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#76 [蛍火]
 
「借金返済が理由ー?」
「違います」
「じゃあ何」

私が体売ってる理由…

望実を育てる為
それしかない

望実の為なら自分の体なんか惜しくない


だって私の子だもの。

⏰:09/02/01 22:42 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#77 [蛍火]
 
「あなたに関係ないですから」

「いくら?」
「え?」
「いくら必要なんだよ」

男はじっと私を見てくる

「いくらって言われても…分かりません」

「なんだそれ」

私は男の瞳から逃げるように視線を逸らした

⏰:09/02/01 22:55 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#78 [蛍火]
 
「とりあえず今日から俺んとこに引っ越しね」

「は…?」

「貰うって言っただろ」

いやいや!ちょっと待て
「それって一緒に住むってこと…?」

「そーだけど」

⏰:09/02/01 23:25 📱:auCA3C 🆔:w9OvB3XM


#79 [蛍火]
 
「いや無理です!お断りします!」

この人絶対おかしい!

他人と一緒に住むなんて考えられない

「金なら毎月欲しい分やるよ
あんたは家事だけしてくれればいい
もちろん借金も俺が返しとく」
金額に上限はないの!?
どんだけ金持ちなんだ

家事だけでいいって…家政婦?

⏰:09/02/02 00:05 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#80 [蛍火]
 
「どーすんの?」

男はネクタイを緩めてまた煙草を吸い始めた


上限がないなら今より稼げる
しかも家事するだけ

でも望実は?
私がこいつの家に行ったら1人になってしまう

いくら金を稼いだって
望実と会う時間が減る

いや.会うことさえ
出来なくなるかもしれない

⏰:09/02/02 00:17 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#81 [蛍火]
 
そんなの無理
これ以上寂しい思いさせたくない

それに万が一監禁とかされたら大変だ


「お断りします」


私は男の瞳を見てきっぱりと断った

⏰:09/02/02 00:44 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#82 [蛍火]
 
「なんで?」

男は怪訝そうな顔をしている

「嫌だからです」
「信用出来ない?」
「はい.当たり前です」
「ふーん」

ふーんて…

そう言うと椅子から立ち上がり
煙草を灰皿に押し付けた

⏰:09/02/02 01:06 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#83 [蛍火]
 
「こっちきて」

「何でですか?」
「いいから早く」

私は言われたように男の方まで近付いた


「きゃっ!」


近付いた途端
いきなり肩を掴まれ抱き寄せられた

⏰:09/02/02 01:53 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#84 [蛍火]
 
「離して下さい!」

力いっぱい男の胸を押し抵抗するがびくともしない

「一応客なんだけど」
「っ…!」

男の低い声が耳に響く


そうだ…こいつは客だった
すっかり忘れてたよ

私は抵抗をやめるしかなかった

⏰:09/02/02 10:17 📱:auCA3C 🆔:xDDY4smc


#85 [やな]
面白いな
更新楽しみに
してま〜す

⏰:09/02/02 10:25 📱:F706i 🆔:LGGVfAVw


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