WHITE★CANDY
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#265 [Gibson]
「真希ー!かっこよかったよー!」
次の組の出番になって客席側に向かうと、エリが大きく抱きついてきた。
「CD化希望!」
歯を出して笑う元基。
「本当、上手かったよ!また聴きたいな。」
優しく微笑む優平。
ますちゃんや竹下さんたちも、それぞれ一声掛けてきてくれた。
:09/02/01 20:03
:SH705i
:sK5ROudg
#266 [Gibson]
夜7時。
全てのライブが出番を終えた。
皆で手際よく片付けをし、ライブハウスのスタッフさんに礼を告げた。
この後は、近くの居酒屋で打ち上げが行われるらしい。
一人でたくさんの大学生に囲まれる勇気がない為、優平を連れて行くことにした。
:09/02/01 20:13
:SH705i
:sK5ROudg
#267 [Gibson]
皆で歩いて居酒屋まで向かい、予約しておいた和室でそれぞれ適当に腰を下ろす。
「では皆さん、今日はライブお疲れ様でしたー!」
全員分の飲み物が運び終えた所で、サークルの部長がその場を立ち上がって、代表して乾杯の言葉を述べる。
サークルには、約60名が在席しているとか。
室内はぎゅうぎゅう詰めといった様子であった。
大学には成人した人も裕にいるわけで、ジョッキを片手に、ぐびぐびと飲む人もいる。
私と優平は、コーラと烏龍茶を頼んだ。
:09/02/01 20:30
:SH705i
:sK5ROudg
#268 [Gibson]
「真希ちゃんだっけ!?
歌上手かったよー。うちの大学に進学した時は、是非このサークルに入部してね。」
コーラを一口飲んだ所で、隣に座っていた男の人に声をかけられた。
「ねーねー。隣の男の子は彼氏?」
続いて、斜め前にいる金髪の女の人が、質問をしてくる。
私と優平が、付き合っているように見えたようだ。
:09/02/01 20:38
:SH705i
:sK5ROudg
#269 [Gibson]
「え、えっと…。」
"違います、ただの友達です"
そう否定しようとした。
周りに妙な誤解をされてしまったら、優平に申し訳ない。
彼をここに連れて来たのは、やはり間違いであったか。
詳しく説明せねば、と思ったその時だった。
テーブルの下で、優平が私の手を軽く握ってきた。
:09/02/01 20:43
:SH705i
:sK5ROudg
#270 [Gibson]
「…!」
咄嗟に彼の方に目を向ける。
彼は私の方を見ていない。
「あー!否定しないってことは、そうなんだねー!」
女の人が、声高らかに言う。
「残念!後でアドレス聞こうと思ってたのに。」
隣にいる男の人が、冗談でくやしがるポーズをした。
:09/02/01 20:49
:SH705i
:sK5ROudg
#271 [Gibson]
周りが別の話になった所で、彼が手を離す。
優平…?―
結局、周りからは私たちは交際しているということになった。
これで良かったのだろうか?
彼は嫌に思わないのだろうか?
その後、そのことを気に止めながらも、料理に手をつけた。
美味と無味が混ざったものとなった。
:09/02/02 14:18
:SH705i
:n9zyNbiU
#272 [Gibson]
数日後、私は再び東吾兄と買い物をする為、スーパーへと出かけた。
「…苺が100円!
食べたかったら買うよ。」
「よっしゃ!いる!」
喜んで苺のパックを手に取り、素早くカゴの中に入れる東吾兄。
それを見て、クスクスと笑う私。
:09/02/02 14:29
:SH705i
:n9zyNbiU
#273 [Gibson]
買い物を済ませて、この間と同じ道を歩きながら、家まで戻る。
「マキロン、見てみて!
空の色が二色がある!」
「…本当だ。」
彼の言うとおり空を見上げてみると、水色と橙色が半分ずつ、空で仲良く分け合っていた。
昼から夕方へと変化する時に見える、不思議で綺麗な現象。
:09/02/02 14:37
:SH705i
:n9zyNbiU
#274 [Gibson]
「…東吾兄は私に、たくさんの新しい発見を与えてくれるね。」
「へ!?そうなの!?自覚ないけど…。
うっとうしい奴でごめんな!」
私は彼の目を見て、静かに首を横に振った。
この空も、一日限りのライブの参加も、そして東吾兄と暮らす毎日の生活も、
生きる為に必要な、喜びと幸せで溢れているよ―
:09/02/02 14:44
:SH705i
:n9zyNbiU
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