ピンクな気分。
最新 最初 🆕
#600 [のの子]
 
「ならこっちこい。」

「そんな
「ふざけんな。」

あーぁ。ほら来ちゃったじゃん。

聡美の後ろから現れたのはもちろん機嫌悪そうに眉間にシワを寄せてる竜二。

「あっ竜二君。」

ちぇっつまんねぇの。
竜二が来た途端にほっぺピンクにしやがって。

さっきまでとは違ってニコニコ笑いながら竜二を見つめる姿に、イラつきと同時に胸がキュッと痛んだ。

⏰:09/06/26 23:21 📱:SH903i 🆔:mgsyM8Ik


#601 [きのこ]
いつも読んでますっ~
頑張ってくださーいx

⏰:09/06/27 07:49 📱:W51SA 🆔:dDJ4H7ps


#602 [我輩は匿名である]
続き気になる
たくさん更新してほしいです

⏰:09/06/27 10:33 📱:SO903iTV 🆔:0SIy/QhU


#603 [のの子]
きのこさん
我輩さん

ありがとうございます
.

⏰:09/06/27 14:30 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#604 [のの子]
 
「教室にいないから探したよ。今日HRなしで帰っていいって。」

「あっそうなんだ。探させてごめんね。彰君と話してて‥」

「いいよ。それより今日一緒に帰ろ?」

「うんっ。」


二人の世界って?
‥‥‥‥‥うっぜー!

「じゃ俺も帰ろうかなぁ。」
.

⏰:09/06/27 14:35 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#605 [のの子]
 
立ち上がると背伸びをする。

なんか疲れたし、うぜーし、ムカつくし‥

これ以上この場にいたくなかった。

「じゃっ。」

あいつらとは逆方向に歩き出す。

「おいっ!」

ピタ

やっぱり?

竜二君からのお呼びがかかった。

⏰:09/06/27 14:39 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#606 [我輩は匿名である]
恋空だ

⏰:09/06/27 14:42 📱:W53S 🆔:/UEmHFwU


#607 [のの子]
 
「なんだよ?」

「‥大丈夫か?」

眉間にシワをよせながらも竜二から出た言葉は、俺を気遣う言葉だった。

‥こいつ見てたのか?

「はぁ?何が?」

「‥いや、なんでもない。行こう。」

とぼける俺に何も言わず、竜二は聡美を連れて歩いていく。
.

⏰:09/06/27 18:38 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#608 [のの子]
 
二人が並ぶ後ろ姿は幸せそうで、一人ぼっちの俺はなんだか‥‥




「彰君っ!また明日〜♪」

下に俯きかけた俺を、また前に向かせてくれたのは笑顔の聡美だった。

隣に気にくわなそうな奴が一名いるが‥

「おう、じゃぁな。」

つられて俺も笑う。

聡美、やっぱりお前が



愛しいよ。


.

⏰:09/06/27 18:44 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#609 [のの子]
聡美Side

「竜二君途中から見てたでしょ?」

「何が?」

「彰君と私のやりとり。」

「あぁ〜見てたんじゃなくて、俺の視界に二人がいただけだけど?」

「それを見てたって言うの!」

コツンと肩を当てると竜二君は知らな〜いっとこっちも見ずにスタスタ歩く。
.

⏰:09/06/27 21:04 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#610 [のの子]
 
もうっ〜‥

「そんな事言って彰君の事心配してたじゃんかぁ。」

先を歩く竜二君のワイシャツを掴んでツンツン引っ張る。

「さっきの彰君いつもと違ったし、前に何かあったの?」

「どうだろうねぇ。」

知らんぷりする竜二君はそれだけ言うと黙ってしまった。
.

⏰:09/06/27 21:12 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#611 [のの子]
 
ごまかして黙る
=何かあった

私は勝手にそう理解した。

たぶん『あの事』についてなんだろうな‥


付き合う前から『あの事』については気になってたし、そう簡単に聞いちゃいけなくて、もちろん教えてはくれない事なんだって事はわかってた。

でも一緒にいればいつか教えてくれるんじゃないか、とも思ってた。

まぁこの感じじゃ教えてはくれないだろうけど‥
.

⏰:09/06/27 21:17 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#612 [のの子]
 
実は鈴ちゃん(みんなが鈴って呼ぶからちゃん付けで呼ばしてもらってます)の事があってから、私の知らない事があるんだなって実感した。

前は気にしないようにしてたけど、私は知らない事が多いんじゃないかなって‥

桃がフクを好きな事。
フクは鈴ちゃんを何故か大切にしていて、鈴ちゃんは彰君が好きで‥
その彰君は何かを抱えている事や、その何かを隠す竜二君。
そして『あの事』‥


私はそれを知らんぷりしてていいのかな?

.

⏰:09/06/27 21:27 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#613 [のの子]
 
でもきっとこの人は‥

『あの事』について知らんぷりしていてほしいんだろう。

「竜二君、手は?」

「ん?あぁ、どうぞ。」

「クスッありがとう。」

差し出してくれた手を握ると温かかった。

この温もりを守るためなら、知らんぷりするよ?

キュッと繋いだ手を私は見つめた。



でも、私は『あの事』について知ってしまう。
意外な人からの一言によって‥

.

⏰:09/06/27 21:41 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#614 [我輩は匿名である]
気になるぅ

⏰:09/06/27 22:24 📱:SO903iTV 🆔:0SIy/QhU


#615 [のの子]
 
次の日――――


「嘘でしょ‥?」

「聡美落ち着いてぇ。」

「いやっ無理!ってか嘘だよね?えっヤダヤダヤダ!本当に泣くぅ!!」

「聡美ちゃん大丈夫だって。」

桃や旬君達を無視して騒いでる原因はコレ。

日本史の答案用紙。

「まさか書く欄間違えて赤点とは‥」

竜二君もさすがに困った顔をする。
.

⏰:09/06/27 23:49 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#616 [のの子]
 
そう、書く欄を間違えて人生初の21点という赤点。

日本史たくさん勉強したのに〜!!

潤目で答案用紙とにらめっこする私。

「赤点て補習‥」
「しっ!」

旬君が言おうとしたとおり、赤点一つでもとったらその教科の補習を夏休み受けないといけない。

なっ夏休み‥

「りゅっ竜二君ごめんね?私赤点とっちゃったから夏休み‥
「一教科だけなんだし平気だよ。大丈夫だから。」

よしよし、と頭を撫でられて私はシュンとする。
.

⏰:09/06/27 23:58 📱:SH903i 🆔:aS84pMnA


#617 [のの子]
 
お母さんにも怒られるだろうし、夏休み竜二君ともみんなとも遊びたいのに‥

私のバカバカーッ!

「あっ二ノ宮さん、テストの件なんだけど」

「ぁっ八木ちゃ〜ん。」

「全く、書く欄間違えたでしょ?間違えなかったら70点はとれてたのに〜‥」

日本史の先生、八木ちゃんは女の子達からは優しくて人気の先生。

「補習だけど、特別にもう一回テスト受けるだけでいいよ。書く欄間違えただけみたいだし‥」
.

⏰:09/06/28 00:07 📱:SH903i 🆔:4EVwga/Y


#618 [のの子]
 
「うそっ?本当に?」

「でもそのテスト夏休み入ってからだけどね?」

「うんっ一日だけなら我慢するぅ!」

じゃよろしくね、と言うと補習の紙を渡された。

「一応補習の紙は貰っといてね。テスト一週間後でもいい?」

「うんっ大丈夫♪」

良かったーっ!
八木ちゃん大好きーっ!

「先生ずりぃ。女子ばっか優しいんだからさー。」

旬君がボソッと呟く。

⏰:09/06/28 00:13 📱:SH903i 🆔:4EVwga/Y


#619 [のの子]
 
「そりゃちゃんと頑張ってる子には優しくするわよ。アンタも頑張んなさいっ。」

旬君を睨みながら八木ちゃんは教卓に戻っていった。

「俺絶対八木ちゃんに嫌われてるよ〜!いっつも怒られるし。」

「だったら頑張って勉強しろよ。」


そんなこんなでどうにか私の夏休みは無事にすみそうだ。
.

⏰:09/06/28 20:36 📱:SH903i 🆔:4EVwga/Y


#620 [まゆこ]
全部よんだよケ
超おもしろいから絶対最後まで書いてよ〜(^ω^)ーe

放置しちゃだめだからねx
塚あのことってなにいc
超気になるよ…_(._.)_x汗汗
竜二かっこよすぎ、
ほんと漫画になってほしいわ`

⏰:09/06/29 07:01 📱:W65T 🆔:u9/nqY0w


#621 [那岐紗]
那岐紗なぎさですス

今日更新する[

⏰:09/06/29 22:50 📱:W65T 🆔:u9/nqY0w


#622 [のの子]
 
感想とお褒め言葉ありがとうごさいますっ
今日ちょっとだけ更新します
.

⏰:09/06/29 23:04 📱:SH903i 🆔:pULhd4ug


#623 [のの子]
 
私以外のみんなは赤点とらなかったから補習無し。

桃もいつもよりちょっと悪かったぐらいだった。

補習はまぬがれたものの、

「はぁ、赤点かぁ‥」

ざわつく教室で皆に聞こえないくらいの小さな声で呟くと

「‥あっそうだ、これ。」

竜二君がポッケからだしてきたのは苺味の飴。

「? ありがとう。」

「これ食べると元気になるしいよ?」

クスッと笑いながら私の髪をクシャッとする。

あっ今の
‥キュンってきた。

さっきまで落ち込んでたくせに私のほっぺは飴と同じぐらいピンクに染まる。
.

⏰:09/06/29 23:19 📱:SH903i 🆔:pULhd4ug


#624 [のの子]
―――――――

「お前赤点とったんだってな。かわいそぉー。」

「欄間違えるなんて聡美ちゃんうっかり屋さんなんだねぇ♪かわい〜♪」

休み時間になった途端彰君と博也君が教室にやってきた。

彰君は馬鹿にしたように笑うし、博也君はほっぺツンツンしてくるし‥

とりあえずもう赤点の事は忘れさせて〜〜!

「テスト見せてみろよ。」

「なっなんでって、あぁっ!」

まだ机の上にあった答案用紙をヒラリと彰君がとる。

「へぇ〜‥」
.

