて聞かねぇからっ。」

竜二君は彰君を睨みながら私の手をギュッと握った。


「‥ってかお前に言ってんじゃねぇし。聡美に言ってんだよっ。」

彰君と目が合う。


「聡美、お前が決めろ。」

.

⏰:09/08/12 22:50 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#775 [かぉるん゚☆]
いきなりすいません

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000


更新頑張って下さい
応援してますっっ

⏰:09/08/13 01:00 📱:920P 🆔:BF.3/jhU


#776 [のの子]
 
「ぇっ‥‥」

「もとはといえばお前が言い出したんだし、どうすんのかお前が決めろっ。」

「っ!ぅわっ‥」

急に手首を掴まれグイッと彰君の目の前まで引っ張られた。

「ほら、どうすんの?」

彰君は私を見つめながら笑う。

「どっどうするって‥!そんな言う事なんて‥私‥」.

⏰:09/08/13 10:55 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#777 [のの子]
 
鈴ちゃんの顔が浮かぶ。

どうしよう‥

きっと彰君はからかってるだけなんだろうけど‥

でも、竜二君は本当に嫌がってるし‥

ってかみんな複雑そうな顔してるしこんなんなってなんか申し訳ない。



「聡美?どうす‥‥‥」

俯く私の頭をコツンと叩きながら彰君が顔を覗き込む。
.

⏰:09/08/13 11:04 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#778 [のの子]
 
ポロ ポロッポロ

「はっ?ちょっ泣いてんのっ?」

ビックリしたのか彰君が私から一歩離れる。

「さっ聡美ちゃん大丈夫?」
「二ノ宮さん‥」
「さとみぃ〜。」

旬君達も驚いて私の周りに集まってきた。

「ッ‥皆で仲良くっ‥したかっただけなのに‥クッ‥彰君のバカ〜!」

それだけ言うと私は彰君をポカポカと叩く。

だってもう頭の中グチャグチャになっちゃったんだもん。
.

⏰:09/08/13 11:12 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#779 [のの子]
 
「っうわっやめろって。」

彰君が困ったように私の肩を掴む。

「彰君のわからずやぁ。バカバカ〜!」

でも私は相変わらず彰君を叩く。

グイッ

っ!?

急にシャツの首ねっこを引っ張られ彰君から引き離された。

「聡美、落ち着いて。ね?」

竜二君が後ろから抱きしめるように優しく私の涙を拭う。
.

⏰:09/08/13 21:50 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#780 [のの子]
 
ドキッ

ニコッと笑う竜二君に私は更に涙ぐむ。

グスッ‥なんだかいつも虐めてくる竜二君が今なら天使に見える。

「俺は大丈夫だよ。誰かさんのためなんだもんね。」

‥うん、そう。このままじゃダメだと思うから‥
だから少しでも変えたいって思ったの。

鈴ちゃんもそうだけど、
彰君のためにもって思ってんのに‥


『言う事聞け』なんてぇ!

「でもっ竜二く‥ンッ‥彰君がっ

バシッ!!

.

⏰:09/08/13 22:02 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#781 [のの子]
 
「あっ‥」
「イタッ‥!」

竜二君の方を向きながら彰君を指さそうと手を大きく振り出すと、鈍い音と同時に手に痛みが走った。

「きゃっ!」
「「彰っ!!」」
「わおっ!♪」

竜二君の驚いた顔と後からすぐ聞こえてきた桃とフク達の声に慌てて振り返ると‥‥‥



「チッ‥いってぇな‥‥」


サァーーーッ

一気に血の気が引くのを感じる。
.

⏰:09/08/13 22:15 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#782 [のの子]
 
だって振り返ったら彰君が右頬に手を当てながら私を睨んでるんだもんっ。

どうやら私が振り出した手が彰君の頬にクリーンヒットしたらしい‥


ってか彰君ちょー恐いっ!


「あっごっごめん‥なさい。」

やっと搾り出した声は自分でもわかるぐらい震えた声だった。
.

⏰:09/08/13 22:25 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#783 [のの子]
 
「‥いい度胸してんじゃねぇかよ‥なぁ?」

「あのっわざとじゃっ‥」
ガシッ

ひぃっ!!

彰君が私の手を掴む。


「ぜってぇ言う事聞いてもらうからなっ!」


彰君の睨みのある顔を目の前にして嫌だなんて言えるわけない。

「はい‥‥‥‥」


これから私どうなっちゃうのぉお?!
.

⏰:09/08/14 10:58 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#784 [ハナ]
続き気になる
主さん頑張って

⏰:09/08/14 16:00 📱:SO903iTV 🆔:R2KqFA4w


#785 [のの子]
かぉるん゚☆さん
ハナさん

ありがとうございますっ応援してくれると本当嬉しくて頑張っちゃいますよっ


読んでくださってる皆さん

『続き』←を最近やってしまって申し訳ないです
今後とも気をつけますのでどうぞよろしくです
.

⏰:09/08/14 16:21 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#786 [のの子]
竜二Side

彰と聡美のやり取りを見つめるしかできない俺はただ二人を見つめていた。


「体育館に移動しろだってぇ。」

クラスの誰かがそう呼び掛けると、ざわざわしながら皆動き出す。

なんだかんだまだ朝礼後で終業式はこれからだ。

でも色々ありすぎてなんか疲れたな‥

「‥とりあえず、行く?」

「あぁ。」

旬の一言に俺達も歩きだす。
.

⏰:09/08/14 16:28 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#787 [のの子]
 
相変わらず彰は聡美の手首を握ったまま歩く。

はぁ‥

「おもいっきし殴りやがって‥」

「殴ったんじゃなくてぶつかったの!事故ですぅ!」

「はぁっ?よくそんな事言えんなっ!」

「っていうか手っ!離して〜。」

そんな二人のやり取りに俺は目を伏せる。


「竜二君、大丈夫ぅ?」
.

⏰:09/08/14 16:34 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#788 [のの子]
 
いつの間にか桃ちゃんが俺の横にいた。

「ん?大丈夫。」

桃ちゃんは聡美を見つめながらため息をつく。

「聡美って本当鈍感‥鈍感すぎて恐いよねぇ?」

「ははっ確かにね。」

「でも、いい子‥なんだよね。」

「うん‥」

二人でクスクス笑う。

なんでか聡美は憎めないんだよね、本当に‥
.

⏰:09/08/14 21:40 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#789 [のの子]
 
「でも本当いいの?‥彰のやつ。」

旬が気まずそうに話に入ってきた。

「彰自身どう思ってんのかわかんないけどさ、さっきのでなんとなく皆気付いたぞ?聡美ちゃんは特別だって。」

特別か‥俺は前から気付いてたけどね。

「いいんだよ、これで‥」

前を歩く聡美を見つめる。

.

⏰:09/08/14 21:48 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#790 [のの子]
 
フクと博也も加わってふざけ合いながら歩いている。

「聡美ってさ、なんかすごいんだよね‥聡美の何気ない言葉とか行動に時々驚かされるけど、すごい助けられたりもするんだ。」


今回の事は正直いい気分ではないけど、聡美が力を貸したいならそうさせてあげるべきなんだろう。

鈴のためにも

彰のためにも‥


きっと聡美にしかできない事なんだろうし、もうそういう運命に動き出しているんだ。
.

⏰:09/08/14 21:56 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#791 [のの子]
 
それに


「俺も助けられたから‥それをやめさせるなんてできないって思ったんだ‥」


「竜二が?」


「確かに聡美って独特の癒し系だよねぇ♪きっと気付かないうちに皆癒されてるんだよねぇ♪」


桃ちゃんが優しく笑う。
.

⏰:09/08/14 22:07 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#792 [ハナ]
続きが多いのは気にしませんよ
そんなの気にならないくらい面白いので(笑)

⏰:09/08/14 22:09 📱:SO903iTV 🆔:R2KqFA4w


#793 [のの子]
ハナさん

ありがとうございます
これからも頑張るんで良かったら感想板にも来て下さいねっ
.

⏰:09/08/15 00:58 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#794 [のの子]
 
「なんだよ二人とも‥まぁ確かに聡美ちゃんは癒し系だな。」

旬もつられて笑う。

 

でも彰を助けるって事は〔あの事〕に触れる事になる。というか、触れなければいけない。

そう思うとこれからどうなるのか恐くも思う。


それでも‥聡美が彰を助けたいならそれが正しいんだろう。
.

⏰:09/08/15 19:04 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#795 [のの子]
 
俺はいつも間違ってから気付く。

だから、聡美の気持ちを

俺なんが止めたらダメなんだ。

『聡美、お前が決めろ』


彰の言う通り

俺じゃなくて、彼女が決めるべきなんだ

でも

そしたら

俺は
.

⏰:09/08/15 21:55 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#796 [のの子]
 
俺の目に聡美が写ると、周りの音が聞こえなくなっていく。


彼女は  俺を


必要として
求めてくれるだろうか?



あぁまた

俺は闇に堕ちて

「竜二君っ!」

.

⏰:09/08/15 22:00 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#797 [のの子]
っ!


