WHITE★CANDY
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#192 [Gibson]
「…優平って、メロンパンに似てるよね。」

「へ!?」

「時々苦いの。」

「何だそれ?」

私はキョトンとしている彼の目を見て、この上なく微笑んだ。
父にも見せたことがない、とびきりの笑顔を見せたと思う。

⏰:09/01/25 03:37 📱:SH705i 🆔:arpSz.qI


#193 [Gibson]
恋という感情。
それは、一言でも四百字の原稿でも、上手く表現しきれないもの。

…そうなんじゃないかな?

そして、その答えや結論は人それぞれ。

雨宮真希、17歳。
これから私なりの恋愛論というものを、ゆっくりと見つけていきます。

…少し前の自分よりは、見つかりそうな気がします。

Chapter02 END.―

⏰:09/01/25 03:49 📱:SH705i 🆔:arpSz.qI


#194 [Gibson]
Chapter03
「居候」

⏰:09/01/26 00:05 📱:SH705i 🆔:keS1jVx2


#195 [Gibson]
青葉が生い茂り、カラッと晴れた天候が続く。

帰路の坂道を上りながら、滴り落ちる汗をハンカチで拭う。
夏の日射しが、容赦なく全身をうだらせる。

7月初旬。
後一ヶ月も経たない内に、夏休みが始まる。

今年は一体、どんな思い出が作れるかな―

⏰:09/01/26 00:15 📱:SH705i 🆔:keS1jVx2


#196 [Gibson]
学校から帰宅すると、玄関先にダンボールが2・3箱積まれてるのに気づく。

父が珍しく通販でも頼んだのかなと、特に気に止めなかった。

次に廊下を歩くと、今度はドアの隙間から、リビングの明かりが漏れていた。

父がつけっぱなしのまま、会社に行ったのだろうか。
無用心だ。

⏰:09/01/26 00:32 📱:SH705i 🆔:keS1jVx2


#197 [Gibson]
リビングに近づいてみると、明かりだけではなく何か音も聞こえる。
おかしさと不自然さが、今日の家には漂う。

慎重にドアを開けて、恐る恐る室内に入ってみる。

そこには見たことのない20代位の若い男が、TVゲームをしていた。

この辺は住宅地が密集している。
新手の空き巣だろうか!?

恐怖で頭の中が混乱する。

⏰:09/01/26 00:45 📱:SH705i 🆔:keS1jVx2


#198 [Gibson]
その時、空の空き缶が入った袋に、無意識に当たって軽く蹴ってしまった。

その音で、男が私の気配に気づく。
しまった、と思った。

「あ、おかえり!」

自分の家であるかのように、馴れ馴れしく挨拶する男。
その上、屈託のない表情をしている。

「…どっ、泥棒!!」

何をされるか分からない、ぶるぶると震える全身。

⏰:09/01/26 01:02 📱:SH705i 🆔:keS1jVx2


#199 [Gibson]
「ただいまー!
おっ真希、今日は早いな。」

スーパーの袋を両手いっぱいに掲げた父が、そこでタイミング良く帰宅してきた。

そういえば今日の朝、有給休暇が取れたって言っていたのを、寝ぼけたままの頭で聞いたような。

「お父さん、変な男が家に…!」

我が家でくつろぐ男を指差す。

⏰:09/01/26 01:16 📱:SH705i 🆔:keS1jVx2


#200 [Gibson]


「…と言うことで、しばらくウチで預かることになった、古沢東吾くんだ!

ハハハ、驚かせてすまん。
知らせるのは、真希が帰ってからにしようと思って。」

「よろしく、真希ちゃん!
何も盗ったりしないから!」

さっきの私の取り戻し様が可笑しかったのか、二人がげらげらと笑う。

父と二人暮らしだった家に、突然降ったように現れた居候。
これからどうなるのやら…―

⏰:09/01/26 01:32 📱:SH705i 🆔:keS1jVx2


#201 [Gibson]
父の話によると、同じ会社に、海外で生計を立てるのを長年夢としていた人がいて、そして今日、夫妻で異国の地に旅立った。

非常にお世話になった先輩らしいので、率先して一人息子さんの面倒を、自分が引き受けたらしい。

そんなことで、今日から一緒に住むことになった東吾さんは、私立大学の一年生。

薄い顔に、茶髪の短い髪。
へらへらとした表情が、きっと賑やかな人だと想像させる。

⏰:09/01/26 01:50 📱:SH705i 🆔:keS1jVx2


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