⏰:09/06/29 23:27 📱:SH903i 🆔:pULhd4ug


#625 [のの子]
 
「彰、やめろよ。それよりこっちだろ?」

「ん〜‥」

彰君は竜二君の事も無視して私の答案用紙を見つめる。

もう〜!何しに来たのよぉ!

彰君と博也君は旬君にバーベキューの日にちを決めようと呼び出されていた。

なのにそれより私の答案用紙が気になるみたい‥

馬鹿にされるんだろうな。
.

⏰:09/06/29 23:31 📱:SH903i 🆔:pULhd4ug


#626 [のの子]
 
シュンッとしてると彰君がほらっと答案用紙を返してきた。

「お前欄間違えなきゃ82点だったみたいだな。次は気をつけろよ?バーカ。」

フッと笑って私のおでこをコツンと押す。

「うわぁ‥うっうん。気をつける。」

‥今の励まされたのかな?

頭に?を浮かべていると彰君は笑って旬君の方に行ってしまった。


「よしっ決まったぁ!」
.

⏰:09/06/29 23:41 📱:SH903i 🆔:pULhd4ug


#627 [枢]
>>266-400
>>400-600
>>600>800

⏰:09/06/30 00:01 📱:SO905i 🆔:Lvy2lVbo


#628 [枢]
>>266-400
>>400-600
>>600-800

⏰:09/06/30 00:02 📱:SO905i 🆔:Lvy2lVbo


#629 [のの子]
 
旬君が立ち上がったのでみんな旬君を見る。

「じゃバーベキュー29日ねっ!よっしゃ!おじさんに電話しよぉ♪」

鼻歌を歌いながら旬君は教室を出ていった。

ふふっ旬君楽しみにしてるなぁ。

旬君の楽しそうな姿を見てると私までニコニコ笑っちゃう。

「って事は29日と30日空けとけって事か。」

ん?
.

⏰:09/06/30 20:05 📱:SH903i 🆔:4Xwu6xz.


#630 [のの子]
 
「俺今回は旬の隣で寝んの嫌だからね!あいつ寝相悪ぃんだもん。」

「そこは平等にじゃんけん。」

「桃花火したぁい♪」


‥‥‥ん?


「もしかしてバーベキューって泊まり‥なの?」

「「「えっ?」」」

みんなが盛り上がる中私は今思えば場違い質問をする。

⏰:09/06/30 20:11 📱:SH903i 🆔:4Xwu6xz.


#631 [のの子]
 
「いやいやいやっ!聡美ちゃん今更?」

「泊まりだって言ってたじゃん。」

みんなビックリしながら私を見て笑う。

「えっバーベキューだけじゃなかったっけ?」

私が顔を赤くしながら反論すると

「去年泊まりでバーベキューしたって言ったじゃん。つまり今年もって事。わかってなかったの?」

竜二君にまで呆れ顔をされる。

⏰:09/06/30 22:37 📱:SH903i 🆔:4Xwu6xz.


#632 [のの子]
 
言われてみればそう言ってた気がする。

どっどうしよう。男の子と泊まりだなんてお母さんになんて言えばいいんだろ‥

「桃ん家に泊まるって言えばぁ?」

私の気持ちを察してくれた桃がニコニコ笑いながら自分自身を指さす。

「確かに男ばっかじゃ心配だろうしいいんじゃね?」

博也君も賛成してくる。

⏰:09/06/30 22:47 📱:SH903i 🆔:4Xwu6xz.


#633 [我輩は匿名である]
>>500-550
>>551-580
>>581-600
>>601-1000

⏰:09/06/30 23:58 📱:SH904i 🆔:cG7NkBsM


#634 [のの子]
 
「そうだよね‥うん、言ってみる。」


―――――――

「泊まりだってわかってなかったなんて信じらんなーい。」

「だからゴメンてば〜!」

いつもの帰り道。

私、竜二君にさっきの事で怒られてます。

「あっさりOKしたと思ったらこういう落ちとはねぇ‥」

「すっすみません‥」

本気で怒ってるんじゃないのはわかるけど、なんでそんなツンツンしてんのぉ?

.

⏰:09/07/01 14:17 📱:SH903i 🆔:PUld/mVU


#635 [のの子]
 
「でっでもお泊り楽しみじゃない?」

「そうだねぇ〜‥」

良い方に話を変えようとしたけど竜二君はまだ許せないみたい。

はは‥どうしよ。

こういう所とか子供っぽいんだよなぁ。

「ねぇねぇ〜」

「はっはいっ?」

「俺達の初お泊りがあいつらと一緒なのどう思う?」
.

⏰:09/07/01 14:22 📱:SH903i 🆔:PUld/mVU


#636 [のの子]
 
えっ?ちょちょっ!

「どう思うの?ねぇ。」

あっという間に生温いコンクリートが背中にぶつかると私は竜二君に捕まる。

両腕は逃がさないと言わんばかりに横にあって身動きできない。

「あっ‥ここ道路‥」

「知ってる。で?」

で?ってなんでそんな冷静なのぉ!

「かっ顔近いよ。」

「俺の質問に答えないからだよ。」
.

⏰:09/07/02 00:04 📱:SH903i 🆔:ciBVXxxg


#637 [のの子]
 
ドキ ドキ

顔熱い‥

「それはだって‥またいつかできるし‥ほらっ、今回は皆との思い出にもなるし‥だから‥」

地面に転がる小石を見つめなる。

竜二君と目があったらきっと私ぶっ倒れます。

付き合ってからこういう風な事に何回かなった事はあるけど、やっぱり慣れない。

竜二君カッコイイんだもん。

っとか思っちゃう自分が恥ずかしいけど。

逆らえないんだ。

好きすぎて‥

⏰:09/07/02 00:13 📱:SH903i 🆔:ciBVXxxg


#638 [我輩は匿名である]
>>1-700

⏰:09/07/02 23:33 📱:D705i 🆔:9j2FKWOY


#639 [我輩は匿名である]
更新してぇ

⏰:09/07/03 15:52 📱:SO903iTV 🆔:g.FVMKXg


#640 [ぬこ]
凄い面白いです(^ω^)
感想の方に書かせて
いただきます

主さん更新頑張って下さい

ブクマしときます((笑

⏰:09/07/03 21:59 📱:F902i 🆔:N8Cefj/U


#641 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400

⏰:09/07/04 03:53 📱:D905i 🆔:yxzrQTl2


#642 [我輩は匿名である]
>>401-500
>>501-600
>>601-700

⏰:09/07/04 04:56 📱:D905i 🆔:yxzrQTl2


#643 [我輩は匿名である]
書かへんの

⏰:09/07/04 13:43 📱:SO903iTV 🆔:C5vsHHqo


#644 [那岐紗]
書いてよイ

⏰:09/07/04 13:46 📱:W65T 🆔:0HTb7aD6


#645 [のの子]
 
遅くなってすみません

今から更新します
.

⏰:09/07/04 13:50 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#646 [のの子]
 
「俺は嫌なんだけど?」

「ぇっでも‥」

逆らえないけど嫌って言われても困る〜‥

「こんな毎日良い彼氏やってんのにさ。」

っ?‥ん?

「手出さないよう頑張ってんのに初のお泊りがあいつらと一緒とか地獄。俺死んじゃうかもよ?」

「あー‥ごめん、意味がよくわかんないんだけどぉ」


クイッ
.

⏰:09/07/04 13:59 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#647 [のの子]
 
ドキッ!

「この状況でわかんないとか純粋なの?それとも計算‥?」

あっ‥私ぶっ倒れます。

俯いていた顔を竜二君の手によって今は真っ直ぐ彼の目を見つめる。

妖しい笑顔なのにその奥に真剣な瞳がうつる。

「ぁ‥のっ‥」

抵抗もできない私はただ彼を見つめるしかない。
.

⏰:09/07/04 14:09 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#648 [のの子]
 
竜二君が言ってた言葉の意味ぐらい、本当はわかる。

でも何もかも初めての私にはどう答えればいいかわかんなかったんだもん。

‥そうだ、竜二君とキスもしてないんだっけ。

そんな事を考えてると

「優しくしてほしい?」

クスッと笑う彼はきっと私の気持ちなんて手にとるようにわかってるんだろう。

「うん‥」
.

⏰:09/07/04 14:16 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#649 [我輩は匿名である]
続き気になる

⏰:09/07/04 15:44 📱:SO903iTV 🆔:C5vsHHqo


#650 [のの子]
 
正直に言うと彼はクスッと笑う。

「優しくできるかな?」

キスなんてした事ないし

もちろんキスの仕方だって知らない。

なのに私は自然とゆっくり瞼を閉じていく。

今の私には車の音も風の音も、何も聞こえない。

聞こえるのは私の心臓の音だけ。


ドキ ドキ ドキ ドキ

.

⏰:09/07/04 20:08 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#651 [のの子]
チュッ



一瞬触れただけのキスで竜二君の香りや、暖かさが一気に伝わってきた。

心臓は相変わらずうるさく鳴る。

ゆっくり目をあけようとすると

   チュッ

っ!
.

⏰:09/07/04 20:39 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#652 [のの子]
 
「んっ‥ちょ‥!」

  チュッ チュッ


止まらないキスの雨。

ん〜〜っ!!

恥ずかしくて目も開けれないし、上手く息ができなくて竜二君の胸を叩く。

でもびくともしない。

それどころかグッと私を引き寄せる。

.

⏰:09/07/04 23:05 📱:SH903i 🆔:yDbQcJgk


#653 [のの子]
 
引き寄せられた事で抵抗ができなくなると必死に竜二君のシャツを掴む。

なっなんか恥ずかしい通り越してもう死ぬ〜!


「ん〜んっ!」


ペロッ


っ!!


「ははっ顔真っ赤。」

.

⏰:09/07/05 00:26 📱:SH903i 🆔:2ebKIojA


#654 [のの子]
 
キスの雨が終わると竜二君が私を見て笑う。

「いっ今ほっぺ舐めた?」

キスの最後にほっぺを舐められた事で更に顔を赤くする私。

「あぁ、なんか一生懸命な姿が可愛くてつい。」

クスクス笑う姿から竜二君が余裕なのが伝わってくる。

私は恥ずかしくて他に何も言えなかった。

「初チューはどう‥?」
.

