ピンクな気分。
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#936 [のの子]
 
夏の日差しに隠れようと木の影に入ったのに、じんわりとした汗がにじむ。


「はぁ‥なるほどね。わかった。話はそれだけ?」

‥それだけ?
そうですけど逆にそれだけ?

「うん。そうだけど‥」

「そう。また連絡するから一回切るよ?じゃね。」

「あっうん。じゃぁね。」
.

⏰:09/09/25 16:36 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#937 [のの子]
 
プーップーップーッ

「ははっばいばぁい‥」

携帯の画面に写る通話時間たったの3分。

「ってかわかったってどういう意味っ?!行ってくればって事?」

余計わかんなくなった‥

竜二君なら絶対行くなって言うと思ったのにな。

「‥自分で決めろって事なのかな。」

.

⏰:09/09/25 16:54 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#938 [のの子]
 
ってか普通に考えたら彼氏いるのに行かないよね。
なんで私こんなに悩んでんだろう‥

ため息つきながら上を見上げると、深い緑の葉っぱの隙間から太陽の光がもれてキラキラ光っていた。

でも

なんでかほっとけない。

竜二君ごめん。

「行ってみよう‥かな。」
.

⏰:09/09/25 17:03 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#939 [のの子]
竜二Side

プーップーップーッ

「はぁっ‥‥」

周りを気にせず大きなため息をつく。

「ふふっどうしたの?」

俺の隣でサングラスをかけた女が笑う。

「いや、なんでもないよ。」

「でも竜二のそんな顔なんて珍しいんじゃない?」

そんな顔ってどんなだよ。
.

⏰:09/09/25 17:23 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#940 [のの子]
 
「ってかどこに連れてく気? 」

流れていく景色を眺めながら呟く。

「やぁね、さっき電話で言ったじゃない。ほらっあの話で良い人が見つかったのよ。」

「あぁ、そうだったっけ。ってか母さん、俺断ったはずだよね?」

サングラスをかけ車を運転しながらまたふふっと笑ったのは俺の母さん。

⏰:09/09/25 17:37 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#941 [のの子]
 
「そうねぇ。そうだったわねぇ〜。」

悪気もなさそうにそれだけ言うと鼻歌を歌いだす。

はぁ‥

俺はまた外の景色を見つめる。


駅に向かって歩いていた俺達の横に黒い車がゆっくり止まった。

俺はまさかと思いながら黒い車を見つめていると、出てきたのは予想通り母さんだった。

『乗りなさい』

その一言で俺は旬達と別れた。
.

⏰:09/09/25 17:44 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#942 [のの子]
 
母さんの強引なとこは昔からだし別に驚かなかった。

‥ってかそれよりさっきの電話だろ。

チッ

母さんに聞こえないように小さく舌打ちをする。

図書館ってなんだよっ。
勉強でもする気かよ、あいつ‥

結局遠回しにデートに誘ってんだろうがっ!


はぁ‥聡美もなんで悩んでるんだよ。
.

⏰:09/09/25 17:59 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#943 [のの子]
 
聡美が決めていいんだ。

悩むなら行けばいい。

行きたくないなら行かなければいい。

それだけのこと‥

俺には決められない。

俺は確かに彼氏だけど、聡美の中には彰がいる。

彰がどんな存在か

どんな存在になっていくかは

これからわかってくるだろう。

その時も
君が決めていいんだよ。

.

⏰:09/09/25 18:46 📱:SH06A3 🆔:C4BAc/SY


#944 [のの子]
 
『いつも助けてくれてありがとう』そう言った彼女。

嬉しかった。

その言葉が俺を認めてくれた。

だから  だから

どういう結果でも大丈夫。

って言いながらたぶんこの世界でこんな弱気な彼氏は俺ぐらいだろうな‥

.

⏰:09/09/27 20:46 📱:SH06A3 🆔:ATrB2C/c


#945 [のの子]
 
――――――
「なんて顔してんの。」

「っ‥‥何?」

運転しながら俺の頭を押してきた母さん。

「まだまだ子供ねぇ〜。今にも泣きそうな顔して‥」

ふっと笑った母さんとは逆に俺はまた窓の外を見つめる。

「‥泣かないよ。子供じゃないんだし。」

それだけ言って俺は流れる景色を見るのをやめて、ゆっくり瞼を閉じた。
.

⏰:09/09/27 20:57 📱:SH06A3 🆔:ATrB2C/c


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