ピンクな気分。
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#551 [のの子]
「えっ鈴に?」
よっ呼び捨てっ?!!
「やっぱ知ってるんだぁ‥なんなのあの子ぉ?彰君好きなくせにフクにくっつくわ、聡美に汚い女だとか言うわさぁ。あーまたイライラしてきたぁ!」
桃がほっぺを膨らませてブツブツ言ってると竜二君が私の頭を掴んできた。
ガシッ
「きゃっ」
「コラッなんでもなくないじゃん。」
「ぅっごめんなさい‥」
.
:09/06/18 18:53
:SH903i
:Hzq6Ytd2
#552 [のの子]
全く、とため息をつくと竜二君は何も言わずに頭を撫でてくれた。
ドキッ
そんな何気ない優しい仕草がたまらなく嬉しかった。
「桃は、聡美の事悪く言う奴は誰だろうと許さないから。大丈夫だよぉ♪」
桃もニコニコ笑いながら頭を撫でてくれる。
そんな二人の優しさを感じて、今更さっきの言われた事が悔しくて恐くなった。
ポロッ ポロポロ
「っ‥‥グスッ‥」
.
:09/06/18 21:55
:SH903i
:Hzq6Ytd2
#553 [のの子]
急に涙が出てきて慌てて手で目元を隠す。
「グスッ‥ん‥悔しい‥わっ私、私‥‥」
「「よしよし」」
二人の手が温かくて甘えてしまう事になるけど、涙は止められなかった。
大好きな彼と、大切な親友の優しさは今の私には一番の薬になった。
―――――
「二ノ宮さん」
.
:09/06/18 22:02
:SH903i
:Hzq6Ytd2
#554 [のの子]
お弁当を食べよう鞄をあさっているとフクが気まずそうな顔をして現れた。
「あっフク‥」
「さっきはごめんね。あいつには俺から言っといたからさ。本当ごめん。」
「うん。でも‥なんでフクが謝んの?」
「いや、その‥」
「‥ちょっといいかな?」
私はフクを廊下に連れ出す。
.
:09/06/18 22:08
:SH903i
:Hzq6Ytd2
#555 [のの子]
ガヤガヤ
昼休みだから人通りが多いけど、かえってこっちの方が怪しまれない。
「あの子フクの何?彼女ではないんだよね?」
「それは‥うん、まぁ彼女ではないけど。」
「けど‥好きなの?」
「えっ!いやっ違うよ。俺はただ‥ほっとけないって言うか、鈴は‥鈴は大切な奴なんだ。だから守りたいんだよ。」
「それって好きなんじゃんなぁい?」
.
:09/06/18 22:13
:SH903i
:Hzq6Ytd2
#556 [我輩は匿名である]
:09/06/19 19:00
:SH902i
:76.u9h5M
#557 [のの子]
ピクッ
「もっ桃ぉ‥」
いつからいたのか、桃はニコニコ笑いながら首をかしげてフクの後ろに立っていた。
桃に1番聞かれたくなかったのにっ!
「桃、鈴はそういうんじゃないよ。はっきりは言えないけど、違うから。」
「ふーん‥」
フクが困った顔で話すと桃は納得いかない顔でじっと見つめる。
.
:09/06/19 21:46
:SH903i
:73EWYcD6
#558 [のの子]
「まぁ‥あいつがいる限りのんびり彼女も作れないかもだけど。」
フクが手で口元を隠しながらボソッと呟く。
「っ!なにそれっ!」
それに食いついたのは私。
「えっ?いや〜なんか心配っていうか‥」
ははっと苦笑いするフクを睨むと
「聡美、もういいよ。ご飯食べよぉ?」
.
:09/06/19 21:50
:SH903i
:73EWYcD6
#559 [のの子]
「ぇっうん、わかった。」
慌てて桃の所に走る。
桃が複雑な顔をしているのを見て、これ以上フクといるのはやめとこうと思ったんだ。
「えっちょっと。」
訳がわからないという顔をしてるフクを見て、
「ベーッ!!」
桃はアッカンベーをして教室に入っていった。
「なっなんだよ今のっ!」
.
:09/06/19 22:00
:SH903i
:73EWYcD6
#560 [のの子]
更に訳がわからないというフクを横に
「よく考えなさいっ。」
ビシッとそう言うと私も教室に入った。
その後の桃はやけ食いというか、たくさん食べて何も話さなかった。
この時ぐらいから、少しずつあの事に近づいていっていたんだって思う。
.
:09/06/19 22:04
:SH903i
:73EWYcD6
#561 [のの子]
―――――――
キーンコーンカーンコーン
「よっしゃテスト終わった〜!!夏休みだぁ!♪」
テストが終わったと同時に旬君が立ち上がってガッツポーズをとる。
「柏木〜夏休みまでまだ一週間あるぞぉ。それに赤点とったら補習もあるからなぁ。」
先生がニヤつきながら答案用紙を集める。
「げっまたかよ!」
この感じだと去年は補習を受けたみたい。
うなだれる旬君を見てクラスの皆の笑い声が響く。
.
