WHITE★CANDY
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#112 [ぎぶそん]
増山光太。
通称 ますちゃん。
野球部に所属している、イガ栗頭の小柄な少年。
一年の時も同じクラスで、当時は元基がよくからかっていた。
天然ボケな性格なので、やられキャラかつ愛されキャラな人物である。
:09/01/21 19:31
:SH705i
:NQBrsBvY
#113 [ぎぶそん]
「何か用?じゃなくて、英語係の仕事。」
私とますちゃんは、クラスで同じ係を担当している。
ますちゃんの机の上には、今日提出となっている、クラスの人数分のノートが重なっていた。
「あっ、ごめん。
一人でさせちゃって。」
「まあ、とりあえず雨宮さん半分持って。
職員室まで運ぶよ。」
:09/01/21 20:05
:SH705i
:NQBrsBvY
#114 [ぎぶそん]
「二人ともご苦労様。」
職員室に入り、英語を担当する女の先生に、二人でクラス分の課題を渡した。
教室まで再び戻ろうと職員室を出る途中で、誰かに肩を叩かれた。
「雨宮、おはよう!」
「秀先輩…!」
秀先輩と私は、ちょうど職員室を入れ違いになったようだ。
:09/01/21 20:32
:SH705i
:NQBrsBvY
#115 [ぎぶそん]
昼休み―
「雨宮さん、最近物思いに耽ってるねー。」
教室前のベランダに一人出て空を眺めていると、ますちゃんが近くに寄って声を掛けてきた。
「…ますちゃんは、今恋してるの?」
私は彼の目を見て言った。
「えぇ!唐突な質問だね!
あいにく、僕にはそういうのに縁がないよ…。」
:09/01/21 20:41
:SH705i
:NQBrsBvY
#116 [ぎぶそん]
「…私、今まで恋愛とかよく分からなかったんだけど、もう高二にもなるし、危機感感じた方がいいのかなって。」
エリと元基の仲睦まじい姿や、女子たちが集まってする恋愛についてのトーク、
そして、現に自分の母親は、今の私と変わらない年齢の時に、お父さんと恋に落ちてた。
私たちの年代は、恋愛に興味津々であって、恋愛というものを学び取る頃。
特に感心も持たない私って、変なのかな?―
:09/01/21 20:50
:SH705i
:NQBrsBvY
#117 [ぎぶそん]
「んーっ、俺は恋ってしようと思って出来るものじゃないと思うな!
雨宮さんも、実際そうじゃない!?」
「うん、うんっ。」
へたれキャラなますちゃんの言葉に、思わず頷く。
「恋する機会ってね、誰の前でも現れてくれると思う。
でも、それは本当に突然の出来事なんだ。
だから雨宮さんも、焦らなくていいと思うよ!」
:09/01/21 20:58
:SH705i
:NQBrsBvY
#118 [ぎぶそん]
放課後―
屋上に来て大の字にねっころがり、ゆっくりと考え事を始める。
私の好きな時間。
空はだんだんと、夕焼け色に差し掛かる所だ。
今日は昼休みのますちゃんの台詞が、心地よく響いている。
無理に恋愛を求める必要は、今の私にはないと感じた。
:09/01/21 21:11
:SH705i
:NQBrsBvY
#119 [ぎぶそん]
「お母さんは、お父さんのどこが良かったの…?」
空にいるであろう母に問い掛ける。
無言の返事が空に反映するだけだが、こんな風に語りかけるのは、私の幼い頃からの習慣だ。
私は父親としての雨宮城はよく知っているが、男としての雨宮城は全く分からない。
きっと、お母さんにとって、父には何かグッとくる所があったのだろう。
だから、こうして私が生まれた。
:09/01/21 21:20
:SH705i
:NQBrsBvY
#120 [ぎぶそん]
「お父さんね、お母さんのこと、たんぽぽみたいな人って言ってたよ。」
そして、質問だけじゃなく、報告をするのも欠かさない。
最近お父さんがこんなことをしたとか、今こんなことを私は思っているとか。
天国という所はどんな場所であるのか、若しくは天国という所が存在してるのかすら不明だけれど、
母は私の話をどこかで聞いてくれていると信じている。
:09/01/21 21:30
:SH705i
:NQBrsBvY
#121 [ぎぶそん]
「私も、愛されるならお父さんみたいな人がいいなあ…。」
母が亡くなってもう十年以上が経つのに、今でも同じ愛情を母に抱く父。
一人の人を思い続けるのって、簡単に出来そうで、以外と難しいのではないだろうか。
その善し悪しは人それぞれだけど、真実の愛というものは、ランダムに歩いて見つかるものとは思えない。
:09/01/22 00:27
:SH705i
:NxZoRz9Q
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