ピンクな気分。
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#719 [のの子]
 
「私が代わりに来たの。」
「‥‥なんで?私は直人を呼んだのにっ!直人じゃなきゃダメなのに‥」

また涙をこぼす鈴ちゃん。

「私が頼んだの。鈴ちゃんと話がしたいって。」

鈴ちゃんからの返答はない。
私も鈴ちゃんの隣にあるブランコに座る。

「また彰君の事?」
.

⏰:09/07/16 16:48 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#720 [のの子]
 
「‥グスッ‥‥ッ‥」

またしても返答なし。

困ったなぁ。

「彰君て無口だと思ってたんだけど、最近たくさん話してくれるようになって‥そしたら私彰君の事知らないなぁ〜なんて思ったんだ。」

とりあえず何か話そうと何故か彰君の話題をする私。

隣には相変わらず俯く鈴ちゃん。

⏰:09/07/16 16:53 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#721 [のの子]
 
「って竜二君の事も全然わかってないんだけど‥確か鈴ちゃんて後輩なんだよね?昔の二人ってどんなだった?」


「‥‥‥‥‥‥」


会話をしようと質問をなげかけるけどこれまた反応なし。

もう泣いてるのかさえわからない。

「えっと〜‥じゃぁフクとはいつ出会ったの?」

「‥‥‥‥」
.

⏰:09/07/16 16:57 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#722 [のの子]
 
返答なし、か。

「‥鈴ちゃん、私の事嫌い?」


「‥‥うざいです。」

返答あり。

小さな返答だったけど私の心にグサッとささるお言葉。

うっうざいって‥

「そう‥」

私まで俯き始める。

こんなはっきり言われるとなんも言えない。
.

⏰:09/07/16 17:02 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#723 [のの子]
 
とうとう私まで黙りこんでしまう。

どうしよ‥

 キーッ  キーッ

ブランコの揺れる音だけが響く。

「‥‥‥彰君と出会ったのは私が中2の時で、高校生に絡まれてるの私を助けてくれたんです。」

俯いたまま鈴ちゃんが話し出す。

「私はあの時の彰君を今もはっきり覚えてます。かっこよくて優しくて‥まるで漫画の中のヒーローとヒロインみたいだって思ったくらい。」.

⏰:09/07/16 17:08 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#724 [のの子]
 
ははっと鈴ちゃんが笑う。

私はまだ明るい空を見上げてその話を黙って聞く。

「それからずっと憧れてて‥ひょんな事から同じ中学って事知って運命だと思った。この人しかいないって‥今思えば笑っちゃう。単純だなぁって。」

そんな事ないよ。
私は心の中で呟く。

「もちろんすぐお礼を言いに彰君のとこに走った。そしたら‥」
.

⏰:09/07/16 19:18 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#725 [のの子]
 
鈴ちゃんが顔をあげると私を見つめる。


「そしたら‥私のヒーローはいなくなってたんですよ。」


「いなくなってた?」


「そう、変わっちゃってたんです。」


前を向き遠くを見つめる鈴ちゃんの横顔は、その時の事を思い出してるよう。
.

⏰:09/07/16 19:23 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#726 [のの子]
 
「私を助けてくれた彼は、喧嘩ばっかして先生もお手上げ状態で知らんぷり。色んな噂はたつしで他の生徒は恐がって彼を白い目で見つめてました。‥今の方がまだ大人しくなったんですよ?」

彰君‥前の方がすごかったんだ。
でも想像できそうで、できなかった。

私は苦笑いをする。

「そんな彼を見て、私は‥‥私は‥‥‥っ」

言葉がつまる。
.

⏰:09/07/16 22:39 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#727 [のの子]
 
「ショックだったの?」

言葉につまる鈴ちゃんに私は優しく問い掛ける。

でも鈴ちゃんは首を左右に振る。



「喜んだんです。今度は私がっ‥私が助けてあげようって‥」

鈴ちゃんはブランコの鎖をギュッと握るとまた俯き涙をこぼす。

⏰:09/07/16 22:44 📱:SH903i 🆔:odfWYeds


#728 [のの子]
 
私も俯く。

変わってしまった彰君を見て喜ぶのは‥それは決して良い事ではないから。


「調度‥その頃の私は親の離婚とか色々重なって、孤立していく彰君を自分自身と重ねて見てたんです。だから私しか彼を助けられないって‥」

孤立‥

鈴ちゃんもだけど彰君の過去は、楽しい思い出だけじゃないのがわかってきた。
.

⏰:09/07/17 13:49 📱:SH903i 🆔:oYPSMfGo


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