WHITE★CANDY
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#41 [ぎぶそん]
「もういい。お父さんが何と言おうと、旅行には行くからね。
薄毛を気にしてるお父さんなんか、知らないっ。」
私はそう言い残すと、自分の部屋に篭った。
「ちょ、真希、洗面台の棚に隠してあった育毛剤見たなぁ!?」
うるさい、うるさい。
お父さんは、私を束縛し過ぎる―
:09/01/14 22:52
:SH705i
:E1ThpYqg
#42 [ぎぶそん]
エリ、元基、優平は、私が初めて心から気を許している友達。
口にはしなくとも、私は三人のことを大切に思っている。
そんな三人との、初めての旅行。
行きたくない理由なんて、これ一つもない。
:09/01/14 22:59
:SH705i
:E1ThpYqg
#43 [ぎぶそん]
―
「雨宮さん、一緒にお弁当食べよー。」
「…うん。」
高校に入学して数日後、昼食の時間に、エリが私に声を掛けてきた。
これが私たちの、最初のやり取り。
「雨宮さんのお弁当、美味しそー!」
「お父さんが作ってるんだ。」
「へぇ、自慢のお父さんだね。」
:09/01/14 23:05
:SH705i
:E1ThpYqg
#44 [ぎぶそん]
エリは、人懐っこく、よく笑う。
そんな女の子であった。
今までずっと、特別親しい友人がいなかった私も、エリと一緒に過ごすことで、友達がいるとう楽しさを覚えた。
それから、一年の二学期。
エリからの告白で、彼女と元基は付き合うようになった。
:09/01/14 23:14
:SH705i
:E1ThpYqg
#45 [ぎぶそん]
元基と親しい間柄の優平も一緒になって、四人で沢山の思い出を作った。
それは、ある日の放課後だった。
「元基、部活は?」
「ん、課題の再提出が終わんねー。」
教室に忘れ物を取りに戻ると、一人元基が一枚のプリントにせっせと取り組んでいた。
:09/01/14 23:23
:SH705i
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#46 [ぎぶそん]
「…優平の分を、写せば良かったじゃん。」
彼の前の席に座り、私は思ったことを口にした。
「…友達を利用するなんて、そんなこと出来るかよ。」
彼が、歯を出してニカッと笑う。
決して賢くはないが、いい奴に違いないと確信した。
エリの彼氏であり、自分の男友達が、元基で良かったと思った。
:09/01/14 23:28
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#47 [ぎぶそん]
そして、優平。
「真希、何してるの?」
今日の昼休みの時みたいに、私が一人で過ごしていると、ひょっこり現れてくれる。
殻に閉じこもりやすい私。
そんな私を、何かと気にかけてくれているのだろう。
あまり喋らない者同士、彼とは、同じ波長が漂っているのを感じる。
:09/01/14 23:37
:SH705i
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#48 [ぎぶそん]
:09/01/15 00:20
:SH705i
:w6Z68F9w
#49 [ぎぶそん]
「真希、そろそろ帰らなくていいのー?」
「うん、いい。」
放課後、エリと繁華街にあるゲームセンターに何時間も入り浸る。
この頃、毎日のように来ている。
「門限守らなくて大丈夫なの?
お父さん、心配してるかもよ?」
「いい。」
ひたすら、画面のゲームに夢中になる。
:09/01/15 13:16
:SH705i
:w6Z68F9w
#50 [ぎぶそん]
夜9時過ぎ―
「おい真希、こんな時間まで、最近どこをほっつき回ってるんだ。
ケータイも電源切ってて繋がらないし。」
「…。」
家に戻り、既に帰宅している父に咎められても、無言のまま部屋まで駆けていく。
旅行の件以来、口を聞いていない。
:09/01/15 13:22
:SH705i
:w6Z68F9w
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