ピンクな気分。
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#701 [のの子]
おっ気付いた気付いた♪
どうぞ後はお二人で‥
「ちょっと嫌だ〜!聡美から目離さないでよっ。ただでさえちっさゃいんだからぁ!」
「ごめんっごめん。ってかどこに行っちゃったんだ?」
「もうっ!聡美ぃ〜?どこ行っちゃったのぉ?聡美ぃ〜?」
「二ノ宮さーん!」
‥‥‥二人共、恥ずかしいよ。
:09/07/14 19:06
:SH903i
:DB8l2yuM
#702 [える]
:09/07/14 22:10
:SH906i
:TygTjc/U
#703 [のの子]
私がいなくなった事で良い雰囲気になるはずじゃ‥
まさかの展開に慌てる私。
そして相変わらず私を探す二人。
どっどうしよう。このまま消えたら警察に行っちゃうかも‥
「ぉっお〜い。私ならこっちだよぉ。」
小走りで二人のもとに走っていく。
.
:09/07/14 22:48
:SH903i
:DB8l2yuM
#704 [あみちゃ]
:09/07/15 02:38
:SH905i
:zTBYatro
#705 [のの子]
「あっ!聡美どこ行ってたのよ〜!」
見事に作戦失敗。
桃にグチグチ怒られた私は、二人に挟まれて行動するように‥
♪〜♪〜♪
ん?
「ごめん、俺。」
フクが携帯を取り出して画面を見ると、あっと気まずそうな顔をする。
:09/07/15 15:48
:SH903i
:/xNQZJN6
#706 [のの子]
どうしたんだろ?
「ちょっとごめん。待ってて‥」
そう言うと携帯を握りしめてそそくさと行ってしまった。
「どうしたんだろね。」
「ん〜?どうせお姫様からのお電話でしょ?」
姫?
「鈴ちゃんから。」
.
:09/07/15 15:54
:SH903i
:/xNQZJN6
#707 [のの子]
桃が呆れた口調で言う。
なるほど‥って今っ!?
桃もいんのに〜。
「あのね‥あの子ムカつくけど、フクが大切にしてるなら私は何も言わないって決めたんだ。」
桃が遠くで電話をしてるフクを見つめ苦笑いする。
「この前は聡美の事も言われたからつい怒ったけど、本当は傷ついてる顔バレないよう必死だったんだよねぇ〜♪」
.
:09/07/15 20:27
:SH903i
:/xNQZJN6
#708 [のの子]
桃がそう言いながら笑う姿に私はまた切なくなる。
「フクの好きな人って‥鈴ちゃんなの?」
たぶんそうなのだろう。
前にも桃はフクに鈴ちゃんの事を好きなんじゃないか、と言った事があった。
「たぶん‥前にあの子と二人で帰ってるとこを見てから、気付いたんだ。『あぁフクはあの子が好きなんだ』って。」
.
:09/07/15 22:05
:SH903i
:/xNQZJN6
#709 [のの子]
「あんな顔見ても諦めらんないんだもんっ♪そんだけ好きっていう私の意地もあるし‥大丈夫だよぉ?」
ピースをしながら首をかしげてニコッと笑う桃。
あんな顔か‥
桃は二人が歩いてる姿をどんな気持ちで見つめてたのかな。
「私も‥桃の味方だよ?」
ピースをして笑うと、桃はキョトンとした顔をするとすぐ笑い出した。
.
:09/07/15 22:29
:SH903i
:/xNQZJN6
#710 [のの子]
前に桃が私を守るって言ってくれたみたいに私も桃の味方だよ。
ありがと、そう言って桃は優しく笑ってくれた。
そこにフクが戻って来た。
「ごめん、ちょっと用事できたから先帰ってもいいかな?」
だいたいの買い物は終わってたし、普通なら全然平気なんだけど...
「鈴ちゃん?」
.
:09/07/15 23:18
:SH903i
:/xNQZJN6
#711 [のの子]
フクの手にある携帯に目がいく。
「うん‥なんかあったっぽくてさ。ごめんね。」
申し訳なさそうに謝るフク。
「別に平気だよぉ♪いってらっしゃ〜い♪」
ニコニコ笑って手を振る桃。
そんなに笑っても桃だって心の中ではきっと寂しいんだろうな。
‥鈴ちゃん
「私が行ってもいいかな?」
:09/07/15 23:29
:SH903i
:/xNQZJN6
#712 [のの子]
「「えっ?」」
二人そろって目が点状態。
ははっ‥そうだよね。
「実はね、この前から鈴ちゃんとちゃんと話したいなって思ってて‥それに今回も彰君の事でなんかあったんでしょ?」
鈴ちゃんがフクを頼るんじゃたぶん彰君についてだろうな、なんてさっきから考えていた。
「ん、まぁそうなんだけど‥」
フクが困った顔をして桃を見ると、桃も驚いた顔で私を見つめる。
.
:09/07/16 11:22
:SH903i
:odfWYeds
#713 [のの子]
「別に喧嘩しに行くわけじゃないよ?ただね、色々聞きたい事も話したい事もあるの。だからお願いっ。」
フクに真剣な目で訴える。
「でもそんな急にっ‥それに鈴だって驚くだろうし。また今度じゃ
「フク、鈴ちゃんが大切な存在なのはわかってる。でもいつまでも鈴ちゃんとこんな風でいいの?」
鈴ちゃんから電話来た時、フク一瞬困った顔してた。
それは私達がいたからか、それとも鈴ちゃんに対してなのかはわからない。
でもそんな顔しないでほしい。
もしフクが本当に鈴ちゃんの事を好きでも、そうでなくても‥
フクだって大切な友達だもん。
.
:09/07/16 11:40
:SH903i
:odfWYeds
#714 [のの子]
友達には笑っていてほしいものでしょ?
「‥それはっ‥うん。俺もわかってた。」
それに鈴ちゃんとは本当に話がしたかった。
この前の事についても‥
フクはまだ困った顔をしていたけど、優しく笑って鈴ちゃんとの待ち合わせ場所を教えてくれた。
「何かあったら連絡して。」
「本当大丈夫なのぉ?」
「うんっ大丈夫。二人は買い物でも続けて。じゃ行ってきます!」
.
:09/07/16 11:47
:SH903i
:odfWYeds
#715 [のの子]
私は二人に手を振って急いで待ち合わせ場所に向かった。
――――――
「はぁ、行っちゃった〜‥本当に大丈夫かなぁ?」
「どうだろ?でも俺は助けられたかな。」
桃が首をかしげフクを見つめる。
「助けられたって何〜?」
「鈴のためにもこのままじゃダメだって思ってたんだ。でも突き放せないし‥俺も悩んでたって事。」
.
:09/07/16 11:53
:SH903i
:odfWYeds
#716 [のの子]
「っとか言ってあの子の事好きなくせに‥」
桃が憎まれ口をたたくと
「は?だぁかぁら、鈴はそういうんじゃないって〜。俺好きな子いるし。」
フクがポンポンと桃の頭を撫でる。
「うそぉ。信じなぁいっ。」
桃がフンッと顔を膨らませるとフクが笑う。
「本当だって。 だって鈴は‥‥ 」
.
:09/07/16 12:06
:SH903i
:odfWYeds
#717 [のの子]
――――――
こっここ‥だよね?
買い物していた所からそんな遠くない公園が鈴ちゃんとの待ち合わせ場所。
初めて来たその公園は私ん家の近くの公園より少し小さくて遊具もブランコぐらいしかなかった。
人もいないから鈴ちゃんをすぐに見つけられた。
キーッ キーッ
ブランコに座って俯く鈴ちゃんに近づく。
.
:09/07/16 16:26
:SH903i
:odfWYeds
#718 [のの子]
「鈴ち
「っ!直‥人‥‥」
鈴ちゃんが顔をあげると目が赤くて、泣いていたのがすぐにわかった。
それにしても‥
そんなあからさまに嫌そうな顔しないでぇ〜!
「なんですか?私直人と待ち合わせしてるんですけど。」
「あっあのねフクなんだけど‥来ないよ?」
「えっ?」
嫌そうにしていた顔が不安げな顔つきに変わる。
.
:09/07/16 16:41
:SH903i
:odfWYeds
#719 [のの子]
「私が代わりに来たの。」
「‥‥なんで?私は直人を呼んだのにっ!直人じゃなきゃダメなのに‥」
また涙をこぼす鈴ちゃん。
「私が頼んだの。鈴ちゃんと話がしたいって。」
鈴ちゃんからの返答はない。
私も鈴ちゃんの隣にあるブランコに座る。
「また彰君の事?」
.
:09/07/16 16:48
:SH903i
:odfWYeds
#720 [のの子]
「‥グスッ‥‥ッ‥」
またしても返答なし。
困ったなぁ。
「彰君て無口だと思ってたんだけど、最近たくさん話してくれるようになって‥そしたら私彰君の事知らないなぁ〜なんて思ったんだ。」
とりあえず何か話そうと何故か彰君の話題をする私。
隣には相変わらず俯く鈴ちゃん。
:09/07/16 16:53
:SH903i
:odfWYeds
#721 [のの子]
「って竜二君の事も全然わかってないんだけど‥確か鈴ちゃんて後輩なんだよね?昔の二人ってどんなだった?」
「‥‥‥‥‥‥」
会話をしようと質問をなげかけるけどこれまた反応なし。
もう泣いてるのかさえわからない。
「えっと〜‥じゃぁフクとはいつ出会ったの?」
「‥‥‥‥」
.
:09/07/16 16:57
:SH903i
:odfWYeds
#722 [のの子]
返答なし、か。
「‥鈴ちゃん、私の事嫌い?」
「‥‥うざいです。」
返答あり。
小さな返答だったけど私の心にグサッとささるお言葉。
うっうざいって‥
「そう‥」
私まで俯き始める。
こんなはっきり言われるとなんも言えない。
.
:09/07/16 17:02
:SH903i
:odfWYeds
#723 [のの子]
とうとう私まで黙りこんでしまう。
どうしよ‥
キーッ キーッ
ブランコの揺れる音だけが響く。
「‥‥‥彰君と出会ったのは私が中2の時で、高校生に絡まれてるの私を助けてくれたんです。」
俯いたまま鈴ちゃんが話し出す。
「私はあの時の彰君を今もはっきり覚えてます。かっこよくて優しくて‥まるで漫画の中のヒーローとヒロインみたいだって思ったくらい。」.
:09/07/16 17:08
:SH903i
:odfWYeds
#724 [のの子]
ははっと鈴ちゃんが笑う。
私はまだ明るい空を見上げてその話を黙って聞く。
「それからずっと憧れてて‥ひょんな事から同じ中学って事知って運命だと思った。この人しかいないって‥今思えば笑っちゃう。単純だなぁって。」
そんな事ないよ。
私は心の中で呟く。
「もちろんすぐお礼を言いに彰君のとこに走った。そしたら‥」
.
:09/07/16 19:18
:SH903i
:odfWYeds
#725 [のの子]
鈴ちゃんが顔をあげると私を見つめる。
「そしたら‥私のヒーローはいなくなってたんですよ。」
「いなくなってた?」
「そう、変わっちゃってたんです。」
前を向き遠くを見つめる鈴ちゃんの横顔は、その時の事を思い出してるよう。
.
:09/07/16 19:23
:SH903i
:odfWYeds
#726 [のの子]
「私を助けてくれた彼は、喧嘩ばっかして先生もお手上げ状態で知らんぷり。色んな噂はたつしで他の生徒は恐がって彼を白い目で見つめてました。‥今の方がまだ大人しくなったんですよ?」
彰君‥前の方がすごかったんだ。
でも想像できそうで、できなかった。
私は苦笑いをする。
「そんな彼を見て、私は‥‥私は‥‥‥っ」
言葉がつまる。
.
:09/07/16 22:39
:SH903i
:odfWYeds
#727 [のの子]
「ショックだったの?」
言葉につまる鈴ちゃんに私は優しく問い掛ける。
でも鈴ちゃんは首を左右に振る。
?
「喜んだんです。今度は私がっ‥私が助けてあげようって‥」
鈴ちゃんはブランコの鎖をギュッと握るとまた俯き涙をこぼす。
:09/07/16 22:44
:SH903i
:odfWYeds
#728 [のの子]
私も俯く。
変わってしまった彰君を見て喜ぶのは‥それは決して良い事ではないから。
「調度‥その頃の私は親の離婚とか色々重なって、孤立していく彰君を自分自身と重ねて見てたんです。だから私しか彼を助けられないって‥」
孤立‥
鈴ちゃんもだけど彰君の過去は、楽しい思い出だけじゃないのがわかってきた。
.
:09/07/17 13:49
:SH903i
:oYPSMfGo
#729 [のの子]
「それからずーっと彰君にくっついてきたんです。今は受け入れてくれないけどいつかきっと受け入れてくれるって‥」
「‥そうだったんだね。」
鈴ちゃんが立ち上がる。
「でももう終わりっ!彰君にはっきり言われちゃったし‥もう私の描くヒーローはいないって。図星なんですよね、私彰君の事好きって言いながら‥」
振り返って私を見つめる鈴ちゃんは寂しげな顔で笑った。
「あの時助けてくれた彰君だけしか見てなかったんですよ。」
.
:09/07/17 13:56
:SH903i
:oYPSMfGo
#730 [のの子]
竜二君と出会ってから
私はたくさんの事を知って
教えてもらった。
恋する気持ちや
両想いになれる幸せ
愛を感じる言葉
でもうまくいかない恋や
言葉にしないで思い続ける恋の切なさも知った。
.
:09/07/17 14:26
:SH903i
:oYPSMfGo
#731 [のの子]
恋ってこんなに
楽しくて
幸せで
切なくて
そして今、また哀しい恋を知った。
―――ポロッ
「‥なんで先輩が泣くんですか?」
私の目から涙が流れ出す。
.
:09/07/17 20:16
:SH903i
:oYPSMfGo
#732 [のの子]
「ぇっ?‥うっうわ!ごっごめんね。なんか勝手に涙がでてきて‥」
慌てて涙をふく私を見て鈴ちゃんが困った顔で笑う。
「先輩が泣いたら私泣けないんですけど。」
前なら冷たく感じた言葉も、何故だか今はどこか優しさを感じる。
「一緒に泣けばいいのに。」
「えっ?」
.
:09/07/17 20:22
:SH903i
:oYPSMfGo
