冷たい彼女〔続編〕
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#140 [ゆーちん]
そうだね、って…頼りないと思うなら最初から呼ばないでよ。
助手席に乗り込んだ凜。
後部座席に乗り込んだ俺。
何か、女って怖いよねー。
「浮気は誤解だって剛がずっと言って来てて、信じてやろうかなって思ってた矢先なの。知らない女が剛の部屋入ってくの見たって情報入ってさ。今から殴り込みよ。」
:09/02/01 18:02
:SH901iC
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#141 [ゆーちん]
素で怖い。
女の情報網の凄さはあなどってはいけないんだって竜たちにも教えてあげないと。
「前も聞いたけど本当に浮気かな?」
その凜の質問に佐奈は小さく呟きながら答えた。
:09/02/01 18:02
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#142 [ゆーちん]
「…浮気じゃなきゃ女を家に連れ込まない。」
佐奈はアクセルを強く踏み、車は剛さんの家へと走って行った。
15分もすれば剛さんの住むアパートに到着した。
車を降りると、佐奈は力強い足で歩く。
:09/02/01 18:35
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#143 [ゆーちん]
俺と凜は佐奈の後ろをついて歩く。
ドアに手をかけ、キーケースの中から鍵を出し、簡単にドアを開けた。
きっと合い鍵なんだろう。
:09/02/01 18:36
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#144 [ゆーちん]
「…チッ。逃げられた。」
玄関を見て佐奈は呟いた。
靴は男性物のスニーカーしかない。
この部屋に女性はいないようだ。
:09/02/01 18:36
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#145 [ゆーちん]
意を決し、鋭い目で部屋の中に入って行く佐奈。
俺達も後に続いた。
「剛!」
佐奈が扉を開けると、タンクトップにパンツ一枚姿の男がいた。
どうやら、この人が剛さんらしい。
:09/02/01 18:37
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#146 [ゆーちん]
「えっ、佐奈…。」
剛さんは相当驚いているらしく、微動だにせず、佐奈を見上げていた。
固まって座っている剛さんの目の前にしゃがみ、タンクトップの首元を掴みながら声を荒げた。
「ヤリ終われば女は用無しか?」
:09/02/01 18:39
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#147 [ゆーちん]
「えっ…何の事。」
「ふざけんな。女がこの部屋入って行くの目撃されてんだよ。」
剛さんの目が泳ぐ。
どうやら図星のようだ。
「それは…」
「何、来てないの?私の勘違い?だったら弁解しなよ。言い訳しなよ!」
女の人が、この部屋に来ていたのは間違いないんだろう。
:09/02/01 18:40
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#148 [ゆーちん]
佐奈に怒鳴られた剛さんは何も言わず、ただ目の前にいる人だけを見ていた。
「その女も一緒に殴り殺してやろうかと思ったけど、どうやら帰った後みたいだし。今日はお前だけ先に殴り殺すわ。」
「ちょっと待って佐奈!勘違いなんだってば。俺は浮気なんかしてない。」
:09/02/01 18:41
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#149 [ゆーちん]
眉を下げて、佐奈に訴える剛さん。
「この期に及んでまだ言い訳する気?その言葉は聞き飽きたよ。」
「今日ここに来たのは俺の兄貴の奥さんだよ。」
「はぁ?義理の姉と不倫かよ!」
佐奈は大きな声で剛さんに怒鳴った。
:09/02/01 18:42
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