WHITE★CANDY
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#571 [ぎぶそん]
「…。」

私は長い眠りから覚めたように、その場所で目を覚ました。

上体を起こした時、身体にはずっしりと重量感があった。
胴体や肘、膝の箇所に防具が装備されていた。

この世界では私はバイオハンターという役目なんだったっけ。

⏰:09/08/22 21:55 📱:SH705i 🆔:.m377TEo


#572 [ぎぶそん]
「真希、遅かったな。」

耳元で優平の声がした。
よく見ると、エリや元基たちも同じく薄暗いこの部屋にいた。

そして、皆も私と同じように防具や拳銃を装備されている。

「ここは…何処?」

「さっき、ポケットに入っていたマップで現在地を調べてみた。
…どうやら、港近くの廃墟ビルの一室みたいだ。」

優平が私の問いに答える。

⏰:09/08/22 22:00 📱:SH705i 🆔:.m377TEo


#573 [ぎぶそん]
「案内人役の少女は、3つのアイテムを手に入れろって言ってたよな。
もしかして、マップ上で星のように点滅してる奴かな?

ここから一番近いホワイト教会という所に、『聖なる反射鏡』というアイテムがあるみたいだ。
よし、まずはここを目指して進んでみよう。」

優平が頼もしく中心となり、皆を誘導する。

「ハァ…。ちょっとちょっと〜…代償って何なのよー?
ほんのお遊びのつもりが、とんでもないことになったみたいね。」

ゲームが始まって既に涙ぐむエリ。

⏰:09/08/22 22:09 📱:SH705i 🆔:.m377TEo


#574 [ぎぶそん]
私たちは廃墟ビルを出て、拳銃を構え街を警戒しながら歩いた。

街全体には靄がかかっていて、この世界の混沌とした様子が漂っていた。

「おい、あそこに誰かがいるみたいだぞ。
生存者かな?」

ビルを出てすぐ、元基が人の気配に気づいた。
建物にもたれ座り込んでるその人の近くに、彼が歩み寄る。

⏰:09/08/22 22:15 📱:SH705i 🆔:.m377TEo


#575 [ぎぶそん]
「おーい。大丈夫ですかぁ〜!?」

その人の肩を叩こうとする元基。

―ぎゃあおおうっ!

「うわあー!!」

元基の気配に気づき、その人が起き上がった。
それは生存者ではなく、見るからにアンデッドだった。

「危ないっ!」

―パンッ!

私はそのアンデッドの頭目掛けて、銃弾を一発放った。
見事命中し、アンデッドはそのまま地面に倒れ伏せた。

⏰:09/08/22 22:21 📱:SH705i 🆔:.m377TEo


#576 [ぎぶそん]
「真希、ありがとう。助かったよ。」

元基が冷や汗をかきながらこっちに戻ってくる。

「元基のアホ〜!!
この世界はもはやアンデッドがうじゃうじゃ生息してるの!
そうむやみやたらに人間に近づくんでない!!」

元基の胸倉を掴むエリ。

「皆、アンデッドは胴体を撃っただけじゃ死なないからね
狙うなら頭。覚えておいて。」

「…。」

冷静な私の台詞に、誰も口にする言葉がなかった。

⏰:09/08/22 22:27 📱:SH705i 🆔:.m377TEo


#577 [ぎぶそん]
パンッ、パンッ!―

霞んだ街に銃声が響き渡る。
ゾンビを見つければ撃ち、見つければは撃ちの繰り返しだ。

エリが弾を外せば、私が100%カバーする。

「それにしても、幾ら空想の世界の化け物とは言え、流石に撃ち殺すのは気が引けるわね。
真希はどうしてそんなに扱い慣れてるの?」

拳銃を持ち替えながら、エリが尋ねた。

⏰:09/08/24 21:01 📱:SH705i 🆔:jyetulw.


#578 [ぎぶそん]
「私は毎年父とハワイの実弾射撃ツアーに行ってるから。
保護者の許可と同伴があれば、子供でも撃たせてもらえるんだ。」

そう、私は幼い頃から拳銃マニアだったのだ。
収集したモデルガンは、部屋の棚に綺麗に並べている。

従って、一目見ただけで拳銃の種類が分かる。
因みに今所持してるのは、ベレッタM8000の9ミリ口径。
装弾数は15発。

⏰:09/08/24 21:06 📱:SH705i 🆔:jyetulw.


#579 [ぎぶそん]
それから1kmほど歩き、街の外れにあるホワイト教会という場所に辿り着いた。

優平が先頭になって、慎重に扉を開ける。
中はお化け屋敷のように、不気味な雰囲気が漂っていた。
怪しげな薄暗さと、霧がかかったような空気が、恐怖感を煽る。

「よし、手分けしてアイテムを探そう!
元基とエリは一先ずこの一室を見てくれないか。
俺と真希は奥の通路の様子を見てくる。」

優平の指示で、私たちは二手に別れることとなった。

⏰:09/08/24 21:23 📱:SH705i 🆔:jyetulw.


#580 [ぎぶそん]
優平と奥の通路へとゆっくりと進むと、左右1つずつ部屋があった。

「まずは左の部屋から見てみよう…。」

ドアを開け、2人掛かりで机の引き出し、棚の中、ソファーの下などを手分けして見る。
鏡らしきものはなかった。

続いて、その隣の部屋。
脚立やロープなど、何かの作業道具が乱雑に置かれていた。

「…ここもないわね。エリたちの方なのかしら?」

私たちは引き返すことにした。

⏰:09/08/26 23:09 📱:SH705i 🆔:Dm0BucS.


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