ピンクな気分。
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#851 [のの子]
今更聞いていいのか不安になる。
あの事について、竜二君は知られたくなさそうだった。
ドクン
ドクン
‥やっぱダメだ
「あの‥‥やっぱ私っ 」
「彰が人殺しって言ったら聡美ちゃんは信じる?」
.
:09/08/25 16:03
:SH903i
:EF1nEb8M
#852 [のの子]
‥‥‥‥‥えっ?
今 なんて 言ったの ?
『人殺し』
普段聞き慣れない言葉が頭の中をぐるぐる回る。
.
:09/08/25 18:07
:SH903i
:EF1nEb8M
#853 [のの子]
「いっ意味が‥‥わから‥ない‥冗談ならかっ帰るよ?」
私が答えたのはそれだけ。
すると博也君はまた悲しげな表情をした。
ドクン
「聡美ちゃん、信じるかどうか答えて‥?」
博也君にまた同じ質問をされた私は、更に混乱する。
.
:09/08/25 18:13
:SH903i
:EF1nEb8M
#854 [のの子]
「‥彰君が‥人を‥殺したか?」
「そうだよ。」
ドクン
彰君が‥‥
私が思い出したのは
彰君の笑った顔と
泣き顔だった。
.
:09/08/25 18:16
:SH903i
:EF1nEb8M
#855 [我輩は匿名である]
:09/08/26 02:22
:SH906iTV
:e987yIDc
#856 [のの子]
「‥信じない。私は‥信じないよ。」
私が知ってる彰君は
すぐ怒って
むきになって..
不器用だけど
優しくて
笑顔がとっても似合う
男の子だもん。
.
:09/08/26 09:09
:SH903i
:wsE99W06
#857 [のの子]
博也君を真っ直ぐ見つめる。
「‥‥そっか。」
そんな私を見て博也君は優しく笑ってくれた。
「急に変な事聞いてごめんね。まずそれだけ聞きたかったんだ‥彰にはそういう噂があるから。」
?
「もちろん彰は人を殺してないよっ?周りが勝手にそういう噂を作ったんだ。でも‥彰自身はそう思ってる‥自分は人を殺したって。」
:09/08/26 09:15
:SH903i
:wsE99W06
#858 [のの子]
聞き慣れない言葉に
信じられない話‥
だからなんて言えばいいかわからなかった。
ただ思ったのは
「どうして‥そうなったの?」
たった一つの疑問。
.
:09/08/26 19:46
:SH903i
:wsE99W06
#859 [のの子]
博也君は私を見つめていた目をふせる。
「実はさ‥」
ドクン ドクン
いつも明るくて笑ってるからか博也君の悲しげな表情は、私の心をもっと不安にさせる‥
「実は‥二年前、あいつの彼女亡くなったんだ‥彰の目の前で車にひかれて‥」
ドクンッ
.
:09/08/26 19:56
:SH903i
:wsE99W06
#860 [のの子]
ドクン ドクン ドクン
「事故だったんだよ。事故だったのに、あいつ‥自分のせいだって‥」
彼女の死
人殺し
『あの日から苦しいんだ』
いつかの彰君の言葉がよみがえる。
.
:09/08/26 20:00
:SH903i
:wsE99W06
#861 [のの子]
「‥わた‥し‥‥ッ‥」
私は思わず口を押さえる。
彰君に
あの言葉に あの涙に
こんなに重く
悲しい話があったなんて‥
.
:09/08/26 20:06
:SH903i
:wsE99W06
#862 [のの子]
「うそ‥っ‥そんな‥事‥」
微かに私の手が震えていた。
「‥彰、彼女が亡くなってから変わったんだよ。前はそんな喧嘩しなかったし、勉強もできる方で‥」
鈴ちゃんが言ってた。
再会した時、彰君は変わってたって‥
[あの事]は
信じられない
信じたくない話だった。
.
:09/08/26 20:14
:SH903i
:wsE99W06
#863 [我輩は匿名である]
すばらしい
:09/08/27 01:31
:F905i
:uLB4ha7s
#864 [我輩は匿名である]
:09/08/27 03:26
:N904i
:w/bS0aEM
#865 [ハナ]
文才ありですね



