WHITE★CANDY
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#21 [ぎぶそん]
それから私たちは、商店街を抜けてすぐ近所にある、小さな公園へと足を運んだ。
キリンの形をした滑り台があることから、子供たちの間では"キリン公園"と呼ばれている。
私たち四人も、幼少時代に戻ったかのように、商店街を通った時は、ついでにここへとやって来る。
:09/01/14 19:11
:SH705i
:E1ThpYqg
#22 [ぎぶそん]
「ねぇ、靴飛ばししようよ!」
「一番遠くまで飛ばせた奴の言うことを、皆が聞くこと!」
エリと元基の提案で、四人がそれぞれブランコに立った。
私も勢いをつける為、皆に倣(なら)って力強く漕ぐ。
夕日に向かって、右足のローファーを蹴り投げた。
:09/01/14 19:17
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#23 [ぎぶそん]
「元基と優平がいい勝負じゃない!?」
「エリ下手くそだな!全然靴飛んでないじゃん!」
私たちは、片足のまま自分の靴がある向かった。
エリのはすぐ近くにあり、私のはそれより少し遠くだった。
男性陣が、僅差のようで、元基が急いで片足で歩み寄り、勝敗を判定する。
「優平のが一番飛んでる!この勝負、優平の勝ち!」
:09/01/14 19:24
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#24 [ぎぶそん]
「さあ優平!何でも願いをどうぞ!」
元基が優平の分の靴まで拾い、彼の元まで駆け寄る。
「えぇ!?何だろうな…。」
優平は一番になったことをあまり喜ばず、遠慮がちであった。
控えめな彼が、私たちにどんな用件を告げるのだろう。
私は少し、ワクワクしてきた。
:09/01/14 19:31
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#25 [ぎぶそん]
「そうだなー…。」
優平が、ひたすら考えている仕草をする。
「もう少し口数減らしてとかは、無理だから!」
「それは私も!」
元基とエリが、自虐で笑う。
:09/01/14 19:38
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#26 [ぎぶそん]
「じゃあ…皆これから、卒業して離れ離れになっても、社会人になって何十年経っても、変ったりするなよ?!」
優平が、口を開いた。
その要求は意外でもあり、私たちをいつも少し離れた距離から見守ってくれている、彼らしくもあった。
「そんなんでいいのかよ!俺、頭悪いまま大人になったら、ちょっと危ないと思う!」
「うん分かった!
私、今のままのエレガントな女性になるね!(笑)」
「えっ…。」
「ちょっと何よ、その顔はー!」
エリと元基の夫婦漫才を、私と優平は笑った。
:09/01/14 19:51
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#27 [ぎぶそん]
「私たち、それぞれどんな大人になってるんだろうね?」
「あー俺、まだ進路とか全然決めてねー。」
「優平は、大学に進学だよね?」
「うん、とりあえず。」
公園を後にし、住宅街を歩く。
四人分の縦に伸びた陰が、横一列に並んでいる。
:09/01/14 19:59
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#28 [ぎぶそん]
「真希はー?」
エリが、今度は私に問い掛ける。
「まだ考え中…。」
「急には決められないよねー。
でも、卒業してバラバラになっても、皆こうして時々集まったりしようね!」
エリの言葉に、皆が頷いた。
今日の夕焼けは、一段と綺麗に見えた。
:09/01/14 20:04
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#29 [ぎぶそん]
「ただいま。」
夜―
居間でテレビを観ていると、会社員の父が帰宅した。
「お父さん、今日の朝、何あれ。」
「何って、お前が弁当忘れて行くから、届けに行ったんだろ。」
父がカバンをテーブルに置き、ネクタイを緩める。
「皆、絶対笑ってる。
せめて職員室に行って、担任に渡してよ。」
:09/01/14 20:15
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#30 [ぎぶそん]
「いいじゃないか別に。
娘が学校でどんな風にしてるかは、親は気になる所なんだぞ。」
父がイスに座り、私が家に帰ってから作ったチャーハンをぱくつく。
「恥ずかしい…。」
私も同様にイスに座り、夕飯を始める。
:09/01/14 20:22
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