#733 [我輩は匿名である]
:09/07/18 14:58
:SH904i
:BY0kj2oc
#734 [のの子]
鈴ちゃんがキョトンとする。
「だっだってほらっ!一人で泣くより、誰か一緒にいて泣いてくれるならそっちの方が良くないかなぁって‥そしたら涙も辛さも半分ですむ気がしない?って単純な私の考えなんだけど‥」
私は苦笑いを浮かべる
「‥今更そんな事言われても泣けないんですけど。」
鈴ちゃんが呆れたように言う。
うっ‥確かに。
.
:09/07/18 19:53
:SH903i
:w42cVecU
#735 [あかね]
:09/07/19 10:21
:INFOBAR2
:JrvBqMxc
#736 [のの子]
さっきまでの涙も慌てて引っ込む。
「はぁ‥ってかなんでこんな話先輩にしてるんだろ。話すつもりなかったのに。」
鈴ちゃんがまたブランコに座る。
キーッ キーッ
静かな公園にブランコの音が響く。
.
:09/07/19 13:08
:SH903i
:MSrlfDlc
#737 [のの子]
「‥‥彰君の事だけど、これからどうするの?」
「さぁ、私にもわかりません。」
鈴ちゃんがブランコを揺らす。
「好きって気持ちは変わらないけど、その好きが間違ってたって気付いたら‥もうどうすればいいかなんてわからないですよ。」
もし、私の竜二君への気持ちも間違ってるなんて言われたら‥
そう考えると、鈴ちゃんの気持ちもわからなくない。.
:09/07/20 12:17
:SH903i
:40a6LhxA
#738 [我輩は匿名である]
あげますっ
楽しみにしてますx
:09/07/22 20:25
:W51SA
:jLY68GG.
#739 [のの子]
「結局一人ぼっちか〜‥」
鈴ちゃんがははっと笑う。
「私、親が離婚する時父親に引き取られたんですけど、すぐ再婚なんかして‥それからずっと居場所なくって。だから彰君の隣を居場所にしようって思ってたんですよね。守ってもらおうって‥本当私ってガキ。」
どこか冷たく話す姿から鈴ちゃんは辛い経験ばかりしてきたんだろう、そんな事を考える。
.
:09/07/23 19:30
:SH903i
:hKGcqE5.
#740 [のの子]
「でも彰君からも直人からも卒業しなきゃガキのまんまだぁ。」
‥直人‥フクッ!!
「ってて、っていうか鈴ちゃん!彰君好きならフクにあんな抱き着いたりしちゃダメだと思う‥よ?」
桃やフクの顔が頭に浮かぶ。
「えっなんでですか?」
さっきとは違って鋭い目つきで睨んでくる。
「だって‥それは‥ほらっ誤解!誤解されちゃうよ?」
私は小さくなりながら鈴ちゃんに納得してもらおうと頑張る。
桃のためにもっ!ねっ!
.
:09/07/24 22:19
:SH903i
:tBXkbpCA
#741 [のの子]
「誤解って‥あぁ、先輩知らないんですか?」
鈴ちゃんがクスクス笑い出す。
「えっ‥何を?」
訳がわからない私はなんだか恥ずかしいのをごまかすようにムスッとする。
「ってきり直人から聞いたかと思いました。」
フクから?一体何を?
「私達、血繋がった兄妹なんですよ。」
.
:09/07/24 22:24
:SH903i
:tBXkbpCA
#742 [のの子]
兄妹って‥
「え゙ぇっっ!!!!」
静かな公園に私の声が響き渡った。
「驚きすぎですって。」
鈴ちゃんが呆れたように笑う。
「だって、えぇっ?兄妹なんて‥」
「直人は母についていったんですよ。だから名字も違うんです。」
冷静に話す鈴ちゃんからからかっているようには見えない。
「本当‥なんだ。」
.
:09/07/24 22:31
:SH903i
:tBXkbpCA
#743 [のの子]
じゃ今までの事は‥
男女の愛でなく兄妹愛っ!?
大切な存在=妹だから?
なら心配する必要ないじゃんっ!
早くそう言ってよ、フク〜。
はぁっと力が抜けたようにため息をつく。
「直人みたく優しくなくてすみませんね。似てないんですよ、私達。顔も性格もっ。」
鈴ちゃんがふんっと膨れっ面で私を睨む。
.
:09/07/24 22:38
:SH903i
:tBXkbpCA
#744 [のの子]
「ぇっ違う違うっ。違う事で力抜けちゃって‥それにそんな事ないよ?困った顔似てたよ。」
言われてみればふっとした瞬間の表情が似ている。
「困った顔って‥嬉しくないです。」
そういいながら笑う鈴ちゃんの横顔は、フクが照れて笑う時にそっくりだった。
.
:09/07/24 22:45
:SH903i
:tBXkbpCA
#745 [(`・・)ノ]
:09/07/25 08:38
:SH706i
:xecZWpEg
#746 [のの子]
「でも本当直人からも卒業しなきゃ‥私お邪魔虫みたいだしっ。」
「お邪魔虫?」
「先輩の友達、直人の事好きなんでしょう?」
ギクッ!
「だから先輩私と直人の関係がなんなのか心配してたんですよね?わかりやすい人。」
ニヤッと笑う鈴ちゃんから私は目をそらす。
「どっどうだろーねー。」.
:09/07/26 10:39
:SH903i
:9eIFASOY
#747 [我輩は匿名である]
あげっ
:09/07/28 00:00
:W51SA
:umXu9mOI
#748 [のの子]
『女の勘はするどい』
そんな言葉が頭に浮かんだ。
兄妹だからって鈴ちゃんにバレたら桃も良い気分じゃないはず‥
「っててか!あぁ〜フクッ!フクは小さい頃とかどんなお兄ちゃんだったの?」
慌てて他の話に変える。
「直人はご存知の通り、優しいお兄ちゃんですよ。」
.
:09/08/02 01:12
:SH903i
:47L6FwVU
#749 [のの子]
「うん、そんな感じするよね。」
にっこり笑うフクの顔を思い出して二人してクスッと笑う。
「直人はいつも私の味方をしてくれるんです。小学生の時私が女子に虐められた時とか―――――‥‥」
自慢の兄との思い出話をする鈴ちゃんは、ずっと優しく笑っていた。
つられて私も笑うと、さっきまでの重い空気はどこかへ行ってしまったよう‥
哀しい恋をしている彼女もただの女の子なのだ。
.
:09/08/02 01:21
:SH903i
:47L6FwVU
#750 [のの子]
――――――
「そしたら直人ってば私の事引っ張って走り出して
♪〜♪〜♪
っ!
「あっごめんね。」
私の携帯が鳴った事で鈴ちゃんの昔話が止まる。
携帯を見ると電話だった。
あっ竜二君だ‥
「どうぞ。」
:09/08/02 19:43
:SH903i
:47L6FwVU
#751 [ぽ]
:09/08/02 22:58
:SH02A
:C4ZTr/WM
#752 [のの子]
出るか迷っている私の気持ちを察したのか、鈴ちゃんがさらっと言う。
「あっうん、ありがとう。」
ピッ
「もしもし?」
「急にごめんっ。あのさ、1日って空いてる?大きい花火大会あるらしいんだけど、どうかなぁって‥」
「本当にっ?1日なら空いてるから大丈夫っ。」
「そっか。じゃ空けといて。あと、二人だけでだからね?」
ドキッ
「‥了解です。」
.
:09/08/03 09:11
:SH903i
:syN70mZ.
#753 [のの子]
ほんのり赤くなる。
「よしっ。あっまだ桃ちゃんと一緒?急に電話ごめん。」
「あー‥大丈夫っ。」
今は鈴ちゃんといる事を言っていいのかわからず一人苦笑いする。
するとスッと鈴ちゃんが立ち上がったと思うと、公園の出口に向かって歩き出した。
えっ?
「あっちょっちょっと待って。」
「えっ?聡美どうしたの?」
いやっ竜二君でなくっ!
.
:09/08/03 09:16
:SH903i
:syN70mZ.
#754 [のの子]
私も慌ててブランコから立ち上がると、鈴ちゃんが振り返る。
「私帰ります。なんか長々話してすみませんでした。私の問題なのに‥じゃまた。」
またって‥えぇっ?!急になんでぇーっ?
「おーいっ聡美?」
状況を知らない竜二君は相変わらず私を呼ぶ。
竜二君に返事をしようとすれば鈴ちゃんは歩いていっちゃうし‥
あーっもうっ!!
.
:09/08/03 17:46
:SH903i
:syN70mZ.
#755 [のの子]
「かっ過去はっ‥起きた事は絶対消す事はできないんですっ!!」
私は携帯を握りしめながら鈴ちゃんの背中に向かって声をあげた。
「えっちょっと急になんですか?」
ビクッとしながら鈴ちゃんが振り返る。
「いやっだから‥だからねっ!起きてしまった事は変えられないけど、これから起こる事は選べるわけで‥」
上手くは言えないけど、伝わってほしい。
「彰君とさよならじゃなくて、一人になるんじゃなくて‥だから、だから一緒にキャンプに行こうっ!」
「えっキャンプ?」」
「そうっキャンプ♪」
鈴ちゃんの驚きの顔とは逆に私はスッキリとした顔で笑う。
「おーい‥何これぇ?」
電話から竜二君の声が小さく虚しく漏れているのにも気付かずに‥‥
.
:09/08/04 01:24
:SH903i
:buklFvXk
#756 [のの子]
――――――
「えっ鈴も?」
「うん、みんな鈴ちゃん知ってるしダメかなぁ?」
「俺は別にいいけど‥」
「俺もいいよー♪」
次の日、みんなを集めて鈴ちゃんもキャンプにいっていいか聞いてみた。
フクと博也君はあっさりOKしてくれた。
「ん〜‥私もいいよぉ。」
複雑そうに桃も納得した。
.
:09/08/04 14:01
:SH903i
:buklFvXk
#757 [のの子]
残るは旬君と彰君と‥
竜二君。
この三人は明らか納得いかない顔をしている。
「旬君も、嫌だ?」
「‥鈴ちゃんはいいよ。そこはいいんだけどさ〜‥」
「人数多い方がキャンプもっと楽しくなるよ?」
グッ
ムスッとしてた旬君が私の肩をギュッと掴む。
え゙っ!
「キャンプじゃなくてバーベキューだからっ聡美ちゃんっ!!そこ間違えちゃダメっしょ!」
.
:09/08/04 14:08
:SH903i
:buklFvXk
#758 [我輩は匿名である]
:09/08/04 16:19
:SH903i
:jrhuPr.w
#759 [のの子]
「そっちかいっ!」
「何それ〜‥」
「うわぁ〜どっちでもいい〜!」
皆のブーイングの中、私の肩をガッチリ掴んで離さない旬君の目は真剣で
「はっはい‥」
そんな姿に圧されて私は返事をした。
よしっと言って旬君は爽やかに笑った。
旬君も謎だ〜‥
解放された私はふぅっと息を吐く。
.
:09/08/06 00:16
:SH903i
:6uIPhthM
#760 [にゃん]
:09/08/07 21:44
:P701iD
:HuR6DUHA
#761 [のの子]
とりあえず旬君は大丈夫そうだし、あとは〜‥
残る二人を見つめる。
手ごわい二人が残っちゃったなぁ。
ムスッとしたまま話さない二人に自然と皆も黙る。
し〜〜〜〜〜〜ん
.
:09/08/11 11:27
:SH903i
:TfzW5ejM
#762 [のの子]
きっ気まずい‥彰君はともかく竜二君まで黙っちゃうと困るよぉ!
いつもなら竜二君許してくれるのになぁ。
竜二君を見ると
ビクッ!!
にっ睨んでる〜‥
竜二君は彰君を横目で睨んでいた。
一方の彰君はそんなの無視して黙ったまま。
これは私がどうこうしても、二人の間に何かある気がするんですけどぉ‥
「ったく〜‥俺は彰がいいなら別にいいよっ。もうお前が決めろバカッ!」
.
:09/08/11 11:36
:SH903i
:TfzW5ejM
#763 [のの子]
「‥‥‥‥ずりぃ。」
彰君が呟く。
ムスッとしながら竜二君が頭をクシャクシャッとかく。
「うるさい。さっさと決めろよ。」
そう言いながら私の所に来た竜二君はため息をつきながら私の肩に顔をうめる。
「聡美のバカ〜。問題児増やしやがってぇ‥」
私にだけ聞こえるような小さな声で竜二君が呟く。
ごっごめんなさ〜いっ。
私ははははっと苦笑いするしかできなかった。
.
:09/08/11 11:45
:SH903i
:TfzW5ejM
#764 [のの子]
すると彰君とバチッと目が合う。
彰君はムスーッとしたまま私を見つめていた。
えっ?
なんか‥怒ってる〜!!
「‥‥‥わかった。」
「えっ?」
「鈴、来てもいいよ。」
彰君が急にニコッと笑う。
「ほんとっ
「そのかわりっ!!」
.
:09/08/11 18:25
:SH903i
:TfzW5ejM
#765 [のの子]
‥そのかわり?
ドクンッ
その時一瞬で私は笑顔のままかたまる。
あっ‥この笑顔‥
私の目に移ったのは、妖しい笑顔だったから。
竜二君が見せる妖しい笑顔とは違う、何かが私の胸を鳴らした。
.
:09/08/11 18:35
:SH903i
:TfzW5ejM
#766 [あ-ちゃん]
めっちゃたのしいですっ∩^ω^∩
きょうでぜんぶよんぢゃいましたっ*.
これからもゆっくりがんばってくださいね(▽`)
:09/08/11 21:03
:W52SH
:9oa1lzn6
#767 [のの子]
「そのかわりって?」
竜二君の声にハッとすると慌てて彰君から目を離す。
なっ何してんのよっ私〜!
「もし、鈴と何かあっても俺は責任を負わないつもりだから。」
「その何かを起こしてほしくないって皆思ってんすけどねぇ。」
博也君が笑う。
.
:09/08/11 23:38
:SH903i
:TfzW5ejM
#768 [のの子]
「あと聡美‥」
ビクッ
「なに?」
私じゃなくて竜二君が返事をした。
でも彰君が私を見つめているのがわかって、私は竜二君の影に隠れる。
なっなんだろ‥なんか恐いよぉ〜。
「お前俺の言う事聞け。」
「へ?」
.
:09/08/12 00:23
:SH903i
:IE0bJFps
#769 [のの子]
にゃんさん
あーちゃんさん
応援ありがとうございます