さすがののこさんッッッ

って感じです

これからも応援してるんで頑張って下さい

:09/08/27 09:01
:SO903iTV
:kHnuoHtM
#866 [のの子]
みなさん
ありがとうございますっ

やっとポイントであった[あの事]に触れる事ができました



これからどんどん話が進んでいくのでお楽しみですっ


笑
これからも応援よろしくです


:09/08/27 11:12
:SH903i
:roodV4Ts
#867 [のの子]
「あいつ今も彼女が死んだの自分のせいにしてあの日から動けてない‥ていうか動こうとしないんだ。一生死んだ彼女を想って償っていくって‥」
博也君が手に顎をのせて外を見つめる。
「それってさ、つまんなくない?彰は今、ちゃんと生きてんのに‥」
博也君の悲しげな瞳はこの話についてじゃなくて、彰君を想って悲しんでいた。
.
:09/08/27 22:27
:SH903i
:roodV4Ts
#868 [のの子]
「‥‥そう、だね。」
でも、あの日見た彰君は
『苦しい』って言ってた。
本当は辛いんだろう。
自分一人生きていかなきゃいけない事も
過去になっていく彼女も
‥辛いんだろう。
.
:09/08/27 22:31
:SH903i
:roodV4Ts
#869 [のの子]
私も自然と目を俯くと、手で目元を隠す。
今も手は微かに震え
唇を噛む。
『大切な人の死』
私の心がざわつく。
彰君の気持ちがわかるからか..
私も
私も
大切な人を
失った事があるからか。
.
:09/08/27 22:41
:SH903i
:roodV4Ts
#870 [のの子]
「でも‥やっと変わりそうなんだ、あいつ。」
俯いたまま博也君の話を聞く。
「聡美ちゃんのおかげで。」
え‥‥?
少し遅れて反応した私は顔を上げて博也君を見る。
:09/08/28 17:08
:SH903i
:6wIJ1KLI
#871 [キノコ]
気になるぅー
頑張ってくださいっ~
:09/08/28 19:54
:W51SA
:SnKn9zKk
#872 [のの子]
博也君は相変わらず外を見つめたままだった。
「‥わ‥私?」
「そうだよ。」
私はただ博也君を見つめる。
「聡美ちゃんと関わるようになってから色んな表情を見せてくれるようになった。」
確かに最初は無口で何か考えてるようにあまり笑わなかった。
.
:09/08/28 20:50
:SH903i
:6wIJ1KLI
#873 [のの子]
無口だな 恐いな
それが最初の印象。
でも最近はぶっきらぼうなトコもあるけど話してくれて、笑ってる。
確かに少しずつ変わってきてる、私もそう思えた。
けど
「‥‥私なんもしてない。」
.
:09/08/29 00:12
:SH903i
:YKFyJZ1o
#874 [のの子]
博也君が横目で私を見つめニコッと笑った。
「そんな事ない。聡美ちゃんがいたから変わったんだよ。」
「でも私っ普通に‥特別な事なんて‥してない。」
私はじんわり掌に汗をかく。
「その普通が彰にとって特別なんだよ‥ただ話して一緒に笑う事が彰を変えて助けになる。」
それまで外へ向いてた博也君が私の方へ体を向けた。
.
:09/08/29 00:23
:SH903i
:YKFyJZ1o
#875 [のの子]
「だからね、この話を知った上であいつを助けてあげて。これからも‥」
博也君は真っ直ぐ私を見つめたまま、
「お願い。」
頭をゆっくり下げた。
「えっちょっとっ博也君っ!」
私は慌て立ち上がる。
「そんな頭下げないでっわかったからっ。ってか私嫌なんて一言も言ってないしっ!ねっ?」
:09/08/29 00:29
:SH903i
:YKFyJZ1o
#876 [のの子]
「‥同情じゃダメなんだ。それじゃ助けてやれない。」
同情‥
なんとなくわかる。
同情を求めてるわけじゃないって。
私は頭を下げたままの博也君を見つめる。
「だからっ
「ありがと‥話してくれて。」
博也君が顔をあげる。
.
:09/08/29 00:39
:SH903i
:YKFyJZ1o
#877 [のの子]
「この話、他の人にしちゃダメなんでしょ?」
博也君の顔が一瞬曇る。
「まぁ‥するなとは言われてないんだけど、暗黙のルール的な感じ?」
「うん、なんとなく伝わってきてた。」
二人して苦笑いする。
「‥‥彰君に博也君みたいな良い友達がいて良かった。」
.
:09/08/29 11:14
:SH903i
:YKFyJZ1o
#878 [我輩は匿名である]
書いてくださーいK
:09/09/02 19:08
:W51SA
:zIp9rL4M
#879 [のの子]
「彰君が変わってきたのは私だけじゃなくて、みんなのおかげだよ。博也君のおかげっ。」
私はニコッと笑う。
「この世界に‥永遠なんてないもん。だから彰君も変われるよ、きっと。」
博也君は机に顔をのせるとじっと私を見つめてきた。
「なっ何?」