⏰:09/07/05 00:31 📱:SH903i 🆔:2ebKIojA


#655 [のの子]
 
顔を赤くしてぼーっとしてる私の髪に竜二君の手が絡み付く。

「ねぇ‥?」

彼は髪にまでキスをして私を見つめる。


カァーーッ!!


「もっ‥‥」

「ん?何?」


「もっもう無理ぃ〜!!」.

⏰:09/07/05 19:29 📱:SH903i 🆔:2ebKIojA


#656 [のの子]
 
ドンッ
「ぅわっ!」

恥ずかしくてもう訳がわからず竜二君を押す。

「もっもう無理無理〜っ!無理だってばぁ!」

アワアワと慌て始めた私は竜二君が離れたと同時にへなへなっと座り込む。

もっどっどうすればいいかわかんないってぇ!


「ぷっあはははっ!慌てすぎだってぇ。」
.

⏰:09/07/05 19:54 📱:SH903i 🆔:2ebKIojA


#657 [のの子]
 
口を押さえて笑い出した竜二君。

クククッと笑いを堪える姿はまるで私をバカにしてるみたい。

むぅっ
そんな笑わなくても‥

恥ずかしさから竜二君を睨む。

「あっゴメン、ゴメンね?」

私の顔を見ると竜二君は笑いながら頭を撫でてきた。.

⏰:09/07/05 20:41 📱:SH903i 🆔:2ebKIojA


#658 [のの子]
 
「はじっ初めてなんだから‥そんな笑わなくたっていいのに。」

ムスッとしながら言うと竜二君は私の前に座り込むと

「うん、そんなところが可愛くてつい笑っちゃった。許してよ。ね?」

困ったように優しく笑う姿を見たら、許さないっなんて言えるわけなかった。

「でっでも何回もキ‥スするのとかズルイッ!」

.

⏰:09/07/06 09:12 📱:SH903i 🆔:qkQVKyzk


#659 [のの子]
 
「そりゃ今までの事考えたら一回じゃ済まないっしょ。」

そう言うと竜二君は立ち上がる。

「なっ!」

顔をあげて竜二君の顔を見ると

‥あっ妖しい笑顔。

「ほらっ帰るよ。」

グイッと腕を引っ張られ私も勢いよく立ち上がる。

「うわわっ!」
.

⏰:09/07/06 09:17 📱:SH903i 🆔:qkQVKyzk


#660 [のの子]
 
またしてもよろける私を竜二君がキャッチする。

「全く、相変わらずか弱いんだから。」

ムカッ
さっきからいじめてきやがって〜!

「いっ今のは竜二君がひっ

チュッ


‥‥‥‥‥あっ。


私が顔をあげた事で、すぐそこにあった竜二君の唇に私の唇がぶつかった。
.

⏰:09/07/06 09:22 📱:SH903i 🆔:qkQVKyzk


#661 [のの子]
 


シ〜〜〜ン


二人してキョトンとした顔をする。



「ぷっ積極的〜♪」

「違うもんっ!今のは事故だもんっ!」

ニコニコ笑いだす竜二君に顔を真っ赤にして怒る。

「えぇ〜?っとか言ってキスにはまっちゃったんじゃないのぉ?」

「違うもーんっ!」
.

⏰:09/07/06 09:28 📱:SH903i 🆔:qkQVKyzk


#662 [のの子]
 
「はいはい、わかりました。帰るよ〜。」

「意地悪ぅ〜!」

ニヤニヤ笑いながら歩きだす竜二君の後を私は顔を真っ赤にしたまま追いかける。


こうして夏休みに入る前に、私は一歩大人になったのです。


「聡美の唇柔らかかったなぁ。」

「なっ何か言った?」

「別に〜。」
.

⏰:09/07/06 09:34 📱:SH903i 🆔:qkQVKyzk


#663 [のの子]
竜二Side


「なんか竜二やけにご機嫌良くね?」

「はっ?」

「確かに爽やかなオーラが出てるね。」

旬とフクが俺をじっと見つめる。

「あぁ‥勘違いじゃん?」

クスクス笑いながら俺は団扇を扇ぐ。

「嘘つくなよ。お前とうとう聡美ちゃんに手出したろ?」

旬が机を挟んでるにも関わらず前屈みになると小声で俺に耳打ちしてきた。
.

⏰:09/07/06 09:42 📱:SH903i 🆔:qkQVKyzk


#664 [我輩は匿名である]
書いてぇ

⏰:09/07/06 22:09 📱:SO903iTV 🆔:wwXmViWU


#665 [のの子]
 
そんな事知ってどーすんだよ‥

とか思いつつ俺はニコッと笑って

「さぁ、どうだろうね?」

と曖昧な返事をする。

旬とフクはその爽やかな笑顔を見て
((絶対手出したな‥))
と確信した。

「ったく、お前もだけど聡美ちゃんもだよなぁ。なんか色っぽくなった感じするし?」

旬が顎に手をつきながら聡美がいる女子の方を横目で見つめる。
.

⏰:09/07/07 00:20 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#666 [のの子]
 
「あぁ、前より可愛くなったな。ってか『女の子』から『女』っぽくなった。」
「わかるっ!なんかキラキラ輝いてる感じ?いいねぇ‥」

‥‥‥‥‥イラ

「俺ぶっちゃけ時々ドキッてする時あるわ。」
「あっ俺も〜♪」

‥‥‥イラッ

「「「なんか可愛いんだよな〜♪」」」

イラッ!

「テメェらさっきからグチグチわざと聞こえるように言ってきやがってぇ‥」

またしてもいつの間にかクラスの男子が集まってきてニヤニヤと竜二をからかう。
.

⏰:09/07/07 00:29 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#667 [のの子]
 
「あいつをそんな目で見んなっ!話すなっ!近寄んなっ!同じ空気も吸うなっ!」

俺が団扇でビシッとさすと

「いや〜ん♪竜二君こわぁい。」
「束縛男は嫌われるぞ?」

‥このやろぉ〜っ

「あっやべ。」

誰かの小さな声が聞こえたがもう遅い。

そうだっそうだと笑う他の奴ら含め、その後ゲンコツをくらわしてやった。
.

⏰:09/07/07 00:38 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#668 [にゃん]
おもしろい!
なんか文とかのの子さんらしさが出てる
こういうの好きです
応援してますね〜

⏰:09/07/07 16:05 📱:P701iD 🆔:6MycSwqI


#669 [のの子]
にゃんさん

ありがとうございます
文にのの子らしさ出てますかね
これからもヨロシクです
.

⏰:09/07/07 20:21 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#670 [のの子]
 
でも暴力反対〜っとか言って逃げていくもんだから聡美にまで聞こえたらしく、クスクス笑われた。

ったく、誰のために暴力男って言われたかわかってんだか。


「で、どうだった?」

ただ一人ゲンコツから免れたフクがニコリと笑う。

‥お前もかよっ。

「それぐらい言えよ。」

旬もフクの影に隠れながらのっかってくる。
.

⏰:09/07/07 20:27 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#671 [のの子]
 
じっと見つめてくる二人に俺はため息をつく。

はいはい、言えばいいんだろ。

「すっげぇー柔らかくて気持ち良かったよ。」

フンッと鼻で笑いながら指を唇におく。

「それに聡美は初めてみたいだったし?」



「「なんかうぜー‥」」

二人の聞くんじゃなかったって顔に俺はベーッと舌をだす。
.

⏰:09/07/07 20:36 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#672 [のの子]
 
ガラガラ
「おーい、席着け。」

担任が入ってきた事で皆自然と席に着く。

旬とフクも立って自分の席に戻っていく。


「さっきの何〜?」

後ろの席にストンッと座ってニコニコしながら俺に話しかけてきた彼女。

ってか本当に最近更に可愛くなったな‥
なんて思ったりして。

「暴力団ごっこしてたの。」

「何それっ!恐い。」
.

⏰:09/07/07 20:49 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#673 [のの子]
 
恐いとか言いながら笑う姿は夏の日差しのせいかキラキラしてる。

彼女を見つめているうちに自然と‥いや、わざとか唇に視線がいく。

キスしたい、なーんて。

「あっ‥」

ん?

バシッ
「いっ!てぇー‥」

頭にかなりの痛みをうけて振り向くとそこには担任の榎本がいた。

「お前は前向けっ前。」
.

⏰:09/07/07 20:58 📱:SH903i 🆔:bI6ExBbU


#674 [我輩は匿名である]
>>630-500

⏰:09/07/07 23:39 📱:SH904i 🆔:jJHCZxPY


#675 [のの子]
 
呆れた顔をする榎本の手には分厚い教科書があった。

「チッ頭割れる〜‥」

ムスッとしながら前を向く。

「人間そんなやわじゃないから平気だよ。」

榎本が歩きだすと後ろから小さな声でごめんね、と聞こえた。

大丈夫、と手をヒラヒラする。.

⏰:09/07/08 09:07 📱:SH903i 🆔:/4zOz1bE


#676 [のの子]
 
聡美には大丈夫とか言いながら旬が笑ってんのが見えて睨む。

前向け、バーカッ。

「じゃ全員前向いてんなぁ?HR始めるぞ〜。」


――――――


「‥って事で連絡は以上っ。お前ら明日休まず来いよ?明後日から夏休みなんだし、頼むぞ〜。」

じゃHR終わり、っと榎本は教室を出ていく。
.

⏰:09/07/08 13:59 📱:SH903i 🆔:/4zOz1bE


#677 [のの子]
 
そう、明後日から夏休みが始まる。

榎本がいなくなると、皆笑いながら夏休みの話をしながら帰る支度を始める。


「竜二君、頭大丈夫だった?」

「んー平気。」

本当に?と不安そうに聡美が俺の頭を撫でてくる。


あっなんかこれ
‥うん、幸せ。

「夏休み楽しみだね。」

俺が笑うと聡美もうんっと笑ってくれた。

⏰:09/07/08 14:27 📱:SH903i 🆔:/4zOz1bE


#678 [のの子]
 
 
‥やっぱこの前手を出すんじゃなかった。

一度開放された欲はもうそう簡単には止まらない。

だってほら、今すっげぇ抱きしめたいもん。

俺の横に立ちながら頭を撫でる聡美に手が延びる。

「聡美ぃ〜帰ろう?」

「あっ、今行くっ。竜二君、今日桃と一緒に帰るね?」

ニッコリ笑う聡美に俺も手を引っ込めながらニコッと笑う。

「ん、わかった。気をつけてね。」
.