更に頑張れそうです

どうかこれからもよろしくですっ


.
:09/08/12 00:26
:SH903i
:IE0bJFps
#770 [のの子]
自分の耳を疑って竜二君の影から顔を出して彰君を見つめる。
でも彰君は私を見下すように笑う。
例えて言うなら
うん、悪魔みたい。
「バーベキューの日まで俺の言う事聞くならいいよ。嫌なら俺行かねぇ。」
「なっなんでぇ!それずるいよぉっ!」
私が困った顔をすると彰君はクスクス笑う。
‥きっと私の事からかってんだぁ〜。
.
:09/08/12 22:04
:SH903i
:IE0bJFps
#771 [のの子]
「からかってんの?」
竜二君が眉間にシワを寄せながら低い声で言う。
向かい合うように立つ二人は、前に三人で登校した朝みたくピリピリとした空気が流れた。
「そうだよっ彰。竜二の前でそれはダメでしょ!笑えないってぇ〜。」
旬君がフォローするように二人の間に入る。
「マジなんだけど?」
ピクッ
彰君の一言に皆が固まった気がした。
.
:09/08/12 22:15
:SH903i
:IE0bJFps
#772 [のの子]
マジって‥本気って事?
「うっわ〜マジかよ‥彰君最高だわ♪」
何が最高で何が面白いのかわからないけど、博也君が笑い出す。
「博也、今笑う所じゃないから。」
フクが博也君に冷たく言うと博也君はだって、と言いながらクスクス笑った。
桃もア然として困ったようにフクのシャツの袖を掴んでいる。
この時、私が感じている以上にその場の空気は重く冷たい事に後々私は気付く。
.
:09/08/12 22:27
:SH903i
:IE0bJFps
#773 [のの子]
「別に変な気持ちないし、ただパシリに使うだけだし良くね?」
「っ! パッパシリなんて私嫌だもんっ!」
「じゃバーベキューどうすんの?」
うっ‥
旬君が困ったように竜二君の顔を伺う。
私は竜二君の影に隠れていたけど、さすがに気になって顔を覗き込む。
?
竜二君はすごい怒ってる顔をしていたけど、その目はなんだか困っているような複雑そうに感じた。
.
:09/08/12 22:37
:SH903i
:IE0bJFps
#774 [のの子]
「りゅう
「ふざけんなっ‥マジ笑えないわ。パシリだろうとなんだろうと言う事なんて聞かねぇからっ。」
竜二君は彰君を睨みながら私の手をギュッと握った。
「‥ってかお前に言ってんじゃねぇし。聡美に言ってんだよっ。」
彰君と目が合う。
「聡美、お前が決めろ。」
.
:09/08/12 22:50
:SH903i
:IE0bJFps
#775 [かぉるん゚☆]
:09/08/13 01:00
:920P
:BF.3/jhU
#776 [のの子]
「ぇっ‥‥」
「もとはといえばお前が言い出したんだし、どうすんのかお前が決めろっ。」
「っ!ぅわっ‥」
急に手首を掴まれグイッと彰君の目の前まで引っ張られた。
「ほら、どうすんの?」
彰君は私を見つめながら笑う。
「どっどうするって‥!そんな言う事なんて‥私‥」.
:09/08/13 10:55
:SH903i
:oYKkITP6
#777 [のの子]
鈴ちゃんの顔が浮かぶ。
どうしよう‥
きっと彰君はからかってるだけなんだろうけど‥
でも、竜二君は本当に嫌がってるし‥
ってかみんな複雑そうな顔してるしこんなんなってなんか申し訳ない。
「聡美?どうす‥‥‥」
俯く私の頭をコツンと叩きながら彰君が顔を覗き込む。
.
:09/08/13 11:04
:SH903i
:oYKkITP6
#778 [のの子]
ポロ ポロッポロ
「はっ?ちょっ泣いてんのっ?」
ビックリしたのか彰君が私から一歩離れる。
「さっ聡美ちゃん大丈夫?」
「二ノ宮さん‥」
「さとみぃ〜。」
旬君達も驚いて私の周りに集まってきた。
「ッ‥皆で仲良くっ‥したかっただけなのに‥クッ‥彰君のバカ〜!」
それだけ言うと私は彰君をポカポカと叩く。
だってもう頭の中グチャグチャになっちゃったんだもん。
.
:09/08/13 11:12
:SH903i
:oYKkITP6
#779 [のの子]
「っうわっやめろって。」
彰君が困ったように私の肩を掴む。
「彰君のわからずやぁ。バカバカ〜!」
でも私は相変わらず彰君を叩く。
グイッ
っ!?
急にシャツの首ねっこを引っ張られ彰君から引き離された。
「聡美、落ち着いて。ね?」
竜二君が後ろから抱きしめるように優しく私の涙を拭う。
.
:09/08/13 21:50
:SH903i
:oYKkITP6
#780 [のの子]
ドキッ
ニコッと笑う竜二君に私は更に涙ぐむ。
グスッ‥なんだかいつも虐めてくる竜二君が今なら天使に見える。
「俺は大丈夫だよ。誰かさんのためなんだもんね。」
‥うん、そう。このままじゃダメだと思うから‥
だから少しでも変えたいって思ったの。
鈴ちゃんもそうだけど、
彰君のためにもって思ってんのに‥
『言う事聞け』なんてぇ!
「でもっ竜二く‥ンッ‥彰君がっ
バシッ!!
.
:09/08/13 22:02
:SH903i
:oYKkITP6
#781 [のの子]
「あっ‥」
「イタッ‥!」
竜二君の方を向きながら彰君を指さそうと手を大きく振り出すと、鈍い音と同時に手に痛みが走った。
「きゃっ!」
「「彰っ!!」」
「わおっ!♪」
竜二君の驚いた顔と後からすぐ聞こえてきた桃とフク達の声に慌てて振り返ると‥‥‥
「チッ‥いってぇな‥‥」
サァーーーッ
一気に血の気が引くのを感じる。
.
:09/08/13 22:15
:SH903i
:oYKkITP6
#782 [のの子]
だって振り返ったら彰君が右頬に手を当てながら私を睨んでるんだもんっ。
どうやら私が振り出した手が彰君の頬にクリーンヒットしたらしい‥
ってか彰君ちょー恐いっ!
「あっごっごめん‥なさい。」
やっと搾り出した声は自分でもわかるぐらい震えた声だった。
.
:09/08/13 22:25
:SH903i
:oYKkITP6
#783 [のの子]
「‥いい度胸してんじゃねぇかよ‥なぁ?」
「あのっわざとじゃっ‥」
ガシッ
ひぃっ!!
彰君が私の手を掴む。
「ぜってぇ言う事聞いてもらうからなっ!」
彰君の睨みのある顔を目の前にして嫌だなんて言えるわけない。
「はい‥‥‥‥」
これから私どうなっちゃうのぉお?!
.
:09/08/14 10:58
:SH903i
:N6OAfMqE
#784 [ハナ]
続き気になる

主さん頑張って

:09/08/14 16:00
:SO903iTV
:R2KqFA4w
#785 [のの子]
かぉるん゚☆さん
ハナさん
ありがとうございますっ

応援してくれると本当嬉しくて頑張っちゃいますよっ


笑
読んでくださってる皆さん
『続き』←を最近やってしまって申し訳ないです

今後とも気をつけますのでどうぞよろしくです


.
:09/08/14 16:21
:SH903i
:N6OAfMqE
#786 [のの子]
竜二Side
彰と聡美のやり取りを見つめるしかできない俺はただ二人を見つめていた。
「体育館に移動しろだってぇ。」
クラスの誰かがそう呼び掛けると、ざわざわしながら皆動き出す。
なんだかんだまだ朝礼後で終業式はこれからだ。
でも色々ありすぎてなんか疲れたな‥
「‥とりあえず、行く?」
「あぁ。」
旬の一言に俺達も歩きだす。
.
:09/08/14 16:28
:SH903i
:N6OAfMqE
#787 [のの子]
相変わらず彰は聡美の手首を握ったまま歩く。
はぁ‥
「おもいっきし殴りやがって‥」
「殴ったんじゃなくてぶつかったの!事故ですぅ!」
「はぁっ?よくそんな事言えんなっ!」
「っていうか手っ!離して〜。」
そんな二人のやり取りに俺は目を伏せる。
「竜二君、大丈夫ぅ?」
.
:09/08/14 16:34
:SH903i
:N6OAfMqE
#788 [のの子]
いつの間にか桃ちゃんが俺の横にいた。
「ん?大丈夫。」
桃ちゃんは聡美を見つめながらため息をつく。
「聡美って本当鈍感‥鈍感すぎて恐いよねぇ?」
「ははっ確かにね。」
「でも、いい子‥なんだよね。」
「うん‥」
二人でクスクス笑う。
なんでか聡美は憎めないんだよね、本当に‥
.
:09/08/14 21:40
:SH903i
:N6OAfMqE
#789 [のの子]
「でも本当いいの?‥彰のやつ。」
旬が気まずそうに話に入ってきた。
「彰自身どう思ってんのかわかんないけどさ、さっきのでなんとなく皆気付いたぞ?聡美ちゃんは特別だって。」
特別か‥俺は前から気付いてたけどね。
「いいんだよ、これで‥」
前を歩く聡美を見つめる。
.
:09/08/14 21:48
:SH903i
:N6OAfMqE
#790 [のの子]
フクと博也も加わってふざけ合いながら歩いている。
「聡美ってさ、なんかすごいんだよね‥聡美の何気ない言葉とか行動に時々驚かされるけど、すごい助けられたりもするんだ。」
今回の事は正直いい気分ではないけど、聡美が力を貸したいならそうさせてあげるべきなんだろう。
鈴のためにも
彰のためにも‥
きっと聡美にしかできない事なんだろうし、もうそういう運命に動き出しているんだ。
.
:09/08/14 21:56
:SH903i
:N6OAfMqE
#791 [のの子]
それに
「俺も助けられたから‥それをやめさせるなんてできないって思ったんだ‥」
「竜二が?」
「確かに聡美って独特の癒し系だよねぇ♪きっと気付かないうちに皆癒されてるんだよねぇ♪」
桃ちゃんが優しく笑う。
.
:09/08/14 22:07
:SH903i
:N6OAfMqE
#792 [ハナ]
続きが多いのは気にしませんよ

