WHITE★CANDY
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#1 [ぎぶそん]
皆さん初めまして。
シングルファーザーの父親と娘を取り巻く、様々な日常を描いた(つもりの)ストーリー。
上手く書けないかも知れませんが、よろしくお願い致しますm(__)m
:09/01/13 09:43
:SH705i
:zU0rc2Fg
#2 [ぎぶそん]
Chapter01
「私の父親」
:09/01/13 09:46
:SH705i
:zU0rc2Fg
#3 [我輩は匿名である]
頑張ってね


:09/01/13 09:49
:F703i
:4HUE4Uhc
#4 [ぎぶそん]
「ねぇ、お父さん?」
「どうした?真希。」
「どうして、私の家にはお母さんがいないの?」
「そんなことはないぞ。
母さんはな、いつもお空の上から、真希のこと見守ってくれているんだぞ。」
「本当に?」
「ああ、本当に。」
:09/01/13 09:54
:SH705i
:zU0rc2Fg
#5 [ぎぶそん]
―
遠い昔の記憶。
確かあれは、私が幼稚園の時だったっけ。
あれから十年以上が経ち、私も現在は高校二年生となった。
朝、家を出て学校を行くまでの間、晴れの日は欠かさず空を見る。
快晴よりは、幾つもの雲がゆったりと泳いでいる方が、私は好きだ。
「行ってきます、お母さん。」
空に、手をかざした。
:09/01/13 10:03
:SH705i
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#6 [ぎぶそん]
我輩は匿名であるさん
さっそくの閲覧、有り難うございます!(^^)
これから更新に頑張りたいと思いますm(__)m
:09/01/13 10:07
:SH705i
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#7 [ぎぶそん]
雨宮真希、17歳。
私には物心ついた時から、母親という存在がいない。
私を産んですぐ、お母さんは交通事故で亡くなったらしい。
幼い頃は母親がいないのを寂しく感じていたが、今ではもうそれも慣れてきた。
父親が男手一つで、私を育ててくれている。
だから、全然不幸せとかは感じない。
:09/01/13 10:19
:SH705i
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#8 [ぎぶそん]
「真希、おはよ!」
「…はよ。」
教室に入って、席に座るや否や、クラスメートの女子が、私の元に近寄ってくる。
彼女の名前は、長谷部エリ。
一年の時も同じクラスで、いつも行動を共にしていた。
私が学校で、一番親しくしている人物。
:09/01/13 10:30
:SH705i
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#9 [ぎぶそん]
―
「雨宮真希ってさー、愛想悪いよね。」
「うん、何か冷たい。」
私の第一印象は、良く思われないことの方が多い。
口数が少なく、あまり笑わないことが原因だろう。
長身に細身のこの"モデル体型"の見た目が、さらに同性から『気取っている』と、反感を呼ぶ。
:09/01/13 10:41
:SH705i
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#10 [ぎぶそん]
そんな中、今目の前にいるエリだけは、初めて会った時から、私にちょっかいを出してきた。
私とは身長差が10センチ以上あり、全体的に小柄なのが特徴。
ショートヘアに外ハネの髪型が、彼女の陽気な性格を際立たせる。
制服のスカートは、規定の長さよりいつも短く、進路指導の先生にしょっちゅう叱られている。
:09/01/13 10:48
:SH705i
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#11 [ぎぶそん]
「ねぇ、商店街の中に、新しくクレープ屋さんがオープンしたんだって。
今日の放課後行かない?」
「うん。」
「やっりぃ〜!