「こっちだよ?」


いつの間にか俺の前に聡美が立っていて俺の手を握っていた。


「あ‥れ?俺‥」

「大丈夫?急に立ち止まっちゃうんだもん。」

周りにはまだ体育館に向かう生徒が何人かいる。

桃ちゃんも旬も俺の横からいなくなっていた。

「お〜い!早く来いよ!」

前の方を見つめると、旬達が立ち止まって待っている姿が見える。
.

⏰:09/08/15 22:09 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#798 [のの子]
 
あぁ、そっか‥

俺また考え込んじゃってたんだ。


「大丈夫‥?」

聡美が俺を見つめながら手にキュッと力を入れる。

「うん‥」


聡美の手の温かさから優しさが伝わってきて

ずっと繋いでいたい
そう思う。
.

⏰:09/08/15 22:21 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#799 [のの子]
 
そうだ‥

前もこんな風に助けてくれたんだ。


「竜二君っ行こう?」

聡美がニコッといながら俺の手を引っ張る。

ドクン



グイッ
「きゃっっ!」

「ごめん‥黙って少しだけこうさして?」
.

⏰:09/08/15 22:29 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#800 [キノコのこ]
あげっエ
気になる気になるP

⏰:09/08/16 20:55 📱:W51SA 🆔:ve0EsBTs


#801 [我輩は匿名である]
更新楽しみにしてます

⏰:09/08/17 23:54 📱:SH906i 🆔:tEsejeLs


#802 [のの子]
 
俺は聡美を抱きしめた。

「えっちょっ竜二君っ?みみみ皆いるよ?」

顔を赤くしながら俺から離れようとする聡美を俺はまた捕まえる。

「いいからっ‥」
「でっでも‥‥‥」

さっきよりもギュッと力を入れるとやっと聡美は静かになった。

小さな聡美は俺の腕の中にすっぽり収まって、微かにシャンプーの香りをする。



あの時も

今も

「ごめん。ありがとう‥」.

⏰:09/08/18 11:08 📱:SH903i 🆔:1jfvnS1M


#803 [のの子]
 
それしか言えなかった。

もっと伝えたい言葉はあるはずなのに、今はこれしか言えない。

「ごめんっ‥」

ギュッと力が入る。


「竜二くっ‥苦しい〜‥!!」

聡美が暴れ始めたからゆっくり力を抜くとバッと聡美が離れた。

「ふはぁ〜っ‥くっ苦しいよぉ。力入れすぎ〜。」

聡美がヘナッと笑う。
.

⏰:09/08/18 16:31 📱:SH903i 🆔:1jfvnS1M


#804 [*紫陽花*]
このお話大好きっ∩^ω^∩

⏰:09/08/19 15:07 📱:N02A 🆔:AwXrpyU6


#805 [のの子]
 
そんな姿を見て俺も力が抜けるように笑う。

「つい力入っちゃった。ごめんね?」

聡美の乱れた髪を撫でる。

「うん、大丈夫っ。」

ほっぺを赤くしながら彼女が俺のシャツを掴んだ。

‥?

「‥私こそありがとう。いつもありがとう。」

.

⏰:09/08/20 00:18 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#806 [のの子]
 
ドキッ

「いつも、助けてくれてありがとう‥」

耳まで赤くしながら恥ずかしそうに俯いてる彼女を俺はただ見つめた。


『ありがとう』

まさか言われると思っていなかったから

なんて返せばいいかわからなくて‥

ただ

ただ嬉しかった。


俺の存在が見えて、君を助けてあげられてた事に

嬉しくて言葉にできなかった。
.

⏰:09/08/20 00:25 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#807 [のの子]
 
「おいっ!いい加減にしろよ、バカップル。」

っ!!

今度は彰が俺達の目の前に立っていた。

「うわぁっごごめんっ。」

聡美が一人慌てる中、彰は俺を見つめると

「わざわざ俺が呼びにきてやったけど‥お邪魔だったか?」

フンッと笑う。

こいつ‥

「あぁ、かなりのお邪魔虫だね。いい迷惑だわ。」

俺も負けずとニコッと笑う。
.

⏰:09/08/20 01:16 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#808 [のの子]
彰Side

「あっそー。」

人がせっかくイチャついてるお前らを呼びに来てやったっつーのに‥

笑顔とは裏腹に俺の腹ん中はイライラしていた。

聡美を見ると顔を赤くしたまま竜二のシャツを掴んだまま。

お前も顔赤くしてんじゃねーよっ馬鹿!

「チッ‥行くぞっ!」

聡美の手を掴んで歩きだす。
.

⏰:09/08/20 01:23 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#809 [我輩は匿名である]
>>200-500

>>500-100

⏰:09/08/20 02:37 📱:P03A 🆔:xBSnQjBY


#810 [我輩は匿名である]
>>400-600

⏰:09/08/20 03:16 📱:P03A 🆔:xBSnQjBY


#811 [我輩は匿名である]
>>600-800

⏰:09/08/20 03:46 📱:P03A 🆔:xBSnQjBY


#812 [のの子]
 
「あっ待って!竜二君、行こう?」

「うん。」

聡美は俺と繋いでいない方の手で竜二の手を握る。

またかよ‥また俺がいんのにイチャつきやがって。


なんで

なんで俺が

こんなイラつかなきゃいけないんだよ‥

.

⏰:09/08/20 11:48 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#813 [のの子]
 
さっきも‥

『言う事聞け』なんて言うつもりなかった。

鈴はもう俺と関わらないのが良いと思って

でも聡美があんな事言うもんだからつい黙って考えてた。

そしたら竜二が俺の目の前で聡美の肩に顔をうめて

そんな二人を見てたらなんか‥

イラついた。
.

⏰:09/08/20 11:54 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#814 [のの子]
 
半分からかうつもりで
半分どこか本気で‥

『言う事聞け』


はぁ、本当に何言ってんだよ俺〜。

マジでガキだよな。

でもバーカッ冗談だって言おうとしたら

殴られるとは‥ね。
.

⏰:09/08/20 12:21 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#815 [のの子]
 
でももし本当に言う事聞いてくれたら

夏休みも会えるんだよな‥‥?

そんな事考えながら聡美をチラッと見ると引っ張られながら一生懸命俺についてきていた。

「あっ悪い。」

「え?」

俺は歩くペースを遅くする。

⏰:09/08/20 12:27 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#816 [のの子]
 
「あっ‥ありがと。」

聡美がクスクス笑う。

「何笑ってんだよ。」

聡美の手を握る俺の手が熱くなった。


‥‥‥‥わかってる。

わかってるよ。

わかってる。

わかってる。

わかってるって‥

でもこの手を

離したくない。
.

⏰:09/08/20 17:00 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#817 [のの子]
 


「あらら、仲良く三人手繋いじゃって。可愛い〜♪」

博也達が笑いながら俺達を迎えた。

「うるさい。行くぞっ。」
俺はそのまま真っ直ぐ歩く。

もう

俺の手に

あいつの手はなかった。
.

⏰:09/08/20 17:04 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#818 [のの子]
―――――――

「―‥という事も増えてきているので、みなさんも夏休みは――‥」


退屈な終業式。

俺はボーッと欠伸をしながら突っ立っていた。

博也が携帯を弄ってるのがここから見える。


前の俺達ならわざわざ終業式なんて出なかった。

最近感じる。

俺達はどんどん変わっていく、と‥‥
.

⏰:09/08/20 23:09 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#819 [のの子]
 
人と触れ合い

辛い事があっても

俺達は笑いながら

歳をとっていく。


昨日の俺達はいない。

人は日々変わる。
.

⏰:09/08/20 23:15 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#820 [のの子]
 
俺は変わらないけどね‥

変わらないよ。

前の俺と昨日の俺と

何も変わってない。

変わってないよ。

だから

あの手を離せたんだ。
.

⏰:09/08/20 23:21 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#821 [のの子]
――――ザワザワ

長くあっという間の終業式が終わる。

教室に向かう生徒に流されながら俺も歩きだす。


「彰君っ‥‥!」

? 俺?

声がした方を見ると

「鈴っ?お前その髪っ?!」

「あぁこれ?夏だしいいかなぁって。」

あははっと笑う鈴の髪の毛はストレートのロングからボブぐらいの長さに変わっていた。

⏰:09/08/20 23:35 📱:SH903i 🆔:rJvmms0s


#822 [のの子]
 
‥‥嘘つけ。

「そっか‥」

「うん。」

それだけ言うと俺も鈴も黙る。

俺達の横を騒ぎながら生徒が歩いていくだけだ。

「あっあのね、朝電車待ってる時に時々見かける他校の人がいるんだ‥」

「? うん‥」

「その人とは話したことなかったんだけど、今日話し掛けられたの。」
.

⏰:09/08/21 01:02 📱:SH903i 🆔:9OWOEYOI


#823 [のの子]
 
「『髪の毛、バッサリいったんですね。』って笑いながら言われて‥私驚いちゃった。」

そう話しながら鈴も優しく笑う。

「私の知らないとこで見てくれてる人もいるんだなぁって。嬉しかった‥」


スッ

「なに?」
.