そんなの気にならないくらい面白いので(笑)
:09/08/14 22:09
:SO903iTV
:R2KqFA4w
#793 [のの子]
ハナさん
ありがとうございます


笑
これからも頑張るんで良かったら感想板にも来て下さいねっ



.
:09/08/15 00:58
:SH903i
:yQlp79AI
#794 [のの子]
「なんだよ二人とも‥まぁ確かに聡美ちゃんは癒し系だな。」
旬もつられて笑う。
でも彰を助けるって事は〔あの事〕に触れる事になる。というか、触れなければいけない。
そう思うとこれからどうなるのか恐くも思う。
それでも‥聡美が彰を助けたいならそれが正しいんだろう。
.
:09/08/15 19:04
:SH903i
:yQlp79AI
#795 [のの子]
俺はいつも間違ってから気付く。
だから、聡美の気持ちを
俺なんが止めたらダメなんだ。
『聡美、お前が決めろ』
彰の言う通り
俺じゃなくて、彼女が決めるべきなんだ
でも
そしたら
俺は
.
:09/08/15 21:55
:SH903i
:yQlp79AI
#796 [のの子]
俺の目に聡美が写ると、周りの音が聞こえなくなっていく。
彼女は 俺を
必要として
求めてくれるだろうか?
あぁまた
俺は闇に堕ちて
「竜二君っ!」
.
:09/08/15 22:00
:SH903i
:yQlp79AI
#797 [のの子]
っ!
「こっちだよ?」
いつの間にか俺の前に聡美が立っていて俺の手を握っていた。
「あ‥れ?俺‥」
「大丈夫?急に立ち止まっちゃうんだもん。」
周りにはまだ体育館に向かう生徒が何人かいる。
桃ちゃんも旬も俺の横からいなくなっていた。
「お〜い!早く来いよ!」
前の方を見つめると、旬達が立ち止まって待っている姿が見える。
.
:09/08/15 22:09
:SH903i
:yQlp79AI
#798 [のの子]
あぁ、そっか‥
俺また考え込んじゃってたんだ。
「大丈夫‥?」
聡美が俺を見つめながら手にキュッと力を入れる。
「うん‥」
聡美の手の温かさから優しさが伝わってきて
ずっと繋いでいたい
そう思う。
.
:09/08/15 22:21
:SH903i
:yQlp79AI
#799 [のの子]
そうだ‥
前もこんな風に助けてくれたんだ。
「竜二君っ行こう?」
聡美がニコッといながら俺の手を引っ張る。
ドクン
グイッ
「きゃっっ!」
「ごめん‥黙って少しだけこうさして?」
.
:09/08/15 22:29
:SH903i
:yQlp79AI
#800 [キノコのこ]
あげっエ
気になる気になるP
:09/08/16 20:55
:W51SA
:ve0EsBTs
#801 [我輩は匿名である]
更新楽しみにしてます

:09/08/17 23:54
:SH906i
:tEsejeLs
#802 [のの子]
俺は聡美を抱きしめた。
「えっちょっ竜二君っ?みみみ皆いるよ?」
顔を赤くしながら俺から離れようとする聡美を俺はまた捕まえる。
「いいからっ‥」
「でっでも‥‥‥」
さっきよりもギュッと力を入れるとやっと聡美は静かになった。
小さな聡美は俺の腕の中にすっぽり収まって、微かにシャンプーの香りをする。
あの時も
今も
「ごめん。ありがとう‥」.
:09/08/18 11:08
:SH903i
:1jfvnS1M
#803 [のの子]
それしか言えなかった。
もっと伝えたい言葉はあるはずなのに、今はこれしか言えない。
「ごめんっ‥」
ギュッと力が入る。
「竜二くっ‥苦しい〜‥!!」
聡美が暴れ始めたからゆっくり力を抜くとバッと聡美が離れた。
「ふはぁ〜っ‥くっ苦しいよぉ。力入れすぎ〜。」
聡美がヘナッと笑う。
.
:09/08/18 16:31
:SH903i
:1jfvnS1M
#804 [*紫陽花*]
このお話大好きっ∩^ω^∩

:09/08/19 15:07
:N02A
:AwXrpyU6
#805 [のの子]
そんな姿を見て俺も力が抜けるように笑う。
「つい力入っちゃった。ごめんね?」
聡美の乱れた髪を撫でる。
「うん、大丈夫っ。」
ほっぺを赤くしながら彼女が俺のシャツを掴んだ。
‥?
「‥私こそありがとう。いつもありがとう。」
.
:09/08/20 00:18
:SH903i
:rJvmms0s
#806 [のの子]
ドキッ
「いつも、助けてくれてありがとう‥」
耳まで赤くしながら恥ずかしそうに俯いてる彼女を俺はただ見つめた。
『ありがとう』
まさか言われると思っていなかったから
なんて返せばいいかわからなくて‥
ただ
ただ嬉しかった。
俺の存在が見えて、君を助けてあげられてた事に
嬉しくて言葉にできなかった。
.
:09/08/20 00:25
:SH903i
:rJvmms0s
#807 [のの子]
「おいっ!いい加減にしろよ、バカップル。」
っ!!
今度は彰が俺達の目の前に立っていた。
「うわぁっごごめんっ。」
聡美が一人慌てる中、彰は俺を見つめると
「わざわざ俺が呼びにきてやったけど‥お邪魔だったか?」
フンッと笑う。
こいつ‥
「あぁ、かなりのお邪魔虫だね。いい迷惑だわ。」
俺も負けずとニコッと笑う。
.
:09/08/20 01:16
:SH903i
:rJvmms0s
#808 [のの子]
彰Side
「あっそー。」
人がせっかくイチャついてるお前らを呼びに来てやったっつーのに‥
笑顔とは裏腹に俺の腹ん中はイライラしていた。
聡美を見ると顔を赤くしたまま竜二のシャツを掴んだまま。
お前も顔赤くしてんじゃねーよっ馬鹿!
「チッ‥行くぞっ!」
聡美の手を掴んで歩きだす。
.
:09/08/20 01:23
:SH903i
:rJvmms0s
#809 [我輩は匿名である]
:09/08/20 02:37
:P03A
:xBSnQjBY
#810 [我輩は匿名である]
:09/08/20 03:16
:P03A
:xBSnQjBY
#811 [我輩は匿名である]
:09/08/20 03:46
:P03A
:xBSnQjBY
#812 [のの子]
「あっ待って!竜二君、行こう?」
「うん。」
聡美は俺と繋いでいない方の手で竜二の手を握る。
またかよ‥また俺がいんのにイチャつきやがって。
なんで
なんで俺が
こんなイラつかなきゃいけないんだよ‥
.
:09/08/20 11:48
:SH903i
:rJvmms0s
#813 [のの子]
さっきも‥
『言う事聞け』なんて言うつもりなかった。
鈴はもう俺と関わらないのが良いと思って
でも聡美があんな事言うもんだからつい黙って考えてた。
そしたら竜二が俺の目の前で聡美の肩に顔をうめて
そんな二人を見てたらなんか‥
イラついた。
.
:09/08/20 11:54
:SH903i
:rJvmms0s
#814 [のの子]
半分からかうつもりで
半分どこか本気で‥
『言う事聞け』
はぁ、本当に何言ってんだよ俺〜。
マジでガキだよな。
でもバーカッ冗談だって言おうとしたら
殴られるとは‥ね。
.
:09/08/20 12:21
:SH903i
:rJvmms0s
#815 [のの子]
でももし本当に言う事聞いてくれたら
夏休みも会えるんだよな‥‥?
そんな事考えながら聡美をチラッと見ると引っ張られながら一生懸命俺についてきていた。
「あっ悪い。」
「え?」
俺は歩くペースを遅くする。
:09/08/20 12:27
:SH903i
:rJvmms0s
#816 [のの子]
「あっ‥ありがと。」
聡美がクスクス笑う。
「何笑ってんだよ。」
聡美の手を握る俺の手が熱くなった。
‥‥‥‥わかってる。
わかってるよ。
わかってる。
わかってる。
わかってるって‥
でもこの手を
離したくない。
.
:09/08/20 17:00
:SH903i
:rJvmms0s
#817 [のの子]
「あらら、仲良く三人手繋いじゃって。可愛い〜♪」
博也達が笑いながら俺達を迎えた。
「うるさい。行くぞっ。」
俺はそのまま真っ直ぐ歩く。
もう
俺の手に
あいつの手はなかった。
.
:09/08/20 17:04
:SH903i
:rJvmms0s
#818 [のの子]
―――――――
「―‥という事も増えてきているので、みなさんも夏休みは――‥」
退屈な終業式。
俺はボーッと欠伸をしながら突っ立っていた。
博也が携帯を弄ってるのがここから見える。
前の俺達ならわざわざ終業式なんて出なかった。
最近感じる。
俺達はどんどん変わっていく、と‥‥
.
:09/08/20 23:09
:SH903i
:rJvmms0s
#819 [のの子]
人と触れ合い
辛い事があっても
俺達は笑いながら
歳をとっていく。
昨日の俺達はいない。
人は日々変わる。
.
:09/08/20 23:15
:SH903i
:rJvmms0s
#820 [のの子]
俺は変わらないけどね‥
変わらないよ。
前の俺と昨日の俺と
何も変わってない。
変わってないよ。
だから
あの手を離せたんだ。
.
:09/08/20 23:21
:SH903i
:rJvmms0s
#821 [のの子]
――――ザワザワ
長くあっという間の終業式が終わる。
教室に向かう生徒に流されながら俺も歩きだす。
「彰君っ‥‥!」
? 俺?
声がした方を見ると
「鈴っ?お前その髪っ?!」
「あぁこれ?夏だしいいかなぁって。」
あははっと笑う鈴の髪の毛はストレートのロングからボブぐらいの長さに変わっていた。
:09/08/20 23:35
:SH903i
:rJvmms0s
#822 [のの子]
‥‥嘘つけ。
「そっか‥」
「うん。」
それだけ言うと俺も鈴も黙る。
俺達の横を騒ぎながら生徒が歩いていくだけだ。
「あっあのね、朝電車待ってる時に時々見かける他校の人がいるんだ‥」
「? うん‥」
「その人とは話したことなかったんだけど、今日話し掛けられたの。」
.
:09/08/21 01:02
:SH903i
:9OWOEYOI
#823 [のの子]
「『髪の毛、バッサリいったんですね。』って笑いながら言われて‥私驚いちゃった。」
そう話しながら鈴も優しく笑う。
「私の知らないとこで見てくれてる人もいるんだなぁって。嬉しかった‥」
スッ
「なに?」
.
:09/08/21 01:12
:SH903i
:9OWOEYOI
#824 [のの子]
鈴はニッコリ笑いながら俺に右手を差し出した。
「『友達』の握手。」
友達って‥
「私、色々挑戦して色んなものを見てみる。変わってみせるから‥だからこれからはっていうか‥うん‥友達になってほしいなぁって。」
変わる‥そうか。
お前も前に進む。
.
:09/08/21 01:45
:SH903i
:9OWOEYOI
#825 [のの子]
「バーベキュー楽しみにしてるわ。」
俺は鈴の手を握る。
「‥ありがとう。 ってかバーベキュー?キャンプじゃないの?」
「あぁそれ聡美の間違え。一応バーベキューだから。」
「ふーん。‥あの人思ってたより良い人だったよ。彰君が気に入るのわかる。」
鈴はクスッと笑うとじゃっと生徒の中に消えていった。
.
:09/08/21 02:06
:SH903i
:9OWOEYOI
#826 [のの子]
「彰く〜ん♪」
ガシッ
「っ!いってぇな。」
博也が俺の肩に手をまわしてきた。
「‥鈴ちゃんと仲直り?」
「見てたのかよ。気色悪ぃな。」
俺は歩きだす。
「鈴ちゃん髪切っても可愛かったなぁ♪ってか仲直りしたなら聡美ちゃんへのあの命令取り消し?」
博也はクスクス笑いながら俺の後を着いてくる。
.
:09/08/21 02:16
:SH903i
:9OWOEYOI
#827 [にゃん]
:09/08/21 09:25
:P701iD
:Ix9/NUWQ
#828 [のの子]
「せっかく面白い事起きそうだったのになぁ♪残念。彰と竜二の三角関係っ♪」
ピクッ
「ねぇねぇ竜二から聡美ちゃん奪わないの?」
ガンッ
「だからそういうとこ気色悪いんだよ‥」
俺は博也を壁にたたき付けた。
「いっ‥てぇな‥‥だって彰つまんねぇんだもん。いつまで引きずんだよっ‥」
.
:09/08/21 10:01
:SH903i
:9OWOEYOI
#829 [のの子]
みなさんへ
最近色んな方からコメありがとうございますっ