:09/06/21 20:19
:SH903i
:YcUIxyPw
#562 [のの子]
「聡美ぃテストどうだったぁ?♪」
テスト期間で早く帰れるからみんな帰る支度をしている。
「ダメかもぉ‥一個だけ空欄あったんだぁ。」
「一個だけじゃーん。私なんか今回全く自信な〜い♪」
ヘヘッと笑ってる桃だけど、今回自信がない‥というかできなかったのはフクがいなかったからだろうな。
いつもわかんない所はフクに教えてもらってたし。
.
:09/06/21 20:26
:SH903i
:YcUIxyPw
#563 [のの子]
あれから桃とフクは壁ができちゃったみたいにギクシャクしてる。
仲直り?させようと試みたけど竜二君にやめとけって言われちゃった。
二人の問題だからあんま首突っ込んだらダメだって。
そう言われて前の彰君と竜二君の時の事を思い出したけど口にしなかった。
「ってかいつの間に二人は仲直りしたんだろ?」
「また独り言?」
.
:09/06/21 20:32
:SH903i
:YcUIxyPw
#564 [のの子]
「え?」
横を見ると竜二君が呆れながらクスッと笑っている。
しまった‥
竜二君と帰っている最中だった。
「何回も注意してんのに独り言やめらんないね?」
「うっ‥ってか私そんな独り言言ってないもん!」
繋いでる手にキュッと力が入る。
「言ってるよ〜♪俺何回も聞いた事あるもん。この前は一緒に勉強してたら『えっ?何これ?なんでこれが〜‥あっそっか!これ
「あぁーもうっ!言ってますっ言ってます!」
竜二君が大きな声で言うもんだから慌てて口を押さえる。
.
:09/06/21 20:39
:SH903i
:YcUIxyPw
#565 [のの子]
「もう、意地悪‥」
自分より背の高い竜二君を見上げると竜二君はフッと私を引き寄せる。
「意地悪したくなるほど可愛いんだからしょうがないでしょ。」
ギュッ抱きしめられた私はずるい、と呟きながら彼の背に手をまわす。
最近の竜二君はよく私に触れてくる。
よく頭を撫でてくれたり、ほっぺをプニプニしたり、抱きしめたり‥
恥ずかしいけど、ドキドキして嬉しかった。
.
:09/06/21 20:47
:SH903i
:YcUIxyPw
#566 [のの子]
「あっ夏休みどうする?どっか行きたい所とかある?」
腰に回した手は離さずに顔だけ離すと、突然竜二君が聞いてきた。
「えっ‥どっどこかなぁ。」
突然な質問もそうだけど、当たり前のようにデートの話をしてきた事に慌てる。
私ってば一緒にテスト勉強できなくなるの寂しいとか思っちゃってたのに‥
竜二君はしっかり先を考えてくれてたのが嬉しかった。
:09/06/22 09:21
:SH903i
:chUtsqXI
#567 [のの子]
「この前は色々言ってくれてたじゃーん。」
ムスッとした顔をすると竜二君が私の頭の上に自分の顔をのせてきた。
「ん〜‥やっぱ海かな?あっ遊園地とか!あとお祭りも行きたいし、花火もしたいっ!あとは‥」
そうだっとたくさん私の口からどんどん出て来る。
さっきまでの慌てっぷりはどこへやら。
「あるじゃんか。」
竜二君は優しく笑うと私のほっぺをつまむ。
「ふぁっふぁに?」
.
:09/06/22 09:28
:SH903i
:chUtsqXI
#568 [のの子]
「そんなにたくさん言って夏休みずっと俺と一緒にいたいわけ?わがまま。」
優しくもあって怪しくもあるその笑顔に私は逆らえない。
だって本当にそうなんだもん。
なんて言ったら喜ぶかな?
「よし、じゃとりあえず今日はここまでっ。明日からまた色々決めよう?」
「うんっ。」
また手を繋ぐと私達は歩きだす。
.
:09/06/22 09:36
:SH903i
:chUtsqXI
#569 [のの子]
次の日
「ジャジャーンッ!!」
1時間目の休み時間、旬君に呼ばれたらしく博也君や彰君をクラスに来ていた。
そんな中、旬君が大きなチラシみたいな紙を手に私達の前に現れた所。
「‥バーベキュー?」
桃が首をかしげてチラシの字を読むと、彰君がげっと嫌そうな顔をする。
「またかよ。」
「去年から俺海がいいって言ってたと思うんですけどー!」
早速彰君と博也君からのブーイング。
去年?バーベキュー?
