ピンクな気分。
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#581 [のの子]
 
あいつが最初で最後‥


もう俺は


人を好きになっちゃいけ
ガチャッ
「昨日さ〜‥‥」

っ!

トイレに他の奴らが入ってきて我にかえる。

久しぶりにあの真っ暗闇にはまる所だった。

さっきとは違って冷や汗をかきながら俺はトイレを出る。
.

⏰:09/06/23 09:19 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#582 [のの子]
 
なんか気持ち悪ぃ‥

足を止めて壁に寄り掛かりながら俯く。

後はHRだけだしどっかでサボろうかとか考えてたら

「彰君?」

いつの間にいたのか、すぐそこに聡美がポツンと立っていた。

「お前‥」
「えっ気分悪そうだけど大丈夫?」

そう言って近づいてきたと思ったらハンカチを渡される。

「とりあえず汗拭かないと‥ね?」

戸惑いながらも俺はハンカチを取る。
.

⏰:09/06/23 09:25 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#583 [のの子]
 
でも汗を拭かずに俺はただハンカチを握りしめる。

「どうしたの?気分悪いの?」

心配そうに俺の顔を覗き込む。

「‥‥‥‥‥‥」

ほっとけって言えばいいのに、その一言が言えなかった。

「ほっ保健室行く?」

首を横に振る。

.

⏰:09/06/23 09:32 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#584 [のの子]
 
「そっかぁ‥あっじゃ誰か呼んでこよっか?」

また俺は首を横に振る。

聡美は困ったように笑うと俺の横に座ってきた。

「じゃ少し休憩しましょうか。」

俺を見上げながらエヘヘッと笑う聡美の顔に、俺はスッと癒される。

前から気付いてたけどこいつ特有のわざで、ちょっとした事で癒してくれる。
.

⏰:09/06/23 09:38 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#585 [のの子]
 
だからかこいつの隣は居心地が良かった。


汚い所まで全部を包み込んでくれそうで、ふっとした瞬間甘えてしまいたい感情が生まれる。


子供っぽくて、すぐ怒ったり顔を赤くしたり、泣いたかと思ったら心から喜んで笑ってくれたり‥


愛しいって言葉はこいつにピッタシの言葉だって思った。
.

⏰:09/06/23 09:46 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#586 [のの子]
 
でも俺は


そんなこいつとは逆で汚れてる。


こいつが白なら、俺は黒。

真逆なんだよ。



だから好きになっちゃいけないんだ。



.

⏰:09/06/23 09:50 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#587 [のの子]
 
俺はずっと‥

あいつだけを想う。

ずっと


「‥泣いてるの?」

「っ?」


気付いたら俺の目からポロッと涙が溢れ出ていた。


これはなんの涙だ?

悲しいのか

寂しいのか

憎いのか

恐いのか
.

⏰:09/06/23 09:54 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#588 [のの子]
 
それとも


「あっハンカチ使って?」


愛しいからか



「‥ッ‥苦しいっ‥」

涙が止まらない目を隠す。

「彰君?」

「ッ‥あの日からずっと‥‥苦しいんだっ‥」

.

⏰:09/06/23 14:05 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#589 [のの子]
 
「彰君‥‥?」


こんな事こいつに言っても意味ないのに

なのに‥なんで俺は

こんなに泣いて、今まで口にしなかった弱さを吐いてるんだろう。


フッ



ほほに温かい温もりを感じる。

⏰:09/06/23 17:37 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#590 [のの子]
 
手を少しどけると、横から聡美が俺の涙にハンカチでそっと触れていた。

「ぁっ、涙拭こうと思って‥ほらったまたまハンカチもう一つ持ってたから。」

さっき渡してきた白いハンカチとは違って、小さなウサギの絵が書いてあるハンカチを手に優しく笑う。

「苦しい時とか泣きたい時は上を向いて深呼吸するといいよ。私も前やったらなんかちょっと気分軽くなったから‥」
.

⏰:09/06/23 17:46 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#591 [のの子]
 
「‥ッ‥雨ん中やってたやつ?」

前に雨の中一人上を見上げて泣いてたのを思い出す。

確か竜二と付き合う前。

「えっなんで知ってんのっ?!!」

「たまたま見た。」

「えぇ〜‥普通に恥ずかしいんですけどぉ。」

うっすら顔を赤くする聡美。
.