⏰:09/08/21 01:12 📱:SH903i 🆔:9OWOEYOI


#824 [のの子]
 
鈴はニッコリ笑いながら俺に右手を差し出した。

「『友達』の握手。」

友達って‥

「私、色々挑戦して色んなものを見てみる。変わってみせるから‥だからこれからはっていうか‥うん‥友達になってほしいなぁって。」

変わる‥そうか。

お前も前に進む。
.

⏰:09/08/21 01:45 📱:SH903i 🆔:9OWOEYOI


#825 [のの子]
 
「バーベキュー楽しみにしてるわ。」

俺は鈴の手を握る。

「‥ありがとう。 ってかバーベキュー?キャンプじゃないの?」

「あぁそれ聡美の間違え。一応バーベキューだから。」

「ふーん。‥あの人思ってたより良い人だったよ。彰君が気に入るのわかる。」

鈴はクスッと笑うとじゃっと生徒の中に消えていった。
.

⏰:09/08/21 02:06 📱:SH903i 🆔:9OWOEYOI


#826 [のの子]
 
「彰く〜ん♪」

ガシッ

「っ!いってぇな。」

博也が俺の肩に手をまわしてきた。

「‥鈴ちゃんと仲直り?」

「見てたのかよ。気色悪ぃな。」

俺は歩きだす。

「鈴ちゃん髪切っても可愛かったなぁ♪ってか仲直りしたなら聡美ちゃんへのあの命令取り消し?」

博也はクスクス笑いながら俺の後を着いてくる。

.

⏰:09/08/21 02:16 📱:SH903i 🆔:9OWOEYOI


#827 [にゃん]
うち彰、好きだわー

更新がんばって

⏰:09/08/21 09:25 📱:P701iD 🆔:Ix9/NUWQ


#828 [のの子]
 
「せっかく面白い事起きそうだったのになぁ♪残念。彰と竜二の三角関係っ♪」

ピクッ

「ねぇねぇ竜二から聡美ちゃん奪わないの?」

ガンッ
「だからそういうとこ気色悪いんだよ‥」

俺は博也を壁にたたき付けた。

「いっ‥てぇな‥‥だって彰つまんねぇんだもん。いつまで引きずんだよっ‥」
.

⏰:09/08/21 10:01 📱:SH903i 🆔:9OWOEYOI


#829 [のの子]
みなさんへ

最近色んな方からコメありがとうございますっ
嬉しいです〜

更新頑張ります
.

⏰:09/08/21 12:22 📱:SH903i 🆔:9OWOEYOI


#830 [ハナ]
頑張って
いつまでも応援してますほんと最高です(>ε<)

⏰:09/08/21 12:28 📱:SO903iTV 🆔:Vl7thLsw


#831 [のの子]
 
「あ゙ぁ?」

博也がムスッとしながら俺の手を振りほどく。

「お前を見守る俺達の身にもなれよっ!時々お前見てるとイライラして辛くなる‥でも聡美ちゃんの事になるとさ‥」

むぎゅっ

「なひふんらよっ?!」

博也が俺のほっぺをつまんできた。
.

⏰:09/08/21 19:17 📱:SH903i 🆔:9OWOEYOI


#832 [のの子]
 
「この仏頂面が無邪気に笑うんだもんねぇ‥」

なっ!

「いい加減受け止めろよ。自分の変化をさ‥誰も責めないって。俺はむしろ喜ぶけどね♪」

パッと手を離すと笑いながら博也は俺の後ろを指差す。

「いってーな。なんだ‥よ?‥‥あ゙‥」

後ろには俺を冷たい目で見る聡美がいた。
.

⏰:09/08/21 23:12 📱:SH903i 🆔:9OWOEYOI


#833 [のの子]
 
「なっなんだよ‥」

「もう〜喧嘩反対っ!ほらっ二人共離れてっ!」

聡美がプンプンしながら俺と博也の間に入ってきた。

「聡美ちゃん彰が俺を壁にバンッてしたぁ〜。」

博也はすかさず聡美にくっつく。

「お前なぁっ‥離れろっ!まず離れろっ!」

「やだぁ♪」

さっきから博也の野郎〜。
.

⏰:09/08/21 23:19 📱:SH903i 🆔:9OWOEYOI


#834 [のの子]
 
「てんめぇー‥」

「こぉらー!もうっ彰君てばぁ。ほらぁ教室行こう?」

博也に手を伸ばそうとするとその手を聡美が握ってきた。

‥‥‥‥‥‥‥‥ドキ

「あっ今ドキッとしたっしょ?!いやらしい〜♪」

博也が俺を指差して笑う。
.

⏰:09/08/22 18:50 📱:SH903i 🆔:JmQkIx8o


#835 [のの子]
 
「はっはぁっ?バカかお前はっ!てかバカッ!バーカ!」

博也が変な事言うから顔が熱くなる。

「うわー‥彰君てこんなわかりやすかったのね。」

博也がブツブツ言ってるのも無視して

「ほらっ行くぞっ!」

ほとんどの生徒がいなくなった廊下を歩きだす。

.

⏰:09/08/22 18:56 📱:SH903i 🆔:JmQkIx8o


#836 [のの子]
 
「ありっ?そういや竜二達はぁ?」

博也がズンズン歩く俺達の後を小走りでついてきながら聡美の横にきた。

「先に行ってるよ。私だけ先生に呼ばれちゃって‥」

「委員会とか?」

「うっ‥いや‥補習について色々と‥」

あ゙‥しまった。

俺と博也は同時にそう思ったはず。

⏰:09/08/23 10:30 📱:SH903i 🆔:jrFkwXgE


#837 [のの子]
 
「なんかこの空気ごめんね‥」

聡美が遠い目ではははっと笑う。

いやいや目が笑ってねぇし。

「補習っつったってただもう一回テスト受けるだけだろ?別にそんな深く考えんなよ。」

聡美の頭にポンッと手を置く。

柔らかい髪の毛だな‥

「でも‥きっと一生記憶に残る。ちゃんと見直せば良かったって‥」
.

⏰:09/08/23 21:22 📱:SH903i 🆔:jrFkwXgE


#838 [のの子]
 

一生残る‥‥消えない‥


「でももう二度とそんな事ないようにこれから頑張るっ!うんっ、それでいいんだよね?」

聡美が俺を見つめる。

「あっ‥うん、そうだよ‥お前はそれでいい。」

俺は聡美の髪をクシャクシャッと撫でる。

「ちょっと〜!」

聡美が笑いながら俺の手から逃げる。
.

⏰:09/08/23 21:27 📱:SH903i 🆔:jrFkwXgE


#839 [のの子]
 
―――キーンコーンカーンコーン

チャイムが廊下に響いた。

「あっやばいよっ!早く行こう!」

聡美が慌てて走りだす。

「はぁ‥聡美ちゃんの考え方参考にしたら?」

一言だけ残して博也も聡美の後を追い掛けていく。


「‥‥‥‥赤点なんかと一緒にすんなよっ‥」

握りしめた拳を壁にぶつける。

拳よりも 心が痛かった‥

⏰:09/08/23 21:39 📱:SH903i 🆔:jrFkwXgE


#840 [のの子]
聡美Side

「聡美ちゃ〜ん♪」

「? あぁ博也君っ。」

顔を上げると博也君が私の目の前にいた。

「何してるのぉ?」

博也君が鞄をツンツンと指差す。

「あっ‥‥お菓子‥食べようと思って‥」

鞄からポッキーを出す。

なんか食いしん坊みたいで恥ずかしい‥

「あぁっ♪ひとつ頂戴?♪」

博也君はニコニコ笑ってアーンと口をあける。

⏰:09/08/23 21:48 📱:SH903i 🆔:jrFkwXgE


#841 [のの子]
 
逆に私は困った顔をする。

竜二君に見られたら怒られるし‥

でも博也君はずっと口を開けて待っている。

「‥もう〜はいっどうぞぉ。」

パキッ

「美味しい〜♪聡美ちゃんは優しいねぇ。」

満足げにモグモグする博也君。

「あっHR遅刻しなかった?」
.

⏰:09/08/24 22:08 📱:SH903i 🆔:0dilxt0o


#842 [のの子]
 
ぎりぎり間に合ったHRも終わってもうほとんどの生徒が帰る支度を済ませ、帰っていた。

明日から夏休み。

そりゃ皆即効帰るよね‥

ちなみに私は竜二君待ち。

電話がかかってきたと思ったらそのままどこか行っちゃった。
.

⏰:09/08/24 22:12 📱:SH903i 🆔:0dilxt0o


#843 [のの子]
 
桃達とご飯の約束をしていたから先に行ってもらって本当私一人。

「あぁ俺は遅刻だったけど平気平気〜♪彰もアウトだったみたいよぉ?」

あははっと笑う博也君を見る限り怒られはしなかったのかな。

「そっかぁ。彰君は?」

「さぁ‥あっそうだ。それより聡美ちゃんに話があんだけど‥」

⏰:09/08/24 22:18 📱:SH903i 🆔:0dilxt0o


#844 [のの子]
 
「えっ私に?」

「そうそうっ♪真面目〜な話っ♪」

今の雰囲気から真面目な話をするなんて思えないんだけど‥

「後で皆でご飯食べてる時とかじゃ‥」
「ダメ。俺と聡美ちゃん二人だけで話したい。」


博也君はニコッと笑ったけど目が真剣なのがわかった。
.