嬉しいです〜


更新頑張ります

.
:09/08/21 12:22
:SH903i
:9OWOEYOI
#830 [ハナ]
頑張って


いつまでも応援してます

ほんと最高です(>ε<)
:09/08/21 12:28
:SO903iTV
:Vl7thLsw
#831 [のの子]
「あ゙ぁ?」
博也がムスッとしながら俺の手を振りほどく。
「お前を見守る俺達の身にもなれよっ!時々お前見てるとイライラして辛くなる‥でも聡美ちゃんの事になるとさ‥」
むぎゅっ
「なひふんらよっ?!」
博也が俺のほっぺをつまんできた。
.
:09/08/21 19:17
:SH903i
:9OWOEYOI
#832 [のの子]
「この仏頂面が無邪気に笑うんだもんねぇ‥」
なっ!
「いい加減受け止めろよ。自分の変化をさ‥誰も責めないって。俺はむしろ喜ぶけどね♪」
パッと手を離すと笑いながら博也は俺の後ろを指差す。
「いってーな。なんだ‥よ?‥‥あ゙‥」
後ろには俺を冷たい目で見る聡美がいた。
.
:09/08/21 23:12
:SH903i
:9OWOEYOI
#833 [のの子]
「なっなんだよ‥」
「もう〜喧嘩反対っ!ほらっ二人共離れてっ!」
聡美がプンプンしながら俺と博也の間に入ってきた。
「聡美ちゃん彰が俺を壁にバンッてしたぁ〜。」
博也はすかさず聡美にくっつく。
「お前なぁっ‥離れろっ!まず離れろっ!」
「やだぁ♪」
さっきから博也の野郎〜。
.
:09/08/21 23:19
:SH903i
:9OWOEYOI
#834 [のの子]
「てんめぇー‥」
「こぉらー!もうっ彰君てばぁ。ほらぁ教室行こう?」
博也に手を伸ばそうとするとその手を聡美が握ってきた。
‥‥‥‥‥‥‥‥ドキ
「あっ今ドキッとしたっしょ?!いやらしい〜♪」
博也が俺を指差して笑う。
.
:09/08/22 18:50
:SH903i
:JmQkIx8o
#835 [のの子]
「はっはぁっ?バカかお前はっ!てかバカッ!バーカ!」
博也が変な事言うから顔が熱くなる。
「うわー‥彰君てこんなわかりやすかったのね。」
博也がブツブツ言ってるのも無視して
「ほらっ行くぞっ!」
ほとんどの生徒がいなくなった廊下を歩きだす。
.
:09/08/22 18:56
:SH903i
:JmQkIx8o
#836 [のの子]
「ありっ?そういや竜二達はぁ?」
博也がズンズン歩く俺達の後を小走りでついてきながら聡美の横にきた。
「先に行ってるよ。私だけ先生に呼ばれちゃって‥」
「委員会とか?」
「うっ‥いや‥補習について色々と‥」
あ゙‥しまった。
俺と博也は同時にそう思ったはず。
:09/08/23 10:30
:SH903i
:jrFkwXgE
#837 [のの子]
「なんかこの空気ごめんね‥」
聡美が遠い目ではははっと笑う。
いやいや目が笑ってねぇし。
「補習っつったってただもう一回テスト受けるだけだろ?別にそんな深く考えんなよ。」
聡美の頭にポンッと手を置く。
柔らかい髪の毛だな‥
「でも‥きっと一生記憶に残る。ちゃんと見直せば良かったって‥」
.
:09/08/23 21:22
:SH903i
:jrFkwXgE
#838 [のの子]
一生残る‥‥消えない‥
「でももう二度とそんな事ないようにこれから頑張るっ!うんっ、それでいいんだよね?」
聡美が俺を見つめる。
「あっ‥うん、そうだよ‥お前はそれでいい。」
俺は聡美の髪をクシャクシャッと撫でる。
「ちょっと〜!」
聡美が笑いながら俺の手から逃げる。
.
:09/08/23 21:27
:SH903i
:jrFkwXgE
#839 [のの子]
―――キーンコーンカーンコーン
チャイムが廊下に響いた。
「あっやばいよっ!早く行こう!」
聡美が慌てて走りだす。
「はぁ‥聡美ちゃんの考え方参考にしたら?」
一言だけ残して博也も聡美の後を追い掛けていく。
「‥‥‥‥赤点なんかと一緒にすんなよっ‥」
握りしめた拳を壁にぶつける。
拳よりも 心が痛かった‥
:09/08/23 21:39
:SH903i
:jrFkwXgE
#840 [のの子]
聡美Side
「聡美ちゃ〜ん♪」
「? あぁ博也君っ。」
顔を上げると博也君が私の目の前にいた。
「何してるのぉ?」
博也君が鞄をツンツンと指差す。
「あっ‥‥お菓子‥食べようと思って‥」
鞄からポッキーを出す。
なんか食いしん坊みたいで恥ずかしい‥
「あぁっ♪ひとつ頂戴?♪」
博也君はニコニコ笑ってアーンと口をあける。
:09/08/23 21:48
:SH903i
:jrFkwXgE
#841 [のの子]
逆に私は困った顔をする。
竜二君に見られたら怒られるし‥
でも博也君はずっと口を開けて待っている。
「‥もう〜はいっどうぞぉ。」
パキッ
「美味しい〜♪聡美ちゃんは優しいねぇ。」
満足げにモグモグする博也君。
「あっHR遅刻しなかった?」
.
:09/08/24 22:08
:SH903i
:0dilxt0o
#842 [のの子]
ぎりぎり間に合ったHRも終わってもうほとんどの生徒が帰る支度を済ませ、帰っていた。
明日から夏休み。
そりゃ皆即効帰るよね‥
ちなみに私は竜二君待ち。
電話がかかってきたと思ったらそのままどこか行っちゃった。
.
:09/08/24 22:12
:SH903i
:0dilxt0o
#843 [のの子]
桃達とご飯の約束をしていたから先に行ってもらって本当私一人。
「あぁ俺は遅刻だったけど平気平気〜♪彰もアウトだったみたいよぉ?」
あははっと笑う博也君を見る限り怒られはしなかったのかな。
「そっかぁ。彰君は?」
「さぁ‥あっそうだ。それより聡美ちゃんに話があんだけど‥」
:09/08/24 22:18
:SH903i
:0dilxt0o
#844 [のの子]
「えっ私に?」
「そうそうっ♪真面目〜な話っ♪」
今の雰囲気から真面目な話をするなんて思えないんだけど‥
「後で皆でご飯食べてる時とかじゃ‥」
「ダメ。俺と聡美ちゃん二人だけで話したい。」
博也君はニコッと笑ったけど目が真剣なのがわかった。
.
:09/08/24 22:23
:SH903i
:0dilxt0o
#845 [のの子]
なっなに?
「‥でも竜二君戻ってくるよ?」
博也君のいつもと違う雰囲気を感じ取った私は、少し戸惑いながら答える。
「じゃ邪魔が入らない所‥美術室。いい?」
美術室か‥
確かに美術室なんてほとんどの生徒は行かないし、教室からそんな遠くない。
「‥‥‥‥わかった。」
.
:09/08/24 22:29
:SH903i
:0dilxt0o
#846 [のの子]
博也君は本気で変な事する人じゃないし、何より真面目な話っていうのが何なのか気になった。
「よしっ♪じゃ〜竜二には伝言をっと!」
黒板に向かうと博也君はチョーク持つと大きな字で
『竜二へ。そのまま待て!』
だけ書くと笑いながら教室を出ていく。
私も慌てて小さく
『すぐ戻ります。』
だけ書いて教室を出た。
:09/08/24 22:34
:SH903i
:0dilxt0o
#847 [のの子]
――――――
「油絵くさいね。」
「うん。」
美術室にはすぐ着いた。
博也君はうろちょろ美術室に飾られている絵や像を見てまわる。
私は近くにあった椅子に座って外を見る。
暑そう‥
セミの声が美術室にも聞こえる。
フワァッ
博也君が窓を開けて生温い風が私の髪を揺らした。
.
:09/08/24 22:40
:SH903i
:0dilxt0o
#848 [のの子]
セミの声もさっきよりはっきり聞こえる。
「油絵くさいし空気入れ換えなきゃかなって。暑い?」
「ううん、大丈夫。」
確かに油絵の匂いは頭が痛くなりそうだ。
博也君て気が利くなぁ‥
生温くも心地良く感じる風をあびながらふっと思う。
「じゃそろそろ話してもいい?」
:09/08/24 22:44
:SH903i
:0dilxt0o
#849 [のの子]
博也君はさっき開けた窓の近くにある椅子に座った。
「ぅっうん。」
私と博也君との距離は大きな机を2つも挟んでいて、なんだか落ち着かない。
それにいつもより真剣な博也君にまだ慣れないのも原因かも‥
「これから俺が話す事は、聞くだけでいいから。ただ聡美ちゃんには知っててほしいだけなんだ、俺が‥」
.
:09/08/25 00:55
:SH903i
:EF1nEb8M
#850 [のの子]
困った顔や笑うわけでもない。
博也君は真剣に、どこか悲しげな表情した。
あっもしかして‥‥
この時私はこれから話す事が何かわかった。
[あの事]について
頭に浮かんだのはその言葉と、竜二君と彰君の顔だった。
ドクン
.
:09/08/25 00:59
:SH903i
:EF1nEb8M
#851 [のの子]
今更聞いていいのか不安になる。
あの事について、竜二君は知られたくなさそうだった。
ドクン
ドクン
‥やっぱダメだ
「あの‥‥やっぱ私っ 」
「彰が人殺しって言ったら聡美ちゃんは信じる?」
.
:09/08/25 16:03
:SH903i
:EF1nEb8M
#852 [のの子]
‥‥‥‥‥えっ?
今 なんて 言ったの ?
『人殺し』
普段聞き慣れない言葉が頭の中をぐるぐる回る。
.
:09/08/25 18:07
:SH903i
:EF1nEb8M
#853 [のの子]
「いっ意味が‥‥わから‥ない‥冗談ならかっ帰るよ?」
私が答えたのはそれだけ。
すると博也君はまた悲しげな表情をした。
ドクン
「聡美ちゃん、信じるかどうか答えて‥?」
博也君にまた同じ質問をされた私は、更に混乱する。
.
:09/08/25 18:13
:SH903i
:EF1nEb8M
#854 [のの子]
「‥彰君が‥人を‥殺したか?」
「そうだよ。」
ドクン
彰君が‥‥
私が思い出したのは
彰君の笑った顔と
泣き顔だった。
.
:09/08/25 18:16
:SH903i
:EF1nEb8M
#855 [我輩は匿名である]
:09/08/26 02:22
:SH906iTV
:e987yIDc
#856 [のの子]
「‥信じない。私は‥信じないよ。」
私が知ってる彰君は
すぐ怒って
むきになって..
不器用だけど
優しくて
笑顔がとっても似合う
男の子だもん。
.
:09/08/26 09:09
:SH903i
:wsE99W06
#857 [のの子]
博也君を真っ直ぐ見つめる。
「‥‥そっか。」
そんな私を見て博也君は優しく笑ってくれた。
「急に変な事聞いてごめんね。まずそれだけ聞きたかったんだ‥彰にはそういう噂があるから。」
?
「もちろん彰は人を殺してないよっ?周りが勝手にそういう噂を作ったんだ。でも‥彰自身はそう思ってる‥自分は人を殺したって。」
:09/08/26 09:15
:SH903i
:wsE99W06
#858 [のの子]
聞き慣れない言葉に
信じられない話‥
だからなんて言えばいいかわからなかった。
ただ思ったのは
「どうして‥そうなったの?」
たった一つの疑問。
.
:09/08/26 19:46
:SH903i
:wsE99W06
#859 [のの子]
博也君は私を見つめていた目をふせる。
「実はさ‥」
ドクン ドクン
いつも明るくて笑ってるからか博也君の悲しげな表情は、私の心をもっと不安にさせる‥
「実は‥二年前、あいつの彼女亡くなったんだ‥彰の目の前で車にひかれて‥」
ドクンッ
.
:09/08/26 19:56
:SH903i
:wsE99W06
#860 [のの子]
ドクン ドクン ドクン
「事故だったんだよ。事故だったのに、あいつ‥自分のせいだって‥」
彼女の死
人殺し
『あの日から苦しいんだ』
いつかの彰君の言葉がよみがえる。
.
:09/08/26 20:00
:SH903i
:wsE99W06
#861 [のの子]
「‥わた‥し‥‥ッ‥」
私は思わず口を押さえる。
彰君に
あの言葉に あの涙に
こんなに重く
悲しい話があったなんて‥
.
:09/08/26 20:06
:SH903i
:wsE99W06
#862 [のの子]
「うそ‥っ‥そんな‥事‥」
微かに私の手が震えていた。
「‥彰、彼女が亡くなってから変わったんだよ。前はそんな喧嘩しなかったし、勉強もできる方で‥」
鈴ちゃんが言ってた。
再会した時、彰君は変わってたって‥
[あの事]は
信じられない
信じたくない話だった。
.
:09/08/26 20:14
:SH903i
:wsE99W06
#863 [我輩は匿名である]
すばらしい
:09/08/27 01:31
:F905i
:uLB4ha7s
#864 [我輩は匿名である]
:09/08/27 03:26
:N904i
:w/bS0aEM
#865 [ハナ]
文才ありですね



