闇の中の光
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#251 [ゆーちん]
「お疲れ様っす!」


哲夫への挨拶が飛び交う。


その挨拶の中に、女の子の声が混じった。


「シホちゃん!」


声の主は探さなくても、向こうから近付いて来てくれた。


のんちゃんだ。

⏰:09/01/03 22:20 📱:SH901iC 🆔:diob1dTs


#252 [ゆーちん]
「久しぶり〜!」


元気なシホちゃんの声と笑顔が、私を抱きしめた。


女の子に抱きしめられた事なんかなかったから、ちょっとビックリ。


「のんちゃん?」

「元気だった?超会いたかったよぉ!」

「あ、うん。のんちゃんも元気だった?」

「やや風邪ぎみ〜。でも余裕だよ?風邪なんかに負けてんないし!」

⏰:09/01/03 22:20 📱:SH901iC 🆔:diob1dTs


#253 [ゆーちん]
のんちゃんの歓迎に驚きつつも、普通に嬉しかった。


私と会う事が、そんなに喜んでもらえるの?って。


「シホ、今から報告ばっかでつまんねぇだろうから望実たちと座ってろ。」


康孝たちと喋っていた哲夫が私の傍に来て言った。

⏰:09/01/03 22:22 📱:SH901iC 🆔:diob1dTs


#254 [ゆーちん]
「あっ、哲夫さん。お疲れ様です。」


のんちゃんが挨拶すると、哲夫は『お疲れさん。』と言う。


「いいの?」


私が聞くと哲夫は頷いた。


「じゃあシホちゃん、あっち行こうよ。みんな待ってるし!」

「うん。」


そういう訳で、私はのんちゃんに手を引かれ、哲夫の傍から離れた。

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#255 [ゆーちん]
「シホちゃんだ!」

「久しぶり〜!」

「元気してた?」


そこにいた他の女の子たちは、みんな笑顔で私を受け入れてくれた。


集会が始まるまで、みんなで他愛もない話をする。

⏰:09/01/03 22:23 📱:SH901iC 🆔:diob1dTs


#256 [ゆーちん]
「あーい、注目!」


康孝の声で、みんなは一気に静まり返る。


手を挙げて報告する人の話を聞く時間。


私には関係ないから、黙って座っている。


いつものように30分もすれば集会は終わる。


ここからは帰りたい人は帰ればいいって感じらしく、何人かは帰って行く。

⏰:09/01/03 22:24 📱:SH901iC 🆔:diob1dTs


#257 [ゆーちん]
「のんちゃん達は帰らないの?」


私が聞くと、みんなは『帰る訳ないじゃん!』といった感じで笑っていた。


「せっかくシホちゃんに会えんのに、帰るの勿体ないし!」

「つーか帰っても暇だし。」

「みんなといる方が楽しいじゃん?」

⏰:09/01/03 22:25 📱:SH901iC 🆔:diob1dTs


#258 [ゆーちん]
驚いた。


そんな答えが返ってくるなんてさ。「そっかぁ。」

「でも用があるときは集会終わったら嫌々帰るよ?」

「まぁでもウチらに用なんて滅多にないけどねぇ!」


笑い声のあとに、また違う話で盛り上がる。


この前よりも楽しい時間だった。

⏰:09/01/03 22:25 📱:SH901iC 🆔:diob1dTs


#259 [ゆーちん]
「また来てよ?」


解散の時間になった。


「バイバイ。」


のんちゃん達ともさよならして、私は哲夫に肩を抱かれながら帰る。


「ねぇ哲夫。」

「ん?」

⏰:09/01/03 22:28 📱:SH901iC 🆔:diob1dTs


#260 [ゆーちん]
「明日も集会来る。」


やっと一歩だけ進めた気がする。


「おう。」


哲夫の笑顔を見ると、明日も来たいと思う願望は、間違いなどではないんだと安心できる。


家に帰り、共に眠る。


これからは生活リズムをまた少し変えないとな。

⏰:09/01/03 22:29 📱:SH901iC 🆔:diob1dTs


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