⏰:09/08/24 22:23 📱:SH903i 🆔:0dilxt0o


#845 [のの子]
 
なっなに?

「‥でも竜二君戻ってくるよ?」

博也君のいつもと違う雰囲気を感じ取った私は、少し戸惑いながら答える。

「じゃ邪魔が入らない所‥美術室。いい?」

美術室か‥

確かに美術室なんてほとんどの生徒は行かないし、教室からそんな遠くない。

「‥‥‥‥わかった。」
.

⏰:09/08/24 22:29 📱:SH903i 🆔:0dilxt0o


#846 [のの子]
 
博也君は本気で変な事する人じゃないし、何より真面目な話っていうのが何なのか気になった。

「よしっ♪じゃ〜竜二には伝言をっと!」

黒板に向かうと博也君はチョーク持つと大きな字で

『竜二へ。そのまま待て!』

だけ書くと笑いながら教室を出ていく。

私も慌てて小さく

『すぐ戻ります。』

だけ書いて教室を出た。

⏰:09/08/24 22:34 📱:SH903i 🆔:0dilxt0o


#847 [のの子]
――――――

「油絵くさいね。」

「うん。」

美術室にはすぐ着いた。

博也君はうろちょろ美術室に飾られている絵や像を見てまわる。

私は近くにあった椅子に座って外を見る。

暑そう‥

セミの声が美術室にも聞こえる。

フワァッ

博也君が窓を開けて生温い風が私の髪を揺らした。
.

⏰:09/08/24 22:40 📱:SH903i 🆔:0dilxt0o


#848 [のの子]
 
セミの声もさっきよりはっきり聞こえる。

「油絵くさいし空気入れ換えなきゃかなって。暑い?」

「ううん、大丈夫。」

確かに油絵の匂いは頭が痛くなりそうだ。

博也君て気が利くなぁ‥

生温くも心地良く感じる風をあびながらふっと思う。



「じゃそろそろ話してもいい?」

⏰:09/08/24 22:44 📱:SH903i 🆔:0dilxt0o


#849 [のの子]
 
博也君はさっき開けた窓の近くにある椅子に座った。

「ぅっうん。」

私と博也君との距離は大きな机を2つも挟んでいて、なんだか落ち着かない。

それにいつもより真剣な博也君にまだ慣れないのも原因かも‥


「これから俺が話す事は、聞くだけでいいから。ただ聡美ちゃんには知っててほしいだけなんだ、俺が‥」
.

⏰:09/08/25 00:55 📱:SH903i 🆔:EF1nEb8M


#850 [のの子]
 
困った顔や笑うわけでもない。

博也君は真剣に、どこか悲しげな表情した。

あっもしかして‥‥

この時私はこれから話す事が何かわかった。

[あの事]について

頭に浮かんだのはその言葉と、竜二君と彰君の顔だった。

ドクン
.

⏰:09/08/25 00:59 📱:SH903i 🆔:EF1nEb8M


#851 [のの子]
 
今更聞いていいのか不安になる。

あの事について、竜二君は知られたくなさそうだった。

ドクン

ドクン

‥やっぱダメだ

「あの‥‥やっぱ私っ 」
「彰が人殺しって言ったら聡美ちゃんは信じる?」
.

⏰:09/08/25 16:03 📱:SH903i 🆔:EF1nEb8M


#852 [のの子]
 




‥‥‥‥‥えっ?


今 なんて 言ったの ?


『人殺し』

普段聞き慣れない言葉が頭の中をぐるぐる回る。
.

⏰:09/08/25 18:07 📱:SH903i 🆔:EF1nEb8M


#853 [のの子]
 

「いっ意味が‥‥わから‥ない‥冗談ならかっ帰るよ?」

私が答えたのはそれだけ。

すると博也君はまた悲しげな表情をした。

ドクン

「聡美ちゃん、信じるかどうか答えて‥?」

博也君にまた同じ質問をされた私は、更に混乱する。

.

⏰:09/08/25 18:13 📱:SH903i 🆔:EF1nEb8M


#854 [のの子]
 
「‥彰君が‥人を‥殺したか?」

「そうだよ。」

ドクン

彰君が‥‥



私が思い出したのは

彰君の笑った顔と

泣き顔だった。
.

⏰:09/08/25 18:16 📱:SH903i 🆔:EF1nEb8M


#855 [我輩は匿名である]
>>755

⏰:09/08/26 02:22 📱:SH906iTV 🆔:e987yIDc


#856 [のの子]
 



「‥信じない。私は‥信じないよ。」

私が知ってる彰君は

すぐ怒って
むきになって..

不器用だけど

優しくて

笑顔がとっても似合う

男の子だもん。
.

⏰:09/08/26 09:09 📱:SH903i 🆔:wsE99W06


#857 [のの子]
 
博也君を真っ直ぐ見つめる。


「‥‥そっか。」

そんな私を見て博也君は優しく笑ってくれた。

「急に変な事聞いてごめんね。まずそれだけ聞きたかったんだ‥彰にはそういう噂があるから。」



「もちろん彰は人を殺してないよっ?周りが勝手にそういう噂を作ったんだ。でも‥彰自身はそう思ってる‥自分は人を殺したって。」

⏰:09/08/26 09:15 📱:SH903i 🆔:wsE99W06


#858 [のの子]
 
聞き慣れない言葉に
信じられない話‥

だからなんて言えばいいかわからなかった。

ただ思ったのは


「どうして‥そうなったの?」


たった一つの疑問。
.

⏰:09/08/26 19:46 📱:SH903i 🆔:wsE99W06


#859 [のの子]
 
博也君は私を見つめていた目をふせる。

「実はさ‥」

ドクン  ドクン 

いつも明るくて笑ってるからか博也君の悲しげな表情は、私の心をもっと不安にさせる‥


「実は‥二年前、あいつの彼女亡くなったんだ‥彰の目の前で車にひかれて‥」

   ドクンッ
.

⏰:09/08/26 19:56 📱:SH903i 🆔:wsE99W06


#860 [のの子]
 
ドクン ドクン ドクン


「事故だったんだよ。事故だったのに、あいつ‥自分のせいだって‥」


彼女の死

人殺し

『あの日から苦しいんだ』

いつかの彰君の言葉がよみがえる。
.

⏰:09/08/26 20:00 📱:SH903i 🆔:wsE99W06


#861 [のの子]
 

「‥わた‥し‥‥ッ‥」

私は思わず口を押さえる。

彰君に


あの言葉に あの涙に


こんなに重く


悲しい話があったなんて‥
.

⏰:09/08/26 20:06 📱:SH903i 🆔:wsE99W06


#862 [のの子]
 
「うそ‥っ‥そんな‥事‥」

微かに私の手が震えていた。

「‥彰、彼女が亡くなってから変わったんだよ。前はそんな喧嘩しなかったし、勉強もできる方で‥」

鈴ちゃんが言ってた。

再会した時、彰君は変わってたって‥


[あの事]は

信じられない

信じたくない話だった。

.

⏰:09/08/26 20:14 📱:SH903i 🆔:wsE99W06


#863 [我輩は匿名である]
すばらしい

⏰:09/08/27 01:31 📱:F905i 🆔:uLB4ha7s


#864 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:09/08/27 03:26 📱:N904i 🆔:w/bS0aEM


#865 [ハナ]
文才ありですね
さすがののこさんッッッ
って感じです
これからも応援してるんで頑張って下さい

⏰:09/08/27 09:01 📱:SO903iTV 🆔:kHnuoHtM


#866 [のの子]
みなさん

ありがとうございますっ
やっとポイントであった[あの事]に触れる事ができましたこれからどんどん話が進んでいくのでお楽しみですっ

これからも応援よろしくです

⏰:09/08/27 11:12 📱:SH903i 🆔:roodV4Ts


#867 [のの子]
 

「あいつ今も彼女が死んだの自分のせいにしてあの日から動けてない‥ていうか動こうとしないんだ。一生死んだ彼女を想って償っていくって‥」

博也君が手に顎をのせて外を見つめる。

「それってさ、つまんなくない?彰は今、ちゃんと生きてんのに‥」


博也君の悲しげな瞳はこの話についてじゃなくて、彰君を想って悲しんでいた。
.

⏰:09/08/27 22:27 📱:SH903i 🆔:roodV4Ts


#868 [のの子]
 
「‥‥そう、だね。」

でも、あの日見た彰君は

『苦しい』って言ってた。

本当は辛いんだろう。

自分一人生きていかなきゃいけない事も

過去になっていく彼女も

‥辛いんだろう。
.

⏰:09/08/27 22:31 📱:SH903i 🆔:roodV4Ts


#869 [のの子]
 
私も自然と目を俯くと、手で目元を隠す。

今も手は微かに震え
唇を噛む。

 『大切な人の死』

私の心がざわつく。
彰君の気持ちがわかるからか..