「うーん、なんか意外‥聡美ちゃんが永遠なんてないってはっきり言うなんて。」
.
:09/09/02 23:01
:SH903i
:7e/kI1Ag
#880 [のの子]
「そう、かな?」
「うん。[永遠の愛]とか信じてると思った。」
博也君がニヤっと笑う。
「信じてるよ?‥でも永遠なんてないからこそ信じられる。本当に永遠があったら誰も永遠の愛なんて誓ったりしないもん。」
「ぷっ確かに。永遠の愛なんて恐いわ〜‥」
確かにげって顔をする博也君にとっては永遠の愛は気が思いかもね。
.
:09/09/03 22:11
:SH903i
:r56Qqg/2
#881 [のの子]
「‥人の寿命は決まってて、その短い時間だからこそ人を深く愛せるって思う。」
博也君が顔を横に向けた。
「短い時間か‥初めて愛した彼女が死んで、彼女にとって自分が最期に愛した人なら‥進めなくなるもんなのかな?」
彰君‥
「どうなんだろ‥でも、今も悲しいんだと思うよ。」
.
:09/09/03 22:22
:SH903i
:r56Qqg/2
#882 [のの子]
ふっとした瞬間
込み上げてくるんだろう。
なんとも言えない悲しみと、孤独が‥
はっきり助けてあげるなんて言えない。
でも、彼の気持ちは少しわかるから‥
「彰君がもっと笑えるように私も力になるね。」
.
:09/09/03 22:29
:SH903i
:r56Qqg/2
#883 [のの子]
笑顔でそう言うと、博也君も笑って頷いてくれた。
「‥ありがと。」
博也君は小さくそう呟いて立ち上がると窓を閉めた。
カチャ
「よしっそろそろ戻ろっか♪結構長居しちゃったし竜二に俺が怒られる〜。」
窓を閉めたのが合図かのようにいつもの博也君に戻った。
クスッ
「うん、そうだね。」
.
:09/09/03 22:34
:SH903i
:r56Qqg/2
#884 [のの子]
「ってか腹減ったし〜。」
確かに‥桃達遅いって怒ってるかな?
―――――――
「竜二君っ!遅くなってごめんね‥?」
教室に戻ると竜二君が携帯をいじりながら待っていた。
「‥何してたんだよっ?」
「えっ俺っ?」
.
:09/09/03 22:40
:SH903i
:r56Qqg/2
#885 [のの子]
竜二君は私をスルーして博也君を睨み付ける。
「ほら〜っやっぱ俺が怒られたぁ!」
博也君が私に抱き着いてきた。
さっきの真剣な顔の博也君はどこへやら‥
「お前はすぐ人にくっつくなよっ。離れろって。」
グイッと引き離すと竜二君は私の肩を掴む。
.
:09/09/04 20:29
:SH903i
:KVfEhuB2
#886 [のの子]
「‥で?俺ほったらかして何してたわけ?」
「えっ私っっ?!べべ別に何も‥歩きながら話してただけです。」
ちょっとだけ嘘をつくにも私の心臓はドキドキする。
「本当に?わざわざ歩きながら?」
じーっと私を見つめる竜二君に私もたじたじ‥
.
:09/09/04 20:34
:SH903i
:KVfEhuB2
#887 [のの子]
「えっとぉ〜‥」
「竜二が聡美ちゃんほったらかしてどっか行っちゃったから歩いてたんだよ〜?寂しくて‥」
博也君が竜二君の肩に手を回して抱き着く。
そういわれれば確かに先にほったらかしにされてたのは私かも。
「寂しかったぁ〜♪」
「博也、気持ち悪い‥」
竜二君に甘えるように抱き着く博也君と目が合う。
.
:09/09/04 20:41
:SH903i
:KVfEhuB2
#888 [のの子]
ニコッ
優しく笑った顔はさっき見た優しい笑顔と一緒だった。
「ったくわかったよ!そろそろ行かないとみんな待ってるし、行くよ?」
竜二君はグッと博也君を離すと鞄を持つ。
「「はぁい♪」」
二人で元気よく返事をして私達も鞄を持つと歩きだす。
「‥聡美、あんまこいつにヒョコヒョコついてくなよ?」
教室を出る時竜二君が私の耳元で小さくつぶやいた。
.
:09/09/04 20:49
:SH903i
:KVfEhuB2
#889 [のの子]
それに私はクスッと笑う。
「は〜い♪あっそれよりさっきの電話誰から?」
「あぁ、母さんから。」
「へぇ〜。何かあったの?」
「いや、大丈夫だよ。」
竜二君のお母さんかぁ‥
どんな人だろ?
――――――
「遅ぉいっ!」
待ち合わせのファミレスで桃がほっぺを膨らませながら待っていた。
.
:09/09/04 20:56
:SH903i
:KVfEhuB2
#890 [のの子]
旬君も腹減った〜とぐったりしていた。
「ごめんね。」
苦笑いしながら席につくと、彰君がいない事に気付く。
「‥彰君は?」
「彰なら帰ったよ〜。」
旬君がメニューを見ながら言った。
帰っちゃったんだ‥‥
なんだろ。あの話を聞いたからかな?
彰君が今、一人でいるんだと思うと落ち着かなかった。
賑やかなファミレスも静かになる。
.
:09/09/04 21:02
:SH903i
:KVfEhuB2
#891 [ミュウ
]
続き気になる