⏰:09/07/08 18:01 📱:SH903i 🆔:/4zOz1bE


#679 [ピンクな気分のファン]
書くの上手ですね
羨ましいです
これからも頑張ってください

⏰:09/07/08 22:31 📱:SO903iTV 🆔:JZ8oWV.o


#680 [きのこ]
あげ~
楽しみにしてますっP

⏰:09/07/11 16:54 📱:W51SA 🆔:IvnFOisQ


#681 [のの子]
 
バイバイッと俺から離れていく彼女の後ろ姿を見送る。

はぁっ‥前より我慢するのキツイかも。


――――――

「マジ腹減った〜!竜二くぅん、なんか食って帰ろう?」

旬が俺にくっついてくる。

「あっついからくっつくなよ〜。」

旬を引きはがそうと頭を押す。

「アイス食べた〜い♪」
.

⏰:09/07/11 20:00 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#682 [のの子]
 
はっ?

旬ではない明らかに高い声が耳に入る。

旬と二人で振り返ると

「鈴ちゃんっ!と彰っ!」

げぇ‥最悪。

「何で二人っ?デート?」

旬が驚きながら二人の顔をキョロキョロ見る。

「ちげぇよ。こいつに捕まっただけ。」

彰が眉間にシワを寄せ明らか嫌そうな顔をする。

「たまたま会ったから一緒に帰ろうってなったの♪」

彰の腕に絡まる鈴の手が離さないと言わんばかりにガッチリ力が入ってるのがわかった。

⏰:09/07/11 20:08 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#683 [のの子]
 
こっちはこっちで旬が俺にくっついてるし‥

なんだこれ。


「竜二君、今日彼女さんは?」

結局帰る方向も同じだからって一緒に帰る事になった。

「友達と帰るって。」

鈴を見ずに俺は真っ直ぐ前を向いたまま返事をする。

この前聡美にグチグチ言ったって聞いたら更に鈴が苦手になった。
.

⏰:09/07/11 20:12 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#684 [のの子]
 
「ふーん。」

聞いてきたくせに興味なさそうな返事。

「あっ久しぶりに皆でご飯食べて帰らない?前みたいにっね?♪」

そう言って笑う鈴の腕は彰に絡みついたまま。

確かに昔は鈴も入れて皆でご飯食べたり、遊んだりしたけど‥

「あぁ〜俺パスッ。」

俺は立ち止まる。
.

⏰:09/07/11 20:21 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#685 [のの子]
 
「寄るとこあるからさ。」

駅に向かう道とは違う道を指差す。

「えぇ〜‥っ!」

不満げな顔をする鈴を横に、もっと不満げな彰の顔を見てつい心ん中でざまぁみろって思う。

「じゃ俺も〜。」

意外な事に旬が俺のとこに歩いて来る。

「ぇっ旬君までっ?」

鈴は驚きの顔を隠せないで大きな声をだす。
.

⏰:09/07/11 20:32 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#686 [のの子]
クルッと振り返ると旬は笑顔で

「ごめんねぇ〜♪だって鈴ちゃん彰がいりゃいいっぽいし?それかフクとか。だったら俺らいらないじゃん?って事でばいばーいっ♪」

手を振り歩きだす。

相変わらずさらっとキツイ事言うな、旬は‥

なんて思いながら俺も歩きだす。


「お前今ので鈴に嫌われたな。」

「えっなんで?俺なんかひどい事言ったっけ?」

本当全く悪気がないんだからすげぇよ。

.

⏰:09/07/11 20:39 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#687 [のの子]
彰Side

取り残された俺。

まぁ隣に鈴もいるけど‥

「旬君まで‥なんかみんな変わった、よね。」

鈴が肩を震わせながら小さな声で呟く。

‥‥はぁっ。

「そりゃ生きてんだから色々経験して変わってくもんだろ。いつまでもガキでいれねぇし。」

「でもっ
「人は変わるっ。人の気持ちも変わる。お前はいつまで昔の俺を見てんの?もう昔の俺はいない‥いい加減わかれよ。」

鈴の手が緩んだのがわかるとすぐに腕を離す。
.

⏰:09/07/11 20:50 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#688 [のの子]
 
鈴が絡まれてんのを助けた俺は、もういない。

今の俺は
あの時とは違う。

「なにそれ‥じっ自分だってまだ元カノの事想ってるようで本当はもうわっ
ガシッ

「‥黙れ。」

俺は鈴の首を掴む。

鈴の細い首からドクンドクンと脈を感じる。

「ッ‥‥」

涙目になりながら歯を食いしばり唇を噛む姿を見ても俺は手を離さない。

⏰:09/07/11 21:02 📱:SH903i 🆔:GDSs8uec


#689 [すーイ]
早く続き読みたいですL
ちょー気になるんですけど
これからも頑張ってくださいイ

⏰:09/07/12 08:20 📱:W53S 🆔:VPhKAJrg


#690 [のの子]
みなさん

更新遅くて申し訳ないですっ!話の進め方を色々考えたりしてたら遅くなってしまいました〜
みなさんが楽しみにしてくださってる分、なるべく早く更新するんでこれからもヨロシクです

いつもありがとうございます
.

⏰:09/07/12 09:10 📱:SH903i 🆔:XsUgNW.A


#691 [すーイ]
わかりましたイ
考えるの頑張ってくださいI

⏰:09/07/12 09:48 📱:W53S 🆔:VPhKAJrg


#692 [ぴ]
やっぱりこの小説すき
がんばって

⏰:09/07/12 18:54 📱:P701iD 🆔:gZr.h.7k


#693 [のの子]
 
「はっきり言うわ。俺はお前を好きにはならない。この気持ちは昔も今も変わらない。」

そうわかってて今まで鈴を完全に突き放さなかった俺が悪い。

お前は悪くないよ。

そう言いたかったけど、そしたらきっとこいつはまた昔の俺の姿から離れなくなる。

だったら‥だったら俺は

「‥ッ‥あ‥きら‥く」

グッ
手に力を入れる。
.

⏰:09/07/12 20:27 📱:SH903i 🆔:XsUgNW.A


#694 [のの子]
 
「っ‥‥!」

ポロッ
手に力を入れた事で鈴の目から一筋の涙がこぼれた。

「‥俺は、あいつを想ってく。」


涙が俺の手に落ちる前に俺は手を離した。

それと同時に崩れるように座り込む鈴に何も声をかけずに俺は歩きだす。


夏の太陽の日差しでできた自分の影を見つめ、黒い自分に一瞬立ちくらんだ。
.

⏰:09/07/12 20:37 📱:SH903i 🆔:XsUgNW.A


#695 [のの子]
聡美Side

「桃っこれ可愛くない?」

「あっ可愛いそれ〜♪」

「だよねっ。じゃこれにしよっかなぁ‥フクはどう思う?」

「えっ‥うーん。バーベキューだしそれじゃ動きにくいんじゃないかなぁ?」

っ!たっ確かに‥

手に持ったワンピースを戻す。

「どうしよぉ‥」

三人で買い物に来たはいいけどバーベキューの日の洋服が決まらない。
.

⏰:09/07/12 20:43 📱:SH903i 🆔:XsUgNW.A


#696 [のの子]
 
最初は桃と二人だけで買い物だったけど、男子の意見も聞きたいって事で私がフクを呼んだ。

もちろん桃は最初すごい不満そうにしてたけど、フクがさっきクレープを奢ってくれたもんだから機嫌が良くなったみたい。

ギクシャクしてる二人だけど、バーベキューの日までには仲直りしてもらいたい!

それに明後日から夏休み始まっちゃうし‥
.

⏰:09/07/12 20:47 📱:SH903i 🆔:XsUgNW.A


#697 [のの子]
 
そんな気持ちで誘ったんだけど‥

「桃っ、一人でうろちょろするなよ。」

「大丈夫ですぅ!でも一応私から目離さないで見ててねぇ♪」

「お前なぁ〜‥」

なんだかんだ大丈夫そうな気もしてきた。

ってか私いない方がいいんじゃないかしら?
.

⏰:09/07/12 20:50 📱:SH903i 🆔:XsUgNW.A


#698 [ピンクな気分のファン]
すごい上手ですね
これからも頑張って下さい
でもはやく更新もしてほしいです続き気になるので。。。
わがままかもしれませんが。。。

⏰:09/07/13 23:03 📱:SO903iTV 🆔:5bdsjX8s


#699 [のの子]
 
遅くなってすみません

更新遅くて申し訳ないですですが私も仕事をしているので、みなさんには遅いと感じさせてしまうかと思いますが少しずつ更新していきます

これからも応援ヨロシクお願いします
.

⏰:09/07/14 18:37 📱:SH903i 🆔:DB8l2yuM


#700 [のの子]
 
コソ‥‥コソ‥‥‥‥

鼻歌を歌いながらゆっくり離れて影から二人を見る。

本当お似合いなんだけどなぁ。

綺麗な桃と背が高いフク。
なんかうらやましい‥
竜二君と私だと、『私』がちょっとねぇ。ははは‥

勝手に落ち込んでると

「あれっ聡美は?」

「あっ本当だ。さっきまでここに‥」
.

⏰:09/07/14 18:58 📱:SH903i 🆔:DB8l2yuM


#701 [のの子]
 
おっ気付いた気付いた♪
どうぞ後はお二人で‥

「ちょっと嫌だ〜!聡美から目離さないでよっ。ただでさえちっさゃいんだからぁ!」

「ごめんっごめん。ってかどこに行っちゃったんだ?」

「もうっ!聡美ぃ〜?どこ行っちゃったのぉ?聡美ぃ〜?」

「二ノ宮さーん!」


‥‥‥二人共、恥ずかしいよ。

⏰:09/07/14 19:06 📱:SH903i 🆔:DB8l2yuM


#702 [える]
>>698
本当にわがままですねw

⏰:09/07/14 22:10 📱:SH906i 🆔:TygTjc/U


#703 [のの子]
 
私がいなくなった事で良い雰囲気になるはずじゃ‥

まさかの展開に慌てる私。

そして相変わらず私を探す二人。

どっどうしよう。このまま消えたら警察に行っちゃうかも‥


「ぉっお〜い。私ならこっちだよぉ。」

小走りで二人のもとに走っていく。
.