    私も

    私も

   大切な人を
 失った事があるからか。
.

⏰:09/08/27 22:41 📱:SH903i 🆔:roodV4Ts


#870 [のの子]
 

「でも‥やっと変わりそうなんだ、あいつ。」

俯いたまま博也君の話を聞く。

「聡美ちゃんのおかげで。」



え‥‥?

少し遅れて反応した私は顔を上げて博也君を見る。

⏰:09/08/28 17:08 📱:SH903i 🆔:6wIJ1KLI


#871 [キノコ]
気になるぅー
頑張ってくださいっ~

⏰:09/08/28 19:54 📱:W51SA 🆔:SnKn9zKk


#872 [のの子]
 
博也君は相変わらず外を見つめたままだった。

「‥わ‥私?」

「そうだよ。」

私はただ博也君を見つめる。

「聡美ちゃんと関わるようになってから色んな表情を見せてくれるようになった。」


確かに最初は無口で何か考えてるようにあまり笑わなかった。
.

⏰:09/08/28 20:50 📱:SH903i 🆔:6wIJ1KLI


#873 [のの子]
 
無口だな 恐いな

それが最初の印象。

でも最近はぶっきらぼうなトコもあるけど話してくれて、笑ってる。

確かに少しずつ変わってきてる、私もそう思えた。

けど

「‥‥私なんもしてない。」

.

⏰:09/08/29 00:12 📱:SH903i 🆔:YKFyJZ1o


#874 [のの子]
 
博也君が横目で私を見つめニコッと笑った。

「そんな事ない。聡美ちゃんがいたから変わったんだよ。」

「でも私っ普通に‥特別な事なんて‥してない。」

私はじんわり掌に汗をかく。

「その普通が彰にとって特別なんだよ‥ただ話して一緒に笑う事が彰を変えて助けになる。」

それまで外へ向いてた博也君が私の方へ体を向けた。
.

⏰:09/08/29 00:23 📱:SH903i 🆔:YKFyJZ1o


#875 [のの子]
「だからね、この話を知った上であいつを助けてあげて。これからも‥」

博也君は真っ直ぐ私を見つめたまま、

「お願い。」

頭をゆっくり下げた。

「えっちょっとっ博也君っ!」

私は慌て立ち上がる。

「そんな頭下げないでっわかったからっ。ってか私嫌なんて一言も言ってないしっ!ねっ?」

⏰:09/08/29 00:29 📱:SH903i 🆔:YKFyJZ1o


#876 [のの子]
 
「‥同情じゃダメなんだ。それじゃ助けてやれない。」

同情‥

なんとなくわかる。
同情を求めてるわけじゃないって。

私は頭を下げたままの博也君を見つめる。

「だからっ
「ありがと‥話してくれて。」

博也君が顔をあげる。

.

⏰:09/08/29 00:39 📱:SH903i 🆔:YKFyJZ1o


#877 [のの子]
 
「この話、他の人にしちゃダメなんでしょ?」

博也君の顔が一瞬曇る。

「まぁ‥するなとは言われてないんだけど、暗黙のルール的な感じ?」

「うん、なんとなく伝わってきてた。」

二人して苦笑いする。


「‥‥彰君に博也君みたいな良い友達がいて良かった。」
.

⏰:09/08/29 11:14 📱:SH903i 🆔:YKFyJZ1o


#878 [我輩は匿名である]
書いてくださーいK

⏰:09/09/02 19:08 📱:W51SA 🆔:zIp9rL4M


#879 [のの子]
 
「彰君が変わってきたのは私だけじゃなくて、みんなのおかげだよ。博也君のおかげっ。」

私はニコッと笑う。

「この世界に‥永遠なんてないもん。だから彰君も変われるよ、きっと。」

博也君は机に顔をのせるとじっと私を見つめてきた。

「なっ何?」

「うーん、なんか意外‥聡美ちゃんが永遠なんてないってはっきり言うなんて。」
.

⏰:09/09/02 23:01 📱:SH903i 🆔:7e/kI1Ag


#880 [のの子]
 
「そう、かな?」

「うん。[永遠の愛]とか信じてると思った。」

博也君がニヤっと笑う。

「信じてるよ?‥でも永遠なんてないからこそ信じられる。本当に永遠があったら誰も永遠の愛なんて誓ったりしないもん。」

「ぷっ確かに。永遠の愛なんて恐いわ〜‥」

確かにげって顔をする博也君にとっては永遠の愛は気が思いかもね。
.

⏰:09/09/03 22:11 📱:SH903i 🆔:r56Qqg/2


#881 [のの子]
 
「‥人の寿命は決まってて、その短い時間だからこそ人を深く愛せるって思う。」

博也君が顔を横に向けた。

「短い時間か‥初めて愛した彼女が死んで、彼女にとって自分が最期に愛した人なら‥進めなくなるもんなのかな?」

彰君‥

「どうなんだろ‥でも、今も悲しいんだと思うよ。」
.

⏰:09/09/03 22:22 📱:SH903i 🆔:r56Qqg/2


#882 [のの子]
 
ふっとした瞬間
込み上げてくるんだろう。

なんとも言えない悲しみと、孤独が‥


はっきり助けてあげるなんて言えない。

でも、彼の気持ちは少しわかるから‥

「彰君がもっと笑えるように私も力になるね。」
.

⏰:09/09/03 22:29 📱:SH903i 🆔:r56Qqg/2


#883 [のの子]
 
笑顔でそう言うと、博也君も笑って頷いてくれた。

「‥ありがと。」

博也君は小さくそう呟いて立ち上がると窓を閉めた。

カチャ

「よしっそろそろ戻ろっか♪結構長居しちゃったし竜二に俺が怒られる〜。」

窓を閉めたのが合図かのようにいつもの博也君に戻った。

クスッ

「うん、そうだね。」
.

⏰:09/09/03 22:34 📱:SH903i 🆔:r56Qqg/2


#884 [のの子]
 
「ってか腹減ったし〜。」

確かに‥桃達遅いって怒ってるかな?

―――――――


「竜二君っ!遅くなってごめんね‥?」

教室に戻ると竜二君が携帯をいじりながら待っていた。

「‥何してたんだよっ?」

「えっ俺っ?」
.

⏰:09/09/03 22:40 📱:SH903i 🆔:r56Qqg/2


#885 [のの子]
 
竜二君は私をスルーして博也君を睨み付ける。

「ほら〜っやっぱ俺が怒られたぁ!」

博也君が私に抱き着いてきた。

さっきの真剣な顔の博也君はどこへやら‥

「お前はすぐ人にくっつくなよっ。離れろって。」

グイッと引き離すと竜二君は私の肩を掴む。
.

⏰:09/09/04 20:29 📱:SH903i 🆔:KVfEhuB2


#886 [のの子]
 
「‥で?俺ほったらかして何してたわけ?」

「えっ私っっ?!べべ別に何も‥歩きながら話してただけです。」

ちょっとだけ嘘をつくにも私の心臓はドキドキする。

「本当に?わざわざ歩きながら?」

じーっと私を見つめる竜二君に私もたじたじ‥
.

⏰:09/09/04 20:34 📱:SH903i 🆔:KVfEhuB2


#887 [のの子]
 
「えっとぉ〜‥」

「竜二が聡美ちゃんほったらかしてどっか行っちゃったから歩いてたんだよ〜?寂しくて‥」

博也君が竜二君の肩に手を回して抱き着く。

そういわれれば確かに先にほったらかしにされてたのは私かも。

「寂しかったぁ〜♪」

「博也、気持ち悪い‥」

竜二君に甘えるように抱き着く博也君と目が合う。
.

⏰:09/09/04 20:41 📱:SH903i 🆔:KVfEhuB2


#888 [のの子]
 
ニコッ
優しく笑った顔はさっき見た優しい笑顔と一緒だった。

「ったくわかったよ!そろそろ行かないとみんな待ってるし、行くよ?」

竜二君はグッと博也君を離すと鞄を持つ。

「「はぁい♪」」

二人で元気よく返事をして私達も鞄を持つと歩きだす。

「‥聡美、あんまこいつにヒョコヒョコついてくなよ?」

教室を出る時竜二君が私の耳元で小さくつぶやいた。
.

⏰:09/09/04 20:49 📱:SH903i 🆔:KVfEhuB2


#889 [のの子]
 
それに私はクスッと笑う。

「は〜い♪あっそれよりさっきの電話誰から?」

「あぁ、母さんから。」

「へぇ〜。何かあったの?」

「いや、大丈夫だよ。」

竜二君のお母さんかぁ‥
どんな人だろ?

――――――

「遅ぉいっ!」

待ち合わせのファミレスで桃がほっぺを膨らませながら待っていた。
.

⏰:09/09/04 20:56 📱:SH903i 🆔:KVfEhuB2


#890 [のの子]
 
旬君も腹減った〜とぐったりしていた。

「ごめんね。」

苦笑いしながら席につくと、彰君がいない事に気付く。

「‥彰君は?」

「彰なら帰ったよ〜。」

旬君がメニューを見ながら言った。

帰っちゃったんだ‥‥

なんだろ。あの話を聞いたからかな?