さすがののこさんッッッ

って感じです

これからも応援してるんで頑張って下さい

:09/08/27 09:01
:SO903iTV
:kHnuoHtM
#866 [のの子]
みなさん
ありがとうございますっ

やっとポイントであった[あの事]に触れる事ができました



これからどんどん話が進んでいくのでお楽しみですっ


笑
これからも応援よろしくです


:09/08/27 11:12
:SH903i
:roodV4Ts
#867 [のの子]
「あいつ今も彼女が死んだの自分のせいにしてあの日から動けてない‥ていうか動こうとしないんだ。一生死んだ彼女を想って償っていくって‥」
博也君が手に顎をのせて外を見つめる。
「それってさ、つまんなくない?彰は今、ちゃんと生きてんのに‥」
博也君の悲しげな瞳はこの話についてじゃなくて、彰君を想って悲しんでいた。
.
:09/08/27 22:27
:SH903i
:roodV4Ts
#868 [のの子]
「‥‥そう、だね。」
でも、あの日見た彰君は
『苦しい』って言ってた。
本当は辛いんだろう。
自分一人生きていかなきゃいけない事も
過去になっていく彼女も
‥辛いんだろう。
.
:09/08/27 22:31
:SH903i
:roodV4Ts
#869 [のの子]
私も自然と目を俯くと、手で目元を隠す。
今も手は微かに震え
唇を噛む。
『大切な人の死』
私の心がざわつく。
彰君の気持ちがわかるからか..
私も
私も
大切な人を
失った事があるからか。
.
:09/08/27 22:41
:SH903i
:roodV4Ts
#870 [のの子]
「でも‥やっと変わりそうなんだ、あいつ。」
俯いたまま博也君の話を聞く。
「聡美ちゃんのおかげで。」
え‥‥?
少し遅れて反応した私は顔を上げて博也君を見る。
:09/08/28 17:08
:SH903i
:6wIJ1KLI
#871 [キノコ]
気になるぅー
頑張ってくださいっ~
:09/08/28 19:54
:W51SA
:SnKn9zKk
#872 [のの子]
博也君は相変わらず外を見つめたままだった。
「‥わ‥私?」
「そうだよ。」
私はただ博也君を見つめる。
「聡美ちゃんと関わるようになってから色んな表情を見せてくれるようになった。」
確かに最初は無口で何か考えてるようにあまり笑わなかった。
.
:09/08/28 20:50
:SH903i
:6wIJ1KLI
#873 [のの子]
無口だな 恐いな
それが最初の印象。
でも最近はぶっきらぼうなトコもあるけど話してくれて、笑ってる。
確かに少しずつ変わってきてる、私もそう思えた。
けど
「‥‥私なんもしてない。」
.
:09/08/29 00:12
:SH903i
:YKFyJZ1o
#874 [のの子]
博也君が横目で私を見つめニコッと笑った。
「そんな事ない。聡美ちゃんがいたから変わったんだよ。」
「でも私っ普通に‥特別な事なんて‥してない。」
私はじんわり掌に汗をかく。
「その普通が彰にとって特別なんだよ‥ただ話して一緒に笑う事が彰を変えて助けになる。」
それまで外へ向いてた博也君が私の方へ体を向けた。
.
:09/08/29 00:23
:SH903i
:YKFyJZ1o
#875 [のの子]
「だからね、この話を知った上であいつを助けてあげて。これからも‥」
博也君は真っ直ぐ私を見つめたまま、
「お願い。」
頭をゆっくり下げた。
「えっちょっとっ博也君っ!」
私は慌て立ち上がる。
「そんな頭下げないでっわかったからっ。ってか私嫌なんて一言も言ってないしっ!ねっ?」
:09/08/29 00:29
:SH903i
:YKFyJZ1o
#876 [のの子]
「‥同情じゃダメなんだ。それじゃ助けてやれない。」
同情‥
なんとなくわかる。
同情を求めてるわけじゃないって。
私は頭を下げたままの博也君を見つめる。
「だからっ
「ありがと‥話してくれて。」
博也君が顔をあげる。
.
:09/08/29 00:39
:SH903i
:YKFyJZ1o
#877 [のの子]
「この話、他の人にしちゃダメなんでしょ?」
博也君の顔が一瞬曇る。
「まぁ‥するなとは言われてないんだけど、暗黙のルール的な感じ?」
「うん、なんとなく伝わってきてた。」
二人して苦笑いする。
「‥‥彰君に博也君みたいな良い友達がいて良かった。」
.
:09/08/29 11:14
:SH903i
:YKFyJZ1o
#878 [我輩は匿名である]
書いてくださーいK
:09/09/02 19:08
:W51SA
:zIp9rL4M
#879 [のの子]
「彰君が変わってきたのは私だけじゃなくて、みんなのおかげだよ。博也君のおかげっ。」
私はニコッと笑う。
「この世界に‥永遠なんてないもん。だから彰君も変われるよ、きっと。」
博也君は机に顔をのせるとじっと私を見つめてきた。
「なっ何?」
「うーん、なんか意外‥聡美ちゃんが永遠なんてないってはっきり言うなんて。」
.
:09/09/02 23:01
:SH903i
:7e/kI1Ag
#880 [のの子]
「そう、かな?」
「うん。[永遠の愛]とか信じてると思った。」
博也君がニヤっと笑う。
「信じてるよ?‥でも永遠なんてないからこそ信じられる。本当に永遠があったら誰も永遠の愛なんて誓ったりしないもん。」
「ぷっ確かに。永遠の愛なんて恐いわ〜‥」
確かにげって顔をする博也君にとっては永遠の愛は気が思いかもね。
.
:09/09/03 22:11
:SH903i
:r56Qqg/2
#881 [のの子]
「‥人の寿命は決まってて、その短い時間だからこそ人を深く愛せるって思う。」
博也君が顔を横に向けた。
「短い時間か‥初めて愛した彼女が死んで、彼女にとって自分が最期に愛した人なら‥進めなくなるもんなのかな?」
彰君‥
「どうなんだろ‥でも、今も悲しいんだと思うよ。」
.
:09/09/03 22:22
:SH903i
:r56Qqg/2
#882 [のの子]
ふっとした瞬間
込み上げてくるんだろう。
なんとも言えない悲しみと、孤独が‥
はっきり助けてあげるなんて言えない。
でも、彼の気持ちは少しわかるから‥
「彰君がもっと笑えるように私も力になるね。」
.
:09/09/03 22:29
:SH903i
:r56Qqg/2
#883 [のの子]
笑顔でそう言うと、博也君も笑って頷いてくれた。
「‥ありがと。」
博也君は小さくそう呟いて立ち上がると窓を閉めた。
カチャ
「よしっそろそろ戻ろっか♪結構長居しちゃったし竜二に俺が怒られる〜。」
窓を閉めたのが合図かのようにいつもの博也君に戻った。
クスッ
「うん、そうだね。」
.
:09/09/03 22:34
:SH903i
:r56Qqg/2
#884 [のの子]
「ってか腹減ったし〜。」
確かに‥桃達遅いって怒ってるかな?
―――――――
「竜二君っ!遅くなってごめんね‥?」
教室に戻ると竜二君が携帯をいじりながら待っていた。
「‥何してたんだよっ?」
「えっ俺っ?」
.
:09/09/03 22:40
:SH903i
:r56Qqg/2
#885 [のの子]
竜二君は私をスルーして博也君を睨み付ける。
「ほら〜っやっぱ俺が怒られたぁ!」
博也君が私に抱き着いてきた。
さっきの真剣な顔の博也君はどこへやら‥
「お前はすぐ人にくっつくなよっ。離れろって。」
グイッと引き離すと竜二君は私の肩を掴む。
.
:09/09/04 20:29
:SH903i
:KVfEhuB2
#886 [のの子]
「‥で?俺ほったらかして何してたわけ?」
「えっ私っっ?!べべ別に何も‥歩きながら話してただけです。」
ちょっとだけ嘘をつくにも私の心臓はドキドキする。
「本当に?わざわざ歩きながら?」
じーっと私を見つめる竜二君に私もたじたじ‥
.
:09/09/04 20:34
:SH903i
:KVfEhuB2
#887 [のの子]
「えっとぉ〜‥」
「竜二が聡美ちゃんほったらかしてどっか行っちゃったから歩いてたんだよ〜?寂しくて‥」
博也君が竜二君の肩に手を回して抱き着く。
そういわれれば確かに先にほったらかしにされてたのは私かも。
「寂しかったぁ〜♪」
「博也、気持ち悪い‥」
竜二君に甘えるように抱き着く博也君と目が合う。
.
:09/09/04 20:41
:SH903i
:KVfEhuB2
#888 [のの子]
ニコッ
優しく笑った顔はさっき見た優しい笑顔と一緒だった。
「ったくわかったよ!そろそろ行かないとみんな待ってるし、行くよ?」
竜二君はグッと博也君を離すと鞄を持つ。
「「はぁい♪」」
二人で元気よく返事をして私達も鞄を持つと歩きだす。
「‥聡美、あんまこいつにヒョコヒョコついてくなよ?」
教室を出る時竜二君が私の耳元で小さくつぶやいた。
.
:09/09/04 20:49
:SH903i
:KVfEhuB2
#889 [のの子]
それに私はクスッと笑う。
「は〜い♪あっそれよりさっきの電話誰から?」
「あぁ、母さんから。」
「へぇ〜。何かあったの?」
「いや、大丈夫だよ。」
竜二君のお母さんかぁ‥
どんな人だろ?
――――――
「遅ぉいっ!」
待ち合わせのファミレスで桃がほっぺを膨らませながら待っていた。
.
:09/09/04 20:56
:SH903i
:KVfEhuB2
#890 [のの子]
旬君も腹減った〜とぐったりしていた。
「ごめんね。」
苦笑いしながら席につくと、彰君がいない事に気付く。
「‥彰君は?」
「彰なら帰ったよ〜。」
旬君がメニューを見ながら言った。
帰っちゃったんだ‥‥
なんだろ。あの話を聞いたからかな?
彰君が今、一人でいるんだと思うと落ち着かなかった。
賑やかなファミレスも静かになる。
.
:09/09/04 21:02
:SH903i
:KVfEhuB2
#891 [ミュウ
]
続き気になる