⏰:09/07/14 22:48 📱:SH903i 🆔:DB8l2yuM


#704 [あみちゃ]
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700

⏰:09/07/15 02:38 📱:SH905i 🆔:zTBYatro


#705 [のの子]
 
「あっ!聡美どこ行ってたのよ〜!」

見事に作戦失敗。

桃にグチグチ怒られた私は、二人に挟まれて行動するように‥


♪〜♪〜♪

ん?

「ごめん、俺。」

フクが携帯を取り出して画面を見ると、あっと気まずそうな顔をする。

⏰:09/07/15 15:48 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#706 [のの子]
 
どうしたんだろ?

「ちょっとごめん。待ってて‥」

そう言うと携帯を握りしめてそそくさと行ってしまった。

「どうしたんだろね。」

「ん〜?どうせお姫様からのお電話でしょ?」

姫?

「鈴ちゃんから。」
.

⏰:09/07/15 15:54 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#707 [のの子]
 
桃が呆れた口調で言う。

なるほど‥って今っ!?
桃もいんのに〜。

「あのね‥あの子ムカつくけど、フクが大切にしてるなら私は何も言わないって決めたんだ。」

桃が遠くで電話をしてるフクを見つめ苦笑いする。

「この前は聡美の事も言われたからつい怒ったけど、本当は傷ついてる顔バレないよう必死だったんだよねぇ〜♪」
.

⏰:09/07/15 20:27 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#708 [のの子]
 
桃がそう言いながら笑う姿に私はまた切なくなる。

「フクの好きな人って‥鈴ちゃんなの?」

たぶんそうなのだろう。

前にも桃はフクに鈴ちゃんの事を好きなんじゃないか、と言った事があった。

「たぶん‥前にあの子と二人で帰ってるとこを見てから、気付いたんだ。『あぁフクはあの子が好きなんだ』って。」
.

⏰:09/07/15 22:05 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#709 [のの子]
 
「あんな顔見ても諦めらんないんだもんっ♪そんだけ好きっていう私の意地もあるし‥大丈夫だよぉ?」

ピースをしながら首をかしげてニコッと笑う桃。

あんな顔か‥
桃は二人が歩いてる姿をどんな気持ちで見つめてたのかな。

「私も‥桃の味方だよ?」

ピースをして笑うと、桃はキョトンとした顔をするとすぐ笑い出した。
.

⏰:09/07/15 22:29 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#710 [のの子]
 

前に桃が私を守るって言ってくれたみたいに私も桃の味方だよ。


ありがと、そう言って桃は優しく笑ってくれた。


そこにフクが戻って来た。

「ごめん、ちょっと用事できたから先帰ってもいいかな?」

だいたいの買い物は終わってたし、普通なら全然平気なんだけど...

「鈴ちゃん?」
.

⏰:09/07/15 23:18 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#711 [のの子]
 
フクの手にある携帯に目がいく。

「うん‥なんかあったっぽくてさ。ごめんね。」

申し訳なさそうに謝るフク。

「別に平気だよぉ♪いってらっしゃ〜い♪」

ニコニコ笑って手を振る桃。

そんなに笑っても桃だって心の中ではきっと寂しいんだろうな。


‥鈴ちゃん


「私が行ってもいいかな?」

⏰:09/07/15 23:29 📱:SH903i 🆔:/xNQZJN6


#712 [のの子]
 
「「えっ?」」

二人そろって目が点状態。

ははっ‥そうだよね。

「実はね、この前から鈴ちゃんとちゃんと話したいなって思ってて‥それに今回も彰君の事でなんかあったんでしょ?」

鈴ちゃんがフクを頼るんじゃたぶん彰君についてだろうな、なんてさっきから考えていた。

「ん、まぁそうなんだけど‥」

フクが困った顔をして桃を見ると、桃も驚いた顔で私を見つめる。
.

⏰:09/07/16 11:22 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#713 [のの子]
 
「別に喧嘩しに行くわけじゃないよ?ただね、色々聞きたい事も話したい事もあるの。だからお願いっ。」

フクに真剣な目で訴える。

「でもそんな急にっ‥それに鈴だって驚くだろうし。また今度じゃ
「フク、鈴ちゃんが大切な存在なのはわかってる。でもいつまでも鈴ちゃんとこんな風でいいの?」

鈴ちゃんから電話来た時、フク一瞬困った顔してた。

それは私達がいたからか、それとも鈴ちゃんに対してなのかはわからない。

でもそんな顔しないでほしい。

もしフクが本当に鈴ちゃんの事を好きでも、そうでなくても‥

フクだって大切な友達だもん。
.

⏰:09/07/16 11:40 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#714 [のの子]
 
友達には笑っていてほしいものでしょ?

「‥それはっ‥うん。俺もわかってた。」

それに鈴ちゃんとは本当に話がしたかった。
この前の事についても‥

フクはまだ困った顔をしていたけど、優しく笑って鈴ちゃんとの待ち合わせ場所を教えてくれた。


「何かあったら連絡して。」
「本当大丈夫なのぉ?」

「うんっ大丈夫。二人は買い物でも続けて。じゃ行ってきます!」
.

⏰:09/07/16 11:47 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#715 [のの子]
 
私は二人に手を振って急いで待ち合わせ場所に向かった。

――――――

「はぁ、行っちゃった〜‥本当に大丈夫かなぁ?」

「どうだろ?でも俺は助けられたかな。」

桃が首をかしげフクを見つめる。

「助けられたって何〜?」

「鈴のためにもこのままじゃダメだって思ってたんだ。でも突き放せないし‥俺も悩んでたって事。」
.

⏰:09/07/16 11:53 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#716 [のの子]
 
「っとか言ってあの子の事好きなくせに‥」

桃が憎まれ口をたたくと

「は?だぁかぁら、鈴はそういうんじゃないって〜。俺好きな子いるし。」

フクがポンポンと桃の頭を撫でる。

「うそぉ。信じなぁいっ。」

桃がフンッと顔を膨らませるとフクが笑う。

「本当だって。 だって鈴は‥‥    」

.

⏰:09/07/16 12:06 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#717 [のの子]
――――――

こっここ‥だよね?

買い物していた所からそんな遠くない公園が鈴ちゃんとの待ち合わせ場所。

初めて来たその公園は私ん家の近くの公園より少し小さくて遊具もブランコぐらいしかなかった。

人もいないから鈴ちゃんをすぐに見つけられた。

 キーッ  キーッ

ブランコに座って俯く鈴ちゃんに近づく。

.

⏰:09/07/16 16:26 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#718 [のの子]
 
「鈴ち
「っ!直‥人‥‥」

鈴ちゃんが顔をあげると目が赤くて、泣いていたのがすぐにわかった。

それにしても‥
そんなあからさまに嫌そうな顔しないでぇ〜!

「なんですか?私直人と待ち合わせしてるんですけど。」

「あっあのねフクなんだけど‥来ないよ?」

「えっ?」

嫌そうにしていた顔が不安げな顔つきに変わる。
.

⏰:09/07/16 16:41 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#719 [のの子]
 
「私が代わりに来たの。」
「‥‥なんで?私は直人を呼んだのにっ!直人じゃなきゃダメなのに‥」

また涙をこぼす鈴ちゃん。

「私が頼んだの。鈴ちゃんと話がしたいって。」

鈴ちゃんからの返答はない。
私も鈴ちゃんの隣にあるブランコに座る。

「また彰君の事?」
.

⏰:09/07/16 16:48 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#720 [のの子]
 
「‥グスッ‥‥ッ‥」

またしても返答なし。

困ったなぁ。

「彰君て無口だと思ってたんだけど、最近たくさん話してくれるようになって‥そしたら私彰君の事知らないなぁ〜なんて思ったんだ。」

とりあえず何か話そうと何故か彰君の話題をする私。

隣には相変わらず俯く鈴ちゃん。

⏰:09/07/16 16:53 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#721 [のの子]
 
「って竜二君の事も全然わかってないんだけど‥確か鈴ちゃんて後輩なんだよね?昔の二人ってどんなだった?」


「‥‥‥‥‥‥」


会話をしようと質問をなげかけるけどこれまた反応なし。

もう泣いてるのかさえわからない。

「えっと〜‥じゃぁフクとはいつ出会ったの?」

「‥‥‥‥」
.

⏰:09/07/16 16:57 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#722 [のの子]
 
返答なし、か。

「‥鈴ちゃん、私の事嫌い?」


「‥‥うざいです。」

返答あり。

小さな返答だったけど私の心にグサッとささるお言葉。

うっうざいって‥

「そう‥」

私まで俯き始める。

こんなはっきり言われるとなんも言えない。
.

⏰:09/07/16 17:02 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#723 [のの子]
 
とうとう私まで黙りこんでしまう。

どうしよ‥

 キーッ  キーッ

ブランコの揺れる音だけが響く。

「‥‥‥彰君と出会ったのは私が中2の時で、高校生に絡まれてるの私を助けてくれたんです。」

俯いたまま鈴ちゃんが話し出す。

「私はあの時の彰君を今もはっきり覚えてます。かっこよくて優しくて‥まるで漫画の中のヒーローとヒロインみたいだって思ったくらい。」.

⏰:09/07/16 17:08 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#724 [のの子]
 
ははっと鈴ちゃんが笑う。

私はまだ明るい空を見上げてその話を黙って聞く。

「それからずっと憧れてて‥ひょんな事から同じ中学って事知って運命だと思った。この人しかいないって‥今思えば笑っちゃう。単純だなぁって。」

そんな事ないよ。
私は心の中で呟く。

「もちろんすぐお礼を言いに彰君のとこに走った。そしたら‥」
.

⏰:09/07/16 19:18 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#725 [のの子]
 
鈴ちゃんが顔をあげると私を見つめる。


「そしたら‥私のヒーローはいなくなってたんですよ。」


「いなくなってた?」


「そう、変わっちゃってたんです。」


前を向き遠くを見つめる鈴ちゃんの横顔は、その時の事を思い出してるよう。
.

⏰:09/07/16 19:23 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#726 [のの子]
 
「私を助けてくれた彼は、喧嘩ばっかして先生もお手上げ状態で知らんぷり。色んな噂はたつしで他の生徒は恐がって彼を白い目で見つめてました。‥今の方がまだ大人しくなったんですよ?」

彰君‥前の方がすごかったんだ。
でも想像できそうで、できなかった。

私は苦笑いをする。

「そんな彼を見て、私は‥‥私は‥‥‥っ」

言葉がつまる。
.