じゃあ、元基と優平も誘っておくね!」
チャイムが鳴り、エリが自分の席に戻る。
こんな風に、いつも彼女の提案から、私たちの行動内容が決まる。
:09/01/13 10:55
:SH705i
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#12 [ぎぶそん]
少し静かになった教室で、朝のホームルームが始まるのを待つ。
担任は、いつも数分遅れてやって来る。
その間、私は窓の外の景色を見るのが日課だ。
ガラッ―
教室のドアを勢いよく開ける音に、目をやった。
そこにいるのは、中年で小太りな担任とは対象的な、30代位の背の高い男だった。
:09/01/13 11:22
:SH705i
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#13 [ぎぶそん]
教室の中にいる全員がその男に目を向け、一斉に辺りがシーンとなる。
「真希、弁当。」
沈黙を破ったのは、男のその一言だった。
男はクマの絵柄のついた黄色い弁当袋を、目の前に差し出す。
雨宮城、37歳。
私の父親であり、この世にいる唯一の家族。
:09/01/13 11:30
:SH705i
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#14 [ぎぶそん]
窓側の席から離れ、ゆっくりとドア前の父の所まで歩く。
朝、カバンに入れたと思っていた弁当を受け取る。
二人の間に会話はないまま、父は去っていった。
恥ずかしい…―
教室の皆の無言の視線が、見えない針となって、私の体中に刺してくる。
:09/01/13 11:39
:SH705i
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#15 [ぎぶそん]
「いいなー、私もあんなカッコイイお父さんが良かったー。」
「俺も真希の親父、見たかったなー。」
放課後。
エリと男子二人の四人になって、下校している。
一人は、羽田元基。
隣のクラスにいる、エリの彼氏。
:09/01/13 11:46
:SH705i
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#16 [ぎぶそん]
「…ああいう非常識な所があって、時々まいるよ。」
「真希のこと、まだまだ可愛いんだって!
大事にされてる証拠!」
「そうそう、俺なんて三人兄弟の末っ子だから、どうでもいいように扱われてるし!」
元基が、げらげらと笑う。
明るいエリに相当する、おちゃらけた人物。
:09/01/13 11:55
:SH705i
:zU0rc2Fg
#17 [ぎぶそん]
「優平も、俺ん家の母ちゃん見たことあるよな?」
「ああ。」
もう一人は、桜井優平。
私たち三人とは、クラスがだいぶ離れている。
成績は常に学年トップであり、落ち着きがあり、物静かな少年である。
:09/01/14 18:23
:SH705i
:E1ThpYqg
#18 [ぎぶそん]
私たち四人は、一年の時は皆同じクラスにいた。
元基と優平は、同じサッカー部に所属していることからつるみ始め、
エリと元基が交際するようになってから、四人で遊びに出かけたり、よく一緒にいるようになった。
二年になって、クラスがバラバラになっても、こうして変わらず集まっている。
:09/01/14 18:31
:SH705i
:E1ThpYqg
#19 [ぎぶそん]
「んー!美味しー!」
「うん、うめぇ!」
クレープ屋さんでイスに座り、それぞれ注文したメニューを頬張る。
「真希、ほら私のも食べてみて?」
「うん。」
エリが選んだ種類のクレープを、少し食べる。
苺の甘酸っぱさが、クリームとチョコレートと混ざり合い、口の中に広がる。
:09/01/14 18:40
:SH705i
:E1ThpYqg
#20 [ぎぶそん]
「たまにはいいよなぁ、こういうのも。」
「うん、ちょっと割高だけど。」
クレープを食べ終え店を出ると、エリと元基が商店街の中をはしゃぐ。
それを後ろから、私と優平が黙ってついて行く。
私たちは、いつもこんな感じだ。
賑やかな男女と、大人しい男女の組み合わせ。
:09/01/14 18:56
:SH705i