:09/09/06 09:07
:SO903iTV
:V3rn4Kkg
#892 [のの子]
私の不安が伝わったのか、
「大丈夫っ大丈夫♪たぶん祐輔の迎えだよ。」
隣に座ってた博也君がメニューを見ながら話す。
「‥?祐輔って誰?」
私がキョトンとすると博也君はそっか、と言いながら携帯をいじりだす。
「こいつが祐輔っ♪彰の弟だよ。可愛いっしょ?」
携帯の画面に移ってたのはまだ幼稚園生ぐらいの男の子の満面の笑みだった。
.
:09/09/08 21:58
:SH903i
:GA9R7VbQ
#893 [のの子]
「可愛い〜っ♪彰君弟いたんだっ!」
私は博也君の携帯を見てつい笑う。
祐輔君の笑った顔は、お兄ちゃんの彰君にそっくりだった。
「えっ彰君の弟見せて〜♪」
桃も食いついてテーブルに前のめりになる。
メニューを頼んでから話題は自然と祐輔君の話になった。
:09/09/08 22:03
:SH903i
:GA9R7VbQ
#894 [のの子]
「時々彰が幼稚園迎え行ったりしてんだよ。祐輔は彰大好きだからさ。」
旬君がコーラを飲みながらクスクス笑う。
「竜二君も祐輔君と会った事あるの?」
「あるよ。彰ん家行ったら勝手に部屋とかくるし。」
「へぇ〜可愛いねっ♪」
弟かぁ‥いいなぁ♪
「ってかみんな兄弟いんの?」
旬君がストローをくわえたまま目線をみんなにむける。
:09/09/08 22:16
:SH903i
:GA9R7VbQ
#895 [のの子]
「ちなみに俺は兄貴と弟がいまーすっ。じゃ次は〜フクッ♪」
男三人兄弟‥っぽい!
ついクスッと笑う。
旬君が隣に座るフクを指差すと
「俺?俺は妹が一人いるよ。」
「桃は一人っ子ぉ♪」
自然と座っている順番で流れていく。
「俺はお姉様が一人〜。」
博也君の次は私。
.
:09/09/08 22:24
:SH903i
:GA9R7VbQ
#896 [のの子]
「私は‥ 」
私には お姉ちゃんが
「お姉ちゃんがいるよ。」
ニコッと笑う。
「ぽいぽいっ♪じゃ次竜二ねぇ。」
「俺は兄貴。」
竜二君がぶっきらぼうに言う。
.
:09/09/08 22:30
:SH903i
:GA9R7VbQ
#897 [のの子]
「なんだっ桃ちゃん以外みんな兄弟いんのかぁ。」
旬君がそう言うと桃が頼んだドリアが運ばれて来た。
するといつの間にか兄弟の話は終わった。
「‥お兄ちゃん、いるんだね。知らなかったな。」
私が竜二君に話し掛けると竜二君はチラッと私を見て
「家族の話あんま好きじゃないんだ。ごめん‥」
.
:09/09/08 22:35
:SH903i
:GA9R7VbQ
#898 [のの子]
そう言うと黙ってしまった。
‥?
「そっか。私もちょっと苦手かも‥同じだね。」
私が笑うと竜二君はまた私を見つめてきた。
なんで
なんでそんな悲しい目をしてるの?
そんな悲しい目で
なんで
私を見つめるの?
.
:09/09/08 22:38
:SH903i
:GA9R7VbQ
#899 [のの子]
「‥‥竜二君?」
つい私は竜二君の手を握る。
キュッ‥
竜二君は手を握り返して優しく、弱く笑う。
「ごめん‥」
「オムライスのお客様〜?」
ごめんの意味を考える事も聞き返す事もできないまま私の注文したオムライスがきた。
その後、さっきの事を竜二君に聞く事はできなかった。
:09/09/08 22:46
:SH903i
:GA9R7VbQ
#900 [のの子]
またあんな悲しそうな目を見るのは私も辛いから。
――――――
「‥‥じゃバーベキュー遅刻しないようにねぇ♪」
「うん。」
たわいもない話で盛り上がると時間はあっという間に過ぎて帰る時間になった。
旬君の一言に返事をして、駅方面に向かうみんなとは違う帰り道を歩きだす。
竜二君が送るって言ってくれたけど、今日は一人で帰る事にした。
.
:09/09/10 09:00
:SH903i
:oSwB/KrM
#901 [のの子]
今日はあの事について知ってしまったから
今は、今日はちょっと竜二君に罪悪感が‥ね。
それに彰君の話を聞いて
私も色々思い出した‥
色々。
「もう二年たつんだ‥」
空を見上げると青空で、綺麗な雲が浮かんでいた。
.
:09/09/10 09:10
:SH903i
:oSwB/KrM
#902 [我輩は匿名である]
あげます
:09/09/12 22:27
:W51SA
:Z3rmzbtc
#903 [我輩は匿名である]
あげ(>×<)//
:09/09/13 09:09
:SO903iTV
:b003yb9E
#904 [のの子]
かなり遅くなりました!

すみません

あと携帯変えましたっ

新しい携帯に悪戦苦闘してます…


笑
今日の夜更新するんで待っていてください

.
:09/09/13 16:16
:SH06A3
:u0YNaoUo
#905 [のの子]
竜二side
送るよっと言った俺に
「今日は大丈夫。」と笑った聡美。
なんかいつもと違った感じがした。
さっきの話気にしてるのかな‥?
「ねぇ竜二って聡美ちゃんのいつ好きになったの?」
「はっ?」
博也が小さな声で話し掛けてきた。
.
:09/09/13 21:53
:SH06A3
:u0YNaoUo
#906 [のの子]
急な質問に俺は博也を見つめる。
何言い出すんだよコイツ。
「いや〜なんか急に気になっちゃって♪で、いつから?」
博也はニヤニヤ笑いながら俺の肩に手を置いてきた。
いつって‥
「…お前には話したくない。」
「はっ?なんでっ!」
.
:09/09/13 21:57
:SH06A3
:u0YNaoUo
#907 [のの子]
ひどいって俺の肩を叩く博也に俺は
「だってお前…」
「何さっ!」
横目でため息をつきながら言う。
「彰の味方?じゃん。」
ピタッ
博也が一瞬固まったのがわかった。
「別に俺は…彰の味方とかじゃないよ?」
苦笑いする博也に俺も笑う。
:09/09/13 22:04
:SH06A3
:u0YNaoUo
#908 [のの子]
「ごめん。わかってんだけどさぁ…どっちの味方でもあんだろ?」
「まぁ味方っていうか‥親友だからねぇ。だから竜二だけじゃなくて彰の幸せも願ってるよ?」
博也が複雑そうに笑う。
「彰の幸せなら俺も願ってるよ。あんな事あったあいつには特別ね。」
でも
「お前は俺と聡美を別れさすかもしんない存在?」
.
:09/09/13 22:12
:SH06A3
:u0YNaoUo
#909 [のの子]
勘のいい博也ならもう確信を持って気付いてるはず。
彰は認めない隠された彰の気持ちを‥
やっと見えた小さな輝く光。
俺達にとって
聡美は
やっと見えた希望なんだ。
彰にとっても‥
.
:09/09/14 09:09
:SH06A3
:81GYgYHU
#910 [のの子]
今までの彰を知ってる俺らなら‥彰のためにもこの機会を逃したくない。
でも、聡美は俺の彼女で‥
「親友のお前はどうすんの?彰か俺か…」
意地が悪い。
自分でもそう思う質問だ。
博也はうーん、と考えてるふりなのか腕をくむ。
「んー…まっ選ぶのは聡美ちゃんだし、俺はどっちにもつかないよう努力します♪」
.
:09/09/14 22:19
:SH06A3
:81GYgYHU
#911 [のの子]
「ずるい奴‥」
「そういう質問するお前は意地が悪い。」
否定もしなきゃ認めもしない答えだったけど、博也の笑った顔に俺もつられて笑う。
「‥これからどうなるか楽しみだねぇ♪夏だし、一波乱あるかもよぉ〜?♪」
博也の言葉に俺はうるさいっと鞄で叩く。
この時の俺はもう彰の気持ちを消そうとか、どうこうしようとも思えなかった。
俺にそんな権利なんてないし、それに博也の言った通り最後に決めるのは
彼女だから。
:09/09/15 22:53
:SH06A3
:neunOQlg
#912 [のの子]
彼女を信じてるなんて言わない。
あいつを最低な奴とも言わない。
ただ、
俺は二人を守りたくて
二人の幸せを願っていて
俺は彼女が好きで‥
それだけ。
俺はもうそれで大丈夫。
ワガママを言えば
彼女が好きで
好きで
大好きで
離したくない。
それだけ。
.
:09/09/15 23:00
:SH06A3
:neunOQlg
#913 [のの子]
彰Side
「あっ!あっきーアイス食べたぁいっ♪」
「はっ?ダメ。帰ったらおやつあんだぞ?」
「えぇ〜‥アイス食べたい〜っ!今食べたいんだもんっ!」
「ダメだっつってんだろーがっ!ほらっ行くぞ!」
コンビニの前で座りこんだ祐輔を抱き抱え歩きだす。
バタバタ暴れながら叫ぶ祐輔を無視して俺は携帯を開く。
メールが一通。
「‥博也か。」
.
:09/09/15 23:09
:SH06A3
:neunOQlg
#914 [のの子]
「えっ何っ博也兄ちゃんっ?」
博也って名前を聞いた祐輔の動きが止まる。
「んー‥違う。」
博也達が祐輔をかまうもんだから祐輔は博也達の名前を聞くだけで遊んでもらえるもんだと思っていて正直厄介だ。
──────
聡美ちゃんが
心配してたよ♪
──────
「はっなんで?」
意味がわからんメールに俺はつい声にだす。
.
:09/09/15 23:19
:SH06A3
:neunOQlg
#915 [のの子]
先帰ったからか?
携帯を閉じてポケットに入れると祐輔を降ろす。
「もう自分で歩け。」
「うん。」
すっかり大人しくなった祐輔の手を握ってゆっくり歩きだす。
昔習った懐かしい歌を祐輔が歌いだす。
それを聞きながら上を見上げると青空で、何個かに分かれた雲が浮かんでいた。
「‥‥‥‥ったく。」
ポケットに入れた携帯を取り出す。
.
:09/09/16 19:53
:SH06A3
:1NAUyVrw
#916 [のの子]
あの後俺は結局HRに遅刻した。
担任が夏休みについて話してる間俺は机に頭をのっけてぼーっとしてた。
ぼーっとして
あいつと彼女を思い出す。
あぁそういや笑った顔
似てるな‥
そんな事を考える。
ブーッ ブーッ
マナーモードにしていた携帯が俺のポケットの中で唸る。
カチッ カチッカチッ
メールを開くと親からで祐輔の迎えに行ってほしいっていう内容だった。
.
:09/09/17 19:57
:SH06A3
:79f4fYac
#917 [のの子]
わかった。
それだけ送って携帯を閉じる。
あっ‥そういや飯食うとか言ってたっけ。
でも返事をした以上祐輔を迎えに行くしかない。
って事はあいつとはバーベキューまで会えないって事か。
その方がいい。
あいつとはあんまり関わりすぎない方がいいんだ。
.
:09/09/17 20:04
:SH06A3
:79f4fYac
#918 [のの子]
そうすれば今までの俺に戻れる。
‥大丈夫だ。
──────
そう思っばっかなのに
今俺の手の中にある携帯に写るのは[聡美]の番号。
ピッ
♪〜♪〜♪
「もしもし?」
「あぁ〜‥俺だけど。」
「うん、彰君でしょ?どうしたのぉ?」
.
:09/09/17 20:09
:SH06A3
:79f4fYac
#919 [のの子]
どうしたのって‥
「博也がさ、お前が俺いなくて心配してたとか言ってたから電話しただけ。じゃーな。」
「えっ?ちょちょっと!」
「‥んだよ?」
別に機嫌が悪いわけじゃない。
「ぇっと〜‥祐輔君っ!彰君弟いたんだね。写メみしてもらっちゃった♪」
チラッと祐輔に目をやると俺をじっと見つめていた。
「あぁ、いつか会わしてやるよ。」
:09/09/17 20:18
:SH06A3
:79f4fYac
#920 [のの子]
って何言ってんだ、俺。
「本当っ?うんうんっ会ってみたぁいっ♪」
電話の向こうで喜んでるあいつの顔を思い浮かべる。
‥クスッ
本当こいつと話してると胸の中の靄がきれいになっていく。
「あっでもバーベキューまで彰君とは会えないんだよね‥じゃ祐輔君と会えるの本当いつかだぁ。」
「‥会わしてやるよ。」
.
:09/09/17 20:25
:SH06A3
:79f4fYac
#921 [のの子]
「えっ?いつ〜?」
祐輔が誰?と制服を引っ張るから俺はその場に座る。
同じ目線になった祐輔にシーッと口の前に人差し指を立てる。
「彰君?」
「ん?あぁごめん。明日学校の近くの図書館に来いよ。俺の分の宿題やって。」
「えっ!なんでっ?嫌だよぉ!」
クスクス笑う俺に祐輔はムスッと唇をとんがらせた。
「言う事聞くんだろ?」
.
:09/09/17 20:36
:SH06A3
:79f4fYac
#922 [のの子]
「なっ!あれほんと
「もうあっきー誰から電話なのぉ?!教えてよ〜!」
我慢の限界がきたのか祐輔が大きな声をだして俺の腕を掴んでブンブン揺らす。
「うわっバカ静かにしろよ!」
「だってつまんない〜!」
「わかったわかった!もう切るから。なっ?」
祐輔がぐずってきたもんだから一瞬電話してる事を忘れる。
「あっ悪ぃ。」
切れていないか不安になりながらも携帯を耳に戻す。
「‥ぷっ‥あははっあっきーって呼ばれてるんだね。」
:09/09/18 21:32
:SH06A3
:J37xBq8o
#923 [のの子]
彰=あっきー
祐輔はなんでかそう呼ぶ。
笑うのを我慢してるみたいだけどクスクスと声がもれてくる。
「笑うなっバカ。ってか明日来いよ?」
ほんのり耳に熱さを感じながら俺は話を変えた。
「ふふっ‥えぇ〜それはちょっと困るな、あっきー♪」
そう言うとまた笑い声が聞こえてきた。
‥コノヤロ-
「あっきーって呼んでいいのは祐輔だけなんだよっバカ。明日絶対来い!」
.
:09/09/18 21:42
:SH06A3
:J37xBq8o
#924 [のの子]
ブチッ!
携帯をポケットに入れながら立ち上がる。
「お待たせ。行くかっ。」
祐輔の頭を撫でると手を握って歩きだす。
「‥ねぇねぇ♪」
「ん〜?」
「あっきーって呼んでいいの僕だけなのぉ?♪」
祐輔がニコニコしながら俺を見上げる。
クスッ
「そうだよ。祐輔は特別だから許してあげてんの。」
「えへへ♪」
祐輔が嬉しそうに笑うもんだから俺も笑いながら祐輔の頭をガシガシ撫でる。
.
:09/09/18 21:50
:SH06A3
:J37xBq8o
#925 [のの子]
「アイスでも食うか♪でも俺と半分こな?」
「本当っ?やったぁー♪」
祐輔が跳びはねて俺に抱き着く。
「あっきー元気なかったけどさっきの電話のおかげでニコニコだねぇ♪」
「はぁ?そうだっけ?」
「うん。ツンツーンってしてた。なんで治ったのぉ?」
人差し指をツンツンさしてくる祐輔を見て笑う。
「‥なんでかねぇ。」
ふっとまた空を見上げると、さっきまであった雲はなくなって青空だけが広がっていた。
:09/09/18 21:58
:SH06A3
:J37xBq8o
#926 [にゃん]
:09/09/18 23:37
:P701iD
:BplcM6vM
#927 [ハナ]
久しぶりりカキコします(笑)
頑張ってねぇ