⏰:09/07/16 22:39 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#727 [のの子]
 
「ショックだったの?」

言葉につまる鈴ちゃんに私は優しく問い掛ける。

でも鈴ちゃんは首を左右に振る。



「喜んだんです。今度は私がっ‥私が助けてあげようって‥」

鈴ちゃんはブランコの鎖をギュッと握るとまた俯き涙をこぼす。

⏰:09/07/16 22:44 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#728 [のの子]
 
私も俯く。

変わってしまった彰君を見て喜ぶのは‥それは決して良い事ではないから。


「調度‥その頃の私は親の離婚とか色々重なって、孤立していく彰君を自分自身と重ねて見てたんです。だから私しか彼を助けられないって‥」

孤立‥

鈴ちゃんもだけど彰君の過去は、楽しい思い出だけじゃないのがわかってきた。
.

⏰:09/07/17 13:49 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#729 [のの子]
 
「それからずーっと彰君にくっついてきたんです。今は受け入れてくれないけどいつかきっと受け入れてくれるって‥」

「‥そうだったんだね。」

鈴ちゃんが立ち上がる。

「でももう終わりっ!彰君にはっきり言われちゃったし‥もう私の描くヒーローはいないって。図星なんですよね、私彰君の事好きって言いながら‥」

振り返って私を見つめる鈴ちゃんは寂しげな顔で笑った。

「あの時助けてくれた彰君だけしか見てなかったんですよ。」
.

⏰:09/07/17 13:56 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#730 [のの子]
 

竜二君と出会ってから

私はたくさんの事を知って

教えてもらった。

恋する気持ちや
両想いになれる幸せ
愛を感じる言葉


でもうまくいかない恋や
言葉にしないで思い続ける恋の切なさも知った。

.

⏰:09/07/17 14:26 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#731 [のの子]
 
恋ってこんなに

楽しくて
幸せで
切なくて

そして今、また哀しい恋を知った。



―――ポロッ


「‥なんで先輩が泣くんですか?」

私の目から涙が流れ出す。
.

⏰:09/07/17 20:16 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#732 [のの子]
 
「ぇっ?‥うっうわ!ごっごめんね。なんか勝手に涙がでてきて‥」

慌てて涙をふく私を見て鈴ちゃんが困った顔で笑う。

「先輩が泣いたら私泣けないんですけど。」

前なら冷たく感じた言葉も、何故だか今はどこか優しさを感じる。

「一緒に泣けばいいのに。」

「えっ?」
.

⏰:09/07/17 20:22 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


#733 [我輩は匿名である]
>>701-1000

⏰:09/07/18 14:58 📱:SH904i 🆔:BY0kj2oc


#734 [のの子]
 
鈴ちゃんがキョトンとする。

「だっだってほらっ!一人で泣くより、誰か一緒にいて泣いてくれるならそっちの方が良くないかなぁって‥そしたら涙も辛さも半分ですむ気がしない?って単純な私の考えなんだけど‥」

私は苦笑いを浮かべる

「‥今更そんな事言われても泣けないんですけど。」

鈴ちゃんが呆れたように言う。

うっ‥確かに。
.

⏰:09/07/18 19:53 📱:SH903i 🆔:w42cVecU


#735 [あかね]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800
>>801-850
>>851-900
>>900-1000

失礼しました。

⏰:09/07/19 10:21 📱:INFOBAR2 🆔:JrvBqMxc


#736 [のの子]
 
さっきまでの涙も慌てて引っ込む。

「はぁ‥ってかなんでこんな話先輩にしてるんだろ。話すつもりなかったのに。」

鈴ちゃんがまたブランコに座る。

 キーッ キーッ

静かな公園にブランコの音が響く。
.

⏰:09/07/19 13:08 📱:SH903i 🆔:MSrlfDlc


#737 [のの子]
 
「‥‥彰君の事だけど、これからどうするの?」

「さぁ、私にもわかりません。」

鈴ちゃんがブランコを揺らす。

「好きって気持ちは変わらないけど、その好きが間違ってたって気付いたら‥もうどうすればいいかなんてわからないですよ。」

もし、私の竜二君への気持ちも間違ってるなんて言われたら‥

そう考えると、鈴ちゃんの気持ちもわからなくない。.

⏰:09/07/20 12:17 📱:SH903i 🆔:40a6LhxA


#738 [我輩は匿名である]
あげますっ
楽しみにしてますx

⏰:09/07/22 20:25 📱:W51SA 🆔:jLY68GG.


#739 [のの子]
 
「結局一人ぼっちか〜‥」

鈴ちゃんがははっと笑う。

「私、親が離婚する時父親に引き取られたんですけど、すぐ再婚なんかして‥それからずっと居場所なくって。だから彰君の隣を居場所にしようって思ってたんですよね。守ってもらおうって‥本当私ってガキ。」
どこか冷たく話す姿から鈴ちゃんは辛い経験ばかりしてきたんだろう、そんな事を考える。
.

⏰:09/07/23 19:30 📱:SH903i 🆔:hKGcqE5.


#740 [のの子]
 
「でも彰君からも直人からも卒業しなきゃガキのまんまだぁ。」

‥直人‥フクッ!!

「ってて、っていうか鈴ちゃん!彰君好きならフクにあんな抱き着いたりしちゃダメだと思う‥よ?」

桃やフクの顔が頭に浮かぶ。

「えっなんでですか?」

さっきとは違って鋭い目つきで睨んでくる。

「だって‥それは‥ほらっ誤解!誤解されちゃうよ?」

私は小さくなりながら鈴ちゃんに納得してもらおうと頑張る。

桃のためにもっ!ねっ!
.

⏰:09/07/24 22:19 📱:SH903i 🆔:tBXkbpCA


#741 [のの子]
 
「誤解って‥あぁ、先輩知らないんですか?」

鈴ちゃんがクスクス笑い出す。

「えっ‥何を?」

訳がわからない私はなんだか恥ずかしいのをごまかすようにムスッとする。

「ってきり直人から聞いたかと思いました。」

フクから?一体何を?



「私達、血繋がった兄妹なんですよ。」

.

⏰:09/07/24 22:24 📱:SH903i 🆔:tBXkbpCA


#742 [のの子]
 
兄妹って‥


「え゙ぇっっ!!!!」

静かな公園に私の声が響き渡った。

「驚きすぎですって。」

鈴ちゃんが呆れたように笑う。

「だって、えぇっ?兄妹なんて‥」

「直人は母についていったんですよ。だから名字も違うんです。」

冷静に話す鈴ちゃんからからかっているようには見えない。

「本当‥なんだ。」
.

⏰:09/07/24 22:31 📱:SH903i 🆔:tBXkbpCA


#743 [のの子]
 
じゃ今までの事は‥
男女の愛でなく兄妹愛っ!?

大切な存在=妹だから?

なら心配する必要ないじゃんっ!

早くそう言ってよ、フク〜。


はぁっと力が抜けたようにため息をつく。

「直人みたく優しくなくてすみませんね。似てないんですよ、私達。顔も性格もっ。」

鈴ちゃんがふんっと膨れっ面で私を睨む。
.

⏰:09/07/24 22:38 📱:SH903i 🆔:tBXkbpCA


#744 [のの子]
 
「ぇっ違う違うっ。違う事で力抜けちゃって‥それにそんな事ないよ?困った顔似てたよ。」

言われてみればふっとした瞬間の表情が似ている。

「困った顔って‥嬉しくないです。」

そういいながら笑う鈴ちゃんの横顔は、フクが照れて笑う時にそっくりだった。

.

⏰:09/07/24 22:45 📱:SH903i 🆔:tBXkbpCA


#745 [(`・・)ノ]
>>200-400
>>401-600
>>601-800

⏰:09/07/25 08:38 📱:SH706i 🆔:xecZWpEg


#746 [のの子]
 
「でも本当直人からも卒業しなきゃ‥私お邪魔虫みたいだしっ。」

「お邪魔虫?」

「先輩の友達、直人の事好きなんでしょう?」

ギクッ!

「だから先輩私と直人の関係がなんなのか心配してたんですよね?わかりやすい人。」

ニヤッと笑う鈴ちゃんから私は目をそらす。

「どっどうだろーねー。」.

⏰:09/07/26 10:39 📱:SH903i 🆔:9eIFASOY


#747 [我輩は匿名である]
あげっ

⏰:09/07/28 00:00 📱:W51SA 🆔:umXu9mOI


#748 [のの子]
 
『女の勘はするどい』

そんな言葉が頭に浮かんだ。

兄妹だからって鈴ちゃんにバレたら桃も良い気分じゃないはず‥

「っててか!あぁ〜フクッ!フクは小さい頃とかどんなお兄ちゃんだったの?」

慌てて他の話に変える。

「直人はご存知の通り、優しいお兄ちゃんですよ。」
.

⏰:09/08/02 01:12 📱:SH903i 🆔:47L6FwVU


#749 [のの子]
 
「うん、そんな感じするよね。」

にっこり笑うフクの顔を思い出して二人してクスッと笑う。

「直人はいつも私の味方をしてくれるんです。小学生の時私が女子に虐められた時とか―――――‥‥」


自慢の兄との思い出話をする鈴ちゃんは、ずっと優しく笑っていた。

つられて私も笑うと、さっきまでの重い空気はどこかへ行ってしまったよう‥

哀しい恋をしている彼女もただの女の子なのだ。
.

⏰:09/08/02 01:21 📱:SH903i 🆔:47L6FwVU


#750 [のの子]
――――――

「そしたら直人ってば私の事引っ張って走り出して

♪〜♪〜♪

っ!
「あっごめんね。」

私の携帯が鳴った事で鈴ちゃんの昔話が止まる。

携帯を見ると電話だった。

あっ竜二君だ‥

「どうぞ。」

⏰:09/08/02 19:43 📱:SH903i 🆔:47L6FwVU


#751 [ぽ]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800

⏰:09/08/02 22:58 📱:SH02A 🆔:C4ZTr/WM


#752 [のの子]
 
出るか迷っている私の気持ちを察したのか、鈴ちゃんがさらっと言う。

「あっうん、ありがとう。」

ピッ
「もしもし?」

「急にごめんっ。あのさ、1日って空いてる?大きい花火大会あるらしいんだけど、どうかなぁって‥」

「本当にっ?1日なら空いてるから大丈夫っ。」

「そっか。じゃ空けといて。あと、二人だけでだからね?」

ドキッ

「‥了解です。」
.