?の私に竜二君もため息をつきながらコソッと教えてくれた。
:09/06/22 09:45
:SH903i
:chUtsqXI
#570 [のの子]
「去年俺らだけで夏休みに泊まりでバーベキューしたんだよ。旬の知り合いが別荘持ってるとかでさ。」
別荘っ?すごぉい。
「まさか今年もやるとは‥」
バーベキューかぁ。中学の林間以外でやった事ないかも。
「桃‥どうする?」
.
:09/06/22 09:52
:SH903i
:chUtsqXI
#571 [のの子]
たとえ竜二君が行くって言っても、桃がいなきゃ私は行かない。
「ん〜せっかくだし行こっかなぁ。みんな仲良くなったんだから思い出たくさん作りたいし♪聡美はぁ?」
桃の笑顔を見て、確かにって私も思った。
「‥うん、そうだねっ。」
そう言うと桃が私の手を掴んで手を挙げる。
.
:09/06/22 17:43
:SH903i
:chUtsqXI
#572 [のの子]
「はぁい♪私達は参加しまぁす。」
「よしっ偉いっ!‥って事でほらほら桃ちゃん達は行くってよ〜♪お前らはどうすんの〜?」
旬君がニヤニヤしながら男の子達の前でチラシをヒラヒラする。
「ったく、聡美が行くなら俺も行く。」
最初に折れたのは竜二君だった。
チラッと見ると横目で私を見て『バーカ』と口パクしてきた。
:09/06/22 17:48
:SH903i
:chUtsqXI
#573 [のの子]
うっ‥後でいじめられそう。
「じゃ俺も行く。」
次にそう言ったのは意外にも彰君だった。
1番バーベキューとかめんどくさいの嫌いそうなのに‥
「えぇ〜っ!じゃ俺も行くよぉ。でも来年は海にしろよっ?」
彰君に続いて博也君が折れた。
残るはフク一人。
.
:09/06/22 17:52
:SH903i
:chUtsqXI
#574 [のの子]
みんながフクを見る。
まさか桃が行くって言ったのに行かないとか‥
「ん?あぁ、俺も行くよっ。」
フクが笑って言った。
ほっ‥
行かないなんて言ったらどうしようかと思った。
こうして私達の夏休みへ一歩近づいていった。
.
:09/06/22 20:10
:SH903i
:chUtsqXI
#575 [のの子]
彰Side
「彰っお前赤点は?」
博也が深刻そうな顔付きで俺の前の席に座る。
「ない。お前は?」
「‥ギリギリない。」
ふーっと二人して息を吐く。
「お前全っ然勉強してないって言うから赤点かと思った。」
「ヒラヤンがおまけしてくれてギリギリセーフだった〜。」
ヒラヤン=化学の平谷先生
博也が化学の答案用紙を見せる。
:09/06/22 20:26
:SH903i
:chUtsqXI
#576 [のの子]
‥‥‥おまけねぇ。
「34ってギリギリセーフなのかよ?」
「セーフだろっ!ってかお前は何点なんだよ?」
「ん‥」
答案用紙を見せる。
「うわ〜68点とか普通じゃんっ。つまんねぇ男!」
ケチをつける博也にお前よりは良いだろーが、と思いつつ数日後に迫る夏休みの事を考える。
.
:09/06/22 20:32
:SH903i
:chUtsqXI
#577 [のの子]
すっかり梅雨は終わって晴天の空が暑い夏を感じさせる。
補習もないし、バーベキューの日まであいつとは会えない。
‥つまんねぇの。
でも竜二は会おうと思えば毎日でも会えるのか。
「いいな‥」
.
:09/06/22 20:39
:SH903i
:chUtsqXI
#578 [のの子]
っ!!
うわっ俺今いいなって言った?
何がいいんだよ?
あいつと会えるのがいい?いやいやっ羨ましがるとか意味わかんねぇしっ!
そりゃつまんねぇけど‥
羨ましがるとか、ないだろ。
手で顔を隠す。
.
:09/06/22 20:43
:SH903i
:chUtsqXI
#579 [のの子]
なんか俺‥キモくね?
「なに顔赤くしてんのお前?」
っ!
「はっ?赤くねぇよ!」
「いや、赤いから。」
‥‥‥‥
博也にバーカッと一言だけ言って俺は教室を出た。
.
:09/06/22 20:50
:SH903i
:chUtsqXI
#580 [のの子]
俺の行き先はトイレ。
「うわ〜気持ち悪‥」
鏡に写る俺は博也の言う通りうっすら赤くなってた。
はぁ、と鏡の前で大きなため息をつく。
まさか俺‥‥‥
ありえないありえないありえないありえないありえない
「違うっ。俺はもう誰も好きになんてならない。」
.
:09/06/23 09:13
:SH903i
:/gGMoKCE
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