:09/09/20 03:31
:SO903iTV
:q2BLAU..
#928 [のの子]
にゃんさん
ありがとうございます

にゃんさんは彰が好きみたいですね


実は私の中でも彰めちゃくちゃタイプな人なんです

笑
でも竜二も好き‥笑
一番人気は誰ですかね?

ハナさん
お久しぶりですっ


カキありがとうございます


見てくださってるみたいで嬉しいです

またカキしてくださいねっ


:09/09/20 16:30
:SH06A3
:ymxc7ywI
#929 [のの子]
聡美side
プーップーップーッ
「‥‥切れた。」
さっきまで繋がっていた携帯を見つめる。
「どうしよぉ‥明日とか急すぎだよ〜。」
って別に予定入ってなかったけど。
それより竜二君に言いづらい‥でも行かなきゃきっと彰君怒るだろうしなぁ。
博也君に協力?するって言ったもののどうすればいいか迷う。
さすがに二人っきりは‥
浮気?
.
:09/09/20 19:54
:SH06A3
:ymxc7ywI
#930 [ハナ]
毎回返事を書いてくれて嬉しいですッッッ(´ψψ`嬉)今年は受験で忙しいんですが唯一息抜きに見てるんですよ(笑)
テレビは見る暇がないのででも少しの間に見れてこんなにもぉもしろぃなんて

私は贅沢してます(笑)
これからも最後まであきらめずに頑張って下さいね

:09/09/23 13:31
:SO903iTV
:nEYqvuEw
#931 [のの子]
ハナさん
私もカキしてくれるのすごい嬉しいですっ


カキしてくれる人がいるから頑張れるんですよねぇ


って受験生なんですねっ!テレビ見ないで読んでくださってるとか‥あっなんか涙が‥‥笑
そろそろ新スレたてるのでまた来て下さぁい

.
:09/09/23 20:10
:SH06A3
:Nak3IQGE
#932 [のの子]
はははっまさか。そんな気持ち全然ないもんっ。
「‥でも彰君はあったりして? なぁんちゃって♪あるわけないないっ。」
‥はぁ。
ふざけてる場合じゃない。
「ん〜‥やっぱ竜二君に聞くしかないよね。」
携帯をキュッと握った後、竜二君へ電話をかける。
きっと怒るんだろうなぁ〜‥ってか当たり前だよね。
そんな事を考えながら携帯を耳に当てる
:09/09/23 20:21
:SH06A3
:Nak3IQGE
#933 [のの子]
♪〜♪〜♪
「もしもし?」
「あっ‥竜二君?今大丈夫?」
「うん。どうしたの?」
「うん、実はね‥えっと‥あの‥」
やっぱりいざとなると言いにくい。
「‥何?なんかあったの?」
「うん‥あったにはあったんだけどぉ‥」
.
:09/09/23 20:45
:SH06A3
:Nak3IQGE
#934 [ハナ]
はぁい(^0^)/
喜んでいきまぁす(笑)
:09/09/23 20:55
:SO903iTV
:nEYqvuEw
#935 [のの子]
竜二君と彰君の顔が頭に思い浮かぶ。
二人の顔はどっちも陰のある笑顔で怒ってる顔‥
ゾッ
この話をしようとしまいと、どちらかにこの顔をされるのだろう‥
「‥‥彰君にね、明日図書館に来いって言われ‥ちゃった‥んだ。」
.
:09/09/25 16:25
:SH06A3
:C4BAc/SY
#936 [のの子]
夏の日差しに隠れようと木の影に入ったのに、じんわりとした汗がにじむ。
「はぁ‥なるほどね。わかった。話はそれだけ?」
‥それだけ?
そうですけど逆にそれだけ?
「うん。そうだけど‥」
「そう。また連絡するから一回切るよ?じゃね。」
「あっうん。じゃぁね。」
.
:09/09/25 16:36
:SH06A3
:C4BAc/SY
#937 [のの子]
プーップーップーッ
「ははっばいばぁい‥」
携帯の画面に写る通話時間たったの3分。
「ってかわかったってどういう意味っ?!行ってくればって事?」
余計わかんなくなった‥
竜二君なら絶対行くなって言うと思ったのにな。
「‥自分で決めろって事なのかな。」
.
:09/09/25 16:54
:SH06A3
:C4BAc/SY
#938 [のの子]
ってか普通に考えたら彼氏いるのに行かないよね。
なんで私こんなに悩んでんだろう‥
ため息つきながら上を見上げると、深い緑の葉っぱの隙間から太陽の光がもれてキラキラ光っていた。
でも
なんでかほっとけない。
竜二君ごめん。
「行ってみよう‥かな。」
.
:09/09/25 17:03
:SH06A3
:C4BAc/SY
#939 [のの子]
竜二Side
プーップーップーッ
「はぁっ‥‥」
周りを気にせず大きなため息をつく。
「ふふっどうしたの?」
俺の隣でサングラスをかけた女が笑う。
「いや、なんでもないよ。」
「でも竜二のそんな顔なんて珍しいんじゃない?」
そんな顔ってどんなだよ。
.
:09/09/25 17:23
:SH06A3
:C4BAc/SY
#940 [のの子]
「ってかどこに連れてく気? 」
流れていく景色を眺めながら呟く。
「やぁね、さっき電話で言ったじゃない。ほらっあの話で良い人が見つかったのよ。」
「あぁ、そうだったっけ。ってか母さん、俺断ったはずだよね?」
サングラスをかけ車を運転しながらまたふふっと笑ったのは俺の母さん。
:09/09/25 17:37
:SH06A3
:C4BAc/SY
#941 [のの子]
「そうねぇ。そうだったわねぇ〜。」
悪気もなさそうにそれだけ言うと鼻歌を歌いだす。
はぁ‥
俺はまた外の景色を見つめる。
駅に向かって歩いていた俺達の横に黒い車がゆっくり止まった。
俺はまさかと思いながら黒い車を見つめていると、出てきたのは予想通り母さんだった。
『乗りなさい』
その一言で俺は旬達と別れた。
.
:09/09/25 17:44
:SH06A3
:C4BAc/SY
#942 [のの子]
母さんの強引なとこは昔からだし別に驚かなかった。
‥ってかそれよりさっきの電話だろ。
チッ
母さんに聞こえないように小さく舌打ちをする。
図書館ってなんだよっ。
勉強でもする気かよ、あいつ‥
結局遠回しにデートに誘ってんだろうがっ!
はぁ‥聡美もなんで悩んでるんだよ。
.
:09/09/25 17:59
:SH06A3
:C4BAc/SY
#943 [のの子]
聡美が決めていいんだ。
悩むなら行けばいい。
行きたくないなら行かなければいい。
それだけのこと‥
俺には決められない。
俺は確かに彼氏だけど、聡美の中には彰がいる。
彰がどんな存在か
どんな存在になっていくかは
これからわかってくるだろう。
その時も
君が決めていいんだよ。
.
:09/09/25 18:46
:SH06A3
:C4BAc/SY
#944 [のの子]
『いつも助けてくれてありがとう』そう言った彼女。
嬉しかった。
その言葉が俺を認めてくれた。
だから だから
どういう結果でも大丈夫。
って言いながらたぶんこの世界でこんな弱気な彼氏は俺ぐらいだろうな‥
.
:09/09/27 20:46
:SH06A3
:ATrB2C/c
#945 [のの子]
――――――
「なんて顔してんの。」
「っ‥‥何?」
運転しながら俺の頭を押してきた母さん。
「まだまだ子供ねぇ〜。今にも泣きそうな顔して‥」
ふっと笑った母さんとは逆に俺はまた窓の外を見つめる。
「‥泣かないよ。子供じゃないんだし。」
それだけ言って俺は流れる景色を見るのをやめて、ゆっくり瞼を閉じた。
.
:09/09/27 20:57
:SH06A3
:ATrB2C/c
#946 [のの子]
読んでくださってるみなさん、いつもありがとうございます

キリがいいので新スレ
『ピンクな気分U』を立てようと思います!


どうぞ今後もよろしくお願いいたします

.
:09/09/30 20:55
:SH06A3
:aFVkM0kY
#947 [なぴ]
:09/10/24 03:06
:F905i
:p6kbuOnw
#948 [R]
:10/07/24 20:49
:W65T
:XZ6IslcU
#949 [我輩は匿名である]
あげ↑
:11/05/18 12:49
:SH001
:KSv4oJN6
#950 [匿名]
あげ!
:11/07/17 22:59
:F02C
:ankciRaw
#951 [よち☆]
一気に読みました

めっちゃいい話ですな

★
応援してますんで完結まで
頑張って下さい

:11/07/22 11:52
:F02A
:TgLqz6CI
#952 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/02 01:18
:Android
:Ltpo.xA.
#953 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑
:22/10/02 01:45
:Android
:Ltpo.xA.
#954 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/02 01:47
:Android
:Ltpo.xA.
#955 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑
:22/10/07 13:10
:Android
:GR1soPvw
#956 [○&◆oe/DCsIuaw]
↑(*゚∀゚*)↑
:22/10/25 20:19
:Android
:zH8LnywQ
#957 [わをん◇◇]
(´∀`∩)↑age↑
:23/01/01 20:47
:Android
:2rUS2lJ.
#958 [わをん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑
:23/01/10 10:08
:Android
:nQ6dQ5MU
#959 [approach]
(´∀`∩)↑age↑(´∀`∩)↑age↑
:25/11/13 00:16
:Android
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