闇の中の光
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#567 [ゆーちん]
「出来たよ。」
哲夫、康孝、そして私。
3人で年越し蕎麦を食べた。
「美味い!」
「三玉百円の蕎麦なのに、案外美味いね〜。」
「はぁ?康、お前そんな安物買って来たのかよ。」
「こういうのしかスーパーに置いてねぇんだもん。」
:09/01/19 11:12 :SH901iC :ZU.S4G5o
#568 [ゆーちん]
久しぶりの年越し蕎麦は、本当に美味しくて…安物の蕎麦だろうが何だろうが、私にとってはご馳走だった。
体が温まり、後片付けが済んだ頃、康孝は帰ると言い出した。
:09/01/19 11:13 :SH901iC :ZU.S4G5o
#569 [ゆーちん]
「いればいいじゃん。」
「そうだよ。一緒にカウントダウンしようよ、ヤッちゃん。」
「いやっ、二人の邪魔する気はねぇし。」
邪魔だなんて思わない。
康孝は私のお兄ちゃんみたいな存在なんだもん。
「ねぇヤッちゃん。私、まだお礼言ってなかったよね。」
「お礼?」
:09/01/19 11:13 :SH901iC :ZU.S4G5o
#570 [ゆーちん]
「この前…のんちゃん助けてくれてありがとう。」
「あぁ、その事か。」
「ヤッちゃんが助けに来てくれてなかったら…のんちゃん…」
「お礼なんかいらねぇぞ。仲間を助けるのは当然の事だからさ。」
康孝はニッと笑い、私の頭を撫でた。
:09/01/19 11:14 :SH901iC :ZU.S4G5o
#571 [ゆーちん]
哲夫に撫でられる時より、少し違う感情が私の心臓を跳ね上げさせた。
「テッちゃんから聞いたと思うけど、年明け早々ぶっかまして来るから応援頼むよシホちゃん。」
「あ、うん…気をつけてね。」
「あいよ!んじゃバイバイ。よいお年をー。」
:09/01/19 11:15 :SH901iC :ZU.S4G5o
#572 [ゆーちん]
最後まで上機嫌だった康孝。
彼が帰った部屋は、何だか急に静けさが増した気がする。
「つーわけだ。仲間なんだから助けるっつう行為は当然の物なの。」
私と康孝の会話を聞いていた哲夫は優しく笑いながら教えてくれた。
:09/01/19 11:16 :SH901iC :ZU.S4G5o
#573 [ゆーちん]
「哲夫。」
「ん?」
「仲間って…いいね。」
「だろ?」
ほら、やっぱり、違う。
哲夫に頭を撫でてもらった時に、胸いっばい広がるこの感情は、康孝に撫でてもらった時のモノとはまた違う。
人間って変なの。
:09/01/19 11:17 :SH901iC :ZU.S4G5o
#574 [ゆーちん]
頭を撫でてもらった私は、そのまま引き寄せられて、哲夫と唇を重ねた。
康孝がいなくなり、静かになった部屋は、テレビの音と私の口から零れる声だけが響いていた。
:09/01/19 11:17 :SH901iC :ZU.S4G5o
#575 [ゆーちん]
▽▲▽▲▽▲▽
ではまた
>>2▽▲▽▲▽▲▽
:09/01/19 11:18 :SH901iC :ZU.S4G5o
#576 [ゆーちん]
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戦い
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:09/01/20 21:27 :SH901iC :F4H0SjdY
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