:E1ThpYqg
#21 [ぎぶそん]
それから私たちは、商店街を抜けてすぐ近所にある、小さな公園へと足を運んだ。
キリンの形をした滑り台があることから、子供たちの間では"キリン公園"と呼ばれている。
私たち四人も、幼少時代に戻ったかのように、商店街を通った時は、ついでにここへとやって来る。
:09/01/14 19:11
:SH705i
:E1ThpYqg
#22 [ぎぶそん]
「ねぇ、靴飛ばししようよ!」
「一番遠くまで飛ばせた奴の言うことを、皆が聞くこと!」
エリと元基の提案で、四人がそれぞれブランコに立った。
私も勢いをつける為、皆に倣(なら)って力強く漕ぐ。
夕日に向かって、右足のローファーを蹴り投げた。
:09/01/14 19:17
:SH705i
:E1ThpYqg
#23 [ぎぶそん]
「元基と優平がいい勝負じゃない!?」
「エリ下手くそだな!全然靴飛んでないじゃん!」
私たちは、片足のまま自分の靴がある向かった。
エリのはすぐ近くにあり、私のはそれより少し遠くだった。
男性陣が、僅差のようで、元基が急いで片足で歩み寄り、勝敗を判定する。
「優平のが一番飛んでる!この勝負、優平の勝ち!」
:09/01/14 19:24
:SH705i
:E1ThpYqg
#24 [ぎぶそん]
「さあ優平!何でも願いをどうぞ!」
元基が優平の分の靴まで拾い、彼の元まで駆け寄る。
「えぇ!?何だろうな…。」
優平は一番になったことをあまり喜ばず、遠慮がちであった。
控えめな彼が、私たちにどんな用件を告げるのだろう。
私は少し、ワクワクしてきた。
:09/01/14 19:31
:SH705i
:E1ThpYqg
#25 [ぎぶそん]
「そうだなー…。」
優平が、ひたすら考えている仕草をする。
「もう少し口数減らしてとかは、無理だから!」
「それは私も!」
元基とエリが、自虐で笑う。
:09/01/14 19:38
:SH705i
:E1ThpYqg
#26 [ぎぶそん]
「じゃあ…皆これから、卒業して離れ離れになっても、社会人になって何十年経っても、変ったりするなよ?!」
優平が、口を開いた。
その要求は意外でもあり、私たちをいつも少し離れた距離から見守ってくれている、彼らしくもあった。
「そんなんでいいのかよ!俺、頭悪いまま大人になったら、ちょっと危ないと思う!」
「うん分かった!
私、今のままのエレガントな女性になるね!(笑)」
「えっ…。」
「ちょっと何よ、その顔はー!」
エリと元基の夫婦漫才を、私と優平は笑った。
:09/01/14 19:51
:SH705i
:E1ThpYqg
#27 [ぎぶそん]
「私たち、それぞれどんな大人になってるんだろうね?」
「あー俺、まだ進路とか全然決めてねー。」
「優平は、大学に進学だよね?」
「うん、とりあえず。」
公園を後にし、住宅街を歩く。
四人分の縦に伸びた陰が、横一列に並んでいる。
:09/01/14 19:59
:SH705i
:E1ThpYqg
#28 [ぎぶそん]
「真希はー?」
エリが、今度は私に問い掛ける。
「まだ考え中…。」
「急には決められないよねー。
でも、卒業してバラバラになっても、皆こうして時々集まったりしようね!」
エリの言葉に、皆が頷いた。
今日の夕焼けは、一段と綺麗に見えた。
:09/01/14 20:04
:SH705i
:E1ThpYqg
#29 [ぎぶそん]
「ただいま。」
夜―
居間でテレビを観ていると、会社員の父が帰宅した。
「お父さん、今日の朝、何あれ。」
「何って、お前が弁当忘れて行くから、届けに行ったんだろ。」
父がカバンをテーブルに置き、ネクタイを緩める。
「皆、絶対笑ってる。
せめて職員室に行って、担任に渡してよ。」
:09/01/14 20:15
:SH705i
:E1ThpYqg
#30 [ぎぶそん]
「いいじゃないか別に。
娘が学校でどんな風にしてるかは、親は気になる所なんだぞ。」
父がイスに座り、私が家に帰ってから作ったチャーハンをぱくつく。
「恥ずかしい…。」
私も同様にイスに座り、夕飯を始める。
:09/01/14 20:22
:SH705i
:E1ThpYqg
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