彰君が今、一人でいるんだと思うと落ち着かなかった。

賑やかなファミレスも静かになる。
.

⏰:09/09/04 21:02 📱:SH903i 🆔:KVfEhuB2


#891 [ミュウ]
続き気になる

⏰:09/09/06 09:07 📱:SO903iTV 🆔:V3rn4Kkg


#892 [のの子]
 
私の不安が伝わったのか、

「大丈夫っ大丈夫♪たぶん祐輔の迎えだよ。」

隣に座ってた博也君がメニューを見ながら話す。

「‥?祐輔って誰?」

私がキョトンとすると博也君はそっか、と言いながら携帯をいじりだす。

「こいつが祐輔っ♪彰の弟だよ。可愛いっしょ?」

携帯の画面に移ってたのはまだ幼稚園生ぐらいの男の子の満面の笑みだった。
.

⏰:09/09/08 21:58 📱:SH903i 🆔:GA9R7VbQ


#893 [のの子]
 
「可愛い〜っ♪彰君弟いたんだっ!」

私は博也君の携帯を見てつい笑う。

祐輔君の笑った顔は、お兄ちゃんの彰君にそっくりだった。

「えっ彰君の弟見せて〜♪」

桃も食いついてテーブルに前のめりになる。


メニューを頼んでから話題は自然と祐輔君の話になった。

⏰:09/09/08 22:03 📱:SH903i 🆔:GA9R7VbQ


#894 [のの子]
 
「時々彰が幼稚園迎え行ったりしてんだよ。祐輔は彰大好きだからさ。」

旬君がコーラを飲みながらクスクス笑う。

「竜二君も祐輔君と会った事あるの?」

「あるよ。彰ん家行ったら勝手に部屋とかくるし。」

「へぇ〜可愛いねっ♪」

弟かぁ‥いいなぁ♪

「ってかみんな兄弟いんの?」

旬君がストローをくわえたまま目線をみんなにむける。

⏰:09/09/08 22:16 📱:SH903i 🆔:GA9R7VbQ


#895 [のの子]
 
「ちなみに俺は兄貴と弟がいまーすっ。じゃ次は〜フクッ♪」

男三人兄弟‥っぽい!

ついクスッと笑う。

旬君が隣に座るフクを指差すと

「俺?俺は妹が一人いるよ。」

「桃は一人っ子ぉ♪」

自然と座っている順番で流れていく。

「俺はお姉様が一人〜。」

博也君の次は私。
.

⏰:09/09/08 22:24 📱:SH903i 🆔:GA9R7VbQ


#896 [のの子]
 

「私は‥ 」


 私には お姉ちゃんが


「お姉ちゃんがいるよ。」

ニコッと笑う。

「ぽいぽいっ♪じゃ次竜二ねぇ。」

「俺は兄貴。」

竜二君がぶっきらぼうに言う。
.

⏰:09/09/08 22:30 📱:SH903i 🆔:GA9R7VbQ


#897 [のの子]
 
「なんだっ桃ちゃん以外みんな兄弟いんのかぁ。」

旬君がそう言うと桃が頼んだドリアが運ばれて来た。


するといつの間にか兄弟の話は終わった。

「‥お兄ちゃん、いるんだね。知らなかったな。」

私が竜二君に話し掛けると竜二君はチラッと私を見て

「家族の話あんま好きじゃないんだ。ごめん‥」
.

⏰:09/09/08 22:35 📱:SH903i 🆔:GA9R7VbQ


#898 [のの子]
 
そう言うと黙ってしまった。

‥?

「そっか。私もちょっと苦手かも‥同じだね。」

私が笑うと竜二君はまた私を見つめてきた。

なんで

なんでそんな悲しい目をしてるの?

そんな悲しい目で

なんで

私を見つめるの?
.

⏰:09/09/08 22:38 📱:SH903i 🆔:GA9R7VbQ


#899 [のの子]
 
「‥‥竜二君?」

つい私は竜二君の手を握る。

キュッ‥

竜二君は手を握り返して優しく、弱く笑う。

「ごめん‥」
「オムライスのお客様〜?」

ごめんの意味を考える事も聞き返す事もできないまま私の注文したオムライスがきた。


その後、さっきの事を竜二君に聞く事はできなかった。

⏰:09/09/08 22:46 📱:SH903i 🆔:GA9R7VbQ


#900 [のの子]
 
またあんな悲しそうな目を見るのは私も辛いから。

――――――
「‥‥じゃバーベキュー遅刻しないようにねぇ♪」

「うん。」

たわいもない話で盛り上がると時間はあっという間に過ぎて帰る時間になった。

旬君の一言に返事をして、駅方面に向かうみんなとは違う帰り道を歩きだす。

竜二君が送るって言ってくれたけど、今日は一人で帰る事にした。
.

⏰:09/09/10 09:00 📱:SH903i 🆔:oSwB/KrM


#901 [のの子]
 
今日はあの事について知ってしまったから

今は、今日はちょっと竜二君に罪悪感が‥ね。

それに彰君の話を聞いて
私も色々思い出した‥

色々。


「もう二年たつんだ‥」

空を見上げると青空で、綺麗な雲が浮かんでいた。

.

⏰:09/09/10 09:10 📱:SH903i 🆔:oSwB/KrM


#902 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:09/09/12 22:27 📱:W51SA 🆔:Z3rmzbtc


#903 [我輩は匿名である]
あげ(>×<)//

⏰:09/09/13 09:09 📱:SO903iTV 🆔:b003yb9E


#904 [のの子]
かなり遅くなりました!すみません

あと携帯変えましたっ
新しい携帯に悪戦苦闘してます…

今日の夜更新するんで待っていてください
.

⏰:09/09/13 16:16 📱:SH06A3 🆔:u0YNaoUo


#905 [のの子]
竜二side

送るよっと言った俺に
「今日は大丈夫。」と笑った聡美。

なんかいつもと違った感じがした。

さっきの話気にしてるのかな‥?

「ねぇ竜二って聡美ちゃんのいつ好きになったの?」
「はっ?」

博也が小さな声で話し掛けてきた。
.

⏰:09/09/13 21:53 📱:SH06A3 🆔:u0YNaoUo


#906 [のの子]
急な質問に俺は博也を見つめる。

何言い出すんだよコイツ。

「いや〜なんか急に気になっちゃって♪で、いつから?」

博也はニヤニヤ笑いながら俺の肩に手を置いてきた。

いつって‥

「…お前には話したくない。」

「はっ?なんでっ!」
.

⏰:09/09/13 21:57 📱:SH06A3 🆔:u0YNaoUo


#907 [のの子]
ひどいって俺の肩を叩く博也に俺は

「だってお前…」

「何さっ!」

横目でため息をつきながら言う。

「彰の味方?じゃん。」

ピタッ

博也が一瞬固まったのがわかった。

「別に俺は…彰の味方とかじゃないよ?」

苦笑いする博也に俺も笑う。

⏰:09/09/13 22:04 📱:SH06A3 🆔:u0YNaoUo


#908 [のの子]
 
「ごめん。わかってんだけどさぁ…どっちの味方でもあんだろ?」

「まぁ味方っていうか‥親友だからねぇ。だから竜二だけじゃなくて彰の幸せも願ってるよ?」

博也が複雑そうに笑う。

「彰の幸せなら俺も願ってるよ。あんな事あったあいつには特別ね。」

でも

「お前は俺と聡美を別れさすかもしんない存在?」
.

⏰:09/09/13 22:12 📱:SH06A3 🆔:u0YNaoUo


#909 [のの子]
 
勘のいい博也ならもう確信を持って気付いてるはず。

彰は認めない隠された彰の気持ちを‥

やっと見えた小さな輝く光。

俺達にとって

聡美は

やっと見えた希望なんだ。

彰にとっても‥
.

⏰:09/09/14 09:09 📱:SH06A3 🆔:81GYgYHU


#910 [のの子]
 
今までの彰を知ってる俺らなら‥彰のためにもこの機会を逃したくない。

でも、聡美は俺の彼女で‥

「親友のお前はどうすんの?彰か俺か…」

意地が悪い。
自分でもそう思う質問だ。

博也はうーん、と考えてるふりなのか腕をくむ。

「んー…まっ選ぶのは聡美ちゃんだし、俺はどっちにもつかないよう努力します♪」
.

⏰:09/09/14 22:19 📱:SH06A3 🆔:81GYgYHU


#911 [のの子]
 
「ずるい奴‥」

「そういう質問するお前は意地が悪い。」

否定もしなきゃ認めもしない答えだったけど、博也の笑った顔に俺もつられて笑う。

「‥これからどうなるか楽しみだねぇ♪夏だし、一波乱あるかもよぉ〜?♪」

博也の言葉に俺はうるさいっと鞄で叩く。


この時の俺はもう彰の気持ちを消そうとか、どうこうしようとも思えなかった。

俺にそんな権利なんてないし、それに博也の言った通り最後に決めるのは
彼女だから。

⏰:09/09/15 22:53 📱:SH06A3 🆔:neunOQlg


#912 [のの子]
 
彼女を信じてるなんて言わない。

あいつを最低な奴とも言わない。

ただ、

俺は二人を守りたくて
二人の幸せを願っていて
俺は彼女が好きで‥

それだけ。
俺はもうそれで大丈夫。

ワガママを言えば

彼女が好きで
好きで
大好きで

離したくない。

それだけ。
.