:09/09/06 09:07
:SO903iTV
:V3rn4Kkg
#892 [のの子]
私の不安が伝わったのか、
「大丈夫っ大丈夫♪たぶん祐輔の迎えだよ。」
隣に座ってた博也君がメニューを見ながら話す。
「‥?祐輔って誰?」
私がキョトンとすると博也君はそっか、と言いながら携帯をいじりだす。
「こいつが祐輔っ♪彰の弟だよ。可愛いっしょ?」
携帯の画面に移ってたのはまだ幼稚園生ぐらいの男の子の満面の笑みだった。
.
:09/09/08 21:58
:SH903i
:GA9R7VbQ
#893 [のの子]
「可愛い〜っ♪彰君弟いたんだっ!」
私は博也君の携帯を見てつい笑う。
祐輔君の笑った顔は、お兄ちゃんの彰君にそっくりだった。
「えっ彰君の弟見せて〜♪」
桃も食いついてテーブルに前のめりになる。
メニューを頼んでから話題は自然と祐輔君の話になった。
:09/09/08 22:03
:SH903i
:GA9R7VbQ
#894 [のの子]
「時々彰が幼稚園迎え行ったりしてんだよ。祐輔は彰大好きだからさ。」
旬君がコーラを飲みながらクスクス笑う。
「竜二君も祐輔君と会った事あるの?」
「あるよ。彰ん家行ったら勝手に部屋とかくるし。」
「へぇ〜可愛いねっ♪」
弟かぁ‥いいなぁ♪
「ってかみんな兄弟いんの?」
旬君がストローをくわえたまま目線をみんなにむける。
:09/09/08 22:16
:SH903i
:GA9R7VbQ
#895 [のの子]
「ちなみに俺は兄貴と弟がいまーすっ。じゃ次は〜フクッ♪」
男三人兄弟‥っぽい!
ついクスッと笑う。
旬君が隣に座るフクを指差すと
「俺?俺は妹が一人いるよ。」
「桃は一人っ子ぉ♪」
自然と座っている順番で流れていく。
「俺はお姉様が一人〜。」
博也君の次は私。
.
:09/09/08 22:24
:SH903i
:GA9R7VbQ
#896 [のの子]
「私は‥ 」
私には お姉ちゃんが
「お姉ちゃんがいるよ。」
ニコッと笑う。
「ぽいぽいっ♪じゃ次竜二ねぇ。」
「俺は兄貴。」
竜二君がぶっきらぼうに言う。
.
:09/09/08 22:30
:SH903i
:GA9R7VbQ
#897 [のの子]
「なんだっ桃ちゃん以外みんな兄弟いんのかぁ。」
旬君がそう言うと桃が頼んだドリアが運ばれて来た。
するといつの間にか兄弟の話は終わった。
「‥お兄ちゃん、いるんだね。知らなかったな。」
私が竜二君に話し掛けると竜二君はチラッと私を見て
「家族の話あんま好きじゃないんだ。ごめん‥」
.
:09/09/08 22:35
:SH903i
:GA9R7VbQ
#898 [のの子]
そう言うと黙ってしまった。
‥?
「そっか。私もちょっと苦手かも‥同じだね。」
私が笑うと竜二君はまた私を見つめてきた。
なんで
なんでそんな悲しい目をしてるの?
そんな悲しい目で
なんで
私を見つめるの?
.
:09/09/08 22:38
:SH903i
:GA9R7VbQ
#899 [のの子]
「‥‥竜二君?」
つい私は竜二君の手を握る。
キュッ‥
竜二君は手を握り返して優しく、弱く笑う。
「ごめん‥」
「オムライスのお客様〜?」
ごめんの意味を考える事も聞き返す事もできないまま私の注文したオムライスがきた。
その後、さっきの事を竜二君に聞く事はできなかった。
:09/09/08 22:46
:SH903i
:GA9R7VbQ
#900 [のの子]
またあんな悲しそうな目を見るのは私も辛いから。
――――――
「‥‥じゃバーベキュー遅刻しないようにねぇ♪」
「うん。」
たわいもない話で盛り上がると時間はあっという間に過ぎて帰る時間になった。
旬君の一言に返事をして、駅方面に向かうみんなとは違う帰り道を歩きだす。
竜二君が送るって言ってくれたけど、今日は一人で帰る事にした。
.
:09/09/10 09:00
:SH903i
:oSwB/KrM
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