⏰:09/08/03 09:11 📱:SH903i 🆔:syN70mZ.


#753 [のの子]
 
ほんのり赤くなる。

「よしっ。あっまだ桃ちゃんと一緒?急に電話ごめん。」

「あー‥大丈夫っ。」

今は鈴ちゃんといる事を言っていいのかわからず一人苦笑いする。

するとスッと鈴ちゃんが立ち上がったと思うと、公園の出口に向かって歩き出した。

えっ?

「あっちょっちょっと待って。」

「えっ?聡美どうしたの?」

いやっ竜二君でなくっ!
.

⏰:09/08/03 09:16 📱:SH903i 🆔:syN70mZ.


#754 [のの子]
 
私も慌ててブランコから立ち上がると、鈴ちゃんが振り返る。

「私帰ります。なんか長々話してすみませんでした。私の問題なのに‥じゃまた。」

またって‥えぇっ?!急になんでぇーっ?

「おーいっ聡美?」

状況を知らない竜二君は相変わらず私を呼ぶ。

竜二君に返事をしようとすれば鈴ちゃんは歩いていっちゃうし‥

あーっもうっ!!
.

⏰:09/08/03 17:46 📱:SH903i 🆔:syN70mZ.


#755 [のの子]
 
「かっ過去はっ‥起きた事は絶対消す事はできないんですっ!!」

私は携帯を握りしめながら鈴ちゃんの背中に向かって声をあげた。

「えっちょっと急になんですか?」

ビクッとしながら鈴ちゃんが振り返る。

「いやっだから‥だからねっ!起きてしまった事は変えられないけど、これから起こる事は選べるわけで‥」

上手くは言えないけど、伝わってほしい。

「彰君とさよならじゃなくて、一人になるんじゃなくて‥だから、だから一緒にキャンプに行こうっ!」


「えっキャンプ?」」

「そうっキャンプ♪」

鈴ちゃんの驚きの顔とは逆に私はスッキリとした顔で笑う。

「おーい‥何これぇ?」

電話から竜二君の声が小さく虚しく漏れているのにも気付かずに‥‥
.

⏰:09/08/04 01:24 📱:SH903i 🆔:buklFvXk


#756 [のの子]
――――――

「えっ鈴も?」

「うん、みんな鈴ちゃん知ってるしダメかなぁ?」

「俺は別にいいけど‥」

「俺もいいよー♪」

次の日、みんなを集めて鈴ちゃんもキャンプにいっていいか聞いてみた。

フクと博也君はあっさりOKしてくれた。

「ん〜‥私もいいよぉ。」

複雑そうに桃も納得した。

.

⏰:09/08/04 14:01 📱:SH903i 🆔:buklFvXk


#757 [のの子]
 
残るは旬君と彰君と‥
竜二君。

この三人は明らか納得いかない顔をしている。

「旬君も、嫌だ?」

「‥鈴ちゃんはいいよ。そこはいいんだけどさ〜‥」
「人数多い方がキャンプもっと楽しくなるよ?」

グッ
ムスッとしてた旬君が私の肩をギュッと掴む。

え゙っ!

「キャンプじゃなくてバーベキューだからっ聡美ちゃんっ!!そこ間違えちゃダメっしょ!」
.

⏰:09/08/04 14:08 📱:SH903i 🆔:buklFvXk


#758 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>100-200
>>200-300
>>300-400
>>400-500
>>500-600
>>600-700
>>700-800
>>800-900
>>900-1000

⏰:09/08/04 16:19 📱:SH903i 🆔:jrhuPr.w


#759 [のの子]
 
「そっちかいっ!」
「何それ〜‥」
「うわぁ〜どっちでもいい〜!」

皆のブーイングの中、私の肩をガッチリ掴んで離さない旬君の目は真剣で

「はっはい‥」

そんな姿に圧されて私は返事をした。

よしっと言って旬君は爽やかに笑った。

旬君も謎だ〜‥

解放された私はふぅっと息を吐く。
.

⏰:09/08/06 00:16 📱:SH903i 🆔:6uIPhthM


#760 [にゃん]
あら更新されてない

でもいつも応援してるからね

⏰:09/08/07 21:44 📱:P701iD 🆔:HuR6DUHA


#761 [のの子]
 
とりあえず旬君は大丈夫そうだし、あとは〜‥

残る二人を見つめる。

手ごわい二人が残っちゃったなぁ。

ムスッとしたまま話さない二人に自然と皆も黙る。


し〜〜〜〜〜〜ん




.

⏰:09/08/11 11:27 📱:SH903i 🆔:TfzW5ejM


#762 [のの子]
 
きっ気まずい‥彰君はともかく竜二君まで黙っちゃうと困るよぉ!

いつもなら竜二君許してくれるのになぁ。

竜二君を見ると

ビクッ!!

にっ睨んでる〜‥

竜二君は彰君を横目で睨んでいた。

一方の彰君はそんなの無視して黙ったまま。

これは私がどうこうしても、二人の間に何かある気がするんですけどぉ‥



「ったく〜‥俺は彰がいいなら別にいいよっ。もうお前が決めろバカッ!」
.

⏰:09/08/11 11:36 📱:SH903i 🆔:TfzW5ejM


#763 [のの子]
 
「‥‥‥‥ずりぃ。」

彰君が呟く。

ムスッとしながら竜二君が頭をクシャクシャッとかく。

「うるさい。さっさと決めろよ。」

そう言いながら私の所に来た竜二君はため息をつきながら私の肩に顔をうめる。

「聡美のバカ〜。問題児増やしやがってぇ‥」

私にだけ聞こえるような小さな声で竜二君が呟く。

ごっごめんなさ〜いっ。

私ははははっと苦笑いするしかできなかった。
.

⏰:09/08/11 11:45 📱:SH903i 🆔:TfzW5ejM


#764 [のの子]
 
すると彰君とバチッと目が合う。

彰君はムスーッとしたまま私を見つめていた。

えっ?
なんか‥怒ってる〜!!


「‥‥‥わかった。」

「えっ?」

「鈴、来てもいいよ。」

彰君が急にニコッと笑う。
「ほんとっ
「そのかわりっ!!」
.

⏰:09/08/11 18:25 📱:SH903i 🆔:TfzW5ejM


#765 [のの子]
 
‥そのかわり?

ドクンッ

その時一瞬で私は笑顔のままかたまる。


あっ‥この笑顔‥


私の目に移ったのは、妖しい笑顔だったから。


竜二君が見せる妖しい笑顔とは違う、何かが私の胸を鳴らした。

.

⏰:09/08/11 18:35 📱:SH903i 🆔:TfzW5ejM


#766 [あ-ちゃん]
めっちゃたのしいですっ∩^ω^∩
きょうでぜんぶよんぢゃいましたっ*.
これからもゆっくりがんばってくださいね(▽`)

⏰:09/08/11 21:03 📱:W52SH 🆔:9oa1lzn6


#767 [のの子]
 
「そのかわりって?」

竜二君の声にハッとすると慌てて彰君から目を離す。

なっ何してんのよっ私〜!

「もし、鈴と何かあっても俺は責任を負わないつもりだから。」

「その何かを起こしてほしくないって皆思ってんすけどねぇ。」

博也君が笑う。
.

⏰:09/08/11 23:38 📱:SH903i 🆔:TfzW5ejM


#768 [のの子]
 
「あと聡美‥」

ビクッ

「なに?」

私じゃなくて竜二君が返事をした。

でも彰君が私を見つめているのがわかって、私は竜二君の影に隠れる。

なっなんだろ‥なんか恐いよぉ〜。



「お前俺の言う事聞け。」

「へ?」

.

⏰:09/08/12 00:23 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#769 [のの子]
にゃんさん
あーちゃんさん

応援ありがとうございます更に頑張れそうですどうかこれからもよろしくですっ
.

⏰:09/08/12 00:26 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#770 [のの子]
 
自分の耳を疑って竜二君の影から顔を出して彰君を見つめる。

でも彰君は私を見下すように笑う。

例えて言うなら
うん、悪魔みたい。


「バーベキューの日まで俺の言う事聞くならいいよ。嫌なら俺行かねぇ。」

「なっなんでぇ!それずるいよぉっ!」

私が困った顔をすると彰君はクスクス笑う。

‥きっと私の事からかってんだぁ〜。
.

⏰:09/08/12 22:04 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#771 [のの子]
 
「からかってんの?」

竜二君が眉間にシワを寄せながら低い声で言う。

向かい合うように立つ二人は、前に三人で登校した朝みたくピリピリとした空気が流れた。

「そうだよっ彰。竜二の前でそれはダメでしょ!笑えないってぇ〜。」

旬君がフォローするように二人の間に入る。


「マジなんだけど?」

ピクッ

彰君の一言に皆が固まった気がした。
.

⏰:09/08/12 22:15 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#772 [のの子]
 
マジって‥本気って事?


「うっわ〜マジかよ‥彰君最高だわ♪」

何が最高で何が面白いのかわからないけど、博也君が笑い出す。

「博也、今笑う所じゃないから。」

フクが博也君に冷たく言うと博也君はだって、と言いながらクスクス笑った。

桃もア然として困ったようにフクのシャツの袖を掴んでいる。


この時、私が感じている以上にその場の空気は重く冷たい事に後々私は気付く。
.

⏰:09/08/12 22:27 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#773 [のの子]
 
「別に変な気持ちないし、ただパシリに使うだけだし良くね?」

「っ! パッパシリなんて私嫌だもんっ!」

「じゃバーベキューどうすんの?」

うっ‥

旬君が困ったように竜二君の顔を伺う。

私は竜二君の影に隠れていたけど、さすがに気になって顔を覗き込む。



竜二君はすごい怒ってる顔をしていたけど、その目はなんだか困っているような複雑そうに感じた。

.

⏰:09/08/12 22:37 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#774 [のの子]
 
「りゅう
「ふざけんなっ‥マジ笑えないわ。パシリだろうとなんだろうと言う事なんて聞かねぇからっ。」

竜二君は彰君を睨みながら私の手をギュッと握った。


「‥ってかお前に言ってんじゃねぇし。聡美に言ってんだよっ。」

彰君と目が合う。


「聡美、お前が決めろ。」

.