⏰:09/09/15 23:00 📱:SH06A3 🆔:neunOQlg


#913 [のの子]
彰Side

「あっ!あっきーアイス食べたぁいっ♪」

「はっ?ダメ。帰ったらおやつあんだぞ?」

「えぇ〜‥アイス食べたい〜っ!今食べたいんだもんっ!」

「ダメだっつってんだろーがっ!ほらっ行くぞ!」

コンビニの前で座りこんだ祐輔を抱き抱え歩きだす。

バタバタ暴れながら叫ぶ祐輔を無視して俺は携帯を開く。

メールが一通。

「‥博也か。」
.

⏰:09/09/15 23:09 📱:SH06A3 🆔:neunOQlg


#914 [のの子]
 
「えっ何っ博也兄ちゃんっ?」

博也って名前を聞いた祐輔の動きが止まる。

「んー‥違う。」

博也達が祐輔をかまうもんだから祐輔は博也達の名前を聞くだけで遊んでもらえるもんだと思っていて正直厄介だ。

──────

聡美ちゃんが
心配してたよ♪

──────

「はっなんで?」

意味がわからんメールに俺はつい声にだす。
.

⏰:09/09/15 23:19 📱:SH06A3 🆔:neunOQlg


#915 [のの子]
 
先帰ったからか?

携帯を閉じてポケットに入れると祐輔を降ろす。

「もう自分で歩け。」

「うん。」

すっかり大人しくなった祐輔の手を握ってゆっくり歩きだす。

昔習った懐かしい歌を祐輔が歌いだす。

それを聞きながら上を見上げると青空で、何個かに分かれた雲が浮かんでいた。

「‥‥‥‥ったく。」

ポケットに入れた携帯を取り出す。
.

⏰:09/09/16 19:53 📱:SH06A3 🆔:1NAUyVrw


#916 [のの子]
 
あの後俺は結局HRに遅刻した。

担任が夏休みについて話してる間俺は机に頭をのっけてぼーっとしてた。

ぼーっとして

あいつと彼女を思い出す。

あぁそういや笑った顔
似てるな‥

そんな事を考える。

ブーッ ブーッ

マナーモードにしていた携帯が俺のポケットの中で唸る。

カチッ カチッカチッ

メールを開くと親からで祐輔の迎えに行ってほしいっていう内容だった。
.

⏰:09/09/17 19:57 📱:SH06A3 🆔:79f4fYac


#917 [のの子]
 
わかった。

それだけ送って携帯を閉じる。

あっ‥そういや飯食うとか言ってたっけ。

でも返事をした以上祐輔を迎えに行くしかない。

って事はあいつとはバーベキューまで会えないって事か。

その方がいい。

あいつとはあんまり関わりすぎない方がいいんだ。
.

⏰:09/09/17 20:04 📱:SH06A3 🆔:79f4fYac


#918 [のの子]
 
そうすれば今までの俺に戻れる。


‥大丈夫だ。


──────

そう思っばっかなのに

今俺の手の中にある携帯に写るのは[聡美]の番号。

ピッ

♪〜♪〜♪

「もしもし?」

「あぁ〜‥俺だけど。」

「うん、彰君でしょ?どうしたのぉ?」
.

⏰:09/09/17 20:09 📱:SH06A3 🆔:79f4fYac


#919 [のの子]
 
どうしたのって‥

「博也がさ、お前が俺いなくて心配してたとか言ってたから電話しただけ。じゃーな。」

「えっ?ちょちょっと!」

「‥んだよ?」

別に機嫌が悪いわけじゃない。

「ぇっと〜‥祐輔君っ!彰君弟いたんだね。写メみしてもらっちゃった♪」

チラッと祐輔に目をやると俺をじっと見つめていた。

「あぁ、いつか会わしてやるよ。」

⏰:09/09/17 20:18 📱:SH06A3 🆔:79f4fYac


#920 [のの子]
 
って何言ってんだ、俺。

「本当っ?うんうんっ会ってみたぁいっ♪」

電話の向こうで喜んでるあいつの顔を思い浮かべる。

‥クスッ

本当こいつと話してると胸の中の靄がきれいになっていく。

「あっでもバーベキューまで彰君とは会えないんだよね‥じゃ祐輔君と会えるの本当いつかだぁ。」

「‥会わしてやるよ。」
.

⏰:09/09/17 20:25 📱:SH06A3 🆔:79f4fYac


#921 [のの子]
 
「えっ?いつ〜?」

祐輔が誰?と制服を引っ張るから俺はその場に座る。

同じ目線になった祐輔にシーッと口の前に人差し指を立てる。

「彰君?」

「ん?あぁごめん。明日学校の近くの図書館に来いよ。俺の分の宿題やって。」

「えっ!なんでっ?嫌だよぉ!」

クスクス笑う俺に祐輔はムスッと唇をとんがらせた。

「言う事聞くんだろ?」
.

⏰:09/09/17 20:36 📱:SH06A3 🆔:79f4fYac


#922 [のの子]
 
「なっ!あれほんと
「もうあっきー誰から電話なのぉ?!教えてよ〜!」

我慢の限界がきたのか祐輔が大きな声をだして俺の腕を掴んでブンブン揺らす。

「うわっバカ静かにしろよ!」

「だってつまんない〜!」

「わかったわかった!もう切るから。なっ?」

祐輔がぐずってきたもんだから一瞬電話してる事を忘れる。

「あっ悪ぃ。」

切れていないか不安になりながらも携帯を耳に戻す。

「‥ぷっ‥あははっあっきーって呼ばれてるんだね。」

⏰:09/09/18 21:32 📱:SH06A3 🆔:J37xBq8o


#923 [のの子]
 
彰=あっきー

祐輔はなんでかそう呼ぶ。

笑うのを我慢してるみたいだけどクスクスと声がもれてくる。

「笑うなっバカ。ってか明日来いよ?」

ほんのり耳に熱さを感じながら俺は話を変えた。

「ふふっ‥えぇ〜それはちょっと困るな、あっきー♪」

そう言うとまた笑い声が聞こえてきた。

‥コノヤロ-

「あっきーって呼んでいいのは祐輔だけなんだよっバカ。明日絶対来い!」
.

⏰:09/09/18 21:42 📱:SH06A3 🆔:J37xBq8o


#924 [のの子]
 
ブチッ!

携帯をポケットに入れながら立ち上がる。

「お待たせ。行くかっ。」

祐輔の頭を撫でると手を握って歩きだす。

「‥ねぇねぇ♪」

「ん〜?」

「あっきーって呼んでいいの僕だけなのぉ?♪」

祐輔がニコニコしながら俺を見上げる。

クスッ

「そうだよ。祐輔は特別だから許してあげてんの。」

「えへへ♪」

祐輔が嬉しそうに笑うもんだから俺も笑いながら祐輔の頭をガシガシ撫でる。
.

⏰:09/09/18 21:50 📱:SH06A3 🆔:J37xBq8o


#925 [のの子]
 
「アイスでも食うか♪でも俺と半分こな?」

「本当っ?やったぁー♪」

祐輔が跳びはねて俺に抱き着く。

「あっきー元気なかったけどさっきの電話のおかげでニコニコだねぇ♪」

「はぁ?そうだっけ?」

「うん。ツンツーンってしてた。なんで治ったのぉ?」

人差し指をツンツンさしてくる祐輔を見て笑う。

「‥なんでかねぇ。」

ふっとまた空を見上げると、さっきまであった雲はなくなって青空だけが広がっていた。

⏰:09/09/18 21:58 📱:SH06A3 🆔:J37xBq8o


#926 [にゃん]
彰絶対かっこいー

好きだわ好きだわ
がんばってー

⏰:09/09/18 23:37 📱:P701iD 🆔:BplcM6vM


#927 [ハナ]
久しぶりりカキコします(笑)
頑張ってねぇ

⏰:09/09/20 03:31 📱:SO903iTV 🆔:q2BLAU..


#928 [のの子]
にゃんさん

ありがとうございます
にゃんさんは彰が好きみたいですね実は私の中でも彰めちゃくちゃタイプな人なんです
でも竜二も好き‥笑
一番人気は誰ですかね?

ハナさん

お久しぶりですっ
カキありがとうございます見てくださってるみたいで嬉しいですまたカキしてくださいねっ

⏰:09/09/20 16:30 📱:SH06A3 🆔:ymxc7ywI


#929 [のの子]
聡美side

プーップーップーッ

「‥‥切れた。」

さっきまで繋がっていた携帯を見つめる。

「どうしよぉ‥明日とか急すぎだよ〜。」

って別に予定入ってなかったけど。

それより竜二君に言いづらい‥でも行かなきゃきっと彰君怒るだろうしなぁ。

博也君に協力?するって言ったもののどうすればいいか迷う。

さすがに二人っきりは‥

浮気?
.