⏰:09/06/23 17:51 📱:SH903i 🆔:/gGMoKCE


#592 [のの子]
 
なんで黙ってたのってほっぺを膨らませる姿は、可笑しくて、また愛しさを感じる。

「ってか今の俺の方が恥ずかしいだろ‥ズッ‥急に男が泣き出すなんてさ。」

いつの間にか涙は止まっていて、鼻をすする。

「あははっうん、そうかもね。」

クスクス笑う聡美を横にまた俺の顔が少し熱くなる。

ふんっ‥

「でも純粋でキレイな涙だなって思ったよ?」

.

⏰:09/06/24 22:33 📱:SH903i 🆔:rzK0iq6c


#593 [のの子]
 
「‥は?」

「えっ?だって今の涙誰かを想って泣いたんでしょ?苦しいって思っても大切な人を想って。それってなんかステキじゃない?」

目をパチパチしながら首を傾げる聡美に俺は眉間にシワを寄せる。

「大切でも‥苦しいなんて言う俺は最低だろ。」

「そうかなぁ?その涙の意味によるんじゃない?」

涙の意味なんて
‥‥わかんねぇし。

.

⏰:09/06/24 22:43 📱:SH903i 🆔:rzK0iq6c


#594 [のの子]
 

「ってかさっきから不思議に思ってたんだけど」

「なんだよ?」

「廊下に私達しかいないけどHR始まってんのかなぁ?」

聡美が周りをキョロキョロする。

確かに‥

「もういいじゃん。俺サボるわ。」

たぶん目赤いだろうし。

座り込むと腕の中に顔をうむる。

⏰:09/06/24 22:53 📱:SH903i 🆔:rzK0iq6c


#595 [のの子]
 
「えっ行かないの?」

聡美の声が上から聞こえる。

「んー。」

めんどくさそうに返事をする。

「えぇ〜‥じゃっじゃ私は行くよ?大丈夫?」

顔を見なくても慌ててるのがわかる。

「んー‥」
.

⏰:09/06/24 22:58 📱:SH903i 🆔:rzK0iq6c


#596 [のの子]
 
「うん。じゃ本当に行くからね?」

クスッ
しつこい奴だな。

「んー。」

「じゃっじゃぁね?」

パタパタ‥

小走りで行くのがわかったけど、すぐにゆっくりになって足音が止まったのがわかった。

たぶんこっち見てんな。
.

⏰:09/06/25 18:54 📱:SH903i 🆔:0NcSnqK.


#597 [のの子]
 
チラッと横を向くと

やっぱり‥

少し離れた所から聡美は不安そうにこっちを見ていた。

クスッ

「んっ」

ちょいちょいっと手招きするとビクッとして焦りだすあいつ。
.

⏰:09/06/25 19:04 📱:SH903i 🆔:0NcSnqK.


#598 [のの子]
 
どうしようか迷ってるみたいだ。

おもしれぇ奴。

クスクス笑いながらじっと見てるとそれに気付いたのか顔まで赤くなった。

「ぷっ‥おい、いい加減こっちこい。」

命令口調ながらも、また手招きをする。

「ぇっ、ぁっな何?」

っておーい。

迷ったあげく、聡美は動かずにその場から返事をしてきた。
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⏰:09/06/26 17:08 📱:SH903i 🆔:mgsyM8Ik


#599 [のの子]
 
ちっ‥
心ん中で舌打ちをする。

まるで赤ずきんを騙せなかったオオカミみたいだ。

「ったく俺の事心配なんじゃねぇの?」

「‥チョットだけ。」

「ならこっちこい。」

「えっなんでそうなんのっ?」

「遠目で心配そうに見られてるのうざったい。」

「ごっごめんなさい。」

別に謝ってほしいんじゃない。
.

⏰:09/06/26 23:00 📱:SH903i 🆔:mgsyM8Ik


#600 [のの子]
 
「ならこっちこい。」

「そんな
「ふざけんな。」

あーぁ。ほら来ちゃったじゃん。

聡美の後ろから現れたのはもちろん機嫌悪そうに眉間にシワを寄せてる竜二。

「あっ竜二君。」

ちぇっつまんねぇの。
竜二が来た途端にほっぺピンクにしやがって。

さっきまでとは違ってニコニコ笑いながら竜二を見つめる姿に、イラつきと同時に胸がキュッと痛んだ。

⏰:09/06/26 23:21 📱:SH903i 🆔:mgsyM8Ik


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