⏰:09/08/12 22:50 📱:SH903i 🆔:IE0bJFps


#775 [かぉるん゚☆]
いきなりすいません

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000


更新頑張って下さい
応援してますっっ

⏰:09/08/13 01:00 📱:920P 🆔:BF.3/jhU


#776 [のの子]
 
「ぇっ‥‥」

「もとはといえばお前が言い出したんだし、どうすんのかお前が決めろっ。」

「っ!ぅわっ‥」

急に手首を掴まれグイッと彰君の目の前まで引っ張られた。

「ほら、どうすんの?」

彰君は私を見つめながら笑う。

「どっどうするって‥!そんな言う事なんて‥私‥」.

⏰:09/08/13 10:55 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#777 [のの子]
 
鈴ちゃんの顔が浮かぶ。

どうしよう‥

きっと彰君はからかってるだけなんだろうけど‥

でも、竜二君は本当に嫌がってるし‥

ってかみんな複雑そうな顔してるしこんなんなってなんか申し訳ない。



「聡美?どうす‥‥‥」

俯く私の頭をコツンと叩きながら彰君が顔を覗き込む。
.

⏰:09/08/13 11:04 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#778 [のの子]
 
ポロ ポロッポロ

「はっ?ちょっ泣いてんのっ?」

ビックリしたのか彰君が私から一歩離れる。

「さっ聡美ちゃん大丈夫?」
「二ノ宮さん‥」
「さとみぃ〜。」

旬君達も驚いて私の周りに集まってきた。

「ッ‥皆で仲良くっ‥したかっただけなのに‥クッ‥彰君のバカ〜!」

それだけ言うと私は彰君をポカポカと叩く。

だってもう頭の中グチャグチャになっちゃったんだもん。
.

⏰:09/08/13 11:12 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#779 [のの子]
 
「っうわっやめろって。」

彰君が困ったように私の肩を掴む。

「彰君のわからずやぁ。バカバカ〜!」

でも私は相変わらず彰君を叩く。

グイッ

っ!?

急にシャツの首ねっこを引っ張られ彰君から引き離された。

「聡美、落ち着いて。ね?」

竜二君が後ろから抱きしめるように優しく私の涙を拭う。
.

⏰:09/08/13 21:50 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#780 [のの子]
 
ドキッ

ニコッと笑う竜二君に私は更に涙ぐむ。

グスッ‥なんだかいつも虐めてくる竜二君が今なら天使に見える。

「俺は大丈夫だよ。誰かさんのためなんだもんね。」

‥うん、そう。このままじゃダメだと思うから‥
だから少しでも変えたいって思ったの。

鈴ちゃんもそうだけど、
彰君のためにもって思ってんのに‥


『言う事聞け』なんてぇ!

「でもっ竜二く‥ンッ‥彰君がっ

バシッ!!

.

⏰:09/08/13 22:02 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#781 [のの子]
 
「あっ‥」
「イタッ‥!」

竜二君の方を向きながら彰君を指さそうと手を大きく振り出すと、鈍い音と同時に手に痛みが走った。

「きゃっ!」
「「彰っ!!」」
「わおっ!♪」

竜二君の驚いた顔と後からすぐ聞こえてきた桃とフク達の声に慌てて振り返ると‥‥‥



「チッ‥いってぇな‥‥」


サァーーーッ

一気に血の気が引くのを感じる。
.

⏰:09/08/13 22:15 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#782 [のの子]
 
だって振り返ったら彰君が右頬に手を当てながら私を睨んでるんだもんっ。

どうやら私が振り出した手が彰君の頬にクリーンヒットしたらしい‥


ってか彰君ちょー恐いっ!


「あっごっごめん‥なさい。」

やっと搾り出した声は自分でもわかるぐらい震えた声だった。
.

⏰:09/08/13 22:25 📱:SH903i 🆔:oYKkITP6


#783 [のの子]
 
「‥いい度胸してんじゃねぇかよ‥なぁ?」

「あのっわざとじゃっ‥」
ガシッ

ひぃっ!!

彰君が私の手を掴む。


「ぜってぇ言う事聞いてもらうからなっ!」


彰君の睨みのある顔を目の前にして嫌だなんて言えるわけない。

「はい‥‥‥‥」


これから私どうなっちゃうのぉお?!
.

⏰:09/08/14 10:58 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#784 [ハナ]
続き気になる
主さん頑張って

⏰:09/08/14 16:00 📱:SO903iTV 🆔:R2KqFA4w


#785 [のの子]
かぉるん゚☆さん
ハナさん

ありがとうございますっ応援してくれると本当嬉しくて頑張っちゃいますよっ


読んでくださってる皆さん

『続き』←を最近やってしまって申し訳ないです
今後とも気をつけますのでどうぞよろしくです
.

⏰:09/08/14 16:21 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#786 [のの子]
竜二Side

彰と聡美のやり取りを見つめるしかできない俺はただ二人を見つめていた。


「体育館に移動しろだってぇ。」

クラスの誰かがそう呼び掛けると、ざわざわしながら皆動き出す。

なんだかんだまだ朝礼後で終業式はこれからだ。

でも色々ありすぎてなんか疲れたな‥

「‥とりあえず、行く?」

「あぁ。」

旬の一言に俺達も歩きだす。
.

⏰:09/08/14 16:28 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#787 [のの子]
 
相変わらず彰は聡美の手首を握ったまま歩く。

はぁ‥

「おもいっきし殴りやがって‥」

「殴ったんじゃなくてぶつかったの!事故ですぅ!」

「はぁっ?よくそんな事言えんなっ!」

「っていうか手っ!離して〜。」

そんな二人のやり取りに俺は目を伏せる。


「竜二君、大丈夫ぅ?」
.

⏰:09/08/14 16:34 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#788 [のの子]
 
いつの間にか桃ちゃんが俺の横にいた。

「ん?大丈夫。」

桃ちゃんは聡美を見つめながらため息をつく。

「聡美って本当鈍感‥鈍感すぎて恐いよねぇ?」

「ははっ確かにね。」

「でも、いい子‥なんだよね。」

「うん‥」

二人でクスクス笑う。

なんでか聡美は憎めないんだよね、本当に‥
.

⏰:09/08/14 21:40 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#789 [のの子]
 
「でも本当いいの?‥彰のやつ。」

旬が気まずそうに話に入ってきた。

「彰自身どう思ってんのかわかんないけどさ、さっきのでなんとなく皆気付いたぞ?聡美ちゃんは特別だって。」

特別か‥俺は前から気付いてたけどね。

「いいんだよ、これで‥」

前を歩く聡美を見つめる。

.

⏰:09/08/14 21:48 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#790 [のの子]
 
フクと博也も加わってふざけ合いながら歩いている。

「聡美ってさ、なんかすごいんだよね‥聡美の何気ない言葉とか行動に時々驚かされるけど、すごい助けられたりもするんだ。」


今回の事は正直いい気分ではないけど、聡美が力を貸したいならそうさせてあげるべきなんだろう。

鈴のためにも

彰のためにも‥


きっと聡美にしかできない事なんだろうし、もうそういう運命に動き出しているんだ。
.

⏰:09/08/14 21:56 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#791 [のの子]
 
それに


「俺も助けられたから‥それをやめさせるなんてできないって思ったんだ‥」


「竜二が?」


「確かに聡美って独特の癒し系だよねぇ♪きっと気付かないうちに皆癒されてるんだよねぇ♪」


桃ちゃんが優しく笑う。
.

⏰:09/08/14 22:07 📱:SH903i 🆔:N6OAfMqE


#792 [ハナ]
続きが多いのは気にしませんよ
そんなの気にならないくらい面白いので(笑)

⏰:09/08/14 22:09 📱:SO903iTV 🆔:R2KqFA4w


#793 [のの子]
ハナさん

ありがとうございます
これからも頑張るんで良かったら感想板にも来て下さいねっ
.

⏰:09/08/15 00:58 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#794 [のの子]
 
「なんだよ二人とも‥まぁ確かに聡美ちゃんは癒し系だな。」

旬もつられて笑う。

 

でも彰を助けるって事は〔あの事〕に触れる事になる。というか、触れなければいけない。

そう思うとこれからどうなるのか恐くも思う。


それでも‥聡美が彰を助けたいならそれが正しいんだろう。
.

⏰:09/08/15 19:04 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#795 [のの子]
 
俺はいつも間違ってから気付く。

だから、聡美の気持ちを

俺なんが止めたらダメなんだ。

『聡美、お前が決めろ』


彰の言う通り

俺じゃなくて、彼女が決めるべきなんだ

でも

そしたら

俺は
.

⏰:09/08/15 21:55 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#796 [のの子]
 
俺の目に聡美が写ると、周りの音が聞こえなくなっていく。


彼女は  俺を


必要として
求めてくれるだろうか?



あぁまた

俺は闇に堕ちて

「竜二君っ!」

.

⏰:09/08/15 22:00 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#797 [のの子]
っ!


「こっちだよ?」


いつの間にか俺の前に聡美が立っていて俺の手を握っていた。


「あ‥れ?俺‥」

「大丈夫?急に立ち止まっちゃうんだもん。」

周りにはまだ体育館に向かう生徒が何人かいる。

桃ちゃんも旬も俺の横からいなくなっていた。

「お〜い!早く来いよ!」

前の方を見つめると、旬達が立ち止まって待っている姿が見える。
.

⏰:09/08/15 22:09 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#798 [のの子]
 
あぁ、そっか‥

俺また考え込んじゃってたんだ。


「大丈夫‥?」

聡美が俺を見つめながら手にキュッと力を入れる。

「うん‥」


聡美の手の温かさから優しさが伝わってきて

ずっと繋いでいたい
そう思う。
.

⏰:09/08/15 22:21 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#799 [のの子]
 
そうだ‥

前もこんな風に助けてくれたんだ。


「竜二君っ行こう?」

聡美がニコッといながら俺の手を引っ張る。

ドクン



グイッ
「きゃっっ!」

「ごめん‥黙って少しだけこうさして?」
.

⏰:09/08/15 22:29 📱:SH903i 🆔:yQlp79AI


#800 [キノコのこ]
あげっエ
気になる気になるP

⏰:09/08/16 20:55 📱:W51SA 🆔:ve0EsBTs


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194