⏰:09/09/20 19:54 📱:SH06A3 🆔:ymxc7ywI


#930 [ハナ]
毎回返事を書いてくれて嬉しいですッッッ(´ψψ`嬉)今年は受験で忙しいんですが唯一息抜きに見てるんですよ(笑)
テレビは見る暇がないのででも少しの間に見れてこんなにもぉもしろぃなんて私は贅沢してます(笑)
これからも最後まであきらめずに頑張って下さいね

⏰:09/09/23 13:31 📱:SO903iTV 🆔:nEYqvuEw


#931 [のの子]
ハナさん

私もカキしてくれるのすごい嬉しいですっカキしてくれる人がいるから頑張れるんですよねぇ
って受験生なんですねっ!テレビ見ないで読んでくださってるとか‥あっなんか涙が‥‥笑
そろそろ新スレたてるのでまた来て下さぁい
.

⏰:09/09/23 20:10 📱:SH06A3 🆔:Nak3IQGE


#932 [のの子]
 
はははっまさか。そんな気持ち全然ないもんっ。

「‥でも彰君はあったりして? なぁんちゃって♪あるわけないないっ。」

‥はぁ。
ふざけてる場合じゃない。

「ん〜‥やっぱ竜二君に聞くしかないよね。」


携帯をキュッと握った後、竜二君へ電話をかける。

きっと怒るんだろうなぁ〜‥ってか当たり前だよね。

そんな事を考えながら携帯を耳に当てる

⏰:09/09/23 20:21 📱:SH06A3 🆔:Nak3IQGE


#933 [のの子]
 
♪〜♪〜♪

「もしもし?」

「あっ‥竜二君?今大丈夫?」

「うん。どうしたの?」

「うん、実はね‥えっと‥あの‥」

やっぱりいざとなると言いにくい。

「‥何?なんかあったの?」

「うん‥あったにはあったんだけどぉ‥」
.

⏰:09/09/23 20:45 📱:SH06A3 🆔:Nak3IQGE


#934 [ハナ]
はぁい(^0^)/
喜んでいきまぁす(笑)

⏰:09/09/23 20:55 📱:SO903iTV 🆔:nEYqvuEw


#935 [のの子]
 
竜二君と彰君の顔が頭に思い浮かぶ。

二人の顔はどっちも陰のある笑顔で怒ってる顔‥

ゾッ

この話をしようとしまいと、どちらかにこの顔をされるのだろう‥

「‥‥彰君にね、明日図書館に来いって言われ‥ちゃった‥んだ。」

.

⏰:09/09/25 16:25 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#936 [のの子]
 
夏の日差しに隠れようと木の影に入ったのに、じんわりとした汗がにじむ。


「はぁ‥なるほどね。わかった。話はそれだけ?」

‥それだけ?
そうですけど逆にそれだけ?

「うん。そうだけど‥」

「そう。また連絡するから一回切るよ?じゃね。」

「あっうん。じゃぁね。」
.

⏰:09/09/25 16:36 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#937 [のの子]
 
プーップーップーッ

「ははっばいばぁい‥」

携帯の画面に写る通話時間たったの3分。

「ってかわかったってどういう意味っ?!行ってくればって事?」

余計わかんなくなった‥

竜二君なら絶対行くなって言うと思ったのにな。

「‥自分で決めろって事なのかな。」

.

⏰:09/09/25 16:54 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#938 [のの子]
 
ってか普通に考えたら彼氏いるのに行かないよね。
なんで私こんなに悩んでんだろう‥

ため息つきながら上を見上げると、深い緑の葉っぱの隙間から太陽の光がもれてキラキラ光っていた。

でも

なんでかほっとけない。

竜二君ごめん。

「行ってみよう‥かな。」
.

⏰:09/09/25 17:03 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#939 [のの子]
竜二Side

プーップーップーッ

「はぁっ‥‥」

周りを気にせず大きなため息をつく。

「ふふっどうしたの?」

俺の隣でサングラスをかけた女が笑う。

「いや、なんでもないよ。」

「でも竜二のそんな顔なんて珍しいんじゃない?」

そんな顔ってどんなだよ。
.

⏰:09/09/25 17:23 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#940 [のの子]
 
「ってかどこに連れてく気? 」

流れていく景色を眺めながら呟く。

「やぁね、さっき電話で言ったじゃない。ほらっあの話で良い人が見つかったのよ。」

「あぁ、そうだったっけ。ってか母さん、俺断ったはずだよね?」

サングラスをかけ車を運転しながらまたふふっと笑ったのは俺の母さん。

⏰:09/09/25 17:37 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#941 [のの子]
 
「そうねぇ。そうだったわねぇ〜。」

悪気もなさそうにそれだけ言うと鼻歌を歌いだす。

はぁ‥

俺はまた外の景色を見つめる。


駅に向かって歩いていた俺達の横に黒い車がゆっくり止まった。

俺はまさかと思いながら黒い車を見つめていると、出てきたのは予想通り母さんだった。

『乗りなさい』

その一言で俺は旬達と別れた。
.

⏰:09/09/25 17:44 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#942 [のの子]
 
母さんの強引なとこは昔からだし別に驚かなかった。

‥ってかそれよりさっきの電話だろ。

チッ

母さんに聞こえないように小さく舌打ちをする。

図書館ってなんだよっ。
勉強でもする気かよ、あいつ‥

結局遠回しにデートに誘ってんだろうがっ!


はぁ‥聡美もなんで悩んでるんだよ。
.

⏰:09/09/25 17:59 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#943 [のの子]
 
聡美が決めていいんだ。

悩むなら行けばいい。

行きたくないなら行かなければいい。

それだけのこと‥

俺には決められない。

俺は確かに彼氏だけど、聡美の中には彰がいる。

彰がどんな存在か

どんな存在になっていくかは

これからわかってくるだろう。

その時も
君が決めていいんだよ。

.

⏰:09/09/25 18:46 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#944 [のの子]
 
『いつも助けてくれてありがとう』そう言った彼女。

嬉しかった。

その言葉が俺を認めてくれた。

だから  だから

どういう結果でも大丈夫。

って言いながらたぶんこの世界でこんな弱気な彼氏は俺ぐらいだろうな‥

.

⏰:09/09/27 20:46 📱:SH06A3 🆔:ATrB2C/c


#945 [のの子]
 
――――――
「なんて顔してんの。」

「っ‥‥何?」

運転しながら俺の頭を押してきた母さん。

「まだまだ子供ねぇ〜。今にも泣きそうな顔して‥」

ふっと笑った母さんとは逆に俺はまた窓の外を見つめる。

「‥泣かないよ。子供じゃないんだし。」

それだけ言って俺は流れる景色を見るのをやめて、ゆっくり瞼を閉じた。
.

⏰:09/09/27 20:57 📱:SH06A3 🆔:ATrB2C/c


#946 [のの子]
 
読んでくださってるみなさん、いつもありがとうございます

キリがいいので新スレ
『ピンクな気分U』を立てようと思います!

どうぞ今後もよろしくお願いいたします
.

⏰:09/09/30 20:55 📱:SH06A3 🆔:aFVkM0kY


#947 [なぴ]
>>1-100
>>100-200
>>200-300
>>300-400
>>400-500
>>500-600
>>600-700
>>700-800
>>800-900
>>900-1000

⏰:09/10/24 03:06 📱:F905i 🆔:p6kbuOnw


#948 [R]
あげ
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800
>>801-850
>>851-900
>>901-950
>>951-1000

⏰:10/07/24 20:49 📱:W65T 🆔:XZ6IslcU


#949 [我輩は匿名である]
あげ↑

⏰:11/05/18 12:49 📱:SH001 🆔:KSv4oJN6


#950 [匿名]
あげ!

⏰:11/07/17 22:59 📱:F02C 🆔:ankciRaw


#951 [よち☆]
一気に読みました
めっちゃいい話ですな

応援してますんで完結まで
頑張って下さい

⏰:11/07/22 11:52 📱:F02A 🆔:TgLqz6CI


#952 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>1-100

⏰:22/10/02 01:18 📱:Android 🆔:Ltpo.xA.


#953 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:22/10/02 01:45 📱:Android 🆔:Ltpo.xA.


#954 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>840-950

⏰:22/10/02 01:47 📱:Android 🆔:Ltpo.xA.


#955 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:22/10/07 13:10 📱:Android 🆔:GR1soPvw


#956 [○&◆oe/DCsIuaw]
↑(*゚∀゚*)↑

⏰:22/10/25 20:19 📱:Android 🆔:zH8LnywQ


#957 [わをん◇◇]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:23/01/01 20:47 📱:Android 🆔:2rUS2lJ.


#958 [わをん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑

⏰:23/01/10 10:08 📱:Android 🆔:nQ6dQ5MU


#959 [approach]
(´∀`∩)↑age↑(´∀`∩)↑age↑

⏰:25/11/13 00:16 📱:Android 🆔:b8Rd/wD6


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